クラスメイトアニメ映画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがアニメ映画のクラスメイト成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年01月06日の時点で一番のクラスメイトアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

65.9 1 クラスメイトアニメランキング1位
劇場版 フリクリ プログレ(アニメ映画)

2018年9月28日
★★★★☆ 3.6 (54)
253人が棚に入れました
「すっごくさぁ。欲しいものがあるんだよ」 深紅の翼を追って〝女〟は空に消えた――。 時はめぐり、星々を盗み取るほどの力はいま、少女の夢のなかで目覚めようとしている。 「ベスパに乗った女に気をつけろ!」 アイロンの吐き出す煙たちこめる街――ヘッドフォンの少女・ヒドミが轢かれた夜、 クラスメイトの少年・井出の額から巨大ロボットが出現した! 〝特別なことなんてない日常〟が終わりを叫び、ついにあの女が帰ってくる!

声優・キャラクター
林原めぐみ、沢城みゆき、水瀬いのり、福山潤、村中知、中澤まさとも、黒沢ともよ、井上喜久子、大倉孝二、菅生隆之、浦山迅、鈴木れい子
ネタバレ

きつねりす さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

考えすぎず、身を任せて楽しめばOK

「分からないから面白くない」という感想で片付けたくないので、色々と考えながら個人的な感想を。
まず見終わって思ったのは「どういうことなんだ!」ということ。時間が進むにつれてガーっとスピードは上がっていくけど、受け手として追いついていけてないな、という感じ。結末としては{netabare}ヒドミと井出くんがそれぞれの思いに正直になるというところで{/netabare}シンプルなものなのだけれど、そこに行きつくまでの過程が絡まりあっていたりして、「ここでこのキャラが繋がってるわけね!」という部分もあれば「このキャラはここで出てくる必要があるのか?」と思う部分もありました。でもとにかく終盤は怒涛の展開が続くのでこれの処理が追い付かない。映画館を出てパンフレットを見ながら考えをまとめようとしてみても、インタビューで声優さんが「内容はわからない」的発言をしている(笑)。演じている人でさえそうなのだから、見た人が同じゴールに入っていく必要はないのかな、と思うと自分の正直な感性で楽しめばいいんだ、という気持ちになり何か急にスッとしました。水瀬いのりさんの言葉に救われた。

まず言わせてもらいたいのは、ピロウズの音楽がこれまでで一番ハマっていたということ。6話分それぞれに監督が就いていて、大筋の流れや設定は決まっていたとはいえ、それぞれに画面の使い方や描写の方法、キャラの躍動感などの個性があり、まさにアンソロジー的形式ではあります。そんな多様性が感じられる中、どの担当回でもピロウズの音楽が刺さりました。「フリクリを見ていた側」としての立場から「フリクリを作る側」の立場に立った時に、やっぱりこの物語に根付くロック・ミュージック=the pillowsという構図がそれぞれの監督さんの中にしっかりとあったのだろうと感じさせる愛のようなものを感じました。予告編でも流れていた「Thank you,my twilight」、主題歌「Spiky Seeds」、OVA版でもバトルシーンで使われていた「LAST DINOSAUR」といった3曲は特に良かったです。このシーンではやっぱりこの曲だよね!という共感、この世界観ではドンピシャな音楽だなという発見など、今作は音楽面は非常に満足しました。アルバム買います。

話の本筋について。
{netabare}OVA版では「愛」、オルタナでは「友情」というところに最後のトリガーがあるとするなら、今回のプログレは「家族」かなと思いました。帰ってこない父親を待つ母親とこれからも一緒に暮らしていくという「居場所」ができたことによって最後の井出くんへの思いを伝えきれたのかな、と思います。ヒドミ自身はクールでいながら人間らしい感情的な部分も兼ね備えていて、徐々にその片鱗は内側から外側へと出ていくのですが、ヒドミの母親と心の内を交わし、「自分も成長していく」ということを受け入れて自分の思いを伝えられるようになったのかな、と思います。一度見ただけではちょっと追いきれなかったですが、大体そういう筋だと解釈しました。3章から出てくるアイコとマスラオの関係というのもやはり娘と父親という家族で、モチに捕らえられたマスラオが次の希望を娘に託すというのもひとつの家族の形なのかな、と思いました。(自分を買い取るとかそこらへんの描写がよく分かんなかったですが)
また、異性を思う気持ちというのももう一つのテーマだと思います。ハル子がアトムスクを追い求めて手に入れようと躍起になるのも、森がレンタル彼女という形で寄り添う相手を求めようとするのも、マルコが天真爛漫なヒドミに純粋な恋をするのも全部いろんな愛の形。報われなかったり、ちょっと報われたりと達成の程度はそれぞれながら、なかなか上手くもいかないってところまでひっくるめて青春は難しいんだぜ、と教えてくれる作品だな、と思います。中心にいるヒドミと井出くんの恋愛は成就したみたいですが、それぞれが思いに気付く瞬間や、その思いを持て余したりする光景、素直に向き合うシーンといった感情の部分を丁寧に描いてきて辿り着いたゴール、という感じで好感が持てました。見た目ややっていることはハチャメチャで、そこはフリクリらしいといえばらしいですね(笑)。{/netabare}

3つの作品をここ1ヵ月足らずで見てきて、勢いの中に若いゆえの心の葛藤や迷いを描いた作品なんだな、とつくづく思いました。全てを分かったような立場で主人公たちの世界に乗り込んでくる「ハル子」という異分子で日常がかき乱され、いい迷惑と思いながらも、自分の奥に眠っている感情を呼び起こされるという構図。しかし当のハル子自身も本当に追い求めるものにはまだ辿り着けていないという、人生あがいてナンボのもんじゃい!といった作風が大人になった世代にも若い人たちにも刺さるのかな、と思いました。それに加えて大人っぽいピロウズのロックとかギター、バイク、ロボットといった男心をくすぐるアイテムの数々。劇場に足を運んだときはお客さん全員男だったのでああ、納得、と。

これを見ているときは心は少年時代に戻って世界に浸れるっていう意味では、日々疲れた現実からの逃避行にはもってこいの作品だと思います。いい作品に巡り合えました!

投稿 : 2025/01/04
♥ : 4

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

フリクリらしいフリクリ

フリクリ劇場版2作目。
海外ではなぜか本作の方が先に公開されていたそうです。
オルタナ同様、劇場版作品ですが、内容は普通に6話分のアニメをOP\EDチョッパって連続して再生しているような感じになっています。
オルタナとは内容的に繋がっておらず、オルタナはオルタナで、プログレはプログレで別のストーリーとなります。

最初から最後まで真面目にみていたのですが、全く流れが理解できませんでした。
オルタナは4人の女子高生が笑いあり涙ありで成長する青春ドラマでしたが、本作は恋愛モノで家族ドラマ的なものが始まったと思ったら、ゾンビだったりロボだったりでギターを武器にバトルをしたり、しっちゃかめっちゃかで、「ふんふんなるほどほー、いやさっぱりわからん」という内容でした。

主人公は無口で猫耳ヘッドフォンを常時つけている女子高生「ヒドミ」。
彼女がジンユと名乗る自称宇宙捜査官に轢き殺されそうになるところからストーリーは始まります。
それとは別に学校の教師が顔の皮をベリベリ向いたら下からもう1人の自称宇宙捜査官ラハルが現れて、生徒たちをハーメルンの笛吹き男のように先導します。
そんな折にヒドミは、同級生の「井出交」を意識し始めるのですが、そしたらN.Oが発動してジンユとラハルがバトルを始めてピロウズのメロディが鳴り響くという展開です。

うーん、わからん。

ググるとフリクリの有識者がOVAとの関連を含めて教えてくれる解説サイトがいくつかあるので、ストーリーについてはそちらを参照するのが近道ですが、私的にはフリクリは"Don't think feel"なので、なんだかよく分からないけどたーのしー作品だと思いました。
なお、OVAもですが、見終えたら内容はだいたい忘れてしまいました。それでいいのだ。いいのか?

わかりやすい反面フリクリらしさが削がれたオルタナと違い、わかりやすさを捨ててフリクリらしさを取ったような内容でした。
ネットの評価はプログレに軍杯が上がっているように感じますが、人によって評価は分かれると思います。
まあOVAから劇場版公開まで現役でアニメを見続けてるというのは、結構拗らせている層な気がしますし、OVAの潮流をくんだプログレが好まれるのもわかる気がします。
なお、私的には両方ともそれぞれの良さがあると感じました。
OVAの先行視聴は必須では無いです。
OVAはまた別のストーリーという感じですね。
ただ、見ておいた方がより楽しめると思うので、劇場版より前にOVAをみておくのがおすすめです。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 1

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

大豆ラブストーリー

2000年に制作された『フリクリ』の正統派続編。
6人の監督たちが1話ずつを担当し、
自分たちの個性を押し出しながら
1本の映画としてまとめた画期的な作品。
6人それぞれが制作を同時進行させていたこともあるのか、
作画はかなりバラつきがあるが、
(もちろん、ワザとという部分もある)
それがこの作品の面白さでもあった。

猫耳ヘッドフォンを付けて、
外部をほぼシャットアウトする少女。
貧しさのなかに身を置きながら、
スクラップ工場で働く少年。
ふたりの少年少女が出会い、
ふたりの宇宙人が現れることで、物語は大きく動いていく。

アトムスクを追うラハル、それと止めようとするジンユ、
父の帰りを待つ雲雀弄(ひばじり)ヒナエとヒドミ、
ヒドミのことが気になる井出交とふたりの友人、
OVA登場のアマラオの息子マスラオ、その娘アイコなど、
それぞれの登場人物たちが、心に何かを抱えたまま
世界的な危機に翻弄されていく。

キャラの動きや豊かな表情、挑戦的な作風が
とても楽しいのは、OVA版に近いものがある。
特に4話の「ラリルレ」と5話の「フルプラ」の回の
はっちゃけぶりは、これぞフリクリだという
斬新で見ごたえのある映像を楽しませてくれた。
末澤慧監督が担当した5話は作画の表現も
かなり意表を突いたものだ。
漫画の誌面を表現した部分では、
『ホットロード』を意識しているという。
末澤慧監督は次回作があるなら観てみたい。
そして、主人公の林原めぐみ、水瀬いのりを中心とした
声優陣も存分に上手さを見せてくれていた。

ただ、今回の作品は6名のアニメーターたちが監督となって
できることをやったという形になっていたことが原因なのか、
ストーリーの落とし込みや全体のアイデアという部分では、
カタルシスを感じることができなかった。
最終的には4組の男女が織りなす
ラブストーリーになってしまっているというか、
まぁ、そもそもが東京ラブストーリーだと思えば、
それほど違和感もないのかもしれないが…
物語の根幹のようなものがもう少しはっきりしていれば、
OVA版を超えるだけのポテンシャルがあったと思う。

観る者の心に訴えかけてくる表現が
散りばめられている意欲作だとはいえるだろう。
(2018年11月2日初投稿)

投稿 : 2025/01/04
♥ : 38

69.5 2 クラスメイトアニメランキング2位
劇場版アイカツ!(アニメ映画)

2014年12月13日
★★★★★ 4.2 (44)
243人が棚に入れました
トップアイドルを目指して、アイドル活動(=略してアイカツ!)をしてきた「星宮いちご」にビッグチャンスが! なんと、いちごが主役のスペシャルライブを行えることになったのだ!いちごが考えたライブのタイトルは、その名も「大スター宮いちごまつり」!その会場は、トップアイドル「神崎美月」のライブをいちごが初めて観た「スターライズスタジアム」!これを成功させれば、いちごは正真正銘のトップアイドルになれるかも!そんないちごを、親友の「霧矢あおい」、「紫吹蘭」が全力サポート!さらに「有栖川おとめ」、「藤堂ユリカ」、「北大路さくら」、「一ノ瀬かえで」、「神谷しおん」、そして「大空あかり」ももちろん登場!スターライト学園のほか、ドリームアカデミーのアイドルたちも総出演します!果たしてどんなステージになるのか!?歌あり、ドラマあり、笑いあり、涙あり!アイカツ!史上最高にアツいステージが、いよいよ始まります!

声優・キャラクター
諸星すみれ、田所あずさ、大橋彩香、黒沢ともよ、沼倉愛美、安野希世乃、三村ゆうな、下地紫野、石原夏織、秋奈、高橋未奈美、冨岡美沙子、洲崎綾、寿美菜子

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

【観てくれた方がステキな明日を迎えられるようなステージを】

ええwヒカリさんとタイトル被ってしまったので既に意気消沈してるんですがwこれ以外思い浮かびませんよホンマw


アイドルとファッションをテーマにしたアーケードカードゲームが原作のシリーズ、初の劇場版
2ndシーズンまでの旧主人公、星宮いちごが名実共にトップアイドルとなるためのスペシャルライブ「大スター宮いちご祭り」が開催することが決定する
会場はいちごちゃんがアイドルになる決断をした思い出の地、スターライズスタジアム(水道橋にあるアレ)


アイカツの世界観ではアイドルはセルフプロデュースが常識なのでライブの成功に向けて奮起するいちごちゃん達
2ndシーズンまでのキャラクターが総出演、さらに3rdシーズンから新主人公の大空あかりちゃんが登場します
ドリアカ組の合流時には胸が熱くなり、思わず拳握ってたw
(ちなみにスミレちゃんとひなきちゃんは・・・;)


内容は歌って、踊って、喋って、食べて、崖上って・・・それと「穏やかじゃない!」とまあ、まさしく“いつものアイカツ”そのもの
しかしいちごちゃんが目標にしてきたトップアイドル、神埼美月さんが引退を仄めかしたことで、これまでにない苦悩の表情を見せるいちごちゃんが見どころのひとつ


流石劇場版という仕掛けがいくつかありました
キーパーソンとなるオリジナルキャラでシンガーソングライターの花音(CV:藤村歩 歌:こだまさおり)がCG無しで熱唱するライブ作画
アイカツシステム無しでライブを披露する、手書き背景&手書きモブとCGキャラが混在するライブなどがソレ


そして終盤の『大スター宮いちご祭り』は今作の目玉そのもの
ライブとしての構成、スタジアムならではの音響、アイドルライブらしい寸劇など、まさしくライブビューイングでも観ているかのような一体感素晴らしいです
思わず立ち上がって腕振りたくなる感じ
『ムビマス』が作れなかった雰囲気はコレ
楽しいんですよ、ライブシークエンスが
菱田正和の『プリリズ』や京極尚彦の『ラブライブ』にはまだ追いつけてないですけどね、あのカメラワークとかかなり研究されてるようですが、モーションのバラつかせ方がわざとらし過ぎてアレじゃただの素人ダンスですって


うん、でもアンコールではオイラ自然と涙が・・・;;


エンドロールでは2ndシーズンまでのエンディング曲のメドレー
いいですねぇ、“星宮いちごちゃんの物語”にまさしく一区切り付けたわけです
『アニマス』、『ラブライブ』、『プリリズ』が好きな人も是非チェックをば

投稿 : 2025/01/04
♥ : 15

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

いちごのアイカツの集大成

星宮いちご主人公のアイカツ2年間の集大成的な劇場版。
とても良かったです。
2期までのキャラが勢揃いのオールスターキャストですが、この劇場版のストーリーの軸は、神崎美月→星宮いちご→大空あかりと繋がる縦のラインの物語になっており、登場キャラが多すぎて焦点がぼやけるようなこともなく、一つの作品としてしっかりと纏まっています。
美月に憧れてアイドルになり、その背中を追い続けたいちごのアイカツの完成、そしていちごに憧れてアイドルになった3期の主人公あかりへのバトンタッチといった意味合いの作品です。
脇キャラにもそれぞれ見せ場やお約束のギャグなどもあって、いつものアイカツの雰囲気はそのまま。ステージシーンもたくさんあり、エンドロールのメドレーも含めて懐かしい楽曲も聴けます。
2期までの101話を観たアイカツファンにとっては感慨深く、また3期のあかりの活躍を見守る上でも非常に重要なエピソードですので、アイカツファンなら必見の劇場版です。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 12

★光姫★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

アイカツ

あらすじ

ある日いちごの元に、いちごが主役のスペシャルライブ「大スター宮いちごまつり」のオファーが来る。そんな中「神埼美月」は頼もしく成長したいちごたちにアイカツ!の未来を託して引退することを考え始める。まだまだ一緒にアイカツ!をしたいいちごは自分の感謝の気持ちを伝えるために、美月へ贈る最高のステージを作ることを決意する。(wikiより)

子供向けのアニメですが、大人でも楽しめると思います。
衣装がかわいかったです。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 0
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