カタルシスでファンタジーなおすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのカタルシスでファンタジーな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年04月22日の時点で一番のカタルシスでファンタジーなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

60.4 1 カタルシスでファンタジーなアニメランキング1位
Übel Blatt~ユーベルブラット~(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (22)
99人が棚に入れました
最凶のダークファンタジー、ついにアニメ化! 神託歴3968年、闇の異邦(ヴィシュテヒ)の侵略を封じるため、皇帝は14人の若者たちに使命と聖なる槍を与えて送り出した。 3人は旅の途中で命を失い、4人は敵に寝返り皇帝を裏切ったとされ討たれた。だが、それは栄誉を我が物にしようとした7人の仲間の裏切り行為であった。 帝都に凱旋した彼らは“七英雄”と称され、帝国の民の尊敬を集め栄華の座に上りつめたが、一方で、武勲を奪われ“裏切りの槍”の汚名を着せられた一人の剣士・アシェリートが、妖精の血肉を食らい生き延びていた。 容姿を少年に、名をケインツェルに変え、20年の時を経て、七英雄への復讐の旅が今はじまるーー!

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

門外者にはハードル高い作品かも

原作が長いという事もあってか端折るのも致し方ないのかもしれないけど、それにしても初っ端から話についていけないのに加えて引き込まれないという新規の人には不親切な設計という印象でした。

復讐の物語という事もあってか全体的に暗くて登場人物も心なしか荒んでいるような印象。主人公サイドが窮地に陥った様子とか悪役サイドが胸糞悪そうな感じだったりと、見せ方次第で面白くなりそうなのだが、ただただ絶望感とストレスのたまる感じで視聴意欲を減退させられる。

一応、主人公がドラゴンに乗ってるさまや、飛空艇が出てくるところを見るとドラクエやFFのような感じでワクワクさせられてもいいと思うのだが、いかんせん、ストーリー置いてきぼり、ただただ暗く胸糞悪いシーンも目につく、ということもあり、門外者にはハードル高い作品という印象でした。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 5

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

リヴェンジド・セヴンフォールド

王道ダークファンタジー復讐譚byガンガン
完結済(2004-2019)既刊20巻

話は面白い。だが原作ファンはおろか初見でもガッカリなゴミ品質。

原作
公式で3話無料。原作は緻密な背景による臨場感と、イキリ敵のヒャッハー!→からの見開き大ゴマドン!のカタルシスがウリっぽい。ガンガンっぽく美少女キャラの萌え度高めだが、あくまでも主役はケインツェル。

アニメ
全く原作愛のないやっつけ仕事。エロシーンも設定まるごと削除するから辻褄が合わない。露出多めの恥ずかしい衣装はそのまま。画面の構図も漫画をなぞってるだけ。

OP・中途半端。もっと厨二イキリ感が欲しかった
ED・ちょっと媚びすぎ感はあるが中和剤的なあれかな
劇伴・派手さはないが実にいい仕事をしてます

11
話はシリアスなのに作画が酷すぎて笑ってしまう。

アト復活してもほぼ活躍しないのさすが。ドラゴンライダーや浮遊城も最初から使えやと思えばそういうことね。船パクるのが目的だったと。あの凄まじい砲撃でメインキャラ誰も死なないのはいいとしても、またサブキャラがガンガン増えてくる。

復讐劇でもケインツェルがガンギマリサイコパスでないのが本作のいいところ。7英雄らは悪人というより己の弱さに屈した小悪党。昔の良かったころの思い出ももう少し尺が欲しい気もするが多分原作ではちゃんとしてるんでしょう。ハラの決まったエルサリアらも素敵。ロズンはイクフェスとケインツェルを合わせたくないのだろうがどうやっても無理筋。

エロ削除したならあの恥ずかしい衣装も調整してくれんかねえ

投稿 : 2025/04/19
♥ : 1

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

良いところもあるけど不足感が強い。展開が早すぎで付いていかない。

4話まで見ています。

 あらすじを読んで見ると壮大な復讐譚で、なかなか期待させる感じです。そして、1話目はちょっとコミックスの「狼の口 ヴォルフスムント」との類似性は感じなくはないですが、同作がかなりのキツい話ながらも大変面白かったので本作を見てみました。

 期待通り、ダークな感じがいい雰囲気を出していました。が、なんでしょうね…仲間になったのかわかりませんが、同行者たちとの交流も利害関係も何にもないまま話が進んでいくんですよね。しかも、主人公が結構強いだけに、一人でいいんじゃないのという感じなので余計展開が分からないです。

(追記 1話ちょっと見返しました。密航屋を紹介してもらって、その対価として隻眼のオッサンが同行してるのか…それは私が集中して見ていなかったのかもしれません。ピンク髪の少女は相変わらずわからないですけど、密航屋関連はちゃんとしてました)

 過去話で結界的なもののために自ら犠牲になった人の話が出てましたが、その人のキャラとか活躍とか全く見せないでいきなりの犠牲なので、何の感情移入もできません。

 それでも、ストーリーの目的地がちゃんとあってポンポン話が進むので、3話までサラリと見られます。ただ、退屈な話ではないんですけど、シリアスものだけにもうちょっとストーリーと言うか展開を考えてほしいなという感じになってきます。

 4話も小物の悪役が出てきたと思ったら、あまり盛り上がらないままやっつけてしまっているし。7人も敵がいるなら2クールかけても尺が厳しい展開だと思うのですが、導入がテンポだけは良くて、感情移入も理解もちょっと中途半端で…という状態です。

 原状ではあと2話、半分までは見てみようかなという感じですね。なんか良いものはあるんだけど、面白さが盛り上がりませんねえ…

投稿 : 2025/04/19
♥ : 4

57.5 2 カタルシスでファンタジーなアニメランキング2位
FARMAGIA(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (21)
69人が棚に入れました
『FAIRY TAIL』の真島ヒロがキャラクター&モンスターデザインを担当したコンシューマーゲーム『FARMAGIA(ファーマギア)』がアニメ化! モンスターを種から育て収穫し共存する平和な魔界フェリシダに訪れる危機。強大な敵に、少年少女たちはどう立ち向かうのか…… 仲間と種(モンスター)と紡ぐ叛逆のファンタジーが今、始まる。 魔界フェリシダ――。 そこには「魔界人」と呼ばれる人々が、モンスターたちと共生していた。 5大陸の1つ、アウリオン大陸に住む少年・テンもその⼀人であった。 彼は、モンスターたちを種から育て収穫し、使役する「ファーマギア」であり、各大陸を治める領主・竜顎六柱将(オラシオンセイス)になるため最強のモンスターの種を育てていた。 そんなある日のこと……、突如としてもたらされた「魔王・ディルクロム」の死によって世界は⼀変する――。 人々の悲しみも束の間、新魔王となった竜顎六柱将(オラシオンセイス)の⼀人、グラーザによる支配が始まるのだった。 大切な人たちを守るため、最強のファーマギアになるため…… テンは仲間のファーマギアとモンスターと共に竜顎六柱将(オラシオンセイス)に立ち向かう!

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ゲームの設定をそのまま垂れ流されてもなぁ…

うーん、まあ、つまらないですね。
ありがち過ぎます。
真島ヒロワールド過ぎますが。

とはいえ、それはゲームの設定をそのまま垂れ流しているからですね。
ゲームというのはシステムが主題だから、ストーリーは別にベタベタでも良いんですよ。
マリオにストーリーがありますか? アクションが面白ければそれで良いのです。

というわけでゲームとして面白いかどうかは知りません。
ただストーリーだけ切り抜いたら、普通につまらないです。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 1

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

ヒロイック・ヒロイズム

Switch作品原作の観るゲーム。
感触は完全に真島ヒロ作品。

OP・ダセエなと思えばアジカン。ゲームだからって手癖で済ますな。
ED・まあまあ

キャラ原案のみだが原作真島ヒロ作品に見えてしまうさすがのキャラパワー。キャラデザと作画のせいでバトルの迫力は皆無だが、声優陣はゲームゆえのオールスター。

育てた(ファーマー)モンスターと魔力(マギア)でシンクロするファーマギアたちが戦うザ・少年漫画な世界。モンスターがスライムゴブリンでないだけで新鮮。専門用語は少なめながら厨二感もしっかり演出。ユナイト、フュージョンとゲーム技を繰り出し敵を殲滅する爽快感を演出。コメディで強引に展開を加速させる手法もすごく少年誌的、

平時は「モンスター大好き!」なのに難敵に平気で「行けえ!」とけしかける矛盾に「おまえはひとの心がないんか?」と思うタイプには見やすい。モンスターがダメージを喰らうとファーマギア自身も同等のダメージを喰らう。設定としては普通だが映像作品だと説得力が段違い。ゲームの設定を追うのに必死でかわいそうなメロドラマをやるヒマはなさそう。

04
既視感は別にいいんです、でもさすがに雑すぎませんか

一般のファーマギアはユナイトすら出来ないとか初回で言えや。「そ…そうか!」でテンがユナイト出来ちゃうお約束もいいとして、何でイメロが出来てたのかくらい教えてよ。んで誤解も解けていざ共闘!なアツい展開なはずなんだが、少しくらいはチームプレイしてくれんかね。部下が「コロ…シテ…」しなかったとこだけはいい。しかしあの二人すげえいいキャラしてたのにもったいねえ。

んでマナスってナーレスと同格のオラシオンセイスではなかったか。フュージョンすら出来ない2人程度にヤラれてはいかんでしょう。マナスがなんか匂わせてたのでイメロとテンがなぜかハイペリオン相当の才覚の持ち主だったとしても、そこをまったく絵で表現できてない。というかこれをするならユナイトしたイメロがテンたち雑魚3人を上陸時に瞬殺出来てない時点で説得力がまるでない。ここはゲーム設定の都合を超えられないゲーム原作ならではの欠点かも。

多少設定変えてでも最初からユナイトくらいできてないと、雑魚モンスターで戦ってばかりだとバトルの迫力もクソもない。でイメロが合流しないのも作劇の都合だろうから別にいいんだけど、これだけ美味しいお約束テンコ盛りなはずなのにあまりに雑すぎてなんのカタルシスもない。結局ナーレスがいないと間が持たない感じ。もっと上手く料理できるポテンシャルはあったはず。ゲーム原作アニメってどうしていっつもこうなのか。

あとはイヤボーン大会になりそうなのでもういいかな。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 1

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

普通かなー

フェアリーテイルの作者がキャラデザということもあり、モンスターに愛嬌があって良い感じですね。

もっとも、これ深夜に放送されているのですが、普通に夕方でも問題ないし、なんなら土日の午前に放送してもいいぐらいの内容。つまりは子ども向けて感じでフェアリーテイルや同じ作者の作品のレイヴと比べるとマイルドといえば聞こえが良いがパンチ不足に感じられるかな。

ストーリーより王道ファンタジーのシチュエーションを楽しむといった印象でバトルシーンはそれなりに見応えあります。そして、スローライフなシーンもあり、原作がゲームだからでしょうけど、個人的には退屈でしたね。

総じて可もなく不可もなくながらゲームの宣伝としてはそれなりの出来だったと思います。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 6

78.9 3 カタルシスでファンタジーなアニメランキング3位
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかII(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (666)
3441人が棚に入れました
その街には多くの神々が住まい、その街の中心には地中奥深く――深淵へと至る『ダンジョン』が存在する。その街の名は迷宮都市オラリオ。女神ヘスティアと冒険者ベル・クラネルは、相も変わらず主神とたったひとりの眷族という最小構成。だが、世界最速のランクアップという偉業を成し遂げたベルには、これまでにないほどの視線が注がれ始めていた――迷宮・出逢い、そして冒険――これは再び綴られ始めた、――少年が歩み、女神が記す【眷族の物語】――

声優・キャラクター
松岡禎丞、水瀬いのり、内田真礼、細谷佳正、赤﨑千夏、早見沙織、大西沙織、渡辺明乃、千菅春香、KENN、逢坂良太
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

さらに暇を持て余した神々の遊び

かつて「タイトルで損をしてる」とも謳われた『ダンまち』こと『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の2期でございます。

意外にも真面目にダンジョンRPGしてたことを好意的に捉えられてたのは周知の事実かと思います。
外伝を挟んだり、劇場版を挟んだりしてからの満を持しての2期でした。そしてのっけから重要なこと↓

 {netabare}今回はダンジョンに入りません!{/netabare}

真面目なダンジョンRPGを期待してたところ肩透かしを食らいました。
ここは評価別れそうなところですね。「タイトルで損をしている」なら可愛いほうで「タイトル詐欺じゃん」となると穏やかではありません。面白ければ不問に付される程度のことでしょう。
ダンジョン入らずに何するの?は本編でご確認ください。ちなみに私は特に気になりませんでした。
やや人の出入りはあるものの1期で良いと感じた部分はそのままに、世界観を拡げてくれたと感じられたことが理由です。

【1期で良いと感じたポイント】
 1.ナメたタイトルのわりにはまともな内容
 2.ヘタレな主人公が苦難を乗り越え成長していく
 3.ハーレムは申し訳程度(と感じる)そして俺TUEEEも申し訳程度(と感じる)
 4.緩急つけた魅力的なキャラたち

この1.~4.がブレてないんですよね。外形は変わっても脈打つものは何だろう?に着目すると一本筋が通っている。そんなお話になってます。
原作が長寿シリーズであり、世界観がきちっと固まっていると思われる作品です。
導入部分は正統派ダンジョンRPG(1期)。実は群雄割拠であることを説明する目的でロキ・ファミリアをピックアップして作品の幅を横に拡げた外伝。
そして第2期。オラリオという世界の中心みたいな場所があって、神々と眷属がファミリアを形成していることが前提だったこの世界の根本部分の説明がなされます。

オラリオ外の地域や人について言及がなされ、その比較文化的観点からダンジョンのある都市オラリオの世界での位置づけがわかってきます。
さらに、本作の特徴でもある神々と眷属の関係性や異なるファミリア間のルールなどにもメスが入ります。1期の時から小出しにはなっていた


 “なんでダンジョン中心の世界観形成がなされてるの?”


神々の思惑やこれまでの歴史を踏まえて明らかになっていった2期でした。
私は1期のレビュータイトルに “ 暇を持て余した神々の遊び ” とネーミングしたわけですが、暇かどうかはさておいて、奇しくも そのような様相を呈していったわけです。

1期のおさらいを兼ねた特別編の第0話を除いての全12話。
{netabare} 終わってみれば「3期あるよ!」アナウンス込みの俺たたエンドではありますが、{/netabare}世界観を拡げてくれた第2期となりましょう。
1期気に入った方は放っといてても鑑賞候補に挙がるでしょうから、その時に「ダンジョン入らないけど意味はあるよん」くらいの構えで楽しんでいただけたらよろしいかと思います。
OPEDは特に印象に残らない普通の曲でした。




※ネタバレ所感

■全12話の構成

{netabare}大きく3篇に別れてましたね。

#1~#4 アポロンとのいざこざ
#6~#10 イシュタルとのいざこざ
#11~#12 痴話喧嘩{/netabare}

{netabare}日常回の果てに視聴者が食いつきそうな見せ場(10話の春姫救出バトル)を提示してちゃんちゃんではありませんでした。

前2つのアポロン編とイシュタル編。
前者でヘスティアファミリアの増員、後者で春姫とベルくんのやり取りを通じ英雄の定義を試みます。
最終2話で「神の思惑」「ダンジョンクエストの最終到達地点」「オラリオとオラリオ外」を提示しての終幕でした。

興味深かったのはアポロンとイシュタル双方に対するフレイヤの態度。ベルくんにご執心な女神様がアポロンにはやや寛容でイシュタルには観た方はご覧の通りなほぼ真逆な対応をしました。この境界線って何だろう?
酒場のシルちゃんから貰った緑色の石がヒュアキントス団長の即死攻撃からベルくんを守りました。割れた石の下にはフレイヤの刻印。なんでシルちゃんがそんなマストアイテムを持ってたかは不明ですが、あくまで間接サポートです。対してイシュタルにはカチコミ入れての吉原炎上。

ベルくんが超えられそうな壁なら捨て置いてるというのか?
ベルくんに興味を示した面々のベルくんへのアプローチの仕方によって態度が変わるのか?

未だ私にはよくわかっておりません。{/netabare}


■神と眷属の関係
神と眷属の関係、ファミリア間のルールなど詳細がわかってきました。

{netabare}・別のファミリアは抗争に口を出せない ギルドもファミリア間抗争に口出しできない{/netabare}
{netabare}・ファミリアの移籍には神の許可が必要

成文法はなく暗黙の了解みたいなものが多いようです。ギルドも仲裁の権限を与えられてるわけではないというのは驚きでした。控えめにいって神々の匙加減、悪くいえば気分次第。
ふざけてそうでフレンドリーそうでそうは言っても神は神で絶対なものであることが伝わってきます。{/netabare}


■ベルくんが主役の理由
みんなベルくん好きですね。

{netabare}オッタルに「ここにミノタウロスの群れを呼べないかしら?」と表情変えずに嫉妬するフレイヤを筆頭にメインネタだったアポロンとイシュタル。ヘスティアは言わずもがなです。
ヴァレン某との初ダンスのサポートをするミアハやヘルメス。援軍かけつけのタケミカヅチその他神様たちに愛されております。
その理由の一端が明かされてましたね。ベルくん本人の英雄願望と辻褄の合うネタ明かしでした。{/netabare}



※オマケ

■春姫さん正妻説
海外の映画を観るとよくわかるんです。娼婦がヒロインの作品はとかく暗い話が多い。
立場を超えた愛を描いた『プリティウーマン』『ムーランルージュ』などの名作も入りは男が上、女が下からスタートします。
対して日本はびっくりするほど対等な目線で描かれることが多いと思います。

{netabare}本作のイシュタル編もまさにそんなお話。娼館というより遊郭の佇まいであったことも大きいかしら。身請け制度は海外にはなかったと思います。
ちょっと日本式の捉え方について海外の反応なんて眺めるのも面白いかもしれません。
ヒロイン春姫さんだけでなく、アマゾネスを統括していたアイシャを2期屈指の好キャラとして描いてもおりました。職業に貴賎なしは言い過ぎかもしれませんが、対等とするに抵抗はない。日本人の皮膚感覚です。{/netabare}

{netabare}イシュタル編はベルくんと春姫を通しての英雄の定義と申しました。

別の作品レビューで触れた記憶があるお話。海軍大将を務めあげ、第16、22代総理大臣となった山本権兵衛の妻ときは遊女です。
詳細は他に譲るがこの男。ときを貰い受けるために身請けではなく強奪という手段を強行し(結局身請け金は支払った)、晴れて夫婦になって以降は、生涯を通じて妻に尽くした剛と優の者であったとされています。ときも出自をわきまえ公の場には一切出てこなかったとのこと。

ベルくん↓
「あなたが娼婦だからですか?英雄にとって娼婦は破滅の象徴。あなたはそう言いました。だけど僕とあなたが憧れた英雄はそんなんじゃない!たとえ娼婦でも!恐ろしい敵が待ち受けていたって!英雄は見捨てない!」

日本人にとって“英雄”という概念は欧米人と比較すれば希薄なところではありますが、前に出過ぎない春姫の印象と合わせて、実在したとある夫婦を想像させるものでした。{/netabare}


{netabare}ただちょっとねというかなんというか。
なにがなんでもヒロインは生娘にするという断固たる意志を感じるところがいやはやなんともw{/netabare}



視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴

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2019.10.02 初稿
2020.04.18 修正
2021.10.15 修正

投稿 : 2025/04/19
♥ : 65

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

1期目よりも好きかもしれません。

…とか書いていながら1期目のレビューを書いていないことに今、気がついてしまった(笑)。

このレビューを書いている時点では第4話まで観終わっています。第1話での主人公ベル・クラネルとアポロン・ファミリアのヒュアキントスとの間の因縁絡みの一連のエピソードが第4話で終わって一区切りといったところですね。

原作を読んでいないのでこの先のストーリーとか特にわかっていないのですが、1期目で築いた人間関係(いや、神様もおるけど)が活きてくる展開で今のところわりと楽しめています。

逆に言うと、1期目を観ていないとまったく楽しめない気がします。外伝の『ソード・オラトリア』も観ておいた方が良いですね。

そういえば、だから何だという話でもないかもしれませんがこのシリーズは劇伴音楽が結構良いですよね。音楽という意味では主題歌以上にそこを評価したいです。

2019.9.30追記:
作中における「神様」と「人間」との関係にフォーカスがあたる2期目でした。そして作品タイトルに反して、この2期目はろくにダンジョン探索はしていません(笑)。

それとリアルでは親交が深いとの噂の水瀬いのりさんと大西沙織さんですが、演じるキャラの出演バランスは大きく差がついてしまいましたね。バレン某くんはヒロインの一人のはずなんだけど、最終エピソード以外では影が薄かったなあ…。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 44

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

主人公の優しさが全くブレない、ファンタジー作品の2期

多くの神々やその眷属たちが住まう世界を舞台にした、ファンタジー作品の2期。全12話。
前作では、ダンジョンでモンスターと戦ってレベルアップするみたいな展開が多く描かれていましたが、今回はファミリア同士の諍いが物語の中心。主人公たちにちょっかいを出してくるような、わかりやすい敵というか悪役がいるので、単純ながら確実に盛り上がるストーリーになっていました。1期の感想では、主人公が優しすぎて、ときどき生温く感じる、もう少し厳しさのある主人公のほうが好みかも、というようなことを書いたのですが、今作でもベルくんのキャラは全くブレておらず、相変わらずの絶対的な優しさです。ただ、今回観ていると、物語の中で周囲の人たちからベルくんが慕われるのは、たとえ甘くても、この優しさがあるからこそだということも理解できて、やはりベルくんはこれでいいのだと考え直しました。
作画は良好。声、音楽も悪くなかったです。
最後まで観終わって、シンプルで、余計な衒いのない王道の物語になっていて、普通に楽しめました。個人的には、前作よりも面白かったです。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 16

61.4 4 カタルシスでファンタジーなアニメランキング4位
ストレンジドーン - STRANGE DAWN(TVアニメ動画)

2000年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (33)
207人が棚に入れました
ある日、異世界に飛ばされてしまったふたりの女子高生・ユコとエリ。
強い日差しの下、奇岩が立ち並ぶ荒野をあてどもなく歩き、川で休憩してるところへ突然、小さな生き物が襲ってくる。
それはこの異世界での「ヒト」であったのだ。シャルと名乗る辺境警備隊隊長によって助けらた二人はシャルの村に案内される。村では「魔人」と呼ばれ、救世主扱いされ村人総出の歓迎の祭が開かれるのだった。
そんな折、魔人が村にやってきたという情報を得た他部族が村に侵入して戦いが始まり、ユコとエリたちはそこに暮らす小人たちの戦争に巻き込まれてしまう。

chance さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

【ガリバーFT】【ヒューマンドラマ】ファンタジーってそもそも逃避の文学って言われたし

小人だらけの異世界に召還された女子高生二人のシリアスファンタジー(ガリバー風)(ギャグほぼなし)

原住民からは魔人と恐れ崇められるものの、当人達は特異な力があるわけでもない唯の女子高生(いちおうデカイだけ)
”いや実際異世界に飛ばされても、ご都合能力が備わってなければ困る挙句不幸になるだけだよね”展開で、数多あるご都合ファンタジーに冷水をぶっかける様な対極作風です。

また主人公達含めリアリティある自己中人間描画は「俺こーいうタイプ嫌いなんだよね」キャラを数多く排出し、見応えあるドロドロのヒューマンドラマが楽しめます。
※社会人経験を積んだ人なら「あーいるいるこーいう奴」ってのに出会えるはず・・・って事は大人のほーが楽しめるアニメかも。

クライマックスはポカーンでしたが・・・

ご都合作風よりは、不快な人間心象描画があってこそ、物事は思い通りにいかず不幸がおしよせてこそのヒューマンドラマでしょと感じる人にオススメです。
あと、この作品を楽しむ上で、FTはあんまり関係ないです。たぶん。

ちなみに上記文は酷評ではなく私的褒め言葉です。面白いですよ。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 6

Moji さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

異色のファンタジー

気弱なエリ、自分勝手のユコ。
どちらに共感するかによって見方や感じ方が違ってくるだろう。
この二人、登場シーンから現代と違う世界にいて「?」状態だが、それは視聴者も同じ。
普通は異世界に飛ばされた人間がドッキューン、バッターン大活躍するのだが、この二人はまったく役に立とうとしない。
あっ、と言う間に3話(DVD1枚)を観終えてしまった。コーヒーを煎れて次へ・・・、と見始めたら止まらなくなってしまった。
たぶん、今までにないパターンで、現代からファンタジー世界に飛ばされてきた二人の考え方がヘンにリアルなためだろう。
恐らく、多くの現代っ子はそんな思考や行動ではないだろうか。
そのため、小人達との思考のズレがまた面白い。
エリとユコは現代に戻れるのか?結末はある意味衝撃のラストである。「ど~なっちゃうのぉ?」

投稿 : 2025/04/19
♥ : 1

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

大好きだ。

原作佐藤順一監督。

異世界に飛ばされてしまった女子高生ユコとエリ。
そこは小人が住む世界で戦争の真っ只中。
魔神様と崇められてしまう2人であったが…

ガリバー旅行記の小人の国だけを抜粋した感じだろうが、この作品の魅力はなんといっても主人公の女子高生がただの傍観者であるということ。
膝下くらいしかない小人なのだからちょい蹴飛ばしただけでも倒せるのにそれすらしない。
元々友達という仲ではない2人なので、意見の食い違いとか、トイレはどうしようや月1で来る女の子の日の相談とか、どうやったら元の世界へ戻れるのかだけ。異世界へ行ったら勇者とか英雄として大活躍するのは多数あるが、素直な行動というか、リアルで良いと思う。

横手美智子渾身の脚本と言えるのがこの作品で大好きだ。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 3
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