カーアクションでドリフトなおすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのカーアクションでドリフトな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月04日の時点で一番のカーアクションでドリフトなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.6 1 カーアクションでドリフトなアニメランキング1位
頭文字D [イニシャルディー](TVアニメ動画)

1998年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (497)
2726人が棚に入れました
北関東の名立たる峠道を舞台に、本来ならば「若葉マーク」である筈の主人公、藤原拓海が父親の愛車、AE86型(ハチロク)スプリンタートレノを駆り、誰の目にも圧倒的に速いと思える車を相手に対等な勝負を繰り広げ、“公道最速”を目指す。

声優・キャラクター
三木眞一郎、石塚運昇、岩田光央、川澄綾子、西村知道、矢尾一樹、高木渉、子安武人、関智一、檜山修之、藤原啓治

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

【アニメにおける自動車の表現を根本から変えた歴史的大傑作!!!】

日本のアニメやマンガとモータースポーツの相性は実は結構良くて、古くは『マッハGoGoGo』『よろメカ』『F』『サイバーフォーミュラー』『レッツ&ゴー』・・・とまあ歴史を辿るだけでも数々の名作が生まれてます
ところがこの作品が当時手間ばかり掛かると限界が見えてきていたセルアニメにおけるモータースポーツの表現を根本から覆すことになるんです
かくいうオイラもこの作品には人生観そのものを大きく変えられた一人です


原作は『バリ伝』でお馴染みの“しげの秀一”が1995年から週刊ヤングマガジンで連載していたマンガ
本来なら若葉マークであるはずの高校三年生の主人公が父親から受けた非合法な特訓で天才的なドライビングテクニックを開花させる
そして当時既に15年落ちだった旧型車、通称「ハチロク」を駆って夜の峠道で最新鋭スポーツカーを相手に公道バトルを繰り広げるという俗に言う【走り屋モノ】
後々続く長編シリーズの第1期が今作、通称『First(1st)Stage』です


複雑なカメラワークや流れる沿道の背景を毎週のテレビアニメで表現可能にしたのはずばり【自動車の走行シーンをフル3DCGで表現】するというかつてない試み
当時、連続テレビシリーズで3DCGなんてあまりにも贅沢・・・いや無謀とも言える挑戦でしたがこの作品は見事にそれをやってのけました
そして疾走する自動車の表現=3DCGという今日のアニメ界では常識とも言える構図を完成させるまでに至ったエポックメイキングな記念碑的傑作と呼べるでしょう


また音楽レーベルのavexがアニメ事業へ参入した記念すべき第1作目でもあり、同社のダンスコンピレーションアルバム「SUPER EURO BEAT」シリーズの楽曲を劇中BGMに採用するという試みも斬新でした
当時パラパラブームを目前に控えていたものの、ユーロビートという世界的に観れば実にマイナーなジャンルの音楽の知名度を押し上げたのは今作の力もあってのものです
特に第5話のバトル決着直前に流れる「HEART BEAT」のイントロによる演出は必見
後のシリーズでもGT-Rの象徴として使われる「BACK ON THE ROCKS」や庄治慎吾のテーマこと「DANCING」のような強烈なインパクトを残す演出も素晴らしい
第1話の最初と最終話の最後は必ずDAVE ROGERSの楽曲が来るというシリーズを通して観るとよくわかるセオリーが既に築かれているのにも注目してほしいですね
主題歌を手掛けたm.o.v.e=アニソンという構図も今作が始まりです


ちなみに今ではあまり話題になりませんが2000年の『はじめの一歩』に破られるまでは最高視聴率3.8%という深夜アニメとしての記録を持っていました
この事からも今作が当時どれだけ注目されていたかがわかると思います


それにモータースポーツモノ、青春モノとしてのストーリーの完成度もシリーズ中屈指の出来栄えでして、基本的に5話で1つのエピソードが完結するようなキレイな構成になっています
1~5話 VS FD3S編
6~10話 VS R32編
11~15話 VS EG6編
16~20話 VS シルエイティ編
21~26話 VS FC3S編(+妙義遠征編)
合間合間に恋愛や笑いを挟みつつ全26話
後のシリーズでは原作の細部をカットするような“マイナスの構成”をとっているのに対し、この第1期だけはアニメオリジナルエピソードを加えるなど“プラスの構成”をしているのも特徴
自動車に興味の無い方にも、この第1期に関してはオススメできますb


お話そのものの特徴としましては、「走り屋」と呼ばれる非合法公道バトルを繰り広げる若者達の姿を【究極まで美化してる世界観】が本作特有のポイントといえます
この手の「走り屋モノ」では、少なからず非合法であることをチラつかせて走り屋とはあくまでアウトローな存在であるってことを提示するものなんです
『サーキットの狼』の“池沢さとし”ですらやってます
ですが今作はそーゆーの一切やってないのです(笑)
こんなにも走り屋が受け入れられる世界があるわけ無いのですが、今作では本当のモータースポーツならば成立し得ない【自動車の異種格闘技戦】を実現させるということに注力しているので、公道バトル=無差別級レースとして誰もが黙認
だから走り屋を否定する人なんてのも出て来んのです


それと今では当たり前になりましたけど徹底したロケハン、というのも当時のアニメとしては珍しかったですね
物語の主な舞台となる群馬県渋川市の伊香保温泉街などは原作でもかなり細かく描写されている為、アニメも其れに習っています


さて、やはり3DCGというのは日進月歩の技術でして、残念ながら特に今作のバトルシーンは今観るとツッコミどころが満載だったりします
(セルDVD化の際に音響面などはだいぶ修正されましたが・・・)
そもそも3DCG以外の作画や手描き背景がアナログだったため、人物と自動車の合成が出来なかったという問題点もありました
2002年に発売された『BATTLE STAGE』という総集編では3DCGを一から全てリメイクするなど今作への思い入れはスタッフも大きかったようですね

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

クルマ好きなら楽しめるかも?

1998年放送開始のTV版アニメシリーズ。第一期。全26話。
1995年"しげの秀一"による日本の漫画を原作に作られた。

今のところ1期の1998年から2013年5月10日"5th"

テレビシリーズ「頭文字D Second Stage」
映画「頭文字D Third Stage」
OVA「頭文字D Battle Stage」
OVA「頭文字D Extra Stage」
アニマックスPPV「頭文字D Fourth Stage」
OVA「頭文字D BATTLE STAGE 2」
OVA「頭文字D Extra Stage 2」
アニマックスPPV「頭文字D Fifth Stage」
実写版。キャストは日本/香港/台湾等若手俳優を起用。


あらすじ。
飄々とやる気なさ気な極普通というよりやや昼行灯気味の
高校生「藤原拓海」が父親の愛車 "AE86型" 通称「86」を駆り、
"公道最速"を目指していく・・という単純ストーリーです。

以下感想他。
其処にドラテクや心理戦等の臨場感や駆引きの心理描写等
と、当時は最新の?3Dによる綺麗なボディラインや挙動の
美しさが話題になった作品かな。

しげのさんの漫画は乗り物系のコテコテの走り屋っぽい
作品で、最終的にエンドレスな展開?引き伸ばされてい
く気がする。このアニメも序盤はヒロインらしき人物が
出てラブコメ?純愛路線?なんて思ってたら徐々に影薄
くなって・・走りがメインのドリフト全開な展開になる。

原作連載開始当時で既にエンスーの域で名車ではあるけど
現役を退きつつあったハチロクで最新鋭のハイチューンド
を「ぶっちぎる!」という「峠」のテク重視、バランス重視の
爽快感が人気の要因のひとつかな?

3Dは流石に古いので少し訛りがあって背景などとの違和感
も有ったり・・それ以上にキャラデザが可也崩壊している。
声優の声もデザインと若干違和感がある・・

少しだけ原作読んだことが有る・・バイクが好きで車も好き
だけど・・もっさりが嫌で・・バイクみたいに切れるFC/FD
乗っていたのであの兄弟の所を読んだら結構面白かった。

アニメ1期は・・やはりもっさり。それでもスピード感とか
臨場感とか結構伝わってくる物はある感じ。
ちょろっと高校生らしい学園での恋愛っぽいのなども有る。

排気音は勿論スキル音やブローオフバルブの音など可也音
にも拘ってたみたい。音効他も煽り感のあるスリリングな
使いかたは良かった。音楽も結構いい感じ。

85でK'sや180をブッチとかこのアニメシリーズの序盤の
盛り上がりネタかな?サイド引きとか痛い話もでたりw

パーツやちょろっと細い勘違いネタを解り安く描写したの
も車乗り始めのドラテクとかチューンの知識のようなもの
で興味を引いたのかもと想う部分が多い。

エンジンブローってシリーズ何処だろ・・今度改めて・・
全シリーズ制覇してみようかな・・部分的には見た覚えが
有るんだけど・・全部は視ていない。


以下キャスト他
※印象的なバトルの記憶でシリーズ混在してるかも?

藤原 拓海:声 - 三木眞一郎
車種/AE86"スプリンタートレノ"GT-APEX 3door(前期型)
ハイテックツートン(俗称パンダトレノ※白/黒)
13歳の頃から無免許で86に乗り実家の豆腐の配達を手伝う。
高校3年生。ガソリンスタンドでバイトをしている。
「紙コップに入れた水をこぼさない走り」や溝落しが伝説?

高橋涼介:声-子安武人:FC3S RX-7 ∞ Ⅲ
高橋啓介:声-関智一:FD3S RX-7 Type R
中里 毅:声-檜山修之:BNR32 スカイラインGT-R V-specⅡ
庄司慎吾:声 - 藤原啓治:EG6 シビック SiR-Ⅱ
佐藤 真子:声 - 根谷美智子:シルエイティ
沙雪:声 - かかずゆみ:真子のナビ・メカニック担当。

藤原 文太:声 - 石塚運昇:藤原豆腐店店主。拓海の父。

武内 樹:声 - 岩田光央:AE85 カローラレビン SR
池谷 浩一郎:声 - 矢尾一樹:S13 シルビア K's

茂木 なつき:声 - 川澄綾子:18歳、高校3年生
やや天然の入った、明るく無邪気な性格の美少女。

なつきのパパ:声-古澤徹:なつきの援助交際相手の中年。
メルセデス・ベンツ W210 E320 右ハンドル仕様。
年齢と職業は不詳だが、登場時は常にスーツ姿


Second Stage
須藤京一:声-田中正彦:CE9A ランサーEvolutionⅢGSR

岩城清次:声-川原和久:CN9A ランサーEvolutionIV RS

秋山 渉:声-松本保典:AE86カローラレビンGT-APEX(前期型)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

ダークフレイムマスオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

そろそろ夏が近づいてきたぜぇ~♪夏の夜のォ~怖~い話といえば~臨死体験♪って違うやろうがぁぁぁぁ~

わしがぶらぁぁぁぁ。一日一回の儀式が終わったwってちゃうわw

田舎って車ないとほんと地獄です。地元に戻って15年ぐらいになりますが交通機関はほんと~にない!運転は昨今高齢者の事故が多発してます。皆さんも思うところは多数あるでしょう。書いてることはMADなわしも交通法規は普通に守れる人です。が、安全運転長期間してる高齢者が事故を起こす矛盾でてるのが現実になってきてます。誤作動、誤動作で痛ましい事故が報道されております。ですが明日は我が身がドライバーのさだめです。過失なくても事故に巻き込まれたり、事故現場目撃したっりするのは人生にやはりあります。議論はありますがおいときます。
この作品自体楽しめなくなるのでそこはグッと我慢しよう。

さてこの作品はわし前に他に書いたが真っ先に想い出すのは地元が近いし実際、榛名湖やいろは坂も近いしその付近に住んでいたこともあるのでしかも走り屋やってたやつも周囲にいたんで色々な感情はあります。がそれを抜いたエピソードじゃ!

「ダスオちゃ~んごはんたべよっか?」むか~し女の子商売やっていた時のことですが珍しくマツダのいい車乗ってた先輩に呼び出された。まあ普通の食事かな?って思ったんですが甘かった。バケットシートの助手席に乗せられてイニDのメドレーかかって「ちょっと遠出しよっか?」といいだしやがった、茨城の常磐道から千葉までフツーに180超えてましたwオイオイちょーっまてやっ!でファミレスよってなんか食べた、もう会話も覚えてないですが問題はその帰りwまあ行きよりゃおとなしくなるのかと思いきやタイミング最悪でライトバンっぽいのに200ぐらい出してるタコスケガ出やがったwあの~わし絶叫マシンには進んで乗りたくないんですがもう隣からやべーauraプンプン〇Δ※w

えーっ230は出てたんかな?覚えとらんわwインター降りるまで辞世の句と、おと~さーん!と念じておりましたwはい、恐怖体験っていつ起こるかわかんないものですね~。今ならドラレコこんだけ普及してるんでもう無茶すんなよ!って言いたいわw当時首都高での最速はその先輩曰く黄色いポルシェだったそうです。今から15年ぐらい前の話ですwひもなしバンジーの教訓その一。疾そうな車の持ち主が常識人とは限らないです。

まあ昔話ですがね。というか一回だけだったな、その先輩に同乗させてもらったの。まあ本人に悪気も何もないのが速く走ってる人の感覚なんでしょうねって、ココ日本やぞって!ドイツのアウトバーンちゃうんやでって100回つっこんだわ!心ン中で

あの時ぐらいこの飲んだくれのわしでさえ酒呑む気分になれなかったの初めてですわwまあおかげで頭文字Dのユーロはほぼ全部覚えたw曲かかるたびにあ~これって柏インター出たぐらいだったな~とかwもうトラウマ超越ですわwおかげで5シーズン全部視聴してやったというと嫌いみたいですがそりゃないです。純粋に初期は楽しい作品でした。

結構矛盾している感じですが安全運転してる人だってこういう作品好きだっておかしくないし、聖職者であってもBL好きな方もいてもおかしくはないのが現実です。ホモやオネエが嫌いな女子などいない!説もあながち侮れないな~wお色気担当なのに色気ないカザミは…ふざけんな~!だがまあありゃネタでね(結構わろたしw)やばいカオスってきたぜw

しかし今パラパラって存在してんのかな?田舎引っ込むとクラブとかほんと行かねーし若い子とも話すがよー分らん状態w田舎のこでも最近の人って大人しいのがほとんどですね。わしの過去とか話したらマジでドン引きされたwまあ実際そこまで悪いことしてなかったがまあスパイス効いた人生もええやろ?最近じゃ~若本さんと呼ばれていじられてる始末でおかげで病状は悪化の一途じゃぁぁぁぁ!

おしま~い!
翌日、追記。ポルシェの話って実話だったみたい。レーシング仕様マシンのRSRで横浜ナンバーが10年前ぐらい最速だったって記事見つけたwそいつらとバトっていた先輩ってオイオイです。交通法規は守ろうぜ!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

67.7 2 カーアクションでドリフトなアニメランキング2位
頭文字D Fourth Stage(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (203)
1200人が棚に入れました
『頭文字D Fourth Stage』 は、「頭文字D」シリーズの第4期作品。
公道において自動車を高速で走行させることを目的とする走り屋の若者たちを描いた作品である。1995年の半ばから、「週刊ヤングマガジン」(講談社)にて連載。
【ストーリー】北関東の名立たる峠道を舞台に、本来ならば「若葉マーク」である筈の主人公、藤原拓海が父親の愛車、AE86型(ハチロク)スプリンタートレノを駆り、誰の目にも圧倒的に速いと思える車を相手に対等な勝負を繰り広げ、“公道最速”を目指す。
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

バトルメインの熱い作品

拓海は「頂点に立つドライバーになる」という夢を持ち、啓介の兄・高橋涼介が立ち上げた群馬選抜チーム「プロジェクトD」のメンバーに加わる。プロジェクトDは「1年間のみの限定活動」「関東完全制圧」を謳い、拓海がダウンヒル、啓介がヒルクライムを受け持つダブルエース体制で、県外の名だたる峠道へ遠征する。拓海は愛車ハチロクを自在に操り、誰の目にも圧倒的に速いと思える車を相手に対等な勝負を繰り広げ、公道最速伝説を築いていく。というのがあらすじ。

今回も様々なチームとバトル。何期もあるけど、個人的には一番濃密な展開。
まずは、セブンスターリーフ。ユーノス・ロードスターに乗る末次トオル。拓海と対戦する。{netabare}しかし、溝またぎを試みて脱輪し土手に乗り上げ派手に横転、走行不能となりリタイア。恋人の奈保に借金してまで、車乗っていてそれはちょっと。走り屋引退を決意。{/netabare}

次は、チューニングショップの社長、東堂が車好きの若い顧客を集めて開校した、ドライビングテクニックの特訓教室である東堂塾。まだ、栃木。シビック TYPE Rに乗る天才肌の二宮大輝と拓海の対戦。{netabare}拓海は涼介から「1本目が終わるまでバックミラーは見るな(=先行のとき、集中力を切らさないため)」、「エンジンは9000回転以上回すな(=レブ縛り。戦闘力をあえて制限して相手に手の内を隠し、2本目でブチ抜こうという作戦)」という指示を受け、この術中にハマった大輝はFF車の弱点となるフロントタイヤを酷使。ヘアピンカーブでインを突かれオーバーテイクされ敗北。ハチロクを侮っていたのも敗因。{/netabare}さらに、東堂塾OBのプロレーシングドライバー舘智幸で、2年ぶりに走る塩那のコースレコードを、二宮大輝の車を借りて、たった1回のタイムアタックで塗り替えるほどの実力者だが、プロの世界の厳しい壁や実情にぶつかり苦悩の日々を過ごしていたところ、東堂に八方ヶ原で「プロジェクトD」へのリベンジ依頼をされる。{netabare}拓海との戦いでは、前走車の視覚から見えなくなる「消えるライン(ミラーの死角をつき、最短距離をカットしながら相手のラインへ進入していく技術)」を駆使して拓海を差し切るほか、拓海の走るラインをブロックしたり、軽くぶつけてバランスを崩させるなどの実戦テクニックを駆使して圧倒したが、道路に飛び出してきたイタチらしき動物を反射的に避けてしまい、ブロックしていたラインを空けたところで、「ブラインドアタック」を駆使する拓海に並ばれ、鼻の差で敗れた。当初は「恩義のある社長の頼みであるから、この勝負を受けた」と語るなど、プロジェクトDとの勝負に乗り気ではなかったが、勝負の後には「レースにはよくあること」と素直に負けを認め「立ち戻るべき原点が必要だった」と語り、東堂に感謝しながら帰っていった。舘が負けた要因として、当初高橋啓介のFDと対戦することを想定したギア比にセッティングしたため、勝負所が異なり本来のポテンシャルを発揮できなかったという点もある。{/netabare}

間に東京から来た車オタク。やられキャラ。{netabare}助手席に座っているが、沙雪のようにアドバイスをするわけでもなく、基本的にしゃべって相槌をうつだけのメガネをかけた奴とよくサーキットへ行くらしく、詳しいのをこれ見よがしに語りたがる太い人。単なる車オタクのようだが、サーキットでの走行会に通いつめているだけあって口だけではなく、池谷浩一郎と同等程度の実力は持っている。走行中には隣のメガネとしゃべる、あるいは独り言を言いながら走るが、星野好造のそれとは違い、特に意味はない。本人曰く、ブレーキングが得意で、コーナーへのブレーキを遅らせて突っ込む「超絶ウルトラスーパーレイトブレーキング」が必殺技。秋名山で拓海や池谷達と仲良くする目的で馴れ馴れしく話しかけるも、メガネと共に樹のハチゴーターボを散々けなしたり、地方の走り屋をバカにしたりといった不適切な話し方をしたことから、池谷に追い払われるもそのことで機嫌を損ね、バトルを仕掛けるため池谷達が撤収するまで近くでじっと待つといった陰湿な行動を取る。強引にバトルに持ち込み池谷を負かすが、樹のハチゴーを運転する拓海の敵ではなく、あっさりと追い抜かれ、土手に乗り上げるという惨めな結果。{/netabare}

そして、埼玉。秋山渉の従兄弟秋山延彦が率いるチーム。久々の女性ドライバー岩瀬恭子と啓介のバトル。埼玉でその名を轟かせる女性ドライバーで、高橋啓介に一目惚れし、本人には直接言わないが自分の中で啓介のことをダーリンと呼んでいる。モチベーションで走る感覚派ながら、その実力は高く、仲間内からも一目置かれる存在であり、啓介をして「一流のロータリー使いだ」と言わしめた。{netabare}愛車は啓介と同じくFDであるが、啓介のFDがシーケンシャルツインターボなのに対し、彼女のFDはシングルターボ。パワーが啓介のFD以上であったこと、シングルタービンであること、そしてパワーの出方がバトルとなった峠に合っていたことで啓介を苦しめたが、涼介から助言(「相手がシングルターボだということを思い出せ」=立ち上がり時の加速遅れの隙を突く)を受けた啓介によりターボラグという両者のターボの特性の違いを利用され、軽いプッシングをかけられた後にアウト側からオーバーテイクされ敗北する。{/netabare}
秋山延彦と拓海のバトル。{netabare}実力は高くないが、頭がよく洞察力に長け、勝てないことを察し、次のバトルへ繋ぐためにハチロクをじっくり観察できる後追いを選び、ハチロクに勝つには軽さしかない」という結論を導き出し、軽自動車のカプチーノを用意。{/netabare}

続いて埼玉北西エリア連合チーム。秋山渉の友人であるラリースト坂本をカプチーノに乗せてバトル。{netabare}ハチロクよりもさらに軽量コンパクトなカプチーノと坂本が繰り出すドリフトは、拓海が初めてコーナリングで勝てなかった相手であり、拓海を思考停止にまで追い詰める。これはバトル後に涼介も「雨が降っていなかったら取られていた」と発言するほど。しかしマシンが軽自動車ゆえに平坦な直線で追いつかれ、ラインをブロックするものの、拓海にブラインドアタックを仕掛けられた際に思わずイン側に寄ってアウト側からオーバーテイクされ敗れる。{/netabare}秋山渉も久しぶりに登場し、高橋啓介と対決。{netabare}この時には前のエンジンをブローさせたため、AE92・GT-Zに搭載のスーパーチャージャーのエンジンに換装。馬力は渉本人曰く「シャシダイで200は軽く超える」。馬力こそ以前のターボに及ばないものの、総合的な戦闘力は拓海戦の時よりもアップし、啓介のFDとも互角のバトルを繰り広げる。渉自身の走りも以前と比べ、ターボチューンの頃の車体を揺らす走りがなくなり、確実に洗練度が増していたが、拓海vs坂本から続いた雨が続き更に雨脚が強まった事を嫌い、ワイパースイッチに手を伸ばした油断から道路を横切るグレーチングでスリップし敗北を喫する。限られた資金から走り屋をやっていたためか金持ちを目の敵にし、自身の走りへのモチベーションとしているが、高橋兄弟、特に啓介とは車の性能ではなく技術で勝負をしたために走り屋として認めている。{/netabare}

土坂のランエボチームとの対戦。これもまだ、埼玉。プロジェクトDを倒せば、クルマを仕上げたショップから多額の金をもらえるという動機のもと、卑劣な手段を使ってプロジェクトDを追い詰める。エボVに乗る会川と高橋啓介のバトル。{netabare}挑発的な態度をとり、啓介のFDを狙って路面にオイルを流すように提案。走り屋ではあるが、それほどテクニックがあるわけではなく、啓介曰く「車両感覚が話にならない程度」。ただし、単なる悪役というわけでなく、モータースポーツのルールなどの知識を例えに出したり、車雑誌を読んだりなどの走り屋としての部分も。愛車を損壊し、岩瀬恭子のFDを借りた啓介とのバトルでは、序盤から先行していたものの、終盤に道路工事のバリケードで狭くなっている部分で啓介に並ばれ、戦慄のあまり減速したことで敗北。{/netabare}延彦が率いるチームに在籍している岩瀬恭子がこの戦いでは大活躍。{netabare}FDをクラッシュさせてしまった啓介に愛車を貸す。その後、啓介とのデートをするもののフラれてしまうが、未だ啓介に対して寄せている想いは強い。デートでフラれた後、啓介の全力疾走をナビシートで見てみたいと願い出て、赤城山のダウンヒルで同乗走行をした(FDはオイルでの事故により修理中のため、涼介のFCを借りてきた)。バトル以外では、啓介が遠征中にFDの車内で休憩をとっていた際、彼がいることに気づかずFDのボンネットにキスをしているところを本人に見られてしまい、ミニスカートからパンツが見えるほどのオーバーリアクションで驚き、全力疾走で走り去ろうとする一面も。{/netabare}
エボVIに乗る一条は路上にオイルを撒くよう手下に指示したり、藤原拓海に脅しを掛けたりと、実力でバトルに勝とうとはしなかった。しかし、会川に比べると、クルマの性能に頼っている部分はあるものの、確かな運転技術を持っている。拓海とのバトルでは、{netabare}後続車を意識してインに寄せすぎたせいで、自らが指示して撒かせたオイルの拭き残しに乗ってアンダーステアを出して失速、そこで拓海に抜かれて敗北するという自業自得な結果。{/netabare}そして、負けた腹いせに北関東では有名な暴走族の元リーダーを土坂のランエボチームの一人が同じ中学の出身であったため、プロジェクトDを力ずくで潰すために仲間を引き連れて呼び出したが、{netabare} 実は群馬の人間であり、高橋啓介の元・舎弟。呼び出された理由を知り、メンツを潰された上に、プロジェクトDに不躾な真似をした会川達を糾弾。これは爽快であった。スカッと。{/netabare}

そして、個人的に一番熱いパープルシャドウ戦。ゴッドアーム・ゴッドフットの異名を持つ、城島俊也と星野好造を筆頭に発足したチームで、東堂塾とはジムカーナやサーキット走行会等で競い合っているライバル。茨城にて。
まずは神業的なアクセルワークから、峠の神様・「ゴッドフット」と呼ばれる、太り気味な土建屋社長の星野好造。BNR34 スカイラインGT-R V-specII Nürに乗っている。本人曰く金持ちで、昔は結構女にモテたらしい。{netabare}特徴的なのはバトル中に常にしゃべりつつけていることで、時々奇声を発することも。それは本来、彼が誰よりも熱くなるタイプの走り屋であるがゆえに集中しすぎてしまうのを防ぐため、しゃべり続けることによって常に冷静さと客観性を失わないよう思い付いた方法であり、城島俊也曰く「気持ちのクーリングシステム」。逆に星野がしゃべらなくなるということは相手の実力が高い証拠でもある。啓介とのバトルでも2本目の途中から、思想こそあれど黙り込んでしまっている。大のGT-R愛好家で「オレは死ぬまでGT-Rだ!」とまで発言しており、今までにR32⇒R33⇒R32⇒R34と4台乗り継いできている。一度R32に戻した理由はR33が気に入らなかったためで「あれは日産の失敗作だ」と言い切っている。GT-Rは本来ドリフトが難しいマシンだが、アクセルワークの達人である彼は、いとも簡単にドリフトに持ち込むことができ、そのテクニックは東堂商会の社長も説明がつかないほど。啓介とのバトルでもタイヤが熱ダレを起こしてアンダーステアが出やすくなる状況を逆手に取り、入口からリアを流すことでフロント側のプッシュアンダーを制御できると同時に、大柄なリアを振り回して後続車を牽制する目的でもドリフトを行った。啓介とのバトルでは、トラクションのよいGT-R有利のヒルクライムと、軽量のFDが有利のダウンヒルをセットで1本とするよう提案。自身が先行の1本目では、トラクションの高さを生かして啓介のFDを引き離が、ダウンヒル区間で追いつかれてしまい、2本目に突入する。ダウンヒル区間に入るまでに前に出なければ勝ち目がないと判断した星野は、頂上の折り返し地点でFDとほぼ同時にターンして追い抜くという離れ業を成功させる。その後はダウンヒルでのドリフトバトルを繰り広げるも、タイヤが熱ダレを起こしていたこともあり、右コーナーで啓介にアウトから接触するように抜き返される。ゴール地点での差はスタート時とほぼ同じであったが、星野のR34はタイヤを消耗しきっており、3本目に持ち込めないと判断し戦線離脱。以前、乗っていたR32は、改造費を1000万以上つぎ込み、そのままレースに出てもおかしくないほどの戦闘力で、そのR32でたたき出したコースレコードは、啓介のFDでも破ることができなかった。{/netabare}
最後は城島俊也。AP1 S2000に乗り、峠の神様・「ゴッドアーム」と呼ばれる
医師である。{netabare}特徴的なのは、左手をシフトノブに置きっぱなしで、右手をステアリングホイールから離さないで運転をするワンハンドステアで、その完成をもう20年以上追い続けている。彼の本気の走りは、ドリフトでもグリップでもないその中間のコーナリング。いわく完全に完成された理想的なコーナリングであるらしい。星野好造によると「"あれ"は理想的なドリフト」。完璧主義者であり、バトルの展開や次に起こることを予想し、全て計算尽くで走っている。そのため、前を走りながらでも、あたかも後ろのクルマをコントロールする術を身につけているとしか思えない走りをする。あくまでスマートに勝つことをモットーとしていることが強調されており、「それが大人の勝ち方だ」と言い切っている。城島の「走行ライン」はラインに無頓着な走りをしているようだが、それはワンハンドステアの練習過程で、理論的な裏付けが生まれたことによる。拓海との戦いでは、コーナーで毎回違うライン取りをしながらもほとんどタイムを揃えるなどして拓海を困惑させ、自身が後追いの7本目でついに追い抜きに成功するが、終盤で変形溝落としとブラインドアタックの合わせ技を使った拓海に抜き返される。その際自身のワンハンドステアを崩されたことによって後追いでの勝負を避け、先行で逃げ切る勝ち方に切り替える。最後となる8本目で全力走行(本人曰くレコードラインアタック)を見せ、これまでどんな相手にも後追いで離されることはなかった拓海が、変形溝落としを使用してもなお引き離されるほどの速さを見せ付けたが、最後の最後で持久戦による疲れと数日続いた猛暑による体調悪化で吐気を催し、クルマを停止させて道路脇で嘔吐、リタイアした。結末は敗北であったものの、終始、拓海に「勝てる気がしない」と思わせた強敵である。バトル自体は、S2000がハチロクを引き離していた状態、しかもハチロクは変形溝落としの失敗でサスペンションに異常を起こしていたため、拓海自身は敗北であったと感じている。バトル後、拓海は城島のS2000に同乗してそのテクニックを直で目にして学び、今後の精進を促すアドバイスを受けた。{/netabare}

バトル以外でも、{netabare}イツキが秋山和美と再会し、いい雰囲気だったが和美の元彼がよりを戻そうと和美に接触したことにより破局し、二度と出会うことはなかった。ホテルに行った回数はたぶん10回より多いようで、ショックが大きい。元彼は、年上であることから彼女と付き合うことに自信がなく悩んでいたけど、選ばれたのは元彼でした。{/netabare}
何気に、作中でギャラリー3人組としてm.o.v.eのyuri・motsu・t-kimuraが出てた。

全体的にバトル中心。つい前のめりになって見ていた。


OP
DOGFIGHT move
Noizy Tribe move
ED
Blast My Desire move
Nobody reason〜ノアの方舟 move
主題歌は全てmove。OPはカーアクション。EDはミュージックビデオ。そこは変わらず。DOGFIGHTしたくなる。気持ちだけ。


ACT.1 プロジェクトD
ACT.2 全開! ダウンヒルバトル
ACT.3 東堂塾最強の男
ACT.4 二つのアドバイス
ACT.5 勝利へのスタートライン
ACT.6 ブラインド・アタック
ACT.7 嵐のハチゴーターボ
ACT.8 運命のFDバトル
ACT.9 恭子の告白
ACT.10 埼玉エリア最終兵器
ACT.11 雨のダウンヒルバトル
ACT.12 葛藤のストレート
ACT.13 モチベーション
ACT.14 悲しきロンリードライバー
ACT.15 4WDコンプレックス
ACT.16 怒りのヒル・クライム
ACT.17 埼玉エリア最終決戦
ACT.18 ラスト・ドライブ
ACT.19 ゴッドフットとゴッドアーム
ACT.20 超絶GT-R!
ACT.21 ドッグファイト
ACT.22 ワンハンドステアの魔術
ACT.23 エンドレスバトル
ACT.24 終わらない挑戦

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

FD3Sは美しい!!

頭文字D第四期。シリーズ第二部。

1995年"しげの秀一"による日本の漫画を原作に作られた。
「エイベックス」の"アニメ制作事業"新規参入第一弾作品。
今のところ1期の1998年から2013年5月10日"5th"

第一部。
第一期。1998年放送開始のTV版アニメシリーズ。全26話。
第二期。テレビシリーズ「頭文字D Second Stage」全13話。
第三期。2001年劇場版映画「頭文字D Third Stage」103分

第二部。
OVA「頭文字D Battle Stage」
OVA「頭文字D Extra Stage」
第四期。テレビシリーズ「頭文字D Fourth Stage」全24話
OVA「頭文字D BATTLE STAGE 2」
OVA「頭文字D Extra Stage 2」
アニマックスPPV「頭文字D Fifth Stage」
実写版。キャストは日本/香港/台湾等若手俳優を起用。

Third Stageの続編。

藤原 拓海(声-三木眞一郎)は走る事の意味・・漠然とだけど
プロのドライバーを目指す。

その為高校卒業後は運送会社で働きつつ「赤城レッドサンズ」
の"高橋 涼介"と共に、各地の峠で遠征バトルを繰り広げる
チーム「プロジェクト.D」の本格的な活動を開始する。

ホームページで公募して挑戦を募る大胆な「プロジェクト.D」
ヒルクライムは"高橋 啓介"(声 - 関智一)FD3S RX-7 Type R
ダウンヒルは"拓海"のAE86パンダトレノ藤原豆腐店仕様SP。
2台の車に3台のサポート用ワゴン車でプロ顔負けの体制。


セブンスターリーフが参戦!先ずはダウンヒルバトル。

末次 トオル(声 - 中村大樹)
NA6CE ユーノス・ロードスター S-Special

「一番大事なのは車の運転を楽しむこと」という信念。
コーナーを慣性ドリフト抜ける「カミカゼ・ダウンヒラー」
彼女から借金してまで車に金を注ぎ込む。引退を賭け勝負。

パワー勝負のヒルクライムには高橋 啓介が挑戦を受ける。

川井 淳郎(声 - 佐々木誠二)
ER34 スカイライン クーペ 25GT-TURBO


※基本勝気で言葉や素行が荒い傾向のある人も出るけど・・
徐々に"走り屋"と"族"の雰囲気の違いも明確になってくる。

車が好きで好きで!という車弄りや運転が好きでたまらない
人が視てもう~ん!という楽しみ方のできる内容に感じる。

東堂(声-土師孝也)「東堂塾塾長」ショップ「東堂商会社長」
東堂塾=ホームコースは塩那道路。この辺もそういう匂い。
チューニングショップの社長、東堂が車好きの若い顧客を
集めて開校した、ドライビングテクニックの特訓教室。
速さだけを追求する走り屋集団で、プロレーサーも輩出。

二宮 大輝(声 - 森川智之)
EK9 シビック TYPE R(後期型・98spec)

スマイリー酒井(声 - 高瀬右光)
DC2 インテグラ TYPE R(前期型・96spec)

舘 智幸(声 - 中田和宏)
EK9 シビック TYPE R SPOON仕様(東堂商会デモカー)
「東堂塾」OBのプロレーシングドライバー。


何度も要所で只者ではない所業を見せ謎の多い拓海の父親。
藤原 文太(声 - 石塚運昇)藤原豆腐店店主。
GC8 インプレッサ WRX STi Version V

武内 樹(声 - 岩田光央)高校時代からの拓海の親友。
血液型 O型(作中唯一血液型の設定がなされている人物)
AE85 カローラレビン SR"改"(ボルトオンターボ)


東京から来た2人組。S15 シルビア Spec-R

デブ(声 - 石井康嗣)メガネ(声 - 肥後誠)

秋山延彦のチーム。埼玉北西エリア連合チーム

岩瀬 恭子(声 - 豊口めぐみ)
搭乗車種…FD3S RX-7 Type R"改"シングルターボ。

秋山 延彦(声 - 堀川仁)
搭乗車種…SXE10 アルテッツァ RS200 TRD仕様

坂本(声 - 吉野裕行)
搭乗車種…EA11R カプチーノ

秋山 渉(声 - 松本保典)
搭乗車種…AE86 カローラレビン GT-APEX(前期型)
ボルトオンターボ→4A-GZELUに換装して再登場。


土坂のランエボチーム(名称不明)

会川"ランエボVの男"(声 - 天田益男)
CP9A ランサーエボリューションV GSR
粗暴な性格でプロジェクトD、特に高橋啓介に対し挑発的。
道路にオイルを蒔くなど極悪非道な事を平気で行う。

一条(ランエボVIの男)(声 - 真殿光昭)
CP9A ランサーエボリューションⅥ GSR T.M.E
※Tommi.Makinen Edition ※通称“エボ6.5”

走り屋といえど・・暴走族と完全分離していない側面とか?
元続上がりとか・・

チームパープルシャドウ

城島 俊也(声 - 江原正士)
搭乗車種…AP1 S2000
峠の神様「ゴッドアーム」と呼ばれる頭脳派の完璧主義者。
「ワンハンドステア」の追求をしている。

星野 好造(声 - 大友龍三郎)
搭乗車種…BNR34 スカイラインGT-R V-specII Nür
神業的なアクセルワークで峠の神様「ゴッドフット」
太り気味な建設会社社長。


そういえば車体3Dの描写が、より滑らかになった気がする。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1
ネタバレ

るるかん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

設定がとてもよかった

初めてこのコミックを観た時は(もう随分昔ですがw)、えらい画が下手くそ(ごめんなさいw)だなぁ~って思ったんだけど、読んでみると、内容はなかなか面白そうだな・・・って感じて、延々と最終巻までのお付き合いとなっていました。アニメも第一話なんて、独特の上手とはいえない画で、大丈夫かな・・・と思いつつも結局最終話まで観ちゃったしねw
 
題材と設定が良かったのは間違いありません。峠の走り屋を芸術的なドリフトでぶっちぎる普通の高校生藤原拓海のやる気のなさ感がfirst stageでは良かったし、拓海のお父さんが非常に味があってよかった。登場する走り屋達も車に対しての知識と走りに対する情熱は同じベクトルなのに車種や技量によって考え方が全然違うし、その違いがしっかり的を射ているから面白さが倍増しましたよね。
 
現実的ではないけれど、物理的には理にかなっていることが多かったので、嘘っぽさも感じなかった。ひょっとしたら自分にもできるかな・・・?みたいな錯覚に陥る感じさえしたから、車好きには身近なすげ~走り屋の話って感じで、臨場感もあったと思います。高校生としての藤原拓海の話も案外面白かったし、車以外の日常の話も楽しめる内容が多かったので、今でも時々観て楽しんでいます。映画もなかなか楽しめましたし、峠の走り屋の話としては一級品の内容だったと思います。
 
{netabare}fourth stageのメインは拓海VSゴッドハンドと啓介VSゴッドフットのバトルにより、各自の技術が覚醒するまでの本格的なバトルで終焉します。限界領域での神がかり的なドリフトの技術を持つ拓海とワンハンドステアで理想的なラインを進むゴッドハンドとの壮絶なバトルは見応え十分です。タイヤマネージメントに必要な理想的なラインどり、という物理的に整合性のある内容で面白かったし、拓海はそれに対して溝落としでゴッドハンドを追い詰めたあたりは迫力があって良かった。啓介もアクセルワークでタイヤマネージメントを行うという繊細な過程を踏み、ゴッドフットを追い詰める。最後は走り屋馬鹿の意地の張り合いになる所も良かった。
総じてイニDは自動車工学と物理学に即してバトルの課題が構成されていて、好きな人には目が離せない内容になっているのです。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

64.7 3 カーアクションでドリフトなアニメランキング3位
頭文字D Final Stage(Webアニメ)

2014年5月16日
★★★★☆ 3.9 (88)
502人が棚に入れました
神奈川連合チームとのラストバトル、サイドワインダーとプロジェクトD最後の戦い! 高橋啓介vs北条豪のヒルクライムバトルが決着した次のダウンヒルは、藤原拓海vs乾信司 のハチロクvsハチロクの壮絶ラストバトル! 拓海よりも年下の信司はミラクルボーイと呼ばれ、その過去は母の代わりに小学校高学年からハチロクを運転してきたという脅威のドラテクの持ち主。果たしてプロジェクトDの全勝記録は!? 拓海との対決の行方は!?
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ラストバトル

乾信司と拓海のバトルのみ。AE86 スプリンタートレノ GT-APEX 2doorに乗るラスボスドライバー。豪がダウンヒル担当ドライバーとして呼び寄せた18歳の少年。片親であること、無免許で毎日同じコースを走り続けていること、愛車がハチロクで元々は親の車であること等多くの面で拓海に似た経歴を持つ。学業成績は芳しくないが、知能指数と空間認識能力はずば抜けて高い。搭乗するトレノは死別したラリーストの父の遺品。
{netabare}普段は内気で温和な性格で拓海と似ているが、ドライブ時には相手を故意に前に出す、悪意はないが躊躇なく相手のクルマにぶつけるなど怖いもの知らずで大胆不敵な性質は拓海と異なる。小学4年生ごろに、疲労を押して自分を学校に送迎する母の姿を見かね、帰りの下り道限定でハンドルを握るようになる。毎日のように母の運転とコースを見てきたため、初乗りで自分の手足のようにトレノを操る運転技術をすでに身に着けていた。その走りは「どれだけブレーキをかけずに走れるか」というゲームと、助手席で眠る母を起こさないよう走るという、彼の優しさから来る目標から培われたもので、母曰く「横Gの移動を感じさせない」「二つのRが混じったコーナーを一つのRにまとめて走ってしまう」「本当に助手席で眠ってしまう」とのこと。ただし、あくまでそのコースに特化した走りであるため、ほかのコースでは平凡なドライバーだろうとも評されている。また、当人は技術以前に速さを競うモータースポーツの面白さが理解できないため、モチベーションの低さが唯一の欠点。走行中のクルマを見るだけでドライバーの実力や感情の変化を察知できる特殊な能力を持ち、スパイラル戦では拓海のハチロクから「白い翼」を見たと発言。母にせっつかれバトル会場に赴くものの、今だ迷いを断ち切れずギャラリーとして豪と啓介のバトルを観戦する。そこで知り合った真子と沙雪(可愛いとか言われてた)との会話を経て心を動かされ、激走を繰り広げる豪と啓介の姿を見て「走りを通してヒーローになってみたい」という願望を抱き、ついに出走を決意。
余裕を持った独特のリズムで先行して拓海を苦しめるが、以前に見た「白い翼」をもう一度この目で見たいという思いから、突然ハザードを点灯して進路を譲り、拓海を前に出すという常軌を逸した行動に出る。拓海は混乱から走りの精細を欠き、信司は「白い翼」を見ることができず、拓海のハチロクに接触しながら抜き返しを図り、見事成功させた。その後、再び先行のままバトルを続けるも、走行ラインが乱れると本来の走りができなくなるという弱点を拓海に見抜かれブラインドアタックで抜かされる。その際に拓海のハチロクから「白い翼」が生えるのを見る。終盤では、走り方の違いから拓海のハチロクのタイヤが苦しくなり、ツッコミが甘くなっているのを見抜き、再度インからハチロクに接触しながら抜き返し、その後拓海に並走されると、お互いガードレールや標識、車体同士に接触しながらのバトルを繰り広げる。最後はゴール直前にブラインドアタックを駆使して抜き返した拓海のハチロクがエンジンブローを起こしスピン。窮地に直面したことのない信司は判断が遅れ、接触を回避しようと自らのハチロクもスピンさせて体勢を立て直そうと360度ターンさせるも大きく失速。拓海のハチロクは180度スピンした直後クラッチを切りバック走行に入りゴールラインを駆け抜け、信司の敗北という結果となった。{/netabare}
この作品は勝敗をつけていいのかよく分からない感じで決着がついたのが印象的だった。

OP
Outsoar the Rainbow m.o.v.e
ED
Gamble Rumble m.o.v.e
Rage your dream m.o.v.e 4話目のみ


ACT.1 ナチュラル
ACT.2 最強の敵
ACT.3 危険な匂い
ACT.4 ドリーム

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3
ネタバレ

wp38 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ドリドリ、監修お疲れ様でした!

25042019

ワクワクしながらずっと観てきたこの作品。
原作も最終巻まで読んだ。
残念ながらコミックは手放してしまったけど。

{netabare}「クルマを走らせる事が好きなら、それで十分走り屋・・・」
ファーストステージ・ナイトキッズ戦前に高橋啓介が拓海に言い放ったこのセリフ。{/netabare}
全シリーズ通して1番印象が強く残ってる。

クルマが好き。運転も好き。
ドリフトとかにも興味があったし憧れもあった。
でも自分には技術もセンスも無い。
こんなんじゃ、ただのドライブ好きってだけ。
”走り屋=ドリフト等の技術が上手い人”
ずっとそう思ってたから、自分には到底走り屋なんて無理と諦めてた。
でも啓介のあのセリフを聞いた時、
「あぁ、そうなんだ!こんな自分でも走り屋って言っていいんだ!」って思えた事で、
それまで抱え込んでたモヤモヤが一瞬にして吹っ飛んで、凄く嬉しくて涙したのを覚えてる。
そこからより一層この作品が好きになっていった。

このファイナルステージ最終戦。
{netabare}対戦相手の信司くん。
クルマの運転開始時期は拓海より早いが、拓海とよく似た境遇の持ち主。
その雰囲気も風貌も、初登場時の拓海と重なって見えた。
まぁこれに関しては、真子や沙雪が感じた事と同じ。
ただ1つ違ってるのは、緊急時の技術とメンタル面、あとは”親”かな。
ゴール直前、86がエンジンブローした時、信司は明らかに事故る恐怖心から身を引いてた。
もしあれが拓海だった場合、多分鮮やかに交わしてゴールを決めていただろうなって思う。
目の前でスピンする相手を紙一重で交わす、そういうシーンを多々観てきてるからこそそう思える。

親に関しても、拓海の場合、伝説の走り屋の父親から、知らず知らずの内に走りの英才教育を施されてきてる。
片や信司は、仕事疲れの母親を労る為に身につけた独学の技術。
確かにどちらの走りも凄かったけど、そういう根本の部分で差がある。
だから信司はあの峠限定でしか早く走れない。
もし信司が拓海と同じように走りの技術を学んできてたとしたら、違う内容や結果になっていたかもしれない。
ま、それでもやっぱり拓海はまがりなりにも主人公だから、負けるって事にはならないだろうけど。{/netabare}

そういえば、作者の次の作品が既に連載してるとの事。
自分は見てないけど、なんかDの何年後かの設定で、Dのキャラも何人か出てるらしいね。
個人的には、{netabare}拓海と美佳、啓介と恭子{/netabare}がその後どうなってるのか知りたい。
そっち方面で言えば、Fifth・finalと{netabare}信司が意識してた真子{/netabare}、この2人に発展があったのかどうかも知りたいなぁ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ようやく終わった、、、感有り

原作の話ですが、正直終わってホッとしております。
プロジェクトDに入り、終盤は単調な
バトル繰り返しになっておりましたので、、、
そして、記念すべき最終バトルの相手は
まさしく自分の分身というところでしょうか。
ただ、原作も含めこのバトルにはいささか不満があります。
これまでの集大成という事で、皆一様に講釈をたれるのですが
いまいち噛み合ってないというか、
整合性が取れていないものがいくつかあります。
乾 信司が最強の敵である理由は、コースを知り尽くした
グリップ走行であるとのことですが、
このプロジェクトDは皆、相手のホームコースでの
バトルであり、今更この一戦のみにそれを
強調されても違和感があるだけです。
また、全4話のみのファイナルステージですが、
たった4話にも関わらず1話目などは原画崩れがひどく
誰か分からないものもありました。
また、シリーズを通して涼介の原画ぶれていたような、、、
後、最終回という事でギャラリーには
これまでの主要対戦相手が勢ぞろいでしたが
パープルシャドウに2人は出ていませんでしたか。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

61.8 4 カーアクションでドリフトなアニメランキング4位
新劇場版『頭文字D Legend1-覚醒-』(アニメ映画)

2014年8月23日
★★★★☆ 3.6 (71)
377人が棚に入れました
「頭文字D」は天性のドライビングテクニックを持つ藤原拓海を主人公に、公道最速を目指す走り屋の若者たちを描く物語。新劇場版は3部作として制作され、監督を日高政光、脚本を関島眞頼、音楽を土橋安騎夫、アニメーション制作は3DCGに定評のあるサンジゲン×ライデンフィルムが手がける。

声優・キャラクター
宮野真守、中村悠一、小野大輔、白石稔、内田真礼、平田広明、土田大、諏訪部順一

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

聖域のカルナバル

原作と先行作は未見。


何とも懐かしい気分にさせるアニメだ。

懐かしさの源は、登場する旧車に由来するものではない。四輪に興味なく過ごしてきた者にとっては、これらの車さえ「最近の」車種に感じるくらいなのだから。

原作マンガの連載が開始されたころには、このような「ハイスピードで車やオートバイを走行させる」ことが自己実現に直結して疑いをもたれないマンガやアニメ作品が多数あったな、と思い起こさせるからだ。

経済誌などで「若者の車離れ」といった記事が時折見受けられるが、高性能車の生産数や売れ行きからすると、その種のマンガの衰退にも一定の根拠があるかもしれない。
その意味では、高速走行の「価値」について自明のものとして疑問を持たない「走り屋」に対して、今一つ納得がいっていない主人公の序盤の立ち位置は、現代では、導入として有効に作用しているようだ。

彼等の信じる高速走行の「価値」は、限界のスピードを求めて究極には死へと行きつくだろう危険な領域へ不可避に引き寄せられる、精神分析的な「享楽」や「死の欲動」と関係づけて見られることが多いようだ。
それは「若い者は危ないことが好きだから」といったドクサと重ねられて納得しやすく感じられるが、幾多の「走り屋」もののフィクションが大量の読者に支持されていた理由としては、少し不十分に感じられる。

確かに、かつての「走り屋」ものの背景には、高性能車が一定数売り上げていた事実があるかもしれないが、それでも当時の読者のすべてが高速走行を実践していたわけではない。

現実にはファミリーカーで安全運転する、さらには免許を持たない年少の多数の読者が、それでも「走り屋」ものの作品を支持していたのは、「高速走行の享楽」以前に、さらに根源的な欲望、乃至は志向を、広く共有していたためではないかと思える。

そう、車やオートバイを、手足のように「自在に操る」、という志向が老若男女を問わず共有されていたのではないか。
特に若年の男子にとっては「運転が上手」というのは異性への大きなアピールポイントであったように記憶しているが、これは女子にとっても「自在に操る」志向が共有されていたからこそアピールとして有効であった為だろう。

本作のようにハイスピードでのバトルが主として主題になるのは、「自在に操る」という要素が、高速走行という領域ではより先鋭に現れてくるためだ。

この志向は、自動車の「力」を自分のものとして一体化したい、という欲望に根拠づけられている。
高速度で長距離を移動する「力」は、移動する行動の「力」であり、思うままに移動する時間的な「力」でもある。
これらの力を取り込むことによる、「自由」の拡大への欲望が、車への欲望の原点だ。

例えばオートバイに乗り始めた高校生は、行動範囲が劇的に拡大する。成人から見ればなお小規模な範囲とはいえ、通学経路とその周辺という生活圏とは無縁の場所へ容易に到達することができる「力」は、乗る者と乗らない者で、可能な行動圏に100km単位での差を生み出す。

四輪ともなれば「誰かと共に」移動する「力」がさらに加わるだろう。

主人公が、同級生の少女と海へ出かける事で車の「力」をぼんやり自覚するエピソードは、やがてハイスピードのバトルへ向かうであろう決断が同根源的だと暗示する、実に巧妙な描写となっている。

晴れ舞台ともいえるバトルのステージが「峠」であるのも、二重三重の意味で暗示的だ。

終幕、激しいダウンヒルの最中、主人公は集まったギャラリーの熱狂ぶりを見て「走り屋」の世界へ踏み込むことをぼんやりと受け入れる。
傍目には限界ギリギリに見える高速走行の中、ミラーに映るギャラリーに視線を止めて物思いにふける描写は、主人公の余裕とその天才性を巧みに表現するものだが、それだけにとどまらない。

通常、「通過する」場所である峠は、そこを目的地として公共交通機関を使って到達することが困難な場合が多い。
不可能ではないだろうが、極度に時間的な制約を受けるのは間違いないし、場所によってはやはりどうにもならないことさえある。
まして、夜中ともなれば。

そう、主人公が目にするギャラリーがそこにいるためには、彼ら彼女らもまた、車に乗っていることが必要なのだ。
車という移動の「力」を持つ=行動の「自由」への志向を持つ者でなければ、その場に立つことはできない。

こうして「ハイスピードで車を操作する」者たちを中心に、同根源である志向を共有する者が、いや、共有する者「だけ」が選別されて集うことのできる真夜中の「峠」という場は、一種の聖性を帯びることになる。
客観的には単なる違法走行会である「バトル」は、この「聖域」においてタブーを侵犯する「祝祭」として昇華され、集った者たちの情熱が蕩尽されてゆく。

この聖域の祝祭としてのバトルが共有されていたからこそ、かつての「走り屋」は高速走行で自己実現し得ていると疑わなかったのだろう。

本作は二重三重の暗示を重ね、その「祝祭」性を巧妙に表現しているといえる。



若者の車離れといった記事がどれほど妥当なものかはわからないが、現代でこのような「祝祭」は共感されるのだろうか。
それとも違法走行会に過ぎないと、その志向は理解されずに醒めた視線が向けられるのだろうか。

いずれにせよ、まずは多くの視聴がなされなければ判る事ではないだろう。

当代の人気声優たちの吸引力に期待したい。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「土曜の夜、あのクルマで赤城最速とかほざいてるガキを軽くひねってこい」 19年の時を経て遂に完全なアニメ化! 名作の再誕である!

いわゆる「公道バトル」を題材にした作品としては最も知名度が高く、かくいうオイラも中学生の時にこの作品に出会い“根本的な人生観そのもの”を変貌させてくれた作品です
度重なるアニメ化、そして2013年の原作完結
しかし超人気シリーズの肩書きに恥じることない【完全なアニメ化、究極のリブート】を成し遂げてみせた“新劇場版三部作”の第一部です


改めてこのシリーズの人気ぶりが伺えるのが、観客の実に半分が40代以上の男性
普段アニメ映画等まじまじと観ることも無いであろうオジサンだったことです


原作で言えば95年連載開始当初のコミックス第1~2巻
アニメで言えば98年放送の通称『1stSTAGE』の第1~5話
所謂『VS FD3S』編だけを最新の映像技術と新しい解釈で見事に62分の映画にしております
基本構成や大まかなセリフ等は原作通りですが時代背景を少しだけ現代寄りに修正して携帯電話が頻繁に登場していたり、登場人物のファッションもお洒落に直されています
(それと3部作がシリーズ後半を描かないことを示すかのように「なつきパパ」がオミットされました)


アニメ化される度に入れ替わるスタッフについては、初代『ポケモン』の監督で知られる日高政光が起用され、トゥーンシェードやコマ抜き等でCGアニメのアンチハイテク化を第一線で実践してきたスタジオであるサンジゲン&ライデンフィルムが制作しております
また、自動車の音の収録などに携わっていたプロドライバーの土屋圭一と氏が編集長を勤めるホットバージョンが抜けて初音ミクGTなどのグッドスマイルレーシングが監修に携わっています


今回とにかくこのCGが凄い
これまでのアニメ化では無機質な自動車が当然の如くCGで描かれることで“メカっぽさ”が強調されていて、それがまたこの作品の味でもあったのです
が、しかし!
今作のトゥーンシェードの技術はこれまでとは全く別次元の代物であり、完全に作画に溶け込んでいて「手描きなのか?」と疑うレベルの完成度です


コレに加え原作者、しげの秀一の作風でもある走行する自動車の微振動や気迫を伝える無数の小さな効果線
空気中に漂う塵を示すインク汚れのような無数の点
それとドリフトする駆動輪から後方に放射される白煙や時間差で地面から噴き出す衝撃波


これらエフェクト類を見事再現することによって15年以上続くアニメシリーズの歴史においても今回初めて“まんましげ秀の絵が動いている”という感動的快挙を達成しています
オイラがしげ秀が同ジャンルの他の漫画家と一線を画す理由は何よりその【圧倒的画力】にあると思っているのでこれは素晴らしいことだと思いますね
(ちなみにしげ秀と楠みちはるの二人は絶対にアシにクルマを描かせないらしい、自分で描かないと気が済まない漫画家はこの二人だけ)


スタッフと一緒に今回初めてキャストが一新されたのが大きな話題となっておりますね
(中村悠一さんと勝杏里さんは別役で出演されたこともありますが)
全体的に“若返り”が図られており、同時に放映当時から作品のファンだった世代へと橋渡しがなされたようです


これに関してはぶっちゃけオイラも前キャストの声が耳に染み付いております
それに前キャストになんの断りもなく、秘密裏にオーディションが進められたという新キャストのキャスティングは、正直やり口がよろしくないと思っておりました
そんなオイラの心配も他所に新キャストは独自の世界を形成していき、特に拓海役の宮野守、文太役の平田広明は素晴らしい
そしてなつき役の内田真礼、エロい!w
いくらなんでもこのなつきはエロ過ぎる!w
具体的なエロ描写は無いのにまーやタソの演技だけで完全なエロキャラに回帰してるなつき!必聴ですよw


そして何よりも拍手を送りたいのが音楽と音響です
旧シリーズではバトルシーンに『SUPER EURO BEAT』が挿入されるのが特徴でしたが、今作ではCLUTCHOをはじめとするミクスチャーロック系のバンドサウンドが随所に使用されており、どちらかといえば2005年に香港スタッフで制作された実写版に近いバトルシーンになっています
今となってはユーロビートに新鮮さは感じませんし、疾走感溢れる選曲にこの選択は大正解だったと確信しましたね


新たに収録がし直された自動車の走行音は劇場の音響で堪能すると迫力あってこれまた素晴らしい
旧シリーズもその点は頑張ってましたが今回は特にアツい拘りを感じました
FDがゼロ発進する際の「ぶぉん、ぶぁらららら・・・」って音が!ロータリーサウンドが!すげぇ!ホントにFDだ!とw







でも河村隆一のEDは要らない気がするんですがね(爆)


ついでにこのスタッフで是非『湾岸ミッドナイト』もリブートしてくれないすかね???(´・ω・`)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23
ネタバレ

アイコン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

何もかもが新境地に達した頭文字D

アニメは全て見させて頂きました。
まぁ一応「新」劇場版ということなので、
アニメとは違うものとして評価します。

まず最初に悪いところをあげると、
ちょいちょいキャラの声と性格があってない。

でも、いつきと健二先輩(こんな漢字だっけ?)は
結構はまってました。
なつきはよくも悪くも、
とてもあざとかったです(笑)
真礼さん……こんな役をやってしまうとは……。

あと、尺が足りていない。

つか、映画なのに一時間尺って(笑)
短すぎるだろ(笑)
いちいち急展開すぎて、ファンじゃない人には
なんでこの人たちバトルしてるんだろう……。
と思うこと間違いなし。
{netabare}最初にFDを抜いた拓海の心理描写が
描かれていないため、拓海の「興味ないね」発言に矛盾。{/netabare}
しかも、峠バトルが主のアニメなのに
バトルシーンはたったの10分程度。
これ、何個に分けて映画作るつもりなんだろう。
あとはなんかストーリーとたまにサービスシーンに
裂いたって感じです。
まぁ、そのサービスシーンさえ1分程度でしたが(笑)
もっと尺作れなかったのかな……。

あと、音楽。
まぁBGMは思ってたよりも良かったので
(ほんとはユーロビートにしてほしかったけど)
いいのですが、ED(笑)
確かに最初の頭文字DのEDあんな感じだったけど、
新しくするならそこも新しくしろよと(笑)
なんでいきなりガチのバラードなんだと(笑)
なぜバンドメロディにしなかったのか。

あと、ラストがあまりにもパッとしない。
まぁ個人の問題なのでこれはあれですが、
なんか自然に流れていく感じの終わりかた。
映画にはあまりにも相応しくない。
なんか、少し長い尺のファンディスクやOVAを
見てた気分になってしまいました、すごく残念。

セリフもなぁ……カットされてるんだよな……。
特に啓介の、
「セカンダリータービン止まってんじゃねーのか!?」
とか、「負けた?350馬力が、ボロハチロクに……!?」
とか聞きたかったのに(笑)





じゃ、長々と悪いところを語ったところで
では、いいところを書きます。

まず、絵が綺麗!ほんとに綺麗!
CGもとても細かく作られています!
まぁ車の軌道に関しては車に詳しい方々は
ツッコミどころ満載かなとは思いますが、
「演出のため」という理由なら大正解です。

迫力もかなり満点で、本編映画の
Third Stageには演出面は劣るものの、
アニメの時より数倍迫力があり、
レーシングものには重要になってくる
カメラアングルの回し方もとても素晴らしい。
あの絵で原作みたいに「ギィヤァァァァ」とか
「ドドドドド」とか出してくんないかな、
ジョジョみたいに(笑)

あと個人的ですが、挿入歌地味にかっこいい(笑)
出来ればユーロビートにしてほしかったですが、
おかげでバトルシーンやパフォーマンスシーンは
少年心に火をつけられました。

……いいところこんだけかな(--;)

なんか惜しいなぁって作品です。
ここまで絵が綺麗なら、
なぜ全ての演出を変えてしまったのか。
残念。

FCをもうちょっと眺めていたかったんだけどなぁ、
あんま出番無かったなぁ……。

投稿 : 2024/11/02
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