クローンで記憶喪失なTVアニメ動画ランキング 5

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のクローンで記憶喪失な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月09日の時点で一番のクローンで記憶喪失なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.1 1 クローンで記憶喪失なアニメランキング1位
棺姫のチャイカ(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (997)
5767人が棚に入れました
原作:榊一郎「棺姫(ひつぎ)のチャイカ」(ファンタジア文庫)、キャラクター原案:なまにくATK(ニトロプラス)、監督:増井壮一、監督補佐:小森高博、シリーズ構成:待田堂子、キャラクターデザイン:新井伸浩、美術監督:岡本好司、色彩設計:岩沢れい子、撮影監督:福田光、、、、

声優・キャラクター
安済知佳、間島淳司、原優子、斎藤千和、細谷佳正、佐藤健輔、野水伊織、幸田夢波、森嶋秀太、山本和臣、藏合紗恵子、勝沼紀義、ブリドカットセーラ恵美、金尾哲夫、大空直美、村瀬歩、櫻井孝宏、小日向茜、牧野由依、緒方恵美、東地宏樹

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

チャイカ、素直、かたことかわいい。

とある架空大陸の話。
今は亡き大陸の元支配者ガズ皇帝。
その娘のチャイカが主人公です。
チャイカは、何故か棺を背負って皇帝の遺体を収集。
ひょんなことから、サバターのトールと契約します。
加えて、トール思いのアカリ、中途参加のフレドリカと諸国行脚。
この作品は、彼らの遺体収集記を描いたバトルファンタジックな冒険アニメです。

チャイカ御一行はそれぞれ個性的です。
チャイカはやたら素直、そして片言がかわいい。
その独特のチャイカ口調はやみつきになりそうです。
一方、トール・アカリコンビも息がピッタリです。
アカリのマジボケに対する、トールのライトツッコミは何気に楽しい。
気まぐれフレドリカもいい仕事をします。

一方、チャイカを追うジレット隊も個性豊か。
私のお気に入りの長い桃髪ロールのヴィヴィは隠れデレデレ。
ラストのシーンはちょい気になります。

戦闘シーンは、素早い身のこなしや剣さばき、そして魔法砲により臨場感満点。
また、緊迫感あるBGMが戦闘シーンを盛り上げてくれます。

2期が秋より開始とのこと。
チャイカたちやジレット隊の行く末は如何に?
遺体を集めたら何が起こるんでしょうね。
謎が謎を呼ぶこのアニメ。
すっきりなっとくのラストを期待したいです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 61
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

また、これ観る、肯定、肯定、肯定、うぃ

秋の2期放送予定

原作未読 全12話

戦乱の時代、諸悪の根源として同盟を結んだ国々が巨大魔法帝国「ガズ帝国」を打ち破って、その戦いで活躍した8人の英雄は皇帝アルトゥール・ガズの遺体を分割して持ち帰りました。偵察や暗殺を業としてるサバターのトール・アキュラは、平和な日々に生きる目的もなく、なんとなく日々を過ごす毎日でした。山に入ったとき、棺を担ぐ少女でガズ皇帝の娘と名乗るチャイカ・トラバントに出会い、危機を脱出して、ガズ皇帝の遺体を探し弔うことを目的としているチャイカとともに用心棒ということで妹のアカリ・アキュラと途中で知り合うフレドリカとともに旅をする異世界ファンタジーです。

背景は中世時代のヨーロッパのような感じで、魔法師や剣士、サバターやアサシン、色々な魔獣などいる世界でRPG好きな私はこの世界観が好きですね。

何故か片言で話すチャイカは可愛いし、バトルも結構動きが良くて、兄を溺愛しているアカリがちょっとズレている突っ込みも面白かったです。

色々なエピソードが1話〜2話完結してます。ちょっと内容があっさりしているところもありますが、コメディも入っていて面白かったですね。{netabare}(トールの夢の中の話には笑ってしまいましたw その後殴られるシーンも){/netabare}

終盤は結構追い詰められるシーンが多くて見応えがありました。{netabare}(フレドリカの脱皮には笑ってしまいましたねw){/netabare}

トールとチャイカの恋の行方や、謎や伏線がいっぱいある作品です。2期ですべてが明らかになってほしいですね。楽しみです^^

OP 野水伊織さんが歌ってます。
ED チャイカトリオで歌ってますw

最後に、AパートとBパートの間のカットが綺麗でした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 58

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

秋からの2期にも期待♪(´ε` )

魔法や棄獣などが存在する世界を舞台にした
ファンタジー作品の第1期。 全12話。
 
戦国時代を迎えていたフェルビスト大陸において
戦乱の原因、諸悪の根源とされた魔法帝国「ガズ帝国」の
皇帝「アルトゥール・ガズ」が討伐された。
その数年後
アルトゥール・ガズの娘を名乗る謎の少女
「チャイカ」が大きな棺を背に目的の為動き出す。
と、いうのが簡単なあらすじ。


いかにもファンタジーらしいストーリーや設定、世界観。
主人公たちの目指すところもハッキリしていて
分かりやすいお話はとても好印象です(*´∀`)b
いくつかある大きな謎の描き方もこちらを引き付けるに十分。
最後まで楽しむ事ができる内容でした♪

ちょっと古い感じを受ける作画、キャラデザですが
丁寧に仕上げられており気にする事なく視聴できました。
この手のファンタジーでは重要になるアクションや
バトルシーンは特に迫力があり見応え十分でした。

異様な風貌、カタコトと特に目を引くチャイカ。
正直、とても可愛かったですw
個人的にカタコトや方言に弱いんですよねぇ( ;´∀`)>″
普段は駄目駄目、実は切れ者主人公。
そんな兄を敬愛する出来る妹。
この辺りはベタですが悪くないと思いますw

実力のある売れっ子も使いたい。
でも、自分のトコの声優も使いたい。
でも、若手も育てたい。
声優陣のキャスティングには苦労した印象w
あくまでも個人的な印象ですよw


秋からは第2期も放送される予定との事。
原作未読なので先の展開が楽しみです♪

まとまりのある作品だと思うのでファンタジーファンは
ぜひ1度チェックして頂きたいですね!
ストーリー重視の方にもオススメできると思います(・∀・)v



《キャスト》

チャイカ・トラバント(CV.安済知佳)
トール・アキュラ(CV.間島淳司)
アカリ・アキュラ(CV.原優子)
フレドリカ(CV.斎藤千和)
アルベリック・ジレット(CV.細谷佳正)
ニコライ・アフトトル(CV.佐藤健輔)
ヴィヴィ・ホロパイネン(CV.野水伊織)
ズィータ・ブルザスコ(CV.幸田夢波)
マテウス・キャラウェイ(CV.森嶋秀太)
レオナルド・ストーラ(CV.山本和臣)
ギイ(CV.村瀬歩)


《主題歌》

OP:『DARAKENA』/野水伊織
ED:『快楽原理』/coffin princess


【2014 04/11 レビュー投稿】

投稿 : 2024/11/09
♥ : 57

67.1 2 クローンで記憶喪失なアニメランキング2位
エルゴプラクシー(TVアニメ動画)

2006年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (421)
2563人が棚に入れました
焦土と化した大地と大気中に蔓延する未知なるウィルス、太陽光は粉塵により遮られ、地球は荒涼を極めていた。そのような環境下で生きていくために人々は隔離されたドーム型都市の中での生活を余儀なくされる。完全な管理体制下にある都市ロムド。人々は「オートレイヴ」と呼ばれるロボットとともに模範的、従順なる「良き市民」として生活していた。しかし近年、犯罪とは無縁と思われていたロムドでオートレイヴに自我の発症をもたらすコギトウィルスの感染が増加し、問題となっていた。ロムドの市民情報局に勤める若きキャリア、リル・メイヤーは、ウィルスに感染し制御不能に陥ったオートレイヴの暴走事件、そして多発する謎の市民斬殺事件の捜査にあたっていた。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

デウス エクス マキナ

村瀬修功×マングローブ、
哲学的に存在理由を問うダークサイファイ。

焦土と化した大地と蔓延する未知のウィルス、
太陽光は粉塵により遮られ全編を通じて暗い。
陰鬱とした荒涼な世界は「12モンキーズ」だ。
人々は完全に管理されたドーム型居住区で、
全き「良き市民」として生きる。

ここでは誰も外部世界を知らない。
管理された平穏なる善良な世界で、
{netabare}情報局捜査官リルメイヤーを襲った、
オートレイヴの自我発症による暴走事件。
上層部の思惑と沈黙が意味するもの、
怪物プラクシーの存在の秘匿は最優先である。{/netabare}

善とは善なるものだけで出来ているのか、
創造主はなぜ人に「心」を持たせたのか、
その答えがシンプルな形で提示されている。

娯楽性は乏しいが気迫は伝わってくる。
レディオヘッドの傑作楽曲が許諾され、
時代を彩るトムヨークの叫びに感動する。
そして愛玩型オートレイヴ少女ピノ、
彼女の存在に暗い物語が救われますね。

滅びの世界から再生する大地の強さ。
人類の可能性は未来に到達できないと、
そんな失望した人の群れにあくびが出る。

私もまたあなたのように強くありたいと願う。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 40

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

オープニング詐欺

タイトルと絵から「多分、よくあるB級作品だ」と予測し、
オープニングを見て「あれ・・もしかするともしかするかも」
となり、初回からしばらくは話の出来を判断できず、後半に
なればなるほど「やっぱB級だった」となり、その頃にはもう
「仕方ない最後まで付き合うか」になる作品。

という訳で基本的には、ヒロインのリルメイヤーを眺める話
ただ、無難な美人ではなくクセのあるアイシャドウがあるんで、
それがアリかナシかで見れるかどうかが決まる気がする。
ワイルドで傲慢な令嬢、冷静で頭が良いよーなフリをしながら
大胆でおバカな行動ばかり取ってる。不機嫌な時とワガママな
時がとても素敵

あとは一応ロリが出て来るが、このロリが極小の上に人間じゃ
無いんで、これまた一部のマニア向け。完全に小動物

話以外が色々と高水準なだけに、非常に勿体無いと感じた。
話さえ良ければアニメの歴史に名を残すような素材が揃ってた。
あとはその素材を、身の程を弁えてる三流が適当につなぎ合せ
れば、それなりの人気アニメになるものが、身の程を弁えて
いない二流が作ったせいで、どーしようもなくなった的な。

脚本の技術不足って事なんだけど、何が悪いって話の作り方と
まとめ方がヘタクソ。会話を一つ一つ区切れば台詞部分はかなり
良く、一話一話区切れば駄作だとは誰も判断できないが、全話
見れば駄作。

一般ウケしなさそうなテーマも作り手の技量さえ伴えば化けた
んだろうけど、残念な事に伴わなかったという。
一般視聴者は話について行きにくく、学があればあったで話の
稚拙さが気になるという中途半端な出来。

王道のストーリーにしたりアクション多めにすれば台詞センス
は生きただろうし、努力家の凡人が天才作家の真似事したら全く
できなかったみてーな。言わせたい事を全部言わせた、やりたい
事を全部やった、それらの上手いつなぎ方、まとめ方が分からな
かったって感じか。

結果、華も魅せ場も魅せ回無く、通常の作品で繋ぎやアクセント
として用いる話を大量に垂れ流し、何がしたいのか分からない、
どよ~んとしたB級作品になったとさ。

流行りものかつ、どちらかと言えばマニア向けのアニメから色々
とウケそうな要素はパクってるんだけど、その台詞この場面で言
わせてどーすんだよ?この程度の事でこの台詞・・?、とか、
あとはこの手のキャラ周囲とギャップがあるから際立つのに・・
とか、違和感あり過ぎな事が多過ぎた。

最後の方は特にB級臭が強過ぎて何がどーなっても驚けない状態
だったし、本当に、なんで、こんな事に、なったんだろう。
そしてなんで、俺は、こんなものを、全部見てしまったんだろう。

マトリクスの空気もあったし、リルにアクションしまくらせれば
良かったんだよ。そうすりゃ話がゴミでも視聴者は付いて来た。
作中でロリが料理とは呼べない料理らしきものを作るんだけど、
あれがこの作品そのものだな。素材がどうとかあまり関係ない。
むしろ、素材が良いだけ料理のひどさが際立った。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 15

monoface さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

史上最高にかっこいいOP

90年代で一番かっこよかったOPはエヴァンゲリオンだと信じて疑わないが、00年代で一番かっこよかったのがおそらく本作である。オープニングだけをヘビーローテ。美しい映像。ちなみにエンディング曲はRadioheadのParanoid Android。

内容としては、硬派な大人向けアニメであり難解。超展開かつ謎展開。そして2011年現在、日本のTVアニメとしてはおそらく最後の本格派SF作品。系統としてはサイエンスよりもフィロソフィーに重きを置いたものであるが、この作品以降採算が見込めないためか、こういった硬派なSF作品は世に送り出されていない。非常に残念である。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12

75.4 3 クローンで記憶喪失なアニメランキング3位
ソルティレイ Solty Rei(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (735)
4207人が棚に入れました
12年前にブラストフォールと呼ばれる原因不明の大災厄が発生した。これにより、多くの人々が一瞬にして亡くなった。
その災厄以来、行方不明になった娘を探し続ける賞金稼ぎの男ロイは、ある日、突然空から落ちてきた機械の少女と出会う。 災厄以降、心を閉ざしていたロイだったが、不本意ながらも少女と同居することになり、それを機にロイは少しずつ心を開いていく。
未登録市民のために盗みを働く義賊のローズや、ハンターズオフィスの所長ミランダとその娘カーシャ、リゼンブルマニアのユート、さらにこの都市の大企業であるR.U.Cを巻き込んで物語は少女と出会ったその日から、今までの生活は大きく揺れる。

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

この作品はとんでもないものを盗んでいきました。僕の真珠のような涙です。(改良版)

お勧めシリーズ4作目
ヒロ(4代目)君推薦。

娘が消えた賞金稼ぎの渋いおっさんと機械の女の子の心の交流を描いたお話。全24話。
泣きどころ完備。少々の欝あり。

修正前の感想でやばい宗教に嵌った信者のように作品褒めちぎっててちと赤面。
まぁ良作であることは間違いないが。

絵柄は多少古臭いかもしれないが中身がいいんで気にはならん。
基本的にシリアスな話だがコミカルな部分もありこのバランスは絶妙。

序盤はおっさんロイと機械の子との日常が多く描かれこれに周囲の人物たちも絡めていく。
機械の子と賞金稼ぎの組み合わせからバトルばっかのつまんない作品を連想させるが意外と日常話も盛り込まれてる点はいい感じ。
只、この日常パートを退屈だと感じるようなら多分この作品は合わんと思われ。

周囲の人物達もまた素晴らしく話を進めるごとに見事にキャラが立ってくる。
だが冷静に考えると24話も使ってキャラが立たない作品なんて存在するんだろうか。
あったら逆に見てみたい。是非紹介して欲しい。

まぁ、ソルティにはいい奴が多いんだわ。(ちなみに自分の一押しキャラはカーシャ)
そして中盤、全くもって予想外の展開となりその勢いで一気に最終回まで引き付けてくれる。

日常パートも好きなんだが、大きな見所の一つはやはり中盤。
どうせこいつがアレなんだろと思って見てたが、ここまで見事に予想を外されるとは思わんかった。
話自体が本格的に動き出すのは大体この辺りからだったような気がする。

そしてソルティを語る上で外せないのが最終話。
やたら泣けると聞いてたんで身構えちゃいたがそれでも泣けた。んで最後にとどめ刺された。合言葉はスタッフロールの後。
そこで流れるBGMがまた反則級に素晴らしい。
そこまでこの真珠のような涙が必要だと言うのだろうか?
この最終回の1話だけで多分2回は泣いてたような覚えがある。

敢えて顔文字で表してみよう。
恥ずかしながらこの作品で何度か泣かせて頂いたが序盤中盤は(´;ω;`)最終話は。゚(゚´ω`゚)゚。 
お分かり頂けただろうか?

24話と長丁場なんで途中全くグダったとこが無かったとは言わんがそれでもこんなのが埋もれてるのが信じられん。
いいのかそれで?否。こういう作品こそもっと日の目を浴びるべきだ。

そこまで泣けるなら最終話だけ見てやろうと思ったなら止めたほうがいい。
何事も積み重ねは大事。ソコだけ見ても余り泣けないが今までの積み重ねがあるからこそ最後が泣ける。

隠れた良作と言える。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 60
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

遠い遠い星空のもとで家族愛をうたった物語

この物語はSFを描いていますが、親子の愛をしっかりと感じます。
あなたも親子の暖かい愛情を感じてください。
最後はハッピーエンドとなる素晴らしい物語です。


物語は遥かはるか未来、ある惑星での出来事
12年前に『ブラストフォール』という大災害が発生して多くの人が亡くなり、さらに多くの人が重傷を負います。

主人公のロイは、犯罪者を捕まえて警察に売り渡す『ハンター』を生業とする荒くれた中年。彼はブラストフォールで行方不明になった娘をずっと捜していました。
ロイは娘が大好きで大好きで、死んだなんてこれっぽっちも思いたくなかったのでしょう。

ある日、ロイが凶悪犯から殺されそうになったとき、偶然空から落ちてきた謎の少女に助けられます。
その少女には過去の記憶がありません。自分の名前も思い出せません。
ロイは少女を養女として引き取り、ソルティと名付けます。
それからロイとソルティとのコンビによるハンター稼業が始まります。

やがてソルティにローズという友達ができます。
ローズは美しい少女ですが、荒くれのロイですら「親の顔が見たい」と言ってしまうほどの我儘娘でした。
やがてロイはローズの親の顔を知ることになるのですが…
{netabare}実は、ローズはロイが長い間捜し続けてきた娘だったのです。誰よりも大切な最愛の娘でした。{/netabare}


物語前半は一話完結の捕り物劇です。
ですが、第十二話あたりから大きな出来事が起こり、物語が急展開します。
ここからがこの物語の本編です。
長い間捜し続けてきた娘の死に直面したロイが、悲しみのあまり荒んだ生活に逆戻りします。

ソルティは懸命にロイを励ますのですが、ロイはソルティを見向きもしません。
(私だって、あなたの娘なのに…)おそらくソルティは、そう思っていたでしょう。
でもそんなことは一切口に出さず、ロイのために尽くします。
しかし、ロイは自暴自棄となり、ソルティが傷つくことをつい言ってしまいます。
{netabare}「お前に何がわかるというんだ。お前みたいな機械人形に!」
実はソルティはロボットだったのです。{/netabare}

そしてソルティも深い悲しみに覆われて、家を飛び出します。
このときの二人の悲しみが痛いほど私の心に伝わってきました。


やがて、時が経ち、この星の地下街がつくられた理由が明らかになります。
そして…、みんなが不幸になる事態が訪れます。

そのときソルティは、みんなの未来のために、ある決意をします。
それはソルティにしかできないことですが、とてもつらい決断でした。

このときロイがソルティに語った言葉が、心にしみます。
それは、不器用なロイが懸命に考え抜いて選んだ行動でした。

ロイは、ソルティのことを自分の娘のように愛していたのです。
ソルティだけを不幸にさせることなんて、できやしない。
ロイは、ソルティの幸せを…、娘の幸せを、誰よりも願っていました。


この物語は、まさに最終話(第二十四話)のエンディング後の最後の1分のために作られたようなものです。
決してエンディングの途中で見るのを止めないでください。
大きな大きな感動が待っています。

Openingは、meg rockが歌う「clover」 とても素晴らしい歌でした。
幸せはこの手で積み重ねてゆくものです。
待っているだけでは幸せは決してやってきません。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 41

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

終わり良ければ全て良し。

GONZO制作のオリジナルアニメ、全24話。
賞金稼ぎのおっさん(ロイ)と、謎の機械少女(ソルティ)の邂逅から物語は始まり
前半は行方不明となったロイの実娘探しを軸にコミカルテイストで描かれ
後半はソルティの正体など次々と衝撃的な事実が明かされ、シリアスで急展開に。

正直この作品、欠点はかなりあります。
キャラデザは地味だし、絵はあまり綺麗じゃないし、アクションシーンのキレも今一つ。
世界観やSF設定も既視感バリバリだし、練り込みも弱い。
前半はダラダラして退屈感は否めず、逆に後半は唐突な展開に唖然とさせられることも多い。

作品から溢れ出るB級臭。まあしょうがないです、GONZOですからw
ただ、それでも、最後まで観て欲しいと思える作品なのです。

全編通して描かれるのはロイ-ソルティをメインとした親子間の絆。
たとえ血の繋がりがなくても、刻まれた深い絆があれば「家族」なのだと強く実感できます。
言葉にすると恥ずかしくて陳腐に思えてしまうけど、
この点において本作は本当に素晴らしく、実際何度も涙腺を刺激されました。

声優は驚く程に豪華で、特にロイ役の中田譲治は最高のはまり役。
大人の渋みを持ちながら、どうしようもなく不器用で情けない。
家族を失って以来、荒んでいた心が徐々に変化していくその過程。
そんなオッサンキャラを見事に演じています。ああ、これがオッサン萌えというものなのかw
音楽面も素晴らしく、OP曲「clover」は個人的に今でもよく聴く名曲。
そして何より挿入歌「Return to Love」の存在が大きい。
物語の中で効果的に使われ、感動を増幅させます。

最終話は正直、ボロ泣きしました。
詳しく語るとネタバレになるし、あまりハードル上げすぎるのもアレなんですが
「終わり良ければ全て良し」という言葉は、このアニメのためにあると言っても過言じゃない。
反則過ぎるだろ・・・あれは、あのラストの演出は・・・こんなんされたら泣くわ・・・

リアルタイムでは諸事情でラスト3話が一挙放送だったと記憶してます。
何気に一気見推奨アニメだと思うので、時間のある時に是非。
オッサンの悲哀を感じたい人、ベタな感動もの(特に家族もの)が好きな人にお勧めです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 40

67.8 4 クローンで記憶喪失なアニメランキング4位
カイバ(TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (219)
1023人が棚に入れました
記憶のデータ化ができるようになり、肉体の死がもはや死と呼べなくなった世界。記憶はデータバンクに保存され、新しい身体への「乗り換え」や、記憶の売買といったことが可能になり、違法に記憶を改ざん、記憶を盗むことも行われていた。社会は混沌とし、力を失い停滞化していた。そんな世界を主人公カイバは記憶を失ったまま宇宙の星々をめぐり、たくさんの人々と出会い、記憶を取り戻してゆく。

声優・キャラクター
桑島法子、能登麻美子、朴璐美
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

生命讃歌

湯浅政明監督作品、マッドハウス制作。

記憶はデータ化され蓄積できる世界。
肉体は滅んでもより良い体へ移し不死となる。
貧富の差はますます広がり社会は混迷している。

{netabare}壊れた部屋で目覚めたカイバは記憶を失くし、
自分が何者か分からないまま突如襲われる。
ワープと名乗り宇宙への逃避行が始まる。{/netabare}

現代の「火の鳥」「銀河鉄道999」である。
星を巡り旅を続け少年は記憶を取り戻していく。
人の持つ欲望や貧困の悲哀がよく描けていて、
クロニコのながぐつ・ばあさんの記憶の部屋は、
心に響く珠玉のエピソードでしょう。
絵本のような世界観に魅了されますね。

個である事の本質と社会風刺、
哲学性と娯楽性が見事に調和されている。
奇抜なフォルムと鮮やかな色彩に溢れ、
全編を通じユーモアにも溢れた優しい物語。
生と死を考察しやがてその意味を知る。
僕たちはいずれ懺悔せねばならない。

美しく儚い生命讃歌である。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 39

ねこmm。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

記憶の海  【ねこ's満足度:92pts】

どこまでも醜くどこまでも温かい、そんな人間の感情を見事に描ききった傑作。
『マインドゲーム』の湯浅政明監督による、美しくも儚いSFドラマです。

まず特徴として挙げられるのが、手塚治虫を思わせるレトロなキャラクターデザイン。
その優しく柔らかいタッチのおかげで、なんとか完走できたと言っても過言ではありません。
そのくらい重くて哀しい。これが普通のデザインならおそらく精神が持たなかったはずです(笑)。

”記憶”をデータ化し、自由に持ち運びすることができるようになった世界。
記憶を失ったまま目覚めた主人公・カイバが、その記憶を取り戻していくというお話です。
いくつもの星、いくつもの出会い。それらを経てカイバは真実を知ることになるのですが……。

記憶を操作する。使い方次第では医療などにも使えそうな、素晴らしい発明です。
しかし、それを使うのは欲深き人類。生み出されるのはエゴが吐き出す醜い世界。
キャラクターのコミカルな動きや一見軽く見えるノリが、その不気味さを増幅させています。
そしてそれらは、視聴者に残酷で不条理な現実をこれでもかというくらい突きつけてくるのです。

そんな哀しい物語を形作っているのは、数々のやるせない”愛の詩(ラブストーリー)”。
人はどうしようもなく愚かだけれど、同時に愛の素晴らしさを知っている。そこに微かな光がある。
切なくて胸が張り裂けそうな話の連続ながら、最終話では少しだけ希望を感じることができました。

とにかく切ない!切ない!切なすぎる!!それでもなお惹き付けて離さない構成も見事でした。
いまや湯浅作品には不可欠なチェ・ウニョンの独特な演出にも注目です。この人の世界観大好き。

挿入歌も効果的で何度も何度も感情を揺さぶられました。こんな作品滅多にないです。
かなりクセが強いので万人受けするとは思えませんが、傑作であることに間違いありません。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 32

阿紫カービィ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

メランコリー親和型

もう10年も前の作品なのですね…


私が『カイバ』を初めて観た時は

メッセージ性の強さに、
『解ったから、少し黙って』と、思ったなぁ。
『奇をてらいすぎてる!』とか…

トランス状態に陥る様な淫靡さ、はとても好きでした



年月を経て、ようやくこの作品に追い付け…た?事が
とても嬉しい。



「難解だ」と言われがちな このお話

1部、2部に わかれていると思って観ると
わかりやすいと思います

記憶を無くした『ワープ、もしくはカイバ、クロニコ』が
色々な『星』を巡るお話、と

『ワープもしくはカイバ』が
記憶を取り戻していくお話。


なんとなく…
伝えたい事、大切な事が
もう、しっかりと、オープニングで描かれているような



この作品に出てくるのは

『悲しい感情を持つ人間』ばかりです。
(悲しい、の中に、優しい、ひとつまみ)

それを

綺麗と思うか
醜いと思うか
馬鹿だと思うか
哀れと思うか
尊いと思うか

性(さが)と思うか。


記憶も身体も自由に入れ替えできる、となると
人間はこうなるものなのかな、と、色々考えさせられました。


今、現在も
ある意味、何もかも『使い捨て』


悲しいかな、人は人や情報に踊らされる生き物です。

『私利私欲のため』に行動しがちです。

『他を下に』して優位に立とうとする人もいます。

『甘い毒』で心を支配したりされたり。



…嫌だなぁ。


だから
何が大事か、何が正しいのか、冷静に考えて、
常に自分と向き合わなきゃ、

簡単に棄てられ、惨めに消えてしまうよ?


なんて言って…私 消えそうなんだけども



好きなシーンは数多くありますが、
特に
『排泄』のシーン。

セッチンの登場!セッチンですよ!
超未来型の排泄器具(?)です。


(もしこの作品を観られる時は、注意して見てみてください(笑)素晴らしいですよ。)


ほかにも
面白い発見が沢山ありました。


今の時代にこそ、ぜひ観てもらいたい作品です。
エロティックで、エロティックです(笑)



『映画』も『アニメ』も『小説』も…
人が一生懸命つくった物は、

色褪せる事なく存在し続ける。


大切にしなくてはいけません。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31

56.5 5 クローンで記憶喪失なアニメランキング5位
黒塚 KUROZUKA(TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (77)
468人が棚に入れました
時は鎌倉時代、兄・源頼朝より逃げおおす源義経(源九郎)と武蔵坊弁慶(大和坊)。二人が山中を放浪する最中、黒蜜と名乗る美しい女が一人棲む家に辿りついた。いつしか九郎と黒蜜は男女の関係に。その黒蜜には恐るべき秘密が隠されていた。じつは黒蜜は不老不死の吸血鬼だったのだ。

追手により瀕死の重傷を受けた九朗は黒蜜により血の儀式を交わし、自らも吸血鬼となった。ここから鎌倉、室町、戦国、江戸、明治、大正、昭和、平成、そして近未来と、2人の果てしない旅が始まった。

声優・キャラクター
宮野真守、朴璐美、中田譲治、桑島法子、藤原啓治、三木眞一郎、入野自由、井上和彦、大川透、銀河万丈、藤田淑子、山像かおり、魚建、滝口順平

だわさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ウンコー+。:.゚ヽ(*´∀`) ノ゚.:。+゚ウンコー

グロ枠12話

能の演目である黒塚をもとに執筆されたSF伝奇小説がコミカライズされたものをストーリーを再構築した作品。
↑ややこしい日本語になってしまったが、要するにほぼオリジナルな作品。

鎌倉時代から近未来まで1000年の時を舞台に、独特の世界観で異質な愛みたいなものを描く作品である。
はっきり言って、3話まで見たら意味不明この上ない話にウンザリしてしまうことでしょう。
何がっていうと、全て意味不明なのである。
登場キャラクターの心情理解も出来なければ、当然行動原理も分からない。
主人公の夢なのか、記憶なのか、幻覚なのか、過去なのか、今なのか、未来の予想なのか妄想なのか複雑に混ざり合って、
今見せられている映像が要するに全て意味不明なのである。
しまいには主人公すら「ここはどこだ?」とか言いはじめる始末。
敵っぽい味方や味方っぽい敵が何やら戦っているだけのその展開が続き、視聴者が置いてきぼりになるということは
まさにこういうことであると言わんばかりのストーリーなのである。
最終話まで辿りつけたらそれなりの理解は得られるようにはなっているのだが、1クール全部使って常時ごちゃごちゃに展開してくれた割には
その解答が単純で、考察アニメとはほど遠いと思わされ無力感に包まれる。

ひとつ、良い点を挙げる。ひとつだけ。
アニメーションの質は当時最高レベルだったんじゃないかと思う。
マッドハウスが年間に最も多くアニメを制作している2008年。
勢いに乗ったマッドハウスの最高のアニメーションは
放送当時、最高レベルであっただろうと思わされる。
特に自然の艶やかさ、バトルのスピード感には唸らされた。

はい良い点終了!悪い点再開!
えーと。ヒロインの黒蜜には魅力を感じない。
役割として、大人の魔性の魅力で主人公をひと目で欲情させるようなキャラクターのはずが、
リングの貞子にしか見えないその風貌はもはや気持ち悪い。
心情描写も乏しく、内面に関して視聴者が感情移入を誘う構成もなし。
漫画版は違ったらしいが…
どうしてアニメ制作のキャラクターデザインの段階でこういう改悪らしい改悪になってしまったのだろう。

挙句の果てに、ビニール袋に詰まったウ○コを川に投げ捨てるシーンがあるんだけど、
そのビニール袋が破れて、汁みたいなのが垂れて投げ捨てる瞬間に手にウ○コが付きそうでヒヤヒヤする。
もちろん、この場面はシナリオの本筋とはなんら無関係で、ギャグとして加えられたシーンなのだろうが、
視聴側としては黒塚そのものがクソアニメであることを自嘲するシュールギャグに思えてならなかった。

要するに、
分かりやすいイマドキのラノベアニメの合間にちょっと大人のアニメを見ようなんて思った人が間違えて手を出してしまうクソアニメなのである。

+。:.゚ヽ(*´∀`) ノ゚.:。+゚ウンコー

投稿 : 2024/11/09
♥ : 26

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

全ては歪な愛のため

このアニメ、序盤の気合いの入りようと言ったら半端ではなかった。
アクションも演出もかなりのもので、1話や2話の段階では名作とも思えた。
ストーリーが進むごとにガラリと舞台が変わったり、時間軸が一定でないのでひどく分かりづらいが
それゆえに、謎を解き明かしていく面白さもあったと思います。

ただ途中からかなり失速して、ただのオカルトじみたグロエンタメにしか映らなくなった。
というのも、「謎」の大半が大したものではないという失望感が大きかったのです。
移りゆく世界観も敵と思しき組織の思惑も、まさに想像通り・・・予想外のことは何もなかった。
こうなってくると陰鬱な雰囲気と狂気に満ちたチープな登場人物しか目立たなくなる。
ハードルを下げて、最初からオカルトじみたグロエンタメとしてみれば、それなりに面白いですが。

アクションが結構多いのですが、爽快感とかとは無縁でひたすら鬱ですw
黒蜜と九郎の歪な愛を行く末を見届けるためだけに、最終話まで見ましたが・・・
そういうのが好きなら雰囲気自体は悪くなかったかも知れませんので、楽しめるかも知れません。
いずれにしろ、なかなかオススメはしづらいです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13

もずくず さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

時代展開がとにかく早い

謎が謎を呼ぶという感じですね。

謎の女性に会うことで運命が劇的に変わることになる。

友の裏切り、記憶をたどって生きていく。

ただ、ただ彼女に会うために。

1,2話からいきなり3話で話がぶっとんでいます。

ぶっとぶのは時代展開です。

ストーリーはしっかりとつながっています。

1,2話はとにかくシリアスです。

後半に行けばいくほど話が深いです。
最初何故、彼が死んでいきなり時代がすっとんでいるのか。

その理由も後半わかります。

全12話で、非常に短いと思うかもしれませんが、内容が非常に濃く。

深層心理を駆り立てる要素が満載です。

グロシーンが多いので、ある程度年齢推奨かも。

過剰というほどではないです。

連鎖はずっとつながり、最終的に終わりのない物語なんでしょうね。そう感じました。

この物語には終わりはなさそうです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4
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