オーディションで東京なTVアニメ動画ランキング 5

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のオーディションで東京な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年07月04日の時点で一番のオーディションで東京なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.6 1 オーディションで東京なアニメランキング1位
ランウェイで笑って(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (385)
1482人が棚に入れました
身長158cmの藤戸千雪の夢は、パリコレモデル。モデルとして致命的な低身長を理由に、周囲は「諦めろ」と言うが、それでも折れない。そんなとき、家族を養うためにファッションデザイナーの夢を諦めようとする都村育人に出会う。――これは一途に夢を追って走り続ける、2人の物語。

声優・キャラクター
花守ゆみり、花江夏樹

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ふたりで歩く奇跡のランウェイ

アニメーション制作:Ezo'la
監督:長山延好、シリーズ構成:待田堂子
キャラクターデザイン:金子美咲、
音楽制作:片山修志、鈴木暁也(Team-MAX)
原作:猪ノ谷言葉

幼いころからパリコレモデルになることを
夢見ていた少女、藤戸千雪。
父はモデル事務所ミルネージュを経営。
才能と環境に恵まれた、
モデルになるために生まれてきたような
少女だと誰もが思っていた。
しかし、彼女の身長は、小学4年生のときの
158センチのまま止まってしまったのだった。

一方、子供の頃から服を作るのが
大好きだった都村育人は、
抜群のファッションセンスとアイデアを持ち、
類まれなる才能を秘めていた。
ところが、母が病気で妹が3人いる
母子家庭の長男のため、服作りの勉強のための
専門学校に行くことは難しい状況。
ファッションデザイナーへの夢を諦めかけていた。

不遇なふたりが偶然に出会う。
そのことによって化学反応が起こる物語。

諦めと挑戦の間で揺れ動く表現がいい。
誰もが無理だと思ってしまう状況のなか、
小さな奇跡をひとつずつ起こすさまは、
観る者にある種のカタルシスを与えてくれる。

折れない心。
いい大人なら、誰もがそんなものは幻想だと知っている。
いくつもの挫折を経験した者は、
可能なことと不可能なことが分かってくる。
現実はそんなに甘くない。
ただ、知識や経験は行動する勇気を
失わせてしまうこともある。

私が好きなプロボクサーのひとりに
今では世界的に有名になった井上尚弥がいる。
彼がバンタム級に階級を上げて、
階級のトップを決めるトーナメントのWBSSに
参戦しようとしていたとき、
アメリカの興行でメインを張れるようになると
私が主張しても、周りの海外ボクシング通からは、
絶対にあり得ない、と断言される始末だった。

もちろん、こういうマイナスの意見は、
ボクシングに精通しているからこその主張でもある。
アメリカのボクシング界において、
バンタム級という軽量級で
メインを張るなんてことは、過去にほぼ例がないからだ。
体の小さい者は、アメリカボクシング界で
大成功することができない。
ある意味、常識のようなものだ。
アメリカに近いメキシコ系ならいざ知らず、
日本人ボクサーが人気になって成功することは、
人種的な興行面から言っても難しかった。
そして、これまでの日本のボクシング史においても
皆無といっていいことだった。

ところが、その話から2年後のWBSSが終わった現在、
「絶対にあり得ない」ことが実現されようとしている。
それどころか、世界のボクシング界の頂点の評価を
日本人が受けるという可能性すら見え始めている。
あまりにも当然のことながら、
挑戦する者だけが、夢を実現させることができる。
周りで騒ぐだけの者が、その挑戦や目標を
完全否定したり、笑うことは正しいのだろうか。

『ランウェイで笑って』は絶対に無理だと
言われることに無謀にも挑戦する
過程を見せる物語だと思う。
そこをどう表現するかがいちばんの見せどころだ。

ファッションデザイナーという職業についての
知識は全くないので、この作品について
どこまでリアリティがあるかは判断できない。
パターンナーを拒否して育人がこだわることや、
作っている服そのものに説得力があるのかも不明。
しかし、そういう細かい判断は関係なく、
最初の3話の流れや仕掛けは、抜群に面白かった。
この3話だけで完結していて、
タイトル回収まで行っている。
心情の変化や、勝負の見せどころの表現は、
リアリティ面は別にしてとても良かった。
しかも、駆け出しの雑誌編集者まで登場させて、
彼女の背景も見せた上で、心が動かされる描写を
入れたのが素晴らしかった。

また、育人が柳田の仕事場で揺れ動く心情を
見えない千雪の背中で押し返してくれる描写もいい。
どれだけ成功している人間でも
折れそうになる瞬間がある。
それを支えてくれるのは、
やはり身近な人たちのこれまでの言葉や
存在そのものなのだ。
人々の心の動きを実に丁寧に表現していた。

4話以降は、服飾芸華大学における
コンテストに参加する育人が中心となる。
そこに、モデルとしての才能に恵まれながらも、
デザイナーになることを切望する長谷川心や
ヨーロッパから帰国した千雪、
有名デザイナーを祖母に持つ綾野遠も加わり、
ラストへ向けて物語が展開される。

登場人物の描写が脇役についても丁寧なのが好感。
心のマネージャー・五十嵐優と
千雪の憧れでもある成岡雫の過去を含めた
掘り下げのシーンひとつとっても
きちんと表現されている。
千雪の歩いた道を後ろから付いていく雫の決意を
ふたりで歩く絵とともに見せる手法など、
心に響く描写がなされている。

個人的にはとても優れた作品だと思うが、
ファッションに対しての知識がない者に対して、
説得力を持たせるところまでは至っていない印象。
不可能なことに挑戦する物語の設定上、
ある程度は仕方がないが、
デザインや技術的なことに対する解説を
もう少し加えたほうが、より話に入り込めるだろう。

とはいえ、目指しているところがはっきりしていて、
キャラクターを深く掘り下げている点は好みだ。
ファッション業界にスポ根の要素を取り入れ、
それが上手く噛み合っている。

ランウェイという言葉には
「助走路」という意味もあるそうだ。
千雪と育人が歩き始めた奇跡のランウェイは、
パリまで届くのだろうか。
(2020年4月18日初投稿)

投稿 : 2024/06/29
♥ : 59
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

やれることもやれないことも何でもやる

原作けっこう既読


「これだけの個性、誰が持ってる?」

一人の野球解説者がその年大注目のドラフト1位の選手について意見を求められこう答えた。
実はこの発言には少し驚いた。リアリズムに徹し、日本シリーズで完全試合目前の投手を9回交替。鉄板のストッパーを投入し勝利をもぎ取った采配。リップサービスとは無縁の人物と思ってたからである。
それまでにこの類まれな個性を持った高校生には「プロはそんなに甘くない」「一つに絞ったほうがいい」一流の元選手、元監督。解説者の多くがそんな言葉を投げかけていた。世間の盛り上がりをよそに“その世界に身を置いた者”だからこその説得力を武器に若者の挑戦を否定的に捉えていた。せいぜい「いいんじゃないんですか。頑張ってほしいですね(棒)」とマイクを向けられた現役選手が当たり障りなく言うくらい。

 {netabare}その道のプロが無理と言ったらそういうもんかと思う{/netabare}

本職の多くが否定的に言うもんで、徐々に投手と野手どっちがいいか?みたいな論へと流れていったのを覚えてる。ドラ1高校生の名は大谷翔平。大谷の挑戦に支持を表明した解説者は落合博満である。落合は続ける。

「あの年のピッチャーNO1ね。バッターNO1。大谷に勝る選手は1人もいなかったの。これは、誰が何を言おうが、これは事実だと思うの」
「じゃあ、どうするんだろうって考えた時に、どっちもトップクラスなんだったら、やりたいならやらせてみなければ。皆が言ってるのは、現場で何をやってるかじゃなくって、考えて、それは無理だろうとか、無茶やるなよって話なんであってね。本人がやるってものを止める必要もないだろうと」

と日本ハム・栗山監督の決断に賛同を示し、自分が監督でも二刀流に挑戦させるとした。リップサービスをする人物でないことは野球ファンなら誰でもおわかりになるだろう。
そして物語の主役大谷は当初の目標でもあったメジャーリーグに舞台を移し、“二刀流”に挑戦中。比較対象がベーブ・ルースだったりする凄さを我々は現在進行形で味わえているのです。


前置き長くなりましたが、この一連をファッションの世界に置き換えた話が本作『ランウェイで笑って』で展開されております。たぶん。

マガジン案件全12話。もの珍しいW主人公スタイル。
パリコレを目指す本作のヒロイン藤戸千雪(CV花守ゆみり)。彼女の身長は158cm。要件と言われる175cm以上を満たしておらず絶望的。救いは夢に向かって腹は据わっていること。「覚悟はいいか?オレはできてる」を地でいく娘。
デザイナー志望(だった)本作の主人公都村育人(CV花江夏樹)。大卒専門卒が要件の業界に於いて進学することを彼の家庭環境が許してくれません。超貧乏で妹たちの学費を稼ぐ使命があるのです。

下手に知ってると無茶なことにしか見えない二人の挑戦。
人事やリーダー経験のある方。才気溢れる都村くんを雇えるでしょうか?
現場で実際に働くとなるといろいろ知識が必要で、そこらへん空っぽです。知識ないから基本的な指示しても「できません」って言うだけだし、何よりこの手の子って繊細な子が多すぎ。となると手間かけて教育しても、勝手に自信喪失してフェードアウトしていったり。丁稚経験ないので理想と現実のギャップとか、学校で専攻してきた人の手際のよさとか見て心が折れちゃう。そんな新人を腐るほどみてきたことでしょう。
千雪の状況はもっと絶望的です。
タッパが要ることには理由があって、その常識は業界あまねく共有されているディシプリンのようなものです。つまり“身長が足りてない”ことでノーチャンス。落とされようが文句は言えません。読者モデルなど雑誌を主戦場にする手はありましょうが、彼女の目標はパリコレをゴールとするショーモデルというのでワンチャンないところからスタートです。

「喝っ!」と張○さんに秒殺されることは確実。まぁハリさんだけなら信憑性怪しくても、ノムさん、原辰徳の優勝経験監督。古田、仁志、谷繁らの理論派。総出で「お前はプロには向かん」と突きつけられる感じです。


という事情も考慮すれば、このお話は“藤戸千雪がパリコレモデルになるまでの物語”“都村育人がトップデザイナーになる物語”である以上に、

 {netabare}“二人の挑戦をご都合主義に見せない物語”{/netabare}

である必要が出てきます。そしてそのことはおおむね達成されています。いちいち気にしてられませんが、ジャイアントキリング要素のある作品は詳細設定をミスると目が当てられなくなりますもんね。
ここのサイトを見てる方でももしかすると甲子園出場経験者おるやもしれませんが、いちいち作品内の野球回ある度に噛みついてられないでしょう。その握り方であの飛距離はありえないみたいな(笑)


さて、原作組からみればアニメは相当端折ってました。アニメ組の方気づきましたか?
決定的な説明不足には陥らなかったまるで都村くんのパッチワークばりの職人技に拍手送りたいです。
そんな駆け足とはみせない駆け足の影響なのか、サブタイトルでの作品タイトル回収が早々{netabare}(第3話){/netabare}にやってきます。
そこで何の疑問も湧かなかったタイトルの意味を理解します。“禁忌”“ダメなもの”“無理なもの”二人が夢を叶えるには常識を覆す覚悟が必要で、それを一言で言い表したタイトルになっとるのです。
そのタイトル回収回はまさにモデルの常識をぶっ壊しながら二人にワンチャンあるかもと光さす前半の勝負回でした。たぶんこのへんまで観て合わないようでしたら撤退でいいんじゃないかと思います。
メインキャラにはあと二人。モデルの才にものすごく恵まれながらデザイナー志望の長谷川心(CV茅野愛衣)。日本のトップブランドのファウンダーでありデザイナーの孫でこれまたものすごく才能あるというか圧倒的な実力の持ち主綾野遠(CV木村良平)。がずっぷりと物語に関わってきます。


そもそもマガジン案件は個人的にいつも楽しんでますのでそれこそ「いつもお世話になっております」的な仕上がりでした。
駆け足だったことの功績で最終話を一区切りとしては最高の断面で幕を閉じられたと思います。中途半端な終わり方をさせずきっちり纏め続編も期待させる理想の“1期”という感じでした。続編を期待したい良作です。



※ネタバレ所感

■セイラさんに始まりセイラさんで終わる

人気モデルのセイラ(CV牧野由依)さん。
{netabare}芸華祭で「これからも頑張ってね。デザイナーとして」と心にトロフィーを渡したトップモデルのセイラさん。他の審査員が綾野にトップ票を入れる中で心に票を入れてます。いやー怖いですね~。とはいえセイラさんの何気ない“いいね”が千雪と育人の運命を変えたのでした。今後もキーパーソンです。

☆原作ネタバレ(重度):セイラさんその後
{netabare}「やっぱり…あの時、心ちゃんじゃなくてアンタを潰しておけばよかった…!!」
セイラさんが誰に向けて言ったかは内緒。{/netabare}{/netabare}



■オーラ

なにげに好きな回{netabare}(第7話){/netabare}
{netabare}雫さん曰くモデルのオーラは体型から放たれるものと心の姿勢(自信)から滲み出る二種類があるらしい。
千雪は後者で立ち向かおうとしたけど、モデルをやめたい心のオーラのほうが遥かに上でその場にいる全員を圧倒してしまったという現実が残酷でよい。手袋用意してたり準備万端で備えているのはチビのほうなのにね。
だいたい負の感情がオーラを遠ざけるなんて迷信みたいなもので、撮影後に千雪は心に悔しさをぶつけてしまったけれど「泣いてない」と必死の抵抗を見せるあたり、ただ可愛いってのではなくて、やれることは何でも実践しようというのが見て取れます。
そういえば、運を集めるとの趣旨でゴミ拾いを率先垂範する大谷選手と同じものを感じますね。小さい粒を一つずつ拾い上げる作業をストイックに実践していくことが夢への道なんでしょう。
そういえばのそういえばで大谷と同じ年のドラ1で4球団の指名を受けて某六甲おろし球団に入団したドラゴンじゃないふじ○み選手とよい比較になります。内容は省略。察しておくれ。

そんな千雪に寄りそう雫さんも良い。
「慰めるよ。ずっと。ずっと」
優しいだけじゃないんですよね。雫さんの覚悟です。

☆原作ネタバレ(中度):雫さんと五十嵐(心のマネージャー)の因縁
{netabare}二人はかつて先輩(五十嵐)後輩(雫)の間柄。当時の雫はバラエティ志望でモデルにやる気はなし。レッスン適当、減量無視で大メシ喰らい。それでも素質はあったので事務所のエースに成りかけていた。
それなのにいきなり雫が最大手の現事務所から無名の新興事務所(ミルネージュ)に移ると言い出す。五十嵐は当然キレて罵詈雑言吐き捨てる。
数年後、五十嵐は身長の伸び悩み(167cm)と共にモデルとしても伸び悩んでいた。そんな頃、雫のパリコレデビューの報。しかも五十嵐が夢見ていたブランド『ラーレフォン』での出演。
そして闇落ち。自分は夢を叶える為に手段など選べるような立場ではないと。それからの彼女は有力者に枕営業の末、憧れだった『ラーレフォン』のランウェイに立つ事に成功。
本番直前、彼女は自分に言い聞かせる。自分は夢を叶えた、自分は幸せなんだと。そう思わないとやってられないから。しかし実際に舞台に立って湧き上がった感情は「何だ、こんなものか」だった。五十嵐はこれを機にモデルを辞めマネージャーとなる。

手段を選ばず夢を叶えたが幸せになれなかった五十嵐。
こっから以降はアニメでも描かれてること。向いてない人間に出来る事は諦めて妥協すること、正面からぶつかって挫折すること、手段を選ばず夢を叶えることの3種類しかないと彼女は信じてる。
千雪は「正面からぶつかって夢を叶える」の4つめの選択肢の只中にいる。かつての自分がダブる五十嵐は雫に引導を渡すよう言うが、雫はすでに千雪と共に歩む覚悟を決めていた。
「慰めるよ。ずっと。ずっと。」にはそんな想いが込められている。{/netabare}{/netabare}



■綾野遠くんのノルマ

デザイナーとパタンナー両方できるのに分業へのプライドで優秀なパタンナー募集中だった綾野くん。
{netabare}目標の名刺53枚越えならずの52枚でした。これトランプでいうジョーカー1枚足りないだけみたいな。
53分の1とはいえそのジョーカー1枚が都村育人という強力なカードであり、ジョーカーを手に入れた綾野くんが今後どう羽ばたいてくかも楽しみな今後でしたね。

育人が11位というのもその理由も納得。才能だけでなんとかなっちゃう物語にしないことで千雪と育人とのバランスが取れ、まるで戦友のような二人の関係に説得力が出てきますもん。{/netabare}




※ここからオマケ

■ViVi

そのまんま名前出てたので協賛か協力してるんすね、きっと。
『ViVi』は女子大か短大っぽいイメージですけど合ってます?あと『CanCan』とかありましたね。そこで大学行った方。周りの女子何読んでました?ウチは『JJ』が圧倒的でしたね。私も買ってました。下手な男性誌買うより女の子と話を合わせやすいし、女の子が家に遊びに来ると雑誌をネタにいろんな駆け引きを楽しめるかも。現役の方はどうぞ!

それはそうとアニメのほうはもうチョイ被服に作画カロリーというかデザインカロリー割いてもよかったかもしれませんね。



■長男

花江さんってそういう運命なんでしょうか。
{netabare}「ああ~…泣きそう。頑張れ長男。負けるな長男」
この鬼滅臭。病弱な育人ママは桑島法子さんが声をあてられてました。{/netabare}

{netabare}別件。『ピアノの森』ではモノローグマシマシでショパンのバラ1を演奏してました。
言わずと知れた『四月は君の嘘』の最終回です。{/netabare}



■主題歌

わたくしややもすると姿勢が隣国に厳しいことを自覚してますが、是々非々でとは思っているのです。
以前ネットコミュニティで東○神起のファンに絡まれたのも嫌な思い出だったり。それは置いといてもEDはちょっといただけない感じでしたね。
ネイティブじゃないアーティストの日本語バラードって発音の違いが目立つもので違和感が残るものです。これは国籍問わず。そのうえ特にお隣の国のアーティストの印象を端的に表すと、

 オーディエンスをうっとりさせるのではなく、本人がうっとりしてる

なんだろう。好きな人ごめんね。あ、それとなんかこの方エイプリルフールでやらかしてたけど、無事ラナウェイ(run away)できてたらいいっすね。



それと最後に一個だけ。
心ちゃんはおそらくモデルとして売れる可能性高しなので、そっちの実績作って知名度上げてから30歳くらいでデザイナーに転身という世界線に身を投じたほうが稼げてると思います。
それに向けたお勉強ということにすれば五十嵐マネの説得材料にはなりそうですがどうでしょう?



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

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2020.04.04 初稿
2020.10.14 修正

投稿 : 2024/06/29
♥ : 59

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

夢追い人はチャンスを掴み続ける

貧しい家庭の出ながら、やがてトップデザイナーになる少年主人公と、
低身長ながら、やがてトップモデルになるヒロインの成長物語を描いた、
同名ファッション業界漫画(8巻まで購読)のアニメ化作品。


【物語 4.0点】
原作の忠実な再現より、熱量を重視した構成。

1話から掴みに来て、3話までに山を持って来る。
むしろ、毎回、欠かさず熱くなれる展開を持って来る。
1クールでキリの良い所まではやる。
原作からの大胆なシナリオのカットも交えて1クール放送に適応。


【作画 4.0点】
勝負所でしっかりと作画カロリーを上げて攻めて来る。

1話ラストなど確かに一瞬パリが見える!?
ヒロインがたまに出すというビックリするほどのオーラとやらが描けていました。

このアニメ、作画班もチャンスを逃しません。


【キャラ 4.0点】
身長158センチでパリコレという無謀な夢を追うヒロイン・千雪。
殺気立った野心に揉まれる中でも、
服を作って着てもらう喜びを捨てないピュアな少年・育人。

彼らがファッション業界のシビアな現実を知る既存の成功者らが作る壁に、
挑んでは弾き返されるも、乗り越えていく熱が籠もりやすいキャラクター相関図。

長谷川 心のマネージャーも、綾野 遠も決して意地が悪くて、
後輩たちの夢を邪魔立てしているわけじゃない。
彼らにも経験や技術に基づいた矜持があって対峙して来る。

但し、アニメのハイペースだと、弁護不足な部分もあり。


この業界も色々あるのだろうが、
純粋な少年少女が夢を叶えられる舞台であって欲しい。
という願いを感じます。


【声優 3.5点】
育人役の花江 夏樹さんや、千雪役の花守 ゆみりさんを始めとした
キャスト陣の熱演により、各々、譲れない信念を抱えた、
感情の起伏が激しい曲者たちの衝突が多発する業界を再現。

但し、MBS藤林 温子アナウンサーのモデル役起用は、
盛り上がりに水を差す、時期尚早な配役。


【音楽 4.0点】
劇伴はTeam-MAXの片山 修志氏と鈴木 暁也氏が担当。
日常シーンやショーの準備シーンのBGMで、
晴れ舞台の高揚感を期待させるアレンジを散りばめ、
ヤマ場で回収する、楽曲構成を通じた伏線芸がお見事。

OPは坂口 有望さんの「LION」がサビスタートからの心地良い加速で夢を追うよう発破をかけ、
EDはジェジュンさんの「Ray of Light」がバラードで、戦い続ける夢追い人をしっとりと癒やす。


【感想】

私は当初、原作未読の状態で観始めましたが、
原作知らなくても飛ばしてるな~と突風を感じるくらいのハイペースw

ですが、今期放送アニメの中では、毎週パワーが貰える、
補給スポットとして私は重宝しました。


凡人は俺にも何かチャンスねぇかな~と寝っ転がってハナクソをほじるのみですがw
成功者は才能があって、その上、必死で努力して、
やっとチャンスを勝ち取る。否、勝ち続けなければ、
むしろピンチの中から活路を見出すくらいじゃないと道は開けない。
心身を削るギリギリの戦いを続けている。

夢を叶える上で当たり前にあることをガツンとぶつけられる、
実に気持ち良い1クールでした。


勢いに押されて、原作もアニメ化部分をほぼ購読させられてしまいましたが、
尺不足のアニメに原作をまんまと宣伝された等の不快感は特にありませんでした。

比較的ノリ損ねることが多いハイペースでも納得して折り合えたのは、
結局、私と構成・脚本の待田 堂子氏との相性なのかな?と思っています。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 50

72.1 2 オーディションで東京なアニメランキング2位
少女☆歌劇 レヴュースタァライト(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (269)
965人が棚に入れました
『舞台少女』――それは未来の舞台女優を目指す、キラめきに溢れた少女たち。ある日彼女たちの元に1通のメールが届く。「お持ちなさい あなたの望んだその星を」。輝く星を掴むべく、オーディションに集まった9人の舞台少女。光を求める想いが、執着が、運命が――舞台の上で交錯する。今、レヴューの幕があがる。

声優・キャラクター
小山百代、三森すずこ、富田麻帆、佐藤日向、岩田陽葵、小泉萌香、相羽あいな、生田輝、伊藤彩沙

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ブシロードに騙されている(かもしれない)(笑)!!→ 騙されててもいいや! でも人に勧めるとあかん奴かも…。

※あんまり作品内容の話はしてないです。それを知りたければ他の方のレビューをどうぞ。

原作は特にない、オリジナル作品。ただしTVアニメに先行して舞台公演があったという異色作。因みに舞台は観てないです。

本作ですが、テレビで深夜アニメを観ている層からすると舞台公演のCMも含めてかなり長い期間刷り込みがされてます。そういう点ではバンドリ!とかと似たような展開の仕方をしたコンテンツですね。

タイトルに「少女歌劇」と付くだけあって、作中の楽曲はそこそこ良いと思います。またキャストも「声優」としてよりは舞台公演(ミュージカル)を強く意識した選考になっている気がします。

キャッチコピー「アタシ、再生産」とかキービジュアルとかもなかなか良くて「面白そう」と思わせる出来になっていますね。

……とここまで書いておきながら実際に視聴者が「面白い」と感じられるかは今のところはかなり未知数な感じです。もしかしたら今この作品を観ている人は「良くわからないけど、きっと面白いはず!」と思って観ているんじゃないでしょうか(笑)。

かといって何故か「つまらない」と切り捨てられる感じもせずついつい観てしまうナゾの作品というのが現時点での評価ですね。

まあ、全部観終わったら本当に面白いかもしれないので私は一応、完走の予定です。元々ミュージカルっぽい物は好きですので……。

2018.8.31追記:
第8話: 神楽ひかり回。シリーズ構成的には前回の大場なな回とセットとも言えるかもしれません。この7、8話でグッと盛り上がってきた感じですね。

毎回変わるEDですが、背景でフィーチャーされるキャラと歌っている人が違っているのはもしかして今回が初パターン?

2018.9.28追記:
ブシロードの陰謀に乗せられ(?)、最終回まで視聴終了しました。

ストーリーはあってないような、ないように見えてあるような…。

シチュエーションとしてのリアリティーはゼロ(毎回のレヴューで舞台装置どうなってんだ?)なんですが、精神的な葛藤とかの面ではあるあるなのかなという感じでした。

舞台や衣装チェンジについてマジメにツッコんだらあかん、視聴者はきっと精神攻撃を受けてイリュージョンを見せられてる(笑)!

……というわけで、笑いながら観てたような場面もありましたが、多分真面目な作品です。ただ、誰も彼もにはお勧めできません!

<おまけ>
「FLY ME TO THE MOON」のタイトルをもじったと思われる、ED主題歌「FLY ME TO THE STAR」は好きでした。原曲の1小節分を2小節分に伸ばしつつ、原曲のコード進行の面影を絶妙に残してます。こんな作曲方法もあるのかあ、という感じでしたね。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 35

lumy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

商業的、だけじゃない。

原作、というかアニメ以外の周辺コンテンツは見ていません。
TV放送のCMを見ると分かるのですが、
ミュージカルをメインにしたメディアミックスという
ちょっと変わった作品です。

私はラブライブを視聴していないので、
商業的な作品というのがあまり分かっていませんが、
本作はアニメ単体でも見どころがあったように感じました。
キャラ押しというよりは、雰囲気押しですが、
なんとなくやりたいことは伝わってきます。

ただ、全体としてはキャラが多いので、
それぞれのキャラパートの回になると、
ちょっとストーリーが薄いように感じました。
1話のワクワク感と、最終話の盛り上げを全体を通して出せれば、
もう少し評価が上がったかもしれません。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 28
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

バナナイス!

日常パートは総じて面白かった。
第4話の{netabare}アリバイ作り~翌朝の先生のヒトコト{/netabare}までのくだりは腹を抱えて笑えたし・・・。
うん、日常パートはそれなりに面白かった。

キリンさんオーディションパート(ミュージカルパート)は、当たり外れが大きかった。
正直、評価が難しいな。

7話の{netabare}タイムループ{/netabare}展開以降は、少し物語の様相が変わる。

バナナの声優さんの演技の酷さが・・・。
後半の重要人物なのに!

作画は綺麗だけど、静止画が異常に多かった気がする。
途中で何回、画面がフリーズしたと思ったことか(笑)。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 28

65.8 3 オーディションで東京なアニメランキング3位
それが声優!(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (537)
2536人が棚に入れました
現役声優・あさのますみの体験に基づいた、声優のリアルな日常を描く人気同人誌をTVアニメ化した作品。新人声優・一之瀬双葉はある日「仏戦士ボサツオン」のアフレコスタジオで萌咲いちごと小花鈴と出会う。

声優・キャラクター
高橋李依、長久友紀、高野麻里佳、生天目仁美、三宅健太、小清水亜美、古木のぞみ、佐倉綾音
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

愛と感動の新人声優奮闘記。業界の真実をとくとご覧あれ。<追記;特別編>

何とはなしに観始めた「それが声優!」
こんなに感動するとは思いませんでした。
毎回、うるうる状態です。
原因はシンクロ的感情移入。
新人声優と自分の新人時代を重ねてしまった。
もちろん私の職種とは違うけど、そこは同じサービス業。
共通するものを感じました。

最初は慣れないながらも、ひとつひとつ経験を積み重ね成長する。
緊張でガチガチになることも。
もちろん、失敗することも。
叱られて泣き明かすことも。
その一方、周りから認められ、喜びに打ち震えたこともあるだろう。
そんなこんなの思いが打ち寄せ、とても他人事ではありませんでした。
客観的に考えると、こんな気持ちでこのアニメを観てる人はいないなあと思いつつ。

中堅・ベテラン声優さんがゲスト出演されてましたね。
様々な経験に裏打ちされた言葉や態度。
新人声優はどれほど勇気付けられたことでしょう。
どれほど、未来への希望を貰ったことでしょう。
人と人との触れ合い、これもまた人間を成長させる一つの原動力なのです。

笑いと感動とともに、私を明るい気持ちにさせてくれたアニメ。
それが声優!・・・なのだ!

<追記;特別編>
{netabare}打ち上げと称して温泉旅館にプチ旅行。
おっ、温泉回と思ったら、それはあっという間に終了。
売店でのおふざけが従業員の目に止まり、リサイタルへ。
クライアントを幸せにする。
それが声優!
帰りのバスでもの想いにふける双葉。
この出来事がまたひとつ双葉を成長させたようです。{/netabare}

投稿 : 2024/06/29
♥ : 59

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

〜夢の途中〜

原作未読 全13話

原作者が声優さんということもあってリアルな声優の現実を伝えています。

新人声優3人をメインにして、声優というお仕事の楽しさや大変さを伝えるお話ですね。

色々な声のお仕事を紹介しながら3人の少しずつ成長していく過程を描いてます。

また、1話ごとにベテランの声優さんがゲストに出てきます。役が本人なので素の話し方になっているような感じがしました。

生存競争が激しい世界なので、トントン拍子にいくことがないところもリアルな感じでしたね。

声優というお仕事を色々と分かって勉強になりました。

3人の苦闘する姿を暖かく見守ってくださいね。

OP 作中でメインキャラ3人で組んでいるユニット名イヤホンズが歌ってます。 「HiHi!  道なき道を! Go!Go! どこまでも!」歌詞の内容が結構リアルですね~
ED こちらもイヤホンズが歌ってますが、ラジオ番組のようなやり取りがある曲です。間に毎回有名な曲が入ります。CDで全部聞くとそれぞれの個性が分かって結構面白いですね^^

最後に、メインの3人さんも新人声優さんで双葉役の高橋李依さんは他の作品に出てきていますね。(がっこうぐらし!の直樹美紀さんや乱歩奇譚のコバヤシなど)他の2人もこれから期待してます。頑張ってくださいね^^

投稿 : 2024/06/29
♥ : 42

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

高橋李依は天才だった。

主に新人声優の日常をテーマにしたアニメ。
ストーリーは視聴に耐えるくらいに充分に面白い。

2016.06.29追記:
声優あさのますみの原作、「ハヤテのごとく!」で知られる漫画家である畑健二郎の作画による同人コミック『それが声優!』が原作。アニメ化を機会に商業出版され、2016年6月現在で3巻まで刊行、8月に4巻目が出版予定。

原作未読で視聴を開始し、途中でアニメに追いついて既刊分を読了。

各話で実在の声優がゲスト的に登場し、声優としての心得や裏話などを語ってくれる。

メインキャスト3人の中でも「一ノ瀬双葉が主人公」と言って良いくらい明確に他の2人より扱いが良い。

作中での一ノ瀬双葉はパッとしない新人声優だが原作コミックにもある通り作中作に出てくるマスコットキャラ「コロリ」の人形に声をあてて一人芝居をするという器用さがあり、また作中でも声優として様々な役を演じる場面で声優: 高橋李依のある種の天才性みたいなものが垣間見える。

その後の人気作での活躍を見ても、この人は凄い人だと思う。

2016.06.29追記:
OP「それが声優!」、ED「あなたのお耳にプラグイン!」のどちらも良い曲だと思います。

特にEDはバックのアニメーションが作中の声優ネットラジオ放送のDJをやっている設定になっていて、フリートーク的な会話が入ったり、リスナーからのリクエストという体でアニソンとかがちょこっとだけかかったりします。これがあるので毎回とばせないEDでした。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 41

64.5 4 オーディションで東京なアニメランキング4位
22/7(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (167)
511人が棚に入れました
22/7、 はじまりの物語――2016年12月の結成以降、常に新しい挑戦を続けている「22/7」(ナナブンノニジュウニ)は、 秋元康プロデュース、複数のトップクリエイターがデザインしたキャラクターと、 応募総数10,325人から選ばれた少女たちによるデジタル声優アイドルプロジェクトです。 楽曲リリース&ライブ開催、 YouTuber企画、バラエティ番組出演など、様々な分野での活動を経て、 デビュー3周年目となる2020年1月、待望のテレビアニメーションが放送を開始!グループ結成の秘話やそこに至るまでの経緯が、メンバーそれぞれの視点を通して赤裸々に描かれます。大切なこと、それは自分を信じて一歩踏み出すこと――個性あふれる少女たちが彩る、もどかしくてちょっぴり切ない青春劇を、キュートな歌声とともにお届けします!

声優・キャラクター
西條和、天城サリー、倉岡水巴、帆風千春、海乃るり、白沢かなえ、宮瀬玲奈、花川芽衣
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

【辛口コメント】「壁」の掌の上でどこまで踊ることができるのか

秋元 康氏プロデュースのデジタル声優アイドルグループ
「22/7(ナナブンノニジュウニ)」(ナナニジ)
メディアミックス展開の一翼を担うアニメ化作品。

【物語 3.5点】
センター及びグループの始動・覚醒→(8人のメンバーの個別回)→グループの危機

アイドル物としては無難なシリーズ構成で骨組みは安定。

ただ本作はアイドルのキラキラ感や萌えよりも、
秋元系アイドルに投げ掛けられる種々の疑問に対して、
運営等に矛盾はあるかもしれないが、
個々のメンバーの人生に寄与した側面もある。
という弁明が繰り返されるAKBグループのドキュメンタリー
の如きパターンが組み込まれるため、
そこに折り合えるかどうかがポイントになる。


【作画 3.5点】
各メンバーごとに人気絵師、アニメーター等を当てる豪華なキャラデザ陣。

これらを統括するメインキャラクターデザインは堀口 悠紀子氏。
京都アニメーションとも関わりが深い氏のデザインが再現されたライブシーンでは、
京アニのキャラがCG化して踊っているという感想を抱くかも。

3DCGは適宜、各モデルの動きを散らす等、不気味にならない工夫は見受けられるが、
ライブは手描き勢を沈黙させるほどではない。


私のベストシーンも{netabare}雨中の桜並木にて撮影されたグラビア{/netabare}で手描きの場面。
(単に推しが藤間桜なだけという説もありw)


【キャラ 4.0点】
ナナニジの現在のメンバー数は8人ではなく11人(経緯は公式等参照)
本作放送前年の4thシングル「何もしてあげられない」からは
歌唱もアニメMVも“11人”揃って行われている。

声優11人+キャラ11人=22人。思い入れもあったはずだが、
アニメでは敢えて8人のナナニジで通して、
1クールで個別回も全消化し、キャラを掘り下げた決断を評価。
但し、{netabare}残りの3人も最後に顔を出しますが。{/netabare}


【声優 3.0点】
ナナニジメンバー声優の熟練度、成長度はまちまち……。

終始、順調だったのは他作品でアフレコ経験もあった
藤間桜役の天城 サリーさんくらい。

特に初回、声を上手く当てられないメンバーが多く、掛け合いもぎこちない。


特に感情希薄系を中心に苦しい演技があった印象ですが、
センター・滝川 みう役の西條 和さんは、
演技力云々より根暗な性格を表現したクセのあるボイスに
視聴者が馴染むか否かという慣れの問題だと思います。

私が苦しいなと感じたのは斎藤 ニコル役の河瀬 詩さん。
メンバーで一番経験豊富な出来るアイドルという設定の割に……と傷口が広がった感じ。
ただ彼女は放送直前に卒業した前メンバー声優の後任であり高望みをするのは酷でしょうか。

但し彼女もニコル回では{netabare}吃音{/netabare}を演じる等、可能性は感じさせてくれました。


【音楽 4.0点】
劇伴はピアノやストリングスが場面を彩る上品な楽曲構成。
過去のナナニジの楽曲のシーンに合わせたアレンジ挿入も〇。

OPはナナニジ8人歌唱の5thシングル「ムズい」
ポエトリーも交えて、大人の支配下に置かれ喪失しかけている
自己の存在意義を模索する、アイドルアニメOPらしからぬ
苦~い青春ソング。ムズいよ。

EDは個別キャラ回がメンバー各々のキャラソン。
5thカップリング「空のエメラルド」もED起用された佳境にマッチした良バラード。

その他、過去のシングル曲も挿入。


私のお気に入りは3rdシングル「理解者」


【感想】
初回、懸念したよりは、無難に個別キャラ回で話数消化し、
変な方向には行かなかった印象。

ただ「壁」の指令=秋元 康氏の鶴の一声。
という見方をどうしてもしてしまう私にとっては、
日頃、秋元系アイドルに対して抱いている疑念も再燃し、
苦しさも感じるアニメ視聴となりました。

「壁に質問することは許されない」などと疑問も持たず従う事務所スタッフたち……。
チョット怖いです。

例えば、{netabare} 第三話にて、「壁」が機材トラブルが起きやすい会場を選んだ?
ことを、これも「壁」の意志なのか?とスタッフたちが感想を漏らす件とか。

第七話で、「壁」が食中りする差し入れを提供?→残された一人の超ハードワークとか。{/netabare}

「壁」が人間だったら、軽くハラスメントや犯罪なのでは?と私は感じてしまいました。

最後の、{netabare} 引退指令→反発→再始動の流れも結局、「壁」の思惑通りで、
終始、「壁」の掌の上で踊らされていたと私は解釈します。{/netabare}

業界に問題は色々あるけど、試練を乗り越えてこそ得られる物もある。
という筋書きは私の好物であるはずですが、
本作みたいに「壁」の指令として露骨に表現されると、
別にそれアイドルじゃなくても得られますよね?
だからと言ってアイドル業界の諸問題を放置していい訳じゃない。
などと天邪鬼が発動してしまいます。


そんなこんなでゾワゾワした感覚も抱いた本作ですが、
私にとっては妙に気になるアイドルアニメではありました。



【1話感想※毒舌注意】秋元グループのある種の悪趣味にとことん付き合える方だけ観て下さい。

長~い愚痴なので折りたたみw

{netabare}
ファンの方には申し訳ありませんが、
秋元系アイドルには、まだ技術的な裏付けが十分じゃない、
自己のアイデンティティ確立すらままならず、自信もない状態の少女たちを
いきなりスポットライトが当たる場所に放り込んで、
それを必死だ、青春だ、感動だと美談に仕立て上げる。
さらには、それすらも、それに対する批判や付随するスキャンダルすらも、
NHKや映画でドキュメンタリーとして切り売りする。
ある種の悪趣味があるように私には思えてなりません。


本作の導入からもAKBや坂道シリーズのドキュメンタリーと同種の不穏さを感じました。
それでも、私が視聴してしまうのは、
私自身がこうした不穏な描写に刺さる物を感じて引き寄せられてしまう悪趣味な大人だからです。


視聴中、私の中で、秋元系アイドルの半生が走馬灯のように流れました。

塞ぎがちで自己肯定感に乏しい自分を変えたくてアイドルの世界に飛び込んだ西野七瀬さん(乃木坂46卒業生)
貧困の中、弟の学費のために、病弱で何度も倒れながらも、アイドルで生計!を全うした橋本奈々未さん(乃木坂46卒業生)
ハードスケジュールの中、大人たちへの反発をぶつけた歌詞世界にシンクロし過ぎて、
しばしばぶっ壊れる平手友梨奈さん(欅坂46)

本作には今後、大人たちの理不尽な指令で、
上記のようなエピソードが再現されかねない不穏な空気で満ちています。


「ナナニジ」推しのアニメ誌『Newtype』2020年2月号の特集も拝見しましたが、
メンバーは「とにかくまじめでびっくりするくらい自分に自信がない、が第一印象」
「第1話では演者たちが役ではなく素でこんなに泣く現場を初めて経験しました」
という音響監督の証言。このコンテンツ……2.5次元世界も何だか不穏です。

だからアニメ映画のゲストタレントのアフレコ以上、プロ声優未満の棒読みくらいで、
どうか余り袋叩きにしてやらんで欲しいです。壊れますから。


これから、メンバー間衝突など、ますます不快指数が上昇する展開も予想される本作。

そもそも一部の深夜アニメや2.5次元アイドルファンにとって
前回のAKBアニメ化が文永の役としたら、今回はさしずめ弘安の役。
秋元系=“侵略者”という認識の壁がまずあって、
それらを乗り越えて視聴継続したとしても、
そこに萌えはなく、むしろ鬱展開が待っているかもしれない……。
光が差すとしても、修羅場を幾つか経た後になるのではと私は予想します。

いや……現時点では、私には、
とことん付き合える方だけ視聴続けましょうとしか言いようがないです。


それでも、付いていく!という方にオススメしたいアイドルは藤間 桜。
キャラも帰国子女、CV.天城 サリーさんもLA出身の帰国子女という陽属性。
メンバー中でいち早く"バーチャルYouTuber"活動を始め、他のアニメ作品出演歴もあるなど、
比較的、経験や技術的な裏付けもあると思われます。

推すというよりは、今後、鬱やらマズイ演出やらが襲って来た時、
キャラ面でも中の人の面でも彼女を当てにして、
どうにか完走したいというのが今の私の率直な心境です。{/netabare}

投稿 : 2024/06/29
♥ : 39
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

\ボウだー!!/

原作未読
(なんかアイドルらしい話は聞きました)

と、とととと、とりあえず落ち着いて聞いてくれ
「なんだろうこの割り切れないタイトル?」
読み方が分からず最初に手を出してみた冬アニメ

\ボウだー!!/
\ボウだー!!/
     \ボウだー!!/
 \ボウだー!!/
  \ボウだー!!/
\ボウだー!!/
         \ボウだー!!/
     \ボウだー!!/

そこは…棒の世界だった。
一体、私はどこの世界線に飛ばされたの???

暫く思考停止した程の棒声優具合…
10年に1度とかそういうレベル
でそれがメインキャスト全員という奇跡
(そんな奇跡いらなかったよ!?)

お話のざっくり概要
なんかやりたくないアイドルになりにきた
8人のアイドル予備軍的なのが
カベさん({netabare}≒秋元康?{/netabare})の指示は絶対
らしくて、それに振り回されながら
アイドル目指す?
…だ、大体そんな感じ?(多分)
えーと、演技が酷くてお話が全く頭に入らず…

こんなに話の内容が頭に入ってこない1話は
逆に始めての感覚w
一人だけヘタすぎとかは稀に良くある({netabare}日本語おかしいですがw{/netabare})
事だと、認識はしてるのですけど…
ボウ頭の8回の「\ボウだー!!/」は
メインキャストのメンバー分っすw
漏れなく棒でしたw

視聴中に「こ、こいつは異常事態だ…」と感じて
なぜか某ゲームの町にアリが溢れかえってる
そんなシーンを連想しましたw

音響監督さんは難聴なんだろうか???
と、1話視聴時に心配になったのですけど
アイドルが企画としてアニメやってると話を聞き
「なるほど…これは辛かっただろうな」
と思い、今では同情してます。

お母さん役はめちゃくちゃ巧かった
たぶん他が酷すぎたので、相対的に凄い事にw
さすがはマーキュリーさん
演技、貫禄、風格、年期w その差は圧倒的…!
メインキャスト陣の年齢知らないですけど、
多分、この子たちが産まれる前から声優本業の人
なので、比較するのが失礼なのかもですね(苦笑)

あ、2話目も気になったので見たら
劇的に巧くなってました!!!
「10年に1人ぐらい棒⇒5年に一人ぐらいの棒」
たった1話で劇的ビフォーアフターですよ。
まぁそれでもオリンピックより稀なレベルが
メインキャストに集結している訳ですけどw
特にメインヒロインは酷いっす。

作画は良いです。レベル高い。
キャラデザも凄く好み。
だけど演技…………してる?……演技ってなんだ?
………………えーと、、ひとまずおいといて
次に歌唱力……歌唱力?………
…ま、まぁアイドルだし…………
(`・ω・´)歌唱力とは投げ捨てるもの

逆に1話と最終話の演技の差を観たくなったw

視聴中につき配点はとりあえず声優だけ。
マーキュリーさんが全力で押し上げたけど、
マイナスが多過ぎてどうしてもこの値に…
それでもあの1話はこの点数で皆納得するはず。

3/29 視聴完了追記
2人以外は大分まともになりましたー
6人は普通に聞けるレベルになりますよ。

■声優
クリステルは役処が難しいのもあって
難しいんでしょうけど、ふつうの棒です。
オドオドしたキャラはほんのわずかな
アクセントや声作りで全然印象違うので実力が
ハッキリ出ますよね。単純に力不足かと。

ニコルは何か素人一人だけ混じってない?
ってレベルの棒ぐらいにはなったのですけど
酷い棒です。それでも初期に比べれば大改善…
一番、歌やダンスが巧いって設定だけに
演技のヘタさが凄く気になりました。

■物語
物語自体はスタンダードなアイドル物ですね。
一人一人の掘り下げ回をやって、
各自の苦労や悲しいお話をちょいx2入れて
解散の危機を乗り越えて大ステージ成功!
ってアイドル物で鉄板テンプレパターンです。

後半の展開もほぼ全部予想できてた内容でした。
そういう意味では3話が一番良かったです。
あの話は展開予想も当たらず、演出も神回でした
{netabare}
実際、歌よりもピアノの方が巧いから
そっちでやってった方が良くない?って思ったw
{/netabare}

あと、もう一つ予想外だったのは…
{netabare}
中尾隆聖さんが声をあてる事は予想できなかった
カベちゃん…喋るんかいw

あれで、「不幸だね~不幸だね~」とかいって、
メンバー間で殺し合いを強要しだしたら
どうしよう!?ってちょっとドキドキしたw

最終的にカベの意見を無視して行動までは
予測済みでしたが、物理的に破壊は予想できず…
不法侵入、器物損壊…罪状が増えますね(;^_^A
{/netabare}

■作画
結構、良く動くし、そんなに崩れなかったです。
手書きとCGの組み合わせも割と違和感少ない方

■キャラ
うーん、、、まぁアイドルものだしこんなもんか
今はキャラの名前と顔と性格が一致してるけど
1年後にはあやふやになりそうです(苦笑)
このキャラがこの性格じゃないとNGって
レベルの強烈な個性は無かったかな~
バランス良く配置されているけど、その分
忘れがたいキャラも少ない感じっす(;^_^A
掘り下げ回は藤間桜と戸田ジュンのが好み
{netabare}
戸田は突然変異でもしたのか!?ってぐらい
元気になった点が何故?と思わなくはないけどw
{/netabare}

総じては良かったです。
アイドル物苦手な自分が完走できたので
良い方じゃないかなーと。

推しは滝川お母さんです!
…え!?アイドルメンバー推せよって???
いやいや人妻の色気が最高です(*´Д`)ハァハァ

投稿 : 2024/06/29
♥ : 39

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

良く言えば「素材を活かす」だけど、悪く言えば「これしか手がない」なのかも。

最終話まで視聴終了。

このアニメはアイドルグループ「22/7(ナナブンノニジュウニ)」およびそのメンバー、特に滝川みうのプロモーションとしては正しく作られていると思いました。それを気に入る入らないは別としてですけれども。

さて、この最終話ですがその前に「22/7計算中 アニメ最終回&シーズン2開始 全部まとめて番宣スペシャル!」というものが放送されました。

番組中では各メンバーがアニメでのお気に入りの場面を選んだりするわけですが、番組の構成としてはバラエティー、つまり「22/7計算中」の形式を踏襲したものです。

そしてこの番組やその他の「22/7計算中」での滝川みうを観た上でアニメの最終回を観てみて、わかったことがひとつあります。「アニメの滝川みうは、完全に素材そのままではなく演技の結果としてああなっている」といういことです。
(とはいえ、下記のレビューに書いた通り素材は最大限に活かされていると思いますが。)

私は結果として滝川みうのキャラクターを大変気に入ってしまったので、この作品に低評価を付けることができません…(笑)。
(とはいえ、「声優の評価:4.0」はやはり高すぎたので、これは下げておきます。)

まあ、いろいろ書きましたけどやっぱり他の方への視聴はお薦めできないことに変わりはありません。

== [下記は第3話まで視聴時のレビュー] ==
第3話まで観終わった結果としては、「意外と面白い」という評価になっています。なので、この後も視聴は続ける予定です。

アイドルグループ「22/7(ナナブンノニジュウニ)」のメンバーが唐突に選抜され、その後のグループや各メンバーについてのストーリーが展開するという感じのアニメ作品です。

この「22/7」はキャラクターのビジュアルが先に決まり、それに対して専属の声優のオーディションを行うといった感じでスタートしたプロジェクトらしいです、知らんけど。(そしてなぜπ(円周率)の近似値なのか? > 22/7)

プロジェクトの成り立ちを考えると、このアニメは「ストーリーが先にあってオーディションをする」という普通の制作プロセスを踏んでいなくて、おそらくはメインキャストが「22/7」のメンバーというだけではなく、「滝川みう(CV.西條和)がセンター」というのは発注時の既定路線だと考えられます。

メインキャストにある程度経験があればどのようなストーリーを作ってもそれを普通に演じてもらえば良いわけですが、そうでなければどうするか?

脚本的にはいわゆる「当て書き」つまりキャストに合わせて脚本を作り、演出もそれに沿ったものにするしかないのだと考えられます。だとすると滝川みゆ役の演技力を想定した上で、製作中の多少の成長は当て込むにしてもストーリーを作らざるを得ないわけです。

その観点でこのアニメを観た時、私は個々のメンバーがどうなのか良くはわかりませんが、おそらく今のストーリーと配役は「22/7が主演するアニメ作品」としてかなり最適解に近いんじゃないかと思います。

なので、私は少なくとも本作の滝川みゆに関して「演技が上手くない」という評価はしないつもりです。そういう仕様だと思っていますので。そう考えて「声優の評価」は滝川みゆ分を無視して3.5としました。

本作は御神託を下す「壁」の存在が特徴的であるものの、当て書きで成立するストーリーとしてはきわめてベタなものだとは思うんですけど、ベタなりに面白くないわけではないので、こういう「主役と心中する覚悟」みたいなものを制作側が求められている作品の行く末が気になります。

ということで観てるんですけど、決して他の方への視聴はお薦めしません。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 38

58.2 5 オーディションで東京なアニメランキング5位
アイドル事変(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (129)
541人が棚に入れました
MAGES.原作の二次元アイドルプロジェクト。アイドル議員たちが、みんなを笑顔にするため、歌とダンスでニッポンを変えていく物語。各県代表の個性的なアイドル議員が登場!

舞台は現代の日本によく似た、パラレルワールド的な[ニッポン]。一世を風靡したアイドル議員旋風から十数年、新潟出身の元気っ子・星菜夏月がヒロイン党から新人アイドル議員としてデビュー!

環境汚染、ごみ問題、待機児童、汚職事件…山積みの問題に取り組む夏月たちアイドル議員の前に、政権与党・楼凱党が立ちはだかる。楼凱党からの度重なる妨害工作にもめげずに、活動を続けるアイドル議員たちが、やがてこの国に奇跡を起こす――。

声優・キャラクター
八島さらら、渕上舞、上田麗奈、Lynn、久保ユリカ、仲谷明香、吉田有里、赤﨑千夏、山本希望
ネタバレ

こた さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

星菜夏月は面白い子だけれど、ストーリーとしては結局最後まで何も起こらなかった……

*全部観終えて。
{netabare}爆死コースだと言われるのも納得。
だってそれ相応のストーリーと予算のかけ具合なんだもの(-_-;)
もっと早く見切れなかったかなぁ……。アニメはなんでも観ればいいってものじゃないわ。時間は有限。{/netabare}

☆個人的なハマり度
(※あくまでも目安です)
★ピーク
1話☆☆
2〃☆☆☆
3〃☆☆
4〃☆☆
5〃☆☆☆
6〃☆☆☆
7〃☆☆☆
8〃☆☆★
9〃☆
10〃☆
11〃☆
12〃☆


(前回のレビュー)
一話で悟った。
これはクソアニメw
まずキャラデザが微妙すぎ。原作は知らないけど、とりあえずアニメの絵ははっきり言って良くない。
作画はOPはまあまあ頑張ってると思った。けどストーリー上では予算ケチってるな~って感じ。髪も全然靡かないし(笑)
最後は歌とダンスで聴衆を虜にして解決~って、あまりにも展開もチープ過ぎww
でもこの作品のメインの子?星菜夏月ってキャラがいい子そうだし、とりあえず2話だけ観とくかなーって感じでC= (-。- )

実に、今期は面白いのが多い。ガヴリールドロップアウト、幼女戦記、このすば2期、小林さんちのメイドラゴン、バンドリ(うーん(-_-;)w)、うらら迷路帖(うーん(;'∀'))、おまけに再放送で四畳半神話大系、有頂天家族。
視聴継続を考えたものだけでもこれ程あるので、正直すぱっと視聴切りしたいところであった。

で、2話視聴。
内容は議員になる覚悟がどうたらで、成り行きでバンジー対決。
崖の上からバンジージャーーーンプ→ {netabare}途中縄が切れる→「もうひどいよ~(○`ε´○)プンプン!! 」(どうやら川に落ちて助かったらしい)っておいwww相当高かったぞwwwもしかして幽霊ってオチか?wwwクソワロタwww3話まで観よう{/netabare}

その後も、星菜夏月という子には不思議な力が感じられ、なぜか惹きつけられる。天真爛漫、ドジっ子、食いしん坊、どこでもいそうなキャラである。
一話で、この子には人を惹きつける特別な力があるのよ~と過剰演出してたけど、なんだかあながち間違っていないように思えてきたw

曲はOPもEDも良いと思う!OPは耳から離れないw

散々小ばかにしながら観いたので、ちゃんとレビューを書いて陳謝しなければならないと思った(;'∀')
現在8話まで視聴!
おっと、ここにきて謎の盛り上がりを見せてきてますねw( ̄▽ ̄;)wどうでしょう、途中からでも視聴してみます?w
この際、最後まで見届けることになるでしょうね(^-^;最終回まで観終えたら評価更新するかもです。ではまたヾ( ̄ー ̄ゞ))

追記:
{netabare}9話糞だった(;´・ω・)次回に期待{/netabare}

投稿 : 2024/06/29
♥ : 26
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

これは政治アニメですか? それともアイドルアニメですか? いいえ、ギャグアニメです(笑)

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
まず、このアニメで一番してはいけないのは、「矛盾点にツッコム」こと。

大切なことは、「ギャグアニメだと割りきる」こと。

そうやって気軽な気持ちで眺めることができれば、なかなか楽しめるアニメですw

アイドルが議員をするという設定は面白かったかと。ただ、被選挙権は25歳からだから、アイドルとしてはもうBb……ゲフン! まあ、そんな細かいことを気にする方は見ない方が吉ですね。なんたって、ギャグアニメですから(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
政治をバカにするな!

と、いう怒りが全っ然わいてこないのは、リアルの政治家も政治(国民)を小馬鹿にしている印象があるからでしょうか(苦笑)

どうせなら、楼外党のトップを小泉さん(過去の首相)のパロじゃなく、安倍さん(現役の首相)のパロにするくらいの気概が欲しかったな(笑) そして、学校の誘致問題を扱うとか(笑) トランプさん(現役米国大頭領)まで出してるわけだし。やはり社会風刺というのは、中途半端(保身を考えるの)ではなく、時の権力者に噛みついてこそ、価値があると思うし。

設定はおもしろかったけど、作風的に生かせていないと思いました。個人的には、「クニミツの政(漫画)のアイドル版」のようなアニメを観たかったです。日本が直面する問題を、アイドルならではのアクロバティックな方法で解決してほしかったけど、まあ、現役の政治家にもできないことが、いちアニメ制作者にはできなくてもしょうがない。私も(矛盾なく効果的な解決法は)思いつかないしね。

ただ、流石に「それ、政治家の仕事か?」「つか犯罪じゃん」と思うのが多くて、私のような屁理屈をこねるタイプの人間には、合わないのでしょう。政治家の一番の仕事は、「法律をつくる」ことなんだけどね。

まあ、苦言を呈するならば(呈してもしょうがないけどw)、アイドル議員が、「アイドル議員」なのか、「議員アイドル」なのかだけど、むしろ前半の方が、「アイドル議員」って感じがしたかな。後半は、政治家としての知名度や政治闘争を、アイドルの集客に利用してた感もw

(私は基本的にシリアス好きですが)どうせ(ギャグアニメ)なら、無理にシリアス追わないで、前半のノリのまま総理大臣まで倒し、日本を救って欲しかったですw

実際、7話目までのおバカ展開している時は3をつけていましたが、8話目以降のシリアスパートで、評価をひとつ落としました。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目(選挙w)
テーマとしては、目新しいね。多分、政治アニメではなく、普通にアイドルアニメやるんだろうなw 楼凱党って、「老害」ってことだよねw あとどうでもいいけど、筋肉痛でテーピングして、なんか意味あるの? 湿布だよね、普通w

2話目(不法投棄)
勉強会、ちゃんとやっている方向でいくんですね。え、え~! ビンタって、現役議員が傷害罪はマズイんじゃ……。そして深夜の不法侵入……。いや、死ぬやろ……。握手券商法は笑ったw 不法投棄の現代アート化は、根本的な解決にはならんな。

3話目(動物の虐待?)
これ、青島や田代島の方が観たらどう思うんだろうね。猫の被害が大変とも聞くけど。かなりぶっ飛んだ話でした。もはや、まともに解決する気がないな(笑)

4話目( )
水着回。半端ない雑さw たこ焼の売り方は笑った、ありゃ売れるわ(笑) いよいよ、( )内に書くこと思いつかないくらい、政治が関係ないw オチは笑った。

5話目(女性の社会進出・待機児童)
いや、狂言誘拐、犯罪だから。ホームアローン? 警察、無能過ぎ(笑) てか、あそこに巣が見えてるなら、煙とかいらんよ、袋でサッととればオケw

6話目(教育問題?)
稲川淳二(笑) どうせなら本人に依頼したら? やってくれそうだけど(笑) 銅像(笑) 今更飲酒程度のコンプライアンス気にするんかい(笑) 伊藤博文がグローバル化に反対しとる(笑) 最後の国会議事堂の歴史を絡める答弁は良かったかな。

7話目(税金の無駄遣い)
スタジアム建設反対って、建設会社じゃなく、行政に言わないとダメでしょ(苦笑) いや、建設会社と政治家なんて、誰よりも蜜月でしょ(嫌味)。いや、だから、公共事業の計画を一企業が勝手に変えられないでしょ。

8話目(アイドル議員の功罪)
マスゴミ感が出てたな。編集って、ホントにメディアの暴力につながると思う。ただ、マスコミの言葉にも一理はあるし。アイドル議員、連立組むのは良いけど、政策や理念が共通してるの? いや、スタジアム建設前に仕入れ増やすってw

役不足、を正しい意味で使ったのは良いが、これまでの展開的に不自然な言葉(今まで使っていた言葉と違いすぎ)。監督の「俺、皆が間違う役不足の正しい意味知ってまっせ」アピールがウザく、逆に頭悪く感じた(邪推なら、ごめんなさい)。

9話目
アイドル議員で総理までいった人いるんか。アイドル議院禁止法は、流石に無理があるでしょw 法律には詳しくないけど、色々とひっかかりそう。

10話目
超党派、というが、アイドル政党間の政策の違いがまったく見えないが(汗) あと、アイドル議員禁止法案ですが、アイドル議員の定義が難しそうだな。

11話目
シリアスパートですね。お~、素晴らしいくらいのご都合主義w うんうん、このアニメはこのくらい突き抜けてる方が良いよ!

12話目
超展開w 無茶苦茶なとこが良いねw サーフィンって、あれ?野外ステージって丘の上にあったよね、とか、どうでも良いw これでナニがドウ解決するのかはよく分からないけどw
{/netabare}

投稿 : 2024/06/29
♥ : 23

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

つんく♂プロデュース楽曲

スマホゲーム「アイドル事変」の世界観をベースに作られたらしいアニメ作品。ゲームはプレイしたことはありません。

OP/EDはかの「モーニング娘。」で有名なHello! Project(以下、「ハロプロ」)のプロデュースをしていたつんく♂さんの楽曲提供です。

声帯を切除して人口声帯にする手術をしてからはハロプロの音楽プロデュースからは離れていたとの話も聞いています(詳しくは知らないんでこれは間違っているかも)が、楽曲提供をするような復活を本作品で果たしたのであれば個人的には嬉しく思います。

作りとしてはわりと普通のアイドルアニメですが、アイドルが国会議員をやるというのが本作品のウリなんでしょうか。被選挙権とか作中世界でどうなっているのか良くわからないですが、そこはツッコまずにしばらく楽しんでみようと思います。
→ 一応「現代日本によく似たニッポン」的な感じで、現実の公職選挙法のことは考えなくても良いみたいですね。

主人公は新潟の補欠選挙で当選した星菜夏月(ほしな なつき)、そして夏月とユニット「With(ウィズ)」を結成する既に2回当選の鬼丸靜(おにまる しずか)、そして夏月が所属する「ヒロイン党」の党首である近堂幸恵(こんどう ゆきえ)といったメインキャラが1話で紹介されていました。

作品コンセプト的には、他のアイドル議員もいるようです。アイドルアニメではライブシーンが重要なんだと思いますが、わりと良かったんじゃないでしょうか…。

#「新潟からスカウト」って設定に何か既視感があると思ったら、元「モーニング娘。」(7期メンバー)の久住小春だ…。

2017.5.23追記:
観終わっていたのに、素で更新を忘れてました…(笑)。

「歌は命!」
「歌は愛!」
「歌は希望!」
「歌は神秘!」
「歌は元気!」

…って、違う違う(笑)。という訳で、某シリーズとはまた別の意味で良くも悪くも「歌って踊ればすべて解決」な強引さがありました(笑)。

政治はまあ…、あまりやってないですよね…。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 22
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