えたんだーる さんの感想・評価
4.0
美少女に重火器の様式美(でも話も普通に面白い)
ブシロード+サンジゲンという、バンドリやD4DJで実績のあるタッグによる、異能バトル作品です。
テレビ地上波では同じ世界観で共通のキャラクターが出てくるっぽいスマホゲームのCMが流れています。
第6話まで観終わった時点でこのレビューを書いています。
渋谷を舞台に、違法薬物を暗喩するかのようなソムニウムドロップと呼ばれる物で見た夢から生まれる怪物ウィアードと戦う、少年少女たちのお話のようですね。
主人公は織田龍平だと思うのですが、「取りあえず女の子を戦わせておけば良いだろう」ということにはなっていなくて、作中で「ノッカーアップ」と呼ばれる変身をして戦うメンバーの男女比がバランス良く、また心の闇を突かれてウィアードを生み出してしまう「ユメミテ」と呼ばれる人々もここまで社会人男性、少女、少年とある程度のバリエーションを見せていて何となくバランスの良い作品というイメージを持っています。
武装もナックルガード的な物で殴る、スケート、槍状の武器、飛行する刃物、ガトリングガンと近距離、遠距離交えた物になっていて戦闘シーンにもそれなりに華があります。
そういった画的な爽快感は若年層向けなのかもしれないですが、作中で扱われる問題はブラック企業、スクールカースト、SNS炎上、メディアスクラムといった具合で、シリーズ構成や脚本は案外志の高いところから作られてるのかもしれないので注目して観ています。
なお、タイトルに「美少女」と書きましたが、ジェシカは本人によると見かけ通りの年齢ではないらしい…。
ゲームと共通らしいのですが、主題歌に東京事変が起用されてるのはアニメとしては異例かも?
2021.10.3追記:
最終話まで視聴終了しました。
登場キャラクターから察するに、ゲームの前日譚的な位置付けのストーリーになるんでしょうか。
特に後半の話数で単話シナリオ的に、またシリーズ構成的にもキャラクターの性格的にどうなのという雑な回もあったのですが、ビジュアル的な満足度は高いので、アニメーション作品としては合格作品といえるでしょう。
最終的な決着も難癖つけるような内容ではなかったので、ながら見するアニメとしてはわりとお勧めできると思います。