カーレースおすすめアニメランキング 9

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのカーレース成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月03日の時点で一番のカーレースおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.4 1 カーレースアニメランキング1位
天晴爛漫!(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (266)
869人が棚に入れました
19世紀が終わりを告げ、20世紀の幕が上がろうとしている時代・・・天才だが社交性0のエンジニア『空乃天晴』と、凄腕だが臆病な侍『一色小雨』はある事故で日本からアメリカに漂流してしまう。無一文の二人が日本へ帰るために選んだ方法は、「アメリカ大陸横断レース」に参加すること。スタートは西海岸ロサンゼルス、ゴールはニューヨーク。自作の蒸気自動車で荒野を駆け抜け、クレイジーなライバルと競い合い、アウトローや大自然から身を守り・・・果たして二人は過酷なレースに優勝し、賞金を手に入れ故郷へ帰ることができるのか!?

声優・キャラクター
花江夏樹、山下誠一郎、悠木碧、雨宮天、斉藤壮馬、折笠富美子、櫻井孝宏、杉田智和、興津和幸
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

自由への挽歌

【微々修正】


自動車黎明期の破天荒なアメリカ横断レース。

作中に、現代の自動車技術や運転テクニックが当たり前に混入しているように、もちろん現実の自動車史をなぞっているわけではない。
時代劇でも、たとえば『天下御免』や『幕末太陽族』などのように、時代考証を無視してエンターテインメントすることは当たり前なので、エンターテインメントのために技術史や産業史と食い違いが出ることなど気にする必要はない。

ただ、本作が創り出そうとしている時代の空気感は、「自動車の黎明期」というよりも、自動車「産業」の黎明期であるようだ。



「必要は発明の母」とよく言われるが、歴史家や技術史家の研究によると、生活や社会制度を一変させるような画期的な発明は、まず「発明」が先行し、後から「使い道」が模索されて定着することが、実態としては圧倒的に多いらしい。
錦の御旗のように、二言目には「顧客のニーズ」を自慢げに振りかざす企業人はありふれているが、「ニーズ」を先行して発想するようでは、真に革新的な発明など出てきようがないのだろう。

ようするに、顧客の「ニーズに応え」て生み出したと称するものは、何であれ些末で大したものではないと告白しているに等しい。
アニメ作品に対しても、「需要」がある/ない、と賢しげに語りたがる人は多いが、「需要」を念頭に置く作品が真に新しいものを語り得るかは、言うまでもないだろう。
主人公が一般人から理解されない「発明家」である設定は、暗合めいて興味深い。

確かに、若者のクルマ離れと言われて久しい現代では、クルマをモチーフとしたアニメに「需要」があるのかは、大いに怪しい。

が、本作が主題とするクルマもまた、最初期には、「使い道」などないまま、長く金持ちの遊び道具であったことはよく知られている。
クルマの歴史は、この「遊び」=「レース」の道具が、移動や輸送の手段という「使い道」=需要を見出されたことで、「社会的な道具」化する=産業化する方向へと舵を切った。

おそらくは偶然だろうが、「需要」の怪しい「クルマのアニメ」が、自動車「産業」黎明期のレースとして描かれることは、不思議な整合感があって、素直に視聴に引き込まれる。



{netabare}若者には関心を持たれないらしいクルマは、ある年齢以上のオッサンやオバサンには、無条件で好意的にみられる傾向がある。

最近はどうだか知らないが、昭和のポップスでは、ドライブをモチーフとしたり、クルマでデートする情景を歌ったヒット曲がいくつもあった。
特別なクルマ好きの「エンスージアスト」でなくとも、広くクルマに対する好感が共有されていた証拠だろう。

過去に、オートバイやクルマをモチーフとした他アニメの感想で、クルマやオートバイの魅力の核心は、運転者に「力」を与える=自由を拡大する「力」を身に着ける感覚であると、何度か記したことがある。
レースなどの高速走行で、クルマやオートバイを「自在に操る」ことは、クルマの「力」と一体化してこれを取り込む=自己の自由の拡大の欲望として、多くの読者や視聴者に共感されて受け入れられていた。

この欲望が、ドライバーやライダーのみならず、運転をしない少年少女までを含めて広く共有されていたからこそ、これらの作品群やポップ歌謡がヒットしたのだろう。
或る年代の男女にとっては、クルマは単なる実利的な利便性を越えて、力=自由の欲望を表象するエロス的なアウラをまとっていた、と言ってもいいかもしれない。

個性豊かな多数のキャラクターが、それぞれの想い=それぞれの「自由」を求めてレースを戦う本作の物語も、やはりこの「欲望」の表象化に連なっている。

が、自動車「産業」黎明期、という舞台設定が、そこはかとない哀愁感をも呼び込んでいるようだ。


クルマが「産業」化するとは、遊びの道具=「個人」の自由をどこまでも拡大する「力」を与えるモノが、「社会」」化するという事だ。
社会的なネットワークに不可欠の「用材」として組み込まれる「道具」においては、個人の「個人的な」自由の拡大は、相互に制限を設けられざるを得ない。
「社会的」な道具には、無制限の「自由」は許されない。

作中の「レース」で繰り広げられる破天荒な「運転」は、やがて「交通ルール」の名のもとに禁止され、排斥されてゆくだろう。

それを象徴するのが、作中に幾人も登場する「西部劇」的アウトローのキャラクターたちだ。
彼ら「アウトロー」のキャラクターたちは、時代の変化に取り残され=翻弄される存在として描かれる。
あがきつつ、それでも「前進」しようとする彼らの姿は、オッサンの目にはアニメ視聴者好みの「成長」には見えない。

「力」が支配する野放図なウィルダネス=「西部劇」的世界が消滅してゆく時代性が、個人の「力」がどこまでも拡大する「自由」を許さない。
クルマの「自由」が「交通ルール」に馴致されてゆくように、個人を有無を言わせず「社会」化する時代的必然が、これまた(意図しているかどうかは不明だが)自動車「産業」黎明期という舞台設定とシンクロして、奇妙な統一感を感じさせる。

大陸横断レースが、「西部劇」的世界を終焉させる「進歩」のように見えながら、当のクルマの「力」を抑圧する「産業」化の象徴でもあるという逆説。

「西部」開拓=西部劇的世界 の消滅を象徴するような「レース」が、「西」海岸から「東」海岸へと進むものである設定は、これも妙に整合的だ。



既に「交通ルール」に縛られているクルマやオートバイに、かつての少年少女であるオッサンやオバサンが「自由」=「力」のアウラを見ることができたのは、それでもクルマは「自分の思い通りに動かせる」という一点に根拠付けられている。
が、クルマの「社会化」は、運転者の意思にどこまでも従う個人の「自由」を許容できない地点まで進んだようだ。

電子制御化された現代のクルマは、横滑り防止機能や誤発進防止機能が常識となっている。
「運転の補助」と称してはいるが、言い換えると、クルマの許容する範囲でしか運転者の操作を受け付けない、という事でもある。

ペダルの踏み間違いによる誤発進の衝突防止機能を持ったクルマでは、あの印象的な『ルパン三世』第一話の「ガラスを突き破ってクルマが躍り出る」オープニングのような運転は不可能だ。
機関車の暴走を止める本作のクライマックスも、現代のクルマであれば実行不能だ。


別にアニメの真似をするのが目的でなくとも、気象災害が増えつつある現代で、どんな緊急事態で目の前の障害物を蹴散らす緊急避難運転が必要になるか知れたものではない。
もちろん防止機能は一定の手順で解除できるが、解除手続きをとる必要があること自体が、運転者の意思=「自由」をクルマに「許可してもら」わねばならない事を意味する。

そうした「クルマが許可してくれる」範囲でのドライバーの「自由」の先にあるのは、完全自動運転だろう。
移動の為の「社会的」な「用材」としては不足はないかもしれないが、それはパーソナライズされた鉄道のようなものでしかない。
「時刻表」がパーソナライズされたとしても、システム化された「装置」に「運ばれ」ることに「力」を得る実感はあるだろうか。

その時、クルマのエロス的アウラは決定的に喪失するに違いない。{/netabare}


{netabare}若者はクルマに関心が薄いと耳にすることは多いが、クルマが「生活必需品」である地方では相応に関心は持たれている。
が、それは必要な「用材」としてであって、移動の必要を満たせるなら、それこそ自動運転車の方が便利だと言い出すことだろう。

関心がないのは、移動手段=社会的「用材」としての自動車ではなく、個人的な「力」の拡大にまつわるクルマの「アウラ」の方だ。

むしろ、個人の「力」=個人の自由が拡大することそのものに、関心や欲望を抱いていないのではないか。
だとすれば、クルマ好きのオッサンのいう「最近のクルマは魅力がないから若者が関心を持たない」の「クルマの魅力」が「操る」楽しさ=「個人の自由拡大の欲望のアウラ」である限り、若者にとってクルマが魅力的になることはあり得ない。


本作には、「悪」の権化として西部劇的アウトローのなれの果てが登場し、黒幕的な陰謀によって物語のもう一方の側面を駆動する。
何処までも他者を踏みにじり、自分の欲望を追及することに躊躇を覚えない「悪」もまた、「自由」の負の側面ともいえる。
運転者の「自由」を追及する運転が、時に「交通ルール」や「安全」と対立する「負の側面」を持つように、ここでもまたモチーフや舞台設定との整合性が垣間見える。

注目してしまうのは、この「悪」もまた、「個人」の「力」への欲望として描かれることだ。
本作中では、「悪」の人格化として、名前のある「個人」が、この「悪」を引き受ける。


「自分の欲望のためには、他者をどれほど踏みにじってもいい」
「力を持つ自分にはそれが許される」
「力で劣るものに自分を止める資格はない」
などなど

「個人」の口から出る「悪」の論理は、しかし現代では、クルマの運転者が「社会」化された交通システムの匿名の歯車の一つとして「自由」に運転する「個人」性を剥奪されていったように、「悪人」の「個性」という個人性を離れて、社会思想化=システム化されて匿名化して拡散されている。

アウトローの語る「悪」の言葉は、この数年で政治権力の振る舞いとして、はっきりと可視化された。

国民の共有物である税金を、権力者のほしいままに特定のオトモダチや広告代理店に好き勝手に分配し、現に目の前にいる被災者や困窮者を顧みない。

単に「権力者」が「悪人」だというだけではない。
思想化=システム化した「悪」だから、個人としての権力者が交代したところで、「悪」が滅びるわけではない。

思想化=権威主義が定着した結果、「悪」を批判する言葉が上がる度に、「権力者は力があるのだから何をしてもいい」「権力を持たないものに権力者を批判する資格はない」「権力者は現に権力を持っているから正当な権力者だ」という権力擁護の罵言が、現に踏みにじられ利用されている者たちから浴びせられる。

上述した作中の「悪人」の言葉そのものの「擁護」を、「被害者」たちが内面化して疑問を持たずに口にする事態は、「個人」的な「力」としての「悪」が、社会化して匿名化=拡散化した現れだろう。
終幕で、「悪」を倒した「アウトロー」が、「個人」的な意思である「復讐」を放棄し、司法という社会システムに裁きをゆだねる決着が、「悪」が個人性を離れて社会化してゆく必然を象徴する。

「悪」もまた個人性を奪われて非・個人化して拡散するのであれば、そうした中で、「個人」の「力」の拡張に「価値」を見出したり「欲望」したりすることがないのも当然かもしれない。
あるいは「個人」が「力」を持つこと自体が想像外であるのか。

そうであるなら、自動車メーカーがどれほど「魅力的」なクルマを造ろうが、若者の「需要」を捉えることはあり得ない。



こうしてみると、レーサーたちは言うまでもなく、「悪人」すらも「個人」の「自由」と「欲望」に駆動される本作が、ノスタルジックな味わいを感じさせるのも無理はない。

正にこうした「過去」が決定的に転換する、自動車「産業」黎明期に舞台設定したことが、この印象を喚起する。

ラストで、主人公が目指す航空機も月面到達も、現代の視聴者にとっては、振り返る「過去」の出来事だ。

「個人」の「自由」の拡大にまつわる物語が、ことごとく「過去」を指し示しているのが、楽しい活劇の向こうに、ほろ苦さを感じさせる。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5
ネタバレ

食前酒 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

P.A.WORKSのアニメです

【第十三話】(総評も含みます)
{netabare}最終話です。面白かったですね。AパートはVSギル。前から気にはなってたけど小雨もギルもTJもみんな普通にピストルの弾真正面からよけてるのはどうなんだと思いますが、ギルはディランとTJによって普通にボコられて倒されました。ギルの強さは最後どうやって収めるんだろうと思ってたけどやっぱりあっさり倒されて終わりでしたね。一方、裏では天晴たちが爆弾入りの暴走列車を車で止めるという破格展開で、物理的に可能なのかどうかはさておき、迫力も画力もあってなかなか面白かったです。無事列車も止めてソフィアも救出、ギルも警察に突き出して万事解決。一か月後にレースが再開されみんなお待ちかねのレースシーン。天晴号の急加速からの急カーブ。そのまま全部ごぼう抜きしてなんと一位は天晴号。私はウマ娘みたいに全員同着にするかなと思っていましたが最後にはみんなしっかり順位が付いてましたね。レース後天晴と小雨は引き続きアメリカに残り飛行機作りをすることに。この収めどころもよかったと思います。さて、作品全体的に見るとやはりレースシーンが少ないことは気になったし、SNSの評判もそこが論点になってたのが多かったようですね。でも最後まで見た方なら察してると思いますが、このアニメはレースだけをとり得にはしてないですよ。十一話、十二話あたりの感想でも書きましたが天晴や小雨の生き方だったり他人との向き合い方などある意味人間ドラマチックに変化を感じさせてくれたと思います。あくまでレース事態はそれらを見せるための要素であり、ギルの圧倒的なまでの悪役ぶりもそうです。もちろんホトトやシャーレン、TJ、ディランにもしっかり物語がありました。それらにプラス、レースやアクションシーンのアニメーションや背景の作画のリアルさももちろん抜かりない。私が思っているPA制作の良いところが今作もしっかり感じられました。なので初めからレースアニメだ!と思ってみていた方やそれを期待していた方はイマイチだったかもしれませんね。これから見るという方は是非こんな視点で見てみてください。私は十分楽しめました。{/netabare}

【第一話】
天晴のからくりオタク感、それに翻弄される小雨の今後の展開に期待せざるを得ないですね。
【第二話】
一話から変わらす背景すみずみまで丁寧でした。ほかにもPAらしさは随所に感じましたが何よりエンドロールがかっこよかった!
【第三話】
私が思うPAの良いところはいくつかありますが、そのうちの一つキャラ一人一人の「設定」に手を抜かないところがこの作品にも感じます。今のこの3~5話あたりの振りがこの後うまいこと効いてくるんでしょう。役者がそろってきて今後のレースが楽しみです。
【第四話】
4月コロナ事情で延期から再開。女性レーサーのお話で良くも悪くも普通な展開だと思いました。はやく本番の大陸横断レースがみたいですが、キャラクターも出揃って無いようですし、天晴もマイカー鋭意製作中なのでまだまだ仕込みの段階が続きそうです。
【第五話】
{netabare}途中のドレスコードいざこざやポールポジション争奪戦やら終始このアニメ独特の雰囲気出してます。次回からようやく本格的なレースが楽しめそうです。第1話でスタートシーンを描写することで5回分積み重ねられてきた分、今回の5話で見る同じシーンでもキャラ関係の深みが増します。PAの気合の入った構成作りを感じますね。{/netabare}
【第六話】
{netabare}序盤から熱いレース展開でした。荒野を走る電車に道を阻まれ他のレーサーたちは止まっている中、天晴は追いつきながら猛スピードで脳内計算。(ドクストの千空みたいですごかった(笑))からの通過する電車に車をかすらせて速攻方向転換!結果的に中間地点ではいい順位ではなかったものの天晴のレース展開は見てて飽きません。スピードもパワーも勝る敵レーサーと張り合っていくうえで、天晴のもつ知識でいかにして相手を打ち負かすかがカギ。天晴号もまだまだ変形していくようなのでそこも併せて楽しみです。{/netabare}
【第七話】
天晴のような絶対合理主義者が自分ないし他人の非合理的な考えに理解できないというあるいみ典型的な流れ。しかし、過酷なレース場面でみんなでキャンプをやったり夜空の星を見ながら語らうところもあり且つここまで作画も安定していて普通にいいアニメになってる。あとは今回の落ちからこの後のストーリーをどう作っていくのかがアニオリとして見どころだと思う。
【第八話】
{netabare}今回は小雨回。良かったところもあったけど惜しい感じがした。Bパートの小雨はかっこよかったしホトトとの兼ね合いもまぁ良し。で気になったのは脚本面かな。まずAパートで先頭集団が何者かに襲われ車も壊されレーサーたちも惨死。そこにで運よく生き延びたとか言ってる津田さんボイスの男。あの時点で100:0でこいつが犯人ってわかったし小雨の母親の殺され方も適当に感じた。そりゃ時代が違えば命の落とし方は違うだろうけど突然家から出てきた覆面男に切られてそして小雨だけ何故か生き残ったってちょっと説明不足では。どれもそこまで大きな汚点ではないけど、思ったより浅いシナリオになりそうでちょっと期待は下がった。まぁこの後のレース展開も白熱してくるでしょうからそこは楽しみにしてます。{/netabare}
【第九話】
{netabare}う~ん面白い!レースしてなくてもこれだけ面白い。今回はPAらしさの詰まった私好みの回でしたね。いったんレースは中断され残るレーサーたちでとある村に滞在するんですが今までほぼ関わり合いのなかったキャラクターたちが交わって一人一人個性が良い感じに出てました。シャーレンと小雨、ホトトとチェイスとトリスタン兄弟など。特に面白かったのはアルとTJの酒飲み対決とディランが髪切ってるところ(笑)。アルとTJの飲み対決は一杯で倒れたアルの代わりにソフィアが飲みまくって勝ちました。ディランの知人に髪の毛切ってるところをバレないように隠れる気持ちも良くわかる(笑)。そうしてみんなわいわいしてる間にも天晴は村中を歩きながら車の開発研究。ディランの散髪中にも乱入しました。そして最後は出ましたPAのお風呂シーン!レーサーみんな大集合してカットが変わるたびに皆変なことしてました(笑)。キャラクター一人一人にしっかり焦点を当ててアニメ映えのためだけにキャラクターを量産するのではなくこのアニメのストーリー展開において誰一人欠かせない存在にする。PAの好きなところです。でも今回の内容でだいたい今後の展開もわかるし最終回の落ちもなんとなく予想できてしまうのでそこは…。相変わらギルの動きもわかりやすすぎるし(笑)。{/netabare}
【第十話】
{netabare}予想以上に衝撃的な話。いよいよレース再開のAパート。天晴号はハイブリットエンジンを導入してさてさてどんなレース展開になるかと思いきやギルが動きます。というかこのギルが思った以上にたちが悪かった。覚醒したギルは命令に従わない奴はバンバン撃ち殺して、あっという間に列車をハイジャック。レースも中断されてここでようやくギルの正体が分かったレーサーたちも動揺。このギルがめちゃくちゃつおいし性格もまさにアウトロー中のアウトロー。ディランもTJも倒されて挙句の果てにレーサーの車まで破壊。天晴号にも火を放たれて激昂の天晴。次の瞬間乾いた銃声とともに目の前で倒れる小雨の姿が…。なんだろう予想以上に残酷なシーンもあってレース関係ないところで過酷だなと思った。{/netabare}
【第十一話】
{netabare}良く言えばPAらしいキャラクター一人一人に焦点を当てた丁寧な作り込み。悪く言えば展開が王道過ぎて唆られない。天晴の落ち込みからの復活具合とかアルの動揺っぷりなんか絵に描いたようなもの。小雨も危険な状態から無事生還。復活した小雨が輸血に例えて話していた場面はギルという人類の進歩をさげすむ存在と天晴という人類の先端を行くものの存在が対極で表されてていいと思ったけど今回強いて良かったところを挙げるならそこだけだったので残念。{/netabare}
【第十二話】
{netabare}今回もレースシーンは微塵もありませんが面白かったです。ギルにさらわれたソフィアを救うべく復活した小雨や大会進行役の男もつれて総勢十人で適地に乗り込みます。戦闘アクションや作画はとても良かったです。背景作画ももちろんですがアクションでは特に小雨の必殺技やシャーレンの戦闘シーンはかなり動いてたので引き込まれました。他方でいいなと思ったのは天晴。最近また序盤の話を見直してきましたが天晴はここまでの12話で変わりましたね。見た目は変わってないですが中身は見違えるぐら変わってます。一話のあのムスッとしたからくりオタの天晴が人助けをするなんて考えられない。二言目には「合理的じゃない」って突っぱねますから(笑)。それが今回のOP前の10秒セリフではソフィアを助けるみたいなことも言ってたし、仲間とも進んで協力する。そしてなにより人にありがとうを言えるようになったこと。人として当たり前のことなんですが天晴のこの人間性の変化は私は成長だと思っているので良い話だなと思いました。私もレースシーンが見たいのはそうなんですがやっぱりそこはPA作品ということで今回の天晴のようなキャラクターの関わり合いや成長物語を楽しむべきとも思います。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 8

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

マイノリティへの優しい眼差し

【総合評価☆☆☆☆】
 ここ数年、不出来な脚本のせいで残念アニメの多かったP.A.Worksが久々に放った快作。開拓者精神の残る資本主義黎明期のアメリカを舞台に、さまざまな思いを胸に大陸横断自動車レースに参加する人々の姿を描き出す。
 何よりも、この時代のアメリカが持つパワーと危うさを的確に表現した点が素晴らしい。経済が過激なまでに急成長するさなか、文字通り何でもありの状況。一昔前の中国を思い出させるが、国家が強権的でない分、よりカオティックである。
 金儲けのためなら違法行為にも手を染める強欲資本家、ヨーロッパに対する文化的ひがみを隠せない上級市民、経済発展から取り残され爪弾きされるアウトロー、そして、弱肉強食の社会で迫害されるマイノリティ。そうした人々が織りなすゴッタ煮的な情勢を背景に、銃と刀と拳が交錯するアクションにスチームパンクの味わいが絡み、濃密な人間ドラマが繰り広げられる。

【マイノリティへの視線】
 私が特に注目するのが、マイノリティに投げかけられる優しい眼差しである。
 最も好きなキャラはジン・シャーレン。レースに参加する紅一点の中国人女性である。近年のアニメにしばしば登場する、胸だけ大きな幼女体型のヒロインとは異なり、腕や胴回りが太く、華奢な天晴よりも遥かに立派ながたいの持ち主だ。これは、中国人で女性という二重の弱みを跳ね返すために、強い意志をもって体を鍛え技術を磨いた結果だろう。
 この時代には、清朝末期の混乱から逃れようと、大量の中国人移民がアメリカに渡っていた。彼らは、拉致されてきた黒人よりも前向きに社会に入り込み、過酷な労働を低賃金で引き受けた。アメリカでは、どんな田舎町にもなぜか中華料理店があり、チャプスイなる謎メニューが提供されているが、これは、調理経験のないド素人にもアメリカ産素材を使って作れる「なんちゃって中華料理」として考案されたものらしい。シャーレンは、中国人である故に、また、女性でありながらカーレーサーに憧れる故に、厳しい差別にさらされながら、なお希望を失わずに前進していく。
 インディアン(*)の少年・ホトトも興味深い。白人に父親を殺された恨みを抱いても、復讐の対象を無差別に拡大せず、手がかりを元に犯人を追求する。その理性的な態度に感心させられる。気候や動植物に詳しく、子供でありながら、レースでは的確なアドバイザーとしての役割を果たす。
 (*)「インディアン」は、北米中緯度地域の先住民を指す一般的な呼称(本アニメでは使用されない)。これは蔑称だとして「ネイティブ・アメリカン(アメリカ先住民)」と言い換える人もいる。ただし、インディアン自身は必ずしも否定的ではなく、彼らを対象としたアンケートでは、「ネイティブ・アメリカン」よりも「インディアン」を支持する割合が高いそうだ。
 メキシコ系とおぼしきアウトローのバッド兄弟は、いかつい外見とは裏腹に決して悪人ではない。こうしたメキシコ系アウトローは、国家間の領土争いに翻弄された住民の子孫かもしれない。19世紀半ば、アメリカは政情が不安定なメキシコに戦争を仕掛け、南カリフォルニアなどの領土を強奪した(米墨戦争)。アメリカ人は黒歴史として封印しているが、領土の3割を失ったメキシコの人々は忘れていない。

【最先端技術としてのガソリン自動車】
 本作のメインプロットとなるのがアメリカ大陸横断自動車レースで、多くの史実を織り込んでいる。
 1894年にフランスのパリ-ルーアン間で開催された世界初の自動車レースで1着になったのは蒸気自動車だったが、ガソリン自動車を売り込みたいメーカーの企みが奏功したのか失格にされた。翌95年のレースでは、ガソリン、蒸気、電気を利用する自動車が参加し、結果的には、完走した車両の大半がガソリン車だった。1900年前後、町中ではまだ蒸気自動車が多く走っていたものの、レースではガソリン自動車の優位が確実になったという(もっとも、当時の最高速度はせいぜい時速20~30キロ程度だったが)。
 アメリカでは、95年に初の自動車レースが開催され、フォードモーターズが設立された1903年頃から自動車産業が飛躍的に発展した。アニメで描かれたのは、この頃の状況である。アメリカから(グレートモーターズを略した)GMやアイアンモーターズが、ヨーロッパから(BMWならぬ)BNWがレースに参加し、大手自動車メーカーの威信をかけて争った。
 時代遅れになりつつある蒸気自動車で参戦するのが、日本の天才技術者・天晴だという設定にも心惹かれる。時代の波に乗って突っ走ろうとするアメリカを、旧式の技術を最高度に磨き上げることで日本が追い上げる。欧米の後追いに終始した過去百年の軌道を修正し、職人芸を重んじる本来の日本らしさを取り戻そうとする心意気が、時代設定を超越して見る者の心に訴えかける。
 天晴が設計・製造した天晴号は、いかにも無骨でスマートさはないが、ジュール・ヴェルヌの天真爛漫な技術賛歌を感じさせて楽しい。堂々たるスチームパンクの美学だ。『屍者の帝国』や『甲鉄城のカバネリ』などのメカと比較してみたくなる。ちなみに、作中で示される天晴の愛読書は、ヴェルヌの『月世界旅行』。
 天晴号が豊かな想像力の産物なのに対して、エンジニアたちによる整備のシーンでは、自負心に貫かれた内面がきちんと描写される。第3話でシャーレンがレーサーへの夢をかけて勝負を挑んだエピソードのラスト、彼らが示したエンジニア魂に胸が熱くなった。

【主役コンビのキャラクター】
 主人公の天晴は、いつも技術のことで頭がいっぱいで、人付き合いは壊滅的に下手。難問を解く際に数式のイメージが現れるところは、福山雅治が主役を演じたテレビドラマ『ガリレオ』を思い出させる。天才性を象徴する顔の隈取りや背中の綱は、キャラクター原案を担当したアントンシクのアイデアだそうで、見事に効いている。
 一方、明治の世になっても侍の気概を失わない小雨は、外見に似合わず気配りできる常識人だが、時に異常なまでのひたむきさを見せる。天晴と小雨のような天才と常識人の組み合わせは、ホームズとワトソンをはじめ、さまざまなドラマを彩ってきた最高のコンビであり、二人の友情は、恋愛模様がほとんど描かれない本作にあって、数少ない華となる(BLではありません。念のため)。

【企画の変遷】
 ほとんど信じがたいことだが、橋本昌和(監督・シリーズ構成・ストーリー原案)によると、当初の企画では「近未来の大陸横断ゴルフ大会」という実につまらなさそうな話だったとか(dアニメストア 「橋本昌和 監督 dアニメストア独占インタビュー」より)。アニメでゴルフを取り上げても、人間によるショットと最終的にボールが停止する状況を、明瞭な因果関係で結びつけて描き出すことができない。結果的に、視聴者のエモーションを掻き立てることのない、平板な映像になってしまう。幸い、ストーリーを詰める段階でスタッフを集めてゴルフの打ちっぱなしに行ったとき、「この楽しさをアニメで伝えられるだろうか?」と感じプロットを変更したそうだ。ただし、「アメリカ大陸を横断する競技」という設定を残すことで、多民族が混在するワイルドで広大なアメリカのイメージが巧みに生かされた。
 このインタビューでは触れられていないが、おそらく、初期の自動車レースで蒸気自動車が活躍したという話をどこかで耳にし、作品のベースとして取り入れたのだろう。
 こうしたアニメを見ると、作品を成功させる鍵が、中心的な作家のイマジネーションにあることが明らかになる。橋本昌和によって「アメリカ+自動車+天才と常識人」という明確なラインが示され、スタッフ全員が同じ方向を目指して前向きに作業している。アニメとは共同作業を通じて作り上げる芸術であり、それだけに中心線がきっちりと示されることが重要なのである。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 7

68.4 2 カーレースアニメランキング2位
オーバーテイク!(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (112)
278人が棚に入れました
「F4」、フォーミュラ4。 「F1」を頂点としたフォーミュラカーレースの入門カテゴリーで、 上級カテゴリーに優秀な若手ドライバーを輩出しており、 シリーズ発足以来、「モータースポーツの甲子園」としての役割を担う。 そのサーキットに、ひとりの男が足を踏み入れる。 眞賀孝哉。フォトグラファーとして活動しているが、 現在はとある理由によってスランプの渦中にある。 取材に訪れた富士スピードウェイで、高校生「F4」レーサー、浅雛悠の走りを 目の当たりにする孝哉。 その愚直なまでのひたむきさに、久しく感じていなかった胸の高鳴りを 自身の裡に蘇らせる......。 それをきっかけとして、彼は弱小チーム「小牧モータース」と共に、 悠を応援しその夢を叶えようと決意。 いつしか、性格も年齢も全く異なる悠と孝哉の人生は、互いに交錯していく——。
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

二人の男が過去を乗り越えるまでのお話

本作は、TROYCAの10周年記念作品で、全12話(2023年)。
監督は、同社の1作目である『アルドノア・ゼロ』を担当したあおきえい。制作は、『Re:CREATORS』、『やがて君になる』などのTROYCA。
(2024.11.30 再投稿)

【あらすじ】
モータースポーツの登竜門といわれるF4のチームである「小牧モータース」を中心として、その高校生ドライバーである浅雛悠(あさひな はるか:CV.古屋亜南)と、とあるトラウマから人物写真を撮れなくなった写真家の眞賀孝哉(まどか こうや;CV.小西克幸)という二人の主人公が、それぞれが抱える過去を乗り越える(オーバーテイク)までのお話。


【カーレースのスポ根アニメというより人間ドラマ中心】
本作のレースシーンは、マシンの駆動音、小刻みに揺れる車体など実際の車載カメラの映像を見ているかのような臨場感があり、とてもクオリティが高い。また、資金力のないチームがカーレースという「金喰い虫」に参戦することのリアリティや、カテゴリーのトップを目指す上昇志向の強いレーサー同士の熾烈なライバル争いもしっかり描かれています。

もっとも、本作は、そのカーレースを中心として、その頂点を目指すという「スポ根もの」というより、二人の主人公が抱える過去を乗り越えていく過程を描く人間ドラマが中心となっています。

しかも、カーレースを題材としていながら、レーサーの悠より、写真家の孝哉のレースと全く関係のない話が良くも悪くもレースの話をぶっ飛ばすくらいに重い(笑)。
なので、本作の評価は、ひとえに眞賀孝哉という人間をどう捉えるか次第といっても過言ではなくなってしまっています。


個人的には、孝哉の人間ドラマを描くこと自体は全然有りだと思いましたが、レーサーである悠の話と絡めて、「全然違う分野の二人が出会うことで二人の間に化学反応が起こった」(※Wikipediaによると、そういう企画コンセプトだったらしい)というには、少し説明不足なように感じました(※理由などは後述)。

まあ、孝哉の過去については、人によって大きく評価が変わりそうなので、ご自身で確かめてみるのが一番よいかと思います。


【孝哉の人間ドラマはアリか?(※核心的なネタバレ有りの感想)】
{netabare}注意はしたので、いきなり核心に触れますが、孝哉の抱えるトラウマとは、知り合いの少女が東日本大震災で津波にさらわれる瞬間をカメラの望遠レンズ越しに偶然見つけ、それを写真に収めてしまったこと。そして、彼は、それを作品として公表し、世間から大バッシングされることになります。


この写真の是非を考える上で、作中でも触れられているエディ・アダムズの『サイゴンの処刑』(1968年ワールドプレス写真賞、1969年度のピュリッツァー賞受賞)という写真があります。

この写真は、ベトナム戦争中のサイゴン(現ホーチミン)で、南ベトナムの司令官が北ベトナムのゲリラ兵(いわゆるベトコン)とみられる人物を路上で銃殺する決定的な瞬間を収めたものです。
撮影者であるアダムズは、米軍によるベトナム戦争介入の熱心な支持者であったようですが、この写真は、南ベトナムが私刑を行っている証拠と見られ、本人も意図せず米国内で反戦運動のアイコンとなってしまったようです(Wikipedia参照)。

写真は、新聞記事などの文字報道と違って、脳内の漠然とした想像ではなく現場を具体的なイメージとして伝えるので、世間により大きなインパクトを与えます。しかし、瞬間を捉えたものなので、その前後の経緯を知らない人にとっては、撮った人間の思惑と違う感想を抱くことがあります。

例えば、この『サイゴンの処刑』が好例で、この写真は、従軍するアダムズからすれば「日々行われている戦争の一場面」にすぎなかったのでしょうが、その前後を知らない人が見れば一方的な虐殺が行われた「決定的な瞬間を写した衝撃的な写真」ということになる。

このように写真は、撮影者の意図とかけ離れて、社会を変えてしまうような強烈なインパクトを与えることがあります。したがって、写真や映像の公開には様々な配慮が必要だということになる。

もっとも、配慮の欠如を「不謹慎」といいますが、公開の仕方に配慮が必要であっても、人の死という衝撃的なシーンを映像として公開すること自体が不謹慎ということにはならないでしょう。

なぜなら、私は、武道をやっていたので暴力のもつ怖さを身をもって知っています。そして、身をもって知っているからこそ、その使いどころについてもよく考えます。だから、戦争について考える際、戦争は必要悪だとか絶対に避けるべきだとか議論する以前に、戦争がもつ怖さをできるだけリアルに知ることは必要なことだと思うからです。


翻って本作の写真の前後の経緯を知る孝哉は、自分が知る少女が生きていたことを多くの人に知って欲しくて件の写真を公表したと言っています。しかし、少女を知らない人にとっては、津波の一被害者の決定的な瞬間を写した衝撃的な写真ということになる。

孝哉と少女の関係を知らない人にとっては、少女を弔うという彼の意図までは伝わりにくいでしょうが、津波のもつ恐怖を後世に知らせることは伝わるでしょうし、それは必要なことだとも思います。
(※確かに、孝哉がこういった純粋な気持ちからだけでなく売名目的もあったのではないかという批判はありえますが、少なくとも本作からは、そういう風に解釈できませんし、本心なんて他人には正確に知りようもない。)

そうすると、私は、戦争の被害者の写真がOKで自然災害の被害者の写真をNGとする合理的な理由が見当たらないので、そういう問題提起も有りだと思うわけです。

特に日本では、何かあれば、自粛、触れない、避けるということが無難とされますが、そうしたところで問題自体がなくなるわけじゃない。まして、災害大国日本に住むなら、自然災害から目をそらすこともできません。

個人的には、日本のアニメではあまり触れない、でも日本でアニメという「エンタメ」をこれから作るにあたって本来避けては通れないであろう重要な問題に果敢に挑戦した点は、もっと評価されていいと思っています。
(※震災直後、様々なものが自粛されましたが、明確な理屈があって自粛がなくなっていったわけではありません。雰囲気(空気)じゃなくて理屈で考えるなら、なんで今は自粛しなくていいのかということになる。ある意味、記念作品、オリジナルアニメでなければできないことであったのかもしれません。)。


【年齢も性格も違う二人の主人公が起こす化学反応】
悠と孝哉は、異なる二人が交わることで起こる化学反応を期待され、あえて対照的な性格になるよう設定されたようです。
しかし、主人公2人の性格、年齢、環境が違いすぎて、普通に暮らしていれば互いに接点がないわけですから、私には、彼らがあそこまで信頼し合うような関係になるには、エピソードが足りないように感じられました。

もちろん尺の都合はあると思いますが、あえて男二人主人公にして恋愛を絡めず内容で勝負したのでしょうし、その辺の説得力がもう少しあれば、孝哉の過去が重すぎるという印象も薄まったのかなと思いました。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

3話 必殺スリップストリームで、もういいかなと。

3話で離脱します。

 「必殺!スリップストリーム」で、ちょっと根気が付きました。がんばって丁寧に作っているのはわかりますが、ちょっと少年誌的な展開とレース紹介なので、趣味が合わなかったです。
 それとレースシーン。CGのレベルが高いのはわかりますが、疾走感というかスピード感がないんですよね。いや、実際動画でF1を見てても、望遠レンズの関係とかで遅く見えるのはありますけど、それにしてもミニチュア…いやグランツーリスモを見ているような感覚になってしまいます。遠近法がうまくいっていないのかな?MFゴーストと比べて何が違うんでしょうか?

 まあ、そういうことでやっぱりキャラ造形と主人公の行動の違和感と脚本の少年誌的スポコン展開が私にはあいませんでした。





1話 演出・見せ方が下手。不自然な説明とキャラ造形。

{netabare} 今時フォーミュラレースものも珍しいなあ、と思い視聴しました。初回は何か過去の…多分水難事故のトラウマがあって、人物が撮影できないと思われるカメラマン視点で描かれました。

 まず、男女関係の思わせぶり、特に女性から男性への未練を描くことでカメラマンが出来る、モテる男だという演出からスタートします。ここで少し反発心が起きます。どうせ、本当はイケメンで出来る男ということだろう?レースに関わることでトラウマを克服して、仕事も女も上手く行く話だろう?と思います。

 これは私の先入観、偏見であるかもしれませんが、演出がこの作品ちょっと首を傾げるところがあります。冒頭でなんの感情移入もしないままいきなり短い過去回想が入ったり、波のシーンのフラッシュバックが多用されます。効果的ならいいんですけど、カメラマンに反発心があるために乗れません。

 それとレースを観戦しているカメラマンの視点だったのに、突然レーサーのモノローグが入ったりします。場面転換なら分からなくはないのですが、また一瞬でカメラマンに視点が戻ります。

 1話に設定と伏線をばらまきたいのはわかりますが、しかし、この演出は「説明的」すぎます。話に没入できない、つまり感情移入できません。

 レースに行くと知り合いばっかりで全部解説してくれて裏側を案内してくれる人のいい社長さんと知り合うし。ご都合主義すぎだし。冒頭の男女関係からリアリティラインが高い、大人っぽいアニメかなと思って見出すと、レース場に入ってからは少年マンガのスポコンものの手法です。

 つまり、演出なのか脚本なのかわかりませんが、誰向けに何を見せたいアニメなのかを放置して、舞台設定の説明をしたい意図しか見えません。

 で、レースを遠くから眺めていて、感動してがんばれちゃうカメラマン。うーん…それがストーリーラインじゃないの?じゃあ、この1話って一体…で、EDクレジット後のアレかあ…うーん、うーん…

 作画の水準はいいですが、内容…はまだわかりませんが、演出あるいはキャラ造形と言動がまったくついて行っていません。次の話でどうなるかだけは確認しますが、内容よりも見せ方のところが心配になる作品でした。

 なお勝手な想像ですけど、トラウマの水難事故なんですけど、荒れた天候の日に雇い主等のごり押しでモデル撮影を強行して、ファインダー越しに人が波にのまれるのを見たとかそんな感じでしょうか。
 それだと、レースの頑張りを見て克服するというとはどうも結びつかないので、そこの話に説得力をどう持たせる気なのかは気になります。そこが胆なんでしょうか。それとも1話だけで視点が切り替わるのでしょうか。{/netabare}


2話 素人を置いてレースの説明をするという構造で感情移入先がわからない。

 1話で孝哉氏が何に感動したのかがわからない2話でした。なんというかレースを続けることだけを目的として勝つことを目指していない家族にクチバシをつっこんだ感じの違和感がひどかった気がします。

 その不快さを解消してもらいたく結局2話も全部見ましたが…肉屋に営業って、学園部活ものじゃないんだから…という感じです。
 みなし子で親の意思を次いで、というモチベーションに時代性はないのかもしれませんが、そんなあっさり口で説明しないでドラマで見せて欲しいです。

 それに、今回のキャラの雰囲気はあんな冷めた感じの高校生レーサーとホンワカチームがレースを続けていることに惰性を感じてしまいます。主人公は1話で何に感動したのだろうか?という主人公の空回りがなんとも言えない2話でした。

 レースの仕組みを素人を参画させることで、レースの説明するというストーリーの構造が、誰に感情移入していいのかわからない感じで困惑する感じと言えばいいのでしょうか。どうせなら普通に主人公はレーサーの高校生の方が臨場感がある気がします。

 そう…一生懸命なのが外野なのに、家族と応援する外野の構造に説得力がないんですよね。それが1話のフラッシュバック的なこととつながるのかどうかです。

 次話で結論でしょうか。

 

投稿 : 2025/02/01
♥ : 6

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

結局、金と勝利次第ってことよ!理解頂けたかな?少年少女諸君!

 最終話(12話)まで観ました。2023.12.18

 なんやかんやでハッピーエンド!良かったねぇ。孝哉さんと悠のトラウマも癒やされましたとさ…。

 結局、スポーツで勝つには金!金!金!モータースポーツは特に顕著ってことが言いたいのかな…。スポンサーが金を出してくれたんでタイヤを潤沢に使えるから戦えんだよ!的な…。

 う〜ん…。最初の悠のトンガリ振りは何だったんですかね?金次第なのはリアルと言えばリアルなのかな…。

 震災やらパパの事故死やら、JKレースクィーンの恋模様やら色々ぶち込みすぎた感じはありますが、大団円で終わったのは良かったと思います。勝利すれば百難隠すってことですね。

 今期覇権とはいきませんが、珍しい競技レースモノを描いたオリジナルアニメとしては、中々面白かったと思います。
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 9話まで観ました。2023.11.27

 あの震災でたまたま衝撃的写真を撮影し、勝手にトラウマになった孝哉さん…。個展で衝撃的写真を発表して炎上したのがトラウマでは無かった様です。

 そんで、遺族に許してもらってからの回復!なのかな?感動するかどうかはあなた次第と言った所でしょう。

 私的には感動エピソードか?と疑問に思います。他人の最期を勝手に撮影して、勝手にトラウマになって、勝手に公表して炎上して、勝手に癒やされただけの話では?

 レースと何の関係もあらへん!あの震災で関係者が亡くなって、傷ついてるのはお前だけでは無い。

 安いお涙頂戴でしかありません。孝哉さんのエピソードは雑音でしかありません。

 レースものに、色々ブッコミ過ぎです。MFゴーストみたいに女子高生お尻フリフリ位でよごさんしょう。
……………………………………………………………………… 

 7話まで観ました。2023.11.16

 孝哉さんの過去が明らかになります。浅はかな理由で炎上した過去があったそうです。

 自分の個展で、衝撃的な写真を発表して炎上って…。世間が悪い様に登場人物達は孝哉さんを擁護しますが、これまで、散々孝哉さんの軽薄ぶりを観せられてきているので、さもありなん、それ観たことか!という感想しかありません。

 孝哉さん、大震災の津波写真を撮影したことによってトラウマになったと、制作側は言いたいのでしょうが、視聴者には、軽薄さのせいで炎上したのがトラウマなんじゃね?としか思えません。自業自得なんですが…。

 さて、これからどうするんでしょうか…。中々難しい気がします。ノリと勢いで何とかしそうです。

………………………………………………………………………

 5話まで観ました。2023.11.01

 また、あっさい話をぶち込んで来ましたねぇ…。炎のランナーって…。主人公達以外の市民ランナーが雑魚すぎです。

 しかも、孝哉さんのトラウマも解消って何だそりゃ!?アニオリの、こういう荒唐無稽さがたまりません。

 一応、メインキャラの深掘回ですが、キャラの軽薄さは払拭出来ませんでした。まぁ…、深い人間ドラマがあれば良いというものでもないので仕方無いですね。

……………………………………………………………………… 

 4話まで観ました。2023.10.26

 金のかかるモータスポーツなのに、登場人物達がこじらせています。

 無愛想な高校生ドライバー、トラウマで人物が撮影出来ないカメラマン…。

 観る気が無くなりそうな位ウザそうですが、レースの迫力で何となく面白さを感じます。

 孝哉カメラマンは、どうやって飯を食っているのか?小牧モーターズはどうやって利益を出しているのか?F4の高校生ドライバーを飲料メーカーが広告に起用するか?

 登場人物達や組織が浮世離れしている感じですが、爽やかな話なので、続きが気になります。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 6

70.1 3 カーレースアニメランキング3位
MFゴースト(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (129)
373人が棚に入れました
『頭文字D』より未来、西暦202X年。車の自動運転が普及した日本。そんな時代に、公道の自動車レースが開催されていた。世界中で人気を集めるレースの名はMFG。ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニなど最速を誇るマシンが次々に参戦していた。一方、イギリスのレーシングスクールを卒業したドライバー、カナタ・リヴィントンは、ある目的を果たすため日本に帰国するのであったー。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

レースアニメではなくて自動車スノビズムアニメが見たかった。

 車が速さを競う時代から快適性、安全性、燃費になり今やEVの時代です。本作は、ある意味ガソリンエンジンに対するノスタルジーです。頭文字Dの時代にはこんな世界が来るとは思ってませんでした。

 ガソリンエンジンの速さの追求ということ自体がもうフィクションですが、その精神を引き継ぎ、富士山の火山活動を上手く設定に取り込んで作品に仕上げたなと言う印象です。

 ですが、作品の質はそれほど高いとは思えません。WHYの部分をもったいぶりすぎです。藤原拓海あるいは高橋涼介の名前に作品を頼りすぎています。
 そしてキャラが絞れていないし、エンゼルちゃんに意味もなく注目しすぎです。頭文字Dの時はそちらはそちらでちゃんとドラマがありましたけど、今作はお尻要員で終わってます。キャラで言えば主人公をハーフで日本語片言にしたので内面が見えないのも大きなマイナスです。

 アニメ化によってレースシーンが素晴らしいものになったので、かなり原作より見やすく面白くなっていると思います。
 が、本作で知りたいのは女子でもないし、他のドライバーでもないし、突き詰めればレースそのものでもないです。車の速さに関するスノビズムつまり「教養をひけらかす俗物根性」のマンガで「知識を得た気分」を堪能したいわけです。それがどれほど正確かはどうでもいいです。「自動車の速さを追及するとは?」をそれらしく見せて欲しかった。その点をDでは親父や高橋涼介をはじめとしたサブキャラが担ってました。本作はサブキャラが「いる」だけです。

 つまり頭文字Dはレースマンガではなく、自動車マンガだったということです。本作は今のところパワーウエイトレシオ云々で始まったのに、レースマンガになってしまっています。そこが面白くなりきれない理由でしょう。

 2期も決まったとの事ですが、展開が今と同じなら途中で飽きるかも。ですが、1期は最後まで毎週ある程度は楽しみに視られたのでそれなりに高い評価をします。レースシーンは良かったです。




以下 視聴時のレビューです。


1話 人気的には車でも描きたいのはJK。苦肉の策という感じ。

{netabare} たしか12、3巻くらいまで既読です。しげの秀一氏は「頭文字D」の最後ほうはモチベーションを失っていたので、その続編というのが不思議な感じです。
 「高嶺の花」「セーラーエース」などを連載しているところを見ると、この人は多分もともとは車、特に86が好きだったんでしょうけど、本当のところは女性を描きたいんだろうなあ、という気がします。「ドッピーカン」というのもありました。

 ただ、です。不幸なことにこの人圧倒的に女性を描くのが下手なんですよね。内面がないというか設定だけというか…頭文字Dの「茂木なつき」も拓海に感情移入したストーリーには乗れるんですけど、なつき本人に奥行がありません。単なる作者のNTR好きというか…軽井沢のコンビなども女かきたいから描いたという感じでキャラ描写は弱いです。

 ですから、女性主人公ものは皆短期で連載が終わっているみたいです。正直ほとんど読んでないです。

 本作はその折り合いをつけたんでしょうね。エンジェル7番ちゃんに視点を置いて、エロい恰好をさせてルッキズムとか絡めて何とかモチベーションにつなげたんでしょう。JKとの恋愛ものが描きたかったんでしょう。
 ただ、残念ながら長期休載をしていますので、その内心はどうなっているんでしょう?正直10巻を越えてくると絵がかなり荒れています。顔の輪郭や線、デフォルメ表情の比率がかなり高くなって、絵描くのも面倒なんでしょう。そしてなんかつまらなくなる感じです。

 過去作の名前借りというのもちょっと描くものに苦労した感じです。あだち充氏のMIXもそうですけど、熱が伝わってこないですよね。

 まあ、テーマとしてはガソリン車へのノスタルジー、あるいは未来のカーレースの在り方なんでしょうけど…頭文字Dでドライバーについてはやり切った感があります。やるとしたらテクノロジーとの融合…でしょうか?いや、この人はそっちにはいかないでしょうねえ。車と女と過去の人気作。晩節を汚さないで綺麗に終わらせられるのでしょうか?

 アニメ版でどうしてくるか。映像というのは強みですから、見守りたいと思います。 {/netabare}


2話 あーやっぱりレースものはアニメの映像がいいですねえ。排気音と音楽。そして尻。

{netabare} 続編だよりだとか、JKだよりだとか、いろんな批判を1話でしましたが、やっぱり排気音とエイベックス的音楽とがあって、レースシーンはアニメで魅せられると格別ですね。

 あの角刈りの男がうるせえとか、高橋涼介ってわかってんだからもったいぶらなくていいとか、いろいろありますけどね。
 そして、性癖を隠さない潔い尻がいいですねえ。レーシングカーに水着女性(正しくはレオタード?死語?)は今やご法度になってしまいましたが、やはりメカに水着美少女は画になります。現実でできないならアニメくらいは、と思ってしまいました。

 なお、グリップウェイトレシオって、今の解説だとパワーウエイトレシオが高い方が上りで有利ということで外車がいいということ?かなあ。マンガよんでるんですけど、そういう解説すっ飛ばして読んでました。
 素人考えですけどブレーキの効きと耐久性、サスペンションの問題、車体の剛性があるのでそれでも軽量化の意味はあると思うのですが…それがドライバーのテクを引きだす?

 ちょっと興味でてきました。アニメだとマンガよりかなり面白く感じます。ドローンのアイデアもいいですし。富士山の噴火も面白いですねえ。レース中のうるさい男だけいなければ最高です。{/netabare}


3話 レースは良いけど結果の理由が欲しい。JKラブポエムが恥ずかしい。

{netabare} レースは面白いし、結果もまあ、それがいいでしょう。長い作品なら負けから這い上がって行くパターンもありますが、天才肌の主人公ですし展開はいいです。
 ただ、なぜそういう結果なのか?の理由とか理屈が欲しいなあ…溝落としとか、グループAのエンジンとか。イニシャルDの時はそういう屁理屈が非常に魅力的でした。決勝までの流れで何か説明があるといいのですが。

 で、その代わりがJKのラブポエムですかあ…うーん。そうあって欲しい気持ちはわからなくはないですけど…まあ、いいでしょう。それが創作物です。かなり恥ずかしいですけど、それがマンガの良いところです。

 ということで、イニシャルDのような名作になる感じはあまりしませんが。テンポと盛り上がりが素晴らしいです。ドローンの最高時速とか押さえるべき設定はちゃんとおさえてました。

 アニメの背景は実写おこしのような感じですが、中にいるのが車という無機物なので調和が取れてます。そこは上手い処理でした。 {/netabare}


4話 技術的な視点と世界観の作り方が上手いんでしょうねえ。

{netabare} トラクションコントロールとかタイヤマネージメントとかそれっぽい話になってきました。やはり前作同様にドライバーの技量こそレースの本質と言う話になるのでしょう。こういうメカ的な解説はやはり男心をくすぐります。

 なぜ「頭文字D」とか本作は面白いのかと考えると、世界観かなあと思います。公道レース…本当にグンマ―のそれぞれの山にチームがいて夜な夜な走り屋たちがバトルを繰り広げているかどうか知りませんが、その世界観がストーリーを支えました。しかも、下りのスペシャリスト、ドリフト最強という発想。

 本作においてもEV化の中で、噴火が起きて無人になったらしい箱根・小田原の行動をレース場に見立て環境上等の大排気量のガソリン車が走る。近未来感がある設定は本当に上手い。ドローンを活用してレースを世界中で楽しむのもいいです。
 首都高でもレース場でもないところが他に類を見ません。そして「トヨタGR86」はやはり「頭文字D」の藤原とうふ店のパンダトレノがあったからこその人気で復活した名車だと思います。それが更に新しいマンガに登場するという実車と創作の相互関係も面白いです。
 今時のうるさいコンプラ警察にも対応した上手い設定だなあと思います。

 メカと半裸美少女ということで、女性からどう見られるかわかりませんが、やはり男心をくすぐります。

 まあ、この後の展開を読んでいるのに覚えていないということは、あまりストーリー性がないのかもしれませんが、しかし、アニメで見るとかなり面白いです。今後に期待できます。

(なお、環境上等と書きましたが、レースによって効率のいいエンジンやタイヤその他の部品は開発されます。環境負荷など考えるとEVよりも効率がいいガソリン車の方が優れている気もします){/netabare}


5話 Gの表現が凄い。面白い要素満載。尻。久しぶりにアニメで手に汗にぎりました。

{netabare} アニメのレース場面で車というのは一見固い塊です。だから、迫力を出すために音楽や効果線、実況をヒートアップさせます。でも大事なのはそれだけではありません。「G」つまり「加重」です。

 5話のレースシーンはそこが本当に素晴らしかった。左右のGだけでなく、ブレーキングや加速の時のサスペンションの動きの表現がとてつもないリアリティを持って迫ってきます。
 宮崎駿の…うーん例えば「カリオストロの城」のカーチェイスの加重も有名ですが、あれはアニメ的な動きとして優れていても、リアリティがありません。本作はその点で、車が生きているように表現されていました。

 マンガは止め画なのでその点でアニメで見る意味が多いにあります。

 また、外国車スーパーカーへの憧れ、非力な人間・車が上位勢に互して戦う。ワクワクする要素です。「判官びいき」は日本の伝統です。

 身バレですね。「一見非力っぽいけど、あ、あの…伝説の…」をやってくれました。このストーリーが非常に上手い。「頭文字D」と同じといえば同じですが、その「伝説」を逆手に取った続編の作りとして、王道ではありますが「実はスゲー奴ですけど何か?」的な異世界転生ものの主人公の設定を丁寧にやったような爽快さとカタルシスがあります。

 レースの他のメンバーの映し方。外の車が単なるモブではなく水準の高さが分かります。その高度なレースの中で主人公が活躍するという部分が自然に描けています。そして「じらし」です。早く主人公の抜くところを見せろ、というのが手に汗につながります。
 それぞれの考え方やスタンス、技量を見せる事でテーマを浮き彫りにしつつ、人間が競い合っているレースを表現していました。
 しかも、兄妹で通信することでいかに主人公が凄いのか、ぎりぎりの世界なのかまで表現していました。

 そして、やはり軽量とテクニックがタイヤマネジメントの問題につながりそうな感じです。トラクションコントロールを切るのと関係があるんでしょうね。
 これが技術的なスノッブ感です。マンガを読んでその分野がわかった様になる。この錯覚が大切です。
 そのアニメ・マンガ・小説が扱っている題材に対して、最近の作品はこの知識的なスノビズムのストーリーへの織り込みが足りないです。つまり、取材・知識不足です。この作品はそこが優れています。

 で、尻ですねえ。まあ、これはいいでしょう。

 5話は面白い要素が満載の上に、車のGの表現で優れたアニメ表現を見せてくれました。久しぶりにTVアニメで手に汗握りました。面白い。最高です。


追記 更に、こういう理屈をこねて頭を使わなくてもストーリーを見ているだけで、感覚的に感情を刺激してくるのが、上手いです。ひょっとしたら原作を過小評価していたかも。


再追記 なお、同時期のレースアニメ「オーバテイク」のレース場面ですが、難しいですよね。フォーミュラカーは性能が良すぎ、形状の関係でGがあまり外見ではわかりません。
 正直実写のF1レース場面でもスピード感が感じられませんし、止まっている様に見えることがあるくらいです。固定カメラで目の前を通り過ぎれば過ごいスピードなんでしょうけど、それだと影しか見せません。
 アニメCGで「優れた描写」をやってしまったから、かえって迫力がないという矛盾がある気がします。実写ではだからこそのオンボードカメラなんでしょう。その辺の表現はアニメならではを出すしかないでしょう。{/netabare}


6話 内容はちょっと小休止回。パンツのズレは生々しすぎてやりすぎかも。

{netabare} ちょっと疑問なんですがヤジキタ兄妹を抜く理由って何かあった?結局ヤジキタ兄妹は最速ラインで走っていて、途中86に抜かれた分のロスは少しはありますよね?
 で、カマボコストレートというところでカナタがスリップストリームに少し入りますが、ストレートは絶望的な86ですからヤジキタ兄妹が引っ張ってもらう意味もなく、一瞬で出てしまいます。

 この流れだと、抜くところからカマボコストレートまで兄妹に自由に走らせていた方が、タイヤにも優しいし良いのでは?というのは見方が間違ってるのかな???

 6話は話も進まず、レースもそう言うわけでポルシェその他の外野のバトルもあまり迫力はなかったですね。

 で、その代わり尻なわけですけど…うーん…うーん…ヒロインだけでいいんじゃね?と思わなくはないです。そっちをそんなに見たいアニメじゃないんで。あとアニメで生々しいパンツのズレとかあんまり見たいわけじゃないです。そっち関連は美しいアニメ表現か、記号化された爽やかなエロか、本格的なアダルトならいいですけど。やっぱり原作者がどうしても女の子描きたいのかなあ? {/netabare}


7話 テンポの悪さ、話の焦点が絞れてないのがここに来てネックになっている気がします。あだち充氏の「MIX」と同じ老いが感じられます。

{netabare} 原作を途中で止めた理由が分かった気がします。レースの駆け引きや車重、タイヤマネジメント、ドライバー、グリップウエイトレシオ等々を説明するために、いろんなドライバーに視線を移し過ぎですね。
 レース前半の盛り上がったところでそれを入れるのは、臨場感という意味では良かったんだと思いますが、しかし、主人公が気になってるのにちょっと焦れますね。

 それとヒロインは初めに尻だけちょっと映せばいいでしょう。途中の娘とのやり取りはいらないかなあ。レース場外は今まで説明のない17歳フェチだけでいいんじゃないかな、と思います。そのシーンも無駄に長いし。

 つまり、話のテンポがここに来て停滞気味なのと、何を見せたいかの絞り方が中途半端な気がします。

 となった時に、あだち充氏の「MIX」との類似性、その見せ方の氏とは思えない展開・テンポの悪さと重なってくるかなあ。大胆な時間的省略、話の取捨選択が持ち味だったのに、冗長になってきています。それは新しい話を産み出せない老いなのかなあ、という気がします。

 6話で停滞感があったのに、7話もこのテンポですからねえ…6,7話をまとめてもいいくらいでした。{/netabare}


8話 こういうのが見たいんだよ、ですね。

{netabare} 6,7話の停滞感が8話のカタルシスの為だったのかなあ、と思わなくはないですが、要するにレースアニメとして8話のようなのが見たかったということですね。

 今週原作を改めて読みましたが、圧倒的にアニメが見やすいし面白いです。原作は6~8話の対象部分は内容はほぼそのままなのですが、肝心の車の絵が荒れていて見てられませんでした。女子ばっかだった理由がわかるきがします。
 要するに7話が女子だらけだったのは、構成とか内容ではなく女子が描きたかっただけかもしれません。

 ということで、このレースの結末はその時知ったので内容については書きませんが、アニメ化が良かった意味は8話のような場面で強く感じました。

 変な言い方ですけど、水着の女子が最高の公道レースをやるマンガを描けばいいのでは?と思わなくはないです。しげの氏は女子のレーサーって負けキャラっぽいのしか描きませんよね?そこだけは男の世界っていうポリシーかな?{/netabare}


9話 レースシーンは素晴らしかったです。ただ、内容で言えば頭文字Dのドラマ性とか能書きとか緊張感とかワクワク感とか女子とかいろいろ落ちると思います。スピンオフという感じかな。

{netabare} 表題の通りです。レースシーンのCGは素晴らしいと思います。女子もそれなり以上に可愛く描けているし。ですが、画面のクオリティ以外では少々ドラマが退屈です。

 最終話まで見ると思いますが、原作も読んでしまったし、レビューはここまで。最終話でちょっとコメントをいれます。

 評価は作画は5でいいでしょう。ストーリーは3でキャラは3.5。音楽は3.5、声優は3.5かな。要するにオール3より少しいい面はありますが、作画以外はまあまあという作品だと思います。{/netabare}



10話 本来は今週のおっさんたちの話みたいのがもっと欲しかった。

 今週のオッサン2人が車の前で話しているようなのを、もっと入れて欲しかった。プラス車が実際に分解されていたりパーツを具体的に見せてくれればもっと良かった。ドライビングテクニックの方の説明が「藤原拓海」の名前に頼っているので、どういう技術が胆になってくるかの説明がそろそろ欲しいです。

 というわけで、1クールだとするともう終盤ですけど、ほとんど導入という雰囲気で終わってしまいましたね。実際は原作の巻数で言えば進んでいるみたいですので、原作が如何にかったるいかがわかると思います。

 アニメ作品としては面白いよりの普通、10段階評価で7か6か迷うかなという内容です。レースの迫力は評価します。

 という感じです。今期でいえば4番目か5番目かくらいの作品です。年間でベスト10は無理だけど20には入るかなあ…完走は余裕ですが、心には残らないし再視聴もしないかなあ…という感じです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 21
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

【1クール目レビュー】これが内燃機関エンジン車バトルへの鎮魂歌となるのか?

原作コミックは17巻まで購読中。

【物語 3.5点】
全体構成は原作以上にレース重視。
古風な恋愛要素などが邪魔に感じる方もいるでしょうが、
これでもレースに場面を集約したアニメ化になっています。

コミック1巻分の過半をレースなしで鎌倉散策デートしてましたという巻では、
いくら昭和のハチロクで平成のモンスターマシンを倒す懐古志向の『頭文字(イニシャル)D』の後継作だからって、
恋愛まで懐古じゃなくていいと評価が割れたりしていました。
なので、そのままアニメ化したらテンポ悪いかも?と私は憂慮していましたが杞憂でした。

TVアニメ版『イニD』1期の最初の本格公道レースバトル開始が5話からだったことを考えれば、
初回からMFG予選が始まる『MFゴースト』はかなり真面目にレースで魅せたアニメ化だと思います。


ただ1クール目は第2戦予選が終わるくらいという中途半端なところで終わり、
この春の2nd SEASONに持ち越し。

しげの 秀一先生原作アニメが1クールでキリが付くわけがないと原作勢は分かっていますが、
他でも言及したように、分割放送の構想があるなら事前告知するのが親切かと思います。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・FelixFilm

富士山大噴火により無人となったかつてのドライブエリア・箱根、湘南周辺を舞台に、
トヨタ86などの国産車が、外国産スーパーカーに挑んでいく。

シビれる好素材を、現地をトレースした背景美術と、
スピート感を演出する斜線をまとったCGによる車の描写で、
道中大きく崩れることなく無事に再現してみせた。

元請け経験が少ない同スタジオは懸念材料でしたが、
アニメ化に際し、望むハードルはクリアしてくれたので及第点は付けられる出来だと思います。


一方で人物作画は、元々、歪な悪材料だった原作の人物デザインを、
これでもかなり改善していて、私はちょっと感動した位でしたが、
冷静に見れば、やはり不自然さが残ります。

顔のデカさがコケシみたい。パーツが全体的に四角い。
この辺りはまだチューニングの余地があるのだと思います。


【キャラ 3.5点】
“新公道最速伝説”と銘打った本作。
元祖“公道最速伝説”『頭文字D』にて作者は、本当の速さとは何かを見せるとの趣旨の決意を述べました。
が、実際には“藤原ゾーン”などの理解し難い珍妙な曲芸走法で切り抜けたり、
決着が運ゲーだったり。

シナリオは完結した『頭文字D』ですが、公道最速理論というテーマは未完。
『MFゴースト』には公道最速理論の完成という使命を継承して欲しい(ま、どうせ完成しないでしょうがw)
というのが私の願望。

その観点から興味深いキャラがラスボスと目されるミハエル・ベッケンバウアー。
独国ポルシェ育成システムから輩出されたシミュレーター世代であるトップレーサー。

『MFゴースト』の基本設定では電気自動車(EV)普及等によるガソリン車の骨董化がありますが、
私がそれ以上に重要だと思うのが自動運転普及。
極論レースなんて超高性能AIにハイパワーな車を自動運転させれば最強でしょ?
というツマラナイ未来への途上にあるのが、コンピューターシミュレーション訓練が作り上げたベッケンバウアーなのだと思います。

公道最速理論とは、機械化、自動化が進む運転技術の中でも、
人間ならではの感性が入り込む余地がまだあるという主張なのだと私は捉えています。
その感性に長けた主人公カナタ・リヴィントンみたいなドライバーこそが、
一見貧弱に見えるマシンで最速を体現し、
MFGに退屈しつつある最強ベッケンバウアーら新世代を目覚めさせるというのが本作の肝かと。

昨今のEV自動運転化の流れはガソリン車バトルを描くには逆風ですが、
そのプレッシャーにより、作者がリョウ・タカハシが仕込んだレギュレーションなどを通じて描きたい公道最速理論は反論として語りやすくなる。
時代がテーマを浮き彫りにするという点では、EV自動運転化はむしろ追い風なのかもしれません。

数多くのドライバーが登場して覚えきれない本作ですが、
テーマを念頭に置いて整理すると、中々面白い設定が練られていると感じられます。


惚れっぽいからカナタに一目惚れしちゃった感が強いヒロイン・西園寺 恋。
女の子は恋に憧れ恋しちゃうもの。
キャラにも古風な恋愛観がにじむ本作。

ヒロイン以上に懐古なキャラが相葉瞬。
推しのMFGエンジェルスの“7番ちゃん”(恋ちゃんのことですが)のキスゲットを原動力に、GT-Rで発奮する。
男はカッコいい車に乗って女を求めるものという“若者の車離れ”など眼中にない令和の空気を読まないキャラ。

終盤、暗い部屋でひとり7番ちゃんの画像に鼻息を荒くする相葉の生態を、気色悪くて無理と思うか、阿呆で面白いwと思うか。
本シリーズについて行けるか否かの試金石だと思います。


【声優 4.0点】
主人公・カナタ役の内田 雄馬さん。
時折イングリッシュ風の発音も交えながら、英国系イケメンドライバーを構築し、
ヒロイン・恋役の佐倉 綾音さんの一目惚れ胸キュンボイスを引き出し、
ベタベタな恋愛劇を支える。
ファミレスで内田さんみたいなイケボで接客されたら男の私でもちょっと電流が走りますw

期待に応えてくれたのが、ここでもベッケンバウアー役の神谷 浩史さん。
{netabare} 「その走りには加齢臭が漂う」
「どうした踏め石神。そこで踏めないのか?ヨーロッパのレースなら10歳の子どもでもそこでアクセルを踏み抜くぜ」{/netabare}
などと同じポルシェ乗りの元・王者の石神風神(CV.安元 洋貴さん)を毒舌で酷評しながら追い詰めて行く。
今回アニメ化部分で一番決めて欲しかったカットをベテランが見事に表現してくれました。

上記の車内コックピットの独り言や、
86整備担当の緒方役の畠中 祐さんらによる関係者リアクションで盛り上げるのも、
『頭文字D』の峠バトルを想起させられ懐かしくて良き。

加えて熱かったのが、実況・田中 洋二役の光部 樹さん。
実況・解説席からの煽りは、レースショーとして企画されたMFGならでは。
今後、解説には色々と『イニD』縁の人物もゲストとして登場するので、
実況CV.光部さんのおもてなしにも期待したいです。


【音楽 4.0点】
レースバトルを彩ったのはTVアニメ『頭文字D』同様ユーロビートの楽曲の数々。
クラブ音楽界隈もトランス、EDMとトレンドが移り変わる中で、
懐メロ化しつつあるユーロビートですが、
エイベックスにより提供された本作BGMを通じて、ユーロビート魂の継承者が健在であると確認できて嬉しかったです。

個人的に良かったのが「MANIFOLD LOVE」「FACE DOWN」と、
明快な男性ボーカルによる明瞭なフレーズがアガるHOTBLADEの切れ味。


実車から収録したエンジン音も迫力がありました。
「たまんねぇぜレースってのはこうでなくっちゃな。EVのレースなんて眠くなっちまうぜ」
私も完全に同意します。


OP主題歌「JUNGLE FIRE feat. MOTSU」
北原 望役の芹澤 優さんが『頭文字D』シリーズで主題歌を務めたm.o.v.eのmotsuさんをラッパーに迎えたコラボシングル。
アレンジも往年のm.o.v.eを思わせる構成で、こちらも懐古仕様。
歌詞世界もラブソングをレースに絡めたお馴染みの内容で、
ヒロイン・恋とカナタの恋愛劇を後押し。

ED主題歌「Stereo Sunset (Prod. AmPm)」
Himika Akaneya(茜屋日海夏)さんによる、シンセ和音が心地よいラブバラード。
夕暮れの江の島をバックに疾走する86。本当に絵になります。


以下、放送前のフライング長文。長いので折りたたみ。

{netabare}
『頭文字D』の後継作として連載中の同名コミック(17巻まで購読中)の連続アニメ化作品。

EV自動運転化が実現した近未来。
富士山大噴火により無人となった箱根やその周辺の公道を舞台に開催される
世界唯一となった大排気量の化石燃料車によるモーターレースシリーズ“MFG”

英国からの留学生で『頭文字D』の“秋名のハチロク”のドライバー・藤原拓海に師事していたという、
主人公・片桐 夏向(かなた)ことカナタ・リヴィントンが真紅のトヨタ86で、
MFGにひしめくハイパワーの外国車等に挑んでいく。


原作は往年の人気シリーズの続き、車離れが進んでどうこう以上に著しく懐古な男性向けの内容だと思います。

カーボンニュートラルが国策として叫ばれる昨今、
温暖化ガスを大量に吐き散らす公道レースという基本設定だけでも既に骨董品みたいなもの。
(余談ですが、最近のエピソードでレース解説・須藤京一先生がEVは日本を貶める欧米の政略と大放言する件w
今回はそこまでアニメ化されないでしょうが、いちいち頷く点が多くて笑いますw)

加えて主人公に一目惚れするヒロイン・西園寺 恋。
その名に違わず惚れっぽ過ぎる美少女JKとカナタによる恋愛劇は、
昭和か?ってくらい素朴で古い。

またMFGには“MFGエンジェルス”と呼ばれるレースクイーンの美女たちが登場。
その衣装がブーツや天使の羽根でボディーラインを強調する実にけしからんデザインでしてw
しかもレーサーが表彰台に上がると、ご褒美に任意のエンジェルスの頬キスがプレゼントされるというオマケ付き。
で、ご想像の通り{netabare} ヒロイン恋はカナタがMFGに参加していると気づかぬまま、
MFGエンジェルスのナンバー7としてバイトする人気メンバー。ということは……。{/netabare}

レース放送中、エンジェルスメンバーに恋愛観などの質問をぶつけるコーナーがあって、
視聴者が反応したり、ツッコんだりするパターンがありますが、
時代の変化に戸惑う作者やオヤジたちの心理が投影されているようでくすぐったいですw

この辺りの発想からして、女子アナの水泳大会をゴールデンでTV放送していた旧世紀のノリ。
さらに作者、編集者は悪ノリして、MFGエンジェルスを実際のグラビアグループとして三次元化し、連載誌に写真を掲載w

本作はスーパーカーと美人のねーちゃんのボディーが一覧できる漫画誌を読み耽る
“青少年”のオッサンたちが青春の続きを楽しむ作品なのだと思いますw

アニメも盛り上がっては欲しいのですが、くれぐれもお気持ちで表現規制を叫ぶ一部のラディカル・フェミニストや、グラビアを弾圧する共産党員に目を付けられないようにしないとw


原作者・しげの 秀一氏も年を重ね病気がち。
本アニメ化自体も原作休載を経て予定より遅れての放送となります。

『頭文字D』では、早々に設定が枯渇し、作者と主人公が根性で限界突破して新境地を切り開くという連載漫画ならではの荒々しさもありました。
が、もはや氏にそんなパワーを望めないのか『MFゴースト』では、
舞台を『頭文字D』の数年後に設定することで、実はこの数年にこんな経験があったなどと、
後付けで無理なく主人公補正できる環境を整備。

レース場面についても、対向車を避けて1VS1の夜間の峠バトルがメインだった『頭文字D』から、
上記大災害によりステージを制約する要素を強制排除した上で、
決勝15台のレースバトルにすることで、カナタの展開が膠着したり、
主人公成長が道半ばでも、無理な能力インフレで設定を食い潰すことなく、
他車の状況にカメラを切り替えることで単調化も防止。

また原作のキャラデザが、リアルとデフォルメのバランスがトレンドを掴めていないのか、
多くの人にとって違和感を抱く造形なのがアニメ化に辺り懸念材料でしたが、
PV観る限り『閃光のハサウェイ』等の恩田 尚之氏が上手くデザイン調整している感。

大きな驚きはないけど、ファンならば破綻リスクなく無難に楽しめるアニメになると思われます。


キャストは主人公カナタ役の内田 雄馬さん、ヒロイン恋役の佐倉 綾音さん、
若手ホープ・沢渡 光輝役の逢坂 良太さんと、実力ある中堅どころがメイン。
一方で王者ミハイル・ベッケンバウワー役に神谷 浩史などベテラン起用もあり。

ベテランと言えば、MFGを主催する“リョウ・タカハシ”役の子安 武人さんなど、
『新劇場版 頭文字D』では若手に変更となった旧作のキャスト陣が復帰して出演するのも懐古向け。
因みに大排気量車が断然有利に見えるレギュレーションの裏に見え隠れするタカハシ氏の“公道最速理論”も旧作ファン向けのスパイス。

そして何よりBGMにユーロビートが戻って来る。

私も新鮮さより、あの頃を懐かしんで、
廃れつつある諸要素を鎮魂する心持ちで楽しみたいレースアニメです。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 24

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ダウンヒルの残照

*微修正

以前に別作品の感想で、かつてクルマは「自由」=個人の「力」の表象として無条件に好意的に受け入れられていたと記したことがあるが、そうした作品群の代表とも目される『頭文字D』の実質的な続編。

オートバイやクルマのマンガで高い人気を持つ原作マンガの作者だが、一貫して描き出そうとしているのはバトルにまつわる「勝利」ではなく、「青春」という主題のようだ。
オートバイやクルマは、「青春」の迸るエネルギーが「自由」や「力」へ焦点を結ぶ必然の象徴として、特権的な鏡として要請される。

『頭文字D』(以下「前作」と表記)から数十年後の本作でも、やはり青春の主題は変わらず、主人公も世代交代した若者として、新たな物語を駆動する。

前作との連続性を強調するためか、主題歌を含め、中高年のノスタルジーを喚起するような描写の目立つ本作だが、いささか違和感をもたらすのは、本作が正式な「競技」として開催されるモータースポーツを舞台としているところだ。

前作において、若者たちの青春の情熱の焦点であったのは「公道バトル」だったが、いうまでもなく、それは「違法走行会」だった。
主題はあくまで「青春」であって、反社会的反抗ではないので、作中では極力「違法」性が表面化しないように注意深く描写されていたものの、どう考えても公安委員会が推薦図書として青少年に勧められる内容ではなかったのは確かだ。

本作で舞台が「競技」とされたのは、前作の弱点を解消した「進化」と見る向きもあるかもしれない。
が、かつての少年少女が直観したクルマの「力」=「自由」の拡大が「いつでも、どこでも」移動できる能力の獲得であるなら、むしろルール=「制限」を拒絶する違法走行へ向かうことはクルマの本能であり、本質的に既存の枠組みに衝突するエネルギーの爆発である「青春」と共鳴するのは、必然的でもある。

前作において、反社会的傾向はまるで持たないのに、違法走行に情熱を傾ける若者たちが不自然感がないどころか大きく共感を呼んだのは、まさにこうした必然の産物であり、その舞台が「公道」である峠でなければならなかった必然なのだが、クローズドの「コース」で競われる本作の「レース」は、共鳴効果を失って妙に単調な印象しか残さない。

作中で、ハイブリッド車やEVなどとは異なり「牙を抜かれていない」と息まく純ガソリン車だが、中高年の拍手を期待しているかのような威勢のいい「啖呵」とは裏腹に、妙に精彩がないのは、クルマの本能=自由=反ルールとしての「グレー」な違法性を捨て、「純白」の合法性=閉鎖された「コース」に捕われたせいだろうか。

だが、違和感の根本は、「コース」という舞台だけにあるのではない。
もっと広い「舞台」
そう、本作の「世界」そのものに、違和は刻まれている。


前作の登場人物が何人も登場し、「後日談」も語られる本作は、前作から時間的に連続した、同じ時間線上にある連続した世界であると設定されている。

だが、本作の「世界」は、架空の技術と社会制度が実現された、「現実」とは異なる架空の近未来世界だ。
いわば「異世界」と云ってもいい。

前作では「現実」と同一平面上にいた作品世界の登場人物たちが、数十年後に再登場してくる本作の世界は、「現実」とは全く異なる架空世界であり、云ってみれば「異世界転生」のようなものだ。

にもかかわらず、彼らは一つの時間線上を連続して生きている同一人物であり、自身の生きていた「過去」として、本作の「異世界」とは断絶している、かつての日本社会=現実と同一平面上の「前作」での出来事を語る。



架空のレース競技である本作の「MFG」だが、架空の存在は必ず現実と切断した「異世界」でなければ存在できないというわけではない。

かつてのマンガ・アニメでも「物理的に不可能な魔球を投げる投手が実在のプロ野球球団に入団し、実在の球団とリーグ優勝を争う」とか、「世界中から幼児を誘拐し、虐待に等しい訓練を施すプロレス団体から逃げ出した覆面レスラーが、実在のプロレスラーと試合する」といった物語はいくつもあった。

クルマ関係でも、「首都高都心環状線を閉鎖して〈スーパーカー〉でレースする」といった例はあるのだから、現実と同一平面上で「MFG」を設定することは必ずしも不可能ではない。

だとすれば、話は逆なのかもしれない。

現代において前作を継承するために、「MFG」が設定されているのではない。

前作の「世界」=かつての日本社会を仮想的に再現するものとして、「MFG」」を含めた本作のトータルな「異世界」が要請されたのではないか。

前作のエッセンスが深く同時代の現実と結びついていたがために、それと連続した「世界」を創り出すためには仮想の「異世界」とするしかなかったのではないだろうか。

それは必ずしもクルマを取り巻く社会環境の変化だけではないだろう。
もっとトータルな社会そのものの変化。


この20年以上、経済をはじめとする各種の社会的、文化的な統計指標が下降の一途をたどり、もはや先進国の体をなしてはいないことは否定しがたい。

まだかろうじて「豊か」な「先進国」であった日本で語られた前作を引き継ぐものとして、現実の平面上に本作を展開することは落差が大きすぎたのだろう。
二十歳そこそこでガソリンスタンドに勤務する若者が、スポーツカーの維持費と改造費を負担することのできる賃金を得ることができない社会に、前作は接続できない。

それを証明するのが、作中を覆う「日本は美しい国」「日本のモノはすべてが優秀」といった、「日本スゴイ」の洪水だ。
ことあるごとに「日本スゴイ」を語るのが外国人である主人公であることは、ガイジンから「スゴイ」と云ってもらって自己満悦する、各種メディアに氾濫する「日本スゴイ」番組と全く同じ構造に見える。

しかし、かつての「先進国」の「現実」を、空想的な「日本スゴイ」の「異世界」にしか接続することができなかったこと自体が、「日本スゴイ」の架空性と虚しさをあらわにする。



16歳で免許を取って以来、ガソリンエンジンの乗り物に乗り続けてきた身としては、本作のようなバトルは臨場感にあふれ、楽しい。
おそらく同じように楽しむ同年代の男女は多いだろう。

が、本作を若い世代に勧めるとき、これは理想化された「異世界」の物語であって、自身の「過去」とは切断されているのだと自覚しておいたほうがいい。
自分の体験と絡めて本作の「楽しさ」を語ることは、本作が「異世界」である以上、無効だ。



それにしても、坂道を転げ落ちるように没落する現実から目をそらす架空の「日本スゴイ」の異世界の中で、主人公が異能力を発揮する特権的なステージが「ダウンヒル」であることは、暗合というには余りにも皮肉すぎて、涙も出ない。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

67.7 4 カーレースアニメランキング4位
新世紀GPXサイバーフォーミュラ(TVアニメ動画)

1991年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (111)
511人が棚に入れました
かつて頂点と謳われた「F1」を凌駕する最高峰のレースが誕生した。無公害エンジンとナビゲーション用人工知能《サイバーシステム》を搭載したマシンによるカーレース。その名は「サイバーフォーミュラ」。すべてのマシンは想像を絶する超高速スピードで走り抜け、あらゆる過酷なレース状況に対応するべく最先端のテクノロジーが搭載された、まさに「夢のマシン」。2006年に記念すべき第1回世界選手権が開催されて以来、サイバーフォーミュラは瞬く間にモータースポーツの頂点へと君臨し、多くの熱狂的なファンを生み出した。 2015年開催の第10回世界選手権、思わぬきっかけからサイバーフォーミュラにデビューすることになった少年、風見ハヤトは幾多の挫折と苦い敗北を乗り越え成長していく。

声優・キャラクター
金丸淳一、三石琴乃、飯塚昭三、安達忍、竹村拓、松田辰也、小野健一、緑川光、天野由梨、関俊彦、松岡洋子、吉川晃介、置鮎龍太郎、島田敏、龍田直樹、西村知道、速水奨
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

90年代が夢見た21世紀のカーレースバトル!

軽のエコカーなどを転がして、つまらない街の風景に拍車をかけている、
私ごときが言うのもおこがましいのですがw
私は昨今の「若者の車離れ」などという、世間や自動車メーカーの言い訳が嫌いです。

新世紀に入って、20世紀が夢想した未来イメージとの答え合わせがされる中で、
現状、最も期待外れなのが自動車なのではないか?と私は思っています。
若者が車から離れたのではない。
コストカットや環境への配慮等に縛られた車の方こそが期待された未来から遠ざかり、
むしろ車の方が若者から離れたのでは?と私は思わずにはいられません。


90年代、F1ブームの最中に展開された本シリーズ。
F1を越える近未来の人気レースバトル“サイバーフォーミュラ”を舞台にした
このアニメの2010年代における未来のレーシングカーは、
ただ速いだけでなく、テクノロジーの最先端を走っています。

コンピュータにインプットされた膨大な走行記録を軸にした
ドライバーへの強力なサポートは、
未成年の男子主人公が音速レースバトルで活躍することを可能にし、
コックピットに鎮座する人間味溢れるAIは、少年レーサーと共に、
頂点への夢を追い掛けてくれます。

そして、走行環境、レース状況に合わせてスイッチする「アスラーダ」の可変ボディ。
サーキットや整備されたレースコースに隔離されたF1カー等とは異なり、
一般公道にも姿を変えて繰り出すハイテクマシン。
サーキットでも、公道でも、氷上でも、水上でも車は速くて、格好いい♪
この風景こそが、新世紀に相応しい景色だと私は今でも思っています。


監督には後に『ガンダムSEED』なども手がけた福田已津央氏、
マシンデザインには『マクロス』などで知られる河森正治氏など、
ロボットアニメ界から何とも濃い面子が集結♪
ロボットへの情熱はハイテクカーにも有効であることを本作は証明しています。


好きなキャラクターはジャッキー・クーデリアン。

{netabare} レースで速いイケメン男は、美女への手も速いw
レースでの成功すなわちハーレムという、
安直なアメリカンドリーム?(笑)を体現したお調子者ですがw
成績はあと一歩届かない、詰めが甘い善戦マンw {/netabare}
脇にこういうキャラがいると競技の層が厚くなって盛り上がりますねw


印象に残っているエピソードは{netabare}第26話「27秒にかけろ! 第5戦決勝」

主人公少年がマシンの故障により、自慢の可変システムが使えないまま、
綱渡りのレースを強いられる回。

キッズ向けを想定して制作されたという本作では、
サーキットレースにはない、森林だの、アイスバーンだの、“ファイアーボール”(笑)だのw
ギミック満載のエンタメ回もあったり、
良くも悪くも福田已津央氏らしい大味な陰謀シナリオが絡んできたりもして、
作品を盛り上げていましたが、

結局、私の心に残っているのは、この回みたいな、
レースドライバーとしての真価が試される要素。

放送当時、私は免許を持っていないガキんちょでしたが、
トラブルを抱えたマシンでコーナーを攻める危険なアタックには、
氷上バトル以上に地に足がつかない恐怖があり、
とてもハラハラしたことを今でも覚えています。{/netabare}

カーレースアニメとして芯がしっかりあったからこそ、
その後の長きに渡るOVA展開があって、
本シリーズもファンの声援を受けて、
よりレースアニメ寄りにハンドルを切っていくことになりますが、
このことについてはまたの機会ということで……。


サポート充実なハイテクマシンになってもレーシングカーの制御は難しく、
レース展開は目まぐるしくドラマチック。
それ以上に思春期少年のメンタルコントロールは難しい。
いや……むしろ勝負事に没頭する男たちの無謀なレースは、
ヒロインにも誰にも止められないw

そんな男の暑苦しさ、面倒臭さが、マシンへの愛に凝縮された、
快作レースアニメシリーズの開幕戦♪


自動車メーカーの名誉のために一応フォローしておくと、
2010年代に入ってメーカー各社も合理化だけでは流石に夢がないと思ったのか、
途絶えていたスーパーカーの開発を再開する企業が出てきたり……。

或いはF1でも規定(レギュレーション)でがんじがらめになって、
ピットイン以外では順位変動がほとんどないレースではつまらないことに気が付いたのか、
近年は、接戦で追い抜きを煽るシステムを採用したり、
四半世紀振りにターボエンジンを復活させたり……。

奮起は見られますが、本シリーズが表現した未来の自動車像からは、まだまだ周回遅れ。
ここから現実世界における21世紀の車がどう挽回していくのか?
引き続き、このアニメとの答え合わせを楽しみつつ、見守って行きたいと思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 18

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

単純ではない話。

あにこれあらすじ
かつて頂点と謳われた「F1」を凌駕する最高峰のレースが誕生した。無公害エンジンとナビゲーション用人工知能《サイバーシステム》を搭載したマシンによるカーレース。その名は「サイバーフォーミュラ」。すべてのマシンは想像を絶する超高速スピードで走り抜け、あらゆる過酷なレース状況に対応するべく最先端のテクノロジーが搭載された、まさに「夢のマシン」。2006年に記念すべき第1回世界選手権が開催されて以来、サイバーフォーミュラは瞬く間にモータースポーツの頂点へと君臨し、多くの熱狂的なファンを生み出した。 2015年開催の第10回世界選手権、思わぬきっかけからサイバーフォーミュラにデビューすることになった少年、風見ハヤトは幾多の挫折と苦い敗北を乗り越え成長していく。(TVアニメ動画『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』のwikipedia・公式サイト等参照)

カーデザイン>マクロスバルキリーの河森正治
シリーズ構成>爆走兄弟レッツ&ゴー!!等の吉川兆

単純な話。14歳主人公が特にF1経験も無く、サイバーフォーミュラで活躍していくこと自体ご都合主義に見えなくもない。事実作内ではぽっと出レーサー、マシンの性能便りのガキなどと揶揄され、そんなイメージを抱えながら10回のレースの中で活躍していくことになるが、

単純な話。そう簡単には勝てないし、勝ってもご都合主義ともとられるし、逆に負けてばかりでも面白くない。そんな微妙な立ち位置から、どう面白く魅せるか、ということは案外難しいことかもしれない。

単純な話。序盤はほぼアスラーダ(車についている人工知能)の性能に頼り切りだったりする。が、それだけでも視聴者は満足はしないだろう。そこで日常回において、トレーニングを行ったりをする。そしてレースを盛り上げる為のタメが用意されているのは、単純ではあるけれども、本作でしか得ることのない、マシンへの執着や設定の凝り方が半端ないw制作者がオタクと感じられるほどw

単純な話。これはねーだろみたいなwところもしばしば見受けられるが、本作の匙加減は単純に子供でも燃える分かりやすさだったり、大人でも唸るほどの渋い男の想いがあったり、そのバランス具合は、レースにおける勝敗の加減や、レーサーものでありながらのロボ風マシンであったりと、ギリギリの良い加減で調整されている。

単純な話。90年代アニメを観ていてよく感じることですが、世紀末の中にいながらも新世紀にむかう、当時の社会情勢と、アニメ産業の熱が異様な形で作品に注入されている奇妙な感覚を伴う場合がある。今では当たり前のワンクール放送ではなく、打ち切りがある中での、アニメーションに賭ける緻密に設計された裏にある、悪戯心がみょうに画面越しに伝ってくる。

本作もそんな悪戯心が見え隠れ。アスラーダにおけるブーストや性能の変化は奇異に飛んでいるし、物語途中で、重要キャラが入退場するのは失笑ものだが、これも一興wこういう突飛な灰汁さが個人的にはツボで、本作も打ち切りで終わったみたいですが、そうは思えない締りの良さ。

単純な話。本作で一番目立つのは、各キャラクターの個性とセリフ。それが走りにも反映しているし、何よりも人工知能アスラーダが誰よりも人間臭いのだ。てな感じで毎回のレースは燃えに燃えたし、シナリオの駆け引きと作風バランスに優れている、という意味では単純ではない、話でお気に入り決定!!

投稿 : 2025/02/01
♥ : 25

のか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

古いアニメだからと言って侮るなかれ!!www

オリジナルアニメ 全37話

あらすじ・・・
ナビゲーション用人工知能を搭載した車による自動車レース「サイバーフォーミュラ」が人気を集めている近未来のレースを通してのチームの成長物語(ウィキ先生抜粋です)

さて感想を
なんでこんな古いアニメを見たかと言うと、お盆で帰省した時に実家にDVDボックスがありました(苦笑)
お父さん・・・夏のボーナスでこれ買ったのね^^;
そりゃ、お母さんが怒るよwww

そんな感じで視聴開始^^
(どうせ古いアニメ)って感じで完全に侮っていました^^;
普通に面白いじゃん!!!
主人公のハヤト君やチームスタッフ、他のドライバー達の成長物語です!

ウィキ先生で調べてみたらなんと!
読者投票による1991年度の第14回アニメグランプリで作品賞など受賞!!
そりゃ面白いわけですね^^

しかも~続編(OVA)がたくさん出ています!
お父さん・・・続編まで全部購入していました(まじで)

全37話とちょっと長いですが、テンポ感が良く、かなり続きが気になってすぐに見たくなる作品でした。

キャラは個人的に主人公のハヤト君にはちょっとイライラwww
私の嫌いなタイプです(苦笑)
でも、14歳設定なので子供って事で^^
他のドライバーとかもカッコいいキャラなどたくさん出ます。
・・・なるほど、腐女子向けアニメって事も分かる気がします^^

声優さんは現在ベテランと呼ばれる方たちが若手としてたくさん出ています
速水奨さんや関俊彦さん。そして緑川光さんや置鮎龍太郎さんがTVシリーズがアニメ初レギュラー作
初ヒロイン役を演じた三石琴乃さんも^^

音楽もかなりカッコいいです!OP、EDともに私はかなり気に入りました!!

残念なのは作画・・・
めっちゃ崩壊があり、(なにこれ?)って感じの話数が多々あります。
(おい!)って思う時もありましたwww

レースアニメでも恋愛要素もあるし、感動もあります。
男性でも女性でも面白いって思える作品だと思いますよ。

作画が許せるならぜひ視聴しちゃってくださいな。お薦めですwww

マメ知識!(ウィキ先生抜粋)
監督の福田己津央(TVシリーズは福田の初監督作品である)と脚本の両澤千晶、音楽の佐橋俊彦(ともに『SAGA』以降)、メカニカル作画担当の重田智(『ZERO』以降)といった制作スタッフは、本作から『GEAR戦士電童』(2000年)を経て『機動戦士ガンダムSEED』(2002年)へとつながる。
だそうですwww


では最後に一言
絶望した~!途中途中の作画が酷いアニメに絶望した~!!
何ですか、途中の話数の(巨人の星)や(あしたのジョー)のような作画は!
最終話とかの作画はめっちゃ良かったのに、あれだけが残念で仕方がありません~~~!
見た瞬間、思わず吹いてしまいましたよ~~~www

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

61.0 5 カーレースアニメランキング5位
マッハGoGoGo 第1作(TVアニメ動画)

1967年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (27)
98人が棚に入れました
世界各地のカーレースに参加する新進レーサー・三船剛。彼の愛車マッハ号は、職人気質の三船モーターズ社長でもある父・大造が設計、製作した七つの特殊能力を備えたスーパーカーだ。時にはレースの中で悪質な妨害や窮地も生じるが、そんな剛を助け、また敢えて厳しい言葉をかけるのは、謎の覆面レーサーだ。果たして彼の正体は?

声優・キャラクター
森功至、大宮悌二、堀絢子、野村道子、富山敬、愛川欽也

Comprends さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

究極のスポーツカーでしょw

この作品の主役はスポーツカーと言いますか、
レーシングカーのマッハ号です。

と同時に、この車を駆るドライバーの名前が三船剛で、
号と剛がGoなのだと思ってますw

つまり、主題歌の始まりは、
「マッハ号!、剛!、Go!~」だとwww

とにかくカッコいい車ですよね。
何十年も昔のデザインとは思えません。
いつの時代においても美しくマッチングするフォルムだと思います。

そのフォルムをまとったメカニズムには特殊な機能を内包しており、
まさしく機能美を追究した車です。

様々特殊な機能については、
あえて語りませんが、
物語の中身に触れずとも、
(ミチちゃんの可愛さにさえ触れずともw)
車の話だけで十分というアニメは他には思いつきませんねw
(カーレースのアニメは他にもありましたが)

もし神様がいて、
どんな車でも一台作ってくれるなら、
やはりこれしかないでしょうw

自動車メーカーさんには、こんなデザインをお願いしたいですよ。

この車のデザインの素晴らしさを評価したいため、作画を5.0にします。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

REI さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

今からよく考えると・・・

マッハ号ってラリーカーなの?GTカーなのF1ではないし・・・一番近いのはルマンに出てくる耐久カーが一番近い気がするけど・・・
レースはどう見ても耐久レースじゃなかったし・・・(笑)

でも、マッハGOは好きで良く見てました。マッハ号がカッコよくて、水の中は潜れるし、(時間制限があったような気がする)ベルトタイヤで切り立った崖も走れるし、オートジャッキーでジャンプできるし、前からでる丸刃のこぎりで木も倒せる、もうねなんでもありですよ。そういえばキズモっていう今でいうドローン見たいな燕型の小型機も搭載していましたね。

ドラマの方も主人公の兄が絡んできたりとけっこう面白かったですよ。
絵はタツノコプロなので心配いりません。

主題歌もカッコ良いので是非聞いて見てください。

全てのアニメに携わる方々に感謝を!

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5

あにめじさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

とにかくマッハ号を見るアニメ

90年代後半にリメイクされ、2008年にはハリウッド映画化もされた(大コケしたが)名作アニメ。
何が良かったかってとにかくマッハ号。
秘密の機能いっぱいのボタンにいかにも早そうな流線型のボディ。メカニカルな部分で楽しみと言えば映画007のボンドカーと同じ理屈かも。
ストーリーとかはまぁ普通。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

66.5 6 カーレースアニメランキング6位
レッドライン RED LINE(アニメ映画)

2010年10月9日
★★★★☆ 3.9 (154)
661人が棚に入れました
エアカーが四輪に取って代わる遠い未来、“宇宙最速”の座を賭けた5年に一度の祭典、REDLINEの幕が開ける。極限までスピードを追い求める主人公JP。子供の頃から表彰台に立つことを夢見てきたジャンクショップの娘ソノシー。そして戦車さながらの武装改造を行う個性豊かなライバルたち。そんなレーサー達の前に、無断で開催地にされた軍事国家ロボワールドが武力行使もいとわぬ姿勢で立ちはだかる。ルール無用のデッドヒートが展開する中、天才メカニックにして親友のフリズビーがチューンした愛車を加速させるJP!果たしてREDLINEを制するのは誰なのか!?

おふとん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

燃え尽きるほどヒート!ニトロ加速命の爽快カーアクション。

『  ずっとずっと未来の話  車が四輪を捨てエアカーに移行する時代に
失われていくその魂にこだわり疾走する  愚か者たちの物語  』 (冒頭より)

2010年公開の劇場作品。普段アニメ観ない層でも問題なく観られる一般向け映画(だと思う)。

アメコミにありがちな世界観とキャラデザイン、どぎつい色使い、気味が悪いほど動く作画、
勢い任せの大雑把なストーリーラインに、見た目超個性的で脳筋揃いのキャラクター達etc・・・
これが国産アニメとは思えないけど、しっかり国産手書きのマッドハウス製作SFカーアクション。

はっきり言ってカーアクションはあまり好きなジャンルではないのですが、スタイリッシュなBGMと、
なんでもありの無茶苦茶なレース展開だけでえらい楽しめましたし、ジブリ系やルパン・AKIRA等
のオマージュが作風に妙にマッチしていて、細かいところでも笑かしてもらいました。

カーレースと言っても頭文字Dみたいなのと違ってドラテクや駆け引きなど関係なし、ミサイルや
実弾で相手を妨害しつつニトロ加速に命を掛けるだけ。 作品を覆う空気は「馬鹿」の一言。
真面目(?)に走ってるのは主人公のJPぐらいで、あとはマシンがロボットに変形したり、ホバー走行したりと、どの辺が「失われていく四輪の魂」にこだわってるのかさっぱりわからない(笑)
正直レースの体を成していない部分もあるので、「馬鹿のお祭り」と思って観てれば間違いないかと。

キャラ・ストーリー・レース、みなお馬鹿だけど、ノリだけで楽しめるハリウッド的な軽快さ&軽薄さと
クラブ系のBGMでグイグイ押してくるのが本作の特徴かな。
それとかなりストレートな恋愛も描いていて、終盤にかけてレースと共に盛り上がっていく・・・
要するにテンション上がっちゃうので、1人で観るよりは彼氏彼女と観た方がもいいかも。
(当然好みには個人差があるので保証はいたしかねます。)
単純ながら所謂デートMOVIEとしての機能も備えた作品だと思うんですよねコレ。
ED曲なんか「いかにも」って感じだし、キムタクと蒼井優のCV起用はその辺も考慮に入れてそう。

見所は冒頭タイトルコール前12分で描かれる予選「YELLOWLINE」(本選がタイトルのREDLINE)。
最近はCG技術の発達でSFを中心に実写の表現力が上がってますけど、「これを実写でできるもん
ならやってみやがれ!」と言わんばかりにアニメならではの表現力ってのをみせつけてくれました。
SF要素以外にも、キャラのオーバーアクション、カメラワーク、もう笑っちゃうほどアニメやってます。 

ニトロ加速時のパースというか歪みを効かせたマシン描写やデタラメな挙動は手書きだから可能なも
ので、CGで描いたマシンじゃ多分無理。背景画の動きだけに頼らず、手書きの利点を最大限に活用、
更にキャラの表情からマシンを構成する部品の揺れまで、ありとあらゆるものを「スピード」の一点に
集約して表現してます。 なるほど、こりゃ痺れるほどの爽快感。

本当は本選「REDLINE」のファイナルストレート勝負でもこういう演出観たかったのですが、
こちらはスピード感よりも「デートMOVIE」らしい、どことなく扇情的な描写を意識した演出。
これはレースだけでなく恋愛も描いている作品の性格上致し方なし、納得です。 
こういうのは終盤煽っとかないと、ね(*´∀`*)


なんでもあり設定の荒唐無稽さを、血圧ブーストしないで笑い飛ばせるなら、かなり楽しめる作品。
演出と音楽、或いはノリとテンポが良ければストーリ―は気にしないでアニメ観る方にはお薦め。
大画面且つ近所から苦情来るぐらいの大音量で視聴するのが吉。

逆に言えば、ストーリー重視の方にはただカオスなだけで、一々癪に障る糞アニメかもしれません。
ちなみに私にはこの作品のセンスというか馬鹿っぽさがどストライク。観てる間ニヤニヤが止まらな
かったので、レンタル視聴後すぐにBDとサントラ購入させていただきました。


以下余談

何かこの作品既視感あると思ってたら原作・脚本・キャラ原案が石井克人。
実写映画『鮫肌男と桃尻女』(99年)や『PARTY7』(00年)の監督・脚本やってた人で、
あのチープでお馬鹿だけど妙にスタイリッシュな作風が印象的だったの覚えてます。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 7
ネタバレ

アイコン さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

車のスピードが速くなると人の手は伸びるらしい

マッドハウス製作のオリジナルアニメ。
と言っても、どこかからかき集めたような
設定やストーリー展開なので
目新しいものが見たい方には物足りないかも。

これ、オマージュが多いようで。
自分は全然分からなかったのですが、
どこかにいたようなキャラは
作中で時々見かけました。
分かりやすいやつだと、
千と千尋のかまじぃとか?
なので、アニメが好きな人には
そういったネタに笑えるかなと
思いますが、自分は全然分からなかった(笑)
もっと勉強します。

ギャグが面白いです。
オマージュネタが分からなくても、
キャラがかなり個性的な人ばかりなので
皆バカで笑えると思います。
ネーミングもなかなかいい。
ゴリライダーとか(笑)

内容は、なんでもありのカーレースと
言った感じ。
車にミサイルとか武器を搭載してるわ、
空飛ぶわ土の中潜るわ
水の上を走るわ変形するわ
もうなんでもあり(笑)

主人公はそれが嫌いなようで、
普通の車(トランザム)を改造して
武器などは一切使わず、
ニトロのような加速燃料だけを
搭載して戦います。
このトランザムがかっこいいのなんのって!!
マッスルカーは素敵です。
まぁ、最後大変なお姿になってしまいますが(笑)

設定はありきたりかな?
宇宙規模のレースとともに
色んな陰謀やらなんやらがあって、
そんな中で主人公たちがそんなの
お構い無しに車でドンパチして……みたいな。
取り敢えず、ノリが大事なアニメのようなので
世界観は気にしない方が身のためかなと(笑)
ぶっ飛びすぎてなにも言えません(^^;

なんかこれ見てるとき、「スピードレーサー」って
海外のリメイク映画がすごいちらついた記憶。
すいません、私的なものなので気にしないで(--;)

展開はというと、うーん……って感じ。
個人的には、もっと走ってほしかったかも。

{netabare}なんか変な怪物を登場させたところから
疾走感がかなり減って、なんかどうでもよくなってくる。
怪物の設定いるのかなぁ?{/netabare}

ストーリー性を持たせるのはいいことなんですが、
その割にはラストが急に終わっちゃうんですよね。
尺足りなかったの?みたいに。
もっと後日談みたいなものがほしかったです。
{netabare}でもフライングキスは素敵(笑){/netabare}

演出はというと、これは素晴らしい!
どこにでもありそうな設定を、
独特な色づかいやシュールなギャグ、
そして迫力のすごいレースシーン。
綺麗すぎる作画にぬるぬる動く絵。
アニメらしいアニメだったなと思います。
ラスト、ラストをしっかりしてほしい(^^;
それだけは本当お願いします。
でも、物凄く努力して作られたのだろうなと
言うのが一目見て分かる作品。
この尺でこれだけ詰め込んだのにあまり
ごちゃごちゃしないのも不思議。
CGも作り込まれていて、
特にレーサーインタビューのシーンはヤバイ(笑)

音楽は耳に残るものはなかったものの、
かっこいいものばかり。
スタイリッシュなテクノBGMで、
レースをより熱くしてくれる。

声優は……上手いけれど、
声優さんつかってあげようよと思いました。
浅野さんはあまりあってない気が……。
もっとうまい人がいたのでは?と思います。
キムタクと蒼井さんは結構良かったですよ。

そんな感じですかね。
娯楽作品としては
かなり楽しい作品となっております。
ただ、キャラクターは人によっては
毛嫌いするような容姿なものが多いし、
まさかの桃色の突起物(笑)が
写るシーンがあるので、
家族やらと団らんして
見れる作品ではないかも(^^;
友達と見て楽しむぐらいな感じで。

自分はこの作品、
ちょっと物足りなかったです。
目新しさは別として、
疾走感が期待してたより薄かった。
もっとぶっ飛んだバトルを想像してたので
不完全燃焼なのが残念かなと。
まぁ、期待しすぎてたのも悪いんですけどね(笑)

でも、ラストのゴールラインを切る前の
ぶっ飛んだ駆け引きは必見(笑)

{netabare}車でゴールしなくてもいいんだ(笑){/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 7

che さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

理屈じゃねぇんだよぉぉぉぉぉぉーーーーー!!

キタキタキタキタキましたよ~~w久々に見たいと思ったアニメを見つけて見ましたw
最近映画や洋ドラばっかり見てたんでw

比較的最近のアニメ映画です。内容を簡単に言うと、

車にタイヤが必要のなくなった未来で、あえて地面を走る時代遅れのバカなレーサー共のストーリー
JPって主人公がredlineって妨害、阻害、何でもアリのレースにでて優勝目指して突っ走る、単純な内容ですw
細かいことを言ったらまあ、あれですが大まかにいったらこうですw
まあ内容じゃなくて表現のアニメの部類なんで僕で言うところのMVA2でしょうかねw


声優は、キムタク、蒼井優、浅野忠信等有名どころの役者も使ってるし豪華な声優陣でした!我修院達也とかも出てたしww
上記の三人は日本の中じゃ僕は結構好きな役者です、特に浅野忠信は鮫肌ぐらいからずっと好きだし、浅野が出てるってだけでその映画みたりもしましたねw
キムタクは工藤静香と結婚してよかったですねw昔は嫌いだったんですが、結婚しでから変わりましたよね、今じゃ結構好きな役者の部類ですw


原作ははキル・ビル(QT)のアニメを担当してた石井克人(鮫肌の原作もそう。だから、浅野と我修院出てんだねw)。
監督はアニマトリックスの小池建。
作画は10万枚書いたそうですよw背景までCG使わず一切全部手書きでしてるようですw
僕はこう言うの好きなんですよねwCGが嫌いってんじゃないですよ、まあ自己満足の世界なんでしょうけどw
ガンダムを倒すのにジオングじゃなくて、ザク1000体で挑む的なねw萌えるんですよ、そう言うのがw
画風は綺麗ですが完璧アメコミ調です、僕はアメコミも好きなんで全然良かったですが、まあ人を選ぶかもしれませんね。
MADhouseは相変わらずイカレタアニメ作るから好きですw。


音楽は全編通してかなり良かったです!特にEDのRedline Dyaはかなり良かった!
購入の理由は主に音楽ですかねwてかPVとして垂れ流しにしたいw
REDLINE OST - REDLINE DAY (feat. Rob Laufer)

http://www.youtube.com/watch?v=KbJanCYONrk


感想としてはここ最近のアニメではTOP3ぐらいに入る感じでメッチャ気に入りましたw
Amazonでもう購入しましたw見てもなお購入しようと思うアニメは久々w
キャラクターもアメコミそのもので僕は大好きですw
JP(主人公)のヤマト並みのリーゼントもマシンのデザインも、JPが載ってたチョッパー風のバイクもかっこよかった!
出てくるキャラ全員アホみたいな奴らで最高だったw今思ったら鮫肌に似てるかもねw
時代遅れな感じがなんともかっこよかった!簡単に言ったらこのアニメはザクですよwガンダムじゃないですw
内容はこれといってありませんね、王道って感じ。ひねりも何もないストレートな内容でそれもこのアニメにとって良かったところだったと思います。
派手でノリノリで悪ノリでとても綺麗でpeacefullなアニメでしたよw石井克人らしい内容でしたw
あと理屈じゃないって内容がすごく好きですw大人になるにつれ人はみんな理屈っぽくなっていくし、それが大人になるって事の一部だとも思うけど、
僕は自分の中の理屈じゃない感情を大切にしたいタイプなんでw典型的なアホな大人ですけどねw
まあ何し面白かったですよ!オススメです!ぜひ見てくださいww

オススメの見方は、彼女もしくわ友人と酔った状態で最低で、最低ねw普段のヴォリュームの1.5倍、理想は2.5倍の音量で見るのがベストコンディションだと思いますww
ノリノリで踊れるよw少なくとも頭は振るねw

こんな人にオススメ

表現の人
音楽の人
理屈じゃない人
リーゼントの人
ホットロッドの人
love&peaceの人

投稿 : 2025/02/01
♥ : 14

57.3 7 カーレースアニメランキング7位
HIGHSPEED Étoile[ハイスピードエトワール](TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 2.8 (67)
141人が棚に入れました
環境問題への配慮、安心と安全をめざした世界は、 少なくとも表面上はその目的を達成していた。 そんななか、突如発表された次世代レース『NEX Race』。 最高時速500kmオーバー。 AIによるコントロールサポートに加え、 逆転の可能性を生み出すリボルバースト。 最新技術による安全性を担保に、世界を舞台としたレースシーンは一変した。 熱狂と興奮。そして挑戦者の瞳が、見る者の心を震わせる。 圧倒的な力で連覇を重ねる『キング』。 野性的な走りで追従する『クィーン』。 そしてここに、ひとりの少女がデビュー戦を迎える。 輪堂凜。 世界がその名を知る時、レースはさらなる革命の刻を迎える――。

声優・キャラクター
輪堂凛:和泉風花
浅河カナタ:日笠陽子
小町永遠:井澤詩織
ソフィア時任:堀江由衣
劉悠然:諏訪彩花
アリス・ サマーウッド:水樹奈々
リチャード・パーカー:松田健一郎
ロレンツォ・M・サルヴァトーレ:鳥海浩輔
ami:田村ゆかり
日向光莉:船戸ゆり絵
九頭竜明莉:内田秀
ナレーション:古谷徹
ネタバレ

TaXSe33187 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

レースの魅力を再確認できる

未来のすげー技術を使ったカーレースがメイン…でいいのかな?
最近は見てないけど昔はレース関連の番組や中継をたまに観ていた
このアニメを観ていると、「レースの面白さの肝」みたいなものを考えてしまう

1話視聴
{netabare}
カーレースって本当に色んな部分に魅力がある

単純なとこだとレース全体の展開や順位
あるいは選手のテクニックや駆け引きのアツさ
メカニックの精度やピットインタイミングの作戦
ちょっと視点を広げると各チームのマシン性能や技術力
テレビ中継って意味では迫力のカメラワークやスピード感
エンジンから発せられる音の圧力

で、なんでアニメを見ていてそれらを再確認したかっていうと、この魅力がろくすっぽ無いから

環境に配慮したマシンだからエンジン音が響かないのは理解できる
でも、ハイスピードマシンって設定の割にスピード感が皆無なのは駄目だよね
リアルな中継と違ってカメラの自由度が高いのはアニメの長所なんだけど、それが綺麗に裏目に出てる
基本的にマシンの前面を映す形で、距離感が常に均一だから相対速度が全然無い
「キング」と「クイーン」が互角の争いをしてるせいもあって、『等間隔で走ってる車2台』って絵面が多すぎる
他のマシンとの距離感や引き離す描写が薄くて、オシャレなマシンが普通にドライブしてるだけにしか見えない
唯一コーナーに入る瞬間だけは固定カメラで後ろからマシンを映すのでスピード感がある
逆に言えば1話ほぼ丸ごと使ったレースで「レースしてる感じ」があるのはほんの数秒ってわけで…

じゃあ人間描写に拘ってるのかっていうと、ピットインからの作業が自動化されてしまっている
「未来っぽさ」はたしかに出てるけど、レースの駆け引きを握る大事な場面が自動化されてちゃドラマなんか生まれないでしょ…
整備中はレーサーが通信で何か喋ってたけど、それも半分以上はレースと無関係って始末
そこに人間ドラマが無いならマシンに人が乗る意味なんか無くない?

レース全体の推移や駆け引きなんだけど、なんか未来のマシンには特殊なブーストがあるらしい
まーぶっちゃけマリオカートのキノコ
これを使うタイミング、この性能が駆け引きと技術力合戦の肝になる…はず
でも1話じゃみんな一斉に使うから駆け引きになってねぇんだけど?
最後はなんかキノコ切れで1人脱落したけど、全体のレース展開を見せてくれてないからどういう駆け引きがあったか分からんまま…
作品独自の駆け引き要素の使い方があまりにも下手

なんでここまで全体的に酷いのかっていうと、この1話のレースは世界観説明の時間だから
大半がモブキャラみたいな扱いだから、
誰がどのマシンに乗ってて、
どんな作戦で走っていて、
どんな駆け引きがあって、
どんな結果に終わったか、
何ひとつ伝わらないのもある意味想定内なのかもしれない
それを踏まえても、「キング」と「クイーン」はメインキャラなのに、
この2人すらキャラクター性が伝わらないのはマジで論外じゃないかなって気がするけど…

1話ラストでようやく主役っぽい娘が登場したけど、この出番と会話を冒頭に持ってきた方が絶対良いでしょ…
モブみてーなキャラばかりで、迫力がなくて、駆け引きすら無いレースが冒頭から9割占める1話って正気を疑う
CGキャラの質が低いなーとかモブ手抜きだなーみたいな悪印象を上回るレベルで構成が悪い

ここまで悪い点ばかりだったのでフォローのために悪い点を付け足すと、バーチャルアイドル的なの要らないよね
ただでさえ主役不在で話の焦点がボケてるとこに、レースに直接絡まないアイドルを出されても…
そんでアイドルが変なカレーの紹介をしたり、唐突に歌ったりされても…
「レース会場っぽい余興」のつもりかもしれないけど、作品の軸が定まらないうちから脇道作られても散らかるだけ
1話は最初から最後まできっちり構成に難点を抱えた出来だった
{/netabare}

1話時点では「制作の脳内だけで盛り上がってるレース大会」という印象に尽きる
レースの盛り上がりをどう演出すれば伝わるのか、どういう構成にすれば興味を持たせられるのかが考慮されてない
一言で片付けるならただの独り善がり

2話以降でまともなプロットになっているか、主役の登場でレースシーンに「追いかけるカメラワーク」や「キャラの心理描写」がでてくるかがポイントかな

2話視聴
これは駄目だね
レースの面白い部分を理解してない、どころかレース自体を知らない疑惑すらある
というかアニメ脚本の作り方すら知らないんじゃない?ってレベル

{netabare}
主人公の女の子の境遇が語られて、そのまま初レースに突入する流れ
「携帯ゲーム機で1位をとったからスカウトした」はどうかと思ったけど一応許容ライン
でも現実のレースをするにあたっての準備が足りないまま本戦に臨むのは駄目

スピンを繰り返してちゃゲーマーとしてのハンドル捌きを描けてないし、フラッグの意味すら理解してないのは周りを殺しかねない
時速500kmの鉄の塊を走らせるためのルールを覚えてないって失格どころかチームから追放するレベルでしょ

ライバルチームを事故で殺すために送り込まれた無自覚な刺客って設定の方がまだ納得がいくんだけど
脚本家はこんな頭のおかしい視野狭窄な過失致死予備軍を、コミカルで可愛い才能ある女の子だと本気で思ってるのかな?
主役が不快って時点でもう致命傷だよね…
{/netabare}

主人公のキャラクター像以外にも問題がある
{netabare}
そもそもなんでキング・クイーンと一緒に走ってんの?競技人口そんな少ないわけ?
主人公を何も理解してないキャラとして描くなら、新人向けのレースから始めるべきでしょ
ズブの素人を本戦レーサーに起用したら勝てる勝てない以前にそりゃ失格するわ

キング・クイーンを話に絡めたいからルールを歪めます!でも主人公はバカのままです!はいくらなんでも酷い
トップレーサーのハイレベルな走りを期待してる観客が素人のスピンで笑うわけないじゃん
普通は真剣勝負の場でこんなことされたら大顰蹙だよね
というか時速500kmオーバーのマシンのスピンって笑ったり頭抱えたりで済まねぇよ命の心配しろよ
その速度で事故が起きたらAIがサポートしてるから大丈夫!の域を超えてんだよ
{/netabare}

バカキャラの主人公がレースを通して成長するって展開なら下積みゼロがおかしい
才能ある主人公がゲームで得た経験を元に本物のレースで活躍するなら操作ミス・判断ミス・ルール無視の連発はおかしい

ルールも覚えてない素人を主人公にするなら、主人公と一緒に視聴者がルールを知る流れを作ればいいのに…
これ普段レースとか見てない人はフラッグの意味分かんないでしょ
この回を練習として走りながらルールを復習する感じにして、本番は次回ってステップを踏めばまだマシだったはず

話の軸と主人公の方向性がちゃんと定まってないから「ただレースするだけで不快」なんて信じられないことになる
2話、というか1話が内容ゼロだからコレが実質1話だけど、1話から話がブレてる以上挽回の余地は多分なさそう

あと2話のクライマックス
{netabare}
周回遅れの主人公が1位・2位の2台を追い抜くシーン
なんか「主人公の才能の片鱗」みたいなノリだけど成立してないよね

キングとクイーンは主人公より一周多く走ってて、その間にリボルバースト含む諸々を使い切ってるはず
対する主人公は10位争いしようとしてスピンした以外一度も攻めてない
誰がどう見ても主人公のが余力あるに決まってんじゃん

「あのキングとクイーンを抜いたぞ!」って外野が大喜びしてるけど、
エネルギーとタイヤを使い切ったマシンを相手に、
ルール上抜きにかかるわけがないマシンが、
突然後ろからブーストで引き離す

いや…コレのどこがすごいの?
そりゃキングもクイーンも反応出来ねぇし抜かれるに決まってんだろ
だって普通なら追い抜いてくる相手がいないからこそ2人の戦いに注力してるわけだし
温存してたブーストを不意打ちで使って反則しました、で抜いても「そらそうよ」としか言えない
(ルールを無視すりゃ)抜いて当然の条件で追い抜いて周りから一目置かれるって何考えてるの?

トップレーサーを話に絡ませるために無理に作った見せ場でしかない
新人がトップレーサーのいる本戦で走るのも一緒だし、ルールを理解してないのも一緒
見せ場ありきで話の整合性も何もかも投げ飛ばして書き殴ってるのがこの脚本
脚本家の脳内ではすげぇ見せ場なんだろうけど、そこに至る積み重ねがコレでは成立するわけない
{/netabare}

脚本がマジに論外だけど、カメラワークや演出の部分も駄目すぎる
{netabare}
まず論外なのが「誰が、どこを何位で、どの車に乗ってるか」がマジで分からないこと

キングとクイーンは競ってるから分かる
主人公はピンクの再開だからこれも分かる
他のキャラは顔が出てたりメインっぽいビジュアルだったりするのにサッパリ分からんのよ

車内の様子と車の様子とを一度にみせる画がない
そのせいでキャラは何か考えてる風なのに、それがレース内の何をどう見ての思考か繋がらない

現実よりカメラの制約が低い媒体なのにレース全体を映さない
そのせいでトップがどれほど速いのか、主人公がどれほど遅れてるのかすら分からない
サブキャラに至っては「自分の車とその前後」しか映さないからどこにいるのか自体分からない

一度だけ順位表示が出てきたけど、その時は名前と顔を表示しただけ
まぁ現実の中継もそんな感じだけど、あっちはちゃんと走ってる車を映すシーンで名前と顔も教えてくれてるんよ…
レース中の車とキャラの対応を全然見せないまま順位表示を見せられても「結局どの車だよ」は解決されねぇんだわ
誰がどこにいて、何位を狙ってて、どんな走りをしてるか分からないレースを観るって虚無にも程がある

もうひとつ触れると、「カメラが追いかけてそのまま逆さまに映す」演出をやめてほしい
ただでさえキャラの対応してないレースを見せられてるのに、そこに上下逆にされたらいよいよワケ分かんねぇって
レースをより明快にするためのカメラワークじゃなくて、「オシャレっぽい動き」を考えなしにいれただけ

他に多様されてる画面分割も同じだよね
タイヤ、ボディなんかを複数に分割して見せる手法がやけに目立つ
でも再三になるけど部分アップの分割じゃレースの推移は分かんないんだよ

まぁ逆説になるけど全体の推移が分かりにくいカットは「順位が変動してない」から出来ることだよね
流石に競り合いになれば両者の動きをしっかり見せないといけないんだから
つまり無造作に画面を逆さにしたり分割するせいで、その間レースが停滞してると伝わって来るんだわ
ただでさえ盛り上がりに欠けるのに、そこにカメラワークから伝わる停滞感まで加わると地獄もいいとこなんよ

というか分割して表示するって発想があるなら車とレーサーを分割表示で映せよ!!
凝ったことをやりたいなら伝わりやすい方向に工夫してくれ
{/netabare}

本当に信じられないレベルの作品
協力企業をこんだけ用意してコレってすごいよね
ここからどこまで酷くなるか、それだけを楽しみにするかな
気になるとこ全部書くとマジで長くなるので、以降の話はメモ程度に済ませるかも

3話視聴
{netabare}
主人公のアホさが常軌を逸してる
ルールを把握してないしトップレーサーも知らない
シミュレーターでボロ負けして「この人は有名だよ」と知らされての台詞が「ゲームのファンなんだ!」はねぇだろ

視聴者への設定説明のために主人公をアホにしてるなら分かるんだよ
このレベルで何も知らねぇってあるわけないけどギリギリ許容できる
でもこのアニメ主人公が知らないって言ったことを周りは説明しないんだよな…
主人公がバカな発言をしたり無知を晒した時に周囲はヤレヤレ顔でスルーするだけ

説明を挟まないせいで主人公どころか視聴者がモヤモヤを延々と溜め込まされる始末
というかメタ的な事情を抜きにしても「主力が何も知らない」はチームとして致命的だろ
この調子じゃ今後も反則と操作ミスを繰り返すだけだろうに、なんで他人事みたいに済ませてんだよ
こんなやる気ない道楽チームならそりゃアホで無知なズブの素人をスカウトするのも当たり前かもね

クソ脚本に有りがちな「主人公がいない方がマシ」「ガバガバさへの悪い意味での説得力」が噴出してる
スポンサーロゴが入ったプロのレースに道楽みたいな態度のチームが出場するって最悪
というかスポンサーは実在企業なんだからアニメ内どころか現実の協賛にも泥を塗る始末
なんで主人公をアホにしたんだよアホであることに物語的な価値がねぇだろむしろマイナスだろ舐めてんのかぁ!!!!!!

レースに関しては言う事無し
言うだけ無駄なものしかない
{/netabare}

4話視聴
レースはカット
主人公がアホ
アホがトップレーサーに気付かない
もんじゃ食う

つまり3話と構成を揃えて、前話のクイーンと今回のキングを対比させる目的
でもこの対比はいろんな意味で成立してない

主人公の話
{netabare}
クイーン回から3戦くらい?レースがあった
そのくらいの期間があったのに相変わらず自分のカテゴリのトップを知らない
4話ラストで赤旗の意味に気付かず、ハンドルに付いた画面からの表示も理解出来ない
つまり2話のレースからなーーーーーーーーーんも成長してない

お前さぁ…2話の失格と3話のクイーンとの会話に予選落ちで力不足と知識不足はガッツリ描かれてんだろ?
レースに勝てないのは今後の成長要素だから別にいいんだけど、知識面は身に着けろ
せめてこの4話を勉強するような内容にして主人公の成長と、視聴者向けの説明回にしろ
何をトチ狂ったら主人公が数々の失敗をそのまま放置するわ説明一切ないわで4話まで続くんだよ

3話と構成を揃えるなら、「主人公が前話からどう変わったか」をまず対比的に描け
何も知りませーん、取り敢えずバクバク物を食べまーす、もんじゃー、で何も変化してねぇじゃん
3話・4話を比較しての変化が無いんだから退屈になるに決まってる
{/netabare}

キング
{netabare}
結局コイツは主人公のどこを見てライバル扱いしたんだよ
クイーン・キングの両者に主人公を認めさせるなら、まずはどこを凄いと思ったかちゃんと示せ
2話でも書いたけど、あの状況で抜くことに特別な価値を一切感じない
レース描写に失敗してんだから、せめてキャラクターに何がどう凄かったかを言わないと駄目でしょ

ここも対比が成立してない原因
例えば感覚派のクイーンは主人公を気に入っているけど、精緻な操作を得意とするキングは危険走行を嫌うとか
主人公の才覚を認めているからこそ険悪な態度に出るとか
逆に才能を引き出すために正しい走りをシミュレーションで教えるとか
キング・クイーンの違いを作るべきじゃないの?
ふたりとも主人公大好きで全肯定で認めちゃってちゃ展開の起伏が生まれないのは当たり前でしょ
{/netabare}

マスコミはなんか意味わからん
{netabare}
仮に主人公の抜き様が凄かったとしても、あんな周回遅れのラッキーパンチをいつまで擦り続けるの?
というかルールすら理解してない素人ドライバーに向ける言葉はまず批判じゃない?
なんでスピンとルール無視に彩られた人間があんな称賛されてるんだろう
{/netabare}

ただの素人シナリオ
キャラや展開の整合性が上手く取れなくて、強引に作中の価値観や倫理観を歪めて成立させてる典型
途中でなんかHERO?だか古畑?だかやってたみたいだけど、アレも自分が好きなネタだから捩じ込んだだけ
中学生が勢いで作った文化祭の演劇脚本って雰囲気

4話余談
{netabare}
キングに向かって主人公が「期待してくれた人たちに応えたい」と言ってるシーン
期待してくれた人たちからの仕事をサボり、スマホの電源を切って遊び回ってる中で言うと説得力が凄いよね
あのシーンは正気のつもりで書いてるならマジで天才だと思う
{/netabare}

5話視聴
レース回
有名な人がコンテを担当したんだとか
やっぱ技術ある人はすげぇなって感じ
ちゃんとレースしてる雰囲気があるし、誰がどこを走ってるかもわかるんだもの
それすら今まで伝わらないレベルだったのがそもそも地獄だっただけなだけど…

{netabare}
車体から少し話した視点にカメラを置いて後続との位置関係を示す
背景を映すことで手前からの視点でも速度感を出す
カーブの攻略や競り合いでそれぞれの個性を見せる
「今レースアニメを見てるぜ!」って雰囲気がちゃんと感じられる30分だった

今までロクになかったLAP数の表記や順位表示がコマメに示されることで、全体の推移が物語に乗っかってるのもポイント高い
自動化でドラマ性が無くなっていたピットインも戦略性を中心とすることでレースに必要な要素として組み込まれている
車体からズームインしてドライバーを見せるシーンが多く、誰がどれに乗ってるかが把握できるようになった
{/netabare}

マジでこれを1話から出来ていれば印象絶対に違ったでしょ…
コースの特徴を見せ場に組み込んだ上で、未来のトンデモレース感も損なわない出来になっている

ただしすげぇ人が担当するとこれだけ変わる、というのは別の問題もある
この回を通して制作全体が勉強してくれていればいいんだけど、そうでなければ他の回は結局地獄に変わりないんだよね
ここまで出来るポテンシャルをこれまでの4話全部で殺してきた実績を思うと「この回から」より「この回だけ」の可能性のが高い
その意味じゃこのアニメの評価を変えるほどじゃないかなって…

{netabare}
シナリオの部分がキツいのは変わらないんだよね
前から言ってるけどこんなトップ帯で出場してるドライバーの描写としてはやっぱおかしい
AIのサポートを受けて走りを覚えるって感じだけど、その二人三脚は練習で培うものじゃない?
それこそ3話・4話をそういう練習回にして、カナタ達新人組の紹介とリンの成長を描けばいいじゃん…

あと、最初の方「完走だけが目的」みたいなノリだったのも違和感
いや新人レーサーだからそれが普通だけど、1話で期限組まれてたじゃん?なんでガン無視した指示出してんだよ
その直後にオーナーの存在を知らされて慌てて指示変更ってどんだけガバガバなの…?
オーナーの要求が頭おかしいのは大前提としても、そのアホな前提を達成させるための努力をすんのがお前の役目だろっていう
この女サクッとクビにしちまったほうがいいんじゃね?って感じ
ラストでオーナーが思わせぶりに呟いたり、AIがバグったような雰囲気出してたけどドラマパート全体が茶番すぎてこう…
{/netabare}

5話で持ち直した!面白い!みたいな意見がSNSにあって、それ自体は事実だと感じた
でもそれは個人の実力に依存した部分限定で、その人が関与しないシナリオ構成の部分に問題があるのはそのままなんだよね
今回はレース中心だからなんとかなったけど、次回で会話主体になったら3話・4話の出来に逆戻りするのは想像に難くないかな
そして7話以降、元の体制でレース回を描いた時にどうなるのかが本当の分水嶺になると思う

7話視聴
まぁ予想通り、つまり出来は悪い
6話はただの箸休め兼サブキャラの顔見せ回
やってることは分かるけど、この話を挿入するタイミングが色んな意味でおかしい

{netabare}
オフになったから日本に帰ってきて休養・トレーニングに励もうって普通の内容
青色コンビとの会話を通して各キャラの走りの特徴を説明する感じ
その説明はもっと早く、というかレースで毎度やってる実況解説でやれよ

しかもここまで散々無能をアピールし続けてる主人公どころか青色すらライバルの特徴知らないのがあまりにも…
主人公とあわせてこの3人は同期組みたいだけど、その全員が先達の実力を把握してないって駄目すぎない?
シナリオ構成ミスってるせいで折り返しの6話が主要キャラ紹介で、その構成の歪みのせいでキャラ全員がアホになってる
1話2話の虚無レースでちゃんとキャラ紹介すりゃこのパート丸々不要だったろうに

アホな会話を終えてのトレーニングはまぁまぁ意味不明
耐G訓練風の装置でグルグルさせられてるけど、ここまで散々時速500で突っ走ってて必要ねぇだろ
というかその訓練はレース参加の前段階でやるものだから、必要な訓練ではあるけどタイミングが遅すぎだろ
そもそもリンは初参加レースの時点でスピンからの立て直しやら何やらで耐Gも三半規管も動体視力も高い水準にあると描写されてるだろ
5話の敗北は終盤の戦い方であって基本的な身体機能の問題じゃなかっただろ
走りの経験値不足が露呈したレースを経てやることが身体機能トレーニングって監督の無能さが酷い

「可愛い女の子のリアクション芸を見せたい」が先行しちゃって設定の問題や今までの積み重ねを放棄してる
提示された課題に必要な解決策を与えられない特訓って、こんなアホやってりゃ誰だって勝てねぇっての
ここまで的外れなら、いっそ昭和的なトンデモスポ根トレーニングをやったほうがまだマシ
「勝つための努力」よりも」「勝てない理由」にあらゆる方面から丁寧な掘り下げが入ってるのはマジで致命的
{/netabare}

6話は本当に予想通りの酷さだった
キャラの会話メインだからレースへの不満こそないけど、そもそも脚本が駄目だからツッコミは減らないよね
それを経ての7話は、6話の特訓が意味を持たない内容

{netabare}
「本番で結果出てないけどシミュ成長したから褒めて!」も酷いけど、褒めない周囲も駄目すぎない?
結果が出てないから褒めないってのも分かるけど、成長が見えるなら褒めてやれよ…
成長の実感を後押しさせず、メンタルケアすら無視するならシミュレーターなんか必要ないだろ

人間関係を歪めないと会話を作れない作家の力量不足がこの時点で伝わってくる
再三になるけど「底辺から這い上がるレースアニメ」という前提に対してチームとしての意識共有が全然見えないんだよ
未熟なレーサーを支える描写が不足してるせいでオママゴトみたいな舐めた空気ばっか伝わる
リンが無能だなーって前提を支える理由として「チーム自体が無能だから」が妥当な答えになってしまう
{/netabare}

レース内容
{netabare}
根本的な話として、トップ集団の走りとリンの追い上げが話として連結してない
そのせいで最後の一騎打ちに至るまでに「どうしてここまで上がったの?」という疑問が生まれてしまう
タイヤ選択に成功したから、まではいいけどリンの走りの成長をちゃんと示しておけよ
ビリから始まって2位まで追い上げる過程が「なんか上がってた」はないだろ…

最初のシミュレーターでAIとの連携が成長していることを周囲が褒めて、それを受けて「練習の成果が出てる」と言わせるだけで済む話じゃん
「まだまだ駄目だ」を全員に言わせたあとのレースで追い上げに成功するのはチームの無能さを示す要素にしかならねぇよ
その直前には監督の采配ミスを解説に言わせてるし、無能集団の中でリンの努力だけで追い上げてるような展開になってる
まぁその場合でもリンの走りを中心に構成しろよって話ではあるんだけど…

ラストのリボルバーストクラッシュは予定調和という以外に言うことない
クラッシュさせたいんだなーって前フリから実際に予想通りのリタイアは駄目すぎる
路面が濡れてるから制御に失敗するんですぅ仕方ないんですぅのためだけの雨
相手を抜くための用意が何も整ってないとこからの自滅は物語としての説得力があまりにもない
抜く直前に相手がリボルバーストを使って、それに対抗したら制御を失ってしまって…なら別にいいんだよ
でもAIに「抜くのは無理」と言わせたうえで「やっぱり無理でした」はドラマづくりとして意味不明でしょ
{/netabare}

「最後の最後に見せ場を作る」という結末ありきで過程のレースで結果を出すことを構成が拒んでる
結末のために着実に物語を積み上げるのではなく、過程のレースを歪めて強引に結末に結びつけてるだけ
個々のレースを好き勝手書き散らかして、その後に全体のバランスを見ず個別の手直しをする書き方
そんな馬鹿なことするから各話の積み重ねが足りないトレーニングになるしレース結果も予定調和になるんだよ…

舞台やキャラクターの台詞が「登場人物の思いの発露」じゃなくて「作家の言い訳づくり」になってる
素人がやるにしても全体構成のメモ書きくらいないの?って感じ
日常系アニメみたいな1話完結構成をただくっつけた以上の出来じゃない
もう少し気を使って物語を作る練習をすればいいのに

リボルバーストの話
{netabare}
バケモノスピードのマシンを雨天でリボルバーストさせてクラッシュさせる流れ
これ冗談とかじゃなく自殺行為でしょ、というかただの自殺でしょ
天候を理由に試合中止になるなら、雨天中は危険に直結するリボルバーストの使用なんか真っ先に禁止されるでしょ
以前にも言ったけどスピン・クラッシュに対する危険意識がシナリオに無さすぎる
リンの自殺を見てチームは頭抱えてる場合じゃねぇし実況も「予想外ですねぇ」なんてほのぼのしてる場合じゃねぇんだよ
危険な速度のトップレースっていう物語の大前提を周囲のリアクションが台無しにしてんだわ

リンが1位を目指すって言った時点で監督は路面の難しさに言及したりリボルバーストの禁止を伝えたりしろ
「1位を目指さなきゃレーサーじゃない」って理屈は「確実に走り切る」という前提の上に立ってんだよ
マジでこの女はここまで全話で無能かつ無責任で毛ほどの役にも立ってない

ミニ四駆だってコースアウトしたら大騒ぎになるってのに、なんで人間が乗ってるマシンはヤレヤレで済ませられるんだよ
こういう感覚のズレがマシンやレースへの説得力を損ねてるし「無事ならスピード出てないだろ」と思わせる原因になってる
このアニメ独自の駆け引き要素なら、それを使う時は説得力に気を使ってくれ
{/netabare}

10話視聴
本当は最後まで見てから感想を書きたかったけどひとまず休憩
8話はリンの本当の適性を示す回、9話はサブキャラ回、10話はAIの存在意義
言いたいこと「だけ」なら納得行くけど、描き方がグチャグチャもいいとこでキツい

8話に関してはまぁ良い
{netabare}
でもゲームの実力を買われたってことは簡略化された操作こそ本領じゃねぇの?
「時代と逆行する才能」ってのありきで初期設定と矛盾するのってアホすぎない?
やってることは分かるけど、それがこの作品に合致するかは別だよねって話だった
{/netabare}

9話は茶番と尺稼ぎ
{netabare}
リンが自分の個性を見つけた!の次の回はメカニックの暴走で自滅って…
サブキャラ回を作りたいけどリンの覚醒イベントを済ませちゃったからねじ込んだだけの展開
本当にキャラの頭を悪くすることでしか話を作れないんだな

そもそも9話終えたら残り3話しか無い
そして10話からは最後のレース
そうなると今回のサブキャラが活躍する余地なんか無いわけよ
つまりメディアミックスに向けてサブキャラの顔を覚えてもらおう!以上の意味がない回なわけ
8話でラストに向けた助走をはじめたはずなのに、商業ノルマのためにブレーキかけるってバカでしょ
そんなグチャグチャな展開にするなら脚本構成をちゃんと整えろよ
{/netabare}

10話は「喧嘩をするための喧嘩」を見せられただけ
{netabare}
8話を経てリンが急速に成長しているのはいい
キングが目をつけて成長を促すのも最終回を見据えた良い流れ
でも「AIの話を聞かなくて自滅」からの「AIだけでいいじゃん」は意味不明

リンの走りが成長してるのは事実なんだけど、それは「新しいマシンに慣れた」だけ
レース・コースに対する基礎知識は相変わらずついてないし、調子に乗ると周りを無視するのも変わらない
マシン変更以外主人公自身はマジで何一つ成長してないわけよ
それでAIにフォローされたら拗ねるって何を見せられてるんだろうって気分

「喧嘩の末に絆を深めるのがバディの義務」っていうノルマ感覚でしか話を作れてない
脚本家が自分で決めたノルマを消化するためにキャラを無能にするっていう毎度の悪癖
脚本が成長しねーんだからキャラが成長するなんて無理な話だよね

そんでAIは安全第一でレースが成立しないって話
いや…まぁ普通のAI車ならそうかもだけど、Amiがいる時点でねぇ…
どこでどう抜くか、どんなライン取りで走るかを判断できる時点で十分レース可能じゃない?
みんなAIレーサーになったらレースがつまらなくなるってのも疑問
一応「ドライバーの安全」を優先する現行のAIならギリギリ納得行く話ではある

でも「全員がAIレーサー」なら「ドライバーの安全」はクリアできるんだし普通にレース可能じゃない?
キングだのクイーンだの人間が乗ってるせいでレース業界の成長を妨げてる風に聞こえるんだけど…
「だから人間が必要なんです」っていう言葉はサラッと聞き流せば王道ではある
反面この裏には「人間が幅を利かせてるうちは」という注釈がついてしまう
そのうちAmi型AIが増えていったらAIの反乱事件が起きるんじゃねーの?
この世界観にとどめを刺す言葉を決めセリフにしてるのは高度なギャグなんだろうか…
{/netabare}

残り2話がんばるかなー…

最終話視聴
11話でクイーン、12話でキングを打倒するっていう流れ自体はいい
11話をサブキャラたちの攻防主体にして、最終話をほぼ一騎打ちにするのも王道
でもその組立があまりにも杜撰というか…

11話はリチャードがキングを抑えることで話がシンプルに成立している
おかげでツッコミどころも少なく見ていられた
反面12話になると意味不明な展開が一気に噴出する

{netabare}
リンはコロッケ食べるしゲームに逃げるけどトレーニングからは逃げなかったって冒頭の独白
言ってることは分かるけど、12話中日常のトレーニングシーンは1回で、残り全部ふざけてるシーンしかないんだけど…
今までの積み重ねが完璧すぎてちょっとした一言すら説得力が消失してるのは本当にすごい

レースそのものはチーム一丸となって勝ちを目指してトラブルも跳ね除けてキングを倒す流れで、コレ自体は王道
でも落雷が原因で会場全てのシステムがダウンした!車に搭載したAIも落ちた!ピットマシンも故障!は雑すぎない?
次世代エネルギーを娯楽に転用できるくらい技術が発展してるのに雷一発で全システムが落ちる冗長性の無さはただのギャグ
というか建物に降った雷が原因で車載AIが落ちるってどうなってるの?

Amiは複雑だからリブート出来ないって、それレギュレーション的にそもそも積んでいいものなの?
ついでに言うとAI操縦のマシンが下位とはいえ人間より上位でゴールしてるんだけど、
「人間に勝てる水準のAI」が余裕を持って再起動できてる時点でAmiの寝落ちはもはや茶番じゃない?
少なくともこのAIカーだけは整合性のためにもリタイアさせるべきだろうに…
{/netabare}

落雷で中断したあとは、チームワークで上位のレーサーに勝つ王道展開
{netabare}
ピットマシンが落ちたから人力でタイヤ交換するって、じゃあ最初から人力ピットの設定でやれよ…
「最後は人間の力で勝つのがアツい」って勘違いをしてるんだろうけど、最終話でぽっと出のクルーを出されても盛り上がらねぇんだわ
今までの話数でも普通にクルーを登場させて人力ピットをさせてても、最後の展開には一切支障はなかっただろうに

というか「弱小チームが成長する」っていうチーム単位の物語として描くならクルー側の積み重ねはむしろ必須でしょ
物語序盤のレースではクルーもまごついてたけど、最終話ではトラブルにも動揺を見せない姿に成長した、とか絶対に盛り上がるじゃん?
なんで今まで欠片も見かけなかった弱小チームのクルーが、突発的なトラブルに際してベテランチームを上回る精度を出せるんだよ…
{/netabare}

走り単体で見るならちゃんと迫力あるレースなのに、脇を固めるドラマ部分が一通り駄目すぎる

あと大きな問題として、結局リンがバレエを諦めた理由は最後までわからないまま
何がキッカケで夢を諦めたのか分からないから、バレエへの思い入れを感じさせるシーンが全部上滑りしてる
1話を主人公不在の虚無レースなんかにしないで、リンの挫折と再始動までを描く話にすりゃすんなり飲み込めただろうに
多分メディアミックスで扱うから触れなかったんだろうけど、むしろメディアミックスの中核になるアニメでこそ扱うべきネタじゃないの?
主人公の芯になる部分を描かないアニメが上手くいくわけないし、それをメインに据えたメディア展開が成功するはずがない

バレエの位置付けが不明瞭なせいでBGMもおかしなことになってる
{netabare}
白熱したレース展開にバレエ曲が流れるせいで異物感がものすごい
「なんかリンが好きっぽい曲」以上の情報がないから、ハッキリ言うとレースの邪魔でしかない
物語上の意図を抜きにしても、キングとの競り合いの最中に緩やかなくるみ割り人形と燃え系のキャラソンが交互に流れるのはカオスすぎてただの地獄なんよ…

最後のリボルバースト直前、リンがゾーンに入った描写とともに流すならわかる
でもレース序盤からくるみ割り人形を頻繁に流すせいで通常のレースBGMと扱いが一緒になってる
こうなるとリンのキャラクター性を表現する意図以上にレースの没入感を阻害する要因になってしまっている
ノウハウを積んでレース中のカメラワークが改善されたと思ったらBGMがコレで草も生えない
{/netabare}

総評としては、脚本って本当に大事だねって感じ
並んだ素材自体はうまく扱えば成功しそうだし、酷かったカメラワークも少しずつ成長していた
脚本家が素人レベルじゃなければもうちょい上手くいったんじゃないかな?

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

9話 アウトインアウトってわかります~で脱力。レースポエムはもういいです。

1話 EVと自動運転のプロパンガンダ?ジャンルは興味があります。

{netabare} AIとか言ってましたが、人間対AIレーサーの話?それとも、ヒロインの女の子のスポコンになるのでしょうか。
 EVのF1というイメージですね。EVとは言ってませんがEVと言うと反発があるので変えているのでしょう。アイドルものでもあり、ひょっとしたら、ちょっとゲーム的過ぎるのでゲームの販促なのか?という気もします。

 SFとしてEV+AIの自動運転の開発に関わる企業の陰謀なら面白いですけど、企業協賛がありますからね。内容に制限はかかるでしょうね。
 冒頭の感じから、少女を売り出すために超高度なAIが違反でサポートしているとか?そんな感じでしょうか。

 タイバニ的な企業協賛もあるようですがそれはレースとは相性がいいでしょう。ただ、スポンサー企業はエンタメ中心でこじんまりしています。

 CGの絵柄は車はなかなかいいですが、デザインの発想が古いなあ。マッハGOGOGOみたいですね。人間もレース服はカッコイイですけど、肝心の中身がこの水準だと駄目だなあ…5年前なららすごかったのかもしれませんけど。

 ということで内容的にジャンルと方向性はどうなるのかは気になります。同時にどんな思惑でEVレースしかも自動運転を打ち出してきたのかも、ちょっと興味あります。{/netabare}


2話 派手に見えて薄味。レースの面白さが伝わってこないです。

{netabare} 謎燃料の謎動力ですが、EVと同じだとするとトルクが高く加速性が極めて高い。車の車重が重くタイヤマネジメントが胆になる…と思うのですが、まあ、そこは設定なのでいいでしょう。

 ただ、そこはどういう車の性能がレースに効くのか。ドライバ優位なのかマシン優位なのか。サポートのAIは単におしゃべりマシンなのか。自動操縦のレーサーとどう違うのか…などが、全く示されません。少なくてもAIのレースにおける重要性とかゲームの強さが実車の強さにつながる部分はAIと絡めて描いてほしいなあ。

 キャラも実質ヒロイン以外は今のところモブだし。そのヒロインは騒いでいるだけですから…見どころがつかめません。キャラ萌えもちょっとこれだと難しいかなあ。

 もっと、企業の陰謀とかそういうのは無いんでしょうか。レース開発の9割は裏方ですよね。その辺にドラマがあると思うしそこに期待したんですけど無いですね。

 CGは慣れればそれほど違和感がないし、いいんですけど、逆に言えば「ガールズバンドクライ」レベルの主に悪い意味での引っ掛かりがありません。ただ、欠点もある意味では印象です。
 本作は派手なカラーリングの割に色味も抑えているし、全体的に薄味です。薄味じゃないのが、ヒロインの声優さんくらいでしょうか。つまり、ヒロインだけ見ててね?という作品なのかもしれません。

 次回で継続か否か判断します。{/netabare}


3話 少年向け?ゲーム販促?海外向け?フィギュア?狙いが本気で不明です。

{netabare}  例えばなんですけど、少年が主人公で、コロコロコミックに原作が連載されていて、バンダイとタイアップでホビーが販売されて、日曜日の朝にテレ朝とか金曜日の18時半からテレ東なら結構いいと思うんです。謎必殺技の加速の時に技名を叫ぶとかいろいろできそうです。

 話の流れは今時…かもしれません。努力、根性を否定し、ゲーム最高才能ガチャで勝利。小難しいレースの理屈や企業がどうこうとかじゃなく、少年たちは楽しめる気がします。

 オタク界隈なら…うーん、このフィギュアが売れるかなあ?海外受け?ただなあ、どのマーケティングも説得力がないですよね?説得力があるのがやっぱりゲーム販促ですよね?

 8歳から13歳くらいの抽象概念が発達していない児童コミック連動の少年向けか、ゲーム販促ならすごくよくわかるのですが…まあ、要するに断念なんですけど、気になっているのでチェックはするかも。展開がもっと超展開ならメタ的な面白さとして再視聴の可能性はあります。{/netabare}


8話 なんと2000GT?思わず見てしまいました。

{netabare} サブスクのサムネが2000GTだったので思わず見てしまいました。ミッションであることの意味が精神性になってしまっている感じなので、相変わらずレースに関しては謎理論です。自分のタイミングでギアチェンジしたいならセミオートマでいいじゃん、と思いますし。

 ただ、2000GTの再現性は内装含めてかなりがんばっていました。エンジン音は記憶より低い気がしたのでさっき動画を見ましたが、個体差か室内の録音かわかりませんが、多分2000GTなんでしょう。

 この8話のテーマだしが3話くらいなら期待できたのに、という気もします…がやっぱり精神論かなあ。もうコンピュータ制御が行くところまでいっているのでイニシャルDのドリフトですらもはやフィクションですからね。

 レース上等、EVくそくらえ、リッター9キロ(らしい)の2000GTでガソリンがばがば使います、なら面白かったのに。

 ちょっと遅かった気もしますが、どういう理屈でくるか興味が出てきました。EDでヒロインが走っている意味にテーマがあるなら少し期待できる…かもしれません。{/netabare}


9話 アウトインアウトってわかります~で脱力。レースポエムを聞いててもしょうがないです。断念します。

 うーん、8話の2000GTで期待を持ったのですが、麻宮騎亜氏を使ったところで、やはりだめでしたね。レースポエムを聞かされても…という感じです。

 この作品、どういう意図で脚本が書かれたのかはちょっと興味あるというか、不思議です。文字にして読むと面白いのでしょうか?

 それともCGと音楽だけを見せたいから、ストーリーはおまけでいいという判断だったんでしょうか?結構、面白いCGだけに金をかけてないわけじゃないんですよね?映像とストーリーのレベル差のギャップにここまで違和感を感じる作品も珍しい気がします。

 好みのCGモデルではないですが、レースアニメとしては面白い映像だったので、4にしておきます。ストーリーとキャラは…


 

投稿 : 2025/02/01
♥ : 9

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

レースに迫力皆無…。しかもリアルティも無い…。中々スゲーのが来たな…。

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.28

 キングとリンが最終戦で一騎打ち!女監督さん、1年前はゴミだったのに毎日努力して成長したのね…。とか言いますが、素人のゴミを大金がかかったレースに出すなよ…。

 リンも元バレリーナだったけど夢破れたそうですが、最終話で言われてもなぁ…。単なるゲーマーじゃなかったんかい!

 結局、ライバル達はタイヤ交換が上手く行かずにリンに抜かれていきますが、スタッフアゲのためにぶち込んだエピソードに過ぎません。

 最後まで、リンが凄いのか、A.Iの性能なのか判然としません。他のレーサーがA.Iを使っているのか最後まで不明なのも良くありません。

 ポワポワした世界観でワンクール行ってしまいましたが、結局、何だったんだろう…。と、言うのが一番の感想ですね。

………………………………………………………………………

 10話まで観ました。2024.06.08

 何が言いたいのか良く分からない話が続きます。8話で骨董品かつコンピューターのコの字も無い時代のマニュアル車、2000GTで特訓して、リンの才能が開花したかと思えば、9話ではエンジニアのじーちゃんが設定をイジり過ぎてスタート出来ない…。

 かと思えば今回、A.Iのサポートで最高順位になったり…。リンさん、いっちょ前にワシ要らなくね?とか落ち込みますが、何を今さら…。

 時速500Kmで走行してるのに、クラッシュしてもミンチにならない安全性、凄まじい耐G制御技術、ゲームしかやってない素人がレースに出てもレースが成立する、A.I走行で無人マシンでも結構上位に入る…。(確か6位くらいに入っていた描写あり)

 完全にA.Iありきでしょ。それか登場人物が強化人間かニュータイプですね。

 他のレーサーが使用しているA.Iの性能は不明なので、リンが凄いのか、搭載A.Iが凄いのか、視聴者には判断できません。

 何となく、リンの走行をA.Iが学習、最適化して凄いことになってるとか言って、リンとA.Iが和解しますが、キングやクィーンの走行を学習したらもっと凄くね?

 能力的にリンはキングとクィーンを凌駕してるってこと?だとしたら、そもそもA.Iにそこまでスポットライト浴びせる必要も無いですよね。

 科学技術が建前にある、近未来SFで、根拠も無く主人公ゴイス〜ってのは、あまりよろしく無い気がします。

………………………………………………………………………
 5話まで観ました。2024.05.06

 主人公、結構上位に入れる様になりました。活躍出来て何よりです。しかし、A.Iの言う通りに走るようにしたからというオチがつきます。

 この世界、A.I走行の無人車がレースに出ているので、レギュレーション違反では無いそうですが、あんまりじゃね?

 アホの娘に過ぎない主人公を乗せている意味とは?可愛いから?オーナーの愛人とか息子でも乗せとけよ…。

 いつの間にか、キングとクィーン、その他モブ男レーサーを除いた主人公達の女子派閥が出来ているんですが、やりたい放題ですね。

 5話まで観ても何が言いたいか良く分からない本作品…。明日はどっちだ?
………………………………………………………………………

 4話まで観ました。2024.04.27

 主人公が無知のままです…。3話でクィーン、4話でキングが絡んでくるのですが、自分の参加しているレースのトップを知らないという…。

 主人公はレースもAIにすら勝てず、ビリが定位置なのに、いまだに1話の反則で注目されています。TaXSe33187さんが書かれているとおり、凄くもなんとも無いのですが…。

 何と言うか…、主人公も脚本家も精神疾患かなんかなのかな?物語が1話から破綻しています。主人公が馬鹿過ぎて肝心のレースに迫力も説得力も無いと言う…。

 周りもフォローしてやれよ…。こんな奴、知り合いにいたら、イライラしてバットで殴ってしまうかもしれません。少なくても一緒に仕事したりは御免被ります。

 観ているこっちまで精神を病みそうな本作品、クソアニメ愛好家以外にはオススメ出来ない感じです。

………………………………………………………………………

 2話観てのレビューです。2024.04.13

 主人公、レースデビュー!しかし、素人なのでルールを良く理解しておらず…。

 いくらなんでも酷いだろ…。イキナリデビュー戦でトップランカーと一緒にレース出来るか?AIがサポートしているからOKなのか?レギュレーションどうなってんの?

 実際のレースでは、危険が無いように下のランクから経験と実績を積んで出世していき、トップのレースに出場します。

 ボクシングだって、デビュー戦で世界ランカーとやらんでしょう。殺されますし、試合になりません。

 相撲で新弟子が横綱と対戦するみたいなもんで、残酷殺戮ショーじゃないなら、興行としても成立しないでしょ…。

 カーレースの黎明期みたいに車を運転出来る人間が少なくて、誰でも出場できる世界なのかな?

 キングだクィーンだとか、とんだ道化だよ!いくらフィクションでも、茶番過ぎて視聴者を馬鹿にし過ぎです。

 誰かおかしいと思わんかったんか?EVとかプロパガンダ以前の問題やで!
………………………………………………………………………

 初回観てのレビューです。2024.04.07

 女性キャラ達は割と可愛く気合を入れて描いていますが、肝心のマシンが…。EV車というより、ミニ四駆みたいです。

 ミニ四駆の方がまだ走行に迫力があるというか…、すぃ~と走る感じが中々です。クラッシュシーンにも迫力がありません。タイヤついてる?車体浮いてね?

 他のレビューアー様も書いてますが、レースの迫力が決定的に欠如しているので、視聴継続は厳しそうです。

 1話はスカスカのレース場が舞台なのでまだ良いですが、日常パートとかの作画もヤバそうです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 8

63.1 8 カーレースアニメランキング8位
頭文字D Fifth Stage(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (155)
961人が棚に入れました
天性のドライビングテクニックの持ち主である主人公・藤原拓海(ふじわら たくみ)が、AE86型(ハチロク)スプリンタートレノを駆り、“公道最速”を目指してライバルとの勝負を繰り広げるというストーリー。
1998年にアニメ化されてから、以降「Second Stage」「Third Stage」「Fourth Stage」とシリーズを重ねてきたシリーズの最新作は「Fifth Stage」として、前作から約6年振りにアニメ化。
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

物語は終盤に

神奈川でのバトルが大半を占め、終わりが近い。これもバトルメインで熱い。拓海も新たな恋の予感も。

最初はバトル関係なし。ニセプロジェクトDという拓海と啓介になりすまし埼玉に現れた2人組が出現。ギャグっぽい。ハチロクトレノとFD3Sに「PROJECT D」と書かれたステッカーを貼り、「PROJECT D」とプリントされたお揃いのTシャツ(拓海いわく「ヤンマガのグッズなみの痛さ」)を着ている。「プロジェクトD」の人気を利用し、女の子をナンパしていたが、2人の見た目はイツキに「デブでぶさいく」と言われるなど、本物の拓海と啓介とは髪型以外は大きく違う。{netabare}ドラテクも本物には到底及ばず、ドリフトすらしたことがない。ニセ拓海が上原美佳の友人トモコをナンパしたことがきっかけでプロジェクトDの包囲網に引っかかり、きついお灸を据えられることとなる。本物の拓海が涼介と啓介を「さん」付けで呼ぶのに対し、偽者は呼び捨てにしている。素性がばれた後にトモコに再度アタックしたもののフラれた模様。啓介の偽者はアゴ髭を生やしているなど、ニセ拓海と同じく髪形以外は似ても似つかぬ別人。啓介と同じ黄色い前期型のFDに乗っているが、外観はむしろ岩瀬恭子のFDによく似ている。拓海からは「背が低すぎる」、啓介からは「あまりにもブサイク」「世の中の何人かの人間に高橋啓介の顔が"これ"だと認識されたと思うとハラワタが煮えくり返る」と言われる。埼玉北西エリア連合チーム偽者の情報を集めるなど、プロジェクトDに協力している。また、この事件で拓海と上原美佳が出会うきっかけに。埼玉県志木市に住む容姿端麗、天真爛漫な女子高生で、17歳。高校のゴルフ部に所属。幼い頃から父親にゴルフの英才教育を受け、雑誌やテレビで「女子ゴルフ界期待の新星」と言われるほどの腕。クルマ好きの友人トモコがニセ拓海にナンパされ、気持ちを弄ばれたことを怒り、拓海が勤務するガソリンスタンドまで行き、拓海本人をフルスイングで平手打ち。その後、トモコを弄んだ真犯人が拓海の偽者であったことが判明した後は、素直に謝罪した。この際に拓海に気があるような発言を本人にしており、トモコから「本物の拓海を見たい」と言われたことも拒否。以来、拓海とは何度か会うようになり、メールなどでよく連絡を取っている。原作でも、主要キャラクターの恋愛模様の中で唯一悲恋に終わることなくカップルが成立したまま完結を迎えたらしい。{/netabare}

ついに、物語も終盤で神奈川遠征。
まずは、神奈川県秦野市ヤビツ峠を拠点とするチーム246。最初は小早川と啓介の対戦。{netabare}愛車であるエボVIIの性能に絶対の自信を持つランエボ乗り。汚い手段を用いず正々堂々とバトルし、愛車に対しても「こっちも行くぜ、エボ」と声を掛けるなど、作中では数少ない真っ当なランエボ乗り。チーム内投票でヒルクライム担当を選出した際、投票総数31票の内26票で決定した。4WDで有利な地元で離されることはないと考え、バトルでは啓介の腕を見極めようと後追いを選択。だが短期決着を目論んでいた啓介に予想外のポイントでスパートをかけられた結果、7秒差をつけられ完敗する。
次は大宮智史。NB8C ロードスター RSに乗る元プロレーサー246のリーダーとして拓海とバトル。{netabare}コースを熟知したライン取りと拓海をもしのぐブレーキング技術から、「最狂のクレイジーダウンヒル」と称されている。愛車であるロードスターは、「FRであればなんでも良かったが、引退後の経済事情によりガス食いのターボには乗れなかった」という理由で購入。
チーム内投票でダウンヒル担当を選出した際には、投票総数31票の内31票という、満場一致で決定した。ヒルクライムで小早川がやられたことをダウンヒルでそのままやりかえそうと、先行を選ぶ。バトルは終盤まで先行し、一時は拓海を引き離していたものの、拓海のブラインドアタックで互いの車が並走した際にリアウイングを標識にぶつけて破損、二台並走が物理的にできない直角コーナーで前に出たが、リアのダウンフォースが不安定な状態でしばらく走り続けた後、バランスを崩してスピンアウト。バトルには敗北したが、「勝負しない人生は死んでいるのと同じ」と発言し、後悔はしていない様子だった。{/netabare}

続いて、レーシングチームカタギリ ストリート バージョンと箱根で。皆川英雄と啓介のヒルクライム。{netabare}タイヤマネージメントに長けた正統派のプロドライバー。口数の少ない寡黙な性格だが、冷徹で好戦的な一面を持つ。タイヤの負担が大きい重量級のスープラを駆りながらも、プロとしての矜持からタイヤマネージメントの真っ向勝負を挑み、卓越したテクニックで最終盤まで啓介を追い詰めた。しかし、予想外の啓介の技量の高さを目の当たりにし、後方からプレッシャーを掛けてFDのタイヤを消耗させようとするが、先に自車のリアタイヤが完全に消耗したため、自らアクセルを抜いてギブアップする。{/netabare}
ZZW30 MR-S乗り小柏カイとダウンヒル。R・Tカタギリのメンバーとして拓海と再戦。{netabare}いろは坂でのバトル以降に難関のオーディションを勝ち抜きプロ入りし、プロレーサーとしての経験を積んでおり、バトル前は闘争心と自己顕示欲の高い一面が強調。愛車のMR-Sはチューニングがしにくくパワーが出ないクルマのため、チーム内ではターボチューンを勧める声も上がっているが、ターボのフィーリングを嫌うカイの意向により、ターボチューンはされていない。プロジェクトDがこれまで採ってきた「スタート時のポジション選択権を対戦相手に与える」というスタイルを断り、コイントスでの決定を行う。序盤は拓海に引き離されるも中盤に急激な追い上げを見せる。終盤のレイトブレーキング勝負で「藤原ゾーン」を目撃し、ハチロクがクリアしていったコーナーを自分では曲がりきれないと判断、クラッシュを防ぐために故意に車をスピンさせた結果大きく引き離され、敗北する。プロになって以来公道レースを見下していたが、スピンを闘争心が負けた上での「逃げ」と表現し、レーサーとして自分に足りないものを理解し素直に敗北を認めた。{/netabare}

3つ目はチーム・スパイラル。Z33 フェアレディZ Version Sの池田竜次とヒルクライム。ゼロ理論・無の境地という、独自の理論で走る。{netabare}この理論の要諦は、ドライバーの感情を限りなく無に近づけて走ることで車からのインフォメーションを正確に読み取り、それにドライバーが応えていくことで最良の走りを実現できるというものである。涼介は「アプローチとしては間違っていない」と前置きした上で「人間である以上、感情を無にすることなど不可能」としてこの理論を否定。啓介とのバトルでは、濃霧という悪条件のバトルの中で「恐怖心からアクセルを抜こうとする自分と、それを良しとしないもう一人の自分」に気付き、自分が「ゼロの心」で走れていないことを自覚。それでも、自分の理論を信じて走り続けたが、啓介の「特定のポイントへ2台が近づいてきた時点で対向車がいなければ、ケンタが啓介の携帯を鳴らして知らせてもらう」という作戦によりオーバーテイクされ、戦意を失い敗北。負けはしたが素晴らしい勝負だったと認め、自分とゼロ理論のより一層の成長を誓う。後に、涼介と北条凛の決闘が始まった際は「峠の自警団」のリーダーとしての責務から二人の後ろを追走。プロジェクトDの神奈川最終戦では北条凛と共にギャラリーをしているが、その際には自身の走りにおける考えに対して「理屈っぽすぎる」「坊主なだけに線香臭い」とも言われる。{/netabare}フェアレディZはやっぱりかっこいい。
そして、奥山広也。S15 シルビア Spec-Rでダウンヒル。挑発的な性格で、プロジェクトDとの戦いに対して「俺はハナからドラテクを競うつもりはない(=車の性能差で勝つ)」と豪語。{netabare} 愛車のS15の性能に自信を持っているため、後追いを選ぶが「コース全体の3分の1以上に達する前に決着をつけろ」と涼介に指示され、「藤原ゾーン」を駆使して逃げ続ける拓海により、自身の理解を超えた走りを見せ付けられて敗北。{/netabare}

間で死神GT-Rの話。BNR32 スカイラインGT-Rに乗る北条凜が登場。{netabare}涼介が通う医大の先輩。緻密な理論に裏打ちされたドライビングセンスの持ち主であり、涼介や弟の豪にとっては走り屋としての師にあたる。豪とともに大病院の院長の息子であることや、理論派の兄と感覚派の弟という性格・ドライビングスタイルなど、多くの面で高橋兄弟と相似。かつて涼介と三角関係にあった婚約者・香織を、涼介に対する嫉妬から追い詰め、自殺させたことを後悔し自暴自棄となり、職を辞めて実家を飛び出し、箱根で愛車のR32を通り魔的に相手のクルマにぶつけクラッシュさせる「死神」と化した。当初豪からは「あいつ」呼ばわりされており、「あいつは死神なんかじゃない。本当は死神に取り付かれたただの哀れな男だ」と評されている。プロジェクトDとのバトルを控えていたスパイラルの池田も練習走行中に遭遇し、愛車のZ33に強いプッシングをかけられクラッシュしそうになる。死後の世界と言われている涅槃に恋焦がれていたり、「涼介と命のやり取りをしたい」と発言するなど、死への恐怖心がまったくない。香織の命日の晩に、涼介との生死を賭した超高速コーナーバトルを繰り広げ、推定出力650psを誇るR32の戦闘力と、巧みなドライビングで涼介のFCを追い詰める。それでも涼介を撃墜することはできず、やがてタイヤとブレーキが消耗し制動力を失い、逆に窮地に陥る。コース最後の緊急待避所も通過し、そのままゴールの料金所に突っ込む直前、涼介のFCと池田のZ33がR32の前にクルマを付け、2台がかりでブレーキングし、命を救われる。バトル後は涼介との会話を経て改心し、過去の清算のために走り屋としての引退を決意。R32を処分して元の職場に復職する。その後はプロジェクトDとのバトルに臨む豪の応援に駆けつけ、勝利への固執から余裕を欠いている豪の肩の荷を降ろすため豪に「楽しめ」とのアドバイスを送り和解。涼介とのバトル後に「峠の楽しさを教えてくれたのは先輩です」と涼介に言われたり、池田らの走り屋からも注目されていることなどから、香織の亡くなる前は涼介と並び関東でもトップクラスの走り屋でもあったことがうかがえる。
香織は凜の元・婚約者で故人。容姿端麗で、凛によれば「柔らかな髪、吸い込まれそうなまなざし、透き通るように白い肌、細い体、しなやかなライン、俺にとってはアートだった」と表現されている。彼女の父が経営する会社は、北条家の病院との取引で経営が成り立っており、凜との結婚は一種の政略結婚であった。しかし、凛は心から彼女を愛していたため、涼介に対し嫉妬の炎を燃え上がらせる。そんな折に涼介と出会い惹かれた結果、結婚を拒否して父と大喧嘩となる。凜は理由を話してくれればそれを受け入れるつもりでいたが、彼女は最後まで理由を話さないまま命を絶った。自らの想いがかなうことのない状況と周囲との軋轢が彼女を追い詰め、結果的に自殺に至った。これが原因で涼介と凜は決裂。というか自殺するのは身勝手だよなあ。{/netabare}

今作ラストはサイドワインダーのNA1 NSX乗り北条豪とのヒルクライム。{netabare}兄の北条凛と共に「富士の北条兄弟」と呼ばれ、富士スピードウェイの走行会では名の知れた存在である。クールで理論派の凛に対し、己の感性と集中力の高さで勝負する天才肌のドライバーという、高橋兄弟と似た境遇。かつて凛とは、現在の高橋兄弟と比較されるほど良好な兄弟関係にあったが、婚約者・香織の死により自暴自棄となった兄の姿に幻滅し、事実上の絶縁状態。このため、高橋兄弟の仲の良さを「気持ち悪い」と評するなど、兄弟の絆に否定的な考えを持つようになる。自身のバトル直前に応援に駆け付けた凛から「楽しめ」のアドバイスを受け、尊敬する兄が戻ってきた嬉しさと過去の確執の狭間で揺れつつバトルに臨む。自身が先行の1本目はあえて感情を封印し、自身の持つレコードタイムを2秒近く縮める会心の走りを見せるが、最後まで啓介を振り切ることができずモチベーションを喪失する。
後追いの2本目では、気持ち良さそうに速く走る啓介のFDを見て、凛の言葉の真意に気付き、そこからは純粋に走りを楽しみつつ車の限界領域を超えた「ケンカ」とも言うべきバトルを繰り広げ、終盤のコーナーでオーバースピードによるスピンを起こし敗北。しかし、本人は内容の濃いバトルを楽しめたことに満足な表情。啓介とのバトル終了後は、それまで勝利にのみ固執していた姿勢が軟化し、拓海とのバトルを控えて張り詰めた信司に対しては「楽しんで来い」と兄と同じアドバイスし送り出す。その変化には久保も「いい意味で変わった」と指摘をしている。{/netabare}
ついでに、対プロD戦のためにサイドワインダーに雇われたチーフメカニック兼作戦参謀で関西弁の太ったおじさん久保英次が五月蠅い。データ収集・分析のプロで、ドライバーやクルマの能力・癖を分析しても、極限のバトルでは無意味だったようで、北条凛は久保のスタンスを「優秀な参謀だが、セコいだけで美学がない」と辛辣に批判。

OP
Raise Up m.o.v.e
ED
Flyleaf CLUTCHO
夕愁想花 m.o.v.e
夕愁想花聴くと気持ちが切なくなる。


ACT.1 運命の出会い
ACT.2 新たなる戦場
ACT.3 デッド・ライン
ACT.4 因縁のリベンジバトル
ACT.5 藤原ゾーン
ACT.6 啓介の意地(プライド)
ACT.7 無(ゼロ)の心
ACT.8 白い悪魔
ACT.9 死神
ACT.10 終止符
ACT.11 終止符、そして…
ACT.12 ブラザーズ
ACT.13 想定外バトル
ACT.14 決着!極限ヒルクライム

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

けみかけ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

秋の新番組→【端的に駄作の予感】

11月よりスカパーのペイパービュー(作品単位、話数単位で料金を支払う形態の有料放送)で放送予定の頭文字Dシリーズ最新作


原作はヤンマガで17年も連載されており、アニメも最初の放送から実に14年も経っているかなりの長寿作品
一時期はDVDの売り上げ記録なんかも保持してたりで、やれば売れるっていう超鉄板シリーズでもあります
テレビシリーズとしては5作目、前作完結は6年前のこと
また、外伝的なOVAの発表から4年ぶりの復活っす











ハッキリと期待してません(爆










まず【原作に問題がある】
原作者も編集部の引き伸ばしを喰らって嫌々描いてると仰ってますけど、このシリーズはそもそも『第1部』と呼ばれるストーリーで完結しています
(アニメ版では“~Third Stage”までに相当)
続く『第2部・プロジェクトD編』では主人公たちが地方遠征する、というのが題材になっているため毎度新キャラが登場し、特にバトルに至るまでのドラマなどもそこそこに、人物像の掘り下げがどんどん軽薄になっていきますのよ


物語性よりも、バトルの駆け引きそのものに焦点が集中してるので、格闘技の試合を垂れ流すようなバトルアニメに成り下がったわけですよ
だから『ウルトラマン』と『ウルトラファイト』ぐらいコンセプトが違う(お
いまやヤル気の無い原作者は4週間ぐらい毎週4~8ページほど描いて、翌月は休載・・・などとまあ、富樫なんて目じゃないってぐらいテメェの仕事を投げてます










次に【構成に無理がある】
1st~3rd各ステージまでの戸田博史さんがメインライターを担当されていた頃は、原作に足りん人物像の描写とか盛り上げ役の噛ませ犬的キャラクターをオリジナルで追加したり改変したりする“プラスの方向”でシナリオ作りがなされてました
が、前作4thステージより岸間信明さんの一人脚本になってからというもの、基本的にバトルの前座程度にしかドラマパートを考えていないのか、ただでさえ少ないドラマを削る“マイナスの方向”でシナリオを書いてるのがもう色々と終わっています;


だいたいペイパービューって特殊すぎる放送形態がイケナイ


隔月で新作2話を発表&リリースってスタイルなので、基本2話完結でまとめなければいけない
そうなるとバトル毎に区切りをつけたくなるでしょうけど、結局バトル後にある後日談的なエピローグを削る方向になる


その割りに走行シーン(バトルシーン)が異常に長い
以前のシリーズと比べても4th Stageはアホみたいに長かったですね
コイツらの走ってる峠道はそんな長距離やないっての!










そしてトドメの一撃【紙芝居化していく作画】
これはシリーズを重ねるごとに酷くなるw
特にA.C.G.Tが制作した4thでは原画のほとんどを海外発注に頼る始末
アニメっていうか、もうこれマンガのトレースやんけ


これらアニメスタッフ側の問題点は後に同スタッフが制作した『湾岸ミッドナイト』という作品でも改善されてはいませんでした


5th Stageではようやく監督と制作スタジオが変更になるようですので、さらなる劣化だけは避けていただきところですよ(´q`;)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 8

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

峠最速の拘り!

同シリーズ5期。全14話。

テレビシリーズ「頭文字D」
テレビシリーズ「頭文字D Second Stage」
映画「頭文字D Third Stage」
OVA「頭文字D Battle Stage」
OVA「頭文字D Extra Stage」
アニマックスPPV「頭文字D Fourth Stage」
OVA「頭文字D BATTLE STAGE 2」
OVA「頭文字D Extra Stage 2」
アニマックスPPV「頭文字D Fifth Stage」

原作に結構忠実なのと心理描写やバトル以外のエピソードも
そこそこ取り上げてるので・・未だ此処なの?という長さ。

そろそろ結末が気になるが、原作既刊47巻(2013年8月現在)
未だ続いてる?ようです・・基本飽きるという作品ではなく
卒業していく感じだろうか?
そして又思い出してそんな時代があったなと懐かしむ作品。


映像面はどんどん進化。Aの音関係は相変わらず。
音効はよりリアル重視な雰囲気?バトルもハイレベルで・・
無駄なドリフトより効率よいドリフトらしい控えめの音に?


突然スタンドに押掛けた謎の女性"上原美佳"(声-早見沙織)
は拓海を探し出しフルスイングの平手打ち!
何が起きたのか?有名になると良く起きる偽者騒動が勃発!
1話めは軽くそんなエピソードからw

女性に平手打ちされ何かが覚醒めてしまうのか?"拓海"?
茂木の事以降女性に疎いままの拓海は、何を感じたの?


ニセプロジェクトD
拓海と啓介になりすまし埼玉に現れた2人組。
ニセ拓海(声 - 勝杏里)
搭乗車種…AE86 スプリンタートレノ GTV 3door 後期型
ニセ啓介(声 - 三浦博和)
搭乗車種…FD3S RX-7 Type RS


有名になるとこういうことも起きる?

プロジェクトDの進行阻止! 負けん気の強い走り屋魂は
強い者を追い求め互いに技術を高めあっていくのか?!
用意周到に4段階の防衛ラインで徹底抗戦の頭脳派集団?

チーム246
プロジェクトDの進行阻止防衛ラインの「第一防衛ライン」
大宮 智史(声 - 東地宏樹)
搭乗車種…NB8C ロードスター RS (1998年式,前期型)
小早川(声 - 浜田賢二)
搭乗車種…CT9A ランサーエボリューションVII GSR

レーシングチームカタギリ ストリート バージョン
プロジェクトDの進行阻止防衛ラインの「第二防衛ライン」
皆川 英雄(声 - 小西克幸)
搭乗車種…JZA80 スープラ RZ

小柏 カイ(声 - 神奈延年)プロレーサー。
搭乗車種…ZZW30 MR-S S EDITION

池田 竜次(声 - 中井和哉)
搭乗車種…Z33 フェアレディZ Version S

死神GT-R=北条凛が拠点とする
箱根TOYO TIRES ターンパイク
北条 凛(声 - 中村悠一)
搭乗車種…BNR32 スカイラインGT-R

乾 信司(声 - 阿部敦)
AE86 スプリンタートレノ GT-APEX 2door 後期型

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

64.3 9 カーレースアニメランキング9位
ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え(OVA)

1991年8月9日
★★★★☆ 3.5 (53)
378人が棚に入れました
ニューヨークのプラザホテルにG7の各国首脳が集まり、先の湾岸戦争によって崩壊した経済の立て直しを図るべく会議を始める。時同じ頃、ニューヨーク近代美術館にルパン三世からの犯行予告が届き、さっそく銭形警部がやってくるのだが、警備に呼ばれたニューヨーク市警察のやる気のない警察官ばかりたったの4人…あきれた銭形警部であったが、犯行予告の時間が迫っていたため、仕方なく4人の警察官と共にルパンに対することとなる。その頃、首脳会議では1人の老学者が経済立て直しの、ある案を説明していた。その打開策とは、中世ヨーロッパで栄華を誇っていた「ルパン帝国」の財宝を探し出し、今の金額にして2千億$とも言われる財宝を経済の建て直しに利用するというもの。その財宝のありかを知っているこの世でただ1人のルパン一族の末裔、ルパン三世を探し出せばよいことを知った各国首脳達は、自国に問い合わせてルパン三世捕獲作戦を開始する。

声優・キャラクター
山田康雄、納谷悟朗、小林清志、井上真樹夫、増山江威子、大平透、戸田恵子、吉水慶、大塚周夫、速水奨、大木民夫
ネタバレ

唯衣 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

メモ

~TVスペシャル3作目~

お宝
   ナポレオンの辞書

キーパーソン
   木戸 千恵子
   国家保安局の捜査官

{netabare} ニューヨークのプラザホテルにG7の各国首脳が集まり、先の湾岸戦争によって崩壊した経済の立て直しを図るべく会議を始める。

時同じ頃、ニューヨーク近代美術館にルパン三世からの犯行予告が届き、さっそく銭形警部がやってくるのだが、警備に呼ばれたニューヨーク市警察のやる気のない警察官ばかりたったの4人…あきれた銭形警部であったが、犯行予告の時間が迫っていたため、仕方なく4人の警察官と共にルパンに対することとなる。

その頃、首脳会議では1人の老学者が経済立て直しの、ある案を説明していた。その打開策とは、中世ヨーロッパで栄華を誇っていた「ルパン帝国」の財宝を探し出し、今の金額にして2千億$とも言われる財宝を経済の建て直しに利用するというもの。その財宝のありかを知っているこの世でただ1人のルパン一族の末裔、ルパン三世を探し出せばよいことを知った各国首脳達は、自国に問い合わせてルパン三世捕獲作戦を開始する。その際、アメリカ代表であるヘーカーは近代美術館にルパンが現れるということを知り、ニューヨーク中の警察官を全て近代美術館に向かわせるように指示する。

一方、近代美術館にはついにルパンが現れ、銭形警部たちとのオニゴッコが始まる。なにを盗むかと思いきや、ルパンは1908年製のクラシックカー「パッカード」を盗んで近代美術館を後にする。実はルパンは女とのデートに車を使うためにパッカードを盗んだのであったが、その女は別の男と去っていき、さらに大勢の警官隊を率いた銭形警部に取り囲まれる。しかし、パッカードにつけたスイッチを入れると、どこからともなくヘリコプターが飛来し、ルパンはパッカードごと逃走に成功する。

ルパンは、そのパッカードを利用してマルチンベック財団の主催するマドリード~パリ間のクラシックカーレースに参戦すると言いだす。そのレースの優勝者への賞品とは「ナポレオンの辞書」。ナポレオンの辞書は、あの有名なナポレオンが所有していた辞書であったが、ナポレオン3世の時代に盗まれたという。そして、その辞書を盗んだ女が、ルパンの祖父であるアルセーヌ・ルパンと結婚したというのだ。

こうしてナポレオン家からルパン一族の元へ所有権が移ったナポレオンの辞書であったが、ルパン一世はルパンいわく「ケタ外れの遊び人で毎晩女を集めて宴会をやっていた」というのだ。あきれた妻は財宝を隠し、その隠し場所をナポレオンの辞書に記載した。案の定ルパン帝国は崩壊……唯一残されたナポレオンの辞書は息子のルパン二世が所有していたのだが、その二世も父親に似た遊び人で、辞書を酒の飲み代として奪われてしまい、それっきり行方不明になってしまっていたものが、今回のレースの賞品として出てきたのだという。

クラシックカーレースのトップ集団に追いついたルパンと次元は、その集団内に不二子がいることを知る。だが、さっそくアメリカCIAのエージェントであるホークたちに捕まってしまい、車内に監禁されてしまう。しかし、その情報をつかんだフランスの外人部隊とイスラエルのモサッドが協力してルパンを奪うべくやってくる。あっという間に戦闘が開始され、ルパンと次元が逃走手段を考えていた矢先に五ェ門が登場。縄を斬ってもらったルパンと次元は逃走に成功する。

一方、ルパンを追っている日本を除く各国は、湾岸戦争時と同じように「多国籍軍」を再び結成。ルパン三世包囲網を築く。

ナポレオンの辞書を争奪戦の末、やっとのことで手に入れたルパンは、財宝のありかがノルマンディーの孤島にある先祖の別荘「ニプル城」にあることを知る。さっそくノルマンディーに向かったルパンたちであったが、情報をつかんでいた多国籍軍も陸・海・空から大軍隊を送り込んでくる。

かくしてルパンVS多国籍軍による財宝争奪戦が始まる。果たしてルパン帝国の財宝とは?そしてルパンたちの運命は…。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

史上最大の作戦!! 五ェ門が漢の世界で萌える!!

1991年8月9日に日テレ「金曜ロードショー」にて放送された。

モンキー・パンチ原作のアニメ「ルパン三世」のTVスペシャル
シリーズ第3作。


あらすじ。

湾岸戦争終結後の世界の財政難を打開すべく、「ルパン帝国」
の財宝のありかが記されているという「ナポレオンの辞書」を
めぐる、ルパンファミリーと多国籍軍の争奪戦を描く。

ニューヨークのプラザホテルにG7の各国首脳が集まり、先の
湾岸戦争によって崩壊した経済の立て直しを図るべく会議を
始めるが・・どの国の代表もお偉い学者連中もノープランの
中で1人の老学者が経済立て直しのある案を説明していた。

その打開策は、中世ヨーロッパで栄華を誇った「ルパン帝国」
の財宝を探し出し、今の金額にして2千億$と言われる財宝を
経済の建て直しに利用するというもの・・

各国の首脳陣は「ルパン帝国」一族の末裔"ルパン三世"を捕獲
して情報を引き出そうと多国籍軍まで出動させる・・

ルパンは無事多国籍軍から逃れお宝をものに出来るのか?

一方ルパンは、レースの優勝者への賞品「ナポレオンの辞書」
を狙っていた・・ナポレオン3世時代に盗まれたというが、
その辞書を盗んだ女は、ルパンの祖父アルセーヌ・ルパンと
結婚したという・・ルパンの祖父の秘話がとお宝の謎が・・
解けるのか?という物語♪


「幹事長とも相談しますが」by○○・・とか各国首脳とか学者
様方を結構痛烈に風刺してたり滑稽に描写するのは毎度の事
※海部と書いて"うみべ"総理らしいです。

銭形警部に切れ者の国家保安局の捜査官等が同行するのも
珍しくはないけど才女風なのはシリーズでも珍しいかな?

ストーカーミサイルとカーチェイス・・
薪エンジン??

任侠映画視た後・・肩をいからせて歩く・・分かります・・
五ェ門は何時でも美味しいw

孔雀にもライオンにも・・常に女豹なイメージだけど♡

また湾岸の時みたいに組もうぜ?!
日本はどうする?! また経費だけ出させりゃいい!!

おいw

そして・・日本はまた参加しないのかい?!って・・
結構黒いね・・


銭形警部にも愛が♡

ニキシー管でも同じか?

最後に良い事言ってます!!

戦いなんてもんはなぁ 
ほんの些細な行き違いや思い違いで 起こるもんさ♪




ルパン三世 - 山田康雄
次元大介 - 小林清志
石川五ェ門 - 井上真樹夫
峰不二子 - 増山江威子
銭形警部 - 納谷悟朗
木戸千恵子 - 戸田恵子

ヘーカー - 大平透
ロバート・ホーク - 吉水慶
マッカラム - 大塚明夫
エリック - 速水奨
ハマー - 田原アルノ
マルチンベック - 大木民夫
老学者 - 北村弘一
ホテルの職員 - 星野充昭
海辺首相 - 秋元羊介
日本代表 - 小形満
イギリス代表 - 塚田正昭
フランス代表 - 池水通洋
ドイツ代表 - 島香裕
荒川太郎
河原佳代子

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

本当に不可能という文字がないのか?

湾岸戦争の終わった時期に制作したこともあって、ルパンワールドならではの笑えるG7会議からストーリーが始まります。
ルパン帝国の財宝をめぐってナポレオンの辞書を狙う話が展開するのですが、見どころはなんといってもルパンと銭形警部のライバル関係。
お互い好敵手への想いが非常によく描写されていて心にジーンときます。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3
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