ひな@ さんの感想・評価
4.6
俺をやれるのは俺しかいねーだろ
テレビで深夜に放送してくれていたのを録画して視聴しました♪
最初にカミングアウトします!
銀魂最初は好きになれませんでした。
というか大嫌いなアニメでしたっ
理由としてはひどい下ネタが結構多いからです。
下ネタなくても充分魅力的な作品だと思うんですけど
こればっかりは作者さんのカラーなんでなんにも言えないです…w
そんなアンチのあたしが銀魂を好きになったのは
なんといっても主人公である銀さんの人間的魅力に尽きます♪
1.基本的に捻くれ者で偽悪的に振舞う
2.自己犠牲的で自分より他人を最優先しがち
3.客観的には評価されてないけど一部には絶大に信頼されている
4.勘が鋭くて頭の回転が早い
下品な回もあるけどそれ以上に感動する良い話も多いし
キャラの会話とテンポだけで笑わせてくれる話もある。
それに加えて銀さんをはじめとしたキャラクターの魅力がプラスして
独自の銀魂ワールドが長年の展開で既に完成されちゃってるから
その安定した楽しさにハマるカンジで…気づいたら好きになっていました♪
その銀魂ワールドの世界観を全部ひっくりかえしてみました!
というテーマで作られたのが<完結編>と銘打たれたこの作品です。
今回の話は雰囲気が今までの銀魂ではなくなっています。
え?これがあたし達の知っている銀魂だっけ???
登場人物の中で主役の銀さんだけが疑問を感じているのもミソです。
自分が今まで当たり前だと思っていた世界や人や価値観
それが急に変わった時の銀さんの戸惑いを中心にして
時にはシリアスに時には面白可笑しくして話が進んでいきます。
戻らない<当たり前の日常>の幸せを噛み締めて、失った物を痛感して
マジかよめんどくせー事に巻き込まれたなと愚痴たらたらでいいつつも
銀さんはそれでも前に進む事を止めません。
銀さんらしいなと思う所はそんな極限の状況下でも
他人に自分の悩みを話さないで心の中にしまっていて
逆に他人の悩みを受け止めて銀さん節でポジティブに返す所ですね。
銀さん自分の悩みとか他人に元々話さない性格ですもんね。
格好悪いからとか他人に話してどーなるめんどくせーと考える
生来の捻くれ者だからかもしれません。
巻き込まれた側だとしても運のない事故だったとしても
関わってしまた事件は知らんプリを決め込まないで
他人に弱音を吐かずに自分の力で解決するという心意気
これまでの銀魂で見せてくれた坂田銀時という男の生き様が
完結編らしく非常に強調されているんじゃないかなって思いました♪
{netabare} 予告編の最後に流れていた印象深い台詞があるんですけど
「俺をやれるのは俺しかいねーだろ」
これにはすごく深い理由があって真相を知った時は
ああ…そういう意味だったんだと驚いちゃいました。
タイムパラドックスを逆手に取った伏線でこの表現は素敵でした{/netabare}
大雑把なトコもあるけれど話の作りとしては基本丁寧なんですよね。
シリアスな銀魂は好みじゃないという人もいると聞きますけど
あたしは無駄な事は言わない説明しないという意味に解釈していて
なんか銀さんの性格をそのまま反映しているようで好きなんだけどなー。
{netabare}銀魂らしくないと書いたけど
でもでも最後はやっぱり銀魂!
終盤の怒涛の展開はファンにはたまらない内容となってます♪{/netabare}
完結編に相応しいなーと思ったけど
よく考えたら今年の春にまたアニメやるんですよねw
なんか銀魂らしいなーと思いました。
公開当時は本当に完結させるつもりだったのかもしれないですけどっ。
とりあえず銀魂好きな人ならぜひぜひ見て欲しいアニメです。
最初はちょっとグダってるけどー基本的に銀魂はテンポが良いので
観終わった後はあれもうこんな時間??ってそんな気分になるかもです。
まさに時間泥棒ですねっw
ちょっとどうでもいい話ー
{netabare}「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」というアニメがあるんですけどそのヒッキーと銀さんって全部じゃないけど似ているかなって思います。ヒッキーもあたしは好きなキャラなんでこういう性格の人が好きなのかもしれません。まーリアルで実際にいたら付き合いづらいかもですけど…w{/netabare}