カーアクションで熱いなおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのカーアクションで熱いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月04日の時点で一番のカーアクションで熱いなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

90.0 1 カーアクションで熱いなアニメランキング1位
ルパン三世 カリオストロの城(アニメ映画)

1979年12月15日
★★★★★ 4.2 (1250)
8138人が棚に入れました
人口三千五百、世界一ちっぽけなカリオストロ公国の田舎道をボロ車でドライブしていたルパンと次元はクラリスという美女を助けた。彼女はカリオストロ公国・大公家に残された最後の娘で、カリオストロ伯爵は彼女を強制的に妻に迎え、公国の権力をひとり占めにしようと狙っていた。クラリスはルパンに助けられたが、再度捕えられてしまう。

声優・キャラクター
山田康雄、増山江威子、小林清志、井上真樹夫、納谷悟朗、石田太郎、島本須美
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

その瞳とカラクリに心を奪われる

近年、リマスターだ4Dだと上映企画が催される本作。
今回は作中のクラリスの結婚式が9月13日だからと企画された期間限定上映。
ネタには全力で乗って応えるのが礼儀だと私は13日夜に行って来ました。
因みに本作は金ローでしか観たことなかったので劇場鑑賞は初めて。


【物語 4.5点】
宮崎 駿氏、初の長編アニメーション映画監督作品。

プロットは闇の世界で生きる怪盗ルパンが、
欧州の小国・カリオストロ公国に蠢く巨悪から、
野望に汚されつつあるヒロイン・クラリスを光の当たる世界へ連れ出そうとする構成。

次元のマグナムが通じない公国の暗殺部隊など、
序盤からカリオストロ城が難攻不落であることを印象付ける。
それ以上に偽札を通じて歴史の中で暗躍してきた公国の巨悪の影響力は世界的なもので、
一介のこそ泥如きがどうこうできる物ではない。

そこを城に潜入中の藤子、平生の敵である銭形警部も含めた、
“役者を揃える”ことによりルパンのターンに引き込んで、ひっくり返していく展開が痛快。


ルパンが完全無欠の大怪盗ではなく、結構ヘマをやらかしつつ城を攻略していく綱渡り感もスリリング。


【作画 4.5点】
昭和時代の宮崎 駿監督作品あるある。
冒頭の小柄なフィアットの車内に大量の札束を押し込むカットからして、物理法則無視したエンタメ重視。
にも関わらず、機械の造形は、盗みの小道具から車、飛行機に至るまで、
パーツひとつひとつから精巧に再現、構築し、シーンに説得力を与えます。

で、丹念に組み立てた乗り物は大体バラバラに壊すw
何でも分解したい少年にとっては堪らない描写。
作画するアニメーターも堪ったもんじゃないでしょうがw

このカラクリ感が湖上のカリオストロ城に至るまで徹底しているのが素晴らしいです。
水を汲み上げるために敷き詰められた歯車、張り巡らされた罠、可動式の渡り廊下……。
ラストの{netabare}「ドロボーは湖の水を飲み干すことだってできるのに」{/netabare}を有言実行する大仕掛は圧巻です。

壁走りも交えて車体が分解されるカーチェイスなど、
主人公がもう一回やれと言われても絶対にできないギリギリアクションw
このリアルを越えた心躍るエンタメ性の追求。
昨今メディアにジブリの後継?と押されている方々の作品に不足している要素です。


【キャラ 4.5点】
主人公ルパンは宮崎駿監督も関わったTVアニメ版1stシリーズ準拠の緑ジャケット。
(私は第2シリーズ再放送の赤ジャケット・ルパンで育ったので緑ルパンは今でも馴染めませんw)
歴代ルパンの中でも、私はこのルパンの瞳が一番カッコいいと思っています。
普段はひょうきんで掴みどころのない目をしているのに、
ここぞという時にはグッと精悍な眼差しになる所が痺れます。
あんな目で見つめられたらクラリスの心も奪われますよ。
ラストの{netabare}自分は闇の世界で生きているから、クラリスを連れていけないと悟った哀しい{/netabare}眼もそそられます。

目つきが良いのはライバル・銭形警部も同様。
本作では宿敵ルパンとの共闘も通じて、
巨悪を隠蔽しようとする上層部に対して、
人として譲れない矜持などルパン一味とも共有している価値観を示す。
最後の有名な「とんでもないものを盗んでいきました」の件も、
{netabare}クラリスとキッパリと袂を分かちたい{/netabare}ルパンの真意を汲んだアシストプレイとも解釈できて、
粋なことするよな……と感慨を覚えます。


敵役のカリオストロ伯爵。
クラリスへの仕打ちなど悪逆非道な良好な憎まれ役。
申し訳ないですがクライマックスの{netabare}時計台の針に挟まれて圧死する最期{/netabare}には、
不謹慎ながらいつも笑ってしまいますw


【声優 4.0点】
ルパン担当の故・山田 康雄さん。
高めのボイスで、ギャグや女たらしの中に、たまにハードボイルドを織り交ぜる独特のバランス。
クラリスを笑わせた{netabare}手品{/netabare}の件もこの初代ルパンだからこそできる芸当かと。

ヒロイン・クラリス役の島本 須美さん。
ルパンをおじさま、ドロボーさんと清純な声で呼ぶ演技で、
このお姫様は裏世界の闇に染めちゃいけないとの使命感を視聴者とも共有させます。


伯爵腹心の部下で、公国の汚れ仕事担当「カゲ」のリーダー・ジョドー役の永井 一郎さん。
低めにコントロールされたボイスでルパンを狙撃し重傷を負わせるなど手強い仕事人を表現。
最後に{netabare}観念して五ェ門に介錯を求める{/netabare}辺りには潔い“武士道”も垣間見せます。


【音楽 4.0点】
担当はお馴染みの大野 雄二氏。
基本はフルート、木琴も多用したシリーズ音源のピックアップ。
が、OP主題歌及びEDには「ルパン三世のテーマ」ではなくボビー歌唱の「炎のたからもの」を作曲し提供。
長閑な異国情緒と、どこか寂しさを感じるこのバラードソングは、
作中でもバリエーションとしてBGMに織り込まれる。
この楽曲構成が、ルパンとクラリスの住む世界の違いと、それ故の哀愁を際立たせます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 31

やまだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

やっぱりベタが好き

時代を超えて愛される名作。

大泥棒、サムライ、ガンマンとコテコテベタベタなまんがキャラであえてハードボイルドなダークヒーローものをやるってのが原作のオリジナリティ。ルパンの殺しも辞さないクールさと仲良し仲間でなくお互いのメリットで組む傭兵のようなフラットな関係の手下たちと魅せるダーティーなヒロイズムはまさにオトナ向け作品。しかしTV放映当時はアニメは子供が観るものという時代。TVシリーズ序盤は「大人向けアニメをつくる」という異例のチャレンジで原作者も認めた作風ではあったが当然視聴率的には大コケ。子供達からすれば当時主流の派手なメカも出ないし武器がハンドガンのみなんて地味も地味。リアル風等身が目新しかったくらいでドカーンボカーンと派手なファンタジーアニメを観慣れた子供達にフックする要素がまるでない。これではいかんとスポンサーが慌ててキッズ向けに路線変更を画策し宮崎駿に白羽の矢が立つことになる。これまでのキャリアで培った演出技法を持ち込みガラッと作風を変えるも間に合わず初シーズンは打ち切り。本放送では一部の評価しか得られなかったが再放送で人気爆発したのはガンダムも同じだが事情は全く違っていた。

宮崎駿自身の企画ならまずチョイスされないであろうダークヒーローもの。完成された世界観の下地があったからこその奇跡のケミストリーが生まれ日本アニメを代表するビッグタイトルに成長した。キャラの設定や配置はかなり変えられているが、自身の企画ではまずできない現在の新人がこれをやろうものなら失笑どころか業界追放レベルのベタにも程があるわかりやすいキャラデザインを更に活かす作風へ。おちゃらけた昼行燈キャラが本気を出せば俺ツエーという時代劇でも飽きるほどに溢れている日本人の遺伝子に脈々と刻まれた伝統的な紋切り型のキャラクター造形。だれがどう見ても悪役にしか見えない容姿のラスボスがしっかりイキってヘイトを集める勧善懲悪。キッズ作品ではバトル作品以外の主役の殺しはご法度なため実は意外と人情家設定という原作を根本から否定したともとれない大胆な変更も施し、園児でも初見で楽しめる完全なる全方向全年齢万能アニメに仕立て上げた。これ以降ルパンはキッズアニメ映画の代名詞へと上り詰め、むしろ原作がアニメに寄せていくまでになる。

当時の原作ファンは激怒しただろう。自分たちの愛する数少ない希少なオトナ向けアニメがこともあろうによくあるガキ向けアニメにされてしまったのだから。「ベタなまんがキャラでダーティーヒーローをやるのがいいのにベタなキャラでベタな話をやるとかマジでセンスなさすぎ。所詮ポッと出の知らん監督。こいつはなんにもわかってない。」ただ要請に従って仕事しただけでそもそも自分たちの企画ではない。その当時からしてベタベタコテコテの古臭い古典的なキッズアニメに迷いなく振り切って制作された本作は「今時こんなベタな話されても…」「「重厚なテーマも無く浅い」「まあ…面白いっちゃ面白いけどそれだけ」「既視感ガー」「捻りガ―」「成長ガ―」「感情移入ガー」といった現在でもよく見るオトナが上から目線で観たキッズアニメにありがちな評価で当然ながら脚光を浴びることなく凡作の烙印を押されることになる。

ただやはり大人も子供もやっぱりベタが好きなもの。その後の展開は周知のとおり。爆死寸前のマイナー作品を国民的作品に仕立て上げた手腕は時代が証明してしまった。当時叩いてた原作ファンもほとんどが鳴りを潜めるか、掌を返すほかなかっただろう。

子供の頃に散々観ている者でさえ観返す度に新しい発見に出会える熟練の演出技法の数々に「これいつの作品だよ…」と驚愕させられる不動の名作。

「魅せるアニメーション」とはこのこと。
画面で語る駿イズムが堪能できるキッズアニメの傑作。

新人がベタな作品を目指すと猛烈な勢いでブッ叩かれる現代。
大御所は総監督とか総指揮とかの名誉職での名前貸に収まって
今後を見据え後継を育てる地盤を作っていって欲しい。


余談
作品のファンは何時までも愛を注ぐがアンチは飽きて次のターゲットに移行するもの。エヴァもまどマギも現在名作との評価を疑う者はいないが当時は各地で紛争が勃発。だがアンチにまで波及してこそ名作の資格を得るもの。鬼滅はどうなるか…時代の証明を待つのみ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最高に好きなルパン

<2020/11/20 追記>
また金曜ロードショー
そしてまた観てしまう 笑

<2020/7/16 初投稿>
1979年公開のアニメ映画です。
・・・超々有名作の超名作。

宮崎アニメで好きな作品を挙げると
「天空の城ラピュタ」
「風の谷のナウシカ」
そして本作「ルパン三世 カリオストロの城」
この三作はアニメ映画としては別格だと思っています。

さらに言えば数あるルパンアニメの中でもぶっちぎりで圧倒的に本作が一番好き。

初めて見たのはたぶん1980年代のテレビ。
見る前までの印象は
「カリオストロ?あれ?本家アルセーヌ・ルパンの『カリオストロ伯爵夫人』に寄せてきたのか?」
「緑ジャケルパン!絵ヅラ的にはこちらの方が好きかな」
ぐらいのものでしたが。

いざ見てみると
・・・目が釘付けになりました。
最初から最後まで。
最高に楽しく、最高にハラハラドキドキ、そして最高に感動できる作品。

ルパンの肩の力がよい感じに抜けた渋いカッコよさも。
次元の最高な相棒っぷりも
五右衛門のここぞという時の秘密兵器っぷりも
峰不二子の曲者なのに嫌みのない、いい女っぷりも
銭形警部の不器用で実直な男っぷりも
クラリスの嫋やかなにのに芯は強い宮崎ヒロインっぷりも
カリオストロ伯爵のいっそ爽やかなまでの{netabare}悪役っぷり{/netabare}も

主題歌「炎のたからもの」も、
主題歌をアレンジしたせつないBGMも
両切りのシケモクに爪楊枝刺して最後まで吸う「次元タバコ」も
スーパーチャージャー積んだフィアットのありえないまでの爆走も
銭形警部with埼玉県警のカップヌードルも
五右衛門の三度笠も
不二子のバイクやハングライダーも
カリオストロ伯爵の半熟ゆで卵の食べ方も
ジョドー率いる「影」の「カサカサカサカサ・・・」も
ミートボール入り超大盛りパスタも
城の塔の上の「あの」アクションも
あの時計塔のシーンも。

次元の「どっちにつく?(ニヤリ)」も
不二子の{netabare}「まさか。捨・て・た・の」{/netabare}も
五右衛門の{netabare}「・・・可憐だ・・・(敵陣に飛び込み)今宵の斬鉄剣は一味違うぞ!」{/netabare}も
クラリスの{netabare}「泥棒はまだ出来ないけど、きっとおぼえます」{/netabare}も
カリオストロ伯爵の{netabare}「どこまで行くのかな?クーラーリースー」{/netabare}も
銭形警部の定番「いや。奴はとんでもないもの(以下略)」も
ルパンの{netabare}「今はこれが精いっぱい」{/netabare}も{netabare}「俺みたいに薄汚れちゃいけないんだよ」{/netabare}も
園丁のおじいさんの「なんと気持ちの良い連中だろう」も

好きなところ上げたらキリがございません。

本作はテレビシリーズ「ルパン三世 1stシリーズ」「2ndシリーズ」そして映画「ルパンVS複製人間」の次に世に送り出されたルパン三世のアニメ作品。
宮崎駿氏の初監督作品。
しかも宮崎監督、半年で作り上げたとかなんとか。
・・・マジか(/・ω・)/

物語は「ルパン三世と囚われのお姫様」
そういう意味では「未来少年コナン」や「天空の城ラピュタ」と近い構図ですね。

本作を見たことがない方は是非一度ご覧ください。
アニメファンなら無論のこと、普段はアニメ見ないという方にもおすすめです!!!



ところで本作が200個目のレビューとなりました。
先日「月刊少女野崎くん」のレビュー書く際に、自分が書いたラブコメレビューを探してたら、野崎くんが199作目なのに気が付いてびっくり。
200作目はせっかくなのでまだ書いてない名作のレビューをと思い立ち、アニメ史に残る本作をとなった次第です。

あにこれ始めて約3年で全部文章付きで200作品レビューってことは、週1以上の結構なペースってことで自分でも驚いてます。
堪え性のない自分がよくここまで書いたな、と。
これもレビューを読んでくださる方がいるから。
こんな拙いレビューを読んでいただき、さらにはサンキューまでいただいたり、本当にありがとうございます。

この場を借りて深くお礼申し上げます。。

そして、これからものんびり続けていきたいと思いますのであらためてよろしくお願いします。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 58

67.0 2 カーアクションで熱いなアニメランキング2位
capeta カペタ(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (116)
676人が棚に入れました
幼くして母を失い、父と二人で暮らしている少年、平勝平太(たいらかっぺいた・通称カペタ)。仕事に明け暮れる父を気遣い、本心を押さえ込んでいたカペタは、何をやっても本気になれず退屈な日々を過ごしていた。
そんなカペタのためにある日、父は捨てられていた材料を使って手製のレーシングカートを造り、カペタに与えた。
早速走らせにいったサーキットで、実はそのカートはフレームが曲がったままのまっすぐに走らないシロモノであることにカペタたちは気づく。しかし初めてのサーキット走行で乗りこなした上に驚くべき才能の片鱗を見せたカペタは、以後公式戦という未知の領域で、その走りの資質をさらに研ぎすましてゆく・・・。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

レーシングカートを通して父子の成長を描いた物語

母親を亡くし、父親と二人暮らしの少年が、
父の作ってくれたレーシングカートをきっかけにレーサーとして
成長していく姿を描く作品。
アニメでは高校生までを描いているが、原作はさらにもっと先までを描いている。

8年前くらいに観たので、細かいシーンまでは思い出せない部分もあるのだが
仕事で忙しく、なかなか息子の相手をしてやれない父親の想いと
そんな父親の事情を汲んでしっかり家事を頑張りつつも
子どもらしく甘えたい複雑な気持ちの息子の心情が、
とても丁寧に描かれており、小学生編では胸が熱くなってしまうことが多かった。

カートに目覚め、レースを通してさまざまなことを学んでいく主人公と
それを見守る父の姿、そしてもう1組のレース仲間の母子の姿なんかにも
すごく気づかされることが多く、感動できる良い作品だと思う。

何をしてもつまらない、やる気が起きない、本気になれない。
そんな日々を送っていた少年に火をつけたスポーツ。
夢や目標を持つことの素晴らしさ、日々の楽しさを知るとともに
数々の試練や厳しさを乗り越えていくことで強くなっていく精神力。
そんな心境の変化を見守るのはとてもすがすがしい。

内容的には少年向けだが、親世代の方々にもオススメ。
ただ、こういう世界に興味のない人にはあまり響くものがないかもしれない。

ちなみに「カート」とは、パイプフレームにむき出しのエンジン、タイヤ、
バケットシートなどを取り付けたミニマムでシンプルな構造の競技用車両のこと。
見た感じ、地面にお尻をつけて滑るような感覚の乗り物だが
4歳から8歳までを対象にした本格的なレーシングキッズカートなんかもあり
最高速度は70キロを超えるもののある。
ただ、「カペタ」でのレーシングカートはキッズ用じゃないため
最高速度は100キロ以上出ていたはず。

知名度が低いのか、レビューも少なくて残念だが、
フランスでは、ものすごく人気がある日本のアニメの中の1作品だ。
あにこれで人気がないのは、52話あるので長いのがネックなのかもしれない。
しかし、もっと評価されてもいい作品だと思う。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 24

Britannia さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

マシンは熱く、ドライバーはクールに

このアニメは・・・カペタ少年がレーシングカートと出会い
モータースポーツの世界に魅せられて行くスポ根作品である。

スポーツアニメ好きな自分にはたまらない作品なんdeath(視聴2回目、名作棚整理中)
熱いレースに心が躍り興奮しますdeath
とってもとっても興奮しますから、アナタ見るよろし。

自分のモータースポーツ物、最高峰は後にも先にも
新世紀GPXサイバーフォーミュラシリーズ。
この作品を超えるアニメは作れないだろう(長編&制作費を考慮)

■ヒエラルキー

★フォーミュラ1(F1)
SF(スーパーフォーミュラ)
F3(フォーミュラ3)
FCJ(フォーミュラチャレンジ・ジャパン)
F4(フォーミュラ4)
S-FJ(スーパーFJ)
レーシングカート

野球だと

★メジャーリーグ(MLB)
AAA(トリプルエー)
AA(ダブルエー)
A+(アドバンスド・シングルエー)
A(レギュラー・シングルエー)
A-(ショートシーズン・シングルエー)
R+(アドバンスド・ルーキー)
R-(ルーキー)

個人の実力あっても、支援してくれるスタッフ・スポンサー・運が必要
誰でも彼でも始められるスポーツじゃない、大金の掛かる狭き門なんdeathね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

東玲二 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

モータースポーツって面白い

この物語は少年がレーシングカートを知り、ライバルと出会い、激しいレースを繰り広げていく話です。

各キャラクターの棒読みがどうにもきついかな。お世辞にも良くはないです。
話の流れもちょっとだらだらしてるところがあって観難いかもしれません。

でも、そんなことを差し引いてもカートの動きは結構迫力があり、見ごたえがあります。
なにより、ストーリーは超熱いし、主人公が苦戦しながら成長していく姿は感動します。


いろんな人に見て欲しいですが、この話は特に小学生の男の子に見て欲しいと思っています。「絶対に負けたくない」という気持ちをレーシングカートを通じて感じて欲しいからです。

アニメの終わりの方が原作とは異なり、原作はその先まで続いて行きます。
ドライバーの勝負だけでなく、エンジンメーカーの勝負、タイヤメーカー、スポンサーの話も出てきてさらに熱いレースが展開されていきます。
残念ながらそのところまでアニメ化されていませんが。

ぜひ、この先の話まで原作読んで欲しいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

66.5 3 カーアクションで熱いなアニメランキング3位
レッドライン RED LINE(アニメ映画)

2010年10月9日
★★★★☆ 3.9 (154)
657人が棚に入れました
エアカーが四輪に取って代わる遠い未来、“宇宙最速”の座を賭けた5年に一度の祭典、REDLINEの幕が開ける。極限までスピードを追い求める主人公JP。子供の頃から表彰台に立つことを夢見てきたジャンクショップの娘ソノシー。そして戦車さながらの武装改造を行う個性豊かなライバルたち。そんなレーサー達の前に、無断で開催地にされた軍事国家ロボワールドが武力行使もいとわぬ姿勢で立ちはだかる。ルール無用のデッドヒートが展開する中、天才メカニックにして親友のフリズビーがチューンした愛車を加速させるJP!果たしてREDLINEを制するのは誰なのか!?

おふとん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

燃え尽きるほどヒート!ニトロ加速命の爽快カーアクション。

『  ずっとずっと未来の話  車が四輪を捨てエアカーに移行する時代に
失われていくその魂にこだわり疾走する  愚か者たちの物語  』 (冒頭より)

2010年公開の劇場作品。普段アニメ観ない層でも問題なく観られる一般向け映画(だと思う)。

アメコミにありがちな世界観とキャラデザイン、どぎつい色使い、気味が悪いほど動く作画、
勢い任せの大雑把なストーリーラインに、見た目超個性的で脳筋揃いのキャラクター達etc・・・
これが国産アニメとは思えないけど、しっかり国産手書きのマッドハウス製作SFカーアクション。

はっきり言ってカーアクションはあまり好きなジャンルではないのですが、スタイリッシュなBGMと、
なんでもありの無茶苦茶なレース展開だけでえらい楽しめましたし、ジブリ系やルパン・AKIRA等
のオマージュが作風に妙にマッチしていて、細かいところでも笑かしてもらいました。

カーレースと言っても頭文字Dみたいなのと違ってドラテクや駆け引きなど関係なし、ミサイルや
実弾で相手を妨害しつつニトロ加速に命を掛けるだけ。 作品を覆う空気は「馬鹿」の一言。
真面目(?)に走ってるのは主人公のJPぐらいで、あとはマシンがロボットに変形したり、ホバー走行したりと、どの辺が「失われていく四輪の魂」にこだわってるのかさっぱりわからない(笑)
正直レースの体を成していない部分もあるので、「馬鹿のお祭り」と思って観てれば間違いないかと。

キャラ・ストーリー・レース、みなお馬鹿だけど、ノリだけで楽しめるハリウッド的な軽快さ&軽薄さと
クラブ系のBGMでグイグイ押してくるのが本作の特徴かな。
それとかなりストレートな恋愛も描いていて、終盤にかけてレースと共に盛り上がっていく・・・
要するにテンション上がっちゃうので、1人で観るよりは彼氏彼女と観た方がもいいかも。
(当然好みには個人差があるので保証はいたしかねます。)
単純ながら所謂デートMOVIEとしての機能も備えた作品だと思うんですよねコレ。
ED曲なんか「いかにも」って感じだし、キムタクと蒼井優のCV起用はその辺も考慮に入れてそう。

見所は冒頭タイトルコール前12分で描かれる予選「YELLOWLINE」(本選がタイトルのREDLINE)。
最近はCG技術の発達でSFを中心に実写の表現力が上がってますけど、「これを実写でできるもん
ならやってみやがれ!」と言わんばかりにアニメならではの表現力ってのをみせつけてくれました。
SF要素以外にも、キャラのオーバーアクション、カメラワーク、もう笑っちゃうほどアニメやってます。 

ニトロ加速時のパースというか歪みを効かせたマシン描写やデタラメな挙動は手書きだから可能なも
ので、CGで描いたマシンじゃ多分無理。背景画の動きだけに頼らず、手書きの利点を最大限に活用、
更にキャラの表情からマシンを構成する部品の揺れまで、ありとあらゆるものを「スピード」の一点に
集約して表現してます。 なるほど、こりゃ痺れるほどの爽快感。

本当は本選「REDLINE」のファイナルストレート勝負でもこういう演出観たかったのですが、
こちらはスピード感よりも「デートMOVIE」らしい、どことなく扇情的な描写を意識した演出。
これはレースだけでなく恋愛も描いている作品の性格上致し方なし、納得です。 
こういうのは終盤煽っとかないと、ね(*´∀`*)


なんでもあり設定の荒唐無稽さを、血圧ブーストしないで笑い飛ばせるなら、かなり楽しめる作品。
演出と音楽、或いはノリとテンポが良ければストーリ―は気にしないでアニメ観る方にはお薦め。
大画面且つ近所から苦情来るぐらいの大音量で視聴するのが吉。

逆に言えば、ストーリー重視の方にはただカオスなだけで、一々癪に障る糞アニメかもしれません。
ちなみに私にはこの作品のセンスというか馬鹿っぽさがどストライク。観てる間ニヤニヤが止まらな
かったので、レンタル視聴後すぐにBDとサントラ購入させていただきました。


以下余談

何かこの作品既視感あると思ってたら原作・脚本・キャラ原案が石井克人。
実写映画『鮫肌男と桃尻女』(99年)や『PARTY7』(00年)の監督・脚本やってた人で、
あのチープでお馬鹿だけど妙にスタイリッシュな作風が印象的だったの覚えてます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7
ネタバレ

アイコン さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

車のスピードが速くなると人の手は伸びるらしい

マッドハウス製作のオリジナルアニメ。
と言っても、どこかからかき集めたような
設定やストーリー展開なので
目新しいものが見たい方には物足りないかも。

これ、オマージュが多いようで。
自分は全然分からなかったのですが、
どこかにいたようなキャラは
作中で時々見かけました。
分かりやすいやつだと、
千と千尋のかまじぃとか?
なので、アニメが好きな人には
そういったネタに笑えるかなと
思いますが、自分は全然分からなかった(笑)
もっと勉強します。

ギャグが面白いです。
オマージュネタが分からなくても、
キャラがかなり個性的な人ばかりなので
皆バカで笑えると思います。
ネーミングもなかなかいい。
ゴリライダーとか(笑)

内容は、なんでもありのカーレースと
言った感じ。
車にミサイルとか武器を搭載してるわ、
空飛ぶわ土の中潜るわ
水の上を走るわ変形するわ
もうなんでもあり(笑)

主人公はそれが嫌いなようで、
普通の車(トランザム)を改造して
武器などは一切使わず、
ニトロのような加速燃料だけを
搭載して戦います。
このトランザムがかっこいいのなんのって!!
マッスルカーは素敵です。
まぁ、最後大変なお姿になってしまいますが(笑)

設定はありきたりかな?
宇宙規模のレースとともに
色んな陰謀やらなんやらがあって、
そんな中で主人公たちがそんなの
お構い無しに車でドンパチして……みたいな。
取り敢えず、ノリが大事なアニメのようなので
世界観は気にしない方が身のためかなと(笑)
ぶっ飛びすぎてなにも言えません(^^;

なんかこれ見てるとき、「スピードレーサー」って
海外のリメイク映画がすごいちらついた記憶。
すいません、私的なものなので気にしないで(--;)

展開はというと、うーん……って感じ。
個人的には、もっと走ってほしかったかも。

{netabare}なんか変な怪物を登場させたところから
疾走感がかなり減って、なんかどうでもよくなってくる。
怪物の設定いるのかなぁ?{/netabare}

ストーリー性を持たせるのはいいことなんですが、
その割にはラストが急に終わっちゃうんですよね。
尺足りなかったの?みたいに。
もっと後日談みたいなものがほしかったです。
{netabare}でもフライングキスは素敵(笑){/netabare}

演出はというと、これは素晴らしい!
どこにでもありそうな設定を、
独特な色づかいやシュールなギャグ、
そして迫力のすごいレースシーン。
綺麗すぎる作画にぬるぬる動く絵。
アニメらしいアニメだったなと思います。
ラスト、ラストをしっかりしてほしい(^^;
それだけは本当お願いします。
でも、物凄く努力して作られたのだろうなと
言うのが一目見て分かる作品。
この尺でこれだけ詰め込んだのにあまり
ごちゃごちゃしないのも不思議。
CGも作り込まれていて、
特にレーサーインタビューのシーンはヤバイ(笑)

音楽は耳に残るものはなかったものの、
かっこいいものばかり。
スタイリッシュなテクノBGMで、
レースをより熱くしてくれる。

声優は……上手いけれど、
声優さんつかってあげようよと思いました。
浅野さんはあまりあってない気が……。
もっとうまい人がいたのでは?と思います。
キムタクと蒼井さんは結構良かったですよ。

そんな感じですかね。
娯楽作品としては
かなり楽しい作品となっております。
ただ、キャラクターは人によっては
毛嫌いするような容姿なものが多いし、
まさかの桃色の突起物(笑)が
写るシーンがあるので、
家族やらと団らんして
見れる作品ではないかも(^^;
友達と見て楽しむぐらいな感じで。

自分はこの作品、
ちょっと物足りなかったです。
目新しさは別として、
疾走感が期待してたより薄かった。
もっとぶっ飛んだバトルを想像してたので
不完全燃焼なのが残念かなと。
まぁ、期待しすぎてたのも悪いんですけどね(笑)

でも、ラストのゴールラインを切る前の
ぶっ飛んだ駆け引きは必見(笑)

{netabare}車でゴールしなくてもいいんだ(笑){/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

che さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

理屈じゃねぇんだよぉぉぉぉぉぉーーーーー!!

キタキタキタキタキましたよ~~w久々に見たいと思ったアニメを見つけて見ましたw
最近映画や洋ドラばっかり見てたんでw

比較的最近のアニメ映画です。内容を簡単に言うと、

車にタイヤが必要のなくなった未来で、あえて地面を走る時代遅れのバカなレーサー共のストーリー
JPって主人公がredlineって妨害、阻害、何でもアリのレースにでて優勝目指して突っ走る、単純な内容ですw
細かいことを言ったらまあ、あれですが大まかにいったらこうですw
まあ内容じゃなくて表現のアニメの部類なんで僕で言うところのMVA2でしょうかねw


声優は、キムタク、蒼井優、浅野忠信等有名どころの役者も使ってるし豪華な声優陣でした!我修院達也とかも出てたしww
上記の三人は日本の中じゃ僕は結構好きな役者です、特に浅野忠信は鮫肌ぐらいからずっと好きだし、浅野が出てるってだけでその映画みたりもしましたねw
キムタクは工藤静香と結婚してよかったですねw昔は嫌いだったんですが、結婚しでから変わりましたよね、今じゃ結構好きな役者の部類ですw


原作ははキル・ビル(QT)のアニメを担当してた石井克人(鮫肌の原作もそう。だから、浅野と我修院出てんだねw)。
監督はアニマトリックスの小池建。
作画は10万枚書いたそうですよw背景までCG使わず一切全部手書きでしてるようですw
僕はこう言うの好きなんですよねwCGが嫌いってんじゃないですよ、まあ自己満足の世界なんでしょうけどw
ガンダムを倒すのにジオングじゃなくて、ザク1000体で挑む的なねw萌えるんですよ、そう言うのがw
画風は綺麗ですが完璧アメコミ調です、僕はアメコミも好きなんで全然良かったですが、まあ人を選ぶかもしれませんね。
MADhouseは相変わらずイカレタアニメ作るから好きですw。


音楽は全編通してかなり良かったです!特にEDのRedline Dyaはかなり良かった!
購入の理由は主に音楽ですかねwてかPVとして垂れ流しにしたいw
REDLINE OST - REDLINE DAY (feat. Rob Laufer)

http://www.youtube.com/watch?v=KbJanCYONrk


感想としてはここ最近のアニメではTOP3ぐらいに入る感じでメッチャ気に入りましたw
Amazonでもう購入しましたw見てもなお購入しようと思うアニメは久々w
キャラクターもアメコミそのもので僕は大好きですw
JP(主人公)のヤマト並みのリーゼントもマシンのデザインも、JPが載ってたチョッパー風のバイクもかっこよかった!
出てくるキャラ全員アホみたいな奴らで最高だったw今思ったら鮫肌に似てるかもねw
時代遅れな感じがなんともかっこよかった!簡単に言ったらこのアニメはザクですよwガンダムじゃないですw
内容はこれといってありませんね、王道って感じ。ひねりも何もないストレートな内容でそれもこのアニメにとって良かったところだったと思います。
派手でノリノリで悪ノリでとても綺麗でpeacefullなアニメでしたよw石井克人らしい内容でしたw
あと理屈じゃないって内容がすごく好きですw大人になるにつれ人はみんな理屈っぽくなっていくし、それが大人になるって事の一部だとも思うけど、
僕は自分の中の理屈じゃない感情を大切にしたいタイプなんでw典型的なアホな大人ですけどねw
まあ何し面白かったですよ!オススメです!ぜひ見てくださいww

オススメの見方は、彼女もしくわ友人と酔った状態で最低で、最低ねw普段のヴォリュームの1.5倍、理想は2.5倍の音量で見るのがベストコンディションだと思いますww
ノリノリで踊れるよw少なくとも頭は振るねw

こんな人にオススメ

表現の人
音楽の人
理屈じゃない人
リーゼントの人
ホットロッドの人
love&peaceの人

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

67.7 4 カーアクションで熱いなアニメランキング4位
新世紀GPXサイバーフォーミュラ(TVアニメ動画)

1991年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (111)
510人が棚に入れました
かつて頂点と謳われた「F1」を凌駕する最高峰のレースが誕生した。無公害エンジンとナビゲーション用人工知能《サイバーシステム》を搭載したマシンによるカーレース。その名は「サイバーフォーミュラ」。すべてのマシンは想像を絶する超高速スピードで走り抜け、あらゆる過酷なレース状況に対応するべく最先端のテクノロジーが搭載された、まさに「夢のマシン」。2006年に記念すべき第1回世界選手権が開催されて以来、サイバーフォーミュラは瞬く間にモータースポーツの頂点へと君臨し、多くの熱狂的なファンを生み出した。 2015年開催の第10回世界選手権、思わぬきっかけからサイバーフォーミュラにデビューすることになった少年、風見ハヤトは幾多の挫折と苦い敗北を乗り越え成長していく。

声優・キャラクター
金丸淳一、三石琴乃、飯塚昭三、安達忍、竹村拓、松田辰也、小野健一、緑川光、天野由梨、関俊彦、松岡洋子、吉川晃介、置鮎龍太郎、島田敏、龍田直樹、西村知道、速水奨
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

90年代が夢見た21世紀のカーレースバトル!

軽のエコカーなどを転がして、つまらない街の風景に拍車をかけている、
私ごときが言うのもおこがましいのですがw
私は昨今の「若者の車離れ」などという、世間や自動車メーカーの言い訳が嫌いです。

新世紀に入って、20世紀が夢想した未来イメージとの答え合わせがされる中で、
現状、最も期待外れなのが自動車なのではないか?と私は思っています。
若者が車から離れたのではない。
コストカットや環境への配慮等に縛られた車の方こそが期待された未来から遠ざかり、
むしろ車の方が若者から離れたのでは?と私は思わずにはいられません。


90年代、F1ブームの最中に展開された本シリーズ。
F1を越える近未来の人気レースバトル“サイバーフォーミュラ”を舞台にした
このアニメの2010年代における未来のレーシングカーは、
ただ速いだけでなく、テクノロジーの最先端を走っています。

コンピュータにインプットされた膨大な走行記録を軸にした
ドライバーへの強力なサポートは、
未成年の男子主人公が音速レースバトルで活躍することを可能にし、
コックピットに鎮座する人間味溢れるAIは、少年レーサーと共に、
頂点への夢を追い掛けてくれます。

そして、走行環境、レース状況に合わせてスイッチする「アスラーダ」の可変ボディ。
サーキットや整備されたレースコースに隔離されたF1カー等とは異なり、
一般公道にも姿を変えて繰り出すハイテクマシン。
サーキットでも、公道でも、氷上でも、水上でも車は速くて、格好いい♪
この風景こそが、新世紀に相応しい景色だと私は今でも思っています。


監督には後に『ガンダムSEED』なども手がけた福田已津央氏、
マシンデザインには『マクロス』などで知られる河森正治氏など、
ロボットアニメ界から何とも濃い面子が集結♪
ロボットへの情熱はハイテクカーにも有効であることを本作は証明しています。


好きなキャラクターはジャッキー・クーデリアン。

{netabare} レースで速いイケメン男は、美女への手も速いw
レースでの成功すなわちハーレムという、
安直なアメリカンドリーム?(笑)を体現したお調子者ですがw
成績はあと一歩届かない、詰めが甘い善戦マンw {/netabare}
脇にこういうキャラがいると競技の層が厚くなって盛り上がりますねw


印象に残っているエピソードは{netabare}第26話「27秒にかけろ! 第5戦決勝」

主人公少年がマシンの故障により、自慢の可変システムが使えないまま、
綱渡りのレースを強いられる回。

キッズ向けを想定して制作されたという本作では、
サーキットレースにはない、森林だの、アイスバーンだの、“ファイアーボール”(笑)だのw
ギミック満載のエンタメ回もあったり、
良くも悪くも福田已津央氏らしい大味な陰謀シナリオが絡んできたりもして、
作品を盛り上げていましたが、

結局、私の心に残っているのは、この回みたいな、
レースドライバーとしての真価が試される要素。

放送当時、私は免許を持っていないガキんちょでしたが、
トラブルを抱えたマシンでコーナーを攻める危険なアタックには、
氷上バトル以上に地に足がつかない恐怖があり、
とてもハラハラしたことを今でも覚えています。{/netabare}

カーレースアニメとして芯がしっかりあったからこそ、
その後の長きに渡るOVA展開があって、
本シリーズもファンの声援を受けて、
よりレースアニメ寄りにハンドルを切っていくことになりますが、
このことについてはまたの機会ということで……。


サポート充実なハイテクマシンになってもレーシングカーの制御は難しく、
レース展開は目まぐるしくドラマチック。
それ以上に思春期少年のメンタルコントロールは難しい。
いや……むしろ勝負事に没頭する男たちの無謀なレースは、
ヒロインにも誰にも止められないw

そんな男の暑苦しさ、面倒臭さが、マシンへの愛に凝縮された、
快作レースアニメシリーズの開幕戦♪


自動車メーカーの名誉のために一応フォローしておくと、
2010年代に入ってメーカー各社も合理化だけでは流石に夢がないと思ったのか、
途絶えていたスーパーカーの開発を再開する企業が出てきたり……。

或いはF1でも規定(レギュレーション)でがんじがらめになって、
ピットイン以外では順位変動がほとんどないレースではつまらないことに気が付いたのか、
近年は、接戦で追い抜きを煽るシステムを採用したり、
四半世紀振りにターボエンジンを復活させたり……。

奮起は見られますが、本シリーズが表現した未来の自動車像からは、まだまだ周回遅れ。
ここから現実世界における21世紀の車がどう挽回していくのか?
引き続き、このアニメとの答え合わせを楽しみつつ、見守って行きたいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

単純ではない話。

あにこれあらすじ
かつて頂点と謳われた「F1」を凌駕する最高峰のレースが誕生した。無公害エンジンとナビゲーション用人工知能《サイバーシステム》を搭載したマシンによるカーレース。その名は「サイバーフォーミュラ」。すべてのマシンは想像を絶する超高速スピードで走り抜け、あらゆる過酷なレース状況に対応するべく最先端のテクノロジーが搭載された、まさに「夢のマシン」。2006年に記念すべき第1回世界選手権が開催されて以来、サイバーフォーミュラは瞬く間にモータースポーツの頂点へと君臨し、多くの熱狂的なファンを生み出した。 2015年開催の第10回世界選手権、思わぬきっかけからサイバーフォーミュラにデビューすることになった少年、風見ハヤトは幾多の挫折と苦い敗北を乗り越え成長していく。(TVアニメ動画『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』のwikipedia・公式サイト等参照)

カーデザイン>マクロスバルキリーの河森正治
シリーズ構成>爆走兄弟レッツ&ゴー!!等の吉川兆

単純な話。14歳主人公が特にF1経験も無く、サイバーフォーミュラで活躍していくこと自体ご都合主義に見えなくもない。事実作内ではぽっと出レーサー、マシンの性能便りのガキなどと揶揄され、そんなイメージを抱えながら10回のレースの中で活躍していくことになるが、

単純な話。そう簡単には勝てないし、勝ってもご都合主義ともとられるし、逆に負けてばかりでも面白くない。そんな微妙な立ち位置から、どう面白く魅せるか、ということは案外難しいことかもしれない。

単純な話。序盤はほぼアスラーダ(車についている人工知能)の性能に頼り切りだったりする。が、それだけでも視聴者は満足はしないだろう。そこで日常回において、トレーニングを行ったりをする。そしてレースを盛り上げる為のタメが用意されているのは、単純ではあるけれども、本作でしか得ることのない、マシンへの執着や設定の凝り方が半端ないw制作者がオタクと感じられるほどw

単純な話。これはねーだろみたいなwところもしばしば見受けられるが、本作の匙加減は単純に子供でも燃える分かりやすさだったり、大人でも唸るほどの渋い男の想いがあったり、そのバランス具合は、レースにおける勝敗の加減や、レーサーものでありながらのロボ風マシンであったりと、ギリギリの良い加減で調整されている。

単純な話。90年代アニメを観ていてよく感じることですが、世紀末の中にいながらも新世紀にむかう、当時の社会情勢と、アニメ産業の熱が異様な形で作品に注入されている奇妙な感覚を伴う場合がある。今では当たり前のワンクール放送ではなく、打ち切りがある中での、アニメーションに賭ける緻密に設計された裏にある、悪戯心がみょうに画面越しに伝ってくる。

本作もそんな悪戯心が見え隠れ。アスラーダにおけるブーストや性能の変化は奇異に飛んでいるし、物語途中で、重要キャラが入退場するのは失笑ものだが、これも一興wこういう突飛な灰汁さが個人的にはツボで、本作も打ち切りで終わったみたいですが、そうは思えない締りの良さ。

単純な話。本作で一番目立つのは、各キャラクターの個性とセリフ。それが走りにも反映しているし、何よりも人工知能アスラーダが誰よりも人間臭いのだ。てな感じで毎回のレースは燃えに燃えたし、シナリオの駆け引きと作風バランスに優れている、という意味では単純ではない、話でお気に入り決定!!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25

のか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

古いアニメだからと言って侮るなかれ!!www

オリジナルアニメ 全37話

あらすじ・・・
ナビゲーション用人工知能を搭載した車による自動車レース「サイバーフォーミュラ」が人気を集めている近未来のレースを通してのチームの成長物語(ウィキ先生抜粋です)

さて感想を
なんでこんな古いアニメを見たかと言うと、お盆で帰省した時に実家にDVDボックスがありました(苦笑)
お父さん・・・夏のボーナスでこれ買ったのね^^;
そりゃ、お母さんが怒るよwww

そんな感じで視聴開始^^
(どうせ古いアニメ)って感じで完全に侮っていました^^;
普通に面白いじゃん!!!
主人公のハヤト君やチームスタッフ、他のドライバー達の成長物語です!

ウィキ先生で調べてみたらなんと!
読者投票による1991年度の第14回アニメグランプリで作品賞など受賞!!
そりゃ面白いわけですね^^

しかも~続編(OVA)がたくさん出ています!
お父さん・・・続編まで全部購入していました(まじで)

全37話とちょっと長いですが、テンポ感が良く、かなり続きが気になってすぐに見たくなる作品でした。

キャラは個人的に主人公のハヤト君にはちょっとイライラwww
私の嫌いなタイプです(苦笑)
でも、14歳設定なので子供って事で^^
他のドライバーとかもカッコいいキャラなどたくさん出ます。
・・・なるほど、腐女子向けアニメって事も分かる気がします^^

声優さんは現在ベテランと呼ばれる方たちが若手としてたくさん出ています
速水奨さんや関俊彦さん。そして緑川光さんや置鮎龍太郎さんがTVシリーズがアニメ初レギュラー作
初ヒロイン役を演じた三石琴乃さんも^^

音楽もかなりカッコいいです!OP、EDともに私はかなり気に入りました!!

残念なのは作画・・・
めっちゃ崩壊があり、(なにこれ?)って感じの話数が多々あります。
(おい!)って思う時もありましたwww

レースアニメでも恋愛要素もあるし、感動もあります。
男性でも女性でも面白いって思える作品だと思いますよ。

作画が許せるならぜひ視聴しちゃってくださいな。お薦めですwww

マメ知識!(ウィキ先生抜粋)
監督の福田己津央(TVシリーズは福田の初監督作品である)と脚本の両澤千晶、音楽の佐橋俊彦(ともに『SAGA』以降)、メカニカル作画担当の重田智(『ZERO』以降)といった制作スタッフは、本作から『GEAR戦士電童』(2000年)を経て『機動戦士ガンダムSEED』(2002年)へとつながる。
だそうですwww


では最後に一言
絶望した~!途中途中の作画が酷いアニメに絶望した~!!
何ですか、途中の話数の(巨人の星)や(あしたのジョー)のような作画は!
最終話とかの作画はめっちゃ良かったのに、あれだけが残念で仕方がありません~~~!
見た瞬間、思わず吹いてしまいましたよ~~~www

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

70.9 5 カーアクションで熱いなアニメランキング5位
新世紀GPXサイバーフォーミュラSIN[シン](OVA)

2000年12月21日
★★★★☆ 3.9 (56)
338人が棚に入れました
 2022年、第17回サイバーフォーミュラGPXが開催された。「アルザード事件」の出場停止処分も解けて加賀やスタッフも戻ってくるが、いまいちレース出場に懸念を抱く理事会は大幅な予算削減を決定。一昨年のマシンでの出場を余儀なくされてしまう。しかし初戦で戦力不足を痛感させられた加賀は、突然接触してきた名雲の誘いを受け、アルザードのオリジナルマシンである「凰呀」を悩んだ末に譲り受ける。そして古いつきあいのグレイと、彼に預けていたフィルをメカニックとして呼び寄せた。
 そこまでしてハヤトにこだわる加賀には理由があった。かつて自分が負けたZEROの領域をハヤトが乗り越えたこと、そしてそんなハヤトにZEROで失った親友の姿がオーバーラップしたからだった。

のか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

サイバーフォーミュラ、最終章!!

オリジナルアニメ(OVAです)
全5話

あらすじ・・・
新世紀GPXサイバーフォーミュラのあらすじを見てくださいな。
大まかなあらすじは一緒です^^

さて感想を
5作目にして最終章のOVA!
個人的には(SAGA)を超えなかったけど、同じぐらい良作品でした!

(SAGA)で完全に終わりかと思いきや、(SIN)・・・
なんで?って思いましたが、完全決着の為にどうしてもアニメにしないといけないって事だったんですね^^

5話しかありませんので色々と省いていますが、レースシーンは迫力満載!!

そして今回はハヤト君とブリード加賀さんのダブル主人公!!
ブリード加賀さんはハヤト君の兄貴分であって親友、そして永遠のライバルのキャラです

この2人の完全決着を描いた(SIN)という作品。
どちらが勝ったか・・・
もちろん、言いませんwww
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

3組目のカップリングにも決着がついて、個人的にはすっきりしました!!

迫力のレースシーン
複雑に絡み合った大事な人への想い
大きく高いハードルをどう乗り越えるか

などなど、見ごたえ十分!!

古いアニメだからと言って馬鹿にせず、色んな人に見てもらいたいアニメでした!
本当に男性にも女性にもお薦め出来る作品なので、ぜひご覧くださいな。

これから見てみようかなって思う人は
TVシリーズ→ダブルワン→ZERO→SAGA→SIN
と見てくださいね。
絶対に途中から見ないでくださいね!!

レンタルはない店が多いみたいですが、私のようにDVDボックスを買うか、バンダイチャンネルで視聴できるみたいです^^
まあ、私はお父さんが夏のボーナスで全シリーズDVDを買ったんですけどね。
もう私の物です(爆笑)
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

ここまでアニメで完全決着するアニメは珍しいと思います。
個人的にはもうサイバーフォーミュラはこれ以上先に進まなくてもいいって思えるぐらい満足しました。

全シリーズ内容がレベルが高く、全部が全部(おぉ~)って言える作品ってなかなかないですよね^^
続編希望が多い現在のアニメは見習ってほしいです(苦笑)

本当にめっちゃ良いアニメだと思いますので、かなりお薦めな作品です。
うん、す~~~ごっく満足!!

では最後に一言
絶望した~!時代を間違えたアニメに絶望した~!!
この作品、今現在、作画を直して放送したらかなり人気が出ると思います~!
小学生から大学生、男性から女性、腐女子、萌え好き・・・
色んな人から愛される作品なのに、時代を間違てます~!
絶望した~~~!!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

チヒロ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

なんとも言えない余韻が残る名作です!

数々の素晴らしいキャラが登場したサイバーフォーミュラシリーズの最後。

続編が観たくてしかたがないので、今のところの最後と言っておきますw

このシリーズ通して、初めて主役がハヤトではなく加賀さんになる。

ずっと兄として、仲間としてハヤトに接してきた加賀が、弟分のハヤトに勝てないで満足している自分に気づき、苦悩しながらもレーサーとして立ち上がり、プライドを捨てチャレンジャーとして、男として本気でハヤトに牙を剥く、本シリーズの異端的話でありながらも、名作中の名作。

アスラーダと同じ規格で創られたマシン、オーガ。

しかし人と共に成長するアスラーダに対し、オーガは人を置き去りに進化したマシンであり、乗れる者のいないマシンであった。

加賀はハヤトに勝つため、オーガに乗る。


いや~~、もうね、マジでおもしろい。

ホントに、サイバーフォーミュラ好きならわかると思いますが、マジで熱くなる。

かが~~~~、カガ~~~~、と何度も叫びたくなる。

さすが主人公だけあり、ハヤト強すぎ。
敵に回してはじめて気づきますがアスラーダスゴすぎ。

そこに挑む加賀さんを、城太郎を応援しちゃいます。


加賀さんが悩んでいる姿や勝てないでもだえている姿がとても印象的です。

いや~、ココまで続編がでると作画が初期のテレビシリーズと全く異なっています。もはや原型なし。

ランドルが活躍しないのは残念ですが、
加賀さんはカッコイイです。

ホントにおもしろいです。
なんとも言えない余韻が残る名作です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

atsushi さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

何とも言えない最後

全5話なので声優も大幅に削減、加賀と主人公の因縁の対決が焦点。

ブーストの時に必殺技みたいに叫ばなかったり、子ども向けアニメから始まったのにいつの間にかCOWBOY BEBOP並みのオトナな雰囲気の作品に。

ぶっちゃけ今までのキャラ付けがあって最後のOVAとして見たら感慨深いけど、コレ単体で見たら単なる手抜きアニメな気がする。
作画は良かったが、ストーリーとかメカ設定とかドリフトが飛躍しすぎてて、何かこの2人だけは別世界で戦ってる感。

ていうかコレ、主役交代で主人公がラスボス、という解釈でもいいんじゃないかと思う。

何はともあれ、TV版から足掛け9年のシリーズが終わったものの、一番感慨深かったのは、、、
当時はセーラームーンすら決まってなかった三石琴乃が、次回予告でエヴァネタまで引っ張りだして、もはやベテランのナレーションだった、という事だ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1
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