グロテスクアニメOVAランキング 8

あにこれの全ユーザーがアニメOVAのグロテスク成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月18日の時点で一番のグロテスクアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

51.1 1 グロテスクアニメランキング1位
コープスパーティー Missing Footage(OVA)

2012年8月2日
★★★☆☆ 2.9 (83)
358人が棚に入れました
今日はサチコの誕生日。
呪いによる支配の弱まった天神小学校。
サチコの力により運命がリセットされた哲志たちは、天神小学校の行動に集められる。
記憶があいまいな状態委ではあるが、無事再会を果たしたことをよろこぶ哲志たち。
そこにサチコが現れ、突然、文化祭を行うと発表する。戸惑う一同。そして文化祭のテーマは…。

てけ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

編集が…。

編集が残念すぎます。

まず、1クールくらいの、ちょっぴりエッチな日常シーンと猟奇的要素を含んだアニメをイメージしてください。

1.残虐シーンを切り取って冒頭に流す
2.お気に入りの日常シーンを選んで、貼り付ける
3.スタッフロール

終わり。

…何か途中で力尽きた感がします。

これなら、日常部分だけ、スプラッター部分だけ、別々に放映して、同名タイトルだと強調し、ギャップを狙ったCMを流した方がずっと魅力を引き出せるような気がしました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 18

takumi@ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

なんだこりゃ・・・残念すぎる

惨たらしいグロホラーなシーンで始まり
ヘッドフォンしている耳元がゾワゾワするほどリアルな音に
映像では映されないものを想像してしまった。

でも3分もしたら別世界。違う作品かと思ったほど。
だがそれはそれ、兄と妹の仲睦まじい雰囲気は微笑ましいし
短い時間に次々と登場人物が増えていくので、
冒頭のシーンとどう繋がっていくのか、すごく期待した。

しかーーしっ

なんなのだ・・・えっ?あそこで終わりなん?
何かの間違いじゃなく、ほんとうに終わったん?
あまりにもぶった切りすぎでしょう。
とても「作品」とは言い難いし、「CM」でも失敗してると思う。
かなり譲歩して「中途半端なPV」かな。
でもPVだって起承転結あるものだよ。
11分もあったのに・・・
キーワードとして挙げるなら、「兄と妹」「微百合」「文化祭」
「学校での惨殺事件」「幸せのサチコさん」「おまじない」といったところ。

ショートアニメが好きでよく観るけれど、2分や3分でも
何度も観たくなるような良い作品がある中、
11分あっても説明不足すぎて、釣られたのが悔しくなる。

それっぽく恐怖感を煽る演出と音響は多少、評価できるものの
何がなんだかわからないよ。
放送中の作品の予告編だというなら、こういう手法もあるけどさ。
せめて続編というか、本編が出てくれるならあらためて観てみたいけど。

ちなみに原作はゲームらしい。
ゲームを知っている人にとってのみ、この11分のアニメは
完全にPVとして成立するかもしれない。
知らない人にはほんと、消化不良間違いなしです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 21

66.5 2 グロテスクアニメランキング2位
KEY THE METAL IDOL(OVA)

1994年12月16日
★★★★☆ 3.6 (67)
327人が棚に入れました
 科学者の娘をモデルに作られたキィが人間になるためにアイドルを目指す長編OVA。「うる星やつら」をてがけたスタジオぴえろが制作に携わっている。ロボットであるキィは3万人のファンを得ると人間になれると聞く。東京で再会した親友の厨川さくらと共に同居していたが、彼女の不思議な力に宗教団体やプロデューサーなど多数の人が惹きつけられていく…。
ネタバレ

まみあな さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

ロボットモードの巳真兎季子に惚れました

 実はこの作品をレンタルした時は、第一巻だけ観て、鑑賞するのを止めた。理由の一つは、「3万人の友達を集めることが必要」ということが、いかにもビデオを3万本売らなければ採算がとれない、という都合を露骨に表して視聴者に泣きついているように感じて腹が立ったからだ。
 しかしそのことよりも、ヒロインの兎季子(キィ){netabare}が本当に機械仕掛けのロボットと理解して、しかもそ{/netabare}のロボットが人間に変わるなんて、未来でない現代の技術水準では有り得ないバカバカしい設定だ、と感じたことのほうが大きい。キィが人間の自覚を持つ時には、ロボット構造が腸とかヒトの内臓と入れ替わるパターンが提示され、キィがロボットと生物体のヒトとを行き来していることを表現している。{netabare}このパターンはシンボルの積りのようだが、第5話辺りまで見続けなければ、「自分がロボットである」というキィの単なる思い込みという重要な設定を理解できない視聴者は多かったはずだ。{/netabare}その結果『バカバカしい』となって、多くの視聴者を逃がしてしまったに違いない。おそらく興業的には赤字で、アニメの脚本・演出としては『不出来』の極みだ。
 YOUTUBEで外国字幕のを無料で鑑賞できるようになり、ようやく全話観て、全ての登場人物の趣が理解できた。特にヒロイン巳真兎季子は私にとって最高のキャラですね。これだけで、この作品の不出来さが霞んだ。「あばたもえくぼ」という言葉があるが、本作についての私の物語評価は、作品全体の評価を上げるための大幅な贔屓です。
 「ゲル」がロボットの動力と制御の基となっている設定は、よく考えたと思う。
 新興宗教を描いたのは面白い発想だ。インパクトもある。しかしオウム真理教事件のせいでおそらくマイナス要素とされてしまっただろう。残念だ。
 音楽は申し分ない。特に、「キィのララバイ」は素晴らしい。岩男潤子さんの歌唱がいつまでも耳に残る。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 9

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

友達3万人出来るかな?ひたすら不気味なロボットアイドルミステリー

主人公の巳真兎季子は、自身を祖父の武羅尾に作られたロボット「キィ」だと信じていた。
「本当にキィを思ってくれる友人を3万人集めれば、キィは人間に生まれ変われる」
という祖父の遺言を実行するべく、キィはアイドルを目指すのだが様々な奇怪な事件に遭遇する
展開が進むごとに深まる謎、事態は混沌していく・・・

OVA全15話、うち14話と15話は95分の超大作
ここまで力の入ったOVA作品ってなかなか無いですね

ジャンルとしてはSFミステリー?でしょうかね?
SFというには、ちょっと設定に甘さがあるので(かなり興味深くはあるが)
謎に満ちたミステリーとして見るのがいいでしょう。
ちょっとグロいシーンもあるし、終始不気味。
人を選ぶ作風なので、一話でダメだと思ったら素直に切りましょう。

この作品は序盤から設定や状況を十分に説明せず、ポンポン話が進んでいく
それでいて不気味で暗い雰囲気、謎だらけのまま13話まで続きます。
13話までに色々なヒントが隠されていて、13話までが出題編とも言えるでしょう
14話が解答編で15話で一気にラストへ突っ走る。
謎を謎のまま終わらせず、ちゃんと解答を用意しているところはいいですね。
こんな面倒なストーリー構成さえしなければ、もっと支持されたはずなのですが
敢えてそういう作りをしている作品みたいですw

ストーリー自体はかなり練り込まれていて、難解というわけでもないのですが
視聴者が積極的にのめり込んでいかなければ、なかなかついて行きづらい作品です
キャラも演出もストーリーも何もかもが異質。それゆえに、決して万人受けはしません。
謎の展開、不気味な雰囲気を噛みしめながら、
物語に入り込んでいける人でなければ楽しめません

この作品の出来が良いか悪いか・・・判断は難しい
種明かしもちょっと強引ですし、娯楽性に欠けると言わざるを得ない。
しかし、練り込まれたストーリー・独特の世界観・オリジナリティという面でみれば
突き抜けた魅力があって、よくぞここまで作りあげたなと・・・・賞賛したい。
深いテーマ性も潜んでいる作品で、色々と考えされられることもある。
他の作品には絶対にあり得ない魅力が詰め込まれています。

「KEY THE METAL IDOL」という作品は「KEY THE METAL IDOL」という作品を本当に愛している人に捧げる
そういった制作者の意図が明らかに感じられる作品で、はなから大衆受けを狙っていません
そういう意気込みで、これだけの大作を作り上げたというのは本当に凄いと思う

コアなアニオタのなかでも一際コアな人におすすめする作品です

投稿 : 2024/11/16
♥ : 12

ねねねねの さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

キイというキャラクターが魅力的

グロいとレビューにあったので覚悟してましたが
アキラと比べればそこまでではないです。
事前情報で変に意識して構えて見てしまっていけませんでした。

作画:安定して良いです。エロくない乳首描写アリます。
声優:岩男潤子さんに長沢美樹さんというド安定かついい演技に震えます。
キャラ:最後まで見て無駄なキャラが居なかったのが凄い。
    やはりキイちゃんが魅力的、さくらちゃんももちろん。
音楽:特別な歌がありますが、なかなかに良いです。
物語:すこしややこしく複雑です。

この作品は
物語的に超盛り上がる!超やったぜ!スッキリサイコー!という
カタルシスはありません。
ただ観終わるとキイという存在がじんわりと心に残ります。
不思議と、子どもが巣立っていくのを見ている気持ちになりました。

バイオレンスなテーマかつSFですが、完全な創作世界での作品かと思いこんで観ていると混乱します。
思いのほか現代の日本社会、そこにちょっと特殊な設定が加わる…
パラレルワールドという感じですね。ちょっと陰鬱ですけど。

後半、ほぼ丸々説明回があり、そこでようやく色々な答えが出ます。
道中やきもきしつつも、起こってしまった事を傍観しつつ
KEYの選択を見ましょう。

雰囲気に惹かれた方&なるべく続けて観れる方にはオススメ。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 2

68.4 3 グロテスクアニメランキング3位
デビルマン 誕生編(OVA)

1987年11月1日
★★★★☆ 3.7 (40)
123人が棚に入れました
TVアニメ版と同時に連載されていた、コミック版『デビルマン』の導入部を元にして制作されたOVA。

 心優しき少年・不動明は、以前クラスメイトだった飛鳥了との再会を果たす。
了の父親は地質学者だったが、古代に栄えていたデーモンを発見しそれが原因で命を落としてしまったのだ。
父の遺志を受け継いだ彼は、デーモンに対抗するためには人間の心をもったままデーモンと合体することだと考え、そのために明を味方に引き入れるのだった。
了の主催でサバトが開かれ参加者が次々と悪魔に乗っ取られる中、明は狙い通りにデビルマンへと変身する!

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

漫画版を忠実に再現したホラーOVA

このOVAは永井豪の漫画、デビルマンの設定を元に制作された
作品の一つである。

そのため、テレビアニメ版とは相違点がかなり多い。
以前に、AMON デビルマン黙示録のレビューを書いた際に
記入したので、そちらを参照して欲しい。

このOVAは、デビルマンの誕生に焦点を当てた作品だ。
おおまかなあらすじとしてはこんな感じ。
主人公不動明は飛鳥了と出会い、デーモンの話と
デーモンと戦う方法を知らされ承諾したうえにデビルマンとなる。

素晴らしいと感じたところは、驚くほどの再現度。
私も、漫画は誕生編のみ読んだことがあるが、OVAの方が好みだと
感じるくらいのものだった。
漫画版では、とても早い段階で、飛鳥了が銃を使用する場面があるのだが
そこをいい形で脚色されているのだ。誠に感服した。

また、グロ描写もなかなかのもの。
特に、飛鳥了の回想シーンや終盤のデビルマン誕生直後
のシーンは、相当きついものがあるので
耐性がない人は見ないことを推奨する。

個人的に好きなシーンは、冒頭のシーン。
bgmも好みだということもあり、何度も見直した。
いつ見ても飽きない。近いうちにまた視聴するだろう。

私としては、傑作といってもいいほど素晴らしいOVAだった。
名作の域に達すると考えている。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

原作は神格化

アニメにおいて原作ありの場合原作の良さや雰囲気壊さずとか原作に忠実等という表現での評価がある、これは至極まっとうな事でアニメ企画なり起こした段階で原作有るならば、人気や魅力含め原作の力に依存するという意味でも原作に対するリスペクトはあってしかるべき、
その結果として例えば西尾維新氏原作物語シリーズのように、原作の世界観損なわずともすれば視聴的イメージ提供により更なる認知度、ファン増やす結果となれば最高である、

残念ながらアニメともかく事実写においてコレが実現された作品は希な現状、原作を実写化する事の危険性について後ほど少し、、、

さて、このデビルマンという作品、初出原作1972年少年マガジン6月11日号~だがテレビアニメ放送も同1972年7月8日~、ほぼ同時期、先ず原作がありこれを基にアニメ化される従来の様式ではなく、ごく大まかな主人公なりの名前やデザインを共有しつつ、永井豪氏による雑誌と辻真先氏他脚本東映アニメ其々同時進行、世界観勿論とにかくその内容全く違う別物として世に送り出された、

当時ジャンプ誌にもマジンガーZを寄稿し、引く手数多油乗り切り状態の永井豪氏だがこの時期の氏の発想作風天才的、実際アニメ化されたマジンガーZなければ、今のロボット物はありえない事に異存はないだろう、

そんな永井豪氏により描かれた雑誌版デビルマンは、神話、黙示録題材に今で言えば超展開的で、衝撃的ラストまで一気に畳み掛けるような内容は、その後も多くのファンや専門家に語られ、この作品に出合い影響された文化人も多数存在する、

単行本巻数多いイコール好評にて引っ張るもしくは引っ張られた作品、これは過去現在違わずな図式だが、原作デビルマンについては単行本にしてたったの5巻!なれどその分内容は濃い、最終決戦(ハルマゲドン)周辺もっと膨らませたかった著者本人の意向、これを是とせず、そのあまりにも衝撃的革新的内容測りかねた当時の雑誌担当者或いは数々因子あれどそれに従ってしまった著者本人でさえ図りえぬ程の未知数な魅力を持った作品だったと言えるのかも知れない。

後に作者はこれを悔やまず良しとする、読者自身に様々な想像を提供する最終決戦からラストに至る表現は時代環境含めプラスマイナス様々な要因あれど、結果としてこの作品を誰のものでもない読者自身のデビルマンとして、心に刻みこむ、それを可能にする力をもった故の名作である。

一方のアニメ版の方だが媒体的要因もあるだろう、視聴対象一般向け或いは低年齢層向け意図された結果当時流行の変身ものに類寄した巨大化変身ヒーローとして描かれた、当時のアニメ版一部スタッフさえ同時進行永井氏の原作横目で見つつも、もしデビルマン再構築な機会あらば雑誌版しかありえず等当時のアニメ版でキャラデザイン担当だった小松原一男氏の言もあり、こちらで紹介するOVAデビルマンシリーズも同氏は作画監督を務められている、ただアニメ版はアニメ版として雑誌版と全く異なる魅力も多い、それについては別の機会にでも、

アニメ版デビルマンについてはその後も再放送その他で目にする御人も多かったろうが、問題は永井豪氏原作デビルマン、
この作品に触れ感化啓蒙された幾多のファンや文化人にとって、原作デビルマンは一種神格化されたと言ってもいいほどの作品で「うかつに手出しできない、させない、すべきではない」そんな風潮さえあった、

にも関わらず2004年これが実写映画化されてしまったのだが、、、
幾多の原作名作が実写化され多かれ少なかれファンを落胆させた事例多く存在するが、実写デビルマンに関しては内容書きたくもない結果として目もあてられないシロモノになってしまった、原作知る方々はこの作品がどう描かれるのかという興味もあったろうが、実写映画に触れ落胆しつつも原作の魅力知る故の補正は効く、
原作知らず無防備にこの実写に触れてしまった方々加え永井豪氏の原作デビルマン未見な方は「原作是非一読されたい」というのが正直な気持。

ここまでで気付いていただけた御人も居らっしゃる事だろうがここに紹介するOVAデビルマン、実の処過去~現在通し原作に一番忠実な作品と言えるもの、デビルマン誕生編及びシレーヌ編にて原作なかばまでが描かれ作画音楽共私的にはいい出来だとも思える内容、
ただ惜しむらくは当時の財政的所以らしく完結編まで描けず未完放置になってしまった作品、しかるに初期山場とされるデビルマン誕生~死闘シレーヌ等、原作に沿ってとても丁寧に表現されてるしこの作品基に原作そのものに、再考或いは興味持って戴けたらと想う次第、

もっと言えば願わくば、永井豪氏原作デビルマン、今のアニメ技術持ってこの超展開な名作復活なればという期待や興味、正直多々ありな昨今。
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悪魔の力を手に入れた青年・不動明が襲い来る敵、デーモンと戦う姿を描く永井豪原作の人気コミック「デビルマン」。アニメはもちろん、04年には実写映画化もされた本作がこの秋、イベント上映という形で帰ってくる!アニメーション制作を手掛けるのは、『ガールズ&パンツァー』などで知られるアクタス。国内外のクリエイターに影響を与える本作がどのように映像化されるのかに注目したい。
(アニメ映画トピックスより)
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どうなります事やら、、、、

投稿 : 2024/11/16
♥ : 24

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

原作準拠のデビルマン B

原作 一部読んだことがあるようです(記憶があやふや)

今更説明不要でしょう。巨匠・永井豪の代表作品です。

1972年から73年にかけてTVアニメが放映されましたが、本OVAはそれと同時並行で製作されていた漫画版を元にしたものだそうです。一話完結のヒーローものとして描かれたTVアニメ版とは違い、本作は一つのストーリーの断片にすぎません。

全く個人的なことで申し訳ないのですが、視聴してみて、「あれ、この話知っている!」と思いました。多分どこかで原作を読んだことがあるのだと思いますが、結末までは覚えていませんでした。

本作はデビルマンが誕生するまでを描いたものですから、具体的な活躍は控えめです。デーモンを題材にしているだけあって、グロテスクな描写がそこここに見られます。近年の作品ほどのグロさではありませんが、苦手な人は避けておいた方が無難かと思います。

物語は主人公の不動明の親友である飛鳥了によって進められていきます。悪魔がこの世に存在すること、そして人間に起こるであろう災厄、それに対抗しうるデビルマンという存在などが彼の口から語られていきます。序盤は余り恐怖心を煽るような描き方ではなく、淡々とした感じで進んでいくので、身構えていると肩透かしを喰らってしまうと思います。

少し残念に思ったのは、不動明がなぜデビルマンとなるに相応しい人間だったのかについて、一応理解できるような理由付けはなされているのですが、それを十分に納得させるだけの描写が不足していることでした。これは単純にOVAという限られた時間内では描ききれなかったと見るべきだろうと思います。

そして、いよいよデビルマンが誕生する際は、それまでとうって変わって凄惨なシーンとなります。終盤の方ではデーモンとのバトルも少し見せており、少し派手になってきますが、本格的な戦闘はまだまだこれからといった印象です。

続編である妖鳥死麗濡編に期待したいのですが、少し気になるのは次の作品でも完結しないどころか、まだ序章にすぎないようなのです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 15

59.0 4 グロテスクアニメランキング4位
コゼットの肖像(OVA)

2004年4月11日
★★★★☆ 3.3 (92)
463人が棚に入れました
倉橋永莉 (くらはし えいり) は日本の骨董店「香蘭堂」でアルバイトをする画学生。ある日、香蘭堂に主人から送られてきた「呪われし器物」古びたベネチアガラスのゴブレットから見えた、美しい異国の金髪碧眼の少女に思いを寄せる。永莉は人ならぬもの、その少女、コゼット・ド-ヴェルニュ (Cosette d'Auvergne) とのひそやかな逢瀬を心地良く思うが、一週間後の夜、悲劇は起こる…。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「化物語」「偽物語」でおなじみの新房監督 2004年の作品

「化物語」や「偽物語」などで一躍ヒットを飛ばした新房監督の
シャフトを制作拠点とされる直前の作品(全3話のOVA)で
今の作風の原点を随所に感じることができた。
ちなみに制作は童夢。

ジャンルとしては、サスペンスやミステリー的な要素の強いゴシックホラーだが、
ちょっと異質な純愛ストーリーとしての側面もある。

また、ヒロインのコゼットの声を、公開オーディションで選ばれた
新人の頃の井上麻里奈が務めており、梶浦由記プロデュースにて主題歌を唄い、
そのまま歌手デビューも果しているので、ファンの人は必見かも。

主人公は商店街の中の骨董店「香蘭堂」でアルバイトをする画学生 倉橋永莉。
ある日、香蘭堂に送られてきた「呪われし器物」と言われる
古びたヴェネツィアン・グラスのゴブレットに、美しい金髪碧眼の少女が映りこみ、
それ以来彼女に想いを寄せるようになるのだが、というお話。

コゼット・ド-ヴェルニュという名の彼女の正体は?
コゼットに何があったのか?
そして惹かれてしまった倉橋の運命やいかに。
ということで、独特の雰囲気に惹き込まれ、一気に観てしまった。

登場人物はほかに、神社に住む霊感のある女性や、女医、
倉橋の先輩や同級生の女の子など。

正直言って化物語などの作品のほうが面白いし、完成度が高いとは思った。
でも演出面での意欲的な取り組みは、それまでになかった感覚をすごく感じるし、
全3話と短いし、アンティーク好きの人は観ておいて損はないと思う。

ただし、興味が持てないとかなり眠くなる、かも。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 45

Anna さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

”新房昭之監督”による、サスペンスホラーアニメーション!

新房昭之監督による、サスペンスホラーアニメーション!1話約40分、全3話、童夢製作のOVA作品。

骨董店「香蘭堂」でアルバイトをする倉橋永莉は、美しい金髪碧眼の可憐な少女に恋をしてしまった。ただし彼女は、古びたグラスに呪われし、人ならぬ存在。"呪われし器物"に導かれた二人に、悲劇が襲い掛かる…。歪でゆがんだ愛…。これは純愛と言えるのか…?!

まさに新房監督の作品です。ストーリーの異様さや少女の美しさ、主人公の驚愕する様子が、象徴的により印象的に演出されています!
永莉がコゼットに翻弄され、捕らえられいたぶられる様子が、生々しく衝撃でした。
宗教的で民族的な音楽がより作品の妖艶さを演出していて良かったです!音楽担当は梶浦由記さんです。
声優さんは、倉橋永莉/斎賀みつき、コゼット/井上麻里奈です。斎賀さんは、割と綺麗な男の子役が多いですよね。やわらかく響く声が印象的です!
井上さんはこのころまだ新人で、ED曲の「宝石」も歌ってます。
内容がひたすらネガティブなので、その点で受け付けない方がいるかもしれませんが…。ただ、全体的に、とてもクオリティーが高く隅々まで演出しつくされた作品です!

呪われた愛に導かれるサスペンスホラーアニメーション!
新房監督作品や前衛的な演出の好きな方は是非みてみて下さい!!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7

レタスの人 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

わざわざもう一度見直した作品

元々演出や雰囲気が面白いアニメと聞いて一回目はさらっと見て訳がわからずなんか色々痛々しい事になりながらよくわからずに終わった

うん、ぜんっぜん面白くなかった
ここにレビュー書くのすらその時は忘れてしまう程つまらなかった

暫くしてしっかり見れば色々と面白いとまた別の意見も聞き、しっかり見てなかったこと自体、かなり後悔していたので二回目見ることにした


さて、ここから本音本題

ゆっくりと話を追っていくと、雰囲気以前の問題としてアニメというよりも一種の実写映画のストーリーを見ている感じである
演出に関してもなるべく飽きさせないようにと工夫はされているが、呆然と人の姿を追っていくカメラが普通のアニメというよりもドラマのような印象も受ける

そういった点がまず普通のアニメと違って退屈させる部分ではあったが、まどマギの叛逆の物語を私は大絶賛しているのだが、あれの良いけど理解されがたい部分、手法的なものがこの作品には色濃く出ている
叛逆の物語に於いてはさらに伏線やら色々と散らばせている節があったが、もう少し実験的なものだろうか

あれほど強い意味へと昇華したり、乱雑にちりばめるような真似はしていないのだが、細かい演出に一つ一つ今の状態や心情、そういったもののヒントを散りばめ、ムービーに深く没頭している視聴者へに大きなインスピレーションや一体感を吹き込んでくる

台詞回し、祇園や音楽、直接的な映像と当たり前の方法で視聴者に説明したりヒントを与えるような事を極力控え、出来るだけ比喩、暗喩的な、それに於いても感覚的でわかりやすい表現を視聴者にダイレクトに与えるような。そういった映像作品として世に出そうとしたのではないだろうか
少なくとも叛逆がこれに基づいていると言うなら私はそう解釈したい

つまりあの扱き下ろされたまどマギの続編にも同じことが言えるが、正当な評価を下すためにはかなり真摯に映像作品に向き合うことが必要だが、そういった作品は今の業界のアニメーション作品としては三流としか言いようが無い
かの今敏は映画的手法やアニメだからこそ出来る独特なカメラワークや演出を次々と披露し、天才と呼ばれていたがやはり娯楽のアニメーションとしての評価は得ていないと思われる

それと同じように別の才能は認めるが純粋な目的としてのアニメとして良い作品とは言いがたい点が多い

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

58.1 5 グロテスクアニメランキング5位
世にも恐ろしいグリム童話 日本昔話(OVA)

2009年9月21日
★★★★☆ 3.3 (26)
195人が棚に入れました
ベストセラー『本当は怖い世界の童話』をベースに、誰もが知っているグリム童話と日本昔話をオリジナル・アニメ化。長年語り継がれてきた子供向けのストーリーの中で、世にも恐ろしい残虐性が浮き彫りになっていく。

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

最強のトラウマアニメ(R-15)

こんなアニメ・・・なんで作ったんでしょうね?
しょうもないホラーアニメかなぁ〜と思ったら・・・
とんでもない内容ですわ・・・マジで怖いw本当にひどいw

複数の童話を紹介する感じで話が進むんですが、その童話は凄惨な内容にアレンジされています
最初のヘンゼルとグレーテル編はマジでやばいです
ヘンゼルとグレーテル編に限って言えば、ホラーアニメとしては最高傑作だと思う

独特の作画でキャラデザ自体がもはや恐怖w
とりあえず一回見て欲しいアニメだけど
これビデオレンタルしてんのかな?w

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7

えんd さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

やっぱり

グリム童話をもとにしているだけあって、かなり独特な物に仕上がっていると思います。世界観的には本当にグリムから持ってきているのですが、もとの残酷な描写をしていたりするので、結構ブルーな気持ちになるかもしれないです。

しかし、そういうのが大丈夫な人なら見てもらいたい作品ですね。もとがグリム童話なだけあって話のクオリティが高いです。

全体の感想で言うと作画はまったく安定しませんね。しかしグリム童話独特の雰囲気や臨場感は、しっかりと表現されていて黒のグリム童話というにふさわしいドロドロ具合です。
様々なアニメ表現が使われており、気が付いた全話見終わっていました。とてもいい作品だと思うのでブルーな展開が大丈夫な人は私からお勧めできる作品です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

……keniee…… さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

こ… こわい… ((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタ

こわいですよ…

ここまで
怖いと思って観ていた作品が
思い浮かばないですが…

こわいです…

人物の表情
話し方

音…


狙いだとは思いますが…

してやられた感じで…
こわいです

これは 怖い作品がお好きな方にも
あまりおすすめできません

童話(1話め)
ヘンゼルとグレーテル

グロい キツい… 酷すぎる…
そう思いながら
なぜ観てしまったか

怖かったから 先が気になってしまったのです

そんなに怖いのかなって
覗いてみようと思った方には
ハードルが上がってしまっているので
『それほどでもないな…』
と感じられるかもしれませんが

おすすめは いたしません
後味の悪いものですから…
といいながら

観てしまいました

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

63.5 6 グロテスクアニメランキング6位
戦え!!イクサー1(OVA)

1985年10月19日
★★★★☆ 3.5 (27)
97人が棚に入れました
「破邪大星ダンガイオー」や「吸血姫美夕」の平野俊貴(当時は平野俊弘)監督によるSF美少女アクション。ヒーローアニメ、特撮のオマージュが豊富に盛り込まれたこの作品の音楽は、特撮音楽の大御所、渡辺宙明。宇宙の侵略者、クトゥルフの魔の手が地球に迫る中、女子高生加納渚は、イクサー1と名乗る女性に「一緒にクトゥルフと戦ってくれ」と頼まれる。

声優・キャラクター
山本百合子、荘真由美、戸田恵子、安藤ありさ、塩沢兼人
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

映画+アニメ+特撮 それぞれの叡智を結集した傑作

このアニメには実に色々なエッセンスが詰まっています。

美少女が出てきてしかも女の子同士でイチャイチャする、美少女アニメ要素。
巨大ロボットに乗り込んで闘う、ロボットアニメ要素。
不気味な容貌をした化け物に人間たちが襲われる、スプラッター映画要素。
宇宙を股にかける生命体の侵略、SF映画要素。
巨大な敵とビル群を背に闘う、怪獣特撮要素。

このカオスさは80年代のアニメじゃないと味わえない。
イクサー1はそういった時代の象徴だと思います。
いずれも異常なこだわりが感じられて、面白いというか感動すら覚えます。
美少女好きなんだなー、怪獣好きなんだなーというのが見ていて分かります(笑)



ストーリー自体は極めて単純、分かりやすい。大味ながら直球で「愛!」をぶつけてくる辺りが最早清々しいです。


地球人のヒロイン、加納渚が異星人のイクサー1に惚れられて一緒に侵略者である悪の親玉、ビッグゴールドを打倒せんとします。
イクサーロボに二人で乗り込み悪をぶっつぶせ!!

敵も味方も愛ゆえに闘い傷つき倒れていく。そして愛ゆえに立ち上がる。美少女だらけでも完全に燃えアニメです。

燃え、というキーワードの中で力強い声質をもつ渚役の荘真由美さんと主題歌を担当する柿沢美貴さんの功績は偉大です!荘さん最高です!!


女の子は可愛いしロボットはカッコいいし音楽も素晴らしい。
重厚なテーマみたいなものはなく、ただひたすらに娯楽作です。

ちょーっと今見ると異様な雰囲気かな?と思いますので、今のアニメが好きな方には全くオススメできません。
全3話(巻)、次に続きます。


ちょっと思ったこと
{netabare}
この『戦え!!イクサー1』というタイトル。
もしかして『戦え!オスパー』のパロディであったりするのでしょうか。
話は全然関係ないし響きが似てるというだけなので多分違うとは思うのですが。
気になりました。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 9

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

80年代ハイクオリティーova+百合=強烈!。

 某新旧アニメ紹介動画で興味をもって視聴。80年代ovaらしく、ハイクオリティーで無駄にグロ+エロだけど、エロが百合要素強し!なのも、80年代デザインだけど古びない可愛いキャラデザで、現代でも十分楽しめる作品。敵も味方も百合カップルって!。


 下手な現代のアニメより、予算があってクオリティーが高くてキャラデザも良い昔の作品のが遥かに萌えも燃えもある。キャラデザの価値は、新旧で決まるんじゃなく、上手いか下手かしかない。塩沢さんが出てるのも嬉しい。モブにカミーユや鉄男がいるセンスは嫌いじゃないわ!。


 これはもうちょっとソフトにして2クールとかでTVアニメで見たかったかも。イクサー2のハカイダー感とかもそこで深められたらより良かったなぁ…。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

計測不能 7 グロテスクアニメランキング7位
真魔神伝 バトルロイヤルハイスクール(OVA)

1987年12月10日
★★★★☆ 3.6 (9)
25人が棚に入れました
異才漫画家・来留間慎一(別名:秋恭摩)の伝奇SFアクションコミック『魔神伝』のOVA化。 高校生・兵頭力は、格闘技世界一を目指す空手部部員。同部の女子・高柳涼子が案じる脇で、常に強者との死闘を望んでいた。だがそこに、異次元の魔導士ビョウドが出現。ビョウドは実は兵頭の時空を超えた分身的存在で、兵頭に強制合体、支配にかかる。だが結局は兵頭の精神の方が、両者の合体した肉体を制覇した。一方、ビョウドの現世界出現の際に、異世界の妖物・邪妖精も到来。この邪気を認めて、宇宙刑事の斬奸(さんかん)、そして念法の達人・結城が集結する。宿敵ビョウドと合体した兵頭を狙う邪妖精はやがて、兵頭に思いを寄せる後輩の女子・小山恵に接触。その肉体を取り込むが……。 監督は『マクロス』シリーズほかで活躍の、マルチクリエイター板野一郎。メインアニメーター・結城信輝の作画の迫力もあって、60分の本編時間の中に、高密度で見応えのあるアクションシーンが凝縮されている。

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

作画の出来は素晴らしいが、肝心のストーリーがぐちゃぐちゃ

この作品は、来留間慎一氏の漫画を原作としたOVAである。
アニメを見た後に、漫画の存在を知ったため、原作に関する
詳しいコメントはできない。

ジャンルとしては学園アクション物だろうか。自分なりに頑張って
あらすじを書こうと試みたのだが、頭の中で整理するのが
難しかったので断念することにした。理由は下記に後述する。

全体を通した感想としては、ストーリー構成が良くない。作画は
とても気合が入っているのに、ストーリーが全く追い付いていない
印象を受けた。例のシーンで期待が持てたので、割と楽しみに
していたのだが、それは私の勘違いだったようだ。

この作品で唯一褒められる点があるとするならば、終盤における
少女の人体再構成シーンだ。化物に憑りつかれ、最終的に肉体を
支配されてしまった少女を助けるために、主人公が行った
とても貴重な場面だ。

化け物の残骸にも、少女の肉体の一部が残っているとはいえ、
上手いこと少女を構成するパーツのみを抜き出し、融合させる
だけでなく命まで蘇らせる姿に心を打たれた。正に神業。
まるで芸術を見ているかのようだ。誠に感服した。
ただし、その光景はかなりグロテスクなので耐性は
持っておいたほうが良い。慣れていない人が見ると
吐き気を催す可能性がある。近年のTVアニメでは絶対無理だろう。
当時のOVAとして作られたからできたことだ。

ここからは問題点を挙げる。
この作品、余りにもキャラクターが多すぎるのだ。要は、
色々な要素を取り入れすぎたことで、かえって自分の首を
絞めているという悪循環に陥っている。
それにより、四方八方に視点が切り替わるので、キャラクターに
感情移入がしづらい。ほぼ同じ時間帯でそれぞれの戦いが
始まるのだが3つ巴どころの騒ぎではない。もはやスマブラ。
まるで、ゲームをプレイしているかのような錯覚に陥った。
そういった理由から、あらすじを書いていこうという気持ちが
湧いてこず、途中で考えるのを辞めてしまった。

一応、ある程度視点を狭めるために、何か所か合体している
場面があったような気がするが、それなら最初からキャラクター
を絞ればよかったのでは?
明らかに咬ませ犬にしか見えないものもいたし。

ぶっちゃけ、キャラクターもそんな魅力的ではなかった。
無理やり戦いに巻き込まれた者、自分から支配しようとして
逆に肉体を支配された者、妖魔を倒すことに命を懸けている者、
宇宙の秩序を守るために自ら参戦した者、
復讐のために上司を裏切った者等々…。

それぞれの思惑はなんとなく理解できたのだが、いくらなんでも
詰め込みすぎだ。しかも、これを一本のOVAに収めるのには
流石に無理がある。話を3つか4つ程に分散させ、それぞれの
キャラクターを掘り下げれば、かなり見ごたえがあったのに…。勿体ない。

作画に関しては申し分ないのに、ストーリーは非常に残念な作り
に終わってしまった。ぶっちゃけ、面白くないので
特に推奨するつもりはない。例の人体再構成シーンだけ
見れば十分だと思われる。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 10

66.8 8 グロテスクアニメランキング8位
ジョジョの奇妙な冒険 ADVENTURE(OVA)

2000年5月5日
★★★★☆ 3.7 (72)
385人が棚に入れました
Part2『戦闘潮流』から50年後、1987年の日本から物語は始まる。ある日突然スタンド能力が目覚め、困惑している承太郎のもとに、祖父ジョセフとその友人アヴドゥルが訪れる。その直後、復活したジョースター家の宿命の敵DIOの邪悪な波動の影響により、承太郎の母親ホリィは危篤状態に陥ってしまう。母親を救うためには約50日以内にエジプトに潜んでいるDIOを見つけ出し倒すしか手段はない。承太郎は仲間たちとともにエジプトを目指す。
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

尺に苦労しているが、コンパクトに纏まっていてストーリーラインが光る〈追記あり〉

賛否ある作品ですが私はとても好きです。
例によってグロ注意。

前編後編の感想を一緒に書きます。

ジョジョ3部のOVAで、後編が先に作られています。全13話
前編は1~7話で2000年頃製作
後編は8~13話で1993年頃製作

前編が3部前半、後編で3部後半です。6~7年の空白期間があり、事情はわかりませんが珍しい例ではないでしょうか。

原作再現はしていませんし変更点はそれなりに多いですが、ストーリーラインがきちんと纏まっていて面白いと思います。
急展開や不自然に感じるところも若干あります。
全編通して緊迫感がいいですね。ホラー、サスペンス、バトルが作品の中心になっています。
前後編で監督はじめ一部スタッフが交代しているため、ストーリーの構成や全体的な雰囲気は少し違います。


声優さんは洋画吹き替えを多く経験している人が多いです。
私にとってはアニメ見始めた頃から知っている人ばかりで、それを差し引いてもとても好きです。しかもどの声優さんも演技力が凄まじい。
ただキャラクターの年齢に対して全体的に渋いので好みが分かれそうですね。

キャラクターデザインも年齢よりもキャラクターのイメージを顕著に出しているので、映画俳優が演じているようなイメージかも。
メインキャラのデザインは、人種によって体格や顔立ちの差も意識していて凄く好きです(特にアブドゥルとポルナレフ)。

作画、演出のクオリティは高いですがムラはあります。
前編はキャラデザの羽山淳一さんが総作画監督として絵柄を統一していますが、後編はそれがないので作画監督の個性が凄く出ています。
制作時期が離れているのでアナログとデジタルの違いがあり、気になる人はいるかも。私は思ったよりもスムーズに見られました。

緩急を生かしたバトル演出、スタンドの登場シーンや魅せ方のバリエーションの多さは後編がよく出来ています。
前編は1、6、7話意外はコンテ・演出に魅力が少なくて、作画がよくできているだけに惜しく感じました。

12話は皆さんご存知の今敏さん、13話は後編監督の北久保弘之さんが、それぞれ脚本・コンテ・演出を一手に担当。
重量感とスピード感を両立したバトルで素晴らしい出来になってます。
マッシブな絵柄や細かな仕草、ダイナミックな動きとの相乗効果でインパクトもあり、一度見たら忘れられなくなるくらい凄いですw

感情描写は丁寧で細かく、感情移入しやすくて好きでした。

特に良かったのが承太郎の描写で、無愛想で口数はむしろ原作より少ないのですが、仕草と表情が細かいので心情がしっかりわかります。
高校生らしくない超然としたイメージと、人間性の描写を両立したのは見事だったと思います。

音楽、効果音等はアフレコ以外全て海外の製作。ていうかトム・マイヤーズさんて調べたら、トイ・ストーリーやスター・ウォーズのサウンドの人?マジですか…
楽曲も環境音も凄く作りこまれていて、使い方も合っています。
DVDの特典映像にインタビューがありレンタルでも見られるのですが、質問内容が濃いのもあって興味深いお話が聞けたり。


【前編】
{netabare}
ストーリーの構成は賛否あるようですが、私は好きです。原作の展開が好きな人にはオススメしにくいですけど;

先に作られていた後半に雰囲気や演出を寄せていたり、エピソードもつながりを意識して作られた印象もあって、地味ですが堅実だとも思います。
同時に前半ラストにも山場をきちんと作っているのも評価できます。

承太郎が序盤の花京院戦で同級生の女子を助ける流れにしたり(このシーンがあるため承太郎の印象が少し柔らかい)、ストレングス戦でポルナレフが仲間になったり(ちょっと急展開気味にも感じますが)私は悪くない改変だと思います。
前半部分で満遍なく味方キャラクターに見せ場があるのも良かったです。

エンヤが若い女性の姿で登場して驚きました!でも色っぽい女性キャラをサブで配置してくれたのは個人的にはとても嬉しいw
正義戦を前半のクライマックスに配置しているので、中ボスとしてもしっかり役割を果たしていたと思います。

ポルナレフがアヴドゥルが生きてることを知らされていない理由は改変しても良かったかも…原作からして黙ってた理由がツッコミ所満載なのでw
{/netabare}

【後編】
{netabare}
ペットショップ戦がないためイギーに活躍の場がなかったのはもったいなかったです。あくまで手助けに来たという流れだったので、流石にあの死に方は可哀想でした…ヴァニラはあの攻撃手段しかないのでしかたない面もあるけど…

細かいところですが一部(ディオの棺の前で言い争いになるアヴドゥルとポルナレフ、花京院の再登場のタイミングの良さなど)状況的に不自然に感じるところもありました。
ただこれは尺と、前半をアニメ化できるかわからない状況だったのも理由だとは思います。

評価の高いンドゥール戦は2話構成で長いですが、演出で惹き込まれて飽きませんでした。全てのスタンドに見せ場を作っていたのも良かったです。

スタープラチナの時止め能力獲得に原作より早くから伏線を張っていたり、承太郎の首を落とそうとしたディオの後ろからポルナレフが襲い掛かるなどの変更も良かったです。
最終バトルになだれ込むあたりは、改変と演出のおかげでかなり盛り上がりました。
エジプトの街の描写が丁寧なのも、バトルが際立って良かったです。
{/netabare}

【最終2話の素晴らしさには前編だって貢献してると思うのです】
{netabare}
DIO戦は脚本・演出・作画すべてが高いクオリティでまとまっているだけでなく、人物描写(声優の演技も含め)が本当に素晴らしかったと思います。

このDIO戦は原作でも承太郎の怒りの発露として描かれていて、本作でもそれがしっかり表現されています。上で書いたように、全編通して承太郎の感情描写が良くできていたことが、その流れに説得力を生んだと思います。
本作は前後別々に作られたにも関わらず、短い13話の中でそれをきちんと描けているなあと。もちろん原作がよく出来ているからなのですが。
後編を作ったスタッフがしっかり流れを作っていて、前編のスタッフもそれを理解していたということじゃないかと思います。

だからこそ逆に7話正義戦は承太郎が常に冷静で、DIO戦とは逆の魅力があるのですよね。(「これ以上ポルナレフをオモチャにはさせねえ」って台詞があるので心底では怒ってそうですが)
前編の低評価は理解できる部分もあるのですが、私は前編が後編を下支えしているとも考えているので、先入観を持たずに一度見て欲しいです。
{/netabare}


全体通して本作独特の雰囲気があり、それは原作とはまったく違いますが、解釈としては個人的に納得のいくものでした。
原作の「ジョジョらしさ」というのは色々な要素が絡んでいて、何を表現しようとするかで雰囲気が大分変わるなあ、と思って視聴しました。
原作の演出の根幹にある洋画の要素と、少年漫画ならではの王道のストーリー、そしてスタンドの表現を重視していて、私はこれも「ジョジョ」だと感じます。

原作再現を望む人にはお勧めできませんが、メインのストーリーラインをコンパクトに楽しめるという意味では、見て損は無いかと思います。
ジョジョが初めての人や改変に抵抗のない人、洋画好きな人にはオススメです。(2016.3)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 13

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

特殊な食材は普通に調理できない

巷ではなんだかジョジョ人気。
昨年秋にはTVアニメ化された第一部、第二部もなかなかの出来で評判もよろしいようで。
ですが、ジョジョと聞いて多くの人が連想するものといえばやはりスタンド(幽波紋)を使った特殊能力バトル。
この作品は、怪奇バトルの色が強かった初代、二代目から微妙に方向転換されたスタンドバトルの第三部。一番知名度の高い三代目ジョジョをアニメ化したOVAです。
漫画で第三部が連載されていたのが90年代始め頃。
このアニメが作成されたのが93年ということなので、当時のマンガ原作の人気に乗じて順当にアニメ化された作品と言えるでしょう。


天下の週間少年ジャンプ漫画なのにOVAによるアニメ化。
これはジョジョという漫画がいかに独特であったかを示しています。もともとグロくて過激な表現が多い作品ですが、北斗の拳や幽遊白書などがTVアニメになっている事を考えれば、その点だけが理由ではない事は明白です。
北斗の拳はアニメになった事が驚異なので別格ですが、20年前の当時は深夜アニメもロクにない時代。やっぱりキャラグッズ売ったりは無理だし子供が観るものじゃないとの判断だったんでしょうね。
実際、ストーリーや登場人物は多少割愛されているものの、原作のもつ世界観を極力崩さないように配慮したアニメ化。誰にも真似できないクセのある奔放な表現を再現しようとしてあります。

ただ、正直をいって、アニメとして全く華のない作品ともいえます。
荒木漫画の絵を使い、原作を大事にしつつストーリー構成して、セリフも原作を尊重しながら脚本を描いて、カッコイイバトルになるような演出を施す。
アニメの作業として正しくアニメアニメしてるし、原作を陵辱してるとも思えない出来だとは思うのですが・・・・やっぱり、アニメとして観ても全然面白くなかったのです。
なんだかよくわからないのですが、重くるしくて爽快感に欠けるバトルアニメ。
大好きなジョジョがアニメになったという事で当時喜んで視聴しましたが
「うーん、なんか微妙。こんなもんだっけ?ジョジョって?」
という感想しか持てなかったのを鮮明に覚えています。

声優さんも、当時としては一級の方々があてており演技としては文句ないのですが・・・・
主人公のジョジョと敵役のディオ。もうしわけないですが、ミスキャストではないかと思うぐらい私にとっては違和感がありました。

脇役声で主役や重要キャラやってんじゃないよ!って(`・ω・´)

言っちゃった・・・(^。^;)
ほんと申し訳ないですが、偽らざる感想です。


つくづく、ジョジョってアニメに向いてない作品だったんだなぁー、と思う次第でした。
それだけに、最近になって作られた、先般の1部2部のアニメの出来には驚きです。
「ジョジョをアニメにする」のではなく「ジョジョのようなアニメを作る」という発想が素晴らしかった。
同じ発想でこの3部も再アニメ化プリーズ♪

投稿 : 2024/11/16
♥ : 15

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「無駄無駄!」と「オラオラ!」で有名のスタンドの戦いを描いた作品です。スタンドが超かっこよかったです。WRYYYYYYYYYY

ストーリー

「ジョジョの奇妙な冒険」の第二部「戦闘潮流」から50年後の1987年、ジョセフジョースターの孫の空条 承太郎が刑務所で自分から捕まっていると聞き、ジョセフはエジプトの友人のモハメド・アヴドゥルを連れて釈放しようとジョセフの娘のホリィジョースターのいる日本にやってきました。
そこにいた条太郎の後ろには謎の守護霊がいました。ジョセフいわくそれは「スタンド」と言い、守護霊のように使い手の事を「傍に立つ (Stand by me)」っと呼びます。

スタンドとは意志で使役することのできる人間を、作中では「スタンド使い」や「スタンド能力者」と呼ぶ。またスタンドに主軸をおいて「本体」と呼ぶこともある。なおこの中で「スタンド使い」という言い方には、単にスタンドを発現させただけでなくそれを自分の意思で操作できる者という意味が含まれる。スタンドはそれぞれの能力者1人に1つずつ備わる。

この物語はそんなスタンド使いの条太郎とジョセフの物語です。

私の感想。

この作品は結構古いので、画質は結構残念になっていますが、原作がかなりおもしろいのでかなり楽しめると思います。実際私はかなり楽しめました

この作品のストーリーはかなり充実しています。少々キャラクターの関係は原作を読まないと分からない所がありますが、きちんとした世界観、充実した戦い方、仲間との友情、キャラクターの能力、敵らしい敵、どれをとっても最高級でした。

しかし、この作品ができたのは1970年代なので・・画質が本当に残念でした。なんだか、原作とはかなり違う感じになっていましたし、キャラクターの動きがたまに不自然だったりしました。まあ、あの時代でしたら、あれが最高級だったのでしょう。まだみれましたし。

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品は少々ストーリーが飛ぶ所があります。原作を知らない人は平気だとおもいますが、私は原作を読む事を強くお勧めします。原作はすべてを詳しく教えてくれます。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 10
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