ガンアクションで戦いなおすすめアニメランキング 8

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのガンアクションで戦いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月01日の時点で一番のガンアクションで戦いなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

77.6 1 ガンアクションで戦いなアニメランキング1位
カウボーイビバップ 天国の扉-COWBOY BEBOP(アニメ映画)

2001年9月1日
★★★★★ 4.1 (587)
3345人が棚に入れました
時は2071年。一向に減る気配のない犯罪者、太陽系全域にまで拡大した行動範囲に警察組織が対応しきれなくなったため、賞金首制度(通称:カウボーイ法)が制定された。スパイクとジェットの2人は賞金首を捕まえることで生計を立てる賞金稼ぎ、いわゆる「カウボーイ」であり、漁船を改造した宇宙船ビバップ号が彼らの移動手段兼住み処となっている。数百万ウーロンの大物を捕まえることもある一方、その荒っぽいやり方に巻き込んだ一般市民からの賠償請求も多い彼らに余裕はなく、日々賞金首を求めて太陽系を東奔西走していた。

声優・キャラクター
山寺宏一、石塚運昇、林原めぐみ、多田葵、磯部勉、小林愛、ミッキー・カーチス、石橋蓮司

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

どこにも行けない男の物語

懸賞金3ウーロン。フェイが目にしたのを手掛かりにスパイク一同はその男を追うことになった。
彼は夢を見る。終わりのない夢だ。
彼はそれを煉獄と呼ぶ。目に見えないものに焼かれ続ける救いのない場所だ。
彼はそこでたくさんの蝶を見る。蝶はどこにも行かず、どこにも連れて行ってはくれない。
まったく綺麗な蝶さ。

フェイもエドもアインもいるサイドストーリーです。
菅野よう子さんの音楽に乗せて描かれるそのストーリーは本編に勝るとも劣らず非常に良いものでした。
持ち前のハードボイルドな演出と格闘シーンは絶品です。
特に今回は格闘とドッグファイトは数ある映像作品の中でも群を抜く出来でした。
相手をのすために放たれる様々な攻撃が痛々しいまでに肉体を打ち
対峙する2人の身体がせめぎ合いしなやかに動く様は美しくもありました。
ドッグファイトでも戦闘機の動きからは目が離せませんし
遠心力によるGがこっちにも伝わってくるようで自然と体に力が入ってしまいました。
けれど元々ハードボイルド調の演出であるからに一挙手一投足の動きには魅力があるのは作品本来の良さです。
強いて言えばそれらはその誇大化であり、延長線上のものです。
かっこよさを純粋に求めた形としてこれはすごく良いものです。
何が言いたいのかというと、それは今回に限ったことではなかったにしろ
映画作品としてのボリュームが乗っかった分、顕著にその良さが表れていたということです。
もちろん褒め言葉です。
僕が好きなシーンは最初のコンビニでスパイクが銃を向けるところです。
銃を持った手が揺れるときに響く、鈍く重い金属音が彼とそれの存在を引き立てていてすごく好きです。
あまり共感はないと思いますがw

今回の敵は深い悲しみと絶望に囚われ、冷め止まない夢の中に閉じ込められた男でした。
孤独に冷えた煉瓦のような身体をし、細く乾いた目は遠くを見つめ三日月のようにうっすらと笑う。
長くぼさぼさに生えた髪と髭は彼をより不気味に印象づけている。
心の闇は彼を喰い尽くし、さらに彼自身の奥底に眠る際限の無い恐ろしさを感じさせた。
この世のものとは思えぬ蝶は彼の頭の中でその美しさが彼を惹き、また彼に夢を見せ続けます。
そんな彼を見てスパイクは鏡を見ているような気持ちになりました。
その男はなにかの加減でそうなっていたかもしれない自分であると。
スパイクが彼を助けることは彼のためよりかは自分のためなのでしょう。
その男の無限の闇とスパイクの義侠心もとい信念がしっかりと描かれていてとても良かったです。
主旨としては"Are you living in the real world?"よりはこっちだったと僕は思います。
あと僕はこの敵も結構好きです。

素晴らしい作品でした。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 22

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ブロン・イ・アーの夜にやってくる長い話

2001年公開のカウボーイ・ビバップ劇場版。
内容は基本的に一話完結型のテレビ放映版の一話分を劇場版にあわせて120分にした感じです。
テレビ放映版の最終回後に続くようなストーリーでもなく、テレビ放映版だと最終回前にビバップ号を去ったあのキャラもクルーの一人として登場しているので、テレビ放映版の話中のどこかに挟まる一作なんだなと思われます。
特にキャラクターの過去にまつわる話もなく、ビバップ号の秘密に迫るような内容でもないです。
そのため、カウボーイ・ビバップのコアなファンには物足りないと思われますが、個人的にはカウボーイ・ビバップは硝煙とタバコとジャジーな雰囲気があれば上等、歴史的背景や宇宙航行技術、そしてキャラクターの過去はエッセンスと考えているので、そういう意味で十分に乗れる作品でした。

アルバシティーという火星のクレーター都市でタンクローリーが突如爆発炎上し、事故発生現場周辺に偶然に居合わせた人々が原因不明の症状を訴えて次々倒れ、最終的に死傷者数が400名を上回る大事件が発生します。
操縦者不明のそのタンクローリーに仕込まれた、未知の生物兵器によるテロと考えた政府は、犯人に3億ウーロンという巨額の懸賞金をかけることを発表する。
別件でリー・サムソンという黒人ハッカーを追っていたフェイは、偶然その事件現場に遭遇し、犯人らしき男の写真を撮影する。
3億ウーロンを手に入れるため、ビバップ号の乗組員達が発起するというストーリーです。

いつものメンバーが送金首相手に立ち回る展開ですね。
キャラクター説明などは割愛されていて、スパイク、ジェット、フェイ、エド、アインたちが登場します。
ただ、テレビ放映版でもそれほど丁寧に設定説明を行っていないので、劇場版からの視聴でも問題ないかもしれません。
また、当然ながらテレビ放映版よりもスケールが大きくなっていて、バトルシーンなどのビジュアルも劇場版の本作の方が高品質です。
そのため、話題作ではあるけれど、古い作品で2クールはきついという方には、劇場版で手っ取り早く作品に触れてみるのはありかもと思います。

内容は文句なしに素晴らしい出来でした。
テレビ放映版を視聴済みであればよりスケールアップしたビバップたちの活躍に引き込まれ、初視聴であっても、作品の雰囲気が好みであればわしづかみされることと思います。
あと、Tank!ほどのキャッチーさはないですが、劇場版OPのAsk DNAもしびれます。
とにかくカッコイイに尽きる名作でした。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5

ソラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

Ask DNA

いつも通りの私好みなユーモアな脚本、渋い色彩・音楽。モップアクションかっこいい。

しかし、この作品本来の一番の魅力は何かっていうと、人々の生活感だと思われる。
味のあるモノクロのオープニング、街並を俯瞰して見ているような感覚を得られるエンディングや、
スパイクが聴き込み調査を背景に流れてくる人々の生活感っていうのは異文化を覗き見している感じがして楽しい。
暑くて水着姿でペットボトルの水分をイッキ飲みする女、タバコ吸わな生きていけねぇって感じの渋いおばちゃん。
暇そうでアクビしてるタクシーの運転手。欲しいものを買ってもらえなかったか駄々こねて泣いてる女の子。
交通違反でサツに捕まって必死で言い訳をしている男。
ボクサー志望か街中で戯れてくる少年、道を尋ねた報酬に商品を売りつけようとしてくる商人、街で逆立ちダンスしてる少年。
真っ昼間から音楽に合わせてノリノリで絡んでくる自由職(?)のおっさんとか、さり気なくこそこそと歌ってるおじいちゃんとか、音楽の街って感じがして心が踊る。
なんかこう、それぞれにそれぞれドラマがあって人間観察するのが楽しいよね
もう十五年くらい前だけど、あらためてスクリーンでみれて良かったなと。
ありきたりな日常を一から造形するって感覚がおもろいです。
例えるなら写真家のエドヴァン・デル・エルスケンの写真集のような日常の型どりに感服いたしましたわ。

てかまーなんだかんだ言って結局何が言いたいのかというと、

あー旅してえええ…。

ただその一言がいいたかったの…。


そういえば、とあるTさんがこんな名(迷)文を残していた。

『私は旅行が好きである。全く違う文化や風土に、自分の価値観が揺さぶられるのは、
とても刺激的だと思う。特に目的は作らずに、気分次第で進む先を変える。
偶然に立ち寄る町の角っこでボンヤリとその土地の生活を眺めるだけでいいのだ。
予定表と荷物ぎっちりの名所巡りなんて無意味な疲労と記念写真が残るだけだ。
かく言う私は旅以上に家が好きである。故にあまり外に出ないし、旅もしない。』

投稿 : 2025/03/01
♥ : 9

76.0 2 ガンアクションで戦いなアニメランキング2位
Gungrave ガングレイヴ(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (431)
3172人が棚に入れました
権力への野心に心奪われた親友、ハリーの暴走を止めようとするも裏切りの銃弾に倒れたブランドン。皮肉にもハリーの勧めていた秘密研究により巨大な二挺拳銃と、武器を満載した棺桶を携えた人間兵器“ビヨンド・ザ・グレイヴ”として甦る。そしてまたハリーの暴走を止めるべく組織へ、そして親友へ一人戦いを挑む。

声優・キャラクター
関智一、浜田賢二、磯部勉、佐久間紅美、茶風林、子安武人、大友龍三郎、立木文彦、井上喜久子
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「あの日から 街が小さく見えるぜ…」

原作・内藤泰弘、監督・都留稔幸、脚本・黒田洋介

ひとりは寡黙で不器用な想いを抱え続ける腕の立つ青年、ひとりは上に登りつめる野心を磨き続ける切れ者の青年。うらぶれた街で戯れていた若い二人が、マフィアの世界に魅入られ…


初っ端、車でブーンとやって来た博士が大きな武器を放りつけて主人公を助けていたので (肉体改造風な整備をされていた様な割には、悪い奴らをのす時に丸腰で)、
この博士…毎回「アンパンマン」のジャムおじさんみたいにこんなお世話をするのかしら…と想像したのですが。

その後は長らく過去の話。
ブランドンと親友ハリーがマフィアの組織に入るまでと、入った後の回想譚。実写でやってもいいんじゃないのってくらい現実的な話が続く。仁義ものの様式美というか、物語の基盤がしっかりしているので、飽きずに浸ることができました。
重厚な人間ドラマを観たい方にはうってつけですね。


毎度、漬物石のようにひっそりとしたグレイヴの語りが添えられて、ジワジワ旨味が染み出します。
殺し屋 ときに 詩人…

「あの頃のオレに言ってやりたい…
守るということは 他人のために自分を顧みないこと
守り続けるとは 裏切らないことだと…」


「無口だな。無口な人は気持ちを溜め込んでるから 想いが強いって…オレの叔母が言ってた。本当なのか?」
コレははじめの頃のイイ上司のイイ台詞
イイ人は長生きしないんだろうなーって気がして、いつ死んじゃうんだろこの人 T^T と見守ってましたが、結構命拾いしてましたね。


戦争での最低最悪な命がけが忘れられねぇんだ…という二人組が出てきたあたりは、
{netabare}個人的に…
ベトナム戦争を扱った映画「ディア・ハンター」を観た後、オモチャでも銃の形をした物を見るのが気持ち悪くなって拒否反応起こしてた頃があったナァと思い出しました。
スレスレ感が忘れられずのロシアンルーレット… _| ̄|○ウゲーッ
本作ではそこまでディープな闇ではなく、青春の一コマのようになっていましたが。ロシアンルーレットよりハタ迷惑な生体実験、アニメっぽいですね。 {/netabare}

10話越えると自らをストイックな愛に囚人のように身を捧げ切って心を殺したがためか、漬物石みたいなシンミリした語りが無くなってきて、寂しいぞ。(´・_・`)

14話越えると人物の描き方が、やたら肩幅が四角くて、上にイチゴみたいに頭が乗っかってる風だけど、もはや作画は問題じゃないんだ…いいんだ…


「何でも奪い、何でも与えられる存在になる」はずの自分の中の嫉妬がもたらした決定的なわがままが、もう取り戻しようのない間違いを犯したんだと気づいた時のハリーの混乱が痛々しい…。焦るくらい人間臭く、胸を締め付けられましたが、その後は思い出すことも無く生きて来た様子がまた「ありそう」でした。
ハリーの声の人が交代して、年齢とともに声色が太く暗く変わっていましたが、違和感なくハッと時の経過を感じさせます。


マリアが選択した幸せは、至極普通で純粋なものだったんだなと、最期の状況を観てうるうると思い。叔父様迎えにきちゃうんだもん。(/ _ ; )もうここだけ昔の少女漫画。*・゜゚・*:.。..。.:*・
人外と少女の組み合わせは好きなんですが、本作のグレイヴとミカにはいまいちキュンと来ず。んー、なんでだろ。ブランドンを見守るビッグダディとマリア、かつての上司と同僚達の眼差しのほうがキュンとしましたよ。

ハリーは還りたい時代を思い出せて、空っぽじゃなくなれたのかな、と。



テーマソングやサントラがものすごく良いです。いいシーンには使いまわされていないいい曲がかかる。
音楽は「トライガン」や「はじめの一歩」のサントラを手がけられているギタリスト今堀恒雄。
トライガンの時より深みがあって、テーマの「ファミリィ」揺らぎのある音が耳触りよく、すごくカッコイイ。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 28

ルル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

レジェンド作品

ゲームを元に制作された作品。ゲームは未プレイ。


『スラム街でうだつが上がらないチンピラ生活を送る「無口で不器用なブランドン・ヒート」と「野心家のハリー・マクドゥエル」の親友の2人。喧嘩に明け暮れ自堕落な生活が続いていたある日こと、街に巨大マフォア組織「ミレニオン」のボス、通称「ビッグ・ダディ」が偶然訪れたことをきっかけに2人は「ミレニオン」に加わることになる。こうして名実共にマフォアの一員となった2人は、やがて組織の中で頭角を現し始め上へ上へと出世階段を昇り詰めていく。だが、2人は気づかなかった。固い友情の絆で結ばれていたはずの2人の間に、徐々に不穏な空気が漂い始めていた事を・・そして・・』という全26話の物語。 制作は、「マッドハウス」で、キャラクターデザインと原作は、「血界戦線」の「内藤泰弘さん」です。


実話、私はずっと前からこの作品が名作である事を知っていたんですよ。他の方のレビューも恐ろしいほど軒並み高評価ですしね。ただ、何せ26話もあるので時間が無くて指をくわえて放置していました。しかし今回は思い切って観てみました。で、観終えた率直な感想なんですけど、名作の名にふさわしい名作でしたね。途中からはアニメを観ているという感じが段々と無くなってきて、コッポラやタランティーノやリュック・ベッソンのクライム映画を観ているような感覚になりましたよ。観始めたら止まらない状態になってしまい、「あと1話だけ観てから寝る、あと1話だけ観てから絶対に寝る」の連続。こうして自分に負け続けた結果、とどのつまりの朝の5時。寝不足で死にそうになりましたよ。アホですよね~私は(笑)


この作品は、ざっくり大きく分けて「過去篇」と「現在篇」の2つで構成されています。「過去篇」は2話~16話で、「現在篇」は残り全話です。あっ それから、第1話はとりあえず意味が分からないと思いますが、そこで切らずに我慢して2話を観てみて下さいね。2話からはいよいよ過去篇が始まりますので。そこからが本番なんです。マフォア組織に加わったブランドンとハリーがどんどん成り上がっていく姿は必見ですので心して下さいな兄貴。特に14話は神回ですぜ。


この作品は、2003年~2004年に放送されたのですが、キャラクターデザインにそれほど古さを感じませんでした。


声優陣が重鎮ばかりでキャラの魅力アップに華を添えてくれていました。中には亡くなられた声優さんもいます。私が個人的に好きなのは、哀愁を感じさせる渋い声「ビッグ・ダディ」役の「家弓 家正(かゆみ いえまさ)さん」と、イケボな低音でジンジン響いてくる、ヘッドホンで聴いているとやばい「ベア・ウォーケン」役の「大友 龍三郎さん」ですね。特にウォーケンは良かったなぁ~。ナイスミドルの魅力というやつです(*´⊥`*)ポッ


人を狂わせるものと言えば金・権力・女(男)など、大抵相場は決まっていますが、25話と最終話では何かを犠牲にしてそれら全てを手に入れた者の悲哀が描かれていました。見所満載ですよ。また、過去と現実が入り乱れる演出も見応えがありました。ちなみに私は最終話でブランドンに泣かされちゃいましたよ。つまり見事ブランドンに心を撃ち抜かれたわけです....。←カリオストロ風オチのパクリとか言う突っ込みは一切受け付けません。(笑)


注)徹夜でアニメを観るのはやめた方がいいです。これはホントの話。人に気付かれるくらいのクマを目の下に作る事になります。おまけに何者にもなれません。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 38

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

お前を撃つなんて、出来ないよ

うおおおおおおおおおおおお(雄叫び
熱い!熱すぎる!ハードボイルド!!!
男の友情、これより熱く厚いものなんて存在しないでしょう
ガンアクションが売りのゲーム原作でありますが、
むしろゲームの設定が足枷になってるような(ry
隠れた名作、見た後はオサレアニメ症候群に罹るも致し方なし


ストーリー重視型アニメです
構成がなかなか挑戦的な組立になっており
1話が視聴者をその世界に突如としてほっぽりだしたかの如く、何の説明もなくストーリーが始まります
その後、2話からは過去編が、そして17話になると、1話の時系列に戻ってきて、一気に最終章へと駆け上がります
1話の視聴者放置プレイを食らって切ってしまう人は人数いたと思われますが、大いに勿体ない
全体を通しての盛り上がりを演出する一つのファクターであり、事実過去編の中でほどけていく1話との繋がり、それからの展開も含め、満足のいく出来となってます
そして最終回、回想に入ってのあの締め方、もう最高です
ブランドン・・・ハリー・・・

制作はマッドハウス、シリーズ構成は黒田洋介氏
作画は崩れ気味です、映像自体が暗くて見にくいというのもありますが
チンピラ時分、ミレニオン下っ端時分、メガネスーツ時分、そしてスペリオール時分、様々な人物たちとの関わりの中で繰り広げられる時には熾烈な、時には心温まる人間模様
一切シリアス調、迫力ある演出は流石マッドハウス制作とも言うべきでしょうか、巧いものです

声優はハリーの声変わりすぎだろ、とは思いますが
まぁ物語を見れば納得するような、しないような
あとは文治さんスかね、立木文彦をして関智をアニキと呼ぶ作品はこれ以外ないでしょう
ボブコプター役の茶風林さんのビチクソォォォォッや
バラッドバードリー役の子安さんのヨクモデースや
色々すごい台詞がありましたね・・・

音楽について言及するならば、やっぱオサレ走り(ry
ED「茜色が燃えるとき/Scoobie Do」でしょうね、あのオサレ走り(ry
いまに!
OPもかっこいいです、歌はありませんが

ウィッジとゲーリーは良い奴らでした・・・


実写映画化が決定したわけですが、どうなるんでしょう・・・
確かに映像的に映えそうな部分は多々ありますが
実写か・・・

投稿 : 2025/03/01
♥ : 17

67.2 3 ガンアクションで戦いなアニメランキング3位
マルドゥック・スクランブル 圧縮(アニメ映画)

2010年11月6日
★★★★☆ 3.8 (337)
1813人が棚に入れました
 『天地明察』で2010年本屋大賞に輝いた人気作家・冲方丁の出世作にして2003年日本SF大賞受賞の傑作サイバーパンク小説『マルドゥック・スクランブル』を、原作者自らの脚本でアニメ化する全3部作の映画プロジェクト、その第1弾。特殊な証人保護プログラムによって死の淵から甦った一人の少女娼婦が、不思議なネズミの捜査官と協力し、自分を亡き者にしようとした男の犯罪を暴くべく戦いを挑む姿を描く。声の出演は、ヒロインのバロット役に林原めぐみ、その相棒ウフコックに八嶋智人。マルドゥック市で生きる未成年娼婦、ルーン=バロット。働いていた店が摘発され、行き場を失った彼女は、カジノ経営をする資産家、シェルに拾われる。しかしその後シェルの非情な計画によって、彼女は車ごと爆破されてしまう。業火の中から辛うじて助け出されたバロット。彼女は、マルドゥック市の事件担当官ドクターとウフコックによって、特殊な強化繊維で再構成された人工皮膚を移植され一命を取り留める。これにより特別な能力も手に入れたバロットは、シェルの犯罪を追っていたドクターとウフコックの捜査に協力していくのだが…。

声優・キャラクター
林原めぐみ、八嶋智人、東地宏樹、中井和哉、磯部勉、田中正彦、若本規夫、かないみか、三宅健太、脇知弘
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

底辺少女が金のネズミと共に、生きる目的を獲得する再生のストーリー

 原作は文庫本の新・旧版・単行本すべて読んでいます。大今良時さんのコミック版も読んでいます。円盤も購入済み。日本のSFで3本の指に入るくらい好きな作品です。

 配信版確認しましたが、アダルトなシーンが全カットでしたね。これではヒロイン、ルーンバロットのどん底からの再生物語が描けるわけがないです。できればノーカット版であるいは原作を読んだ方がいいと思います。


「圧縮」のあらすじの説明です。まあ、高校の技術等で習うと思いますが、「圧縮」「燃焼」「排気」はエンジンの4ストロークのサイクルになります。つまり第1部の事ですね。

 サイバーパンク的な都市が舞台ですが、イメージとしてはソドムでしょう。「バットマン」のゴッサムシティのような爛熟退廃した都市です。
 この都市では、スクランブル09という非合法な肉体改造に関する戦争テクノロジーが、有用性を示す限りにおいて認められます。

 さて、ヒロインは12歳の時から父親に常習的に犯されていて、兄が父に発砲し刑務所へ。ヒロインも手をかけていますが、兄がすべて引き受けたのでしょう。
 ヒロインは少女売春婦・少女ポルノのスターでもあります。警察のガサ入れで留置されていたところを、シェルというカジノの大幹部に愛人として拾われます。

 ヒロインはシェルの秘密を知ろうといして、殺されかけます。そこを救ったのが、ドクターとウフコックという金色のネズミです。ヒロインはスクランブル09の技術で死にかけていたところを何とか救われます。

 治療中のバロットの潜在意識に生存の選択をさせた上で、バロットのスクランブル09使用の根拠とするため、バロットの生存をかけた裁判が始まります。生命保全プログラムです。

 バロットは生きたいという潜在意識と裏腹に、自分を否定しています。この葛藤が前向きに生きる気持ちの阻害要因になっている感じです。この過程でウフコックはバロットに生きるための教育をして行きます。

{netabare} 信頼を結べたかに見えた2人ですが、バロットは想像を超える強大な力を手に入れ、自分の力に酔いしれてしまいます。そして、少女は自分が男たちに犯され続けた過去への復讐を、戦いに重ねてしまい男たちへの攻撃を楽しんでしまいます。
 その結果、パートナーであるウフコックを道具として濫用してしまい、危うく壊しかけてしまいます。{/netabare}


テーマ性です。

 少女が主人公なのはなぜか?それは都市において「もっとも弱いもの」だからでしょう(もちろんその方が見栄えがいいのももあるでしょうけど)。性的に消費され続け、自らそういう生き方を選択した結果、生きる理由を失い、愛情とは何かが分からなくなってゆきます。

 少女の性的な虐待と売春の描写はそれが生きるための手段です。バロットの他人に知られたくないという気持ちからそれを恥じていることが分かります。自分の過去の否定=自分の存在の否定になって、自分の存在が分からなくなっている感じです。ピッタリしたタイトな服を好むのは孤独感などの不安な精神状態を表しています。

 結果、生きたい・死にたいのアンビバレントな精神状態に陥ってしまいます。そして少女は生きる目的として、他人の愛情を欲します。ですが、本来的な愛情が理解できていません。だから父親の虐待を愛情として受け入れたし、シェルにすがったし、ウフコックに依存します。

 そこまでグロテスクにする必要があるか?という残酷描写もありますが、底知れない都市の欲望と残虐性のアナロジーになっています。ヒロインの生存の根拠ための戦いです。

 ヒロインは声を失っています。これは自分の本音を語ることができないアナロジーだと思います。ウフコックを使って話せるようになるという含意が読み取れます。

 作品全体は「狂った都市」つまり現代の東京・日本・資本主義的な欲望の中の狂気と、どん底を見た=聖性を得た少女の戦いということでしょう。つまり、過去ではなくどうやって前に進むのかという話です。
 
 また、戦争が生み出した、技術の非人間性も表しています。

 いくらでも語ることがある作品ですが、これくらいにしておきます。


 アニメ作品としてですが、ヒロインのデザインも声優も素晴らしいです。特にヒロインの身体が非常に華奢で壊れそうに描かれているのがいいです。それが「壊れそうな」少女を表現しています。

 EDのアベマリアですが、故本田美奈子さんの歌声がいいですが、本作の象徴するのは、ヒロインが、マグダラのマリアのように…娼婦という穢れの中で聖性を帯びる存在だということです。バロットの象徴として非常に良く作品と合っていました。


 恐らくは欠点は、この重厚な物語に対してちょっと説明不足なこと。アニメとして楽しむ分には上で書いた事は読み取れますが、サブスク等で1度しか見ていなければ、アニメとしては理解が追い付かない可能性もあるでしょう。

 予算または技術的な関係か作画が物足りないこと(高水準ですが、今の最新技術と比べるとちょっと見劣りする)。

 ということで点数は4.6ですが、主観では230点/100点くらいです。あまりに好きすぎて冷静になれません。


 以前2021/05/03に書いたレビューを全面的に更改しています。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

Jacks さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

本能に目覚めろ

その女性はある理由を探し求めて生きていた。利用され騙されながらも。裏社会は常に彼女を含む罪なき人々を支配する。
麻薬密売、娼婦、カジノ。そして科学技術。その上、様々な殺し屋達が蔓延している。苦痛で満たされているのだ。
罪悪感と罪の意識は等しい概念。時々戦士達はそれらに悩まされながら悪と闘う。その光景は表裏一体だ。ただ樹木という名の材料として燃え上がるだけ。
人々が彼らの心理を読み解くのは疑いようもない事。その答えは簡単だ。暗号化された人類だから。他に何がある?
そしてまた、一つの新世界が誕生する。未来を担うあの女性は躍進していく。真の悪との闘いの幕開けだ。彼女の名は...ルーン=バロット。

マルドゥック・スクランブル三部作は独特なサイバーパンクアニメ映画です。圧縮(The First Compression)は文字通り第一章。つまり導入部を意味します。
主人公は上記の通りルーン=バロットです。彼女は多くの敵に翻弄されながらも、立ち向かっていきます。これが基本的なストーリーの流れです。
設定とキャラがとても精密で、話に大きく関わります。この三部作は比較的大人向けです。本作に限れば無数の性的描写と血まみれバイオレンスがありますから。続編では緩和されています。
同時に、本作は人間の価値観について色々と考えさせられる部分もあります。バロットの存在理由は?なぜ人類は進化し続ける?良い意味で疑問が尽きません。
一見、本作は説明台詞のおかげで難解ですが、実は違います。伏線とメタファーの塊なのです。原作者である冲方丁さんは話の組み立て方を理解しています。SFの知識が豊富ですから。
特筆すべき点は銃の重要性ですね。本作の中ではただの凶器ではありません。本作での銃は命の必然性を表しています。殺るか殺られるかではなく、問うか問われるかです。
それを念頭に置けば、ますます本作を楽しめるでしょう。銃は確かに人を殺します。しかし、それ以上に命の大切さに該当します。この三部作はありきたりな作風ではないのです。

世界観と作画が素敵です。僕はこの頃のGoHandsの手腕を既に認めています。かなり印象的です。美しいとも言えますね。
キャラに関してはすごく良いと思います。バロットがセクシーすぎです。ウフコックとドクター・イースターも良い味出しています。
シェル・セプティノスの一つ一つの台詞が意味深ですね。ディムズデイル・ボイルドの哲学も興味をそそります。
戦闘シーンはとてもカッコいいです。エフェクトも派手で、スプラッターです。バロットとウフコックがナイスコンビネーション。
声優陣の演技も洋画の吹き替えみたいで素晴らしいです。特にバロット役の林原めぐみさんは見事。バロットのあらゆる感情表現を巧みに演じ分けています。さすがですね。

本作は序章のため、ストーリーは未完結です。なので、続編を観る必要があります。肝心の続編ですが、個人的に面白さが少し半減しています。それでも十分見応えがあります。
燃焼(The Second Combustion)は心理戦が主なテーマで、排気(The Third Exhaust)は黒幕との決着が描かれています。それまで辛抱が必要ですね。

正直に言うと、本作だけに限れば目新しさはそこまでありません。ですが、もう一度言うように面白いです。この三部作がテレビシリーズかOVAだったらどうなっていたのでしょう?
僕個人の意見としては映画化で良かったと思います。それぞれ良さがありますからね。本作が気に入れば、続編も好きになるはずです。
ちなみに僕は3年前に全三部作を観ました。久々に近未来的要素を体感できました。この作品に出逢えて本当に良かったです。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

面白いけど圧倒的に尺が足りてない。 全部見終わった感想です。

特殊な科学技術によって死の淵から甦った娼婦の少女が、不思議なネズミの
捜査官と共に、自分を亡き者にしようとした男の犯罪を追うってお話。

『圧縮』『燃焼』『排気』の全三部作で構成されている物語です。


まず最初に、この作品は全体的に暗めで内容的に重い部分も多いですし、
残虐な殺人行為や性的虐待など、暴力的でエログロな描写なども
結構あるので苦手な人は注意が必要です。



では、注意書きもしたのでココから感想w


かなり見るヒトを選ぶだろうなって作品ですが、なかなか面白かったです。

作品の持つ独特な世界観や雰囲気、綺麗な映像、スピード感あるアクションなど、
惹かれる要素の多い作品でしたが、この作品の一番はやっぱり映像ですね!!

立ち並ぶビルや光を帯びた道路など近未来の街並、楽園での草木や水などの自然風景、
色鮮やかなカジノでの背景などなど、映像だけでも十分引き込まれる位の魅力が
ありました。 特に「楽園」での光と水の描写はすごくキレイ!!

それに、この作品の見所の一つだと思う 戦闘でのアクションシーンなども
とても綺麗で良かったです!!


ただ、かなり自分好みの作品ではあったのですが、ストーリー自体が
面白かったかと言えば、それはまた別の話で...


大筋のストーリーは良いのだけど、展開が速くて元々わかりづらい内容な上に、
描写不足、説明不足が加わって更にわかりにくなってます。
やはり世界観や設定、バロットやボイルドの能力、心理描写などの
説明不足は大きいですね。

それに、人物描写はもっと欲しかった... 一番描かれていたバロットにしても、
それでも足りないって思うし、せっかく魅力的なキャラがいるんだから
もっと掘り下げあっても良かったと思う。
まぁバロットの心情、不安定さや心の弱さなどを、言葉だけじゃなくて
目線の動きや仕草などでも表現してるのは上手いと思うんだけど、
やっぱり足りてない...

あと、ラストは少しあっさりしすぎだったかな... それに加えて最終決戦のBGMが...
BGMがヒドかった。 なんで最後だけ... それ以外は良かったのに...


そんな感じで、ストーリー自体に対しては 物足りなさを結構感じますね。
原因は確実に尺の問題なんだろうけど...


でもまぁ、一部では華麗なアクション、二部では楽園での映像美、三部ではカジノでの
緊張感ある心理戦など、それぞれ見所もあって良かったと思うので、
一概によくなかったとも言えないんですよねw

そう、悪くは無いんですよね、なんとも惜しい作品なんです!!


自分としては、残念だった部分を含んでも、差し引きで「見て良かった」って思えますが、
好みがかなり出ると思うので、人にはあまりオススメは出来ないかな。

ただ、この映画って原作読んだ後に見ると かなり面白いんじゃないかなって
思ったりします。 自分はすごく原作読んで見たくなりましたしねw

というか、おそらく読むと思いますww

投稿 : 2025/03/01
♥ : 29

56.2 4 ガンアクションで戦いなアニメランキング4位
トリアージX(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (295)
1599人が棚に入れました
法で裁けぬこの世の悪を悪性腫瘍として選択<トリアージ>し、闇に葬る秘密組織があった――。

その名も「ブラックラベル」。

17歳の高校生・三神嵐は、そのメンバーとして巨悪に立ち向かう。

この物語は、高校生にして処刑人である少年の、選択と覚悟と闘いの記録である。 

声優・キャラクター
赤羽根健治、近藤唯、佐藤亜美菜、緒乃冬華、浅野真澄、白石涼子、久川綾、黒田崇矢、嘉山未紗、安野希世乃、佐藤せつじ、星野貴紀、仲谷明香、野島健児、國立幸、三木眞一郎、大空直美、橘田いずみ、手塚秀彰、味里、野水伊織、幸田夢波

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

「トリアージX」このタイトルからもっと違う内容を想像していました^^;

トリアージって、一般には災害医療において、負傷者等の患者が同時発生的に多数発生した場合、傷病者の重症度と緊急度によって分別し、治療や搬送先の順位を決定すること。
平時では最大限の労力をもって救命処置された結果、救命し社会復帰し得るような傷病者も、人材・資材が相対的に著しく不足する状況では、全く処置されず結果的に死亡する場合もある・・・(wikiより)
というのが特徴なので、もっと違う内容の物語を勝手に想像していましたが、色々違っていましたね^^;

この物語は、法律で裁けない悪人を「悪性腫瘍」と位置付け、この世から切除する「ブラックラベル」という組織の一つである「アンプルワン」に所属する隊員達の日常が描かれています。

アンプルワンに所属する隊員は以下の通りです。
三神 嵐(CV:赤羽根健治さん):17歳の高校生。トリアージというタイトルは、彼の過去と密接な関係がありました。
木場 美琴(CV:近藤唯さん):三神より1学年上の先輩。学校では普段お嬢様ですが、もう一つの顔は三神とコンビを組みバイクで敵に特攻する、そんなお嬢様です^^;
梨田 織葉(CV:佐藤亜美菜さん):14歳のアイドル歌手なのですが、アンプルワンでは爆破処理担当という過激な女の子です^^
狭霧 友子(CV:大浦冬華さん):外科医である一方、日本刀を自在に操る近接戦闘者です。
剣 光姫(CV:浅野真澄さん):麻酔医で腕力も強く、青春に憧れる一面を持っていますが、狙撃、尾行、潜入なども得意なようです。
柩 小夜(CV:白石涼子さん):看護婦さんですが、素手で人間を屠れる程の怪力の持ち主なんだそうです。

文字の羅列のみでは伝わりませんが、この作品に登場する女性全員は美形で、殆どの女性が峰不二子ちゃん並のスタイルの持ち主で色っぽいんです(//∇//)
何を食べたらあんなに大きくなるのやら・・・^^;?
と思う一方で真逆の人もいるし・・・「適度」というカテゴリーは無いのでしょうか^^;?
個人的には適度が一番だと思いますけれど(//∇//)
需要が少ない・・・のかなぁ^^;?

悪人を排除することを外科手術と位置付けている事から、大きな意味では医療行為と同意なのでしょうが、やはりタイトルとのギャップは否めませんでしたね^^;
それでも、アンプルワンのメンバーは何故このような活動をしているのか・・・
それはそれぞれの過去の出来事と密接な関係があるのですが、その具体的な内容については是非本編をご覧下さい^^

オープニングテーマは、藏合紗恵子 featuring 流田Projectさんの「triage」
エンディングテーマは、山本和臣さんの「ソレーユ・モア」
どちらの曲もキーの低い曲なので、カラオケで1オクターブ下で歌うのは難しそうですがオリジナルのキーだときっと歌えなそうです^^;

1クール10話の作品なので尺の短さを感じましたが、物語として丁度良いところで10話を迎えたと思います。
と思えるのもラストのテロップに「See you next time!」という記載があったからなんですが^^;
具体的な続編情報は未だ発表されていないようなので、楽しみに待っていたいと思います^^

投稿 : 2025/03/01
♥ : 24
ネタバレ

jethro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

原作からの切除要素の選択

まず最初に提言すると
原作は面白いです。

本アニメはオンエア開始当時既刊されていた
「トリアージX」原作マンガ第9巻までを基本網羅している
(2015年現在12巻までとアンソロジー版が発売されており現在も続行中である)
9巻は物語の第一ステージ終了的な、それなりにキリのいい終わり方をしており
ここをアニメの終着点にしたのは、ごく当たり前の判断だったと思う

先ほど「基本網羅」という言葉を使ったが、原作の内容はアニメに比べ濃く
「基本網羅」はしているが「完全網羅」ではない
そのため全11話(OVA1話含む)に収めさせるため、いくつかの省略要素が存在する
省略方法は一定のセオリーに則って行われている
つまり抑えるべきテーマに集中するということである
まず一つは主人公のアラシだ、彼の基本情報を欠く事はできない
そのため、サイドエピソードのように見えるユウコやミツキが関わった
過去のヒツギのエピソードはアラシの過去を知る上で重要な意味を持っているがゆえに
外せないものとなっている
そこで省略のためにガッツリ削ったのがミコトとオリハの過去話
彼女たちの過去の話が無いことによって
アラシとの関係性に違和感が生じてしまうミコトに至っては
アラシに対する思いやラブコメ的要素の部分が大きくカットされている
そのため2人の関係性は終始クールで甘えの無いものとして表現しなければならず
初回のシャワーシーンなど
少々現実離れした二人の関係性が紹介され戸惑った視聴者も多いのでは無いかと思う
{netabare}原作ではフロアに一つしか無いシャワー室なのでもともと男女共有しているものの
ミコトはオリハととともにシャワーをあびに来ており
なかなか来ないオリハに「さっさとシャワーあびちまえよ」と声をかけたところ
偶然にもアラシとはち合わせしてしまうという
ありがちなラブコメ的シチェーションとなっている {/netabare}
とはいえミコトは基本本作の事実上のヒロインなので、どんなにカットしても
ラブコメ的片鱗は残ってしまう、結果的に違和感はぬぐいきれず
本作の欠点要素になってしまっているのはとても残念だ

テレビで放送する以上、エンタテインメント要素は重要だ
しかしエンタテインメント要素とはなんだろう
主人公の主軸となる部分は残したにせよ、その次に重要視したのが
アクションとエロ・・・昨今の製作陣の基本的ミスはここにあるのではないか
アクションとエロは強靭な物語の上に存在するからこそ
至高のものとなりうるのでは無いだろうか?
別領域となるオリハの過去話はともかく、ミコトの要素に関しては
アクションやエロを削っても
導入すべきシチェーション、エピソードだったのではないか
この程度の選択ミスで、クソアニメ呼ばわりされ
ひいては、原作をも傷つける要因となってしまうのが非常に残念でならない

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

ぼくのかんがえたせいぎのみかた

校内では冴えない高校生が、「裏」では悪党を殺してまわる最強のガンマン。

誰でも一瞥して感じる通り、幼児性を窺わせる妄想的な設定だ。

本作を「必殺仕事人」と形容する人はいるようだが、「テロリスト」と表現する人は何故かいないように見える。

陰謀的な小集団が独自の価値基準で他者の選別と抹殺を正当化するのは、教科書通りのテロリズムそのものだ。
対象が「悪党」だから「テロ」とは違うと感じるようであれば、すでに作中の幼児性に感染しているのではないかと疑ってみた方がいいだろう。


オートバイと銃器を駆使して悪党の死刑を執行すると云えば、先行作として『ワイルド7』がすぐに連想される。肉感的な女性がアイキャッチとして導入されているところも。
あちらは国家テロルの実行部隊として超法規性を与えられた、国家機関の手先である「白色テロ」組織だが、与えられた超法規性を活用(悪用?)して国家権力への敵対を画策することもしばしばあった。

餌で手懐けられた飼い犬と人間を同一視して疑わない権力が、自分が許可した「力」によって破滅させられるという逆説が背景に込められていたのだが、本作では、人間を「腫瘍」と言い換えて人格を剥奪する主人公の属するテロ組織が、自分たちを相対化してみる視点はない。

敵をなぎ倒すアクションの爽快さを描きたいという欲求自体はありふれているし、悪いことでもない。
が、殺しても構わない程の「敵」という理由づけに、中学二年生以上であれば、もう少し捻った理屈付けを設定するだろう。

理由が倫理的なものである必要は全くないが、自分たちは法律を順守するつもりが欠片もないのに、「奴ら」を殺していい理由が「法律で裁けない」悪党だからだ、というのは、あまりといえばあまりに理屈がなさすぎる。
単に自分にとって許せない人間だから殺すと言えば済むものを、根拠をでっち上げて正当化しないと安心できない自堕落さが、テロリスト的とも子供じみているとも見える。

この独善的な幼児性がどこかで相対化されるのかと最後まで視聴したが、そのような視点はなかった。

主人公たちの秘密組織のアジト(?)が、何の疑問もなく、金銭的に非常に恵まれた清潔でリッチな施設としてイメージされることに、子供の欲望全開の無批判性が現れていて、うんざりさせられる。

背景はすべてカッコに入れて、アクションの描写自体を鑑賞できる人であれば楽しめるだろう。が、その数が多いとは思えない。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4

63.4 5 ガンアクションで戦いなアニメランキング5位
砂ぼうず(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (132)
875人が棚に入れました
舞台は、関東大砂漠。数百年前に文明が滅び去ってもなお懲りずに、人間は人間同士で弱肉強食の争いを繰り返していた。

主人公は最近名をあげてきた便利屋、人呼んで砂漠の妖怪「砂ぼうず」。金と名誉とボインの為なら、その抜群にキレる頭と腕前をいかして、卑怯・陰湿お構いなしに何でもやる……過酷なサバイバルを強いられる砂漠にまさに最適な男である。そして、砂漠最強を目指して彼に弟子入りした少女、通称「小砂」。

ある時は女に騙され命を危うくし、またある時は多額の借金を背負わされながら、二人の戦いの日々は続いていく。

声優・キャラクター
鈴木千尋、斎藤千和、こたにともこ

che さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

地獄の関東大砂漠!!

遥か未来の日本のお話、戦争により文明が崩壊し世界が荒廃し、大地が砂漠となってしまった世界。
その世界で関東大砂漠を舞台に便利屋として生きる主人公、
通称、砂漠の妖怪 砂坊主のSFガンアクションです。

原作のファンなんです、なんでちょっとアニメも見てみたんですが、視聴者に媚媚びした感じになってて、ほとんど見てません。

内容が過激なだけにいたしかたない部分も、もちろん有るのでしょうが、ブラックラグーンの様に過激な内容も今は放送してるんだから、出来ない事も無いと思うんで、それを考えると視聴者に媚びてる気がしちゃいます。
良く言えば入口を広くしたって事かも知れませんがね。


原作の好きな所はやっぱりユニークな所ですかねw
砂漠を舞台にしてると言う所、主人公のキャラクター、リアリティこの辺りが凄く好きです。

まず主人公の人格

一言で言うとが最低です!ゲスもいい所ですw
色んなアニメにもゲスなキャラは居ますが、決して主人公では有りませんよね?
物欲と性欲しかほとんど有りませんww
でもこのキャラクターがこの物語にリアリティーを持たせてるんですよね。

舞台が砂漠

この物語の舞台、関東大砂漠は本当に厳しいのです!
もう皆生きる事に必死なんです、皆、他人の事など気にしている余裕がないのです!
そんな地獄の関東大砂漠はゲスい性格と物欲と性欲だけで生きていける所ではありません!
そう、砂坊主は非常に頭が回るんです、彼はAR、BR、RPGまで飛び交う地獄の関東大砂漠をほぼ、父の形見のSG(ウィンチェスター)一丁で戦い抜いているのです、その頭脳とセコさでww
この辺りも好きかなw

リアリティー

生きるだけで精一杯の世界です、そりゃ生きるためなら何だってします、もちろん人の心も荒むってもんですw
生きるために、騙し、奪い、殺します。
その辺りが容赦なく描写されてて面白いです。
武器も実際に有る現代の銃器が出てきておもしろいです。
また舞台が日本って所が笑えますw
結局何処でも良いのにあえて日本にしてる所が笑えるw


ユニーク

まず、主人公のキャラクターがユニーク、まずこの手の主人公はいません。
ライバルの雨蜘蛛もマニアックな性癖で面白いですw
舞台が砂漠、こんな特殊な環境を舞台にした作品もお目にかかった事ないです、ジャングルとか海とかは割とあるのにね。
あ、コブラは結構砂漠舞台あったわ、そいやw

後はストーリーですかね、
{netabare}
漫画では12巻で主人公の砂坊主が今まで敵対していた勢力に寝返り、まさかの主人公交代ww
これ凄くないですか?僕の知る限りないですよ、
主人公が敵対勢力に寝返って主人公交代なんて!
サブキャラがってのは割とありますが、、
13巻からは弟子の小砂がてるてる坊主と名乗り主人公になっています。
ちなみに、その後砂坊主と敵対とかいう、チャッチな展開にもならない所が好きです。
小砂は砂坊主の恐ろしさを一番身近で観てきたので、砂坊主とだけは何が有っても戦いたくない!と言っていますww{netabare}

まあ、アニメの事あんまり書いてないんですけど、アニメを最初に観る分にはそれなりに面白いんではないかと思います。
キャラも可愛く書かれてるし、性格もソフトになってるから見やすいと思います。

漫画はう~ん、絵も内容も好みがかなりあると思うので、万民に勧められるような内容ではないです。
ただ、SF、ガンアクション、リアルな内容が好きな人は楽しめると思います。


こんな人にオススメ

SFの人
日本の人
リアルの人(漫画)
ガンアクションの人
SG(ショットガン)の人

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5
ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

まさかのオチ

下ネタ笑いパロディ


文明が滅びた後の世界、関東大砂漠で便利屋をしているスケベで欲望に忠実な主人公砂ぼうずと砂ぼうずの弟子で砂漠一の凄腕美女になりたい小砂が敵と戦いながら依頼をこなしたり面倒ごとに巻き込まれたりしていく。


一話完結型だが続いてる話も多い、キャラもその話限りのゲストキャラだけでなく同じ便利屋の純子、幼馴染の便利屋川口兄弟など共通キャラも多い。
所々にパロディもあるが話のほぼ全ては下ネタ、だいたい主人公砂ぼうずのセクハラだが他キャラのセクハラや露出?などもある、修正ち○こが丸出しだったり発した下ネタがえぐかったり、下ネタと言うより下品と言った方が正しいかもしれない、まあ個人的には下ネタも下品も嫌いじゃないからいいんだけど、生理的に無理な人は観るのやめといた方がいい。


opedはそれぞれ二種類あり前期後期で分かれるが前期と後期で雰囲気が全く違う。
前期opは何故か実写、砂ぼうずの恰好した人が砂漠みたいなとこを歩く、確証は無いけど日本で撮ったと思う(笑)。前期edも砂ぼうずの絵描き歌という謎な歌、いやいらねえだろ(笑)
前期opedは作品に合ったふざけた内容だったが後期opedはガラッと変わり暗い雰囲気の曲に変わる、これだったら前期の方が良かった・・・・・

{netabare}
2019年現在で原作は終わってないらしいから内容もアニメオリジナル、だけどまさか最後砂ぼうずが裏切って敵になるなんて思わなかった、何で最後だけこんなシリアス展開にしたのか、砂ぼうずが裏切る展開は原作通りらしいからそれを踏襲したんだろうけど、それにしたって超展開すぎだろ、まあ確かに貝塚のやり方が気に入らないみたいな伏線はあったけど、それにしたってさぁ・・・・・・まあ二期も無いだろうし漫画も買う気はないから気にしたってしょうがないんだけど。


1→蛙一家の話し、純子に横取りされる、
2→雨蜘蛛と借金取り立てで対立
3→コングという巨大ホバー装甲車をやる、川口兄弟、純子登場
4→スナイパーに狙われる、小砂登場
5→村を守る依頼で調子に乗って好き放題する砂ぼうず
6→5の続き、江戸川組を倒し村を守るが遠くに捨てられ遭難
7→小砂が砂ぼうずに弟子入り、だが色々やらかす
8→犬女岩の祟り対砂ぼうずの欲望
9→純子小砂と共に宝探しの依頼を受ける、番人と対決
10→9の続き、番人を倒し依頼人の目的を聞く
11→10の続き、純子を捕らえヤろうと秘密基地へ行く砂ぼうず
12→攫い屋にさらわれた少女を助ける
13→海堂という屈強な男と小さな双子を助ける。
14→小砂が新しい銃を手に入れる
15→川口兄弟の妹夏子に頼まれ政府のウンコ輸送車を護衛。
16→15の続き、占領された輸送車を奪還して皆ウンコまみれ
17→純子のストーカーをやっつける依頼、最新スーツ対おしっこ
18→17の続き、最新スーツ会社の追手が来てストーカーを攻撃、政府軍
19→依頼中にで夏子を探していた川口兄弟と会い反政府運動に巻き込まれる
20→19の続き、裏便利屋の貝塚と話し合い、小砂卒業で砂ぼうず行方不明
21→半年後、小砂が満を弟子にとって頑張る、蛙一家復活。
22→夏子の依頼で護衛任務をやりロボットと戦闘、職人一家死亡
23→また夏子の依頼で研究所の護衛、だが何者かの襲撃を受ける
24→23の続き、砂ぼうず生きており敵に寝返る、小砂が砂ぼうずと決別
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1

じぇりー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ならず者VS悪党、即ち毒を以て毒を制す!

水○黄門的な、勧善懲悪モノが好きな方には絶対にお勧めできない作品。あと、色々と下品な描写や台詞が多いので、お嬢さんや淑女の方々にもお勧めし辛い(笑)

主人公・砂ぼうずは、「いい人」とはおおよそかけ離れた、強欲・卑怯・女好きで、目つきが悪くて背の低い、かっこいいヒーロー像とは真逆の存在である。

しかし、舞台は強い者しか生き残ることのできない弱肉強食の「大砂漠」。キレイごとを言っていたら、生きてはいけない。
そんな秩序のない世界でのし上がって行くには、砂ぼうずのような狡猾さやセコさが何よりモノを言うのだと思う。

「強さ」とは、単純なる戦闘力の高さを意味するのではなく、「世渡りの上手さ」にある、という辺りが、個人的に「正義は勝つ!」的な上っ面な美談で語られたストーリーに比べれば、はるかに好感が持てる。

登場するキャラクターの中には、ほとんど「善人」と呼べる人物はいない。
砂ぼうずの周りにいる人間たちも所詮同じ穴のムジナで、皆ロクでもない連中ばかりだが、なぜか憎めない。

そして、未来の日本を舞台にしている割に、キャラクターたちの名前が昭和中期くらいの名前(カンタ・タイコ・ハルオ・ジュンコなど)で、殆どの男キャラは前歯がいくつか欠けていて…そんな所に何となくノスタルジックさを感じた。

主人公・砂ぼうずの声をしていた鈴木千尋さんは、見事な演技だった。幼少期まで違和感なく演じていた辺りも素晴らしい。

だがしかし、ストーリーに関しては不満の残る点も幾つかある。
ネタバレになるので明言は避けるが、2つだけ言わせてほしい。

・食事の前後に見たら絶対にNGな、前代未聞のド下品回がある。(原作にあっても、アニメは自重した方がよかったのでは…)
・いくらなんでも、あの終わり方はないわー(挿入歌も全然合ってないよ!

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

62.6 6 ガンアクションで戦いなアニメランキング6位
ゴルゴ13(TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (120)
563人が棚に入れました
社会の裏側、あるいは裏と表の境界線上がゴルゴ13の活躍の舞台である。ストーリーのテーマは、脚本家が多数に及ぶこともあって、非常に多岐にわたる。諜報戦に代表される国家間の暗闘、戦争・紛争、ゲリラ活動、テロリズム、麻薬組織など犯罪組織、企業活動、芸術・スポーツなど文化活動、歴史問題・地理問題、最新テクノロジー、ミステリー、自然災害、果ては超常現象など荒唐無稽な事柄も題材となっている。

声優・キャラクター
舘ひろし

rurube さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ゴルゴ13はゴルゴにあらず。

ゴルゴ13はゴルゴが主役のストーリーでは実はない。
これは群集劇だ。

中身書く前にゴルゴについて簡単に書く。
まずゴルゴはスナイパーでは無い。仕事人・暗殺者程度に考えておいたほうが良い。他の人のレビューでM16がスナイプに向いているのか?と書いてあったが向いてない。それは原作でも指摘されており、相手の軍事企業の銃専門家が新しい銃でゴルゴに挑む話がある。当然ゴルゴが勝つのだけれど最後に「なぜM16なのだ?」 「俺は一人の軍隊だ」という会話があったはず。ここからゴルゴがスナイパーでは無いのが分る。この言葉の真意はゴルゴは相手を殺すのが目的でありその為には悪環境・複数の相手・銃の耐久性・カスタムのしやすさ等の総合能力が必要だという事。それに最も適しているのがM16だとゴルゴは考えている。さらにゴルゴ自身が向き不向きの無い仕事人だということが間接的に分るようになっている。
一応、何も考えないでM16にしてしまったという話もあるが作中で説明があるのだから個人的には漫画の内容を信じている。

次になぜゴルゴが主役ではないのかについて書きたい。
ゴルゴのエピソードには決まったストーリーテリングがいくつかある。

1 ゴルゴが依頼人から仕事を受けゴルゴが主役のストーリー
2 依頼人が主役で話が進みゴルゴは仕事をこなすだけ
3 第三者視点で話が進みある陰謀を追いかけているうちにゴルゴに出会話
4 ゴルゴを追いかけていくうちに大きな陰謀に巻き込まれ最終的にゴルゴに殺される話


あといくつかのパターンがあるが実はゴルゴが主役の話はそんなに多くない。当然1のパターンが一番多いのだろうが全体の30㌫ぐらいしかないのではないか。たまにゴルゴが最後まで出ない話もある。下手したらゴルゴが出ないでズキューーーンだけの効果音で終わる話もあったかもしれない。

何が言いたいのかというとゴルゴはロボットアニメのロボットの方だという事。ガンダムで言えばターン∀ガンダムでロランセアックではない(例えが悪いですね、ウルトラマンのスペシウム光線の方が良かった)。あくまでストーリーを進めていく最後の締めがゴルゴ13。これによってストーリーが型に嵌らないので何でも出きる。ミステリーものにしたり・パニックものにしたり・陰謀系にしたり・どんでん返し系にしたり何でも出来ている。
最後にゴルゴ出せばゴルゴ13になるからだ。

読んでいないので恐縮だけれどジャンプのタカヤ?が途中で学園ものから異世界ものになったとかで非難されていたがゴルゴなら異世界に行っても誤魔化せる。異世界の常識・文化・陰謀を異世界のお偉いさんにでも語らせて何か問題がありそこにゴルゴの話を聞かせる。でゴルゴに依頼しそこからなぜゴルゴに依頼したかの話、今の異世界の状況をどうしたいのか話させれば読者は異世界の情報を自然に目に出来る。そして最後にゴルゴのスナイプ入れればもうゴルゴ13の出来上がり。

ゴルゴはストーリーが面白いとかキャラガ良いとかではなくストーリーテリングの勉強になる作品。終わらない理由は何でもゴルゴに出来る一種の様式美を備えているから。アニメ好き・漫画好き・小説・映画・ドラマ何でも良いけと思うが、とにかく勉強になるのがゴルゴ13。

ゴルゴよりも知名度が高いのはこち亀だろうと思うが、こち亀もどんな話でも何となく耐えられる作り。どんな無茶をしても世界観が壊れない構成。凄いの一言。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 14
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「俺の後ろに立つな」 by 舘ひろし

40年、184巻連載中、超有名長寿作品の2008年版アニメ。
過去には1971年放送の静止画版アニメやOVAがあったようです。


ゴルゴ13と言えば謎の多い冷徹なスナイパー。
連載に従い設定が付け足され、現在では完璧超人を超えた何かです。

しかし、本籍や本名は不明瞭のまま。


アニメは1話1エピソードの完結型です。

* 謎めいたキャラクター
* 厳格な規律と容赦の無さ
* 暗殺者としてのスーパープレイ
* マフィア・軍
* ベッドシーン

というお決まりをツッコんできます。

しかし、時代劇のようなパターンではありません。
仕事そのものを見せる回もあれば、仕事後のオチをメインにする回もあります。
特定のサブキャラが主役となり、ゴルゴ自体がほとんど出演しない回もあります。
実際のところかなり不定形だと思います。

そもそも「俺の後ろに立つな」というセリフはありません(´д`)
「やつの後ろに立つな」とか、「後ろに立ったから殴った」みたいな話はありますが……。


ゴルゴは自分のルールに反したもの(嘘、裏切り、目撃)も殺害します。
しかし、例外もあり、50話を通してどのシーンで来るかが見どころ。

仕事内容をメインに据えた回は、ゴルゴの化物っぷりがわかります。
ゴルゴの動きをコマ送り・等速再生の両方で見せる回は、その速さに度肝を抜かれました。
{netabare}
振り向く・銃を抜く・狙いを定める、の3つの動作を0.17秒。
引き金を引いて3人を1人0.01秒ずつで射殺。
マシンガンじゃないんだから。。。
{/netabare}
また、別の暗殺者が絡むこともあります。
こういう回は敵も強いため、決まって面白さを感じますね。
強さを逆手に取った作戦は盛り上がります。
{netabare}
狙撃手を狙撃して手元を狂わせ、ターゲットを代わりに暗殺させる。
超クレイジーだぜ!
{/netabare}
だがときには風船を持っているゴルゴを怪しまない無能な敵さんも……。


ハードボイルドな内容で、笑いどころはほとんどないです。
しかし、不定形ゆえの新鮮さと、安定感のあるキャラ作りで、長くても楽しめるアニメでした。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 37
ネタバレ

Britannia さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

フゥーー ( ´-ω ・)▄︻┻┳══━一           ( ゚д゚)・∵. ターン

{netabare}
                 ..-‐…:::77777:::…‐-...
                  x≦///////////////////:≧x
              //;x==x/////////////////////\
           //// .:   `゙'<////////>'゙´⌒ヾ//:∧
           ム/::{ ;: ⌒`ヾ `¨T¨¨ア´-‐ ⌒ヾ )//:ム
             i////x≦≧x  \ } 厶   ,.x=x  `ヾ//:!
             |:://xヘ////77フ:},八{///777//厶\ ∨::!
             |ミi /   \/////   V///>'゙´ `ヾ} :}/:}
            !ミ! \ __x===ミY  〃 .x===ミ__  /  }/:|
            Y¨|ミl: /     //Y l!: ヾ      :Y    :|/:|¨Y
         !:{:lミ:| {    / ./ l! } } \    :|     |/:|Y:}
          | |ミ|   / ::,' .::| :| j   \  :}   //,' j
         ゝ:!ミ}  /     :(_(  j ,.う、    \    .//厶イ
             l彡!        `¨´           ///
           Ⅷム    、 ,.-―――- 、      く://
               マム     マ´ ̄ ̄ ̄ ̄ \,,    ∨
               /l小      \_    _ ,/      /|
          ./ .| |: ゝ       ̄ ̄        / :|
     _,. -‐ 7  |∨ 心   `'ー'⌒'ー'′    /  ;
-‐ ¨ ̄   ./   :|: ∨ :∧     |!     /   .小
.        /    |  ∨  `:、_      _,.r'´    / :| \
       /     :|:   \     ̄丁 ̄      /  |   \
.      /      |     \    :}       /   |    \
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 17

53.5 7 ガンアクションで戦いなアニメランキング7位
Venus Versus Virus-ヴィーナス ヴァーサス ヴァイアラス(TVアニメ動画)

2007年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (66)
390人が棚に入れました
人の魂を喰らう「視えざるもの」―魔人を退治する「退治屋」ルチアと突如魔人を視る力―「視力」を手に入れた少女スミレの物語。

声優・キャラクター
高垣彩陽、茅原実里、小杉十郎太、辻あゆみ、古島清孝、野川さくら、平田宏美、三宅華也、足立友、伊月ゆい、陶山章央、森沢芙美、下屋則子、山崎和佳奈、浪川大輔

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

戦闘シーンが少し何かが欠けていましたが、全体的に楽しめました。

ストーリー

この作品の世界のは人の魂を食らうヴァイアラス(魔人)存在がいます。この物語はVenus Vangerdにがそのヴァイアラスを退治する話です。

私の感想。

この作品はかなり楽しめました。この作品のキャラクターたちの戦い方には少し問題があると私は思いますが、結構楽しめます。この作品の戦い方は大体二パターンに分かれます。はじめは近接銃戦。次に能力戦っと言った感じです。そこが問題だと私は思います。もっと戦いを充実さしたら、この作品はもっとおもしろくなっていたでしょう。

次にこの作品のヒロインがいまいちかわいくなかった所に問題があると私は思います。この作品に出てくるキャラクターは女性キャラクターが多いですが、あまり魅力的ではなかったです。とくにいまいちだったのはメインヒロインの名橋 ルチアです。もう少し、かわいい眼帯をつけるか、もっと派手なかっこをしても良いと私はおもいます。けれど、まあ、楽しめます。

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品のメインキャラクターたちがいつもいる場所、そして拠点だと思える場所「Venus Vangerd」の事を話したいと思います。この場所はヴァイアラスが関係すると、ヴァイアラス退治専門場です。しかし、普段はアンティークショップになっています。けれど、このアンティークショップで販売する物の値段がかなり高いので、あまり客が着ません。

オープニング

「Bravin' Bad Brew」
気持ちがいい曲ですね~ かなり聞いていて、気持ちが良くなります。この気持ちのよさは聞いている私の聴力を高めるような気がします。なんといいますかね~ あまり知られていな所がもっとも良い所だと私は思います。 いいですね~ 最高です。このオープニングの画像に含まれるネタバレは結構少なめです。

エンディング

「至純の残酷」
オープニングには負けますが、この曲も良い曲です。何度も聞きなおしたいですね~ 画像がかわいいですね~

投稿 : 2025/03/01
♥ : 10

とってなむ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

終わり悪けりゃすべて悪し…。変なベクトルに突き抜けた面白さはあります。

これは魔人を退治する退治屋のルチアと、
急に魔人が見えるようになってしまったスミレの物語。
(魔人は見えない人には全く見えない)
二人の少女が組んで魔人を倒す、ってのが主旨となります。


魔人は基本的にワクチンで撃退するのですが、
スミレは生ける対魔人抗体として特別な資質を持ってます。
が、それは魔人相手に使うワクチンを自身の身体に打って発動する、
いわゆる暴走状態(バーサーク化)でのこと。
自我を制御できないというデメリットは大きいですが、
戦闘では強力なため、重宝されているわけです。

設定は面白い。



世界観や雰囲気、良かったと思います。
キャラデザなどの作画も好みでした。
ストーリーも中盤まではそれなりに楽しめました。

なのに!なのにどうして…。

どうしてこうなった。。


別に中盤まで特別面白いということでもありませんでしたが、
普通に、普通に観れていたんです。
それをぶち壊したのが終盤の超超展開。

は…?
( ゚□゚)←画面の前の超絶リアルな自画像

1話から創ってきた物語やキャラ同士の関係、
ばら蒔いた伏線の数々をニフラムの如く、
光の彼方に消し去ってくださいました。
なんだこれww
これには思わず笑ってしまいましたな。


何かすごいものを観た気がします。
記憶に残るという意味では観て良かった…かなw
オヌヌメです、物好きの方は是非!
私は超展開万歳人間なため、本作はかなり気に入りました。
(評価を高くするとは言ってない)



OP「Bravin' Bad Brew」 歌ーRiryka
ED「至純の残酷」 歌ー妖精帝國

OPが無駄にカッコいいです。



超展開のせいで霞んでしまいましたが、
ルチアの雑魚さにも私はツッコみを入れたい。
強気で厨二病な彼女の振舞いにも注目です。

それと肝心のバトルだバトル。
びっくりするほどショボいです。
雰囲気で補えてた感はありましたが、やっぱりショボい。
バーサーク化ねぇ…。
設定は良かったけど、この有り様は。。


こういうわけで総じて思うのは、
『良いギャグアニメだった』
ですかね。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 19

ワタ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

ある意味必見?至極のネタアニメ

魔物退治屋のルチアと、とある事件に巻き込まれ能力に目覚めたスミレ。
二人の少女がコンビを組んで、ヴァイアラスとかいう魔物を退治していく話。
バトルもので、百合要素もちょっとあるかな。

中盤までのシナリオは平々凡々とした印象。ぶっちゃけかったるいですw
作画・演出も致命的に悪いので、シリアスな場面でも緊張感に欠けます。
ガンアクションもショボショボで、迫力不足にも程がありますね・・・
予算不足なのか、OP映像も止め絵ばっかだしなー。
ただ曲は中毒性あるし厨二カコイイ仕上がり。      ヤミカラー タスケテー

声優に関しても、スミレ役の茅原実里の演技が残念なことになってます。
特にバーサーク化した時の叫びの演技が酷いっす。ウガァ ウガァ
逆にルチア役の高垣彩陽は安定してます。既にこの時から実力の片鱗をのぞかせていますね。

クールでヘタレで厨二病なルチアさんのキャラが個人的にツボでした。
ルチャーさんのアチャーっぷりを楽しむアニメ、でもありますかね。
なんか色んな意味でルルーシュに似てるんですよね。
突発的事態に弱かったり、片目に能力宿してるとことかも。
放送時期がギアスと被っていたこともあって、余計にそう感じました。

さて、本作の見所は何と言っても終盤ラスト2話です。
それまでかったるいだけのシナリオでしたが、ここに来て完全に覚醒!
最近のアニメによくある消化不良で中途半端なラストとは一味も二味も違う、
異次元方向への突き抜けっぷりには脱帽ですw
多くの設定をブン投げ、拙いなりに積み上げてきたドラマを粉々に吹き飛ばす超展開。
きっと制作スタッフ自身がバーサーク化しちゃったんでしょうw

そんなわけで、ネタアニメとして見れば結構お勧め。
中盤までの退屈な展開を乗り切り、最後まで観れば謎の達成感を味わえる・・・かも。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 22

67.6 8 ガンアクションで戦いなアニメランキング8位
赤い光弾ジリオン(TVアニメ動画)

1987年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (35)
202人が棚に入れました
西暦2387年、「第二の地球」と呼ばれた植民惑星マリスで暮らす人類は、凶悪な宇宙の侵略者ノーザ星人の侵攻により危機に陥っていた。人類の兵器ではノーザ星人の装甲に歯が立たず、火力でも圧倒され、人類の滅亡は時間の問題だった。そのとき、未知の超文明から3丁の銃が人類にもたらされた。ターゲットを分子崩壊によって消滅させるこの銃は、ノーザ星人に対して唯一の有効な武器であり、神秘の銃「ジリオン」と命名された。マリス防衛軍は、ジリオンを活用して戦局を打開すべく、ジリオンを持つにふさわしい3名のエキスパート/JJ、アップル、チャンプを選抜し、スペシャルチーム「ホワイト・ナッツ」を編成した。以降、ホワイト・ナッツとノーザ星人の死闘が繰り広げられる。

声優・キャラクター
関俊彦、井上和彦、水谷優子、藤本譲、中村大樹、本多知恵子、速水奨、沢田敏子、小林修

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

光線銃玩具の販促アニメを傑作アクションに昇華させた〝ファンタジスタ"たち。

『エヴァ』出現辺りまで、玩具はアニメの上に君臨していた…。
『ガンダム』ですらガンプラ売りたい大人の都合に左右されていた…。

本作もそんな時代、セガの光線銃玩具の販促アニメ。
ところが後に『攻殻機動隊』を構築するスタッフらは反骨精神を披露。

とにかくこのアニメ、絵もキャラもストーリー展開もよく動く印象です。
いや…厳密に言えば、作画枚数等も決して多くなく、反復、使い回しも多用しているはず。
けれど彼らはどこで動く映像を見せて、場面を切り替えていけば、
視聴者をワクワクさせることができるか、よく分かっています。

優秀なサッカーの点取り屋は、ぼーっとしているようで、
ここぞという時に、動きがキレると言いますがまさにそんな感じ。

バッテリーが切れれば使えなくなる光線銃の残念仕様ですら、
ピンチシーンの演出に使う執念に、今見ても尚、胸が踊ります♪

動かして勝負に出た時に、作画が妙な粘り腰を発揮するのも本作の特徴。
作画崩壊の兆しを見せつつも、崩れそうで崩れず、
勝負どころではきっちり上げて来る。

この防御力は一体?と不思議に思っていたところ、
EDクレジットの動画仕上にて
当時まだ請負だった頃の京都アニメーションの名を発見して納得。
奴らのスタミナと運動量は当時から色々とおかしかった(笑)

CGも交えて絵を作る、今の時代からみれば、
絵はしょぼく見えるかもしれません。
けれど私はこういうエンタメ精神溢れる作画の仕事にこそ星★5つをあげたいです。

DVDレンタルなし。先日あにこれで行われた80年代名作アンケートでも除外w
(あれは本当に納得できませんでした(泣)スタッフのみなさんしっかりして下さいよ~。)
一部で動画配信されていて、私もそこで視聴しましたが、
アニメは動かして楽しませる。という原点を再認識できる作品。
数々の才能が構築したホワイト・ナッツの痛快ミッションを、
是非多くの人に体験して欲しいと感じる傑作ガン・アクションです♪

投稿 : 2025/03/01
♥ : 24

むらさきたましい さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

きれいな作画です

竜の子プロの作品ですが、のちの京アニの設立にもつながっていると聞きました。
キャラクターが出色の設定で、竜の子プロ作品でも最も好きな作品です。
音楽もBGMも両方楽しく、主題歌は3曲とも大好きです。

声優陣は若き日の関智一さんが主演されています。
女性陣も豪華ですが、主演のお二人がお若くしてお亡くなりになったのが、残念でなりません。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 9

きききき さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトルなし

バンクシーンを徹底的に利用することで、当時のTVアニメとしては最高級の作画を叩きだした名作。ただの販促アニメとあなどっていましたが、かなり面白かったです。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4
ページの先頭へ