2006年度のカウンセリングおすすめアニメランキング 1

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80.6 1 2006年度のカウンセリングアニメランキング1位
NHKにようこそ!/N・H・Kにようこそ!(TVアニメ動画)

2006年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1539)
7908人が棚に入れました
大学を中退して4年目の佐藤達広は、ひきこもりとなっていた。佐藤は、自分が大学を辞め、無職でひきこもりであることなど全てが、謎の巨大組織の陰謀であると妄想する。その組織の名はNHK(日本ひきこもり協会)。そんな折、中原岬と名乗る謎の美少女が佐藤の前に現れる。佐藤をひきこもりから脱却させるべく、岬は「プロジェクト」の遂行を宣言。その「プロジェクト」の目的が不明のまま、岬による佐藤のカウンセリングが始まる。

声優・キャラクター
小泉豊、牧野由依、阪口大助、小林沙苗、早水リサ
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

人間失格

とびきりの分裂病だ。

そして神様はとびきりの悪者である。
いつも驚くほどの不幸を用意している。
人生の円グラフは歪な形で表示されるのだ。
苦しいが90%、例外なんてない。

主人公サトウは衆人の目を気にし引き籠る。
{netabare}彼の妄想は日々悪化し、大学を中退する。
心の統合に失敗したのか?
グレートマザーが完膚なきまでに立ち塞がる。{/netabare}
そうだ人生を断とう。

ネトゲ廃人・マルチ商法・自殺幇助の会、
容赦なく襲ってくる亡霊化したものたち。
消え伏せろ悪党ども。
麻痺させることだ、ぎりぎりまで思考を。
曰く「死に至る病」とは絶望らしい、
絶望とは、自己の喪失だって?
冗談じゃない、本当の孤独を知るべきだ。
そうだ人生を断とう。

このアニメが良質だと感じるのは、
{netabare}引き籠りを贅沢なことだと言及したことだ。
死を選ばぬ限り人生は続いていくのだから、
何かに夢中になり生きていくしかないのだ。{/netabare}

糞ったれめ、今こそ対決の時なんだろう。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 72

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

僕らの青春を 大げさに言うのならば<改稿>

[NHKにようこそ!]

大学を中退して4年間ひきこもっている主人公:佐藤達広。彼はひきこもりであることが、謎の巨大組織NHK(日本ひきこもり協会)の陰謀だと妄想していた。そんな彼のもとに中原岬という女が現れ、佐藤をひきこもりから脱却すべく、岬のカウンセリングが始まる。

原作未読。
ひきこもっている佐藤君を救う為に、カウンセリングが始まっていくのですが、彼は自分はひきこもりではない事を証明する為に色々やらかしてしまうw隣に住む高校時代の後輩:山崎と一緒にギャルゲー作ったり、自殺のオフ会に何故か参加して、自殺する寸前で助かったり、課金ネトゲーにハマって損をしたり、はてはマルチ商法にまでひっかかってしまうw

この作品、割とコミカルに表現されていて重たくは感じなかったです。佐藤君以外の登場キャラも一癖ある連中で、それぞれ悩みを抱えている。作中、人は自分よりダメな人間を探して安心すると言った表現があり、皆、佐藤君にならありのままの自分の弱さを見せられる。主人公だけではなく他の登場キャラの弱さもしっかり描かれているのも見所。

自分も少しの間引きこもった事があります(苦笑)その時は自分探しみたいな感じでひたすら本読んだり趣味に没頭したりしていたのですが、本作を改めて振り返ってみると引きこもりの人とこんなにも献身的に付き合ってくれる人はそうそういないものだと感じた。そりゃあ作り話なんですけど一度こもった人、それに近い憂鬱な人なら分かると思う。この作品がどれだけ人間臭くてある意味眩しいかと。主人公おいおいって思う人も少なくないと思いますが追い込まれて引きこもりになると、こんな風になるセオリーに近いものがあって、自分もダブル部分が少なくなかったり。そんなこんなでコミカルに描かれてはいるもののリアルな部分もあって、そんな不甲斐ない登場キャラみんな愛せるし、大げさに言うのならば、きっと僕らの眩しい青春の形なんだろう。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 55

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

受信料とるあそことは無関係(微調整)

あまり引き篭もりに見えない引き篭もりの主人公とそれを更生させようと頑張るヒロインを眺めるアニメ。
コメディ&シリアス。
全24話。

タイトルからあのNHKを舞台にしたアニメかと思いきや引き篭もりの更生物語。
ギャンブルが出来ないカイジみたいな主人公(早い話がダメな人)とアニメギャルゲ大好きな後輩、天使のようなヒロイン。
大体この3人を主軸にネトゲ依存 マルチ商法 自殺オフ会等の危ないエピソードを面白おかしく時にシリアスに描かれて行く。
基本的に終盤除き主にコメディなのだが油断してるとちょっといい話で多少泣かされる。
メイン3人のやり取りも見ていて結構楽しく、たまに羨ましくもなる。
特に後輩山崎との関係は、ある意味理想的とも言える。

この3人もそうだが、その他に出てくるキャラも大体何か問題抱えてる点もリアルと言えばリアルで面白い。
本作をシリアス一直線でやるとおそらく途方もなく重く欝な物語になってたはずだから基本コメディ風にしたのは個人的に成功ではないかと。
さすがに終盤はシリアス多目になってくるがこれは話の展開上仕方ないしシリアスはシリアスで結構良く出来てるんで退屈はしない。

難点は、やや人を選ぶ物語と言うことなんだろうが元々原作からして万人向けにしようとは思ってないような気がする。

引き篭もってれば、いつか岬ちゃん(ヒロイン)が目の前に現れてくれるという希望を持たせた罪作りな作品。

自分は小説と漫画版も知ってるが、このアニメ版の岬ちゃんは原作と違い本当に可愛い。
原作は原作で味のある岬ちゃんだがアニメ版の足元にも及ばないだろう。
漫画版は読みやすいんで余裕があれば見てみるのもいい。アニメ版とは結構違いがあり面白い。

こんな子が現れて構ってくれるならそりゃ引き篭もるのも悪くない。
勿論ただ可愛いだけで終わるようなつまらんヒロインではないがその辺は本作見て貰えたら納得。

どうも余り有名とは言い難い作品らしいが、余り知られてないのは勿体ないと素直に思える良作。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 51
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