ギタリストおすすめアニメランキング 7

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのギタリスト成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月22日の時点で一番のギタリストおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

91.5 1 ギタリストアニメランキング1位
ぼっち・ざ・ろっく!(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★★ 4.2 (908)
3735人が棚に入れました
“ぼっちちゃん”こと後藤ひとりは 会話の頭に必ず「あっ」って付けてしまう極度の人見知りで陰キャな少女。 そんな自分でも輝けそうなバンド活動に憧れギターを始めるも 友達がいないため、 一人で毎日6時間ギターを弾く中学生時代を過ごすことに。 上手くなったギターの演奏動画を“ギターヒーロー”としてネットに投稿したり文化祭ライブで活躍したりする妄想なんかをしていると、 気づいたときにはバンドメンバーを見つけるどころか友達が一人も出来ないまま高校生になっていた……! ひきこもり一歩手前の彼女だったが ある日“結束バンド”でドラムをやっている伊地知虹夏に声をかけられたことで、 そんな日常がほんの少しずつ変わっていく――

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「ぼっち」の「成長」という共感できる核。最後に「きらら」なことが足を引っ張ったかな…。

 シンプルなキャラデザこそ本当は動かすのが難しいものだが、ぬるぬる(超絶作画な意味じゃなく)と溶けたりバグったりと自由自在に表現できていて楽しく、ちゃんと引き算の上手い演出もできて見る価値充分。作画もこれみよがしな良作画じゃなくて細部が非常によく出来ているからキャラの魅力を増しているし、特に5話のライブシーンは作画が感情をちゃんと表現できているから心動かされる。作画は見えない感情を見えるように表現できてこそ。


 それにしても、ぼっちやコミュ障を描くならマイルドでもこれくらいはやってくれないとアカンね。全然イケてない負け犬こそロックが相応しい。あと、ゲロインが出るアニメは名作!。「働きたくない!。社会が怖い!。」、「承認欲求モンスターが。」などなど早くも名言多数。


凡百の日常系以降の音楽作品との違いは、やはりぼっちの共感性羞恥、もとい見ている陰キャボーイたちも共感できるぼっちの駄目さからの成長がしっかりドラマを作れているからだろう。全て要素はその強固な核があるからこそ輝いている。それがあるとないじゃ大違い。


 5話までかなりスムーズな流れできたけど、6〜7話でなんか話が停滞してきちゃったような…。すぐライブ準備への流れで良かったような。8話で下手な演奏と上手い演奏を、説得力ある台詞に頼らない表現でできてるのがパない!。そしてなんという最終回感、或いは映画の終わり感。ピングドラムの最後の台詞をタイトルでブツっと切る鮮やかな演出だったらより良かった。まだまだ期待してます。最終回が「明日ちゃんのセーラー服」みたいだったら泣くかも。


 ん〜「明日ちゃん」みたいにはならなかったかぁ。総評すると、ギャグ良し、作画良し、演出良しな良作だったけど傑作にはなれなかったかな。5話まではかなりスムーズに物語が盛り上がっていったけど、そっから「きらら」な日常系ノリで停滞気味になってもうた。やはり熱い成長譚と日常系は相性が微妙。2クール以上やれるような話やないし。「明日ちゃん」は尻上がり、本作は先行から失速気味だった。


 やはり本気でやるからこそ悔しいことや辛いことから逃げられない。でも、それを乗り越えてこそ成長を実感できる。2期あるとしたらそういうのが見たいかな。「きらら」でそんな無理!と思われるかもだが、「キラプリ」のアオちゃんだってやってるんだから出来ないことはない!。どんどん低反発でソフトコーティングな傾向が強くなってる日本アニメだが、「ウマ娘2期」を見ればわかるように困難を乗り越えずに真の感動はそう描けない。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 30
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

異世界ものときらら系のハイブリット。承認欲求の話ですね。

 なんとなく、最近作画が凄いアニメが増えたなあと思い、本作も何となく眺めていて気が付きました。そうか、この作品は、異世界転生ものなんですね。

 つまり現代でぼっちだったヒロインが、転生してもパーティーに上手くは入れないのでコツコツスライムを倒してレベル上げをしていた。武器はなぜかはじめから最強武器を持っていた。仮面をかぶっているので正体はわからないけど、強い冒険者がいると噂にはなっていた。
 ある日素顔で武器を持って街をウロウロしてたら、パーティーに誘われた。そして、自分も周りからもたいしたことないかと思っていたら、実はレベル99でした。そして俺TUEEE開始。「あの仮面の冒険者はお前だったのか」となり、お金も稼げて、皆から承認されて最高です…という話でしたね。

 だから、努力する姿とか、強くなるためのきっかけとか描けなかったんですね。それを描いてしまうと「転生もの」ではなくなってしまいます。レベル上げの部分は見せないのがマナーです。そして、なぜ強くなるかと問うてはいけないわけです。設定で解決するしかないですね。

 ロック・音楽ものでもないし、ぼっちをテーマにした作品ではなく、承認欲求の話だと。

 ひょっとしたら自分は特殊なんじゃないかという「ある日突然ガンダムに載ることになった」「コンパクトを貰って魔法少女になった」の変形としての異世界転生ものと同じマインドでこの作品は見たいわけです。
 才能と努力の先に「努力をした人だけが到達できる高み」に見えてはいけないということですね。逆にいえば「ひょっとしたら自分もそうなれるかもしれない」という魂の救済にならないといけないのでしょう。

 ぼっちちゃんの結束バンド加盟もリアリティを求めてはいけないわけです。異世界ものでパーティーに加入するのに理屈もプロセスも要りません。「お前はいらないか?」で済ませるから、いいのでしょう。それにギルドの上納金(チケット)で困ったりもしてましたね。

 そう考えると、本作の見方が「ロック・音楽ものとしてどうなのよ?」という意見と「いや、そういうアニメじゃないから」という意見が対立するのもわかります。「けいおん」がきらら系で日常まったりゆるふわに対して、本作は承認欲求=異世界そのうちでも追放ものでしょうね。そのマインドと重なる気がします。

 というかキャラはきらら系日常もの、ストーリーは異世界転生もののハイブリットといえると思います。人気の理由がわかった気がしました。なるほどなあ。音楽関係者が批判したら的外れになりますね。
 




以下 初回レビュー時の総評です。

「ぼっち」を嗤うのは卑しい。「音楽」作品ではない。キャラ消費作品。作画はすごい。

 面白い部類だとは思います。作画のレベルも高くライブのシーンは良く動いていました。

 ただ、テーマとして「ぼっち」を笑うのままに終わってしまったのが、残念です。作中ではぼっちちゃんは認められて行きましたが、メタ的には1話同様、ぼっちであるヒロインの滑稽な姿を見て、ちょっとブラックなマインドを刺激するようなギャグが続いたのがやはり気に入りませんでした。その笑いはちょっと卑しいかなあ。

 ぼっちの自己認識と周囲からの見た目のギャップがほのぼのと言えばほのぼのなんでしょうけど…これをぼっちは自分で思ってるほどじゃないから、気にしないでがんばろうとも取れますけど…うーん。

 ぼっちちゃんは、社会不安障害(昔でいう対人恐怖症)ですよね?自分はコミニュケーションしたいと思っても自己肯定感が低くて恐怖を感じているわけで…つまり、他人からの見たぼっちちゃんがどうこうではなく、病気で苦しんでいる状態なので、その滑稽さを笑うのは障碍者を笑うようなものだからなあ。「笑う」ではなく「嗤う」ですね。
 これが孤高の人で、一人上等、友達不要、バンドは仲間じゃなくて集団だ、なら全然いいんですけど。


 後は、ぼっちちゃんのギターに対する情熱が見えてきません。ぼっち脱出のモチベーションでしかないとしたら、音楽である必要もないし。1話でテレビを見て音楽に目覚め、ギターやりたいというシーンは確かにありましたけど、その後、ぼっちちゃんが音楽表現に熱くなっている描写ってありました?ギター演奏をこなす描写はありましたけど。

 最終回の後半はなんか「けいおん」の楽器店に行くところの焼き直しだしなあ。自力でお金を稼げるという一つのカタルシスにはなるのかなあ。
 やっぱりライブで締めるべきだったと思います。肝心のライブも作画に力が入っていたのはわかりますけど、壊れたギターで何とか演奏する…という技術と対応力の凄さはわかりますが、やはりぼっちちゃんの「ギター演奏」に対するこだわりではなく、音楽マインド、表現の情熱に肉薄できてないと思いました。

 つまり「バンドもの」「ギターもの」ではあっても、「音楽」を扱った作品に見えません。ロックの名を冠するからには「ロック魂」も見せてほしかったなあ。「ぼっち」と「ロック魂」の親和性は良いと思うんですけど。

 そう、全体的に内面が薄いですね。キャラ達の。感情移入の相手先が結局みつかりませんでした。

 癒し成分も萌え成分も少ないので、きらら系作品としては普通?ギャグはまあありますけどちょっと卑しい笑いだしなあ。脚本や演出それぞれのレベルが高いのはわかりますが、焦点がわかりません。

 作画はちょっと過小評価されている気もしますが。このちょっと崩れた感じのマンガ絵を立体的に動かすのは大したものだと思います。それと演奏シーンは実演奏をモーションキャプチャーして3DCGでモデリングした後、2Dのエフェクトかけて、手で修正している感じ?専門ではないので細かいことはわかりませんが、演奏シーンの動きとか見ると多分それに近いことをしている気がします。

 その点で力が入っているのはわかります。スタッフのクレジットがキャストの上に来ているエンドロールって久々に見た気がしますが、それだけアニメ作りに力を入れたのでしょう。
 このアニメ動画としての秀逸さは素晴らしかったと思います。

 本作の真価が問われるのは、これから半年後にどれくらい話題になっているか…といいたいところですけど、この考え方もちょっと古そうですね。瞬間でバズって「期」の3ヶ月の盛り上がりで楽しむ、というのがアニメの消費の仕方になったんでしょう。ということは深みよりも、キャラと雰囲気、エピソードありきに寄って行くんでしょうね。





以下 視聴時です。

1話 「ひとりぼっちを笑うな」じゃ、ないんですね。

{netabare} あー、そもそもぼっちをネガティブにとらえている段階で、視点が相当古いですね。ぼっちを止めるためのバンド活動のモチベーションで音楽って…ちょっとなあ、ですね。単なるルサンチマンですからね。エネルギーがクリエイティブに向かうのはいいですけど、アウフヘーベンできてないですね。

 そもそもボッチ設定がちょっと不自然だし。「私なんかが入ってもいいだろうか?」と思う子は少なくともいないんじゃないかなあ。幼稚園くらいなら「なんであいつら群れてんだろう」「子供すぎてついていけない」か「仲間にはいりたいけどはいり方がわからない」「拒否されるのが怖い」とかでしょうねえ。
 つまり、ボッチじゃない人が作ったボッチ作品の気がします。

 蛭子能収氏の「ひとりぼっちを笑うな」的な話かと思ったら、ヒロインは一人だから寂しいというマインドです。なれ合いを否定して1人で成り上がって行くのもたまにはみたいなあ。ボカロPで、一人で超メジャーになった人もいっぱいいますので…うーん。
 中学校時代6時間毎日演奏できる才能があるなら、その一人で出来る才能がクローズアップされるのもいいのでは?

 固い事いわずに、日常系ギャグとしてみるならいいでしょうけど、友情とか仲間とかなれ合いに行くなら、なるほど「けいおん」で、あずにゃんに逆戻りですね。そのあずにゃんですら、ギターありきでしたし、自分で積極的に活動してましたからね。ユーフォの麗奈の完全な逆ですね。アイドルアニメのバンドバージョンかなあ。

 ワタモテのマイルド日常版って感じですね。ワタモテはあまりに生々しすぎてみるのが辛いくらい、ボッチの精神性が描けていたので非常にいい作品でしたけど。

 テーマ的には興味あるのでチェックすると思いますが、思いっきり拒否反応が発生する可能性もあるかなあ。{/netabare}


3話 音楽に対する情熱も、ぼっち設定もコメディーの舞台設定

{netabare}  全部がゆるーいなんちゃって設定かなあ。きらら系用のギミックですね。4人目の子もなんだかわからないキャラだったし。

 ストーリーではなくて、キャラとかエピソード重視ならいいかもしれませんが、テーマ性は感じられませんでした。背景が薄いので登場人物のキャラ設定が不自然で行動に納得感がないです
 特にヒロインのキャラ造形は、世界を広げたいわけでもないし。音楽に情熱があって音楽をやる手段としてぼっちを克服するという背景もないし。溺れるもののワラで依存状態に陥っているんでしょうけど、依存状態としての描写も不自然です。ですので面白さが拾えませんでした。

 また、「ぼっち」という苦痛を抱えているキャラを弄んでギャグにしている感じが、私には合わないので撤退です。
 ギャグだったらボッチ設定でもいいから、ボッチの行動の滑稽さを笑うようなのはやめて、人を見下さないギャグにしてほしいなあ、と思います。ボッチの滑稽を笑うなら、むしろテーマ性がある場合に許される展開な気がします。

 この段階の断念はデフォルト3にする方針だったんですけど、本作はあまりにひどいので物語とキャラは落としておきます。 {/netabare}



6話 ひとりぼっちの性格を自己肯定して、バンド活動を仲間ごっこにしないなら面白いかも。

{netabare}  新キャラと出会う、ご都合主義展開ではありますが、ひとりぼっちの性格を否定しないで前に進んでくれるなら、それはありかなあ。

 その点でこの6話はちょっと良かったと思います。結束バンドに頼らないで、自分で何とかするところがいいので、この6話みたいのが続けば面白いかも。

 ひとりぼっちでもバンド活動で活躍できるとか、観客は自分の人間性を査定しにくるわけじゃなくて、音楽を聴いてくれているとかそういう方向なら面白いかも。結束バンドありきで、仲間になる話ならありきたりだけど。

 断念したにしてましたけど、チェックすると思います。{/netabare}


8話 「ぼっち」=劣等感パワー覚醒。仲間ごっこが出来るかが大事じゃなくてやり続けたギターがアイデンティティになって行く。

{netabare} 「ぼっち」とは裏を返せば劣等感です。これは非常に現代的なテーマで、金銭を稼ぐ、話題が上手い、友達が多い、そしてモテる。そんなのが大事だと、市場原理によって洗脳されて、自己評価が低い人間ばかりになっている気がします。

 スクールカースト等でクラス内のキャラ付けみたいなロールプレイが支配的な感じがありました。演技でキャラ付けしてみんな疲れ果てていた気がします。そして、今やSNSの中で自分を飾ることが価値になっています。それが国民総劣等感、国民総不幸になっている気がします。

 物語は、ぼっちちゃんの周辺の人間の何かも見えてきました。必ずしも心に何か抱えているのはぼっちちゃんだけではありません。

 そして、ぼっちちゃんは強烈な劣等感に苦しみながらも、技術を極め、そして、自身の価値を自分の手でつかみ取りつつあるように見えます。

 8話のぼっちちゃんは、劣等感をエネルギーに変えて技術に変えたその結果が出ました。突出した技能や好きなことを完遂できる力こそ最強なんだぞ、というふうに見えてとても良かったです。

 7話の両親のデリカシーの無さにイライラしましたけど、8話と対比することで家族ですらぼっちちゃんの価値に気が付いていないと取れます。が、あるいは既にぼっちちゃんの価値を理解しているから無神経に見えるだけかもしれません。

 バンドメンバーや周囲の音楽関係の人間はぼっちちゃんの価値というか、すごい存在だということに気付き始めました。分かる人には分かる、ですね。8話のぼっちちゃんの自己肯定感はまだまだですが、覚醒はとてもよかったです。

 早くぼっちちゃんには自分の価値に気が付いて欲しいです。仲間ごっこ、群れるのが大事なんじゃないと言う含意も見えてきました。初めの方の内容がヌルくて不快な展開な気がしましたが、どんどんいい方向になっていると思います。7、8話は明確にこの辺が出てきました。

 ただ、この作品は、この「ぼっち」のままの「自己肯定」こそが、大事だと思います。1クールで結論を出してその先は描かない方が良いと思います。{/netabare}


10話 どうせきらら系だからこれでいいんだ、という評価で終わるのでしょうか?

{netabare} きらら系ということで、ギャグ要素としてある程度ぼっちいじりはやむを得ないのかもしれません。原作は見てないですが4コマだとしたら、まとまりがない話があってもしょうがないでしょう。

 ですが、アニメ化にあたってはそれは7話以前で済ませておいてほしかった気がします。9話でまた逆戻り、10話は以前やった話の繰り返しみたいなものでした。

 逆説的な言い方をすれば「きらら系になにを期待してるんだ?」とか「こんなきらら原作のアニメに何言ってるんだ?」というレベルで終わらせるには惜しい部分があったと思ったのですどうでしょう?

 友情ごっこはではなく、孤独だからこそギターがアイデンティティとなって、音楽で広がる世界が見たかった気がします。文化祭で喝采を浴びて終了なら、原作がどうか知りませんが、少なくともアニメに関していけば肩透かしかなあ。
 エンタメとして楽しむと割り切るにはギャグとしては単調だし、暗い話題だし…うーん。

 中途半端にキャラ萌えだけで終わってしまうのでしょうか?9話とか必要ない話がもったいなかったなあ。{/netabare}


11話 サブタイトルのセンスがいい。学園祭で終わる雰囲気ですけど…

「一二進法の夕景」というサブタイトルは詩か?今までの時間の経過に区切りがつく直前のイメージ、あるいは明日のライブまでのカウントダウンの意味でしょうか。またはぼっちが一人でギターをやり続けてきた時間のことか。このサブタイトルを誰が付けたか分かりませんが、センスを感じます。

 本作は「けいおん」との比較論がありますが、あれはアニメ史的には女子だけ部活ものとしてほぼオリジナルという点と、昔の京アニの面白い演出で秀作ではありますが、今この時代に新作としてもってくれば、多少出来がいいキャラ萌えゆるふわアニメでしかありません。脳みそ停止系のアニメです。音楽は良かったですけど。

 本作のぼっちは「映画大好きポンポさん」のジーン君の学生時代を描いているような印象を受けます。設定も人間の病理である対人恐怖とギターと言うアイデンティティの問題。音楽という才能と技術追及の厳しい世界の話です。

 設定だけみれば「けいおん」とはまったく違う方向性の話で、同じカテゴリーには見えません。

 ただ、文化祭ライブで活躍して「仲間になった」「みんなから認められた」レベルなら「けいおん」の方向に収束していってしまうかもしれません。
 
 私としては最終回が、ぼっちちゃんのあまりのレベルの違ううまさに、バンドメンバーを置いてけぼりにして失敗するような展開なら、これからもっともっと面白くなる気がします。
 
 そもそも、ぼっちの一番の不明点は音楽を愛しているのか?ですね。これが描けていない気がします。ひとりぼっちを脱出するツールになっています。
 これからでもいいので、音楽愛に目覚める。自分がこんな狭い世界でいいのか、で、広い世界へ。でも、性格は相変わらずぼっち、みたいな展開になるかですね。

 6話、8話のぼっちがバンドの他の誰よりもうまいという部分。動画の伏線。青春のすべてをギターにかけていたという部分を切り取ると、名作になる要素はあると思います。

 最終回どうなるでしょうか。単に仲間を見つけた、みんなに承認されたなら、凡百のアニメ、普通にまあまあのアニメになるでしょう。どうなるでしょうか?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 37

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

思いの外良かった

コミュ症の女の子ひとりちゃんが
バンド組んて
成長していくお話しです

マガ姐がモデルになってると
聞いて気になって
見始めたのですけど
思いの外良かった

マガ姐さん、もう最近髭はやして
姐さんじゃなくなってるぽいけど
エピソードがああって
笑ってしまった

個人的にはコミュ症の
ひとりちゃんに思考と奇行が
感情移入してしまったけど
どうだろうな
バンドやってた30代とかに
刺さるんじゃないかな

曲もしっかり作ってあって
結束バンドいいやんって
EDが好みだった

コミュ症でもなにか1つ
打ち込めるものがあれば
全然違うよね

タイトルが
承認欲求モンスターか
Tropicalloveか悩んだくらいで

色んな人におすすめできる
良いアニメです

10代のこれ読んだ方
素敵な10代送ってね

投稿 : 2024/12/21
♥ : 26

68.7 2 ギタリストアニメランキング2位
BanG Dream!(バンドリ!)(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (468)
1693人が棚に入れました
幼い頃、星空を見上げた時に聴こえた「星の鼓動」のように、キラキラでドキドキなことをずっと探していた、香澄。高校に入学したばかりのある日、古びた質屋の蔵で出会った「星型のギター」に初めてのときめきを感じ、ずっと閉じ込めてきた気持ちが走りだす。同じように、輝ける場所を探していた4人の少女とともに。ひとりじゃ出せなかった音だって、5人ならきっと奏でられる。絶対ここで、ライブします!

声優・キャラクター
愛美、大塚紗英、西本りみ、大橋彩香、伊藤彩沙、小山茉美、儀武ゆう子、尾崎由香、三森すずこ

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

朗報:私はこのアニメを楽しめます!(そして、無事完走!)→ Poppin' on買っちゃった!

※初回視聴時レビューからはいろいろ変わっています。

これまでのこの作品の見方が間違っていました。「シチュエーションコント:ロックバンドあるある」だったのですね!

妙にカリスマ性だけはある超マイペース、そして技術は確かだがそれにひけを取らないマイペースによる変態ツインギター(笑)!

引っ込み思案なくせに食いついたら妙に前に出てくるベース。

育ちが良く、気がついたらバンドの金蔓にされているお人好しなキーボード…。

ドラムはまだ加入してませんが、担当楽器とキャラクターのバインディングは素晴らしい。実にマッチしています。

普通の意味での「ストーリー」を求めなければ、今後「ロックバンドあるある」を期待できそうです。やあ、なんか楽しみになってきた…!

ただ、ごめんなさい。曲やゲームやライブを売りたいんだと思うんですけど、私はたぶんそこには一銭も払わないと思います…。

2017.3.12追記:
ドラマー加入。「ドラマーが一番の常識人で苦労人」っていうのも「わかってる」なあと思います。だから面白いのですが、「アニメが好きな層」にそこが訴求するかというと、別にそれはしないんだろうなあ…。

2017.2.14追記:
ここにきてようやくロックっぽいエピソード。演奏と関係ないはずなのに急に楽器を持ち出してセッション始めるのは、実にロックなエピソード!
(おたえちゃん、生粋のロッカー気質やねんな…。)

2017.4.23追記:
初心者からの上達曲線やブランクからの復帰速度にリアリティはあんまりなくて、また楽器演奏の手元を描かないなど「ロックバンドなめるな」とかの声も聞かれた本作品ですが、個人的にはけっこう楽しめました。冬アニメTOP 10入りこそ見切りましたけど、実はけっこう楽しんだかも。結局、最後まで疑問を感じ続けたのはライブハウスでのサイリウム使用くらいだったかも。

このアニメは、そこそこ幸せな青春時代を送った人の方が楽しいのかも。

音楽を独りでやってるとどこかで煮詰まったりするところを「バンドやったり合同セッションしたりすると楽しいよね」という感じのメッセージを勝手に受け取っていました。皆さんはいかがでしたでしょうか…。


[以下は過去に書いたもの:記録として残しておきます]
タイトル:あの星はなんなの?→ 話中で解決しましたが…→ ようやくロックなエピソード!

拾った場面で最初は星形のピックなのかと思ったのだが、良くわからん。

ダメだ、未だに質屋の蔵にあったギターにたどり着けた合理的な理由が理解できない…。
→ 2話で解決しましたが、本作品を楽しむためには運命論者である必要があるのかも…。

ライブハウスでサイリウム振ってたり、出演バンドがガールズオンリーはさておき観客も女性しかいなかったりするのも謎。

とりあえず「BanG Dream!(バンドリ)」はブシロードが絡んだメディアミックス作品で、「ラブライブ!」みたいにスマホアプリのゲームがあったりコミカライズされていたりします。

いまのところ評価できるのは、「キャストが本当にロックバンドとしてライブで演奏する」ってところくらいでしょうか…。

ロックバンド絡みの作品で言えば、SHOW BY ROCK!!の方が好みだなあ。キャラクター造形は横に置くと、エピソードや演出にはロックバンドやそのコンサートっぽいリアリティがあるもん…。
→やっぱり、「典型的なロックバンドのライブ」にはあまり期待できそうにありません。少なくともそこに関しては、『風夏』の方が期待できるのかも…。

2019.2.3追記:
下記の前言を翻して、Poppin' Partyのアルバム『Poppin'on』を買ってしまいました。

> ただ、ごめんなさい。曲やゲームやライブを売りたいんだと思うんですけど、私はたぶんそこには一銭も払わないと思います…。

2nd season 3話の破壊力に負けてしまったせいかも?

2019.2.8追記:
『Poppin'on』Disk 1の1曲目が「Yes! BanG_Dream!」なのですが、本作放送当時に番組提供に入っていたESPのCMでのギターリフがこの曲の間奏だということにアルバムを聞いていて初めて気がつきました。

『BanG Dream TV』とか『BanG Dream STATION』とかもちゃんと観てたら、ライブ演奏を聞いててもっと早くに気づいていたかもしれないのですが…。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 67
ネタバレ

こた さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

終盤そこそこよかったけれど、まあ黒歴史なのでは……

評価は8話時点のレビューから大幅Up。それでも大こけにはまあ納得。
総合評価2.3→4.1

本気出すの遅すぎってか、終盤でようやくバンドっぽいいい作画が見られた気がする。
あからさまな営業百合アピールはマイナス要素。でもすぐ抱き着いちゃう性格なのだから仕方ない?(~_~;)
ただそれにしてもメンバー5人集まると、香澄及びおたえの天然ボケに、有咲の突っ込みも本人突っ込んでるつもりかもしれないけど、お前もボケとんのかい!っていう視聴側としての素直な感想。会話飛び交うとこいつら本当に面白いわって感じw
ボーカルが歌えない分周りのメンバーでカバーしようっていうのは良かった。
それでPoppin' Partyとしてのらしさ、良さがまたさらに出るという。

演奏中は、とにかく作画に手間かかる部分はなるべく映さないスタイル。京アニも、全てを全力の作画でやるのは不可能。ただバンドリの場合は最初から手抜き感満載。低予算でやれるようにという一点張りだった。
制作側の意図→アプリの宣伝になりゃいいんだから金かけてらんないよ~

バンドアニメなら残念極まりないけど、ギャグアニメだしいいんじゃない?
だとしたら、作画は4.5くらいいいのでは~( ̄▽ ̄)そもそもそれならバンドシーン入れる必要もないしね。

とはいえ、10話以降の頑張りは讃えたい。

最後に、
切ろうかと思ったけれど、途中からは完全にギャグアニメとして楽しんでました。
(きらきら星のシーンがカットされた件を受けて)
このアニメのカットする場面はそこじゃないと思うんだよなー(;´・ω・)
逆にこの作品のキャラ以外での数少ない個性だったのではないかな。


以前のレビュー(読まなくていいです)
{netabare}『BanG Dream!』略して『バンドリ!』
タイトル時点でなかなかのセンスは感じさせられる。
考案した人はあっぱれ。

OPはキャッチーさでいえば放課後ティータイムの楽曲と比較しても遜色ないのではないだろうか。サビに入る瞬間とかかっこいいし、視聴者の心をつかむには十分だと思う。

噛み合わない会話、間合いも独特(笑)そこは何とも言えないけど癖になる。
テニスをするシーンがほとんどないギャグアニメのてーきゅうみたく、バンドは二の次でおバカなキャラを愛でるものとして観ればそこそこ楽しめる。
しかし、このアニメはバンドを前面に押し出し、ウリにしている。

それでいてあの演奏シーン(-_-;)

これが最先端のバンドの演奏シーンだと考えるとガックリきてしまう。
ほぼCG、なんの情熱もこだわりも感じない。
作画は良くも悪くもないけど、バンドアニメだとしたら1.0点。
この作品が売れるなら、今後手描きで描くの馬鹿らしくなるかもね。

ただキャラはそこまで悪くない。
個人的にキーボードの市ヶ谷ちゃんがツボ。キャラ的にも面白い。中の人の演技も好き。上手いかは全員微妙。
リードギターの花園たえは心底つかめない性格。
現実ではギターボーカルは一定数いるけど、ギターだけ弾く女子ってかなりレアな存在。(軽音部によっては多いのかもしれないけど)基本歌いたがる目立ちたがり屋が多い……今のは偏見(__)
ギタリストってやたらと機材(エフェクターやら)の知識があったりと、没頭するタイプ、職人気質なイメージが強い(根っからの音楽キチだったり)、もしくは荒くれ者(イケイケ)かの2タイプ。
女性よりは男のほうが何か一つの物事に没頭しやすい傾向があるから、現に男の方が向いてる楽器?
一方で、ベースは謎だけど女の子にも人気があったり、逆にキーボードは男少ないし。
花園たえは職人タイプ。ちなみにあずにゃんも職人タイプ。
いってしまえば物好き。だから変人が多いと分析。(梓は至って常識人だったけど、AngelBeatSの岩沢さんとかもかなり変人だったし(;'∀'))

話は逸れたけれど(^^;
他は正直まあいるよねぇってキャラ。

戸山香澄(実質主人公)はギター初心者で、一歩ずつギターの練習を始めるが、一転。
この子も実は平沢唯の血を受け継いだ天才だということが早々判明。
わずか数カ月足らずで流暢に弾き語りしてる。コード押さえるのも一苦労だったのに。
これまでのストーリーが何だか台無…。

とはいえ、現在視聴時点(8話)でストーリーとかどうでもよくなってる。
{netabare}ドラムの子も一回聴いただけで曲に合わせて叩ける天才だった。{/netabare}

☆個人的なハマり度
(※あくまでも目安です)
1話☆☆☆
2〃☆☆☆
3〃☆☆☆
4〃☆☆☆
5〃☆☆
6〃☆☆
7〃☆
8〃☆
9〃☆☆
10〃☆☆
11〃☆☆☆
12〃☆☆★
13〃☆☆★

投稿 : 2024/12/21
♥ : 52
ネタバレ

ezo さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

青春と音楽ぅー、絆の物語ぃー♪

放送3ヶ月前くらいからやたらと宣伝していたアニメ。

気合いは入っているでしょうし、期待はしたい作品です。

1話~3話感想
{netabare}
とりあえず主人公落ち着こう。見ていてハラハラする。

ハイテンションなのはともかく、人の言うこと聞かないで勝手な行動ばかりしてるのはちょっと...。

そんな主人公になんだかんだ付き合ってる金髪の子は良いキャラ。

そして、3話のステージ上でのきらきら星は良くも悪くも印象に残りました。

見てるこっちが恥ずかしいとはこういうことなのかな。

今のところあまり良い印象はありませんが、良くなっていってほしいです。

OP曲は今期でも上位。
{/netabare}

4話目感想
{netabare}
今回もエンドレスきらきら星が発生。

主人公に対する「ちょっと変だけど全然変じゃないよ」はフォローになってないけど正しい。

成長スピードが割とゆっくりでリアル寄りなのは良い点。

宣伝していた割には、今のところは可もなく不可もない普通のバンドものといった印象です。
{/netabare}

5話目感想
{netabare}
内容的には今までで一番面白かったんですけど惜しい感じです。

この作品に限ったことではないですが、上達が急すぎるのがなんかなぁと思ってしまいました。(今期だと風夏もですかね)

4話までは主人公の上達スピードがかなりゆったりでそこがこの作品の良い部分でもあったのですが...。

ギターやったことないのでわかりませんが、コツとかを掴めば上手いかどうかは別としてとりあえずは弾けるようになるのかな?

ひたすら練習をする感じも好きなんですけど、どうしても映像的に地味になってしまう点が厳しいのかな。

一応「4期目までの服案は既にある」とのことですが、今作は全13話らしいので尺的にもここら辺で成長させないとやれる事が限られてしまうので仕方ないのでしょうかね。

微妙に上手くない歌い方はリアリティーがありましたが。

「私の心はチョココロネ」はタイトルから「私の恋はホッチキス」を連想しましたが、良い感じでした。
{/netabare}

6話目感想
{netabare}
文化祭が近付く中で香澄は文化祭実行委員会に。けど一番頑張ってるのは副委員の沙綾。

沙綾は自分に責任感じてバンドをやらないと決めたのか。

その沙綾は香澄はどうやってバンドに引き込むのか。

OPからして加入することは確定ですしね...。
{/netabare}

7話目感想
{netabare}
沙綾ちゃんはメインキャラの中では一番まともなんだけど真面目すぎるから色々抱え込んでしまっているのか...。

旧バンドメンバーはいい子だなぁ。こっちのほうが主人公チームより好感持てそう。

放送後、8話用のCMまで作っていたりとやたら次回に気合いを入れてるみたいだけど期待していいのかな?
{/netabare}

8話目感想
{netabare}
ハードルを上げていた割にはって感じでしたが、バンドリの中では普通に良い回だったとは思います。

若干下手な感じで歌っているのはライブ感があって良いですね。

一度聴いただけで合わせられる沙綾は天才なのかな。

それと、描いていないところで練習してるという事なんだとは思うけど香澄はちょっと上手くなりすぎてるような...。

細かいとこを突っ込むと色々粗が見えてきてしまいますが、あまり気にしなければそれなりには楽しめる感じかなぁ。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

75.3 3 ギタリストアニメランキング3位
空の青さを知る人よ(アニメ映画)

2019年10月11日
★★★★☆ 3.8 (239)
1099人が棚に入れました
山に囲まれた町に住む、17歳の高校二年生・相生あおい。将来の進路を決める大事な時期なのに、受験勉強もせず、暇さえあれば大好きなベースを弾いて音楽漬けの毎日。そんなあおいが心配でしょうがない姉・あかね。2人は、13年前に事故で両親を失った。当時高校三年生だったあかねは恋人との上京を断念して、地元で就職。それ以来、あおいの親代わりになり、2人きりで暮らしてきたのだ。あおいは自分を育てるために、恋愛もせず色んなことをあきらめて生きてきた姉に、負い目を感じていた。姉の人生から自由を奪ってしまったと…。そんなある日。町で開催される音楽祭のゲストに、大物歌手・新渡戸団吉が決定。そのバックミュージシャンとして金室慎之介の名があがる。あかねのかつての恋人であり、高校卒業後、東京に出て行ったきり音信不通になっていた慎之介が町に帰ってくる…。時を同じくして、あおいの前に、突然“彼"が現れた。“彼"は、しんの。まだあかねと別れる前の、高校時代の姿のままで、13年前の過去から時間を超えてやって来た18歳の金室慎之介。思わぬ再会をきっかけに、次第に、しんのに恋心を抱いていくあおい。一方、13年ぶりに再会を果たすあかねと慎之介。せつなくてふしぎな四角関係…過去と現在をつなぐ、「二度目の初恋」が始まる。

声優・キャラクター
吉沢亮、吉岡里帆、若山詩音、松平健、落合福嗣、大地葉、種﨑敦美
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

魂と時間

秩父三部作と通称される長編アニメシリーズの完結編。
先行する「あの花」「ここさけ」で描かれた鮮烈な青春群像劇を受けて、
青春の「その先」にあるもの、選択と迷い、行き詰まりや停滞など、
より広汎な人生の諸相を包括した物語となっている。

東京での成功を夢見る高校生のあおい。かつての輝きを失って帰郷した慎之介。
二人が歌うそれぞれの「ガンダーラ」に込められた、対照的な「夢」の姿。
自分の可能性を信じるあおいのアグレッシブな歌いっぷりと、
ギターを爪弾きながら慎之介が絞り出す、うらぶれたひとり歌。
青春ドラマに人生の苦みを足し加えた、独特の渋さが本作の個性である。

少し前に投稿したレビューを今回、ほぼ全面的に書き直した。
自分の関心は相変わらず、しんのというキャラクターの本質、そして、
三部作を一貫する主題の探求にあるのだが、前二作との比較をより鮮明にしつつ、
主題の一貫性を内在的な発展過程として捉える、思い切った試みをした。
それによって、出発点の素朴な疑問、しんのとは本当は何者なのか?
という問いをめぐる解釈に、多少の説得力が加わったか、どうか…。

(プロローグ)
{netabare}
物語の出発点を要約する導入部は、
短いカットやシーンをモンタージュ風につなげた凝った趣向で、
まずは主要なキャラクターを登場させ、さらにはその前史をも先取りする。

その中に断片的に挿入される、薄暗い、不明瞭なカット。
押し入れから何かを取り出しているらしい、無精髭を生やした男。
取り出されたものは、ガムテープで封印されたギターケース。

この部屋とは別にもう一つ、納戸のような場所も映し出される。
これらの場所が意味するものは物語の進行とともに徐々に明らかになる。
一方は、慎之介が現在暮らしている都会の一室。
もう一つは彼の故郷の、お堂と呼ばれている神社の拝殿の中。
そこには今も一本のギターが残されたままになっている。

暗示めいたこの冒頭の一連のカットには、わざと目立たないように
最も重要なメタファーが潜められている、というのが自分の推測である。
つまり、観ている者が後から気づくことになる決定的な事態とは、
これこそが「しんの」がお堂の中で目覚めた瞬間だったこと、
さらに、その目覚めとギターケースの封印が解かれるのが同時であったこと。

このメタファーの意味は踏み込んで考えるまでもなく、至って明解なものだ。
一方には空っぽのケース。そして、遠くに残されてきた本体のギター。
この両者が、しんのと慎之介との関係、即ちしんのの正体を説明している。
空虚な抜け殻になってしまっている現在の慎之介。
それはまさしく、中身の入っていない空っぽのギターケースだ。
だとすれば、周囲からは生霊とか地縛霊とか言われ、
慎之介の方が「本体」扱いされているのとは逆に、実はお堂にいるしんのの方が
置き去りにされた中身であり本体、いわば慎之介の「魂」と呼べるものなのだ。

ギターケースの中には、当時の記念の品々と、一枚の写真がしまわれている。
空っぽの心の中に過去の思い出だけを抱える現在の慎之介を象徴するようだ。
だから、これから始まろうとするものは、過去に残してきた自らの本体、
真実の自分、すなわちおのれの「魂」と再会するための旅であり、これは
しんの=魂という視点によって、物語の全体を読み解いてゆく試みである。
{/netabare}

Ⅰ 魂の顕現
{netabare}
「封印された過去」。これがしんのの一応の設定である。
岡田作品通有のモチーフであり、とりわけ「あの花」との関連は明らかだろう。
トラウマとして封印された過去の記憶の中から突如、実体となって現れる懐かしい異人。
めんまはそんな存在であり、しんのもまたその分身のように見える。
つまり本作の基本設定は「あの花」の延長線上にあると言ってよいだろう。

目覚めたしんのは、お堂に閉じ込められたまま一歩も外に出ることができない。
一切の活動を奪われた彼の状態は、文字通りの「封印」である。
その結果、外界から隔絶された閉鎖空間の中で
自分の存在をずっと自問自答する苦行を課せられることになる。

 なあ、俺どうしてここにいるんかな?・・・どうして、か・・・

封印された過去が自意識を所有して、自らの存在理由を問い続けている。
例えばめんまも自分の正体がわからず、その追求のプロセスが周囲を巻き込み、
やがて一人一人を自分の内面と向かい合わせる契機となった。
それが結果的に周囲の人々を苦悩から解放し、自らの救済にまでつながった。

しんのの場合も同じように、彼と関わる人々の心に徐々に変化をもたらしてゆく。
その変化のメカニズムを、物語の水面下で持続しているはずの彼の自省と関連させてみたい。
すなわち、あおいやツグに向けられる彼の率直な、全面的な肯定は
自身が完全に無力であるという苦い認識の裏返しなのではないか。
自らへのネガティブな反省が、他者へのポジティブな肯定に反転する。
ネガティブなものがポジティブな作用を及ぼすことは常識的には逆説に見える。
だが、魂の背理な力は常識の眼には、一個の逆説と映るものなのである。
自分はこれを魂の作用、働きかけと捉えたい。

ストーリーの軸となる、しんのとあおいとの関係をこの視点から見た時、
本当の力点は恋愛とは別のところにあるように思われる。
しんのへの想いを本物の恋愛と呼ぶには、あおいの心はあまりにも未熟に感じられる。
例えば、やさぐれた慎之介に失望し、さらに周囲の大人への反発が重なって
衝動的にあかねの生き方を全否定してしまうような幼さ。
しんのは、そんな突っ張ったり背伸びしたりする部分も含めて
等身大の、ありのままの自分を受け容れてくれる、心の支えのような存在である。

しんのへの淡い恋心は、あおいの内部に葛藤を生じさせる。
あかねの幸せを願う気持ちと、しんのが消えてしまうことを恐れる気持ち。
あかねへの愛情ゆえに揺れ動く、そのアンビバレントな感情の縺れは
心の奥底にある、最も素直な感情に立ち還ることによって解きほぐされる。
その役割を担ったのがしんのの存在であったように思われる。

ヒロインのあおいと主人公の慎之介は共に、心に抱えた屈折を
しんのの働きかけによって解消される。そこには本来の純粋な自分への復帰、
いわば「魂への回帰」が生じている。これが本作の固有のテーマではないだろうか。
本作が危機からの救済をめぐる「魂の劇」であるという事実を
「魂」そのものの顕示によって明らかにするものではないだろうか。
{/netabare}

Ⅱ 時間の肯定
{netabare}
秩父三部作を巨視的に通観する時、全作品に共通する
危機の救済のプロセスが、純化されていく方向性が認められるように思う。
つまり、前二作に潜在していた本質的なものが明確に顕現した結果、
「あの花」の心理ドラマが本作において「魂の劇」に昇華したと自分は捉える。
その過程で転回点になったのが、中間に位置する「ここさけ」の
あの極度に張り詰めた対話劇だったのではないか。そんな仮説が思い浮かぶ。

以前書いたレビューの中で指摘したことだが、「ここさけ」の終盤、
順と拓実が「本当の言葉」をぶつけ合う対話の場面には
相互の働きかけによる同時的な救済が実現している。
ここにおそらく、岡田作品に特有の救済の位相が認められると思われ、
漠然とだが、そこには魂への省察が予感されていたような気がするのだ。

本作にも山場となる二つの対話がある。
まずはしんのと慎之介。自分と自分、過去と現在とのドラマチックな対決。
もう一つはラストの、しんのとあかねとの再会の場面である。

しんのと慎之介の間では、否定と肯定が弁証法のように交錯する。
しんのは当然、現在の慎之介を非難するが、それが否定ではないことに注意したい。
しんのの否定は自らに向かっている。その否定の中に実は、
慎之介を肯定する契機が内在しているのだ。それはおそらく「時間」である。
具体的には、慎之介が耐えてきた13年という重たい歳月。
停まったままの自分には持ちえなかった時間。
それが、今も所在なく無為に存在している自分の現実と鋭く対比される。

この場所に留まってしまったしんのと、歯を食いしばって踏み出した慎之介。
尖鋭に向かい合う二人の姿に「いま」が顕現し、「時間」が可視化される。
そして今、過去を回収し、決着をつけてふたたび前に進むためにこの場所に来た
慎之介の覚悟は、しんのによって自分が存在した理由として理解された。

 俺さ、あの写真見ていろいろわかっちまった。
 あいつはさ、あん時、閉じ込めることでしか前に進めなかったもんに
 もっかい向き合おうとしたんだ、って。
 俺の中にもあるこの想いを、後悔になんてしないように、
 だから俺はあそこにいたんだ、って・・・

しんのとは、慎之介が向き合うべき「過去」の具現化だった。
そのような自分と向き合うために来た13年後の自分。その決意が彼に救いをもたらす。
しんのの方からの肯定によって、慎之介もまた過去の呪縛から解放される。
救済は一方通行ではなく、双方向的・相互的に成就する。
これが、三部作を通じて深められてきたテーマの真髄ではないだろうか。

そして、完結編となる本作ではさらに多方向的な展開を見せる。
クライマックスとなる、しんのとあかねが再会して交わす対話の中では
あおいを中心として、次々に肯定の連鎖が生じていく。

真っ直ぐに成長したあおい。その彼女のために地元に残ったあかね。
あかねの選択をしんのは今、心から肯定することができた。
そしてその肯定は、あかねを愛した彼自身にも及んでいく。
13年前のあかねの選択をしんのが肯定し、それによって自らを肯定する。
あかねへの断ち切れない想いが実体化した、凝固してしまった時間の象徴である
ネガティブな存在が肯定され、彼は安らかに消えていく。

そしてここでも、肯定されるものは「時間」である。
それはあおいと共に生きることを選んだあかねにとっての時間であり、
物理的な時間とは異なる、一人一人によって「生きられた時間」である。
成長した今のあおいはその結晶、具現化だと言ってよい。
ここに込められた本作のメッセージを自分は以下のように読み取った。

時間とは残酷なものだが、それが救いをもたらす場合もある。
本作はその両面を描きつつ、後の一面を支持していることは言うまでもない。
過去の意味は一概に判断できるものでなく、時間をかけて明らかになる真実もある。
「生きられた時間」を持てなかったしんのが結果的には
周囲の人々が新たな一歩を踏み出すための契機となったように
人生に無意味な時間というものは実は存在しないのではないだろうか。
「無用の用」という奥深い逆説的真理を体現したしんのの存在の奥に、
魂というものの本質が潜んでいるように感じられるのは自分だけだろうか…。
{/netabare}

Ⅲ 魂への回帰
{netabare}
過去の自分、現在の自分、未来の自分。
それらを貫いているものとは一体何だろうか―?

私たちはそれぞれに自前の判断基準=「ものさし」を持っている。
いつかは消え去る多くの夢、偶然の事柄に左右される日々の生活。
それら曖昧で不確かなものに基づいて私たちは往々、自らの現実を評価していないだろうか。
だが、もっと確かな、定点となるべき固有の実体が存在するはずだ。
それがその人の「魂」と呼ばれるものなのではないか。
過酷な現実の中で魂と折り合いをつけながら進むこと。魂を保って生きること。
そのような魂の所在こそが人生の本質的な課題となるのではないか。

その尺度に照らした時、夢とか現実とかいう区分は解消されるだろう。
魂にとってはただ為すべきことだけがあり、その進行の経過が現実というものだからだ。
だから当然、挫折などというものもない。
慎之介があかねに語ったように、すべてはまだ実現の途上でしかない。

 俺さあ、俺、ちゃんと前に進んでんだと。
 けど、まだ全部途中なんだ。途中だったって思い出した。
 だから、あきらめたくねえんだ、俺も・・・。

「思い出した」という表現が特に意味深く感じられる。
それは単に、忘れていた初心に帰るといったこととは違うだろう。
停滞とは多分、虚像にとらわれて本当の現実を見失ってしまうことだ。だからこれは
見失われていた自分の魂との再会による、本当の自分の回復を言い表すものであって、
魂を尺度として生きる人生への転換を意味する言葉なのだ。

——そして、慎之介の時間が再び流れはじめる。傍らのあかねと共に。


魂への回帰——。

それは個々人の人生の転換点において生じる事態である一方で、
人間の生存の条件をめぐる根本問題としての広大な射程をも有している。
本作の主題も実は、その地平にまで及んでいるのではないだろうか。

封印からついに解き放たれたしんのがあおいを連れて、広大な空を駆け回る、
全編のクライマックスとなる「魂の解放」を描いた場面。
魂の自由な躍動をヴィジュアルに描き切ったこのシーンは決して
単なる派手な映像的見せ場などではなく、ここまでの省察を踏まえれば
その内包するメッセージ性に気づかされるのである。

しんの=魂に導かれて、初めてあおいは、この空の本当の青さを発見する。

 空、青いね。・・・
 出たい出たいって思ってたけど、こんなにきれいだったんだね。

自分が今生きている「場所」の再発見、そしてその肯定を表明する言葉である。
「魂への回帰」とは、人が真に根差すべき場所をあらためて確認することなのだ。
しんのに抱かれたあおいがまるで、あやされる赤ん坊のように描かれるシーンがあるが、
ここにもおそらく、それぞれの固有の風土に抱かれて育まれる
人間存在の本来の在り方への暗示が含まれていると自分は解釈する。

この空の青さが魂の宿りだからこそ、どこまでも高く高く、跳ぼうとする。
この場所が魂の故郷だからこそ、どこまでも遠く遠く、駆け巡ろうとする。
このシーンは秩父への、そしてすべての「魂の故郷」に捧げられたオマージュである、
そのように捉えていいのではないだろうか。

デラシネ=故郷喪失。かつてアクチュアルな思想課題として熱く論じられた
あのテーマが、今再びここに喚び起こされているのだろうか——。
アニメ史に残るであろう記念碑的な連作・秩父三部作を締めくくるものは、
魂の「根差し(enracinement)」をめぐる新たな思索の可能性への
いまだかすかな予感なのかも知れない。
{/netabare}

(エピローグ)
{netabare}
エンディングに織り込まれた趣向は、エピローグと呼ぶのが相応しいものだ。
あおいたちのその後の歩みが、何枚かの写真によって伝えられる。その中の、
華やいだ記念写真に混じって、部屋の中だけを写した異質な一枚が注意を引く。

おそらく、ひとり暮らしを始めたあおいの部屋の中なのだろう。
愛用のベースの隣にはあの「あかねスペシャル」が仲良く並べられている。
慎之介とあかねが結ばれた後も、魂のしんのはずっとあおいと共にいる・・・
あおいのエア彼氏として(笑)。どうやらそんな感じの結末のようだ。
{/netabare}

総評:(主に前二作との比較を、旧レビューから再掲。)
{netabare}
「あの花」「ここさけ」に見られた求心性と緊迫感は
物語の固有の磁場を形成する、オリジナルな原初の「事件」に由来する。
原罪とも呼び得るトラウマからの解放に向け、極限的な感情と言葉とがぶつかり合い、
それらが思春期の心の揺らぎと共振し、作品は独特の屈折と陰翳を帯びる。
そうした内発的な展開の契機が、今作ではいわば外部化されている。
両親の死亡によるあかねの東京行の断念は、一般的な人生の有為転変に属しており、
そこにはあの私小説風の、特異で尖鋭な端緒が見られなくなっている。

また、説明的な描写、外的要因に頼る展開などに、一種の省エネ志向が認められる。
例えば、慎之介とあかねが会場の裏手で偶然出会う重要なシーン。
ここは再会した二人の心の揺らぎをもっとじっくり描くべき所ではないか?
目撃したあおいが姉の知らない一面を再認識し、一方でしんのの消滅を恐れて
板挟みの苦悩を深めるという方向につなげるのは、確かに無駄がなく効率的だが、
その分、キャラクターの心情への共感的な没入が妨げられる。
予期せぬ偶発事の発生で急転直下、物語に決着がつく終盤も展開本位だ。
視聴者は作品の中に入り込むよりも、外から筋の流れを追っていく感じになり、
映画的な感興がそがれ、テレビドラマ風な平板な印象が残ってしまう結果になった。

発展と見なせるのは、過去に関わる葛藤の乗り越えを描くのに際して、
思春期の心の「成長」から、人生の「成熟」へと視野が拡大し、さらに
それを促す要件としての「魂」の存在が、暗示的に主題化された点だろうか。

視点を多重化した本作の試みは功罪両面で評価できそうだ。
複層化に対応した構成は、前二作よりも明らかに緊密になっているが、
それにもかかわらず、逆に弛緩したような印象を受けることは上記の通りであり、
作品としての感銘度では、前二作には及ばないというのが自分の結論である。

蛇足になるが「井の中の蛙~空の青さを知る」というこの格言を
「魂」の方向に徹底させた言葉があるので、引用しておきたい。
沖縄学の父と呼ばれる伊波普猷が座右の銘とした、ニーチェの言だそうである。
曰く、
   ― 汝の足元を掘れ。そこに泉はある。 {/netabare}


(初投稿 : 2021/06/01)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

井の中の蛙大海を知らず。されど空の青さを知る

世の中は思ったようにならないことのほうが多く、そんなときの悔しさや自分への腹立たしさが身に染みて伝わってくる物語です。

おそらく、順風満帆の人生を送られている方は、この映画の良さが理解しずらいと思います。
でも、失敗や挫折を経験したことのある方が見ると、直ぐにこの映画の登場人物に感情移入でき、感動するでしょう。
最後はハッピーエンドとなる素晴らしい映画でした。

特に若い人たちは、以下のまえおきを読んでいただいたうえで映画を見ると、より一層感動できると思います。

<まえおき>
ガンダーラとはパキスタン北西部にかつてあった古代都市です。
孫悟空で有名な唐の時代に実在した三蔵法師も、ガンダーラに行ったことがあるそうです。
そこに行けばどんな夢もかなう。そんな噂があったかどうかわかりませんが、
約40年前にゴダイゴが歌った『ガンダーラ』は、まさに理想郷でした。

この映画は、まさに理想郷ガンダーラを東京に置き換えて夢を見た若者たちの物語です。


<映画の序章のあらすじ>
※私の思いが含まれています

事故で両親を亡くした二人の姉妹がいた。
姉のあかねは、妹を誰よりも愛していた。
妹のあおいも、姉を誰よりも慕っていた。

だがある日、あおいは、自分のせいで姉が結婚を諦めたことに気づく。
それからは自己嫌悪の日々。
自分さえいなければ姉は幸せになれる…。そんなねじれた考えが日増しに大きくなってゆく。
そしてあおいは、姉を愛するがゆえに{netabare}家を出ることを決意する。{/netabare}

あおいの第一印象は、影と棘とを持ち合わせた少女として映ります。
もし自分が同じ立場だったら、やはりあおいと同じように考え、行動すると思う。
この悔しさを誰にぶつければいいのかと悩むだろう。


姉の元恋人である慎之介は、東京で一旗揚げようと夢を見ていた。
一旗揚げれば、姉妹そろって呼ぶことができる。
そうすればみんなが幸せになれる。彼はそう信じていた。
だが、東京は、そんな夢を見る人がたくさん集う場所。
夢を掴むのは、ほんの一握りの人だった。
さらに、都会で生きていくためには厳しい現実があった。

私も東京に住んでいるので、慎之介の気持ちが良くわかります。
都会で生きていくのは、本当に大変なことです。


そして、ここからこの映画の本編が始まるのです。
ぜひ見てください。


井の中の蛙は大海を知りません。
でも、大海を知らないからこそ、できることもあります。
大海を知ったたがために尻込みして、挑戦せずに諦めるよりも、
大海を知らずに挑戦するほうが断然良い。

たとえ挑戦してその夢がかなわなかったとしても、後悔することはないはず。
挑戦せずに諦めると、一生後悔します。

一度っきりの人生です。
空の青さは誰にでも見ることができ、そして太陽は、誰にでも平等に光を降り注ぐ。
井の中の蛙は、誰にはばかることなく挑戦して良いのです。
挑戦し続けている間は、たとえ何度打ちのめされようとも負けではない。挑戦をあきらめた時が負けなのです。

2019/12/28 一部修正しました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 55
ネタバレ

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

泣いて…  ないし!

えー。これはなんとゆうかですね。

くっそー。まるっきり大人向けのストーリーやないかー!

ボクはねぇ、もっとこう青春超せつな系のキュンキュン物語をねぇ、期待していったんですよ。

あの花とかここさけとかよりも、夏待的な。
まあでもあの花ここさけと3部作ってゆってんだからアレか。。。

いやいや。そんなこたあこのさいどうでもよいのですよ。


これは来ますよ。後からじわじわ来ますよ。
おそらくおっさんには。(ひょっとしたらおばさんにもかも。)

なんでお堂にあいつがいたのかとか、そこからなんで出られないのかとか、最後なんでああなってこうなっちゃったのかとか、まあなんかそのへんのところは実はいまいち…とゆうか全然わかってないんですけども、僕ら世代にとってはもはやそこはどうでもよくなっちゃっいましたね。



挫折を知り、世の理不尽さをしり、世の中の理をしり、それでもどうにかこうにか生きてますよと。もう昔の俺じゃあないんだよな。だから子供のころに見た夢の話とかやめてくれよ。頼むから。。。


と思って流れで生きてる大人のご貴兄みなさんがた。


{netabare}『そんな俺をがっかりさせないでくれよ!』{/netabare}

ってその夢を追いかけてた若いころの自分にゆわれたらどうしますか?



泣いて…   ないし!


・・・うぇぇぇええん。
それってあおいちゃん、ボクの気持ち、代わりに言ってくれてんだよな。。


あーはやくDVDでないかな。
家で一杯やりながら見てぇよ。これは。


おそらくめちゃくちゃ泣いてしまうなぁ。。。


:::::::::::::::::::::::


つーことで2020年夏。レンタル開始ってんでツタヤで借りてきて改めて見ましたがな!もちろん一杯やりもってですな。

まあびーびー泣くってことはなかったですけども。


んー。
これほんとに来るなぁ。ココに。


あの若い方のしんのはアレですな。
過去に縛られたギブソンファイアーバードの魂ですな。

そう考えるとつじつまが合いますね。

最初映画館で見たときはわからんかったなー。。。


脚本が岡田マリーさんで監督が長井監督ですよ。
まーさすがああゆうひねくれた青春送ってますよって話書かせるとすごい説得力ある物語書くよなぁ。


改めて見て、泣くってよりも、なんだろ、共感かな。
うあー。わかるー。の連発みたいな(笑)。

でも目はうるんでるので、そこはやっぱり『泣いて、ないし!』と言わざるをえんのでした。

連休最終日に見て正解でした!
次の日からまた気合い入れて働くぜ!ってギアが入りましたとさ♪

投稿 : 2024/12/21
♥ : 25

66.2 4 ギタリストアニメランキング4位
BECK ベック(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (216)
1122人が棚に入れました
平凡な毎日に不安を持っていた主人公の少年・田中幸雄(通称:コユキ)は謎の人物・南竜介との出会いによって音楽の世界に入り込むことになる。南竜介・田中幸雄を中心に才能溢れるメンバーが揃って結成されたバンド:BECK(ベック)・別名(アメリカデビューする際にレコード会社に勝手に命名された):M.C.S(= Mongolian Chop Squad:モンゴリアン・チョップ・スクワッド)が数々の試練に失敗・挫折を繰り返しながらも、メンバーはバンドに対する確固たる自信を原動力にわずかながらも前に進んでいく。
その中でコユキは歌唱力・作曲の才能を生かしてバンドに貢献しながらもギターの技術では足を引っ張る場面も多く、南竜介の父違いの妹で恋人の真帆に支えられながらバンドを中心に普通の高校生とは違う青春を駆け抜ける。

ゆっぴー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

当時の日本ロック界の影響を受けている作品です!実写映画化もされましたね笑

原作 漫画 (ヤングマガジン講談社刊) 全34巻 完結
原作者 ハロルド作石
制作 MADHOUSE
音楽 ヒダカトオル BEATCRUSADERS
原作既読
実写映画未視聴

作画・背景美術はあまり綺麗ではないのですが、逆にわざとそうした感じもあります。結果、作品にいい味わい出てます。
主要キャラがアメリカ育ち、またアメリカンロック風な曲多数、またアメリカ人が多数出ている影響で、アメリカ製アニメ風なテイスト作画にしたんだなあと思って観てました。
CVもセリフ担当と、歌担当で分けていたり、いろんなバンドVOがCVやっていたり、本人でてたり(甲本ヒロト)と、かなりブッ飛んでました。

あらすじとしては、目的や夢、やりがいを見いだせない中学生男子が、ふとしたきっかけでROCKに情熱を燃やす青年に出会い、人生を変えていくストーリー。特質しているのは、本格的なROCKアニメということ。
バンドがメジャーに行くのはこれほど大変なのかという現実や、練習方法、ギターの種類や、はてはメンバー募集、ライブハウス誘致など、当時のバンド活動をリアルに作品に取り込んでます。
また、ラブストーリーもあります(三角関係もある!)。
本線はアメリカツアーまでの、グレイトフルサウンド終了まで。
最終話最後にアメリカツアーについてサクっと紹介して終了です。
見せ場はグレイトフルサウンドのステージ!
陰謀や策略等もあり、割と手に汗握るストーリーだと思います。

ただ、原作既読でこのアニメを見ると、少しコユキ(主人公)の歌声には、
がっくりかもです。漫画では実際音はないわけですが、漫画作中ではオーディエンスは一瞬で心持ってかれる表現なんです(´;ω;`)
ですがアニメ版では実際、原作作中のすごい歌唱力を持つ人物をアニメのCVにできるはずもなく・・・(あくまでも個人的な意見ですよ)。
それ抜きであれば楽しめるはずです!
作中の曲はオリジナルばかりで、サントラ買いました笑
当時PS2のゲームも買いました(クソゲーでしたが、特典サントラ欲しくて)笑。
音楽担当のヒダカトオル氏は今はなきビークルのVOです。
当時のビジュアル系バンドの曲や、アメリカンロックナイズの曲、学祭の曲など、作中のいろんなシーンに併せていてすごいと思います!

アニメから10年以上たった現在は、あまりバンド音楽が活躍していないような気がします。今一度、バンドブームが来て欲しい意味も込めておすすめします!

青春、バンド音楽、ラブコメ、三角関係、陰謀策略、サクセスストーリー、業界、お仕事もの等、ご興味ある方におすすめします。

原作は完結してますが、アニメ後は長く、つらい道のりが続きます!
でも、UKロック、グランジ、HIPPOP等がお好きな方には、唸る作品です。
ギター名器、他界したROCK界の大御所も多数出演!
原作もおすすめします!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

良くも悪くもけいおん のすごさがわかる・・・

原作けっこう好きですが読んで入るとめさ萎える・・
特に歌が・・・・アニメ化に無理があるのか・・
あと原作もそうなんですが音楽業界の汚い部分を見せすぎ。
実際あんなだけどそれは一部の話や・・・
サクセスストーリーなのに夢も希望もありゃしない。
あとは登場人物が音楽を楽しんでるように見えない。
とても観てる側がギターやバンドやろうって気は起きない。
そういった意味では『けいおん』の切り口はすごかったといえる。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

☆バンドに賭ける熱い青春

平凡などこにでもいる地味な少年のコユキがバンドにはまり
バンド道に邁進するサクセスストーリー。

コユキが可愛くていい子です。ギターは下手でも歌が上手くて
どんどんアーチストに変化していくのが楽しいです♪


バンドが好きで純粋でバンド特有な汚ならしい感じがコユキにはないのが
いいです。バンドの世界も雰囲気が良く出ていました。

私的には古い作品ですけど充分楽しめました。(*^^*)


アニメーション制作:マッドハウス


2004年10月6日-2002年3月30日(全26話)



*2010年には実写映画化

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

57.8 5 ギタリストアニメランキング5位
ミス・モノクローム -The Animation- 2(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (187)
792人が棚に入れました
あのもっと前に出たい系アイドル、ミス・モノクロームが帰って来る! 果たして憧れの永遠の17歳アイドル、KIKUKOに近づく事は出来るのか!? トップアイドルになる為、ミス・モノクロームの型に捕われない飽くなき挑戦が再び始まる!

声優・キャラクター
堀江由衣、藤原啓治、井上喜久子、神田朱未

2010sw さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

仲間が増えてくぞ!

今回はツアーを目指すモノクローム。
だんだんと仲間が増えて、
尺が短いから都合よく増えるんだが、
それはそれで笑える。

なんだかな。
頑張ってる感があって
イイな。

3Dモデルは自分も作るんだけど
作った本人は、
ダンスはさせたことなくって
頑張んなくっちゃなって
想う。

そんなこともあって
観てるわけなのです。
flstudioも今アップグレードを
ダウンロード中なんだ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「もっと、前に出たい・・・」 モノクロームは今回も一生懸命でしたね^^

この作品は1期と物語が繋がっているので、1期を未視聴の方はそちらからの視聴をお薦めします。
1期では様々なアクシデントを乗り越えながらも、トップアイドルを目指して一生懸命頑張るモノクローム・・・
モノクロームの夢見る世界は頑張った分だけ成果が還元される・・・という訳ではありません。
だからモノクロームの夢への歩みはとてもゆっくりです・・・でも、めげずに頑張って階段を一段ずつ登っていく彼女を応援したくなる・・・1期はそんな感じだったと思います。

2期も大きな枠組みは一緒・・・トップアイドルを目指して相変わらず頑張っています。
でも2期では「もっと前に出る」ための具体的施策として「ファーストアルバムを作ってファーストライブで全国を回る」を目標に掲げて活動が進められる事になるのですが・・・

1話のお約束のボケは置いておいたとして・・・
2話の超展開・・・あれは何?
え、こんな作風になっちゃったの・・・^^?
それにしても、やっぱ迫力が半端無いよ〜
と思ってエンドテロップをしっかり見てみると・・・なるほど、所謂うーさーの言っていた「身内」ってヤツだったんですね^^
そして、途中でうーさーの友情出演・・・これもお約束なのでしょうか^^?
物語の中で吸われ投げられるうーさー・・・今回は扱いが少々可哀想に見えましたけれど・・・^^;
でも、それぞれの物語における独自の展開が相互の作品で見れる、というのは面白い設定だと思いました。

この様に作品を楽しんでいる最中、私にとってこの作品二つ目となる衝撃の事実が目に飛び込んできました。
それは6話でした・・・いつもの自分のテンションで視聴していると、6話から登場したキャラの中で、「あれ、聞き慣れない声・・・」と思って何気にエンドテロップを見てビックリ・・・
え、この方は声優業もされていたんですか・・・(゚o゚;;?
確かに堀江さんとは接点がありますけれど・・・と思って早速wikiで調べてみると、アニメに出演されたのはこの作品が初めてだったようです。
もともと大好きな方なので、この様な事実を知れた事を嬉しく思いますが・・・そう考えると、ますます貴重な作品の様に思えてきました^^

オープニングテーマは「Black or White?」
エンディングテーマは「Step by Step!」
どちらもモノクロームが歌っています。
今回もエンディングの3DCGは秀逸だったと思います。
ホント溜息が出るほどにリアル・・・だって、手相で言うところの生命線や知能線までもが再現されているんです。果たしてアンドロイドであるモノクロームに手相が必要なのか・・・と感じなくもありませんでしたが、その拘りや緻密さが良かったと思います。

1クール13話の5分枠ショート作品でした。この作品の魅力一つに声優陣が豪華である事、があると思います。
モンクロームの堀江さん・・・はキャラ原案なので別にしても、あすみん、神谷さん、藤原さんや神田さんといった声優さんが揃っているんです。
現在3期の放送が始まっていますが・・・そちらも視聴が楽しみです^^

投稿 : 2024/12/21
♥ : 17

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

モット、モット、マエニ、デル

原作未読 全13話 1話約8分(3期10月より)

ミス・モノクロームの2期です。1期から観ることをオススメします。
単三電池1本で動くアンドロイドのミス・モノクロームは、トップアイドルを目指すためコンビニでアルバイトしながら日々頑張っていました。今回はコンサート・ツアーをするために色々な準備をするお話です。

毎回色々と頑張ってますが、いつも変な方向にいきますねw

内容が結構極端なことが多いのでそれを楽しめるかどうかだと思います。

OP/ED 両方ともミス・モノクロームが歌っています。EDの作画は1期と同じく3Dのモノクロームが曲に合わせて振り付けして歌っています。凄いですね。

最後に、阿澄佳奈さん(福岡出身)が演じているドジキャラがいますが、博多弁をたくさんしゃべっていたところが嬉しかったですね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18

71.0 6 ギタリストアニメランキング6位
SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!! (TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (84)
318人が棚に入れました
奇跡、出会えたかも!?北国の小さな村で生まれ育った、白っぽいきつね族の女の子『ほわん』。オーディションをきっかけに憧れの都会、Under North Zawa(アンダーノースザワ)へ旅立つ事に。縞々猫族のマシマヒメコ、デビルミント鬼龍族のデルミン、狼娘族のルフユ達と出会い、バンドを組む事になる。のか?きらきらがいっぱいのRockな音楽物語が、いま始まろうとしている。よーし、やるぞ♪

声優・キャラクター
遠野ひかる、夏吉ゆうこ、和多田美咲、山根綺、伊東健人、小松昌平、小野友樹、白井悠介、Lynn、芹澤優、鈴木みのり

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

シリーズ前作を観ていなくても問題なさそうな異世界のロックバンド・ストーリー

『SHOW BY ROCK!!』(1期目)、『SHOW BY ROCK!!#』(2期目)と同じく、我々の世界とは異なる異世界にある音楽都市「MIDICITY(ミディシティ)」における、ロック音楽やバンドをめぐるストーリー。

『SHOW BY ROCK!!』はサンリオが版権を持っているメディアミックスプロジェクトで、上記アニメの他にもスマートフォン・ゲームアプリとしても展開していますね。ゲームやったことないですけど。

本作中では前作に登場のバンド『クリティ・クリスタ』が既に活躍中であったり、時系列的にもつながりのあるお話のようではあるのですが、ここまでのストーリーで見る限り特に前作を観ていなくても話がわからなくなるようなことはなさそうですね。

既にバンドとして練習を始めている三人に主人公(今作ではほぁん、前作だとシアン)が出会うという形式は踏襲しています。OP/ED主題歌から考えてもほぁんが合流して4人でのバンド活動を行うことになりそうなのは明らかですが、とりあえず前半はメンバー同士が絆を深めてほぁんが合流するまでの紆余曲折を楽しむお話になりそうです。

余談: 本作シリーズにはショートアニメ『SHOW BY ROCK!!しょ~と!!』もあります。これは『SHOW BY ROCK!!』に出てきたバンドのメンバーが出演する、『徹子の部屋』のパロディーみたいな作品ですね。

2020.3.6追記:
1期目の「プラズマジカ」のポジションに「ましゅまいれっしゅ」が、「シンガンクリムゾンズ」のポジションに「DOKONJOFINGER」が、「徒然なる操り夢幻庵」のポジションに「REIJINGSIGNAL」が、という感じで基本構造が良く似ていますね。徒然はちょっと違うけど楽器編成も似てます。

1期目と違って今作はダークモンスターと戦ったりしない分、ストーリー的には王道かつ無難な感じになっています。

第8話でのREIJINGSIGNALのステージで、楽器持って出てきたのは最初だけで曲の途中からはただ歌って踊っていたのにましゅましゅ相手にドヤっていたのは、ちょっと納得がいかないです(笑)。

2020.3.30追記:
第12話(最終話)まで視聴終了。ある意味、今クールで一番「百合百合しい」作品(カップリング固定)だったかもしれないです。

作画面では安定していましたし、ストーリー的にも突飛なところはなくてそこそこ楽しめたと思います。

上で挙げたクリティ・クリスタ以外にも前作登場メンバーが現れたりで何かあるかな、と思いましたが最終話放送後に、シリーズ次回作『SHOW BY ROCK!!STARS!!』制作決定のアナウンスがありました。

次回作のキービジュアルを観る限りだと、本作で登場したバンドの他に前作の主役バンドPlasmagica(プラズマジカ)やプラマジとの絡みもあったSHINGANCRIMSONZ(シンガンクリムゾンズ)、徒然なる操り夢幻庵(つれづれなるあやつりむげんあん)、BUDVIRGINLOGIC(バッドヴァージンロジック)、Trychronika(トライクロニカ)、Criticrista(クリティクリスタ)といったバンドも出てくるようで楽しみですね。

ただ、次回作については「どのバンドが主役」とかはないのかもしれないです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 27

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

プラスマジカからMashumairesh!!へ…

この作品の原作ゲームじゃ未プレイですが、アニメ2期とショ~ト!!は視聴済です。
「SHOW BY ROCK!!」というと、「プラスマジカ」や「徒然なる操り霧幻庵」が頭に浮かびますが、前作まで登場したバンドはバッサリ切り捨てた構成にはビックリしました。
前作のバンドで登場したのはシンガンクリムゾンズが少しだけでしたから…


奇跡、出会えたかも!?
北国の小さな村で生まれ育った、白っぽいきつね族の女の子『ほわん』。
オーディションをきっかけに憧れの都会、
Under North Zawa(アンダーノースザワ)へ旅立つ事に。

縞々猫族のマシマヒメコ、デビルミント鬼龍族のデルミン、狼娘族のルフユ達と出会い、
バンドを組む事になる。のか?

きらきらがいっぱいのRockな音楽物語が、いま始まろうとしている。

よーし、やるぞ♪


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

流石サンリオ…キャラの可愛らしさには余念も妥協もありませんね。
キャラの可愛らしさだけで見ると、前作より着実に進化していると思います。

皆さん立派なケモ耳をお持ちなので、最初はみんなネコちゃんかと思っていましたが、完走してwikiをチラ見した際、みんな種族がバラバラだったと知りました。

Mashumairesh!!のメンバーを紹介します。

ほわん(CV:遠野ひかるさん):白っぽいきつね族でボーカルとギター担当。
マシマヒメコ(CV:夏吉ゆうこさん):縞々猫族でボーカルとギター担当。
デルミン(CV:和多田美咲さん):デビルミント鬼龍族でボーカルとベースを担当。
ルフユ(CV:山根綺さん):狼娘族でボーカルとドラム担当。

デルミンは角が生えていますし、物語の中でも珍しい種族であることがネタになっていたので違うと分っていましたが、ほわんがきつね、ルフユが狼だったとは思いもよりませんでした。

前期の「シンガンクリムゾンズ」の立ち位置に相当するのが、DOKONJOFINGERの4人です。
元々は全員別々の学校の番長だったとか…
私が学生の頃は確かに番長とか居ましたけれど、今でも番長とかって学校に居るんでしょうか?

そして前期の「クリティクリスタ」や「徒然なる操り霧幻庵」の立ち位置と被るのが、3人組の実力派バンドであるREIJINGSIGNALです。
Lynnさん、芹澤優さんに鈴木みのりという超豪華なメンバーで構成されているので、劇中歌も聴き応えがありますよ。

少し懐かしさもあったので前期のキャラを見てみました。
すると改めて豪華声優陣にビックリです。

プラズマジカは、稲川英里さん、すみぺ、ぬーさんこと沼倉愛美さんにあやねるいという布陣で、クリティクリスタは、ちゃんりな、かやのん、五十嵐裕美さんにりえしょんという布陣なんです。
いやぁ、贅沢なアニメを見ていたんだなぁ…と改めて思いました。

物語はMashumairesh!!のメンバーがほわんを交えて4人になりバンド活動を開始…
対バンや曲作りの苦しみを経てFESに参加するまでが描かれています。
ストーリー性よりもキャラの可愛らしさを愛でるアニメという位置付けの作品だと思いました。
もちろん、主軸となる楽曲も良かったと思います。
特にREIJINGSIGNALの歌う2曲は抜群だったのではないでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「ヒロメネス」
エンディングテーマは、「キミのラプソディー」
どちらもMashumairesh!!が歌っています。

1クール全12話の物語でした。
物語の最後に一瞬だけですけど、懐かしいキャラが登場しましたね。
もしや…と思いましたが、最終話で「SHOW BY ROCK!! STARS!!」の制作が発表になったのは嬉しいサプライズです。
これまでテレビアニメに登場した歴代バンドに新たなバンドを1組加え、合計11ものバンドが登場するんだそうです。
きっと本作はこの新作に向けた布石だったんですね。
しっかり堪能させて貰いましたけれど…^^

Mashumairesh!!では3組のバンドが登場しましたが、前期のバンドは何度も死線を潜り抜けてきた猛者揃いです。
新旧のバンドがどう絡んでいくかが楽しみです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 17
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

序盤で切らなくてよかった。。終わってみたら良いバンドストーリーでした。鉄板は必要だよねw

「東京マグニチュード8.0」「メイドインアビス」「盾の勇者の成り上がり」などを手掛けたキネマシトラスにより2020年に制作。

あの「シドニアの騎士」を制作したポリゴンピクチュアズがCGプロデュース。
テコ入れに期待が持てます。

タイトル、「マシュ、マイレッシュ」?
いやいや「ましゅまいれっしゅ」と一気に発音しましょうw
FGOのマシュが尻ならこっちは胸への愛を感じますw

opエモエモでいいですね。

主人公のホワンは、キャラ設定と声が某アニメの唯ちゃんに似ている気がします。マネというよりこの手の作品の鉄板として歓迎したい。
{netabare}
モブキャラがちっこいので動画の労力をメインキャラに注げて良いかも。
バンドストーリーだと◯物語のように全く描かないワケにも行かないし。
そのせいか、気のせいか、ホワン、デルミンは全てのカットが可愛いw

水着回や温泉回、前作バンド登場など鉄板もちゃんと入ってましたねw
終盤ではちょっとした百合っぽさが、ほんわかさせてくれましたw
個人的には野郎バンドはウザいから、あずにゃんを昇華させたようなデルミンや、律っちゃんを転生させたようなルフユを、もっと掘り下げて欲しかったなぁ。。
てか最終話のシアン、なんでいるんw
一体いつの時間軸かなw
{/netabare}
序盤はどうなることかと心配になりましたが、5話以降は良質なバンド物語でした。
けもフレによるガールズバンドって最強かもw
でも、こうなってくるとCGプチキャラ不要論を唱えたくなるw
あと声優陣も優秀かと。今後も応援したくなります。

次期のSHOW BY ROCK!!STARS!!も決定という事で、既にHPが出来てました。シアンとホワンの共演に期待が高まります。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

60.9 7 ギタリストアニメランキング7位
課長王子(TVアニメ動画)

1999年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (32)
152人が棚に入れました
課長王子は、AIC制作の日本のTVアニメ。1999年にWOWOWにて放送。主人公の田中王児は、しがないサラリーマン。社宅に住まい、通勤ラッシュにも まれる毎日だ。今の彼がかつて人気のハードロックバンド、ブラック・ヘブンの ギタリスト、ガブリエル・田中だったと気付く人はいない。グルーピーだった妻でさえ、大切に残しておいた最後のギターフライングVを粗大ゴミとして 捨ててしまう始末である。そんなある日、王児の前に現われた謎の美女、派遣社 員のレイラ。彼女は王児に『ガブ・・・』とささやきかける。驚く王児がレイラ に誘われて行った場所には、捨てられたはずのフライングVがあった!なぜレイ ラが王児の過去を知ってるのか?どうして王児に近づいたのか?そして、王児に 何が起こるのか…。

声優・キャラクター
石井康嗣、山田美穂、荒木香恵、愛河里花子、川澄綾子、柳原みわ、榎本温子、中田譲治、深見梨加

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

語り尽くせぬ想いがここにある B+

このレビューはハードロック、ヘビーメタルの人名、バンド名等が多数出てきており、疎い方にとっては非常に読みづらいものとなっておりますので、予めご了承ください。
また、この文章中、次の略語を使用しております。
ハードロック→HR ヘビーメタル→HM

<予備知識:マイケル・シェンカーとは?>
今程「神」という言葉が容易く使われなかった時代の話です。
数多くのギターフリークから「神」と崇められたギタリストがいました。
彼の名はマイケル・シェンカー。
スコーピオンズ(ドイツを代表するHRバンド)、UFO(イギリスのHRバンド)を経て、自らのバンドであるマイケル・シェンカー・グループを結成し、1980年代のロック界を席巻しました。
とりわけ日本にはファンが多いようです。
そのマイケル・シェンカーが使っていたのが、ギブソン・フライングVというギターです。
文字通り、V字型のボディ形状が印象的なギターで、日本人にも愛用者が多数います。

<あらすじ>
この作品の主人公・田中王児も、そんなマイケル・シェンカー・フリークの一人です。
かつては、人気ロックバンド「ブラック・ヘブン」のギタリスト、「ガブリエル田中」として名を馳せていました。
しかし、現在の彼は、しがないサラリーマンで、かつてグルーピー(※)だった妻でさえも、彼の大事なギターを粗大ごみの日に出してしまう始末です。
(※熱烈的な女性ファンの意味。多分、日本では死語でしょうねぇ。)
そんな彼の前に現れたのが、美人秘書のレイラです。
彼女に誘われ住宅展示場の住宅のトイレに入るとそこに階段があり、上っていくと彼の目の前に、妻に捨てられたはずのフライングVがありました。
実は、この美人秘書レイラは、悪の宇宙人軍団と戦いを繰り広げている正義軍の少佐で、王児は宇宙戦争へと巻き込まれていくのでした・・・というのが大まかなストーリーです。

<SFとして?>
何にせよ、この物語は設定からしてぶっ飛んでいます。
主人公は戦闘機やロボットに乗って戦うのではありません。
彼のギターサウンドが、なぜか正義軍の攻撃力を上げ、防御力を高め、そして、よく分からん戦闘描写の末に勝利します。
何故音楽がそのように作用するのかさっぱり分からない上に、そもそも戦っている敵が謎に包まれていて全く分かりません。
突っ込んだ方が負け、と言わんばかりの内容なので、SFをメインとして見るには非常に無理があると言わざるを得ません。

<音楽ものとして?>
そうすると音楽ものとして見るべきでしょうか。
OPにはジョン・サイクス(元ホワイト・スネイクのギタリスト)の曲が使われていて、この手の音楽が好きな人にとっては非常に心地よいのですが、HRに慣れていない人はまずここで驚く(人によっては拒絶反応が出る)と思います(笑)。
挿入歌として先に挙げたマイケル・シェンカーの曲も使われています。
しかも、主人公はギターを弾くのにピック(弦をはじくための用具)ではなく10円玉を使います。
これは、ブライアン・メイ(全世界で人気を誇るイギリスのバンド、クイーンのギタリスト)が、硬貨を使ってギターを弾くのを真似たものです。
等々、ロック好きにはたまらない音楽、設定が随所にあります。
逆説的な表現ですが、個人的にはもっと派手な方がちょうどよかったレベルなので、HRに馴染みのない人でも多少の興味さえあれば何とか大丈夫だと思います。
HRはちょっと・・・という人には余りお勧めしません。

<しかるに核心は>
しかしながらこの作品の一番の見所は、しがない中年のオッサンが、嫁に愛想をつかされてでもかつての自分を取り戻そうと、悪戦苦闘するところではないかと思います。
勿論、レイラに乞われて宇宙戦争で活躍するという大義名分はあるのですが、そこには一度は諦めたけれども捨て切れなかった夢があります。
ジャンルは違っても好きなことは誰でも持っていると思いますし、家庭を持つにあたってある程度それらを犠牲にせざるを得なかった人も多いと思いますので、この辺りは中年の視聴者からは共感が得られるのではないかと思います。
中盤以降は主人公だけでなく、主人公のかつてのバンド仲間も登場します。
勿論、皆中年のオッサンで、ビジュアル的にはアニメに登場させるのをはばかるような外観ばかりなのですが、格好良さっていうのはこういうところからも滲み出てくるんですよね。
以前、飲み屋で、60歳近くと思われる和服の店主が、アコースティックギターを弾いてくれたのがとても格好よかったのを思い出しました。

<時代背景とのリンク>
この作品が放送されたのは1999年です。
90年代といえば、ニルヴァーナ(1991年のネバーマインドというアルバムが有名)の登場により、世界的にオルタナティブ、グランジのブームが起きた時代です。
これにより、80年代のHR/HMが壊滅的な打撃を受けました。
主人公の子供の年齢(5,6歳くらい)から推察するに、主人公が家庭を持ちバンド活動から離れたのはちょうどこの時期と一致しています。
そんなオルタナ、グランジブームは90年代後半に終焉を迎えます。
主人公がかつての自分を取り戻そうとするのと、HR/HMの復権の動きとがちょうどリンクしています。
単なる時代遅れのオジサンのノスタルジーというだけではなく、こうした時代背景を踏まえて作られた作品なのだと思います。
オルタナの定義など音楽考証については非常に難しいものがあるので、キツイ突っ込みはご容赦くださいww

<総評>
シリアスな内容なのかと思いきや、ボケ担当のキャラも登場して、多少のギャグを交えて話が進行していきますので、音楽以外にも見所はあります(ただし、ギャグに過剰な期待はしないで下さい)。
総合的に見ると、若い人にとっては共感できる部分が少ないと思われるので、積極的にお勧めはしません。
30歳以上で自分は中年であるという自覚がある、又は、HRに多少なりとも興味がある、というのが視聴の条件だと思います。
私個人の評価としては、音楽面ではもっとガンガンやって欲しかったというのが印象でしたし、結婚によって諦めた趣味もないため主人公にさほど感情移入しなかったので、今ひとつ物足りなさが残った作品でした。


<以下余談>音楽好きの人だけ読んでください。
ちなみに、課長王子外伝というコミックでは、敵の名前が「ジューダイス・プリースト」(HMバンド、ジューダス・プリーストのパクリ)となっているそうです。
ジューダス・プリーストは、メタル・ゴッドとまで言われる程のバンドです(また「神」が出てきてしまいました。昔も結構安っぽい言葉だったのですね)。
このバンドには、曲を聴いた子供が自殺したのは曲中のサブリミナルメッセージが原因だ、などというとんでもない言いがかり裁判を起こされたという逸話があります(勿論、無罪となりました)。
このバンドのスタイルとして、レザーファッションに身を包み、スキンヘッドのヴォーカルが脅威のハイトーンを張り上げ、ライブのラストではハーレーダビッドソンで登場してくるのですが、そんなのが敵だとは、むむむ・・・手ごわそうです。
さらにちなみに、私が最初にHMを聞いたのがこのジューダス・プリーストで、きっかけはタモリ倶楽部の「空耳アワー」で聞いて格好良かったから、という何ともいい加減な理由でしたww

<余談2> 以下、この作品とは直接関係はありません。音楽好きの方だけ読んでください。
私自身は、マイケル・シェンカーについては余り詳しくないですし、余り思い入れもありません(アルバムを2、3枚聞いたことがあるだけ)。
HRではゲイリー・ムーア、デフ・レパード、ディープ・パープル、ボン・ジョヴィなど、HMではジューダス・プリースト、ハロウィン、TNT、プリティ・メイズ、スキャナー、レーサーXなどを良く聴いておりました。(ただし、HRとHMは明確に区分できるわけでもないので、仕分けには多分に感覚的なものも含まれています)
これらのアーティストは多かれ少なかれ、オルタナ、グランジブームで打撃を受けています。
オルタナは当初定義自体が非常に曖昧なもので、何でもかんでもオルタナのラベルが貼られていた時期があり、何度かクソみたいなアルバムを掴まされたことがあります。
なので、正直、オルタナには良いイメージがありません。
しかし、ブームが去ってからニルヴァーナのネバーマインドを聞いてみて(勿論、カート・コバーンが死んだずっと後です)、こんなに良いものだったのかと正直驚いた記憶があります。
ですから、単なるブームに後押しされて、明らかに質の低いものまでオルタナとしてひと括りにされていたというのは弊害だったと思います。
まあ、一方のHR/HMも玉石混交で、特に80年代のアメリカHRやLAメタルなんかは、ミュージッククリップにグラマーな姉ちゃんが出て来るのくらいしか特徴がないものが多く、それらがチャートの上位を賑わせていたというのも事実です。
どちらもおかしな面があったのですから、良い部分だけでも持ち寄って、オルタナ、グランジとHR/HMが共存できなかったのだろうかという思いがあります。
そうしたら、私も余り色眼鏡でものを見ずに、もっといろいろな音楽を聴けたのではないかと思っています。
ちなみに私は、HR/HM「が」好きというわけではく、HR/HM「も」好きなんです。
微妙な違いのようですが、案外これって大きいのです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

おみや さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

M.S.G フライングV はい!これでピンときた方にはオススメです。

この作品は昔ハードロックにハマっていたオヤジ専用です。
(マニアックですねぇ)

OPはなんとジョンサイクスってえらい金かけてますよね。
(私はWhite Snake , Blue Murder 聴いてたもので。)

ストーリーは、昔一発当てながらも今は家庭のため
サラリーマンをしているバンドのギタリストが主人公です。

ある日、異世界戦争を続けている片方から使者が来て
(レイラさん、ちょーきれい!)あんたのギターでうちの国
を救ってちょーだい、というとんでもないお願いをされます
最初はとまどっていたものの、自分のギタープレイが
その国の武器に連動してとてつもない成果をあげることに
よってだんだん本気になっていきます。
後半は自分の力だけでは応戦できず、元メンバーに助けを
求めますが、、、、、さあどうなるでしょう?

奥さん、子供とのからみもあり(特に奥さんとは色々衝突
しながらも、、、、)

再度書きますが、これほどターゲット絞る作品もめずらしい
のでは。

でも、こうやってハマったわたしもいますしね、、。
とにかく80年代ロックキッズにはオススメします。
(内容的にはシリアス7、笑い3ってとこです。)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

中年オヤジが輝きを取り戻す熱きロックなヒューマンドラマ

主人公は伝説のハードロックバンド「ブラックヘヴン」の元ギタリストの田中王児
冴えない中年サラリーマンとして鬱屈した日々を送っていた主人公の元に謎の美女が現れて・・・
宇宙の危機を救うためにギターをかき鳴らすコメディでもありヒューマンドラマでもあります。

まんま「マクロス7」なのですが、私は本作の方が好き。かっちょいいし面白い。
敵とか兵器とかもよく分からない、適当な設定はノリでカバーしています(笑)
実際宇宙の戦いはどうでも良くて、中年サラリーマンが若き頃の輝きを取り戻すハートフルなドラマ。
最初はゆるゆるのコメディですが、壁にぶち当たり燃える熱きドラマへと変貌を遂げます。
家族にも理解されず、世間からは白い目で見られ、自らの音楽性を否定されながらも
住宅展示場のトイレから宇宙を救うヒーローに・・・・。

終始テンポも良くギャグもかなり面白いんですけどね、多分オヤジにしか受けない(笑)
ご都合主義満載ですがヒューマンドラマとしての魅力も光るものが十分あると思います。
まぁとにかく本作に出てくるオヤジ達は格好良すぎるんです。細かい事は考えずノリで見るべし。
ロック好きな人、オヤジな人、オヤジ萌えな人(?)には是非見てもらいたいです。
ロックはよく知らないですが、OPから挿入曲から何から何までは格好良すぎです。
終盤はアドレナリン大噴出で大変な事になります。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 16
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