2018年度のサイキックおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2018年度のサイキック成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月04日の時点で一番の2018年度のサイキックおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

92.8 1 2018年度のサイキックアニメランキング1位
ヒナまつり(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1276)
5880人が棚に入れました
芦川組を支える若きインテリヤクザ、新田義史は大好きな壺に囲まれ、悠々自適な独身生活を送っていた。
ところがある日、謎の物体に入った少女ヒナがやってきたことで生活が一変。念動力が使えるヒナに脅され、同居を余儀なくされてしまったのだ!
暴走しがちなヒナは組関係でも学校でもやりたい放題。頭を抱える新田だが、気のいい性格が災いしていつも面倒を見る羽目に。一体、この生活はどうなってしまうのか?
お人好しなアウトローと気ままなサイキック少女の危険で賑やかな日常が始まる!

声優・キャラクター
田中貴子、中島ヨシキ、村川梨衣、本渡楓、日笠陽子、小澤亜李、小山剛志、河西健吾
ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

読めない!

今季の期待作品の一つでした。
原作は未読です。

1話まで。
{netabare}
このイクラ丼は、パロディ、ギャグを美味しく炊き上げ、SF、893、可愛いなどをトッピング。
その味は、ふうてんの寅さんその人のエレジーを感じます。

思わせぶりにクスリと笑わせるオチが心地いいです。
痛い人たちの、痛い展開。ステキな人情噺になるといいけど。
EDも秀逸。
{/netabare}

7話まで。
{netabare}
ちょっと、わかってきた・・。

この作品は、3回観るといいですね。
1回目は、中1の立場で。ピュアな可笑しみを。
2回目は、大人の立場で。シュールな人生の哀しさを。
3回目は、子どもと大人のかけあいで。肩を寄せ合って暮らす愛しさを。

観るたびに、文化のギャップに気づきます。

それぞれのしがらみやルールからズレていく落差が・・。
ハチャメチャなんだけど、いい塩梅の間の取り方がドタバタにしていない。
それが重くも軽くもなく、いいと思います。

7話のED。詩子さんだけがいないって、どういうこと?
{/netabare}

10話まで。
{netabare}
社会はみんなのもの。みんなで作り上げていくもの。それが本当によくわかる作品です。ひとり一人が主人公だとはっきりわかります。
どんなに世知辛く、からっきしにも見える大人の生き方でも、一人一人に踏みしめてきた過去があって、楽しく生き抜こうとする今日があって。

アンズも瞳も、実はとても優しい気持ちで向かっている。とても実直に。とても真剣に。

それぞれの何気ない笑いや泣き顔のなかに、心を解きほぐす上質さが描かれています。それに和まされます。この作品はとってもよくできたメソッドがとられており、普段は隠れている自分の気持ちに気づかされます。その新鮮さに出あいたくて、また観てしまうのです。

出演者たちが、だんだんステキな人たちになってきました。どんどん気持ちが絆されていきます。

どれだけ離れているのかな♪♪
離れていくのはそろそろちょっと堪えるかな。
{/netabare}

最終話まで。
{netabare}
このイクラ丼は、実に美味しかったです。おかわりしたいくらいですね。w

一話ごとに、エスプリがきっちり効いていて、視聴者に何をどのように楽しんでもらうのかが上手く表現されていたと思います。
"感動した〜っ‼"っていうほどの熱量があるわけじゃないんだけど、お腹の底でクツクツと笑い泣きのできる"可笑しみ"といった風情を感じました。

新田とヒナの交錯から始まった、人間の魅力をなにげなく再発見させてくれる物語。
醸し出されている"可笑しみ"は、キャラたちの魅力ある心根でした。

世代間のジェネレーションギャップ、オンとオフで使い分ける巧みでちょっとずるい処世術、思い込みとか勘違いとかで生まれる一方通行、そこで感じるバツの悪さを懸命に取り返そうとする場繕いなど、何気ない毎日のなかで起こるいろいろなハプニングを、絶妙なタイミングと言い回しのボケとツッコミで、サラリと乗りこえ、なかったことにしてしまう展開。ちょっと都合よすぎるよ~っていう空気感は、心地良ささえ感じました。

どうしてなのかよく分かりませんが、ヒナたちの気持ちがほだされたときにたびたび現われる光る玉の破壊力は効果抜群でした。
たぶん、あの玉の中には、嬉しさや楽しさや温かさや麗しさが入っているんでしょう。
子どもはほめて伸ばすと、あのような玉を生みだすのかもしれませんね。いや、もしかすると、大人だっておんなじなのかもしれません。
あの光る玉にはなすすべもなく降参でした。大事にしたいですね。


OP、EDのイクラ丼の馨(かぐわ)しい香りに鼻をくすぐられました。ひとくち味わってみれば上質で絶妙な塩梅。日本人好みっていうところですね。
回を重ねるごとに、ヒナの「(朝)ご飯→(昼)ご飯→(晩)ご飯」が私の健康ライフを後押ししてくれたような気がします。空腹になると、ついヒナまつりでお腹と心を満たしたくなる・・・。

例えば、ヒナは、予測不可能な無国籍料理?。瞳は、誰にでも合わせられる純和風のだし味。アンズは、旨すぎて涙が出るほどの中華風。

一品ごと?の味付けも際立っているので、それだけでも深く味わうことができるのですが、それだけじゃない。この街の住人はみんなコシヒカリのように粒立っていましたね。
イクラ丼定食っていう趣でしょうか。汁物、副菜、デザート、飲み物も欠かせませんでした。


彼らの日常は、ヒナ(≒子どもたち)まつり(≒間、釣り)。
変化を受け入れ、成長する道を歩き、自分の意志で何とかしようともする。
それは大人も等しく歩いてきた道。
そういう意味では裏切らないキャラたちです。だから、たぶん安心して見ていられたし、だから、きっと掛け値なしの正直価格で笑えるんでしょうね。

絶妙のマッチングで笑いのツボに悶絶したときは、大口を開けて舌を震わせました。シャ~~~。やってみたら案外可笑しかった。
まるでジェットコースターのようなアップダウンがとても気持ちよくて、面白かったです。
原作も読んでみようかなって思いました。
{/netabare}

おまけのお話。
{netabare}
今季、ゴールデンカムイと放送が重なっていますが、ちょっと妄想しています。
ヒナまつりは"雛≒子ども"のことですね。
ゴールデンカムイの舞台の蝦夷の"夷"は、古事記の古訓(音読みでも訓読みでもない読み方)では"ひな"と読むそうです。
夷・鄙の意味は「都から遠く離れた、開けていない所。地方。田舎」。雛の意味は「ひよこ・人形」です。転じて「未完成、発展途上」。

お話は変わりますが、質屋の発音は"ひちや"と"しちや"があります。関西では七を"ひち"なんて呼びます。反対に関東ではお昼を"おしる"なんて呼ぶ。
どうしてそうなるかというと、言語学では「調音点が接近している」からです。発音してみたらすぐ分かります。
"ひ"と"し"は、舌のわずかな動きで違いを出すのが実感できますね。
そんなことで時代と場所によって"ひな"の「ひ」は「し」に置き換わることがあります。京が大和言葉を成熟させてきたのなら「ひ」が東に移動するにつれて「し」に変わるのでしょう。

「ひな」が長野県まで移動すると「しなの=信濃」。これは「ひな→しな」+「の≒野」であり、"都"に対しての"地方"の意味です。
万葉集に「あまざかる鄙の長道(ながぢ)ゆ恋ひ来れば」があり、「天離る≒都から遠く離れている」「ひな≒いなか」という意味合いです。
長野県南部まで移動すると「いな=伊奈」に転化。中央アルプスの西の岐阜県側では「えな=恵那」に。恵那の北が「ひだ=飛騨」に。
名古屋では、「いいなも」と「ええなも」が同居しているのも面白い。もちろん関西では「ええなあ」です。
こうした言葉の転化が普通にありますね。これが方言のもとの働きでしょうか。

"蝦夷"の蝦(え)は「か」音の当て字ですが、その意味は「がまがえる、えび、まむし」など地を這う小さいものです。虫偏なのは中国では「生態の良く分からない生き物」に付けられます。蛸、蛤、蜆などがありますね。
蝦夷の名前が初めて確認できるのは平安時代(約1000年頃)ですから、京の知識人からしてみると1500㎞も離れた遠い北国に"蝦夷≒どんなところかよくわからない田舎"という字を充てることに違和感はなかったのかもしれません。


もうひとつ。
宮崎県小林市に"夷守岳"(ひなもりだけ)があります。その急峻な山容から地元では"生駒富士"と呼ばれています。この山は火山で、何度となく社殿が焼失しています。夷守は小林盆地の古名で、霧島岑神社(きりしまみねじんじゃ)が夷守神社を合祀した後、夷守神社跡地に遷座し現在に至っています。
また、『縄文時代に生駒付近で住まいしていた人々のことを日本書紀は愛瀰詩(えみし)と呼んでいます。これは、三文字とも麗わしい文字を使用している(「瀰」は水の盛なさまの意)ように尊称です』『この愛瀰詩(縄文人)が使用した縄文語の研究によれば、「イコマ」はもともと「イ・コマ」ではなく「イコ・マ」であり、イコ・マの語源を遡れば、イコ・マ→イク・オマ→ユック・オマー(yuk‐oma)となり、ユック・オマーとは、ユックがオマー(そこにいる。)という意味です。ユックとは』『鹿のこと』です。(『』は生駒検定より抜粋)。
「もののけ姫」のアシタカの相棒はヤックルでしたが、ユックが語源にあるのかもしれませんね。なお、鹿は鹿島、厳島、春日の神の神使でもあり、「もののけ姫」の神姿も「鹿」のようでした。

そんな感じで、宮崎・夷守と北海道の蝦夷との時空をつなげる「ヒナ、夷、生駒」の言霊の関連性と展開に、ちょっとびっくり、かな?
"夷守"は読んで字のごとく、子どもを守る働きがあります。転じて日本国を守る意味をもつ神域。大きく発動されることが望まれます。

とまあ、ヒナまつりとゴールデンカムイを無理やり結び付けちゃいました。
イクラ⇔鮭の卵。新田の金髪⇔隠された黄金。(笑)
OPのdistanceは"距離"の意味。「どれだけ離れているのかな、君の面影思い出す。ふとした時に。」は、子に対する親の心情でしょうか。
EDの「やけに思い出すのは、瀬々らぐあの川。」は、浅瀬の音≒子どもの声でしょうか。"瀬々らぐ"の古語は"潺"。意味は「弱々しい子どもを暗示」です。さんずいは五行の一つで"北"の意味も。

ヒナまつりとゴールデンカムイに共通する様々な言霊の要素・意味合いをシンクロニシティのひとつだと深読みすれば、「実態のよく分からない北の国にいる子どもたちの声」を示しているような・・・。
もしかしたら春アニメを使った貴いメッセージが込められているのかな?
今年のうちに、閉塞した事態が打開されるといいですね。
本当に読めません。
{/netabare}

長文をお読みいただき、ありがとうございます。
この作品が、皆に愛されますように。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 47
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

個性豊かな少女たちが、真っ直ぐに生き抜いていくハートフルコメディ

ヤクザの幹部である新田のマンションに突然超能力少女が現れるという物語。
あまりにも荒唐無稽で、思わず失笑してしまうストーリーだが、
1話を見た感じでは、そこそこ楽しく見られるかもと思った。

アニメーション製作:feel.、監督:及川啓、
シリーズ構成・脚本:大知慶一郎、
キャラクターデザイン・総作画監督:神本兼利、原作:大武政夫

どこかの世界で敵を殲滅させるための道具として使われていたというヒナ。たまたまヤクザの幹部である新田のマンションにカプセルのようなものに入れられて登場し、超能力によって騒動を巻き起こしていく。最初は超能力を使わないように指示を出して一緒に暮らしていくが、超能力を使わないままでいると能力が暴走して周りを破壊してしまうというあまりにも恐ろしい設定。

これは能力とか辻褄とかリアリティを少しでも気にしたら観られない話だが、ヤクザ新田とヒナの心の交流を核にした周りのドタバタを楽しむための作品だろう。無用なツッコミは無粋というものだ。

殺人兵器のヒナと新田が今後どのように周りと折り合いをつけるのか。また学校に行ったヒナ(しかし、これ戸籍とかどうしたんだろうとか。ヤクザだから戸籍なんてどうとでもなるのかとか、つい余計なことを考えてしまう)が友人を通して、どのように成長を遂げていくのかが見どころになっていくのだろう。

{netabare}あと、1話のオチの部分の「ター○ネーターかよ」のツッコミのセリフは必要なかったかな。音楽と絵を見たらほとんどの人は分かるだろうし、映画見てない人にはセリフを聞いても分からないだろうから、余計な部分だったと思う。 {/netabare}


2話~5話レビュー
{netabare}2話から3話までを視聴した後、見どころが分からず、正直、もう切ってしまおうかと思った。中学生がバーテンダーとして働いたり、ヒナを殺しにきた超能力少女がホームレスになったりと、何がやりたいのか、よく分からない。あまりにも設定に無理がありすぎて付いていけなかったからだ。しかも、アンズが帰れなくなったのに、追手が来る気配もない。もちろん、コメディなので、そんなところにこだわっても仕方ないのだが、そのコメディ部分にも惹かれるところがなかった。
また主人公がヤクザである必要も今のところあまり感じられず、ヒナに翻弄されるために出ているだけの扱いで、あまり本筋に絡んでこない。超能力を使わないと暴走するという設定も、1話以降、なかったことのようになっていて、一貫性も感じられなかった。

ところが、4話を見たときに、この作品の楽しみ方がようやく分かった気がした。
壺を割って新田から勘当されたヒナがアンズのところでも好き勝手にやって勘当されてしまう。そこで、ようやく人の気持ちを考えることに気づき、新田の大切なものを持って謝りにいくというストーリー。Bパートではホームレスだが素直で真面目なアンズと、人から頼まれると断れない瞳の面白おかしな交流が描かれる。
超能力やヤクザなどというのは、ほんの脇の設定にすぎず、個性の強い少女たちと社会の交流を楽しめば良いことが分かった。もしかしたら原作者もこの辺りまで、どういう方向で進めたら良いのか迷っていたのではないだろうか。
5話でもAパートは、お金が欲しいアンズのためにヒナとアンズが奔走する話(ヒナはほとんど何もしていないが…)。Bパートは瞳のバイトが同級生にバレてしまうドタバタが描かれる。
結局、価値観の違う宇宙人と商店街や中学生との交流に笑いを取るというストーリー。ヒナ、アンズ、瞳の少女3人のキャラバランスがとても良く、この3人が揃って出てくる話は、だいたい面白い気がする。特にアンズの改心ぶりが際立っていて楽しめる。また、作画は安定していて安心して見られる。もう少ししたら3人目の宇宙人がやってくるのか?今後に期待が持てそうな気がしてきた。 {/netabare}

6話レビュー
今回で一気に作品の評価が上がった印象。
{netabare}Aパートは新田の実家にヒナを紹介する話だが、新田の嘘と母と妹とのやりとりがかなり面白かった。新田の嘘に騙される家族と、その家族のアホなノリに笑えた。
「ヒナへの質問はオレを通してからにしてくれ」とか「兄ちゃんが来るっていうから、昼間から酒飲んでたんだよ」とか、大爆笑してしまった。確かに事情を説明するために帰ってきているのに、母娘がポンポンビールの詮を抜いているのがおかしいと思っていたのだ。
だいたい、エビチリを食っているときに家族が殺されるとか、どういう嘘なんだw
ダメだ、この作品は真面目にレビューを書くのが難しくなってきた。
Bパートはアンズの住んでいた公園の住人たちが退去処分となってしまい、ヤッさんをはじめとした仲間たちが皆バラバラになってしまう話。アンズの真っ直ぐな想いと、皆がアンズをとても大切に思っていた気持ちが伝わってくる良い話だった。アンズがとても健気な娘で、泣きそうになった。
ただ、これだけ他人の気持ちを考えられて環境に順応できる子供だけに、以前暮らしていた世界や教育のことが気になってしまう。生まれた星のことなどが明らかになることはあるのだろうか。 {/netabare}

7話~12話レビュー
{netabare} アンズが中華料理屋の夫婦に引き取られて、そこで店を手伝うという話(しかし、学校には通わないのが謎)や、ヒナが生徒会役員に立候補する話など、やはりヒナ、アンズ、瞳の女子中学生の3人を中心にしながら話が進んでいく。そこに新田や詩子、調査のために送り込まれた宇宙人の斑鳩ケイが絡んでいくという形だ。
最終回のAパートの後に3年の月日が流れ、新たに登場したマオとミュージシャンのアツシが一緒に日本に旅立つところで終わるので、2期があった場合は高校生編になるのだろうか。
全話を通してとても楽しめた作品だったので、機会があれば刊行されているコミックスも読んでみたい。 {/netabare}

全体のレビュー
超人的な能力を持った女子中学生たちが、大人に利用されたり翻弄されたりしながらも、力強く生きていくという話がメインとなっている。ヒナ、アンズ、瞳のキャラクターが個性豊かだ。

物語の始まりは、ヤクザの新田のところに、突然、超能力を持った宇宙人のヒナが落ちてくることだが、その後、新田は脇役のような位置づけになり、少女たちが中心になる。この作品を観始めたときは、新田の目線になって物語を追っていたが、それではこの作品は楽しむことができない気がする。超人的な能力の少女たちが、大人たちに翻弄されながらも様々な困難を華麗に?切り抜けていくところを見守っていくような感覚で楽しむのが良いのかも。基本的にはコメディ路線だが、時に泣かせるような話を差し込んでくるのがとても上手い。

超能力はあくまで要素のひとつでしかなく、少女たちが自分の個性を最大限に活かし、社会の荒波のなかで生き抜いていく様が、面白おかしく、時には泣かせるようなストーリーで表現されている。あまり似たような話は目にしたことがない。新しい方向性で物語を紡いでいる挑戦的な作風だ。
(2018年6月29日初投稿)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 90
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

全く、最近の大人ときたら…

1クール全12話。
エッジが効いてるギャグの世界。
ヒロインを取り巻く大人たちの描き方がエグイ。

<全話視聴して>

漫画原作は既刊14巻(2018年4月現在)迄
視聴前に読み終えていたが、自分の中ではアニメは原作を超えた。

アニメは、原作の灰汁を掬い、隠し味も加え、
エンタメとして非常に美味しかった。
制作スタッフの原作愛が作品から滲み出ている。

原作のネタの選出とそのギャグの間とテンポが絶妙。
感動シーンの描き方も秀逸。
本作で一番魅力あるキャラの、無垢で純真な善良さが
原作以上に輝き泣きそうになった。

脚本準備に、十分な時間を掛けて物語の構成を練れたのだろう。
アニメーション制作も、
放送スタート前に全話納品できるほどゆとりを持てたよう。
そのため、本作の及川啓監督は、
「ウマ娘 プリティーダービー」と本作の2作品を
今期同時に発表できて通常ではありえない快挙だった。

そんな制作の皆さんへの敬意と、
同一スタッフ&制作会社による二期誕生への期待を込め、
最終的に物語4.0→4.5、作画4.0→5.0、
キャラ、音楽評価を4.0→5.0で
総合評価を3.9→4.7に更新しました。

オープニングテーマ「Distance」(歌:村川梨衣)は
今期一番のお気に入りのアニソンでした。

因みに1期で手付かずの原作は少なくとも5巻分(第10-14巻)。
これまでの発刊ペースから、
2018年9月には第15巻も発売される可能性があります。
これだけのストックがあれば、早期の2期制作は十分可能でしょう。

2期に繋げたいスタッフの想いが4番目のヒロイン、マオの描き方に現れてました。
彼女にスポットが大きく当たる2期が生まれることを期待してます。
マオ役は小澤亜李さん。
個人的に「月刊少女野崎くん」の千代役以来のファンですのでなおさらです。

アニメでの杏と瞳の成長もぜひ見たいですね。

<3話まで観て>
{netabare}
ギャグとして「(あっ、)いったー」が非常に印象的。
これはアニメならではのネタ。

海外の視聴者さんで「Aita」を数えた奇特な方がネットのコメントで発表。
なんと、1話で41回、2話で35回、3話で3回使われたそうだ。
(確認したわけではないので正確かは不明。間違ってたらごめんなさい。)

原作では、ヒナの転送カプセルが当たった時に
新田が言った「いった~~~」くらいしか個人的には印象にない。
読み返して確認したら、効果的に使われたシーンのひとつ、
暴走族壊滅描写では、一度も使われてなかった。

アニメでは、その台詞を1話冒頭から多用。
あっという間に笑えるネタになった。
ラジオ番組「Little Songへようこそ」の第1回で、
瞳役の本渡楓さんによると、原作ファンが多い制作スタッフたちの中から
自然に生まれたアイデアらしい。

1話では冒頭で、本来は8巻初登場のキャラがアニメに出ると予告。
またエピソードの並び替えと合体が顕著だった。

おそらくアニメ全12話で描く範囲をまず決めて、
その範囲の原作の各エピソードを一旦解体してから俯瞰。
その順番に拘らず、美味しい所を違和感なく繋ぎ合わせる
割り切った構成方針なのだろうと察している。

また、詩子の中の人が、日笠陽子さんとは嵌り過ぎ。
「アホガール」のよしこの母、花畑よしえ再来を思わせる怪演ぶりで、もう最高!

今の所、作画も安定してる。その分、作画もギャグの冴えに貢献している。
アニメクリエイターが最後までこの作品をどう料理してくれるのか非常に楽しみだ。
{/netabare}

<原作について>
※ 以下、原作未読の方はアニメの興が削がれるので読まなぬが吉です。
もしくは、アニメ全話観てから読んでね。
{netabare}
原作は、ヒロイン達の成長が描かれる要素もあるが、
基本的に1話完結の話が多く、ネタを楽しむ類の作品。
そのため多少話を並べ替えても気にならない。

特筆すべきは14巻まで読んでも、
まともな大人は杏の関係者の中にしかいないということ。

ネタとしての存在価値しかないとまでは言わないが、
登場するほとんどの大人は、
狡く、情けなく、自己中、馬鹿ばっかで全く魅力がない。

本来メインヒロインであるはずのヒナも、
そんな大人の投影のような存在で、魅力ある存在とはとうてい言い難い。

のみならずヒナは、似たような設定の「アリスと蔵六」と真逆で、
作中ほとんど成長しないキャラなのでなおさらだ。

どうしても自分の中では、主人公とは言え、
ヒナはネタ要員以上の存在にならないのだ。

その点で、原作読んでる割には、面白いけど好きにはなり切れない作品。

杏と瞳の成長だけが楽しみで読み続けているようなもの。
もう、愛しい我が子をずっと見守りたい親と一緒の気持ちだ。

ヒナの保護者となる新田も大概な大人で、
普通のヤクザで大した志もない、壺を愛好する金満趣味な御仁。
取り柄は、家事スキルが非常に高いことくらい。

不条理だが、14巻まで読んだ時点で、そんな彼でも
自分の中で好感度がじわじわ上がっていたことに気付いた。

新田以上の大概な大人キャラが多いためだと思われる。
特に彼の親族は酷すぎる。
最近、そんな家庭環境でも立派?に育った新田は、
実は良く出来た息子なのではと勘違いしそうで怖い。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 27

71.3 2 2018年度のサイキックアニメランキング2位
プラネット・ウィズ(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (273)
968人が棚に入れました
「おれは、おれが味方したい人達の味方だ。そんだけだ!」
過去の記憶を失いながらも、平穏に暮らしていた高校生・黒井宗矢。だがある日、
世界は謎の巨大兵器「ネビュラウェポン」に突如襲われる。
猫のような姿をした「先生」とゴスロリ姿の銀子と共に、宗矢は戦いに巻き込まれる
ことになったが_________なんと相手は人類を護る7人のヒーローの方だった!
宗矢の記憶に隠された戦う理由とは?

気鋭の漫画家・水上悟志が贈るオリジナルアニメーション、ここに開幕!

声優・キャラクター
阿部敦、原田彩楓、井澤詩織、小山力也、乃村健次、後藤沙緒里、梅原裕一郎、大和田仁美、渕上舞、菅原慎介、石上静香、興津和幸、清川元夢、若本規夫
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

目覚めよ、サイオニクス戦士たち

1話感想{netabare}
ロボットいづなよしつねっぽいなぁって思ってたらいづなよしつねだった。
ちっしゃーねーなぁ、最後まで見るか(ツンデレ)。
ダリフラもいずなよしつねだったら違和感あそこまでは…いや言うまい。
内容は一話段階では可もなく不可もなく…戦闘は昼間にやって欲しいくらいか。
あ、それと銀子がヘボットで居た猫メイドっぽいなぁって思ってたら声がヘボット(井澤詩織)だった、いやそんだけ。{/netabare}

2話感想{netabare}
おおっ、これは…。
ちと自分語りしないで説明できそうもないので自分語りを挟んでの感想になるのでご注意を。
と前もって断ったうえで──
作品を見て「〇〇な部分が足りないなー」って思うことって誰でもあると思うし、それに合致するのはこれだけ作品数に溢れてる現代なら探せばいくらでも見付かるとは思うのだけど…。
そうはいっても探すの面倒だし、結局放送されるアニメを順に見てくだけの受け身な状態に甘んじてる自分も悪いんだろうけど。
とはいえやっぱ作る側…特に作家と呼ばれる人ならそこら辺の空気をくみ取って…っていうより本人が「いや、そこはこうだろ」ってのを入れたがる人種だろうなーとも思ってて。
一時期流行ったラノベテンプレ系アニメなんかそこら辺の拘りっていうか、「前の似た作品のダメだった部分を改正して出してくる(その代わり別の部分でダメな部分が発生するが)」感がしてそこを見るのが結構面白くて。
一例挙げると“劣等生”で主人公が学校で評価されないことに納得のいく理由を感じず「んなワケねーだろ」と思ってたところ、“落第”で似たような展開やって「それは黒幕が意図的に評価基準を歪めてたのだ」って理由を提示してみたり。
とはいっても「ダメな部分≒尖ってる部分≒ウケてる部分」って側面もあって、全部が全部突っ込み所を無くすと今度は箸にも棒にもかからない平坦でつまらないものにしかならない、ってのも分かってて。
「いやぁ面白い作品って難しいっすねぇ」としみじみ思ったり。

と、なんか自分でもうまく言葉にまとめられなくて取り留めのないことを書いてしまったけど、このプラネットウィズ、2話見たら個人的にはアレを思い出してしまいまして。
ストライクウィッチーズ(以下ストパン)。
1期で人型ネウロイってのが出て、どうにもそれがネウロイ内の穏健派っぽくて、一方で人類はネウロイを総じて敵対視してて。
また軍上層部が密かに開発してたウォーロック(コアコントロールユニット)がオーバーテクノロジー過ぎて、ひょっとしてネウロイの生け捕りに成功したか裏切り者が居る?って考える方がよっぽど自然で。
と、1期終わった段階では色々と考察のし甲斐のある展開だったのだけど…だったのだけど、2期でそれらを全部“おじゃん”にしてくれまして、その時の落胆ぶりは今でもよく覚えてる。
なんかその時の悔しい気持ちを晴らすかの如き内容に見えまして、プラネットウィズが。
構造だけで見たら似てなーい?
ネビュラ=ネウロイ、穏健派=ネウ娘、グランドパラディン=軍上層部、パラディン側ロボ=ウォーロック、謎の砂=(コアコントロール下の)コア
似た構図の作品は探せばあるとは思うんだけど、どうにも自分には“ストパン1期見終わった後に妄想した設定”に思えてしまって…同じように考えて同じようにガッカリしたクリエイター居てもおかしくない…かも?
期待して良いのかな、ストパン2期の無念を晴らすっての、やってくれんかのう?{/netabare}

7話までの感想{netabare}
↑でストパンっぽい…っていうより「本来ストパンでやりたかった展開があったけど、下手にウケてしまい長期コンテンツへと方針転換することになって無かったことにされた展開(A)」っていうのがあって、それに近い気がするって書いたけど、やっぱそれっぽい。
それどころか…(A)については高村監督も“ビビッドレッドオペレーション”(以下ビビオペ)で晴らそうとしてたキライもあって、結局そっちも失敗に終わったワケだけど、その「やりたがってたこと」をプラネットウィズは実現していってるような気がする。
自分のビビオペの感想でも書いたけど、構造が“グランセイザー”っぽいような?
グランセイザーに限らず似た設定の作品っていくらでもあるだろうけど…竜の残滓=ボスキート疑惑で、これで兄貴の幻影(楽園の民)=ネビュラ評議会より上位のアストラルボディだとしたらウオフマナフ(ビビオペでは絶対の存在)に該当するけど、果たして…。
いやぁ、この作品に高村監督はどう感想抱くのか非常に気になる。
とはいえアプローチはビビオペとは全く違ってて、あっちだったらサイキックに目覚めるのは女の子限定になってたことだろうw

銀子が実はシリウスから侵略を受けてた他惑星のお姫様だったってのも特撮っぽい(偏見)。
二日酔いでのたうち回るシーン見たかったなぁ、オレもなぁ。
先生はソウヤをシリウス人にも愛の進化種族に成り得たことを証明するために育てると言ったが、同様に異星人?と思われる竜造寺隆は地球で育った末にあんなんなっちゃったワケで。
竜造寺隆が一体何者だったのかが問題になるけど、ひょっとしてネビュラが地球人を試した様に、楽園の民がネビュラを試してる?
ソウヤとしてはシリウス軍が悪いだけでトンだとばっちりなんだろうけど…裁定下すのはまだしも断罪するのは行き過ぎってのがテーマなんかね?{/netabare}

10話までの感想{netabare}
月の裏側に龍が潜んでる→龍自体は破壊・侵略を旨とする悪的存在ではなく、あくまで地球人がシリウス人と同じような過ちを犯す可能性がある場合姿を現す?→封印派勝利で地球人を封印できたら龍はどこかに姿をくらましてしまう?
ってことで、龍退治するためにはまずは封印派を挫かないとならないってことだったのかな?
当然主人公が地球人へ感情移入しかけてるってこともあるだろうけど、それも含めての楽園の民の思惑かなぁ、と。

しっかしまぁ先生が近年稀に見るイケメンで、こりゃあ英雄呼びされても仕方ない。
封印派にしても、リエル人「(侵略されて)シリウス人許せねぇ」→シリウス人「(制裁されて)龍許せねぇ」→龍「処刑されました」
って感じで、起きちゃったことに対しては被害者?の溜飲を下げることを旨とし、根本原因となりうるものを徹底排除って感じか。
気を張ってひたすら断罪断罪で、それはそれで精神を摩耗することで、「ちったぁ許してやるって余裕持てよ」ってのが先生の言い分だったのかな。
んで、銀子から「誰も恨んでない」って言われたら閣下ももう引き下がるしかない。
ってか肉も食わん温厚な種族のリエル人からしたら、いくら侵略してきたシリウス人とて星ごと滅亡って聞いたらドン引きなんじゃねーかなぁ。
しかも銀子はテレパスで滅亡する瞬間の悲鳴まで聞いてるワケで。
ところで復活したネズヤ先輩の喋りって若本規夫を意識してないか?ご本人目の前に居るぞw
白石クンの衣装がエイトロン思い出して仕方ない。

でもって竜造寺隆だけど、やっぱり龍の化身(一部)だったのか?
時系列が合わないのが問題だったけど、龍が時空跳躍までしてたってことでそれが解消してしまいました。
何話だったかジジイが「空から落ちて来た赤ん坊を拾った」と明かし、その後「なんちゃって全部ウソ、テイクミーファラーウェイ」とはぐらかしたけど、嘘ではなかった?
(因みに同じ回の中で、ソーヤは自分が宇宙人だとメガネに明かし、その後「なんちゃって全部ウソ」と言うも「うん、そういうことにしておく」と見抜かれてまして。
秘密を打ち明けてその後に「ウソです」と言われて、打ち明けられた側がどこまで見抜けるかの対比を狙っただけで、打ち明けた内容自体は両者とも本当だったんじゃないかなぁ、と)
死んだあと粉になってたしね。
そもそもネビュラの処刑を逃れたり月に隠れて見付からずに居たり、龍に関してはただ倒したり改心させて終わりって事ではなくもうひと悶着ありそう(願望)。
楽園の民がな~んか手引きしてんじゃないかなぁ?{/netabare}

最終回まで見て{netabare}
今期トップ3に入る勢いで面白かった。
なにより↑で指摘したように、某作品が「やりたくても大人の事情でできなかったこと(妄想)」をやってくれた感じで、先帝の無念を晴らすというか江戸の敵を長崎で討ってくれた気分。
いやぁ爽快だ、これを見たかったと言っても過言ではない。
かなり考えたんじゃないかな、毎週見せ場と引きもしっかりできていて「なんだちゃんと作れる人居るんじゃん」とホっとする部分もあったり。
元パラディンメンバーもパラディン所属の頃はそれ専業(消防士辞めたと言ってるし)で立派なビルに本部構えてたのに、ネビュラの一員になってからは副業(世を忍ぶ仮の姿?)しつつ地上はプレハブ小屋って対比も愉快で。
バックは日本政府や企業なんかよりよっぽどデカいけど秘密組織としてはこうなっちゃうよねーというか、ネビュラとしては現地でマトモな生活できん奴は所詮マトモじゃないってことなんじゃないかなーと思ったり。
そういったことも含め、設定的にはこれ、1年放送でも耐えられる内容だったんじゃないかな?時代が時代だったら一年枠で夕方6時にやってても差し支えない。
もしそうだったら銀子の二日酔いや白石クンの無理のある高校生プレイとか見れたんだろうなぁ、ってかそういう想像を掻き立てる作品ってのはやっぱり良作かと。
先生の「見た目はああだけど行動は超イケメン」ってのもポイント高い。

けどなー、そうはいうけどなー…やや古臭い感じは否めない。
ここら辺は感想書いてる自分にとってもジレンマで、「ちゃんと完結してる」のを評価ポイントにしたいところだけど、大抵そういうのは「こじんまりしてる」。
メッセージ性?テーマ?も普遍的なモノになればなるほどありきたりになってしまう。
こればっかりはなぁ…どうなんだろう、他の方の感想がとても気になる。

余談・園芸ネタ
最後シリウス星に咲いてた花はイチリンソウかな?
もし違ってたとしてもキンポウゲ科(の何かがモデル)なのは間違いない。
ああいう場所でああいう感じで咲いてる花ってキンポウゲ科が鉄板よね。
“アスタリスク”だっけか(落第~と勘違いしてるかも)、あれもそうだったなぁとふと思い出した。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10
ネタバレ

HmFDB75691 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

第10話~最終話&総評 設定が生かされなかった

オリジナルらしいので見ると思うけど、第一印象はなんか物足りない。
朝や夕方に放送してそうな、健全なロボアニメかな。


第1話 予想はタイムリープ
{netabare}
高天原のぞみの長いスカートを見た瞬間、タイムリープだと思った。ヒロインがあんな長いスカート穿かないだろ。現代から30~50年前の設定と思ったけど、スマホがあったので却下。
でも、映画(ドラマもある)の"12モンキーズ"のような気がした。

この映画に当てはめると、冒頭の二人はどちらも主人公の黒井宗矢。大人のほうは過去に行った宗矢が成長した姿。子供のほうはこれから過去に行く。本来、宗矢は(10年くらい)未来にいたんだけど、世界を救うために過去に戻ることになった。

12モンキーズに該当するのが、7人のヒーローで、本人たちは世界を救うために戦っているのだが、結果的に滅ぼす原因にもなっている。それがわかっているのが宗矢で、まだ起きていないことに対して怒っている。

戦っているうちにヒーローたちの事情(たぶん泣ける話)を聞かされて、倒すことに躊躇する。そして、本当に倒すべきラスボスがわかって、(大人の)宗矢が突っ込んでいく冒頭のシーンに戻る。

とりあえず、現時点ではこんな感じかな。物足りないところは妄想で補えるのがオリジナルのいいところ。
{/netabare}

第2話 名前について考察してみた
{netabare}
素直に解釈すると、地球にやってきた異星人の監視かな。封印派や穏健派はミスリードっぽいが、思わぬ方向へ物語が進む起点ともとれる。
気になった点について考察してみる。


・宗矢の言う「世界」について

1.世界=未来
これは前回考察した。宗矢は未来からやってきた。のぞみの息子でも面白いかも。恋愛にはならないけど。

2.世界=星
缶コーヒーのCMで「この惑星の住民は……」と言っているように、宗矢が別の星からきたなら、星や惑星と言うはず。異星人にスカウトされた地球人の可能性が高い。

3.世界=異世界
多次元世界、仮想空間……etc。ウィズが魔法なら魔法の世界か。現時点では推測しにくい。


・キャラの名前について

キャラの名前を七つの大罪(該当する動物がある)と関連付けてみると、

竜造寺隆→ドラゴン→憤怒、虎居英雄→トラ→暴食、因幡美羽→ウサギ?→色欲、熊代晴海→クマ→怠惰、鷹取紅華→グリフォン?→傲慢、羊谷葉介→ヒツジ→色欲、先生→ネコ→強欲、閣下→イヌ→嫉妬(以上、Wikipedia参照)となる。

虎居が袋いっぱいに肉まんを持っていたところから暴食と言える?
それなりにキャラに当てはまるけど、因幡美羽の色欲は微妙。
7人はもっと罪深いことをしていて、根津屋正義は中二病ではなく、彼らをジャッジする存在?

黒井銀子と白石こがねは、正反対……でもないか。
高天原のぞみは、天上界からきた? 高天原に対するのが根の国。この二つの間にあるのが日本。のぞみと根津屋、因幡美羽を考慮すると、古事記に関係している気もしてきた。


・肉について

あんまんオチはすぐにわかった。"肉"は、ほとんどの視聴者からなにかあると思われている。だから、伏線というより前フリだろう。肉を食べると元の世界に戻るとか。
フィギュアのほうが伏線っぽい。ぬいぐるみ(?)の巨大物体と関連があるような……。
{/netabare}

【予想・考察】日本神話と関係があるのか
{netabare}
高天原や因幡が出てきたら、日本神話を疑いたくなる。

高天原のぞみ→高天原→アマテラス
因幡美羽→白兎→ツクヨミ
根津屋正義→根の国→スサノオ

強引に当てはめてみた。根津で調べてみると、大国主の神使とあったりする。天津神と国津神のような二つの勢力があるのか。宗矢が肉を食べられないことや仮面をつけるところは、神事や祭事を思わせる?

因幡と根津屋を除いて、猫(宗矢?)と犬を追加すると、重複せず七つの大罪は一応揃う。
日本神話と七つの大罪を混ぜたところでどんなストーリーになるかはわからないけど。

アマテラスと言えば"岩戸隠れ"。その原因になったのが、スサノオ。
のぞみが神様か微妙だが、人間の姿が岩戸隠れとすると、巨大物体がそこから出る(本来の姿に戻る)ための手段とか。根津屋側のヒーローたちがそれをじゃまするという構図にもなるが……。
"平和"はわからないが、"smile"は、笑い声でアマテラスを誘い出したことと近い?

難解なのが、小瓶の星砂。神話と関係あるなら、なにかが降臨しているかも。
{/netabare}

第3話 銀子のセリフについての考察
{netabare}
「シリウス人と地球人は……」のあとを普通に考えれば、もともとは同じ種族とか、そんな感じだろう。プラネットウィズがPlanet Withなら、地球とシリウスは同じ星とか、連動しているとか、パラレルワールドも考えられる……?

消防士や柔道から、七人のヒーローは地球人。宗矢の怒りを買ったトラブルは地球で起きたはず。
つまり、シリウスで起きたことと七人は、現時点では無関係。
星の砂の小瓶を七つ集めると竜の力が得られるとか……さすがにないと思う。


疑いもせずに観た場合、宗矢の行動はこうなる。

竜の力でシリウスが滅びるのを目撃→シリウスを去り、(宇宙船に乗って?)地球へ→七人と接触、宗矢の怒りを買う(侵略者と勘違いされ攻撃された?)→記憶をなくして銀子に救われ、黒井宗矢と名乗る(銀子が命名?)→小瓶を奪ったあと七人の顔を思い出す(竜造寺隆は含まれていない)

疑って観た場合も考えてみる予定。
{/netabare}

【予想・考察】きっと裏があると疑った場合の考察
{netabare}
1.宗矢に関する疑問

・本当にシリウス人で、地球にやってきのたか?
・記憶を改ざんされたのでは?
・竜の力でシリウスを滅ぼしたのは宗矢で、肉を食べると思い出すとか?
・地球人と似た体格で、地球と似たものを着ているのはおかしくないか?
・封印派と穏健派を教えてもらいながら、夢の中では詳しく知っている

宗矢=シリウス人はかなりあやしいと見ている。いまのところ、異星人っぽいのは、竜造寺隆だけだと思う。
シリウスに関する説明のほとんどは宗矢の夢にすぎない。疑っているが、銀子が話す内容と矛盾点がない。


2.銀子に関する疑問

・地球を監視していたなら、宗矢がシリウス人と、なぜ知ったのか?
・星の砂が力の源だと、どうやって知ったのか?
・宗矢が七人に怒っている理由を知らないのではないか?


3.謎の部分についての予想

・封印派はサイキックの封印で、穏健派は小瓶(星の砂)集め
・七人の力の源は心の傷で、封印派はその傷をいやすために巨大物体を送り出している
・こがねは封印派で、七人のヒーローを騙して戦わせている
・穏健派が推進する方法によって、竜の力を持った者が生まれることがある
{/netabare}

第4話 ぬるいなあ……
{netabare}
制作側が竜の力をどのように考えているかわかるような回だった。
町を破壊したヒーローたちが責められたら、竜の力の脅威を印象付けられた。だけど、ぬるい結末だった。

シリウスを破滅させたと言いながらこのようなぬるい感じにすると、アニメ全体のバランスが崩れると思う。だから、宗矢の夢物語にすぎないのだろう。もしくは都合よくシリウスの住民が全員移民船に乗って地球にやってきて、いまの地球人になった、とか。

竜の力は大したものではない気がする。もっと裏になにかあるのか、それともただのコメディ作品なのか。
{/netabare}

第5話~第9話 見続けてはいるけれど……
{netabare}
たまにはレビューしようと思って書いてみた。
猫の宇宙船が出てきたころから、あまり熱心に見ていない。
だっておかしいだろ。
猫は地球の生物なのに、ほかの星からやってきたって。
地球とシリウスは同じ星というオチはありそうだけど……。

ほかにも疑問がある。
第1話で、宗矢はヒーローたちを知っていたけど、出会いのシーンがまったくない。

こういう疑問点を解消するには、宗矢の夢オチしかないと思う。
{/netabare}

第10話~最終話&総評 設定が生かされなかった
{netabare}
最初に思ったような健全なアニメだった。
ストーリーにひねりがないのはいいとしても、練りこまれていない印象がする。
とくに第1話の設定がほとんど生かされていない。

1.宗矢の記憶喪失
すぐに記憶を戻して、その記憶に含みもない。
第1話で思い出すなら、記憶を失っている必要があったのだろうか。

2.星の砂
星の砂を見て激怒した理由がわからない。
出処は竜だと思うんだけど、宗矢がそれを過去に見たというシーンがない。
そもそも激怒するのもおかしい。宗矢の兄もサイキックなら、星の砂を持っている可能性もある。

3.宗矢と七人のヒーローの対立
宗矢が激怒したとき、七人のヒーローの顔を思い出している。だけど、対立したというエピソードがまったくない。

これらの設定を生かすなら、宗矢=竜にしたほうがよかった。
星の砂を持っているのも、七人のヒーローとの対立も生かせる。
記憶がないのも、竜だったときの記憶を封印しているとか。
あとは、人間の宗矢は、サイキックの力を持った者だけが見えるとすればいい。なんとかの民みたいな感じで。

もう少し面白い話ができた、というのが全体的な感想。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

つまりは、「刀狩り」の是非

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
前期に完結した「ダーリン・イン・ザ・フランキス」に続き、本格的なロボットモノ、セカイ系のアニオリ作品が続くというのも珍しいね。

哲学的な内容を含みながらも、ユルさやエンタメもあり、総じてレベルの高い作品でした。1期の尺で、よくぞここまでまとめた(やはりプロット段階でちゃんと完結してるんでしょう)!

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
銃が悪いのか、銃を使う人間が悪いのか。

ある人は言う。「悪人なら、ハサミでも人は殺せる。銃そのものが悪いのではない。人を殺そうという心が悪いのだ」

また、ある人は言う。「根っからの悪人でなくとも、銃を持つことで心に悪魔が宿ることもある。少なくとも、ハサミでは数十人を一気に殺すことは出来ない」

どちらにも真実はあるような気がする。だから、こういう議論に結論が出ていないのだろう。

「銃」とは「武力」でもある。

本作には、「穏健派」「封印派」「グランドパラディン(龍)」という勢力が登場する。この中で、「穏健派」が前者のような哲学をもち、「封印派」と「グランドパラディン」が後者のような哲学をもっていると思う。

前者(銃が悪ではない)の意見は、なにも銃(武力)の存在を容認したり、ましてや拡散を推奨する為の詭弁とは限らない。ポジティブに考えるのなら、「人の心を信じる」というスタンスでもある。これは、「穏健派」の理念であり、「ヒトは武力をも正しく使いこなし、あるいは勇気をもって廃棄し、愛の種族に進化すること」を信じ、待つという姿勢。清濁併せ飲む覚悟。ただ、その過程でたくさんの命が失われたり、結果としてただただ武力が拡散し、悪の種族へと進化?してしまうリスクは孕んでいる。

一方、後者は、戦う力や意思を奪うという考え方でもある。「グランドパラディン(竜造寺隆)」は人類から「戦う力」を奪い、自らが「世界の警察」として人類を管理しようというもの(龍は更に直接的に、自身が悪と思うものを滅ぼそうとした)。「封印派」は人類から「戦う意思」を奪い、自らが「管理者」として人類を見守ろうというもの。「命」というものが「絶対的なもの」であると考えた時、とりあえず「命」は(両者共に)守れるものの、「人権」や「自由」を奪われてしまうものでもある。

「銀河英雄伝説」の「ヤン・ウェンリー」はこんなことを言った。

「人類の社会には思想の潮流の2つあるんだ。人の命以上の価値がある説と、命に勝るものはないという説とだ。人は戦いを始める時、前者を口実にし、止める時、後者を理由にする。それを何百年何千年と続けてきた」

この言葉は、面白いほど本作の構造に当てはまると思う。

結局、本作の軸足は穏健派にあり、人類を信じるという方向に進む。結局、命よりも大切なもの(人権や生きる自由意志)のために、人々は争う危険性を許容するわけだが(とりあえずの小康状態。人類の未来は我々、視聴者自身に任されているというメッセージかな)。

また、本作で面白いのが、「刀狩りの是非」を問うにも関わらず、ネビュラ自身が「刀」となり、その振るい方を他者(黒井や白石)に委ねているという点だ。ここに、「ネビュラ」という種族の在り方というか、理念が示されていると思う。

封印派にしろ穏健派にしろ、他者に対する興味が強く、自分事のように思うんだろうね、ベクトルは違うけど。それが、「愛の種族」ってことかな。

1~10話までは、このような哲学的な内容が多いが、11、12話は、単純なエンタメ作品としてしっかり成立していたと思う。普通、エンタメからシリアスに流れると思うんだけど、本作のように、シリアスからエンタメに流していく構成は面白い。なんてったって、視聴後に気分が良い♪

好きなキャラは、ジイサンこと竜造寺岳蔵。ラスト、竜の回想はウルッときたし、素敵な親だった。ジジイが格好良い作品は名作!
{/netabare}


【余談~ なぜアメリカが銃社会になり、日本はならなかったか ~】
{netabare}
以前、テレビで見て、なるほどな~と思いました。

アメリカは開拓の歴史をもつ国。開拓とは、原住民にとってはイコール侵略。アメリカは広大な国であり、開拓民は原住民からの反抗を自力で防がなければならなかった(警察などに頼るには、距離があり過ぎるため)。その為、一般家庭に銃があることが普通になる。一般人が銃を手にするということは、その中から銃を持つ犯罪者が出てくるわけで。銃から身を守る為には、銃をもつ必要があり、、、そんな感じで銃が普及し、自分の身は自分で守るという社会構造が出来上がってきた。

一方、日本がそうならなかったのは、刀狩りの影響が大きいらしい。あそこで一度、一般人は武器を奪われ、武器(刀)は特権階級(武士)の持ち物となる。江戸時代は平和の時代であり、農民や商人が武器を持つ必要性は少なく、廃刀令などもあり、武器自体の数が減っていった。また、基本的に、日本は国土が狭く、密集して暮らす生活様式もあり、無力な庶民を特権階級(現在なら警察)が守るという社会構造が出来上がってきた。

「ナッシュ均衡」というものがある。簡単にいうと、「最初はどちらに転がっても良かったが、一度、そうなってしまうとなかなか変わらない」という、社会構造の出来方を説明したものだ。

例えば、車が右車線を走行するか左車線を走行するかということは、ぶっちゃけ、社会全体で統一されていればどちらでも良いこと。右側を走る人が増えれば、自分も右側を走った方が安全だし、左側が多ければ、左側が安全。最初はどちらに転がっても良い話なのに、それが一度定着されてしまえば、覆すのは難しくなる。社会全体が右側を走っているのに、「俺は左側の方が良いと思う!」と言って、左側を走っていれば、交通事故をおこしてしまう。

アメリカ人だって、その多くは銃がない社会を望んでいる。しかし、もし法規制で銃を規正すると、善良な人ほど法に従って銃を廃棄し、悪人ほど法を無視して銃を所持し続ける。結果、悪人ばかりが得をするという、意味の分からない結果になる可能性が高い。これは、「ナッシュ均衡」による悲劇。

本作のテーマの1つは、「武力をもつことの是非」。

日本がこれだけ平和な社会を築けたのも、偶然の積み重ねなんだなと思えるし、歴史を学ぶことって大切だなと思う。

竜造寺隆がやろうとしたことも、封印派のやろうとしていることも、いわば刀狩り。違いは、竜造寺隆は物理的に刀狩りを行い、封印派は精神的に刀狩りを行おうとしていること。

さあ、皆さんはどう考えますか?
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
あえての古臭さね。なんか面白い。セカイ系だけど、疲れすぎないように上手く外している感じ。

2話目
引っ張って引っ張って、アンマン(笑)

3話目
根津屋センパイ、ナイスキャラ(笑)

4話目
やっぱ、こうでなくちゃな。二日酔いになると、二度と酒は呑まないって思うけど、翌日には呑むんだよなw

5話目
ほら、呑んだ(笑) なかなか熱くなってきたね。

6話目○
このやりとりはいいね。幼子から銃をとりあげる。何が傲慢か。武力と暴力。なかなか哲学的な会話だな。理不尽に耐え、なお優しい。子供に耐えろという親は嫌いだ。うん。ん?

7話目
ヤキモチ委員長、可愛いなw 地球人じゃないってのも、ミソだね。

8話目
いちゃついてる(笑) 全米ライフル協会に怒られるぞ(笑) どうした? おっぱいについて解説して(笑)

9話目
死ぬ順番は間違えちゃダメだよな、と、最近思う。封印完了。この惑星の皆は間違えないでほしい。人間の、前に進む意思ね。ここで紅花の復活は、上手いね。

10話目
人間の力、人間の意志。ジイサン、格好良いな。ジジイが格好良い作品は、名作♪ 正解するはずのカド、かな(笑) 8割。良いとこだな。わずかながら、ほんの少し。ここから、エンタメかな?

11話目
根津谷先輩、「家事手伝わない」(笑) 百万年前って、意外と最近だな。建前と本音の大切さ。なるほど、戦争に馴れた人類やシリウスだから出来ること。あら、ジイサン、死んでしまったか。。。ヒマラヤ山脈と戦うのは、キツいな(笑) 素敵な家族愛。

12話目
内定(笑) まあ、亜空間に閉じ込められるとか、定番だわな。許しと感謝。配慮もあって素敵。好きな角度で見れば良い、視聴者への言葉だな。めっちゃ尻尾振ってる(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 30

73.6 3 2018年度のサイキックアニメランキング3位
斉木楠雄のΨ難 完結編(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (57)
453人が棚に入れました
“忍舞市に集合した斉木たちを襲う災難とは…!?
更にメインビジュアルに空助と鳥束とねこ戦車が登場!
いつもの「澄んだ目をした煩悩だらけのエロ霊能力者・鳥束」の様子が何だかおかしい…?
空助と鳥束の関係とは…!?”

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

Ψ完結編アニメ

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ1~2期とΨ始動編は視聴済です。
時系列的には、本作はΨ始動編の前日譚という位置付けなのですが、完結編の存在をすっかり忘れていたんです。

存在を知った理由は、NETFLIXでΨ始動編を視聴しようと思い、タイトルをクリックしたところ、TVアニメ版とΨ始動編が分かれているのを知らず、TVアニメ版をクリックしてしまっていたんです。
それすら知らず、そこからΨ始動編を探しに行った時に「完結編」に辿り着いて、初めて分かれているのを知ったんですけどね^^;

こうしてすっかり視聴が遅くなってしまいました。

完結編は前編、後編の全2話(1話にショート作品が5話入っているので正確には10話)しかないので、物語の展開はあっという間です。
個人的に嬉しかったのは、Ψ始動編でなりを潜めていた、かやのん演じる照橋心美ちゃんの出番が多かったことです^^;
それも結構グイグイくるんです…
そう、彼女は自ら決定打を打つことは絶対にしないのですが、自分に有利な状況を巧みに作り出すことにかけては、ある意味神懸り的な能力を持っていたのは今回初めて知りました。

そして物語が大きく動くのは後編の第246話~第250話までの5話でした。
これまでこの作品は、サザエさん方式で彼らはずっと2年3組に在籍し続けていましたが、いよいよ3年生に進級し、クラスがバラバラになってしまうかもしれないので、春休みを使って記念旅行をしようという話になるんです。

そこまでは良かったんです。
心美ちゃんの家で旅行先を決める際、何と「忍舞県」いう斉木が最も避けたかった場所が旅行先になってしまったんです。
何故斉木が最も避けたかったのか…それは、大規模な天災が予期されていたからでした。

彼はこれまで超能力を駆使して何度も仲間のピンチを救ってきました。
いえ、仲間だけじゃありません。これまでの救済規模は恐らく地球規模と言っても過言ではないでしょう。
だから、今回も斉木は秘密裏に天災を回避しようと考えてはいたものの、リスクから少しでも仲間を遠ざけたいと考えるのは決しておかしいことじゃありません。

しかも、今回の天災の規模はこれまで以上で、作戦を完全に成功できないと天災の芽は摘み取れないとか…
この先、斉木はこれまで踏み入れたことの無い領域に挑んでいくことになるのですが、事の顛末の気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

私はΨ始動編を先に視聴しましたが、実際に視聴するなら時系列順の視聴をお勧めします。
そっか…これで本当に終わっちゃうんですね。
心美ちゃんに対する斉木の「告白(おっふはく)」が聞きたかったのに…^^
でもしっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

olmo さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

斉木楠雄の災難 Netflix編

今作は完結編ということで漫画の最終話の続きでした。
ほぼほぼアニメではやれなかった担任の回などが主だったのですが、相変わらずギャグの方はキレてて最高でした。最終話の続きもあの内容なら納得の出来でしたので、シリーズを追っていた人は履修すべしです。(月額取られたくない方以外)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1
ページの先頭へ