ガンアクションでシリアスなTVアニメ動画ランキング 7

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のガンアクションでシリアスな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月06日の時点で一番のガンアクションでシリアスなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

78.8 1 ガンアクションでシリアスなアニメランキング1位
Phantom ~Requiem for the Phantom~(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (1093)
7174人が棚に入れました
犯罪組織・インフェルノの暗殺者・ツヴァイは、ファントムの称号を持つインフェルノ最高の暗殺者・アインと共に、与えられたミッションをこなす日々を送っていた。実はツヴァイは平凡な日本人旅行者だったが、インフェルノの幹部・サイス=マスターに暗殺者としての才能を見出されて記憶を消去され、インフェルノに取り込まれていたのである。ツヴァイを暗殺者として養成する際、サイスは思考能力が失われるほどの激しい訓練をツヴァイに課し、彼を完全な組織の奴隷として育て上げようと目論んでいた。しかし、サイスの知らないところで、ツヴァイは運命の力に負けない意志を取り戻す。サイスの目を盗み、彼の上司であるクロウディア・マッキェネンがツヴァイの耳元で「君は組織の奴隷と思ってはいけない」とささやき、自由な生き方が残されている可能性を示唆していたのだ。自分が本当は何者なのかも思い出せないながら、ツヴァイは心の奥底で組織の奴隷ではない生き方を模索し始めた。

声優・キャラクター
高垣彩陽、入野自由、沢城みゆき、久川綾、千葉一伸、渡辺明乃、千葉進歩、志村知幸、保志総一朗
ネタバレ

fluid さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

生きる理由 殺す罪悪感

【記憶】を奪われ全てを失った少年が、人殺しを強要され【暗殺者】になるまでの苦悩を描いた作品。

絶望の中にもったった一つの希望が。
自分の中に見失った生きる目的を大切な誰かの中に見つける、そんな描写が素晴らしいアニメでした。

現代人ってアニメや映画で人の死に慣れ過ぎて、どこか他人事のように見てるとこあると思うんです。
最近は、死の重さが全然感じられないアニメが量産され、死者をバカにしてるのかと思うような作品も少なくないですよね。
それと比べると【生きる理由】や【殺す罪悪感】をここまで細かく表現した作品は珍しいんじゃないかな。

■どこにも存在できない亡霊、誰でもないファントム
逃げれば組織に殺される、そもそも海外旅行中に記憶を失い帰る家が分からない、自分が誰なのかすら分からない。
【生きる理由】を失った彼らの【絶望】の描写が素晴らしかったです。

■オレは・・・殺す、生きるために殺す。
はじめて人を殺すときの描写
相手を殺す直前でためらい、舌なめずりして逆にピンチに。
人殺しになるくらいなら自分が死んだ方が良いというあきらめにも近い力の抜け方。
そして自分が本当に殺されるという瞬間、極限状態で呼び覚まされた生存本能。 ためらいの無い一突き・・・

殺らなければ殺られる、という描写をここまで精密に表現した作品は珍しい、というより他では見たことが無いですね。凄すぎです。

■無表情、そしてギリギリ保たれる精神
一人殺すだけでも物凄い罪悪感なのに、何度も何度も殺さなければいけない、暗殺者をやめれば組織に追われる。

感情を押し殺して何も考えないようにしてるのは、そんな終りの見えない【罪悪感】によって精神が壊れないようにする為なんですよね。
自分がやってることを他人事なんだと自分に暗示をかけて、意識しないようにしてわけです。
【心の壁】ですね。ちょっとしたことで壊れてしまいそうな危うい壁。

アインがたまに見せる無表情ではない表情、そこに危うさを感じました。

■生きる理由
絶望の中で生きる理由を失った彼らが触れ合うことでお互いを大切にしたいと思うようになる。
生きる希望を見つけるまでの描写が素晴らしかったです。

自分の中に失った【生きる理由】を大切な誰かの中に見出したわけですね。

人を思う描写ってなんでこんなに目を奪われるんだろう?
と考えると、人が人を好きになる本質ってここにあるからなんじゃないかな。
好かれれば好かれるほど、必要とされるほど、好きになる。

恋愛だけでなく人付き合いにも通用する原理↑なので、身近に幸せになってほしい人や子供がいたらぜひ教えてあげてください。

いきなり告白しないで自分が好きだということを相手にさりげなく気付かせるのも有効的ですね。
まあ実際、自分もそんなトラップに引っ掛かってしまったことがありますし(笑)
ポイントは気があることを相手に気づかせてから少し考える猶予を与えることですね。あとは時間が経つうちにだんだん好きになってくれるかどうか、そこが分かれ目です。

■大切な人を殺さなければいけない・・・
知らない人を殺すことでさえ物凄い罪悪感を感じて、無感情にならないと精神を保てないほどの苦しみだったのに・・・
物語の後半、大切な人を殺さなければいけないシーンがいくつも出てきます(泣)

大切な人のためなら自分の命さえ引き換えにしたり、
昔大切だった人と今大切な人、どちらの命を選ぶのか悩み苦しんだり、
泣けるシーンが沢山ありました。

無感情になんてなれない、逃げ道のない苦しみ・・・

答えなんてない極限状態で何を選び、どうするのか、目が離せないですね。

■名作だけど見る人を選ぶ?
このアニメは間違いなく名作ですね。
実写の海外映画を見てるようなクオリティ、今まで見た暗殺アニメの中で一番面白いです。
ただ、心理描写が良すぎて、、その複雑すぎる描写を読み取れるかどうかで見る人を選ぶ作品かな?

無表情でつまらないという感想も見かけますが、、感情を押し殺すのは精神が崩壊するのを防ぐためですし、無表情だからこそ輝くたまに見せる表情に隠された心理を読み取るのが楽しいわけです。

■ドラマがホント素晴らしい!
このアニメで特徴的なのが視聴者にキャラの考えを伝えるためのセリフが必要最小限なところ。
そのおかげで、心理描写から少ないヒントを探し出し、組み上げて予測するという楽しみが倍増!

人間って1から10まで言葉にしなくても伝わったり、人の考えを予測するのが人付き合いの面白いところじゃないですか。
人間って100%自分の思い通りにならないところが面白い、自由への欲求は不自由が無ければ生まれない。とも言いますしね。

アニメの心理描写にも同じことが言えると思うんです。
全てを説明してくれるアニメの方が視聴者が理解しやすいというメリットはありますが、面白味が無い。
例えるなら、映画見てる最中に横から色々説明してくれる人がいると楽しくないですよね、それと同じです。
逆にこのアニメみたいに過剰に言葉数を減らす作品は視聴者が理解しにくいというデメリット、つまりは楽しめない人の割合が増える危険性がある反面、難しいパズルを解くような楽しみを演出できるわけです。

もちろん作るのが難しいのは後者ですね。この作者さんはかなりの頭脳派。
まあどちらが面白いと感じるのかは見る人によると思いますけど、自分は難しい心理描写の方が好きですね(笑)

ちなみに小説やラノベのように文字が原作のアニメは前者のタイプ、つまりは全部言葉で説明するアニメになりやすい傾向が。そこはアニメ制作会社の腕次第?

■ニトロプラス
ニトロプラスの原作は銃やメカ、戦闘の知識がはんぱないですね。ビックリさせられます。
なのでバトルアニメとして評価する人が多いみたいですけど、本当に評価するべきなのは中身。このアニメはドラマが素晴らしい!
心理描写のクオリティは今まで見てきたアニメの中で最高クラスでした。

■ドイツ
サイスマスターはドイツ出身。
アイン、ツヴァイ、ドライ、というのもドイツ語で1,2,3、つまりファントムの1番目、2番目、、という意味ですね。

■アインの真実{netabare}
アインはあんなに強そうに見えたのに実は心の中は普通の人よりか弱いらしいです。それを聞いてビックリ。
サイスは弱いと表現してますが、言い換えれば人の痛みに共感しやすい、感情が豊かってことなんですよね。

何も感じない無感情な人間に見えたのに、実は【感情豊かな人間】。

そういわれると納得で、人の痛みに共感しやすいからこそ自分の感情を押し殺さないと耐えられなかったってことなんでしょうね。
人殺しを何も感じないような人間は自分の感情を押し殺す必要なんてないですしね。

今、振り返ってみると、たまに無表情がピクリと崩れるシーンがありましたけど、ああ、そういうことか、という感じです。
ギリギリ保っていた無感情が崩れそうで崩れない、そこにギリギリ精神を保ってる様子が現れてたわけですね。

ということは、感情豊かな方が人形になりやすい?
サイスが選ぶファントムシリーズって女の子しかいないけど、あれって感情豊かな女性の方が人形のように洗脳しやすいってことなのかも?

それにしても・・・
記憶も帰る家も無くして、何もない、生きる理由も分からない、唯一の存在理由があのサイスマスターだなんて可哀想すぎですね(悲)
考えることを許さず人形のような振る舞いを強要するサイスマスター・・・
対する玲二は優しいクローディアのお気に入り。そんな彼を見て思うところがあったに違いない。

玲二は2番目のファントム、アインと同じ境遇。
今まで一人だったのに、自分にそっくりな玲二を見ると暗殺者としての自分の姿を写し鏡で見せられるような状況に・・・
これって何も考えないようにしていたアインにとっては大ダメージ!
玲二を見ることで自分が人を殺してるんだということを自覚し、罪悪感で震えるシーンもありましたね。
→暗殺の手順を冷たい表情で話す玲二を見て、もういいわ、と静止するアイン。

その後、クローディアから自分で考えなきゃダメよと言われた玲二。
上からの指示に対して自分の意見を話すようになった玲二を見てアインは、「考えると壊れるわよ」と一言。
殺す罪悪感と向き合うなんてアインには出来ないこと、そして、アインは考えることを許されない人形扱いなのに玲二は考えることを許され人間扱い。

そっくりだと思ってたのに、違いを感じ始めるアイン。
羨ましいような、嫉妬のような、自分には無い強さへのあこがれもあるのかな?
色んな感情が入り混じり自分にも理解できない感覚に少し嫌悪したんだと思います。
人間ってそういうとき、とっさに反発しちゃうものですしね。
アインが玲二に反対的な意見を言ったのもそういうことなんでしょうね。
子供が好きな子に反発したり意地悪しちゃうのも同じ原理。←自分が理解できない恋愛という感情に嫌悪し、本能的に防御反応を見せる。

そしてアインの玲二への気持ちが決定的に表れたシーンがこれ。
サイス「クローディアにツヴァイを寝取られないように」
アイン「寝取られても任務に支障はありません」
サイス「そうだな」
アイン「・・・」
ちょっと女の子っぽい反応に見えますよね。

そんな見え隠れする感情にアイン自身も気づきながら、だんだん玲二に魅かれていく様子、玲二に【生きる理由】を見出していく様子には見ごたえがありました。

あと最後、自分の意思では人を殺せないアインがサイスを殺すシーンはスカッとしました(笑)
{/netabare}


■感想{netabare}
生きる理由も見当たらない絶望の中、大切にしたい守りたい誰かに出会い、
何人も殺すことで生き延びた自分の命ですら、たった一人のために引き換えにするという生きざま。感動しました。


組織に追われるクローディアをリズィが殺さなければならないシーンはすごかったですね・・・
他の誰かに殺されるならせめて自分の手で・・・という言うことなんでしょうね。
クローディアもそれが分かってるからこそ最後に砂浜を選んでリズィに身を任せ、リズィが打ちやすいように決して後ろは振り向かない・・・
「最後まで・・・ごめんね。」の一言はうるっときました。

そんなリズィも結局キャルに殺されちゃいましたね・・・
玲二にもキャルにも死んで欲しくない。二人が殺し合うのなんて見てられない。
例えキャルが望み通り玲二を殺したとしても何も残らずに苦しむことが分かってたんでしょうね。
クローディアを殺した自分と同じ思いはさせたくなかったんじゃないかな。
命を懸けて、銃口を向ければ分かってくれると信じたのに結局・・・
例え、自分が死ぬことになってもそれで少しでもキャルに何か伝わるのなら、っていうのもあったんでしょうし、何よりクローディアを失ってこれ以上誰も失いたくないっていう気持ちが強かったんじゃないかな。
リズィ、良い人すぎるでしょう!


キャルはキャルで撃ち殺すことないじゃん、とは思いますけど、、もうそれくらい狂ってる、玲二しか見えてない。。
姉を殺され一人になった女の子、そんな孤独を救ってくれた玲二。
唯一信じていた好きだった人に裏切られたら、そりゃ2度目の孤独ですしね。中学生くらいの女の子ならなおさら。
もう何も信じられない、リズィの優しさすら心に届かない悲しみを抱えててもおかしくないですね。

キャルの成長は2年でそんなに?とは思いますけど、着てる服が大人っぽいだけで年齢は15~16くらいなんですよね。
その年齢の外国人が日本人の大人くらいの身長っていうのは考えてみれば自然な話。
リズィと2ショットのシーン見ると分かりますけど外国人にしては背低いですしね。子供なんだなぁって言うのが良く分かります。
胸は・・・まあ日本人でもあれくらいの成長の子は居ますよね。

キャルの憎しみはパッと見ホント異常すぎですよね。
でも、あの憎しみが実は玲二への愛情の裏返しなんだと思うと、どれほどの喪失感なのか・・・切ないですね。
もし、再開した玲二のそばにアインが居なかったら・・・キャルのその強い思いは憎しみとは別の表れ方をしてたんじゃないかな。

自分には玲二しかいない、でも玲二がアインを選ぶのは目に見えている。
微かな希望にかけて、玲二に振り返ってもらう問いかけをすることはできたんでしょうけど、期待して断られたら・・・もうこれ以上の喪失感には耐えられない、何度も失って心は壊れる寸前だったに違いないです。
それに、そんなのは彼女のキャラじゃない、自分の性格が許さなかったんでしょうね。中学生くらいですしね。

壊れかけの心を守るためにどうしても素直になれない。
これ以上傷ついたら耐えられない、絶対に本心は悟られたくない。
憎しみ続けるという理由づけが無いとそばに居続けることが出来ない、命を狙うことでしか振り向いてもらえない。
そんな選択しか残されていない彼女が可哀想すぎて仕方がなかったです(泣)

あの憎しみは一緒に居るためのフェイク。
素直になれない仮面の下には2年前の優しい女の子が居るわけで・・・あの優しいキャルが玲二と再会してるんだと思うと悲しくなりますね。


振り返ってみるとこのアニメって、バトルアニメなのにバトルアニメな感じがしない。
いやいや、バトルのクオリティは素晴らしいわけですが、それ以上に心理描写が素晴らしかったということなのでしょう。

あと、敵味方が入り混じる描写が多い割に、台詞の中に「敵」「味方」「正義」「悪」というワードが見当たらない。
この点に気づいた瞬間、このアニメすごいぞ!と思いました。
この世には誰から見ても「善」「悪」に見えるものは存在しない、有るのは誰にとって誰が利となり害となるか、ただそれだけなんです。
だからこそ、偏った意識を他人に植え付けるようなそれらのワードを使用しない。分かってるわぁこの作者!
作者は善悪についての理解も素晴らしいんだな、ホントとビックリさせられました。


音楽もすごく良かったです。
作品のイメージと音がすごく合う!
OP、EDの歌詞が作品にマッチしてるあたりを見ると作品内容を知ってる人が書いたのかな?
自分もそうですが、こういった心理描写が細かい作品はとても伝わってくるものが多くイメージしやすい、そしてレビューの走りも止まらない!
そんな作品だからこそ音を発注された側もイメージが沸きやすく良い音楽になったのかもしれませんね。


最後は、玲二があっけなく死んじゃいましたね・・・
え?って感じでした(笑)
まあでも、はかないものほど輝くとも言いますしね。

自分が生き延びるだけならいくらでもやり方あったはずなのに、アインを、大切な人のために自分の命を引き換えにという生きざまでしたしね。

罪悪感をずっと感じながら、いつか報いを受けると何度も言ってましたし。
先が長くないことなんて分かってたんでしょう、それでも少しでも長く、二人で生きる道を選んだわけです。

それを考えたら、こんな終わり方も逆に良いかも?


追記:
凄腕なのに銃弾受けたり、ラストあっけなく死んだりしておかしいという感想もありますが、良く考えてみましょう。
実際、視覚から攻撃されたら人間はよけることが出来るでしょうか? ほぼ不可能ですよね。
あらかじめ周囲の空間を把握して、どこに敵が潜んでてどこから攻撃が来そうか予想し、反射的に動けるように心構えすることくらいしかやれることは無いんです。
それが索敵能力ですね。プロなら索敵能力もかなり高いんでしょうけど、所詮人間です・・・限界がありますよね。不意打されたら普通の一般人にもやられます。

だからこそ、暗殺で一番重要なのが言葉のごとく、隠れて見つからないようにしながら相手に気づかせる前に先手を取る。
そして倒した後にどれだけ静かに逃げ切るかも重要ですね。 音を立てれば相手の増援が来て面倒ですし。 顔バレなんてしたら最悪、あんな風に町中で普通に暮らすことなんてできなくなりますよね。

つまり、狙うのが上手いからといって、狙われるのに慣れているとは限らないということです。
むしろ影から痕跡を残さずに殺すのが上手い暗殺者ほど狙われる経験が少ない、なんてこともあり得ます。
そもそも、銃弾かわせる人間なんて居ませんしね。狙われた時点ですでに遅いんです。そんなことできるのはマトリックスのネオくらいです(笑)

バトルアニメに登場するキャラクターって強い=攻撃も防御も強いっていうイメージが定着してますけど。
そもそも防御力っていう考え方もおかしいですよね。
どんなに肉体を鍛えた人間でも、あっさり殺せる方法いくらでもありますしね。 素手やナイフで十分なんです。
ましてや銃なんかで狙われたら回避なんてほぼ不可能。 銃で狙われて手を挙げるシーンがよくありますが、そういうことです。
さらには視覚から、さらには遠距離から狙われたら・・・察知や予測(索敵)すら不可能になります。

最終回で玲二があっけなく死んだのも、え?ファントム弱いじゃんって思うかもしれませんけど。
今まではインフェルノが隠れみのになってて、顔バレも無く素性も謎にされていたおかげで普通に生活できてたわけです。
素性を知ってるインフェルノに追われる身になった時点で決着はついてたわけですね。

インフェルノを裏切ったら長生きは出来ない、それでもアインを逃がす道を選んだ、ということなんでしょうね。
そう考えたら、あの、あっけない死に方・・・素晴らしい自己犠牲でした(笑)


あと、車乗ってるようなキャラがいきなり学生になるのはおかしい、っていうのもあれは実際に年齢が高校生なわけではなく、大人が学校に潜伏しているというイメージですよね。
ものすごく老けてる高校生もいれば、物凄く若く見える大人もいますし、5~10前後の違いならありえない話ではないですね。
キャルの成長がおかしいという人は、海外の15~16の女の子を実際に見てみると良く分かると思います。物凄くでかいです(笑)
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 25
ネタバレ

love_kg さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

最終シーンの賛否両論以前に、終盤の展開について語ろーよw

原作未読です。

物語 ☆3.5
1〜3話、訓練編。4〜6話、ファントムとしての仕事。
ここらまでは展開も遅く、さして面白くは感じませんでした。

7〜10話 (11話)、逃走編?。は、良いテンポで話が進み先がどんどん気になりますね。{netabare}しかし最後のアインと礼二が撃たれた所は普通死ぬでしょw、しかもそのまま海に落ちるしw特に礼二なんて3発打たれてますからね!後々出てくる傷跡は肩口の辺に3発撃たれた跡がありますが、撃たれた場面を見ると腹部に撃たれてますよね?wwあれで生きてるのは化物です。あ、ファントムは化物みたいなもんですねw{/netabare}

12〜18話(19話)、キャル編。
ここが1番面白かったですね。ここだけなら☆4.2でも良い位ですよ(そんな星ねぇーよw)この章は、特に変な所もなく、様々な人物の思惑が交錯して面白い感じになってますw(語彙が貧困ですいません){netabare}僕のオススメは18話ですかね。礼二、アイン、サイス、クロウディア、リズィら全員が活躍して覚悟をしていきます。{/netabare}

20〜26話、日本編。
{netabare}まずopどーしたw、20話だけなら雰囲気があってたかも知れないがそれ以降の話は…。後、キャル!外人にとっての2年はそんなに大きなものなのか?w、変わり過ぎたろーww、面影なんて髪の毛の色位なもんだぜw{/netabare}

この章が1番の蛇足。まずいくら礼二の故郷だからって日本に来て銃をぶっ放すって言うのはちょっと雰囲気が合わないかなー。

{netabare}キャルがファントムとなっていますが、礼二に貰った懐中時計をまだ大事にしていて、懐中時計の音楽がきれると撃ち合うという殺し方をしてますが、あれはキャルが西部劇とかが大好きな影響でしょうか?ただ単にカッコつけてるだけだとするならあれほど寒い演出で非効率的な殺しは無いでしょー。

サイスも最後までよく分からんキャラで掘り下げに乏しかったかなー。まぁあえて考えるのなら自分の作った作品を愛してやまなかったのでしょうw

梧桐組も若頭が大輔から志賀に移ったために頭の良い立ち回りをするのかと思いきやサイスに踊らされてるだけでしたね。残念です。日本に来るまでは梧桐組は義理と人情を大切にする良い奴らだったんですけどね…{/netabare}

とりあえず日本編についてまとめると!
あんまり面白くないですw
↑ネタバレタグをみてくださいm(_ _)m

作画 ☆4.0
綺麗です。稀に崩れるのはアニメなのでしょうがないです。
{netabare}戦闘描写について、銃の扱い方とかマニアなので知りませんが、正面から撃ち合うって言うのはなんか違うなと。銃を使うなら、様々なトラップ等を使いながら気付かれず殺すって言う方がこのアニメの雰囲気に合ってると思うんですよね。なんか陳腐に見えてきてしまいますね。一体一の正面衝突と言えば、男同士の殴り合いでしょ!(笑){/netabare}

声優 ☆4.0
語れないので、割愛。特に何もないので☆4.0で

音楽 ☆3.0
op1、ed1、後挿入歌だけなら☆3.5でしたね。
op2はまじで無いでしょ!曲とかじゃなくて、背景の動画が何あれ?日常アニメ?は?まじ意味わからん!
ついでに、サントラは良い曲が多いんですがなんか使う場面が違うなーと思ったんですよね。プロの人に対して言ってるわけじゃないですよ!w
{netabare}ついでに礼二とアインが2人で車に乗って逃走してる時、礼二がop1の曲を流しますが、あれは流すなら挿入歌の方でしょ!曲名分からないけども!w{/netabare}

キャラ ☆3.5
リズィカッコいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!好きだー!
すいません、取り乱しましたw

このアニメは、
掘り下げられてるキャラと掘り下げられていないキャラの違いが大きくありますね。主要キャラに無ければ良いのですが、これがまた…(特にサイスとか、意味わからん変態じゃんw後はマグワイヤとかですかね。なぜファントムを作り、なぜ裏社会のてっぺんを目指すのか位は掘り下げて欲しいものです。)

いやーでも
礼二、アイン、キャルの3人は凄く掘り下げられていて、感情移入してしまい苦しかったですw

それとですよ!(変に語ります。)
クロウディアとリズィ!あの2人の胸熱関係?!良いですね。{netabare}18話はあの2人が輝いていました。リズィの何が良いって?やはりあの何よりも義理を重んじる所ですかね。だから友人であるクロウディアを苦しみながらも銃を向けて殺したんですねー。

いやー、リズィこそ裏社会の人間ですよw
それだけに最後引き金を引けなかったのは何故なんでしょうね?

日本では誰が好きかって言うと、みおですね。
彼女も礼二を一途に好きな所、いいですね〜。彼の本当の姿を知っても逆に応援する姿が何とも愛おしいw{/netabare}

まとめると、
キャラ項目の1番始めの文章になりますねww

総評 ☆3.6
本当の所は物語の部分を☆4.0にしたいのですが、どうしても日本編に納得出来ない自分がいるので☆3.5として頂きたいと思います。ファンの方には申し訳ない。

この物語について、
{netabare}自分はファントムは3人共死ぬと思ってましたので、最後に礼二が撃たれたのにはそこまでビックリしませんでした。逆にアインが生き残った方にビックリしましたがこれこれでありかもしれないですね。3人共、罪のない人を多く殺してきただから報いを受けるのは当たり前です。

キャル→死亡
礼二→キャルを巻き込んだ、死亡、アインと共に生きられなかった
アイン→唯一生きる意味であった礼二が死亡(あなたと一緒なら生きて行けると言っている)

この三人にはこの様に各々落とし前を付けられている。

しかし、キャルが1番マシな地獄かもしれませんね。
礼二との誤解も解け、愛しの礼二に殺された訳ですから。

こう考えると、礼二はキツイですね。
根源であるインフェルノの力を増加させて行ったのは礼二のファントムとしての力が大きいのでこれだけの報いを受けたのかもしれません。

それにしても、
綺麗に話が終わったように見えて、インフェルノは残ってるんですね。最高幹部であるマグワイヤが生きてますから。途中から彼は余り話に関係ありませんが彼を潰さなければインフェルノは残りますから、ファントムという悲しい存在はなくならないわけです。{/netabare}

色々と報われない話です。

最後に、
なんだかんだ言いましたが長い時間楽しませていただきました。ありがとうございます。時間に余裕のある方は是非見ていただきたいなと思います。

長文、駄文、失礼しました。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2
ネタバレ

天啓 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

裏社会に翻弄される少年少女の物語

原作 虚渕玄
ニトロプラスのゲーム原作作品
殺し屋として育成され、組織に翻弄される少年少女を描いた作品
主人公 レイジ=ツバイ メインヒロイン =エレン=アイン
サブヒロイン=キャル=ドライ
※ドイツ語でアインツバイドライ=1,2,3 殺し屋1号、2号、3号という意味
主人公レイジはアメリカ旅行中 ギャングの抗争現場に出くわす
そこで 殺し屋アインのお仕事を目撃していまう
目撃者は抹殺するのがその世界での掟
しかし、アインはレイジの殺害に失敗 逃げるレイジ
最終的には組織に捕まるが 殺し屋として最高の称号であるPHANTOMを与えられたアインから逃げたことで、レイジにも殺し屋としての素質があることを アインを育てたサイスマスターから見込まれ
レイジもツバイとして 殺し屋の教育を受け 立派な暗殺者として成長して行く

この裏の世界 騙し、騙され 誰が味方で誰が敵なのか?まったく判らない
そんな中でアインとツバイの運命ももてあそばれる
20話まではとても面白くて 次が気になって気になって ほぼ一気見してしまいました
21話以降はアメリカでの裏稼業に見切りをつけ、アインと共に日本に帰り身を潜めながら暮らすレイジとエレン
ただ、高校二年生と一年生の兄弟という設定
これでもうガッカリ
どう考えても年齢設定おかしすぎる
ましてや21話の冒頭 2YEARS LATERという文字が流れる
それから二年後という意味だよな?
二年もたって高校生はおかしすぎ
PHANTOMとして殺し屋の頂点に立ったとき どう若く見積もっても18才は超えていただろう?

それの二年後だ
アインと初めて会った時 15才前後と思われるが そうるとアインの年齢は?

14才にしちゃナイスバディすぎるべ?
更に追い打ちを掛けるのがキャル=ドライの再登場
始めてレイジと出会った年齢が10歳程度
1年ほどレイジと暮らしたとして 再登場した年齢を考察すると
10+1+2=13才ということになるが
日本での再登場は {netabare}バイクに跨り、ライダースーツを身にまとい {/netabare}

そしてボンキュボンのナイスバディ
どうみても17~18才でしょ
この問題は多くの方が同じ感想をお持ちのようですね
後半はこれが気に成っちゃってね 
大きな減点
それに日本でも武器を隠し持っていたレイジとアインだけど
どうやって拳銃入手した 裏の組織に頼めば、居場所を教える様なもの密輸できるツテがあっても同じことだし 日本の公安はそんな甘くないですよ
それと21話以降OPが変わった
それまでは作品雰囲気にあった感じてすごく良いと思っていたのに
21話以降のOP曲は聞くに堪えないくらい酷かった
OPアニメもなんか雰囲気合わなかった
21話以降で興ざめでしたね
もう一点 気になった点
インフェルノの最高幹部 マグワイヤが何故そんなに恐れられているのか?という描写が一切無かったこと 最高幹部である以上何らかの成り上がり物語があり部下から恐れられる存在であるはずなのだが?
どう見ても簡単に暗殺できるようにしか思えなかったのも残念だった
最終話は{netabare}エレンの故郷と思しきモンゴルへ二人へ旅をする{/netabare}

これはなんともシュールで良かったんだが 最終的にどうなるのかが読めちゃったのもちょっと残念だった。
二人には幸せになって欲しかったのだが・・・・
年齢設定とか気にしなければ 相当楽しめる作品だと思いますが
個人的には気にする方なので・・・・
そういう細かいところの設定とかしっかり作り込んでくれいたらと思うと
もの凄くもったいない作品かと思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 13

86.2 2 ガンアクションでシリアスなアニメランキング2位
ヨルムンガンド PERFECT ORDER(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (1797)
9872人が棚に入れました
両親を戦争で失い、武器に関する一切を憎むようになった元少年兵ヨナは、ひょんな事から若き女性武器商人ココ・ヘクマティアルと、彼女が率いる私兵達と共に世界中を旅する事になるのであった……。

声優・キャラクター
伊藤静、田村睦心、石塚運昇、大原さやか、乃村健次、小西克幸、四宮豪、勝沼紀義、羽多野渉、箭内仁、豊口めぐみ、松風雅也、冬馬由美、奈良徹、小清水亜美、加藤沙織、磯部勉、久川綾
ネタバレ

ポル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

「ふふーふ」2期の感想

2012年4月から6月まで第1期12話まで放送、同年10月2期として13話から放送で物語の続きである。1期から見ることをオススメします。

各話の大まかな展開と感想↓
1話(13話) 天を仰ぐ蛇
{netabare}
前回カレンは陳国明(チェン・グオメン)をバルメに殺害されたことに怒りバルメを2発銃を撃ち込んだ後にヨナに撃たれ深手を負った。命をとりとめたものの、病院を抜け出し行き場もなく元チェンの中華料理店だった場所に座り込んでいたところ、アマダ博士に引き取られ秘書(おそらく護衛)として雇われることに。アマダ博士に振り回される日が続く描写。カレンは元敵でしたが良かったですね。

ある日アマダ博士とともに旅行へ行くことに。行った先はココたちがおり、何かの計画の海上からのロケット打ち上げ現場だった。バルメとカレン殺意むき出しでにらみ合う、それをアマダ、ココの二人に(`・д・´)コラ、ヤメタマエ!!とてもシュールだった(笑)
今回が最終ロケット打ち上げで126機目だと言う。アマダ博士とココが何か企んでいるようであり、ヨナはそれをなにか感じ、恐ろしいと思っている。

CIAのブラック課長はココとアマダ博士との計画をいち早く察知し、2年前からアールを仲間になりすましスパイとして送り込んでいたようである。なんの計画か知りたいだけなので、ココを暗殺されては困るらしい。ブラック課長らの計画がバレることを恐れ、CIAの中にココを暗殺しようと企んでいる者がいることに気づき調べるらしい。

CIAのブラック課長の部下ヘックス。今までココを狙う暗殺者を送りつけていた張本人と思われる。ココに対して過去に恨みがあるようである。ヘックスはブラック課長から作戦名しか聞いておらず動いていたようである。元同僚にオペレーションアンダーシャフトとは?と誘惑?尋問し、武器商人ココ・ヘクマティアル篭絡計画であり親族が経営するHCLI社の情報網を利用し軍にプラスにしようという計画だということが判明。上司であるブラック課長は裏切ることはできず、ココを苦しめるには何が効果的なのか?ヘックスは考え始めた矢先、ヨナの様子が映る。嫌な予感しかしない。
けっこう場面が変わり今回は色々詰め込んだ内容でした。
{/netabare}
2話(14話) Dance with Undershaft phase.1
{netabare}
CIAブラック課長の繊細が明らかに、右腕アール、左腕ヘックスとのこと。
護衛の訓練中のヨナたち。なんかかっこいいですね。
アールはヘックスのことをブラック課長に聞くが、どうやらヨナが狙われていることをアールに見殺しにせよと。
{/netabare}
3話(15話) Dance with Undershaft phase.2
{netabare}
アールってただのスケベだと思ってたが撤回します。かっこいい。
なんとかブラック課長(通称ブックマン、アールからソウ)を説得できたアール。ヨナは注射を射たれ意識が朦朧としていてピンチ。ココ「ヨナぁぁΣ(゚д゚lll)」ココにアールは「お嬢、俺はブックマンのエイジェント、つまりはスパイだ!」潔すぎるだろ。ココ真っ白に!( ゚д゚ )アール「ヘックスを倒したら俺もお嬢の前から消えるから」ココ「スパイでもいいからいてくれるよね?みんなには黙っておくから」(つд⊂)一連の会話のやり取りを見ていてなんか悲しくなりました。お互いに好きな仲間だからこそ裏切られてるとしてもそばにいて欲しい気持ち。
でもヘックスと相打ちで死んでしまうとは。ヘックスはかろうじてスコープのおかげで助かったようですが2人の生き残りと撤退したあと山岳部へ逃げ込んだ場所で、ココの逆鱗にふれてしまった彼女は戦闘機の空爆で死亡。
しかしまさか3人を殺るだけなのに空爆って過激すぎる気もします。山が消し飛んで。やりすぎだろ。
こうして欲深なCIAブラック課長の右腕アール左腕ヘックス両方失うことに。
{/netabare}
4話(16話) キャスパーとヨナ
{netabare}
キャスパーは仕事がうまくいってません。邪魔する敵に宣戦布告の意味であるリゾート地の館を襲撃する。チェキータさんの骸骨マスクこわいですねぇ。暗殺者っぽくて。

前回アールを失った暗い雰囲気を変えるため、日本で作戦行動する前に遊び倒すココたち。ヨナは日本に暮らす以前基地にいた子供達3人の様子を知るためキャスパーとともに見に行くことに。平和で清い生活をしていることを知ると3人の子供達に会わずに帰ることに。キャスパーに殺意むき出しだった頃と比べるとだいぶ変わりましたね。

日本で合流した理由は、キャスパーの仕事の邪魔をしてる敵を排除するためココたちと行動をともにする作戦らしい。
{/netabare}
5話(17話) 嘘の城 phase.1
{netabare}
東條のSR班の話、説明が長く難しくヨナ寝てしまいました(笑)
SR班インドネシアのジャカルタを拠点に活動する、日本の秘密諜報組織が宣戦布告してきた。日本は安全、キャスパーの言うことは信じられると嬉しそうに話していたヨナですが、メンバー全員武装命令でガッカリの様子。
キャスパーとの会合に来たSR班の秘書と思われる女性のベルトに仕込んだ剣にはビックリしました。それにしてもキャスパーさん楽しそうですね。どこか精神が壊れてるような気がします。チェキータさん「どうしてこんなふうに育ってしまったんでしょうね。昔は可愛かったのに。」
{/netabare}
6話(18話) 嘘の城 phase.2
{netabare}
SR班は壊滅。キャスパーは大喜び。日野木一佐は戦う場所を彼らに与えたのだという。本人の思惑とは異なり暴走を始めた部下たちを止めることはできなかったのだという。なんかつまらない幕引きでしたね。子供が本当の娘と気がついたときはびっくりしましたね。ウソでタイ人の妻と結婚してるのがウソだったとは。
{/netabare}
7話(19話) Pazuzu
{netabare}
荒野を大型トラック10数台で輸送中、エクスカリバー社の連中、関係のない民間の車を攻撃。怒ったココはお前たちはクビだと。仕事をクビになった逆恨みから、おとなしく帰ったふりをして待ち伏せし攻撃をしてこようとするエクスカリバー社。ワイリの有能さもあって返り討ちにあう。
ワイリの話はウケました。頭部の剃り込みの話、湾岸戦争中、敵の秘密の化学武器工場を破壊するミッションで負傷した側面頭部に毛が生えなくなったためバランスをとった((´∀`*))ヶラヶラ
ワイリの爆弾テクすごいですね。レームがワイリのヤバィ話をしたのがきっかけで怯えまくりのヨナ。ヨナ「ワイリの授業はまじめに受けないとヤバィ」
{/netabare}
8話(20話) NEW WORLD phase.1
{netabare}
以前ライバルだった武器商CCAT社カリー社長。マイアミ博士との会話で武器商人廃業宣言。ココとアマダ博士の目的、存在を危惧、また中堅の小火器商人が食いつなぐのは不可能と察しており次の職業としてレストランの経営を画作してるようである。部下のミルドは「カリーが軍需産業で食いつなぐことはもう不可能」と発言したドクター・マイアミに激昂して食ってかかるが、ドクターの護衛であるカレンによってボコボコに叩きのめされた。わざと殴られていたようでもあり、何か悲しいものがありますね。
ブラック課長、ヨーロッパ系兵器ディーラーのアマーリア、ココの計画に気づき始めてるような感じである。
アマダ博士とココしか知らないヨルムンガンド計画とはなんなのか?
{/netabare}
9話(21話) NEW WORLD phase.2
{netabare}
各地で優秀な学者が謎の部隊により誘拐される事件が起こっていた。ココたちの仕業であり、世界中を駆け巡り派手に行動をおこしているようである。

ハンバーガー店で待ち伏せしていたCIAブックマン課長。ココの計画が気になってしょうがないみたいである。

ブックマン課長らの話によると量子コンピュータを作ろうとしているのではないか?現在の最速スーパーコンピュータで数千年かかっても解けないような計算でも、例えば数十秒といった短い時間でこなすことができる、とされている。実現すればあらゆる暗号セキュリティが紙切れ同然になるという話だ。

次に狙われるのはレイラ・イブラヒム・ファーイザなのではないかと予想しているブックマン。量子物理学博士にして活動家。「情報革命ネットワーク」を立ち上げ、中東ネット界を荒らし回った。様々な密約・機密資料をハッキングにより公開。その巧妙な手口から、「おしゃべりラビット・フット」の異名で呼ばれる。

誘拐のミッションが立て続けにあり不安を感じるルッツ。ココの考えてることはなんなのか?これからの展開が気になります。
{/netabare}
10話(22話) NEW WORLD phase.3
{netabare}
量子コンピューターを使って敵の衛生地形情報を書き換え、嘘の情報を流すことで特殊部隊から逃げることができたヨナたち。
ヨルムンガンド計画の全貌をココの私兵メンバーたちに明かす。全境の空の封鎖。それによって現在飛行中の人々約70万人は死ぬと言う。戦争でこれから死んでいく人数を考えれば微々たるものだと。ヨナは「そんなノダメだ!」とココに銃を向ける。
{/netabare}
11話(23話) ウォーモンガー
{netabare}
ヨナはココの部隊をやめ、示し合わせたかのようにキャスパーが勘を働かせヨナを待っていた。ココの兄だけあって鋭いですね。
CIAブックマン課長がこのままだと立場が悪くなるだろうとココに忠告を受け指示通りに行った先で襲撃にあうが別の軍に助けられる。武装グループに襲われると同時に助けられる、作戦名は自分が命令をだしていないのにオペレーションアンダーシャフト作戦だという。まるでリアルタイムで情報操作されてるようでココは情報界の化物を通り越して神になった。最強の力を持ちながら何故世界征服をしないのか?ココの作る「新世界」を心の底から見てみたいと思い、ブックマン課長はココに篭絡される。武器商人ココを篭絡させる作戦だったブックマン課長のアンダーシャフト作戦は逆篭絡、ココに利用される側になってしまったという、なんというか滑稽ですね。
{/netabare}
12話(24話)(最終話) 恥の世紀
{netabare}
2年後。少し背が伸びたヨナ。結局ヨナはココのもとへ帰ることに。別れ際のチェキータさんヨナを気に入っていたようで最後までキャスパーに不満って感じでしたね。
ヨルムンガンドが発動した姿は結局みることはできませんでしたが、空の封鎖された今後の世界、続編があるなら見てみたいですね。面白かったです。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 7
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

戦闘と会話がこの作品の売りだと思う、体を揺さぶる砲撃あるいは心を貫く弾丸のような

悪くないが、期待していた面白さではない。
ヨルムンガンドの全容が明らかになるまでと、それを実行するまでの話。

1クール、シリーズものの2期で最後、漫画原作
1期の感想はこちら→ http://www.anikore.jp/review/637825/

※ネタバレのオンパレード感想


{netabare}原作遵守がアニメの正解とは限らない。
正直、原作が制作のポテンシャルに追いついてない感じ。・・・原作知らないけどw

ココの計画へ向かう話だから、それについての話が多い。
だが、それに関わる話があまり面白くない。ココの計画に群がるヤツの話も微妙。
どうしても政治的というか、内部工作的な話になる。

1期では毎回必ず攻撃、口撃の応酬があり、どの編にも魅力的な敵か戦闘があったのになぁ。


この作品の微妙さは、
①魅力的な敵と戦闘が少ない
②締めとなる大きな戦闘、イベントがない

戦闘に関わる敵は、CIAパラミリ?のヘックス、日本のSR部隊?のヒノ(キ)、イラクのギャングみたいなヤツら、アメリカ国防省?のヤツとナイトナイン?、
かな。
正直、魅力的な敵はヘックスだけだった。
魅力的な編は「嘘の城」。アール・ヘックス編もまあまあ好き。
ワイリの話も好きだが、その後のチンピラが興ざめ。自分としてはワイリが一番輝いた瞬間はバルドラを狩るときだし。

ヘックス戦でアールと相撃ち(ヘックスは生存)のシーンがあるんだけど、両方同時に撃って当たるっての白けるんだよね。片方が死亡か致命傷、もう片方は当たらないかかする程度ならまだいいけど。

チェキータさんと流浪人剣心のオロチ使いみたいなヤツ、SR部隊との戦いは中々好き。
やっぱ、ああいう超近接戦のプロが複数いる自陣に飛び込まれると撃ち様がなくなるのかな。ヴァルメも同様。

んで、一番大きな戦闘となるのがナイトナインとの戦いに当たると思うんだけど、
最強の敵でせっかく力が均衡している戦いなのに、その凄さが分からない。そしてその戦闘の終わり方が虚しい。敵も味方も死者が出なかったことが、凄さではあるが。


こういう展開になったのはココの計画(ココとミナミ博士の計画だけど)、ヨルムンガンドの性質によるものが大きい。
正直、この計画自体は好きだ。
ルルーシュのフレイヤや、シュタゲのタイムマシンより現実味がある。実際、今リアルにあるこの世界でも似たようなことはできそうな気がする。

ここで結末の話するが、
ある意味、予想外で拍子抜けした。最悪ではないが、下から三番目ぐらいの悪さ。
ワースト一位『夢落ち』(意味不明なハッピーエンド、頭がイカレルも大体同じ)、二位 『世界崩壊』か主要キャラ『皆殺し』。
『俺たちの戦いは続く』が来るとは思っていなかった。
これ自体はあり得るのだが、問題なのはそれ単品で来たこと。
計画を実行してから、あるいはこの作品の象徴となるような大きな戦闘が終わってからであれば、そこまで微妙にならなかった。それらがなかった。

ヨルムンガンドの計画を実行する能力があれば、20世紀に入ったばかりか、それ以前の時代にあったシステムを世界に強要できると思う。
それに対する意見は、キャスパーが言ってくれたから控えます。

惜しかったなぁ。
まず、ヨナの総集編回をもっと短くして「砂の城」回にぶち込み、
最終回のAパートを最後の戦闘、Bパートをヨルムンガンドの実行とその被害を見せて欲しかった。

具体的に話すと、
ヨナが「それでもココと旅をする」
→大きな戦闘、勝つ
→ヨナとココが笑顔
→ヨルムンガンド実行
→地球儀を回すように世界の被害を映し出す、あるいは新聞に「世界で同時に飛行機墜落、約70万人死亡」とか。

まあ、何にしても余韻のない結末だった。
ちょっとフロントミッション1の終わり方に雰囲気似てたけど、中身が全然違うしな。
最後の会話なんて、ルツ以外は印象に残っていないし。

アニメではこの微妙な最後を見せたかったのだろうか?
だったら、最後までそこに向かうためにお金を稼ぎ、色んな敵と出会い、闘う姿を見せて欲しかった。
そうしている間に時間切れ(2期終了)でも良かったんじゃないかな。

やっぱ(主役が武力を行使する)軍事モノって過程を楽しむものだな。アクション映画に近い。
シリーズものはどうしても1期と比較されてしまうのはツライところだが、
1期が良かったからその良さを貫いてほしかった。

OPは後の方になると感慨深かった。
アールが戦死した回でのEDは良かったな。
{/netabare}


余談だが、{netabare}
ココたちはタイムマシンのない小さなSERN、ココは表に出ないルルーシュ、
みたいに慣れる可能性はあったけど、ココには無理なんじゃないかなって思った。
アールやエコーが殺されただけであれほど心を動かされているのに、70万人を自分の手で殺せるとは思えない。
マオなんか家族がいるのに、計画を実行した後、正気を保てるのだろうか。

量子コンピューターなら殺さずに、空を飛んでいるのは半強制的に着陸させ、飛んでないのは飛ばせない、とかできそうだから、
あの回から2年も時間あったから飛行機全部墜落させるって考えは改めてたのかも、とか色々思ってた。

良かろうと悪かろうと、見せて欲しかったなぁ。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 10
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

<最終回まで視聴完了> ヨルムンガンド計画の全貌を知った上でみつめる世界はどう見えるのだろう

原作は未読だけれど、1期から視聴してきた。
この作品を観るとき、銃撃戦にワクワクしてしまう気持ちと同時に
いとも簡単に人が殺されていくことに対しての麻痺に恐怖を感じ
ちょっと複雑な想いに駆られる。

両親を戦争で亡くし、武器に深い憎しみを抱きながらも
武器商人であるココたちと行動をともにし、自分と彼女達の身を守るヨナ少年の
心境にはまるで及ばないにしても、少し理解した気持ちにはなれる。

兵器や武器は人を殺す道具であると同時に、身を守るものでもある。
兵器や武器は憎しみを生む道具であると同時に、
一部の平和は保たれているという現状。
無抵抗ではやられてしまうだけなのだ。
だから戦うしかない。
生きるために。後世のために。
だから兵器や武器は作られ続け、それを売る人がいて使う人がいる。
だったら・・本当の平和はいつやってくるのだろう?
ココが言う世界平和とは?そう思って最終回までを見届けた。
彼女の考えに賛否は分かれるかもしれないが、僕は概ね共感できた。
もしそれが実現したとして、いったい誰が実現させるかで
世界は大きく変わってしまう恐れはあるけれど、
少なくとも武器を持つ戦争はなくなるのだろう。
しかし同時にそれは、武器に変わる新たな戦法でしかなく
この地球に人間が生きている限り、その危険は続くのかもしれない。

ミリタリー的なものが好物な自分にとって、もしかしたら永遠のテーマかも。
リアルな銃声や映像に心躍らせつつも、単純にカッコいい!と喜ぶだけじゃ
なんだか不謹慎な気持ちになり、綺麗ごとでもなく、
この想いを追求したくて「戦う作品」をついつい観ている自分がいる。

特にこの『ヨルムンガンド』はスケールの大きさや、リアルさが
演出や作画、脚本ともに際立って感じるのでなおさらなのだ。

今回の2期は、やたらドンパチやっていた1期に比べ
人間ドラマのほうを深く描いていたので、感情移入もハンパなかった。
とにかく、納得のいく良い最終回だった。
ちなみに、OPは相変わらずカッコいい曲なのだけれど
EDは正直、1期のほうが好みだったな~
---------------------------------------
<8話(20話)の感想>

おぉ、ついに「ヨルムンガンド」動き出すのだね。
今回は女性陣の活躍が中心で、観てて楽しかった。
アマーリアさん鋭いし、寡黙なカレンさんクールだし
料亭?っぽい座敷でのミルボとカレンの殴り合いが始まったのに
無視して話し合いを続けるDrマイアミたちも可笑しい。
さてさて今後はぐんぐん山場になっていくのかな。
次週が待ち遠しいです。
--------------------------------------
<7話(19話)の感想>

緊迫感の連続で、今回はすごく面白かった!
OPなしで始まったのに、あっという間に次回予告になってた。
銃撃戦以上に、人間の悪意と良心、計算高さや洞察力が
とても興味深かった。いいなぁ・・・ワイリのキャラ。
ヨナも冗談が言えるほどになって、随分と変わったよね。
冷静に考えれば、とんでもないことが起きているのに
ワクワクしてしまう・・・許してくり(苦笑)
------------------------------------- 
<6話(18話)の感想>

海ほたる懐かしい。って思ってられないほどの緊張感。
気づいたら握りこぶしになって身を乗り出してたし(汗)
後半、なんとも日本人らしいというかなんというか。
なかなか渋いまとめ方だったけれど、底知れぬ怖さがあるよね。
-------------------------------------
<5話(17話)の感想>

舞台は日本に。
よく知った場所や建物が見れるのはなんだか嬉しいけど
ホテルでの血しぶき飛び散るドンパチ見ながら
「あらあらあらあら」と『ARIA』のアリシアさんみたいに
心の中でつぶやいてしまった。
でも今回は空港での飛行機の描き方、カメラワークが
すごく好みだったので特に嬉しかった!
-------------------------------------
<4話(16話)の感想>

1期の1話の冒頭シーンが再び映し出された。
ヨナのいきさつを知り、これまでを見てきた今もう一度観ると本当にせつない。
{netabare}
かつて一緒にいて、今は日本で保護されている子ども達を
車越しにみつめるヨナのホッとした笑顔が、たまらなく泣けた。 {/netabare}
寡黙なヨナの気持ちを想うとき、いつも胸が締め付けられる。
そしてキャスパーがヨナに言った言葉が、どうにも引っかかって気になった。
------------------------------------
<3話(15話)の感想> 真実より事実

哀しかった。でも救われた部分もある。
{netabare}レナードの真実と事実。{/netabare}
ココ同様、事実を大切にしたいと思った。
いつも以上に深く、いつも以上にきめ細かく
ココの中にある憎しみ、怒り、そして哀しみを感じた回だった。
今回だけなのかな、EDもいつもと違っていた。
やなぎなぎの唄う「真実の羽根」がとてもせつなかった。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 70

84.8 3 ガンアクションでシリアスなアニメランキング3位
ブラック・ブレット(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (2574)
15402人が棚に入れました
突如、現れた異形の寄生生物「ガストレア」。赤く輝く目と圧倒的な力、そして桁外れの再生能力を持つ彼らの侵攻に、人類はなす術もなく大敗を喫する。国土の大半を失った現在、人類は彼らが唯一弱点とする金属「バラニウム」で作ったモノリスで囲われた、狭い「エリア」の中で、ガストレアの脅威に怯え、隠れながら生きることを余儀なくされていた。そんな中、生き残りをかけた人類のささやかな抵抗として組織されたのが、ガストレアへの対抗手段を持ったスペシャリスト集団「民間警備会社」――通称、民警。そのひとつ、天童民間警備会社に所属する高校生・里見蓮太郎は、相棒の少女・藍原延珠と共に、東京を壊滅に追い込まんとする、危険な企みに巻き込まれていく――。

声優・キャラクター
梶裕貴、日高里菜、堀江由衣、黒沢ともよ、小山力也、悠木碧、甲斐田裕子、豊崎愛生
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ハイスペクタルなチープさ +みんなの感想を見て思い出したこと

店員「安いよ安いよ、うちは何でも揃っている」
客A「お、これもあるじゃん★」
客B「ふざけんなこんなもんに金払えるか!」
客C「にょほほほ、これはなかなかの品質でござる♪」
客D「何で・・・こんな扱いをされているんだ」

客E「結局、何屋さんなんですか?」
店員「何でも屋です」



信念のあるところに道がある。
この主人公たちには道はあるのだろうか。

最初の数話を見て求めてしまったものは、ここにはなかった。

「蔑まされる日常と少女の手が血に染まる戦場」

人間の汚さがドロドロでどうしようもないヘドロの吹き溜まり、
そんな世界を守るために汗と泥にまみれ、血を流すが、涙は流れない、
そんなヘビーな世界を見たかった。

まあ、そこまでは求めていないけど、
一番に戦闘のグロさと派手さを、二番に人間の汚さと強さを堪能したかった。

ぶっちゃけ、微妙だった。


あらすじ省略。
長くなるから。


さて、この作品は要素、ネタが豊富な一方、どれもチープになってしまった。
あんだけの映像美なのに。

ツッコミどころを2つだけあげると、聖天子様護衛隊、れんたろ。
3つ目に戦闘を入れようと思ったが、短く言えば、対ガストレア戦をもっとみたかった。
{netabare}幼女や人間っぽいのとかのバトルの方が多かったし。
★みんなの感想見て、忘れてたけど、幼女ばかりがなんでこんな残酷な目に遭わされているんだ・・・

んで、護衛隊、あいつらの練度・程度の低さはなんだ?
れんたろにトイレで絡む(引っ張り込む?)シーンでは、
「おぃおめぇ、どこ中だぁあ?」
「ぅちのお嬢にタメ口聞いてんじゃねえぞコラぁ!!?」
「これ、見えないのか、バタフライナイフだぜ☆」
「うっひょーあんちゃんかっくぃー♪」
的な声が聞こえてきました。

このシーンでオレの視聴欲を根こそぎ刈り取られてしまいました。
違うだろ。

<オレの理想的なあのシーン1>
ドン(突き飛ばす)
→誰もいない倉庫みたいなところに入れる
→れん「おい何すんだ…」バン!!銃声がなり響く
→そのままダストシュート的なところへ放り込む → 終了
→の予定だったが、1人だけ腕ごとへし折らる
→れんたろが血のにじむダストシュート的なところを見て
 「ろくでもねーやつらだが、聖天子様は守ってくれよな」と立ち去る

≪オレの理想的なあのシーン2☆☆☆≫
トイレでお手て洗い中のれんたろ
→バン!! 後ろから銃声がなり背中から心臓の辺りを打ち抜かれ、流血
→れんたろバタリ、「片付けておけ」「はい」とれんたろに下っ端が近づき担ごうと手を伸ばす
→ガッ、「何!?」れん「そこはバラニウムが埋め込められているんだよ、肉体もあるから痛いもんは痛い・・・」
→下っ端ボスがすぐ頭を狙うがかわされる、れん「見え見えなんだよ」
→れんたろが素早く近づき銃を持つ手首を抑える
→れん「聖天子様の護衛で銃を撃てなくなっていいのか」とミシミシと音を立てるが、すぐさま力を抜き立ち去る

みたいな感じwwwww
とにかく有無を言わず、言わせずにバンとやって欲しかった。

しかも最終戦で、聖天子様の命の危険を考慮せずに嫌がらせを優先するとか、
どんだけレベル低いの??
一応、総理大臣、あるいは政治を行う天皇様のSPみたいなポジションだろ???
最後の最後まで萎えさせてくれたわ。


そして、れんたろ、おま、基本的に戦闘力も意志も弱過ぎww
ボス戦だけ強いって、あれか、そういう特殊スキルか!?
『ボスに強い』ボス戦では力が200%発揮される、ザコだと幼女がいないと力が出ない。

最終戦で演説するとき幼女に撃ち抜かれそうになるとか、
わんちゃんの群れで苦戦するとか、
どんだけ集中力と破壊力がないんだよ。省エネに銃は最高だろ??黒い弾丸なんだろ???

あと意志も弱い。
簡単に揺らぐな!! 迷うな!!! せめて5割ぐらいの時間は固い意志を保ってほしい。

何のために戦う???
「オレは、幼女のために闘う!! もちろんえんじゅは特別だ!!!!」
とかロリコンを公言したり、
「オレの守備範囲をなめるなよ! ちゃんときさらさんも入っている!!!!!」
とか女好きを公言したり、する方がいっそ清々しい☆☆☆☆☆

・・・ここまで露骨である必要はないけど、建前ぐらいは揺らぎないものを持って欲しかった。
迷ってもいい、だが迷っていい時は少ない。
ここらへん、意志の微妙なキャラが多いから、タネやんとか女医さんのカッコ良さが引き立つ。


あ、あと民警のパートナー、幼女たちの忠誠心を掘り下げてないのが残念でならなかった。
などなど{/netabare}他にも色々気になる点はあるんだけどね♪

とにかく、世界観として厳しい現実が目の前にたくさん転がっているのに、
その緊迫感が全然伝わらない。
ブラックブレットの世界に飲まれることがはなかった。


文句たくさん言ったし、他にもはたくさんあるけど、
なんだかんだで、そこそこおもしろかったよ~☆


{netabare}最終話のきさらさんとえんじゅは良かったわ。

きさらさん、その点に関しては確固たる決意があるんだな★★★★★
えんじゅ、そう思える人間は少ないんだよ、君は最高だ~☆☆☆☆☆

そしてれんたろ、おまえは平和主義者か? いつまでそれでいられるんだ??
もっとおまえが見てきた呪いを教えてくれ。目指す所は違えど、タネやんと同類の人間なんだろ!?

・・・フフッ、フフフフッ、フフハハハーーーッハッハッハーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!







★今期、2番目に期待していた時の感想{netabare}

物語 : 4.0  作画 : 4.5  声優 : 4.0  音楽 : 4.5  キャラ : 4.0
【2話までの感想『表現力と演出と物語の問題』】

どこかで見た設定の塊だな。

「デガミバチ」的な敵が、
☆「寄生獣」的に現れ人類を侵蝕し、
そいつの影響を受けた妊婦から生まれる子は☆「エルフェンリート」的なスーパー女の子で、
☆「進撃の巨人」的に壁っぽいの建てて安全地帯を作り、
パートナーは「ガンスリンガーガール」並にちびっ子で不幸で強く、
なんか「AKIRA」っぽい終末感、
「幽遊白書」の仙水編的な残酷に扱われる人外とされる子ども、
高校生ながら生計を営む「ハヤテのごとく」バリの貧困生活感覚とちびっ子の組み合わせ、

・・・がんばってもこんなもんかなww
こういう事を言い続けようと思えば、いくらでも言えると思う。

『○○っぽい』をがんばって出してみました。
最初は☆が付いている3つのイメージだったけど、
寄生獣・エルフェンリート・テガミバチ・ガンスリンガーガールを合わせた感じが近いかな。
・・・巨人は観てないからよく分からんしw

んで「どっかにありそうな設定」って言われそうだけど、
ぶっちゃけ似通ってしまう、ってどんな作品・ジャンルでもあり得ることだから気にしないのが吉。

単純に、高校生・バトルで分ければいくらでも「同じような作品」が出てくるじゃん。

つまり何を題材にするか、どんな世界観なのか、設定なのか、
じゃなくて『表現力と演出と物語の展開』次第で評価が変わるんじゃないかな。

その点においてこの作品は、今の所、優れていると思う。

そして今後も優れた作品になると感じられる丁寧なつくりだと思える。

今期で2番目に楽しみにしている作品です♪



・・・ちなみに観始めた理由は『やなぎなぎ』さんがテーマ曲歌っている、
って感想を見かけたからですが、ぶっちゃけアニメ本編の方に引き込まれて、
テーマ曲はどっちも合っているからいいや、って感じですwww

投稿 : 2025/02/01
♥ : 25
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

評価できる点もあるにはあるが・・・

人類は壁に囲まれたわずかな居住区の中に追いやられ
壁の外から襲いくる巨大生物の恐怖におびえながら暮らしている
そして主人公たちは巨大生物を駆逐せんと立ち上がる!

んーどっかで見た設定ね?
っていうかまんま進撃の巨人だね

と言っても別にこれは進撃の巨人のパクリだ!
とか糾弾するつもりは毛頭ありません
作品が発表されたのは進撃の巨人のアニメ化よりずっと前
漫画は既に話題にはなっていたので
ある程度影響を受けてはいるかもしれませんが
そんなことを言い出したら大体の作品は
その源流となるような別の作品に行きつくものですし
そもそも進撃とこれとはだいぶ方向性が違う作品です

でも数あるラノベ作品でこれがアニメ化に選ばれた理由は
進撃の巨人の人気にあやかって便乗して儲けたい!
ってとこだったと思うんですね

主役の里見蓮太郎にエレン役の梶裕貴を持って来たり
OPのコーラスを進撃OPに似せてきたり
まぁ制作サイドが別の作品に想いを馳せて作っているんじゃ
いい作品なんかできっこないので
結局原作関係者もアニメスタッフも視聴者も
だれも得しないアニメ化になってしまったかんじ

原作者の神崎紫電は2007年にマージナルで
第一回小学館ライトノベル大賞大賞受賞
創刊して間もないラノベレーベルだったガガガ文庫
その方向性を決めかねない重要な第一回の大賞に
よくこんなものを選んできたなという内容でした
出来が悪かったとかそういう意味ではなく
かなりイカレたサイコスリラーで
粗削りながらすごい新人が出てきたなという印象でした

彼の作品でマージナルの受賞当時からブラックブレットまで一貫しているのは
人間の二面性を描くことに強いこだわりを持っているところかな?
アニメ最終話の木更さんのくだりなんかは特にらしさが出ている感じ
ただ善と悪の描き方がどうも両極端すぎるというか
オセロの石のようにきれいに純白と漆黒に分かれて過ぎていることに
どうも違和感を覚えるんですよね
実際には竹を割るように真っ二つに善悪の線引きをすることは難しく
白と黒は灰色のグラデーションでつながっているものだと思うのです

まぁでもそういった独特の世界観(原義のほうの)は
たとえそれが受け入れがたいものであったとしても
うまく表現できれば作品として面白かったはずです
でも悪人というよりただおつむが悪いだけの悪役たち
人間の持つ善と悪の二面性が主題なら
そこの描写が雑なのは致命的だよね・・・

結果出来上がった代物は
ただただ愛らしい幼女たちがひどい目に合うアニメ
という以外形容のしようがなく
観ていてしんどいアニメでした

おまけ
{netabare}に偽装した本題

ティナ役の黒沢ともよという声優をご存知だったでしょうか?
おそらくご存じなかった方が大半だと思いますし
ご存知の方もほとんどはアニメ声優としてではないでしょうね

私が初めて彼女を目にしたのは今から6年前
SoundHorizonの『冥王 (Θανατος ) 』のPVにて
当時12歳だった彼女は幼いアルテミシア役として出演していました
しかしまぁ陛下・・・じゃなくて冥王様が神々しすぎたのと
周りの死神さん方のインパクトが強すぎて
ほとんど印象に残りませんでした

その後『Moira』のコンサートでも
アルテミシア(少女時代)を演じていましたが
青年期を演じた栗林みな実と交代するまでだった上
ともよちゃんにはセリフひとつなかったので
私も実際に公演を観に行っていたものの
全くと言っていいほど注意を払っていませんでした

私が彼女のことをはっきり認識したのは
公演の半年後『Moira』のDVDに収録された特典映像でした
サンホラのコンサートは日程によって少しずつ演出やアンコール曲が違います
DVD化された最終日のアンコールでは『Roman』から星屑の革紐が演奏されました
そこでのともよちゃんのパントマイムがやばかった!

もともと『Roman』の楽曲の中でも星屑の革紐は特にお気に入りでした
そもそも私がSHにはまった契機になった曲が澪音の世界だったので
星屑の革紐の澪音とリンクする部分を聞いたときは鳥肌モノでした
でも『Roman』公演の星屑の革紐はプルーがあまりにシュール過ぎて・・・
だから『Moira』DVDで星屑の革紐が収録されると知った時も
ほとんど期待をしていませんでした

それなのに歌姫でもプロのダンサーでもない
ただのモーションアクターの小学生が
まさかあれほどの表現力をもったパントマイムで
盲目の少女と子犬を演じきってしまうとは!
いや、天才子役っていうのはこういう子のことを言うんだね

その次はそれから2年後、つまり今から4年前
彼女が中学2年生の時ですね
SHの次のStoryCD『Märchen』にて今度はアクターではなく歌姫として抜擢されました!
SHの歌姫といっても知らない人にはピンとこないと思います
往年のアニメ歌手やエロゲ界の人気歌手、元宝塚スターなど
メディアが持上げないので知名度はいまひとつながら抜群の歌唱力を持った方ばかり
それがSHの歌姫たちです
そんな錚々たる面子のなかに彼女の名前を見たときは首をかしげたくなりました
たしかに『Moira』での彼女の演技は素晴らしかったのですが
あそこで見せた輝きは歌姫に要求されるものとは才能の質が違います
中学生には荷が重すぎるのではないか?という不安で一杯でした

しかしそんな心配は全くの杞憂に終わり
中学生離れした歌唱力と年相応の愛らしさとを兼ね備えた
すばらしいパフォーマンスを見せ
見事に愛らしい雪白姫を表現してくれました
私はこの時点で完全に彼女のファンになっていました

その後劇団をやめて声優事務所に所属したらしいとか
プリキュアの主題歌を歌ってるらしいとか
モバマスやらアイカツ!やらで声優活動しているらしいとか
風の便りに活躍ぶりを耳にしてはいたのですが
実際に作品に触れる機会はありませんでした

今回アニメ放送に先駆けて日高里奈とラジオを開始したので
久々に彼女の声を聴くことになりました
・・・といっても元々歌だけでトークは聞いたことが無かったので
以前と比較したりはできないでいたのですが
性格は高校生にしてはしっかりしている(相方のちゃんりなが幼いだけともいう)けど
声の感じは高校生の女の子だなぁという印象でした

だから本編でティナのふわふわした声を聴いたときはびっくり
数年間でどれだけ成長したのか楽しみにしていたら
数年前より幼くなっているってどういうことー???
いやまぁ幼女役なんだから幼いのは当たり前だし
色々な役を要求に合わせて演じ分けてるんだから
ある意味成長しているんだけど
こっちの期待していたものとはちょっとずれてるというかw

天誅ガールズの歌う挿入歌を延珠&ティナとしてカバーしているものも
黒沢ともよではなくティナ・スプラウトとして歌っている感じなので
これもやっぱり何か違うなぁという印象

まぁでも歌って踊れる18歳というのは
最近のアイドル化する声優事情にマッチしているように思うので
今後どこかでブレイクしてくれるといいなぁなんて思います

あと最終話直前の12話でティナが画面上にはいるのにセリフが一切なくて
キャストクレジットにもともよちゃんの名前が無かったのはいくらなんでもひどい;;
いったい何のために観てると思ってるんだ!{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 29
ネタバレ

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

幼女不憫萌え(́౪‵) ♡…あなたの是非が…今問われる!!

原作ラノベ 全13話 原作未読


物語の概要―
『ガストレア』という寄生生物(大きな虫..・ヾ(。>д<)シ )
が蔓延る世界に、共存する人類!!

その巨大生物から身を守る為に人類は
“モノリス”という巨大な防壁を築きそれらで囲んだ
安全な地域=エリアにてその驚異から身を守り暮らしていた…


ガストレアに対抗する力を持った”少女” \_( ゚ロ゚)ココ重要!!
「イニシエーター」と、彼女らを指導する「プロモーター」によって
組織された「民間警備会社」⇒略して”民警”とのその戦いを描く物語!!!

                      (あらすじ一部参照)

というまどろっこしい前書きはこのくらいにして
私的に本作をわかりやすくまとめてみるとッ♪


◆ここだけは抑えておきたい! ブラック・ブレッド三大要素◆

①幼女ハーレム計画。.゚+(ヾ(。>∀♡)シ)).:゚+。(冗談ですよw)

②大きな虫さんたち…うじゃうじゃめたこわ恐怖;゙゚’ω゚’):

③人類の驚異と化した↑とのダイナミックアクション!!
(…その戦いの裏に隠された社会の闇…謎、陰謀、悪事、その真実とは?!)


と大雑把に言うとこの三大要素が大いに絡まり合う展開となりますv(´∀`*v)


とまぁえらい偶然なことに
私の大好物(幼女)とVS大嫌い(虫さん)が相まみえるという
なんとも複雑なはぅあぅぅ~な(´Д`;)構図に!
言うまでもなくハラハラドキドキ展開になるのです(´Д⊂ガンバッテ

そしてガストレアという寄生生物という名の大きな虫たち!!
についてですが、虫さん嫌いな皆さま( ´ ▽ ` )ノ

どうぞご安心下さい♪
虫は虫でもその実態があまりにも大きく凶暴な生き物なので
虫さん特有のウジャウジャ感というか、びやーっとした気持ち悪い感は
若干弱めで、ナウシカで言うところのオウムさんや
特撮もののモスラーやモスラーッ♪などが大丈夫であれば
何とか大丈夫なレベルではないかと存じます(`∀´)ゞ


そして、やはりやはり物語や展開その演出は実に巧いです♪
幼女萌えさせるところはしっかりさせ゚+o。ドキュ―(*゚д゚*)―ン。O+゚
ハラハラさせるシリアスモードや鬱展開をかみ合わせ((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタタタw
私の心をむさぼりつくすのであります…Σ(゚д´(ω・` )

その演出には大変心揺さぶられ
私かなり熱い思いがこみ上げてまいりました…


ということで私は声を大にして言いたい!!!

本作に登場する”呪われた子供たち”という名の
幼気なその幼女たちへのこの胡散臭い社会の扱いのその酷さに

ほとほと私は遺憾の意を表にせずにはいあられないので
ありますよッヾ(`Д´*)ノ


この世に授かりし全ての幼女たちの笑顔を、
その優しい眼差しを―

ごくごく普通の少女として、みな誰しもが夢見る気持ち、
そのささやかな幸せを、その願いを、想いを、夢を、希望を…
踏みにじり、蹴散らす権利など誰にあるというのだデス!!

そんな社会を是とするならば私はまっぴらごめんであるデスヾ(`Д´*)ノ


仮に私が、100歩譲ってロリコンだったとしよう…
いや譲るまでもなくロリコンなのだが(♥ó౪ò)ヾ(・ω・`

幼女たちの幸せを願うこの気持ちは―
もはや揺るぎようのない人間の生理現象だと思うのですが…?


色々と誤解を招きかねないので伝えておきますが
何も私は幼女たちを●□▲×チョメチョメしたいという訳ではない(`・ω・´)キリッ

何よりも幼女たちの… ぁのあどけない笑顔.*・゚
そう、彼女たちにはいつも笑っていて欲しいのだ
はしゃいでいて欲しいのだ、喜んでいて欲しいのだ、

幸せであって欲しいのだ…

傷ついたり泣いたりした悲しい顔はみたくないのだ
胸が切なくて苦しくては焦がれて堪らないのだ―

幼女たちの幸せをそっと見守り、愛でていたいのだ…

そんな風に思うこの気持ちは間違っているのだろうか…
いけないことなのだろうか… 誰か教えて欲しい…


たとえ世界中の誰もが…
彼女たちを嫌い蔑み滅ぼそうとしたとしても

私だけは絶対に守りぬく…
この身を呈してでも この命にかえてでも―

そんなロリコン人間に… 私はなりたい(o´Д`)Ф_ … 



ぁ、さて散々支離滅裂な内容でお送りしてきましたが、
本作、私はお気に入り棚にぶち込みたくなるほど
大変楽しませて頂きました♪

まず、主人公『蓮太郎』の相棒『延朱』がどーにも
妾(わらわ)可愛すぎであって、天誅ガールズのくだりとか…
大変胸を揺さぶられ…私の涙のダムが決壊し崩壊しました。゚(゚´Д`゚)゚。

さらに金髪ロリのちょー強幼女『ティナ』も魅力満載で
これまた可愛い(◍’౪`◍)♡…

極めつけには、猫耳ロリの『翠』たんまで登場するという
大盤振る舞いときたもんだ♪

ふと見渡せば、そこはあたり一面幼女だらけ…
ここは正しく幼女たちの桃源郷♡


心の奥底にひっそりとしまっておいた計画…

そう幼女ハーレム計画という名の
変態紳士の野望を画策、企てようとやっきに
なってる方々からしてみれば
本作はまさに打って付けの作品となっていること間違いなし!!


うん…しかしながらちょいとばかし心えぐられる展開になるかと思いますが…

沙都子や梨花ちゃま、れんちょんや、八九寺、千冬ちゃんや白たそ好きな
そこのあなたには是非とも視聴に挑んで頂きた作品なのです!!!

物語、声優、作画、音楽、キャラもあにこれで言うところの
かなり高い水準で描かれ、作りこまれた作品であると
私は自信を持ってオススメしたい作品でなのです…

アクションにバトルに何かと臨場感溢れる
演出と…でもまぁ {netabare} 最後は○兄に任せてしまって良かったのかと
些か疑問点は残りますが…w

これも延朱をまた一人ぼっちにしない為と考えれば
致し方ない事の結末だったと受け入れられるでしょう…{/netabare}


ただ1点… 彼女たち幼女たちへの扱いを
不憫萌として受け入れられるのか…
はたまた一切受け付けられないのか…
そもそもロリとか興味ないし(ヾノ・∀・`)なのか…

ココは大きく評価に影響してくるものかと存じます(゚д゚)_。)
ちなみに私はエンターテイメントとしては受け入れられましたが
やはりその方向性、趣向にはNOと言わざるをえず…

なんとも惜しくもお気に入り棚入りを逃した作品となりました(。-`ω´-)ンー
(ま、そもそもお気に入り棚いっぱいぱんぱんでもぅ入る余地がないんですがね…w)

いや心揺さぶられ大変楽しませて頂いた点はふんだんにお伝えさせて頂きますぞ!!


ささ!! そこの幼女ハーレム計画を企てている
そこのあ・な・た!! 幼女エキスが足りなくなったその時には
ぜひぜひこちらに立ち寄って頂きたい! 
私きってのオススメ案件でございます(∩´。♡∀<)⊃ぜひッ!!

投稿 : 2025/02/01
♥ : 64

84.4 4 ガンアクションでシリアスなアニメランキング4位
GUNSLINGER GIRL [ガンスリンガーガール](TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1146)
7519人が棚に入れました
舞台は現代(もしくは近未来)のヨーロッパ。イタリアの公益法人「社会福祉公社」は、政府の汚い仕事を代わりに行っている。その中でも作戦2課では現在表向きは障害を抱えた子供達を引き取って福祉事業に従事させることで社会参加の機会を与える、という身障者支援事業を推進する組織という名目で、集めた子供達を「義体」と呼ばれる強力な身体能力を持つ肉体に改造し、薬物による洗脳を施した上で、政府の非合法活動に従事させていた。
また、この社会福祉公社と敵対する反政府活動組織は五共和国派(通称パダーニャ)は、北部同盟党首ウンベルト・ボッシが提唱する、北部8州と中部3州をイタリア共和国から分離独立させて「パダーニャ共和国連邦(Repubblica Federale de Padana)」を樹立する、という構想を実現する為に武力闘争を行っている。

声優・キャラクター
南里侑香、木内秀信、三橋加奈子、宮本充、仙台エリ、江原正士、小清水亜美、堀内賢雄、寺門仁美、井上倫宏、家中宏、中川里江、岩崎征実
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

情熱の国イタリアを舞台としたドラマチック愛憎劇

♪たった一つの想い貫く/難しさの中で僕は/守り抜いてみせたいのさ/かけがえのないものの為に/果たしたい約束

・・・というKOKIAが歌う第2期のOPが物凄く印象的な本作。

あにこれでは第1期の方が評価が上ですが、個人的には第2期の方が更に見応えがあると思いました。
(1期と2期で制作会社も監督も変わってしまい、キャラデザも変更されたので視聴者が戸惑ってしまったのかも→見続ければ慣れますが)。

原作マンガは計15巻全100話で、そのうちアニメ化されたのは第1巻~第5巻の第29話まで(つまりまだ序盤の1/3だけ)なので、中盤以降もいつかアニメ化してほしい作品です。


◆視聴メモ

・イタリアの色々な観光地を作品舞台として取り込んでいる点はとくに高評価したい。
・第1期と第2期でキャラクターデザインが結構違う(個人的には浅香監督の第1期の方が好き)。
・第2期の第1話に言及のあるルイズ・アントワネット・ロール・ド・ベルニーは、フランス19世紀前半に活躍した文豪バルザックの憧れの夫人で、彼の代表作『谷間の百合』のヒロイン(モルソーフ夫人)のモデルとなった人物。
・第2期OP「たった1つの想い」は大変ドラマチックで印象的な名曲だけど、あの実写風の背景シーンはちょっとなあ・・・と思っていたら、さすがに第7話で映像を差し替えてきたね。よかった。よかった。
・とくに第2期に頻繁に言及のある言葉「パダーニャ」は「ポー平原」(北部イタリアを東西に貫流する大河ポー川の流域)という意味で、独立運動が盛んな北部イタリア地域の別称。
・フィレンツェ史の白眉であるサヴォナローラ焚刑のモチーフの回収がなかったのは残念。


◆シリーズ別評価

第1期(計13話) ★ 4.1
第2期(計13話) ★ 4.3
OVA (計2話) ★ 4.1
-----------------------------------------
総合 (全28話) ★ 4.2


◆制作情報 (第1期)
{netabare}
原作マンガ       相田裕(『月刊コミック電撃大王』2002年7月-2012年11月連載)
監督          浅香守生
助監督         川村賢一
シリーズ構成      武上純希
脚本          武上純希、植野慶子、筆安一幸、砂山蔵澄
キャラクターデザイン  相田裕(原案)、阿部恒
音楽          佐橋俊彦
制作          マッドハウス{/netabare}


◆各話タイトル&評価 (第1期)

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

========= GUNSLINGER GIRL (第1期) (2003年10月-2004年2月) =======
{netabare}
第1話 兄妹- fratello - ★ 社会福祉公社の少女たち、ヘンリエッタ(担当官ジョゼ)暴走
第2話 天体観測- orione - ☆ 条件付けと義体 ※使い回しシーンが多い点は×
第3話 少年- ragazzo - ★ ヘンリエッタの同僚リコ(担当官ジャン)の哀しい仕事
第4話 人形- bambola - ☆ 孤児トリエラ(担当官ヒルシャー)の放浪者マリオ拿捕任務・X'masプレゼント(ナポリ)
第5話 約束- promessa - ☆ 出撃のない少女クラエス、担当官ラバロの死
第6話 報酬- gelato - ★ 元「赤い旅団」系極左テロリスト・エンリコ逮捕(ローマ)
第7話 守護- protezione - ★ ミラノからの逃亡者確保・護送任務(フィレンツェ) ※挿入歌 「Woke From Dreaming」
第8話 御伽噺- Il Principe del regno della pasta - ☆ 義体の試験体アンジェリカ(担当官マルコー)と公社の事業拡大
第9話 彼岸花- Lycoris radiata Herb - ★ 孤独な少女エルザ(担当官ラウーロ)の県警本部長射殺任務(シエナ)
第10話 熱病- amare - ★ エルザ&担当官の不審死、シチリア休暇旅行
第11話 恋慕- febbre alta - ★ 続き、作戦一課の追跡調査、不審死の真相
第12話 共生- simbiosi - ★ クラエスの囮人質任務、テロリスト山岳アジト強襲、アンジェリカ負傷
第13話 流星- stella cadente - ★ 流星雨の降る夜、アンジェリカの眠り{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)9、☆(並回)4、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1

OP 「THE LIGHT BEFORE WE LAND」
ED 「DOPO IL SOGNO 〜夢のあとに〜」


◆制作情報 (第2期)
{netabare}
原作マンガ      相田裕(『月刊コミック電撃大王』2002年7月-2012年11月連載)
総監督        石踊宏
監督         真野玲
シリーズ構成     相田裕
シリーズ構成協力   浦畑達彦
脚本         相田裕、浦畑達彦
キャラクターデザイン 相田裕(原案)、杉光登、小関雅、川島勝
音楽         大谷幸
制作         アートランド{/netabare}


◆各話タイトル&評価 (第2期)

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


====== GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO- (第2期) (2008年3-9月) =====
{netabare}
第1話 二人の距離 兄妹 ★ 五共和国派テロリスト掃討任務(ローマ)、ジョゼの不用意な贈り物 ※設定説明回
第2話 ピノッキオ ☆ ミラノの五共和国派、少年暗殺者と爆弾テロリスト達(トスカーナ州モンタルチーノ)
第3話 シミュラクラ ★ トリエラ&ヒルシャーのモンタルチーノ敵アジト強襲
第4話 アンジェリカの復帰 ★ テロリスト拿捕任務(ミラノ)、メッシーナ大橋開発阻止計画
第5話 泡沫(うたかた)と追憶 ★ マルコーの元恋人パトリチアの災難
第6話 チベタンテリアの引退 ★ フランカのワイン園、メッシーナ大橋開発公団理事長警護任務、爆弾テロリスト(ニノ)の離脱
第7話 カテリーナ 復讐の円環 ★ フランカの過去・本名と行動動機、フランカ拿捕~救出
第8話 クラエスの一日 ☆ 最高の被検体、ベアトリーチェ登場(担当官レオナルド) ※挿入歌「スカボロー・フェア」
第9話 賢い蛇 純真な鳩 ★★ ジョゼの妹エンリカの思い出、武器横流しトラック強襲、オペラ座の悲劇『トスカ』上演・ガニエ大佐暗殺(ローマ)
第10話 善意の花 ★★ ヒルシャーとトリエラの過去、トリエラのマリア護衛任務(ナポリ)
第11話 芽生える感情 ★ ミラノ派のクリスティアーノ切捨て、メッシーナ実験橋爆破計画
第12話 戦う人形 ★ 続き(爆破失敗)、クリスティアーノの山荘強襲
第13話 そしてピノッキオは人間に ★★ 続き、似た者同士の死闘 ※ED「human」{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)8、☆(並回)2、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.3

OP 「たった1つの想い」
ED 「doll」


====== GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO- (OVA) (2008年11月) =====
{netabare}
OVA1 ヴェネツィアの光、心の闇 ★ 担当官ジャン&リコのヴェネツィア派掃討 
OVA2 ファンタズマ ★★ リコ&ヘンリエッタのジャン&ジョゼ旧家訪問(タオルミナ)、エンリカの亡霊{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)1、☆(並回)0、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1

※制作スタッフやOP&EDはTVシリーズ(第2期)と同じ


◆総評

やっぱり本作の面白さの源は「イタリアを作品舞台に設定した」ことに尽きると思う。
これがもし日本が舞台の作品だったら、第1期の{netabare}社会福祉公社の少女たち{/netabare}や第2期の{netabare}ピノキオ少年{/netabare}の心の動き・葛藤に余りリアリティを感じなかったと思う(流石は「ロミオとジュリエット」の国である。)。
逆にいうと、日本風の世界が舞台の作品だと、今放送中の「結城友奈は勇者である」のように「国を守る」という心情と葛藤にリアリティが出てきて、そこが見どころになるのですが、そういう意味でこういう種類の違うドラマチックさを持った作品を見比べることが出来たのは幸いでした。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 26
ネタバレ

テロメア さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

機械としてか、少女としてか。

1〜11話視聴時の感想。
・・・・・・・・・・・・・・・
吐き気が止まらない。気持ちが悪い、下卑た嗜好が生み出した児童ポルノに等しい産物。
本作はどういう経緯で作られたのだろう。社会派の作品を、ということで作られたのかそれともただ単に「かわいらしい少女の悲劇」として作られたのだろうか。しかし


{netabare}ヘンリエッタの笑顔は、私にとって苦痛でしかなかった。{/netabare}


残り2話。嗚咽を堪えて見るとしよう。
(作品は違うけれどヘンゼルとグレーテルの時はこんな気持ちにならなかったのに。ロックはあの時このような気持ちになっていたのだろうか、いやきっとそうに違いない)

それでも、嗚呼。
やはり、もう見たくない。
・・・・・・・・・・・・・・・

と、このような感想を11話まで見てもったわけですが、最後まで見てみるとその嫌悪感が少し和らぎました。
単純に、少女の少女らしさに救われました。
少女の純真無垢な姿を見るとなんとも愛おしく思ってしまうのは大人の性ということでしょうか。(作中も何人かその"らしさ"に救われた大人がいましたね)
上っ面だけで簡単に揺らいでしまう、ダメな大人です。
(そして、結局1話からもう一度見直す始末。見たくないとか言ってたくせに。)
前置きはこれぐらいで。



⚫︎ストーリーやその感想。

さて、本作は人間機械論に近いものがテーマで、その対象があどけない「少女」というところに本作が良作、問題作たる所以がありそうです。

「擬体」の少女と大人の男が「フラテッロ」とよばれるコンビを組み、反政府組織に対抗するストーリー。
その大人の男たちの「少女には少女らしくあって欲しい」というエゴが、身勝手な考えが、鼻について仕方がありません。{netabare}ジョゼ、お前のことだ{/netabare}

また少女達になんら非はなく、ただ運が悪かっただけでこのような、疑問を持つことも許されない境遇に置かれてしまうのが非常に腹立たしいです。
担当官と少女とを愛で繋ぐのも外道すぎます。そんなことができる条件付けって一体。

また、条件付けの副作用による悲痛なシーンが、うまく描写されているのが、嫌なところ。
ヘンリエッタの{netabare}砂糖の件とか、金星の件とか{/netabare}。
もう見ていられない。

条件付けって怖いね。というセリフが作中でてきます。怖いですよね、何せ人格を破壊しているのですから。

当然このような非道を続けていると、それに異を唱えるものが現れます。そのエピソード視聴後ははなんとも言いようのない悲しい気持ちにさせられました。{netabare}交通事故で死ぬわけねぇだろうが・・・{/netabare}

そういった外道なストーリーとは裏腹に、ヘンリエッタを中心とした「擬体」の少女達はささやかな楽しみ、幸せな思い出を作っていきます。辛いこともあるけれど、それでも毎日生きている。

本作のキャッチコピーは
「少女に与えられたのは、大きな銃と小さな幸せ」
悲しみと喜び、絶望と希望がどちらもうまく描写出来ていたのではないでしょうか。



⚫︎それでは評価に移ります。

最終話でしっかりと幕を下ろしている所がとても好印象です。
1クールの作品の中でも、とてもうまく構成され、まとめられています。ストーリーの進度なども1.2話あたりで少し足踏みをした感じはありますが、全体通してみると、かなりいい出来だと感じます。



作画演出は1話の戦闘は素晴らしかったです。あの戦闘シーンである程度ヘンリエッタがどのような子かが伝わってきます。動きが気合入っていました。
opはどこか憂いをおびた作りで、訴えかけてくるものがあります。
音響は銃撃音が良く、BGMのセンスも良く特に不満がなく、満足でした。

キャラクターですが、
私はトリエラ、ヒルシャー組が1番好きです。不器用な親子みたいで。
トリエラいいお姉ちゃんしてますしね。
原作未読なので、この二人の行く末を是非読んでみたいとおもいます。



⚫︎最後に。
ストーリーは賛否両論ですが、視聴者の心象に深い傷、インパクトを残すという訴えかけてくる力はとても強い作品です。
そういう意味ではこれはなかなかの良作なのでしょう。

ですがキャラに萌えるとか、そういう感情はこの作品に限って持ってはいけないのではないか、とも思いました。あまりに背景が暗すぎる。


良作なのは確かです。
オススメ、したくないですけれど。




{netabare}

担当官の大人達はどうしても好きになれない。中途半端に罪を感じて、どこかで少女を愛そうとする。しかしそれはなんの救いにもなってはいない。しがらみは互いを破滅させるだけだ。

作中、ジャンだけはリコを道具として使うが、これは酷いようで筋が通っている。
それに対しジョゼとヒルシャーは言っていることとやっていることとが矛盾をはらんでいて全く共感できない。当然、少女は銃器ではない、だから苦悩する。
彼ら自身どうすれば良いのか答えを持ち合わせていないのだろう。またおかれた状況が答えを出させてはくれないのだろう。答えは明白で既知の二択。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

少女達が背負ったのは、銃の重みと大切な人のために人を殺す運命。

2012年まで連載されていた漫画が原作のアニメ。

あにこれでレビューを読んで、
「面白そう」と興味を持った作品でした。

全13話です。


● ストーリー
舞台はイタリア。
障害者への様々な支援を行うという名目で政府が設立した「社会福祉公社」。

しかしその実態は、
暗殺等の政府の闇の仕事を遂行する特殊部隊であった。

障害を持った肉体を改造され、
「条件付け」と呼ばれる洗脳をされた少女たちは、

銃撃等の訓練を受け、
担当官と共に任務にあたる。

銃を握り、人を殺すことに何の感情も抱かず、
己の担当官のために引き金を引くことが生きがいだとして…。


もとは重度の障害や重体だったが、
半人造人間的な感じで生まれ変わったのがこの組織にいる少女たち。

身よりはなく、
元の記憶もほとんど残っていない。

条件付けによるものなのか、
自身の担当官(少女一人につき担当官が一人ついている)のことが第一、

彼らの命令に従ってテロリストを暗殺したり、
銃を手に取り危険をかえりみずに突撃したりしていきます。

1期では6人の少女が登場し、
全員のことが1話程度かけて深く描かれています。

境遇も違えば、担当官からの扱いも違う。

素顔はただの少女だけれど、
それぞれの今の生き方や考え方、担当官との関係に違いがあり、
微笑ましいこともあれば、切なくなることもありました。

見ていて後味の良い作品とはあまり言えなかったな…。

雰囲気は暗く、
難しいと感じる話も多かったです。

でもそれが他の作品では味わえない、
この作品ならではの魅力でもありました。

後味は良くないのに、続きは観たいと思う、不思議な魅力。

彼女達の感覚はどこか壊れていて、
人を殺しても何も感じない。

それがたとえ顔見知りだとしても、
担当官の障害となるのなら、一切のためらいも後悔もない。

彼女達の感情が曇るのは、
担当官からの愛情が感じられない時。

担当官の義体に対する考え方の違いや、
条件付けの違いによって感じ方も異なるのですが、

担当官に認められたい、愛されたいと、
一生懸命になりながら、しかし空ぶってしまう少女の姿は、
見ていて、いたたまれない気持ちになりました。

少女たちに肉親はなく、
いわば担当官が唯一の肉親のような存在。

なので愛情を求めることも、
期待に応えたいと思うことも、
当然の感情。

これって実の親子でも同じことがありますよね。
子は親からの愛を感じられないと不安で、
頑張っても空回りして、さらに嫌われてしまうという悪循環…。

一方で、愛情を受けて、
その形は様々でも、それを感じている少女は幸せそうに見えます。


● キャラクター
少女たちは可愛く、
担当官はかっこいいなと思いました。

リコとジャンのような、仕事上のパートナーだと割り切っているペアのほうが見ていて安心しましたが、

ヘンリエッタとジョゼのような、一人の少女として大切にしたり、
一人の男性として慕っている関係も悪くありませんでした。

アンジェリカとマルコーのような、
本当は互いを想っているのにうまく伝わらない関係ももどかしい…。
でもその分、伝わった時の感動はひとしおなのですが(´;ω;`)

担当官はみんなどこか接し方が不器用ですね。笑

まあ、普通の少女ではないし、
ましてや仕事で殺人をさせるわけだから、
普通に接するほうが難しいわけですが…。

私のお気に入りは、
ヘンリエッタの担当官のジャンさんでした。

優しく語り掛ける心地よさ。
ジャンさんのような兄がいたら、
そりゃもうべったりしちゃうよね…。笑


● 音楽
【 ED「DOPO IL SOGNO 〜夢のあとに〜」/ op.(オーパス) 】

やるせない話の後に、
雨の降る背景と共によく合うEDでした。


● まとめ
愛する担当官のために戦い、人を殺し、
その素顔はただの少女と変わらない。

最終話は不思議な終わり方でしたが、
全話見た後は、なんだか切なくなりました。

かわいそうとは違う。
だってみんな笑顔なんだもん。

殺すことにためらいはない。担当官のためだから。
彼女たちは幸せなのだろう。自分を必要としてくれる担当官がいるから。

でもどうしても、もし彼女達が歩むのが普通の人生だったら…
という想像もしてしまう。

全話を見て、彼女達のことが大体わかった今、
もう一度見直すと、より味わい深いものがありそうです。

そしてこの作品の魅力に、
より深く触れられそう。

2期は話の続きになるのかな?
引き続き楽しみたいと思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 23

92.2 5 ガンアクションでシリアスなアニメランキング5位
COWBOY BEBOP - カウボーイビバップ(TVアニメ動画)

1998年春アニメ
★★★★★ 4.2 (3219)
15491人が棚に入れました
時は2071年、いっこうに減らない犯罪者達を捕らえるために「バウンティー・ハンター制度」が生まれた。賞金稼ぎのスパイクとジェットの2人が乗るビバップ号は、太陽系全域にまで拡大した人類の生活圏の中で、火星周辺を中心に活動している自家用宇宙船である。だが捕らえ方が荒っぽいために、捕り物後に巻き込まれた一般人からの訴訟も多く賠償させられてばかり。飛び込んでくる賞金首の情報に選り好みするほどの余裕も無く、日々を行き当たりばったりに過ごしていた…。

声優・キャラクター
山寺宏一、石塚運昇、林原めぐみ、多田葵、高島雅羅、若本規夫

rFXEy91979 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

男の為のイケてるアニメ(時代重ねて重ねるほど、旨味増しまし間違いない)!

Session #1「アステロイド・ブルース Asteroid Blues」
余計な説明セリフはナシ、世界観もサラっと描写。貧乏賞金稼ぎ二人の金銭・食料問題等々、詰め込んだエピソードの何と無駄のない事か。加えて粋なスパイクや堅実派のジェットさん、如何わしい情報屋にボロなシップに寂れた美術。それらが醸す味わいがたまらないです。特に「古さ」が。
綺麗ばっかで泥臭さのないアニメだらけな昨今で、たまに「古さ」をオイシクできるアニメはやはり新鮮です。男も女もロマンチストで現実的でいつでも「死ねる」。ギリギリを生きるアウトローのカッコよさに魅せられます。
本気でアニメを愛したい人の「登竜門」の一本!是非!

Session #2「野良犬のストラット Stray Dog Strut」
インテリジェントなワンちゃん巡って、三者三様大暴れwまたも無駄が一切ない上、笑いたっぷり面白い!!あんなイカツイお尋ね者がワンちゃん一緒な時点で(笑)。しかもそこにトラック野郎(?)にスパイク絡んで、てんやわんや。オーソドックスシーンすら楽しくさせちゃうこのアニメは、やっぱり名作たる所以がちゃんと宿っておりました。
賞金獲得不明だけど、ビバップ号にワンちゃん乗車とこれってもしやレギュラーキャラ?だとしたらますますニヤニヤw
つまりメッチャ面白かった!!

Session #3「ホンキィ・トンク・ウィメン Honky Tonk Women」
香港チックな題名にギャンブルものの魅力付随。そんでもって遂に登場!不二子ちゃんキャラ、フェイ・バレンタイン!!やっぱ時代がどう変わろうと、魔性の女は魅力的だわw
今じゃギャンブルアニメって下火の印象しかないけど、そういう時にこの回見るとものすごい新鮮だよ。カジノ内部の裏取引に宇宙空間の騙し騙され。それを洒落たセンス使って、30分間堪能だから、ホントビバップスタッフってのはカッコいいを極めすぎてる。フェイの逃走もカッコいいし、アインもキュートで良い味してるし、このアニメであと何回悶絶されれば気が済むの!?
マジ今回もご馳走様です!!

Session #4「ゲイトウェイ・シャッフル Gateway Shuffle」
極悪ババアと最凶ウイルス。政府も絡んだ思惑に巻き込まれたメインキャラwマジ今回も大爆笑&大仰天でした。まさか助太刀したフェイが活躍できずに撤収とはねw
ホント毎回毎回と面白エピソード出まくりで、スタッフいつまでこの幸せな時間与えてくれるのよw正直昨今アニメでは味わえなかった満足感が!
ババアがウイルス壊れるか壊れないかでハラハラするのはベタだけど超サイコーで、笑いました。そりゃ笑うわ。
何といっても一笑いはワープ空間の大立ち回り。ミサイル防ぎに颯爽と駆け付けたスパイクの予想斜めなミサイル拡散。続けて美味しい頂戴と割り込んできたフェイちゃんがキメてくれると思いきや、またまたミサイル分裂・拡散。予想二度目の斜め自体に超焦ってビックらこいて、挙句ゲート封鎖通知で大慌ての大撤収。いやあ、ここは声でちゃうほど最高の場面だった。このシナリオ考えた人、ホント頭良すぎるよ!!
さてさて遂にフェイちゃんもビバップ号に乗船だし、今後はどんな大騒動が起こるのかな?ウッシッシですw

Session #5「堕天使たちのバラッド Ballad Of Fallen Angels」
ビターで甘みがどこにもないアダルトの為の回ですね。自称死人のスパイクに固執するビシャスの思い、今尚頭の片隅にまで残り続けるジュリアの気配…。ノワールものでのファム・ファタール(要は運命の女ですね。ちょっとカッコつけました)は男を滅ぼす魔性の女、ですけどジュリアは純な女と折半した女性ですね。男の抱く幻想だと自分は思ってしまいましたが(だってあれほどのいい女が男をずっと待ってるかな)、それでも脳裏に残り続ける気持ちはすっごく分かります。本気で惚れた女はやはり死ぬまで消えちゃあくれませんしね。
まああれほど強いビシャスがあっさり死ぬとは思わないけど、コイツはホントに質の悪いストレイドッグですね。だからこそ最終回が盛り上がったわけですが、彼も非常に哀しいですね。選んだ道とその末路が…。

Session #6「悪魔を憐れむ歌 Sympathy For The Devil」
永遠に死ねない身体は、どこかこう振り返ると吸血鬼を想起しますね。生き血を吸わなきゃ生きれない身とどこが似てると問われたら、劇中の彼のように誰かの命を狩り続ける。生を狩って自分の生を実感し死を刮目。アブノーマルが生きる糧と化してるところと答えますね。
王道を行ってるけど、哀愁を感じさせる王道ですごく好きです。終わりの鍵が始まりの中に隠されてたところもですし、それを黙って引き受けるスパイクもまた同じです。苦くてでも幸せなハッピーエンド。奥深いです。

Session #7「ヘヴィ・メタル・クイーン Heavy Metal Queen」
Session #8「ワルツ・フォー・ヴィーナス Waltz For Venus」
Session #9「ジャミング・ウィズ・エドワード Jamming With Edward」
Session #10「ガニメデ慕情 Ganymede Elegy」
Session #11「闇夜のヘヴィ・ロック Toys In The Attic」
Session #12「ジュピター・ジャズ(前編) Jupiter Jazz (PART 1)」
Session #13「ジュピター・ジャズ(後編) Jupiter Jazz (PART 2)」
Session #14「ボヘミアン・ラプソディ Bohemian Rhapsody」
Session #15「マイ・ファニー・ヴァレンタイン My Funny Valentine」
Session #16「ブラック・ドッグ・セレナーデ Black Dog Serenade」
Session #17「マッシュルーム・サンバ Mushroom Samba」
Session #18「スピーク・ライク・ア・チャイルド Speak Like a Child」
Session #19「ワイルド・ホーセス Wild Horses」
Session #20「道化師の鎮魂歌 Pierrot Le Fou」
Session #21「ブギ・ウギ・フンシェイ Boogie Woogie Feng Shui」
Session #22「カウボーイ・ファンク Cowboy Funk」
Session #23「ブレイン・スクラッチ Brain Scratch」
Session #24「ハード・ラック・ウーマン Hard Luck Woman」
Session #25「ザ・リアル・フォークブルース(前編) The Real Folk Blues (PART 1)」
Session #26「ザ・リアル・フォークブルース(後編) The Real Folk Blues (PART 2)」

投稿 : 2025/02/01
♥ : 9
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

俺TUEEEE!!ならぬ俺COOOOL!!な雰囲気アニメだけに、最後まで冷えたまま盛り上がらずに終わってしまった印象

宇宙を股にかける凄腕賞金稼ぎの青年スパイク。
彼の仕事ぶりや日々の生活ぶりには、どことなく心ここにあらずといった投げやりなけだるさが漂っていた。
彼の心の中にあるのはただひとつ、{netabare}昔所属していたチャイナ・マフィアで恋仲となった絶世の美女ジュリア{/netabare}のことだった。

・・・ということで、いつも醒めた目でタバコを燻(くゆ)らせるこの主人公が、とっても COOL!!(格好いい)・・・というのが本作の最大のセールスポイントだったのだろうと推測します。

但し、最近の本当に COOL としか言いようがない、何気ないシーンのひとつひとつが研ぎ澄まされた芸術作品のような造りの名作アニメ(例えば、PSYCHO-PASS)に比べると、いかんせん 1998年制作の本作は、脚本・作画・演出とも、どうしてもチープさが隠せないように私には見えてしまいました。


◆作品別評価

TV版       ☆ 並 3.5
劇場版(天国の扉) ★ 良 4.0
-------------------------------
総合       ☆ 並 3.6


※下記の各話評価のとおり、TV版は、★★(優秀回)以上が0、★(良回)6、☆(並回)16、×(疑問回)4、と全く盛り上がりに欠ける内容で、感動するシーンも心躍るシーンも無かったので、個人評価を、☆ 並 3.5 と低めに付けました。
※但し、その後に制作された劇場版『天国の扉』は、中盤以降そこそこ盛り上がったので、個人評価を、★ 良 4.0 としました。



◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


====== COWBOY BEBOP - カウボーイビバップ - (1998年4月-6月) ======

{netabare}第1話 アステロイド・ブルース ☆ 非合法薬物窃盗犯(アシモフ)と身重妻
第2話 野良犬のストラット ☆ ペット窃盗犯(ハキム)とデータ犬(アイン)
第3話 ホンキィ・トンク・ウィメン ☆ フェイヴ・バレンタインと特殊チップ
第4話 ゲイトウェイ・シャッフル ★ ツィンクル・マリアと環境テロ集団 
第5話 堕天使たちのバラッド ★ ヴィシャスとの再会 ※第1話冒頭に繋がる 
第6話 悪魔を憐れむ歌 ☆ 不老少年(ウェン)
第7話 ヘヴィ・メタル・クイーン ☆ 伝説の賞金稼ぎの未亡人(VT) 
第8話 ワルツ・フォー・ヴィーナス ☆ ロコ&ステラ兄妹
第9話 ジャミング・ウィズ・エドワード ★ 地球の現状と凄腕ハッカー(ラディカル・エドワード)&AI
第10話 ガニメデ慕情 ☆ ジェットの元恋人(アリサ)と賞金首の情夫
第11話 闇夜のヘヴィ・ロック × 謎の宇宙生物の襲撃、オチがないのは×
第12話 ジュピター・ジャズ(前編) ☆ ヴィシャス再登場、グレン登場
第13話 ジュピター・ジャズ(後編) ☆ ジュリア-ヴィシャス-スパイクの因縁のチラ見せ回
第14話 ボヘミアン・ラプソディ × ヘックス老人(チェスマスター)の復讐計画 ※ただの茶番回
第15話 マイ・ファニー・ヴァレンタイン ☆ フェイの過去話、コールドスリープ
第16話 ブラック・ドッグ・セレナーデ ☆ ジェットの過去話、組織との因縁
第17話 マッシュルーム・サンバ ☆ 当て逃げ犯、不時着、違法キノコ
第18話 スピーク・ライク・ア・チャイルド ★ フェイの過去からのヴィデオ・メッセージ
第19話 ワイルド・ホーセス ☆ ソードフィッシュ号の危機、スペースシャトル
第20話 道化師の鎮魂歌 × マッド・ピエロとスパイクの死闘 ※脚本がお粗末
第21話 ブギ・ウギ・フンシェイ × 宇宙風水師パオの娘 ※この回も脚本がお粗末
第22話 カウボーイ・ファンク ☆ 連続爆破犯(テディー・ボマー)、賞金稼ぎ(アンディ) 
第23話 ブレイン・スクラッチ ☆ 新興宗教団体教祖Dr.ロンデスの正体
第24話 ハード・ラック・ウーマン ★ シンガポール、エドの父親、フェイに戻る記憶
第25話 ザ・リアル・フォークブルース(前編) ★ スパイクの無くしたもの、ジュリアの伝言、ヴィシャスの反逆
第26話 ザ・リアル・フォークブルース(後編) ☆ ジュリアの死、スパイクvs.ヴィシャス{/netabare}
----------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)6、☆(並回)16、×(疑問回)4 ※個人評価 ☆ 3.5


OP 「Tank!」
ED 「THE REAL FOLK BLUES」


==== COWBOY BEBOP - カウボーイビバップ - 天国の扉 (2001年9月) ====

{netabare}全1話 ★ 不死の男(ヴィンセント)、ナノ・マシン兵器テロ ※第22-23話の間の出来事{/netabare}


(補記)

本作を視聴しながら思ったのですが、私はアニメ作品の評価方針として、
(1) 「その当時の作品としては凄い水準だった」とか「当時は凄く感動した」といった「思い入れ補正」をなるべく入れず、
(2) 現時点でのフラットな評価をしたい
・・・と考える傾向が強いようで、
本作のような、多くのファンのいるかっての「名作」であっても、現時点で「本当に感動できるか」「本当に心がワクワクするほど楽しめるか」という観点から、このような低めの個人評価となってしまうこともたまにあるようです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 35
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

20世紀の遺産を堪能する

OP『TANK!』。バラエティなどでよく使われててフレーズ耳に残ってるけど元ネタこれだったのね。


思えば20世紀のアニメーションなんですよね。
いまさらトライするのになにが動機づけになるのだろう。

よっぽどの有名タイトルか?
はたまた懐古趣味か?レトロ好きか?

クールで2桁をゆうに超える作品が投下されている今日この頃…
敢えていくには大義名分が欲しい私です。例によって地上波再放送。今回は関東ローカルTV埼玉さんの英断です。
めちゃくちゃかっこいい作品なのに合間のCMでは“餃子の満州”なんぞやってた2020年。

なお冒頭動機付けの“有名タイトルか?”“懐古趣味か?”“レトロ好きか?”
同時代を生きてはいましたが、なんせ当時はアニメを観てやしないのもあり懐古趣味のようなものはなく、こちらに限らずほぼほぼタイトルに魅かれてです。今回もそれ。


視聴前イメージだと“ややハードな雰囲気かっこいい系SF”ってのでしょうか。
観る前だと例えば“AKIRA(観た)”“攻殻機動隊(観てない)”“TIGER&BUNNY(観た)”あくまでジャケット判断。本作はこれらに近い雰囲気ありますね。あくまで見ためです(しつこい)。


 そして実際かっこいい


ややアップテンポでジャジーな劇伴に乗せて繰り広げられる賞金稼ぎの物語。一話完結型。全26話。完走して思った。

{netabare}意外と書くことが無い{/netabare}

伏線がどうとかキャラ掘り下げてどうとかがあるのかもしれないけどそんなんじゃない。見事な一話完結。引っ張っても前後編の2話セット止まり。リセットして次いってみよー!
恐らく最大の長所であり短所なんでしょう。

 {netabare}美学に極フリ{/netabare}

物語から受け取るメッセージは皆無。でもこれでいいんじゃなかろうか。スパイキーな仕上がりになってることを否定できる人はいないでしょう。
視聴感は『ルパン三世』に近いと思う。たまに人情話を挟んで普段はコミカル、ここ一番でやる時はやるみたいなやつ。
声優陣も豪華。

【賞金稼ぎな面々】
スパイク・スピーゲル(CV山寺宏一)
⇒主人公らしい主人公
ジェット・ブラック(CV石塚運昇)
 ⇒おっさんらしいおっさん
フェイ・ヴァレンタイン(CV林原めぐみ)
 ⇒ミステリアス成分抑えめな不二子ちゃん
エド(CV多田葵)
 ⇒ネジの弛んだスーパーハカー少女

今は大丈夫ですがもし当時に遡って視聴していたら、エヴァすら未見だった私にとってはらんま1/2のPちゃん(山寺さん)と女らんま(林原さん)のイメージが強かったためびっくらこいてたでしょう。運昇さん加えた三人のセリフ回しはとことん男前でした。


全てに高次元とは言いたくないですね。もちろん敬意を払ってのことです。
仕事柄チェーン展開してるコーヒー屋さんをよく利用します。一定のサービスレベルはどこも約束されていてお店ごとに差別化がある世の中には皆さんも慣れてるかと思います。
そこでふと個人経営店に迷い込んで思いの外良い時間、コーヒーもだし空間を満喫した感覚に似てるといえるかも。


思えば20世紀のアニメーションです。
ノウハウが蓄積されてきて予算さえあれば勝利の方程式を適用し得るのが21世紀になって早20年経過した今なんだと思います。
『エヴァンゲリオン』をアイコンに勃興してきた“大人も楽しめるアニメーション”時代の幕開けはこの頃でしょう。なんでもありな熱を感じますね。
だいたいおもちゃの売れないアニメを作るのなんておそらく出資者がいなかった頃合いじゃないですか。ゼロからイチを編み出したらもう遺産でしょう。


ここであらためて冒頭の“有名タイトルか?”“懐古趣味か?”“レトロ好きか?”
有名タイトルに吸い寄せられてみていくつか視聴し気づいたことは、この深夜アニメが本格化する黎明期作品の熱といいますか尖りっぷりといいますか。一昔二昔前ならではの魅力があることに確信持てましたよ。“レトロ好き”なる観点も“アリ”です。

 作りたいもの作ってたんだろうな~

がここにある。趣味が高じてる良作です。



※余談

■BE-BOPといえば?

{netabare}ハイスクールと反射的に答える私。{/netabare}

実際は1940年代チャーリー・パーカーあたりが提唱したジャズのいちスタイル。流行って廃れてそれでも現代で生き残ってるようです。
意味合いは“アウトロー”とか“自由な”とかのニュアンスが含まれてます。

お世辞にも優等生とはいえない主人公たち。そして月日が経っても「おもしれーじゃん」な作品にそのまま表れてますね。タイトルに偽りなし!

{netabare}どうでもいいこと思い出した。森田童子の曲中にチャーリー・パーカー登場してましたね。あのドラマもスパイキーだった。{/netabare}



{netabare}喫煙がかっこいいアニメなんて絶滅するんだろうな。吸い終わったのを踏んで火を消すシーンなんてごちゃごちゃ言われそう。時代は確実に流れてます。{/netabare}



視聴時期:2020年7月~12月 地上波再放送   

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2020.11.29 初稿
2021.09.18 タイトル修正

投稿 : 2025/02/01
♥ : 49

67.5 6 ガンアクションでシリアスなアニメランキング6位
NOIR -ノワール(TVアニメ動画)

2001年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (232)
1766人が棚に入れました
パリで裏の仕事を営むミレイユ・ブーケは、ある日、夕叢霧香と名乗る日本の女子高生から不思議なメールを受け取る。そのメールから流れてくるオルゴールの曲を耳にして、ミレイユは驚愕した。その音楽こそ、かつて家族が惨殺された日、現場で流れていた曲だったからである。
ミレイユは霧香にオルゴールの曲について尋ねるために日本へと飛ぶが、霧香は過去の記憶を失っていた。そして、とある事件がきっかけで二人はコンビを組み、裏社会の仕事人として仕事を始めることになる。ユニットの名は「NOIR(ノワ-ル)」。
様々な依頼をこなすうちに2人は真のパートナーとしての絆に目覚めていくが、そんな彼女達の前に秘密組織ソルダの影が忍び寄る。
ソルダとは一体何なのか?その正体は?そして「ノワ-ル」の名が持つ真の意味とは…?

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「あなたと私の過去への巡礼…」

この作品は2001年春から放送された「銃と少女」をコンセプトとした2クールのオリジナルアニメ作品です。
作品に関する事前情報といえば、音楽を梶浦由紀さんが担当されている事くらい…

梶浦さんといえば、魔法少女まどか☆マギカやソードアート・オンラインといった超人気作の音楽を担当されていますが、コゼットの肖像やPandoraHeartsなど、少しマイナーでも梶浦サウンドを思い切り堪能できる作品が存在します。
そういった事から考えても梶原さん目当てで作品を視聴しても大きく外れる事は無いと思っていましたが、今回も予想通り外れクジではありませんでした。

この物語の主人公は、高校生の夕叢霧香(ゆうむらきりか)…パッと見は普通の女子高生…ですが、彼女には自分の過去に関する一切の記憶がありませんでした。
目覚めた時に彼女の持っていたモノの全ては「ノアール」という単語の記憶と飾りの入った懐中時計だけ…

そんな彼女の前に現れたのは銃を持った刺客の数々…
もちろん目覚めたばかりの彼女は銃を持った屈強な男たちに追われる理由なんか分かりません。
ただ一つ分かっている事といえば「自分が殺らなきゃ殺られてしまう」事だけ…
でも不思議と彼女には対処すべき技が身体に染み付いていて、次々と襲い来る刺客を次々と返り討ちにしていくんです。

「自分の過去を取り戻したい…」
こう考えるのはごく自然の摂理だと言えるでしょう…
彼女はパリで暗殺代行業を営むミレイユ・ブーケに一通のメールを発信するのです。

メールを受け取ったミレイユは、頭を金槌で殴られた様な衝撃を受けました。
メールから流れてくるオルゴールの音色はかつて両親の持っていた懐中時計のメロディーと同じだったから…
ミレイユの両親は、ミレイユがまだ幼い頃に何物かによって暗殺されていたのでした。
だからミレイユの頭の片隅には「両親の敵討ち」が離れる事はありませんでした。

日本に渡り霧香と接触したミレイユでしたが、霧香の持っていた懐中時計以外、彼女の敵討ちを進展させる情報を得る事はできませんでした。
「自分の過去を取り戻したい」霧香と、「両親の敵討ちしたい」ミレイユはお互いの利害関係が一致することから、パリで共同戦線…暗殺ユニット「ノアール」を立ち上げ物語が動いていきます。

銃自体の扱いに長けたミレイユと、全身とありとあらゆるモノを殺傷道具にしてしまう霧香とのコンビは最初はチグハグでした。
この作品の見どころの一つは、この暗殺ユニットの成長していく様だと思います。

ミレイユはこれまでずっと一人でした。
相手の事を考えながら生死を掛けた殺し合いなんてできる筈がない…
だってもしもの時の足枷になる…

確かにミレイユの考え方もある意味では正しいと思います。
有事の際のリスクを最小限にするという事においては…
でも「ノアール」での活動を通してミレイユはリスク以上のモノを手に入れたと思います。

活動の幅とバリエーションが広がり、戦闘時におけるリスクを分け合うことができるから…
誰とでも…という訳にはいかないと思います。きっと霧香とミレイユだからこそ、色んなモノを分かち合えたんだと思います。
お互いがお互いの背中を預けるに足るスキルを身につけている…これってやっぱりどんな場面でも大切な事なんですね…

二人が自分たちを「ノアール」と名付けたのは、かつての偉大な暗殺者の伝説にあやかったからでした。
でもこの世には「真のノアール」が存在する…という事実が明らかになった以降、物語の転がり方がこれまでと比べてだいぶ異質に変化したと思います。

これまでは二人の仲を育んできました。
でも、二人の間に様々な横やりが入る様になったんです。
それは物語の核心に近づいているから…

霧香とミレイユへの下に執拗に繰り返し送り込まれた刺客の数々…
全ての免罪符の様な「真のノアール」の存在…
それぞれに意味があり、それらは1本の糸で繋がっていました。
全ての手札が揃い、そして大鉈が振り下ろされる…
物事の真実と二人がどう向き合うのか…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、ALI PROJECTさんの「コッペリアの柩」
エンディングテーマは、新居昭乃さんの「きれいな感情」
オープニングの旋律はかなり独特で一度聴いたらフレーズが頭から離れない系の曲でした。

2クール全26話の物語でした。
しっかりと物語が完結している事が素直に嬉しく思えます。
アニメの持つ販促性の高さも理解できますが、やっぱり腰を据えて制作頂いた作品は確実に見応えが増すと思います。
過去作の視聴も細々ですが、これからも継続していきたいと思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 14

雀犬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

黒百合物語

【概要】
 2001年春-夏に放送された全26話のオリジナルアニメ。dアニメストアで視聴しました。ノワールとは「黒」を意味するフランス語。

 パリに住み裏社会で名を馳せる殺し屋ミレイユ・ブーケ、記憶を失い本名すら忘れてしまったが超人的な殺人術を身に付けている夕叢霧香(ゆうむら きりか)。2人が出会い、暗殺ユニット「ノワール」を結成し「過去への巡礼」を始める美少女ピカレスク・ロマン。

【感想】
 序盤は1話完結形式で、2人の過去にまつわる話はじわりじわりと進行する。話が動くのは後半からですね。今のアニメに比べると台詞が少なめでスピード感に乏しく、同じシーンの繰り返しも多いので一気見はしんどいかもしれない。

 見所はやはりガンアクションでしょうか。色々凝った演出で楽しませてくれます。ただ後半はやや単調になります。ガンアクションの宿命か、当たると致命傷になってしまうので、当然のことながら主人公の2人はなかなか弾が当たらないんですよね。黒服に何人囲まれようが、弾を平然と交わしていきます(笑) 引き金を引くのを躊躇って取り逃がす場面が敵も味方も多すぎるんですが、これもピンチの場面ではそうせざるをえないガンアクションのお約束というものか。あと、放送当時は表現規制が厳しかったのか撃たれても流血することがなく、やや違和感あり。

 メインストーリー(真相)は引っ張ったわりにやや平凡な印象を受けた。マスターキートンにようにヨーロッパの文化・風習・歴史あるいはミリタリ蘊蓄を盛り込んで話に厚みを持たせた方がよかったかもしれない。

【作画】
 背景は良く書き込まれており、ヨーロッパの街並み・景観・自然はデジタル作画にはない絵画的な味わいがあって素晴らしい。

 キャラデザインはちょっと古い感じがします。あと目の大きいキャラと小さいキャラの差がありすぎるようにも思う。終盤に霧香が覚醒して目つきが鋭くなるのだけど、ややギャグっぽくなってしまった感があります。あと、アイキャッチが超ださい。

【音楽】
・オープニングテーマはALI PROJECT「コッペリアの柩(ひつぎ)」
・エンディングテーマは新居昭乃「きれいな感情」

 とにかくOP曲が耳に残ります。気が付くと「♪コッペリアの柩~♪」が脳内で無限再生されるので注意が必要。「ロッテリアのひつじ」に空耳するという声もある。ED曲はあまり印象に残らず。

 そして梶浦由記さんの音楽が最高に良いですね。ムードたっぷりで曲数も豊富。中でも戦闘時にかかる「salva nos」は必聴。

【百合】
 「ノワール」は深夜アニメにおける百合の古典としても知られています。暗殺者コンビ、ミレイユと霧香が紡ぎ上げる奇妙な絆に注目して見るべき作品です。

 すでにヨーロッパの暗黒街を舞台に「裏の仕事」を引き受け名も上げていたミレイユが霧香をパリまで連れていき一緒に生活し世話をするという保護者的な関係で始まる。
 
 2人で仕事をこなし死線をくぐるうちに強い信頼関係が生まれ、霧香はミレイユに対して親愛の情を深めていくのですが、実は戦闘能力にかけては霧香の方が数段上で、実際にミレイユはピンチを霧香に助けられる場面も多く次第に霧香に対してコンプレックスを抱くようになるのです。

 そこに「真のノワール」を名乗る第三の女、キリエが加わりますます混沌としてくる。やがて真実を知った後、非情な試練が2人待ち受ける…

 仕事のパートナー以上の存在でありながら、親友でもなく、姉妹でもなく、恋人でもなく、「ノワール」という固有の名称でしか表現できない関係性。殺し屋として罪を重ね続け、他の道を選べぬ呪われた少女にとっての唯一つのよすが。うーん、これこそが至高の百合なのかもしれないな。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 16
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

絡まった2つの謎と2人の殺し屋の乙女。脚本と音楽が素晴らしい良作です。

 2001年時点で暗殺者がヒロインになるアニメは極めて珍しかったと思います。マンガでは「あずみ」がありました。アニメは女性のバディものガンアクションで「ガンスミスキャッツ」があるくらいでしょうか。この後「ガンスリンガーガール」などが登場します。

 本作は、毎話「ノワール、其は古よりの定めの名、死を司る二人の乙女、黒き御手は嬰児の、安らかなるを守り給う」という詩の朗読があります。これがなかなか良くてOPから含めて作品に入り込んでゆきます。

 1話。時計そして音楽をモチーフに記憶を無くしたJKとフランスの美人殺し屋ということが一気に説明され、あっという間に引き入れられます。

 2話以降、この記憶をなくしたJKと美人フランス人殺し屋のバディものとして、2クールで話が展開します。時に本筋と関係ない話も入りますが、1話の脚本として内面描写や郷愁を感じさせる出来で、引き延ばし感や中だるみ感は感じませんでした。

 アクションシーン、特にピンチの場面の描写に若干時間的間延びがあり、ツッコミを入れたくなりますが、これは古いアニメの演出なので極めて短い時間を詳細に描写しているものとして受け入れましょう。

 2クールものですし、内容がシリアス寄りですので一気見には向きません。「刺激」や「緊張感」は麻痺が来るので、段々退屈すると思います。1日1、2話。多くても3話くらいで余裕があるときに見た方がいいと思います。

 で、後継の「マドラックス」と極めて雰囲気は似ています。作画、演出、アクション、音楽性、展開、キャラ配置など。ですが、本作にマドラックスのような難解さ、オカルトはあまり感じません。
 その割には、ガンアクションものとしてもそうですけど神秘感や、死と隣り合わせのアンニュイな雰囲気が出ていました。

 脚本が秀逸で展開、謎解きについて物語、構成がよく練られていました。初めの詩や時計・音楽、そしてパリの雰囲気が上手く活きていたと思います。

 謎部分は見てのお楽しみですが、要するに宗教原理主義、歴史の裏、暗殺者として生い立ち、少女と女性は最後どうなるのかを見極める話です。
 クールそうに見えて、実は2人とも友情や家族愛に隙があるのがキャラに感情移入できる要因になっている気がします。

 で、最後の謎部分です。
{netabare} 最後の最後で、傷ついた霧香に肩を貸すミレイユは「パリに帰って熱いお茶が飲みたいわ」といいます。この時、ミレイユは光ったような霞がかかったような雰囲気になります。
 そして銃声が2発轟きますが、違う音です。最後は壊れた時計とは2人の時間が止まると言う意味と、ソルダではなくなるという意味でしょう。その前の灯りを自分でともすというミレイユの言葉や、霧香の怪我、組織があえて見逃したことから言っても、2人が自決あるいは撃ち合った=運命に翻弄された人生を初めて自分で選択する、ということだと受け止めました。 {/netabare}
 作品の根底に流れる無常観、アルテナ・ソルダの両方に対する自分たちの解答、殺人行為の清算と言う意味でもそういう結論がしっくりくると思います。

 アクション要素の他、絡まった2人の謎解きとどうやって2人の殺し屋の乙女が生きてきたかという運命について考えてしまう作品でした。テーマ性は重視せず、運命についてのモヤモヤを咀嚼するのがいいと思いました。そこがラストの解釈になってくると思います。
 エンタメ性を保ちつつ、殺伐とした世界観と詩情を融合させて、最後には感動と言うよりも、切ないながらも納得の行く作品になったと思います。素晴らしい脚本でした。

 音楽はOP、EDもいいですけど、BGMも聞かせました。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 7

57.8 7 ガンアクションでシリアスなアニメランキング7位
ガンスリンガー ストラトス(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (370)
2163人が棚に入れました
二十二世紀。かつて日本という国が存在した列島は、「第十七極東帝都管理区」と呼ばれていた。少しばかりの窮屈さと引き替えに、安楽な生活を保障された世界。明日が今日と同じであると誰もが信じる社会。しかし、その社会は人知れず大きな危機を迎えていた。「デグレイション」――生きた人間が砂のように崩れ消える奇病は、少しずつ、しかし着実に世界を侵食してゆく……。平凡な学生「風澄徹」は、もう一つの世界「フロンティアS(ストラトス)」との争いに巻き込まれる。それは、もう一人の自分との対決を意味していた。衝突する二つの未来。 交錯する少年たち。二つの世界に救いはあるか?

声優・キャラクター
阿部敦、金元寿子、西田雅一、沢城みゆき、植田佳奈、保志総一朗、小山力也、大原さやか、子安武人、小林由美子、藤田咲、秋元羊介、早見沙織、伊瀬茉莉也、大川透、水樹奈々

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

この設定は予想できませんでした・・・^^;

この作品の基はアーケードゲームだったようですね^^
私はゲームに疎いので、このゲームの存在を知りませんでしたが、虚淵玄さんが制作に関わっていること、綾野ましろさんがオープニングテーマを歌うことを知ったこと、そしてキャラデザも嫌いじゃ無かったのが視聴を決めた作品です。

この物語の世界には、同時並行で進む2つの異なる世界があり・・・それら2つの世界が互いに干渉し合った結果、「デグレイション」という生きた人間が砂のように消えてしまう現象が発生するようになっていました。

一方、同時並行で進む世界の干渉により、互いに行き来が出来るようになるのですが・・・
そこでもう一つの世界の人物とタイムキーパーの存在が明らかになり、破滅に向けた物語が動き始めるのです。

ゲームが原作と知って色々納得しました^^
この作品・・・やたらと銃でバンバン攻撃するシーンが多いんです^^;
そして・・・それは弾丸が当たっちゃうでしょ^^;
と思える場面でも登場人物は傷一つ無し・・・
と思ったら、大切なキャラは流れ弾に被弾するという両極端な展開・・・^^;
やたらと重そうな銃もひょいひょい扱っているし・・・
正にアニメの成せる技ですね^^

でも、ストーリーは嫌いじゃありませんでした^^
謎の少女からの救いの声・・・
触れそうで触れることのできない少女・・・
お互いが争うことによる代償・・・

そのような殺伐とした雰囲気の中、ヒロインである片桐鏡華(かたぎり きょうか)は主人公である風澄徹(かざすみ とおる)を一途に想い続けている・・・
個人的にこういう設定は大好物です^^

でも、真相が明るみになりつつある頃からの展開は早かったですね^^;
主人公があの考えに至った経緯は、もう少し丁寧な説明が欲しかったように思います。

それでも物語は進み・・・ある程度予想できたとても気持ちの良い結末を迎えるのですが・・・
私はこの作品に対してここからビックリしました^^;

それは、12.5話を視聴した時です。
私はテレビ録画が基本で、ネット(ニコニコチャンネル)はテレビ録画がうまくいかなかった時の保険として予約していますが、テレビがちゃんと録画されればネットの予約は削除していました。
どちらも撮っておくと直ぐにデータが一杯になってしまいますし、どちらも視聴する時間もありませんし・・・^^;
なので、この作品も最終的に撮り残したのはテレビ版のみです。

でも・・・まさかネット配信版とテレビ版で内容に違いがあるとは思いもよりませんでした(゚o゚;;
12.5話ではお互いを比較しているのですが・・・確かに違います。
最初はほんの些細な違いなのですが、その違いも積み重ねれば大きな違いとなるんです。
これって、1本の作品を作る工程にプラスして制作していた・・・ということになると思いますが、制作された関係者の皆さまには脱帽です^^;
この設定は予想できませんでした・・・^^;

できれば、どの様な形でも構わないので最初に知りたかったのが本音です^^;
今となっては見る術の無くなってしまったネット版・・・考えれば考えるほど残念で仕方ありません^^;

オープニングテーマは、綾野ましろさんの「vanilla sky」
エンディングテーマが、GARNiDELiAさんの「MIRAI」
挿入歌は、GARNiDELiAさんの「pledge」
ましろさんの曲の格好良さは鉄板です^^
個人的にはエンディングのMIRAIが心に染みたので毎回欠かさず見ていましたが、遠景の人物像がもう少し緻密に描いてあれば更に良いと思いました。
完走して振り返ってみると挿入歌だったGARNiDELiAさんの「pledge」の方が、私にとってより心に染み入る曲になったようです^^

1クール12話の作品でした。この作品の秘密を知るまで評価は普通でしたが、
12.5話を視聴して私の中で一気に評価が上がりました^^
もう一度ネット配信版が放送されることを願っています^^

投稿 : 2025/02/01
♥ : 17
ネタバレ

karinchaco さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

挑戦的な作品?なんだこれ!でもOP・EDはよかったよ。

アーケードの格ゲーが原作のアニメ。

2015春アニメ最恐の地雷アニメ。最後まで設定が良くわからなかったです。原作ゲームをやっていればもう少し上手く世界観をとらえられたかもしれないですけどね。
格ゲーをアニメ化するっていうのはとても難しいですね。同キャラ同士別次元に存在していて、それを呼び出して同じ時間軸で戦わせるというアイディアはよかったものの格ゲーゆえの登場キャラクターの多さと相まって、事態は複雑怪奇になるばかり。
戦わないとそれぞれの世界が崩壊するとか、悪いのは{netabare}自分たちを同じ時間軸に呼び出して戦わせていた張本人{/netabare}だとか、面白くなるような要素もあっただけに、上手くまとめられなかったのはとても残念。

しかし、12話で最終回を迎えたはずなのにその後放送された12.5話に度肝を抜かされましたね。まさか、{netabare}放送版と配信版で内容が微妙に違っていたとは。しかも、それは最終話のみならず、途中の話でも行われていたということ。12.5話が放送されるまで気づきませんでしたねw。普通、熱心なファンがいれば少しはネットでも話題になるはずなのにそれもないというのは…w
まあ、制作側の意図が全く視聴者に伝わらなかったというのは皮肉としか言うことはできません。{/netabare}

挑戦的な試みをいくつも行うというのは立派なものですが、それが理解されないというのは悲しいことですね。しかし、制作側の独りよがりではそれも仕方がないことなのかもしれません。

ただ、OPとEDはそれぞれとてもよかったですよ。OPは綾野ましろさんが担当。テンポのよい小気味よいナンバーです。
EDはGARNiDELiAが担当。彼女たちにとっては珍しいバラード。常日頃からアップテンポな曲でデビューを飾ったアーティストが徐々にバラードにシフトすることを苦々しく思っていたのですが、そんな私の思いを撥ね飛ばすような心に響く曲でしたね。バラードもちょっといいなと思ってしまいましたよ。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 13

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

2つの世界

ゲームが原作で近未来の日本が舞台。
2つの世界が同時進行しているパラレルワールドようなもので同じ人物が存在して世界を救う為に争うようになる。

この作品は実験的要素が多く含まれています。
まず、テレビ版とネット配信版で結末が違う事。
自分はテレビ派なので配信版は見ていないのですが、とても面白い事を考え付いたなぁという印象です。

最終話が終わって次の12.5話ではテレビ版と配信版の細かい違いがあったと説明されています。
小さな違いによって、その後のストーリー展開が違う。
見る側としても2つチェックしなければいけませんが、制作者側では同時進行で2つの世界を作っています。
相当、負担がかかっていると思うのですが、制作者側のこだわりなんでしょうね。

個人的にはバトル物があまり好きではないので正しい評価ができません。
作品自体が面白いかと聞かれたら疑問に思ってしまいます。
ただ実験的な要素が大きいので、その点は評価したいです。

実際にゲームをプレイしている人のほうが楽しめるのでしょうね。
ゲームのキャンペーンコードが画面に出てきます。
おそらくゲームをプレイするのに有利に展開する事ができるコードなのでしょうが自分はゲームをプレイしていないので、その点は関係ありませんでした。
アニメだけを見ている人が実際にゲームをプレイするかどうかは、その人の余暇時間がどのくらい残っているかどうかで決まるのでしょう。

それほど本作品が話題になっていないので、大量生産されているアニメの中に埋もれてしまっているのかもしれません。
ただし、同じ設定でも違う解釈ができるという挑戦的な試みは評価したいです。
バトル物が好きな人にとっては、より面白く感じる事ができる実験的な作品でした。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 23
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