オムニバス形式でバイオレンスなおすすめアニメランキング 2

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早速見ていきましょう!

62.8 1 オムニバス形式でバイオレンスなアニメランキング1位
SHORT PEACE(アニメ映画)

2013年7月20日
★★★★☆ 3.7 (90)
471人が棚に入れました
【火要鎮】18世紀、江戸の町。商家の娘お若と幼馴染の松吉。惹かれあう二人であったが、松吉は家を勘当され町火消しとして生きる。そんな最中、お若の縁談の話が進み始めた。松吉への思いを忘れられない彼女の狂った情念からの行動は、大火事を引き起こし江戸の町を焼き尽くす。その大火の中で再びめぐり合う二人。巨大都市江戸の大火を舞台としたスペクタクル。【九十九】18世紀。嵐の夜、深い山中で男が道に迷っていた。そこで見つけた小さな祠。中に入るとその空間は突然別世界の部屋に変化する。そこに次々と現れたのは捨てられた傘や、着てもらえなくなった着物などのモノノケ達。男はその怨念を秘めた古い道具たちを丁寧に修理し、慰めてやる。【GAMBO】16世紀末。戦国時代末期。東北地方(最上領)の山中に天空より何かが落下した。直後、寒村に一匹の巨大な鬼のような化け物が現れ略奪の限りを尽くす。時を同じくして寒村に暮らす少女カオは白い熊と出会う。人の言葉を理解するその神秘的な熊にカオは救いを求めた。かくして鬼と白熊との激闘がはじまる。新機軸のバイオレンス作品たるべく、荒く力強い画面を3DCGの技術を活用し描き出す。【武器よさらば】近未来。東京。砂漠の中の廃墟と化した都市を訪れたパワードスーツで武装した5人からなる小隊は一台の戦車型無人兵器と遭遇戦となる。しかし、次第に歯車が狂い始め小隊は窮地に陥っていく。大友克洋の原作による伝説的な戦闘アクション漫画を、再構築し、リアリティと革新性のある描写をめざした。エキサイティングなアクション作品でありながらも、無常観の漂うテイストに仕上げた作品。

声優・キャラクター
春名風花、早見沙織、森田成一、山寺宏一、悠木碧、草尾毅、田村睦心、浪川大輔、二又一成、壇臣幸、牛山茂、大塚明夫、置鮎龍太郎

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

お兄ちゃんコレいっぺん大声で言ってみたかったのでこの際言わせてちょ!「世界よ!!これが日本のアニメーションだーーー!!!」

まずオイラは「ミヤザキハヤオ」「オシイマモル」「シンカイマコト」「ホソダマモル」が通じても「オオトモカツヒロ」が通じないっていう職場の後輩のその偏ったヲタク脳を叩き直してやりたい^^b










大友克洋監督以下、日本が誇るトップクリエイターが一同に集結した短編4本で構成される劇場作品
かつての『MEMORIES』を髣髴とさせるオムニバス形式ではありますが、主にCGと手描きアニメーションの融合を図った先端技術の映像もまた魅力の一つです
ってかもうほとんど作画とCGの境目はワカラン
間違いなくその分野では最先端


ちなみに今作のテーマは4本それぞれがなんらかのカタチで『日本の姿』を描いていること
つってもそれは最初の2本を作った後で決めた完璧なこじつけ(笑)
4本とも“特に深みのある作品ではない”ことを先に謝っておきましょうw
心温まるラストが印象的な【九十九】はともかくとして、他三本は「まあ見事に話の中身の無い作品が揃ったもの」で逆に大したもんですw
なんも考えず、“娯楽作品”としてご堪能頂くのがいいかと思います
アクション、ロマンス、スペクタクル、バイオレンス、SFメカ、女の子、そして笑いも・・・?w
そんなんで面白いかの?
オイラは暫し考えるのヤメたくなりました、モチロン良い意味で、こんなのを「衝撃的な作品」と呼ぶのでしょう


【オープニング】
森本晃司
Minilogue
春名風花


【九十九】
舞台は江戸時代ごろ
強面で大柄な男が一人、雨の降りしきる山中で道に迷ってしまう
男は見つけた小さな祠で雨宿りをすることにするが、祠の中には人々によってポイと捨てられた傘や流行から外れた絹織物に魂が宿りモノノケとなっていた
男を祟るかのように迫ってきたモノノケ達にしかし男は全く動じず、壊れた傘を修理してやったり、廃れた生地を仕立て直してやったり、『モノ達』の供養を淡々してやるのだが・・・

江戸時代の日本という視点と『付喪神』という日本人独自の感性から、エコが叫ばれる現代にも通ずる“リサイクル”というテーマを描く作品
説教臭い内容ではなく、むしろ主役の男の勢いの良さ、そして清々しいまでの潔さが軽快なテンポ感を生んでいます

森田修平
岸啓介
堀内博之
山寺宏一
悠木碧
草尾毅


【火要鎮】
「火事と喧嘩は江戸の花」と謳われた通り、江戸という町において最大のスペクタルといえば火災
商家に生まれながらも火事場に心奪われて親に勘当され、火消しとなった男、松吉
松吉と結ばれぬ恋に堕ちた幼馴染のお嬢様、若菜(お若)
お若の気持ちを無視した縁談の話が持ち上がる最中、悲しみの果てに狂気に駆られたお若はふとしたことで起きたボヤを見つめてある決意をする
やがてボヤの炎は大きくなっていき、二人の家と江戸の町を焼き尽くしていく
そして大火の中で再び運命の二人をめぐり合わせることになる・・・

大友克洋監督の最新作
『スチームボーイ』では“蒸気”を描いた監督でしたが、今作では迫り来る“業火”を描いております
4本の中で唯一ラブロマンスを扱った作品ではありますが、最も中途半端なストーリーテリングがなされている“最高に雑な話”でもありますw
今作のみシネスコサイズの作品なのですが上下の枠は黒帯ではなく、絵巻物をイメージした和柄の装丁になっているのが特徴
ラストシーンではこの装丁にもちょっとだけ目を向けていただきたいところ

大友克洋
小原秀一
久保田麻琴
橋本敬史
早見沙織
森田成一


【GAMBO】
戦国時代の出羽国(現在の山形、秋田に相当)
突如天から降ってきた“何か”から現れた鬼のような姿の怪物が山里の寒村で暴れだし、村の娘達をさらっていく
寒村で最後の娘となった少女、カオは人の言葉を理解する神秘的な白熊、「ガンボ」に鬼を退治してもらうよう祈る
少女の切なる願いを聞き取ったガンボは自ら鬼退治に向かい、鬼との死闘を繰り広げることに
目前に広がる圧倒的な暴力に恐れ慄くカオだったが、一部始終を見届けていた野武士の青年にガンボを差し向けた責任の重さを背負うよう「祈り続けろ」と諭される
そして二匹の戦いの行く末は・・・

この作品はもう単純明快、実に痛快、ようはプロレスがやりたかったらしいですw
極々ありがちな“昔話”のような舞台とあらすじ、しかし画面上に繰り広げられるのは圧倒的な暴力!血しぶき!肉が裂け、骨が砕ける轟音!
それ以外のナニモノでもありませんw
そう、今作のキャッチコピーは“ホントは怖い日本昔話”
コレに尽きるのではないかと?

安藤裕章
石井克人
貞本義行
七瀬光
田村睦心
浪川大輔


【武器よさらば】
富士山噴火と最終戦争で砂漠と化した東京を舞台に、大戦で失われた兵器たちを回収する任務に就く一個小隊
いつも通りに仕事をこなす彼等の前に、自律型歩行戦車「ゴンク」が立ちはだかる・・・

大友克洋の同名漫画に惚れ込んでいたカトキハジメが予ねてから映像化を懇願していたところ「カトキさんがやれば?」と大友から言われたのが出発点だとか
プロテクションスーツに身を包み、ビームライフルに電磁グレネード、UAVで武装した未来の兵士達の姿
数々のSF作品、戦争映画を踏襲した迫力の市街地戦
まさにオトコノコにとっては興奮と圧巻の連続
コレだけのために観に行っても良いのでは?そう感じすらさせてくれるラスト4本目、そしてこのプロジェクトの集大成と呼ぶに相応しいSFミリタリーアクションです!

カトキハジメ
田中達之
山根公利
堀内博之
小倉宏昌
森田修平
片山一良
佐藤順一
二又一成
檀臣幸
牛山茂
大塚明夫
置鮎龍太郎

投稿 : 2024/12/21
♥ : 20

momomax さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

THE ANIMATION!!

日本のアニメは凄いと思える作品!!
緻密で迫力がある映像は見応えありました。
人や動物が死んだり、暴力や惨殺シーンは苦手ですが
アニメーションの技として受け入れました。

森本晃司のオープニングアニメーションは
可愛くて、綺麗でワクワクしました!!

『九十九』は題材が妖怪なので、めちゃくちゃ好みです。
とても微笑ましい内容。CGが見事です。

大友克洋『火要鎮』は、江戸の大火の物語。
悲恋が大惨事に。
手描きとCGの区別が私には分かりませんが
繊細でともかく美しい。
これも好みです!!
以前、日本舞踊をやっていたので
『八百屋お七』を思い出す内容も嬉しかった。

『GAMBO』は昔話のような作画ですが
格闘シーンは壮絶で力が入りました。
思わず声にならない悲鳴をあげてしまいました。
パンフ買ってないので、白熊が何者なのか気になります。

大友克洋原作、カトキハジメ監督の『武器よさらば』
男の人は面白いのかも知れませんが、
これだけは、私の好みではなかった。
シニカルな部も分わるけど、なんかイライラしました。
どう違うのか原作を読んでみたい。

EDの「夢で逢いましょう」は違和感があり、
やっぱり好みじゃない。

絶賛ではないけど、アニメーション観たって感じです!

☆追記☆
『武器よさらば』のメカやシューティングは面白いです。
隊員の死や虚無感が好みではありませんが
私にはイライラするほど、ある意味影響あったのかと。

男性が好む作品かも知れませんね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 26

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

限られた時間の中に凝縮された様々な映像美

約68分 オープニング+短編4話
以前より興味があったのでレンタルで観てみました。

オープニング 監督 森本晃司
遊び心が満載の映像でした。楽しくなりますね〜
この世界に一気に引き込まれました^^

1 九十九 監督 森田修平
古き伝統のあるカラフルな色彩に目を奪われました。

2 火要鎮 監督 大友克洋
名のとおり、火の表現が凄かったですね。

3 GAMBO 監督 安藤裕章
とにかく迫力がありました。凄惨な場面が多いので苦手な方は気をつけてくださいね。

4 武器よさらば 監督 カトキハジメ 原作 大友克洋
近未来なお話です。機械がすごく緻密に描かれいて、内容は大友さんらしいオチですね。

日本を意識した内容との事で、日本の古い時代から近未来まで描かれています。

お話は時間が短いこともあって、単純で分かりやすい内容ですね。

でも、この短編集は作画はもちろん、カメラワークなどで様々な迫力ある作品となってます。

最後に、「アニメって凄い!」って改めて思う作品でした^^

投稿 : 2024/12/21
♥ : 30

63.8 2 オムニバス形式でバイオレンスなアニメランキング2位
高橋留美子劇場 人魚の森(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (76)
379人が棚に入れました
現代より約500年前。漁師の湧太は仲間と共に浜に流れ着いた人魚の肉を面白半分に食べてしまう。すると仲間は次々に死んでいき、湧太だけが生き残った。それどころか、湧太は不老不死の体となってしまった。

不老不死の妙薬と呼ばれる人魚の肉。だがそれは力が強すぎるために、普通の人間にとっては猛毒であり、死ぬか、“なりそこない”と呼ばれる化け物に変わる。それに耐え切り不老不死を得ることができる者は、数百年に一人。湧太がその一人の人間であった。そのために湧太は、人と交われぬ永遠の孤独をその身に背負う事になる。親しいものは皆死に絶え、永遠の時を生きなければならない。いつしか湧太は元の人間に戻ることを切望するようになる。

声優・キャラクター
山寺宏一、高山みなみ

nk225 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

第十二話・最終話は内容的に残酷な表現があり、テレビで放送できるように脚色するのが難しいため未放送

『高橋留美子劇場 人魚の森』として、2003年10月4日から同年12月20日まで、全11話が深夜帯に放送された。前半は原作通りであるが後半は原作の最終話と一部の話がズレた展開となっている。
第十二話・最終話は内容的に残酷な表現があり、テレビで放送できるように脚色するのが難しいため未放送、DVDに収録するに留め、収録されたDVD第4巻およびレンタル版の第5巻は、中学生以下は視聴できないR15指定を受けている。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

猫は死んだら死んだままなの?

高橋留美子のアニメ化作品では希少なサスペンスホラー。
人魚に纏る伝記や伝承の様なダーク・ファンタジー作品。

日本各地に伝わる人魚伝説は恐ろしいものがほとんど。
ディズニー作品等の様な綺麗な「人魚姫」のイメージが
強く一般的だと思うけど・・実際には世界各国の人魚
も不吉な象徴や悲しい結末のものが多い。

この作品は日本古来の港町の伝記のようなダークな人魚
の不老長寿に纏る悲しい話を軸に展開してく。

人魚そのものは不老不死ではなく、人魚の肉を食べて
不老不死になった人間の肉を食べて若返るというもの。

人魚の肉は毒性が強く、耐性の強い者は極一部だけ。
大多数は死ぬか「成り損ない」として化け物になる。

人魚の灰は死体をゾンビ化する・・頭を打ち落とされ
なければ、身体に杭を打ち込まれ絶食状態でミイラの
ようになっても絶命しない等・・ドラキュラと似てる。


あらすじ

漁師の湧太は仲間と共に浜に流れ着いた人魚の肉を面白
半分に食べてしまう。
たった一人生き残った湧太は不老不死となってしまった。

親しい者・愛する者は皆死に絶え、永遠の時を生き続け
なけるが・・常に孤独に苛まれる・・人間に戻ることを
切望するようになり、人魚を探す旅を続ける・・

それから500年後・・ある日ついに人魚の里を見つけ出す。
そこで囚われの身の少女・真魚と出逢い助けだすが・・
その里の人魚に・・元の人間に戻る方法は無いと聞かされ
湧太と真魚は共に旅に出る。
その永遠の旅の中、彼らは「人魚の伝説」に翻弄される人々
の悲哀を見続ける。というもの・・

真魚と出逢う前の過去500年戦国、江戸、明治、大正、昭和
の湧太の過去回想等も混じえ悲哀要素など多く含んでいる。

真魚は囚われの身故俗世に疎く、猫を珍しがり慈しむが・・
湧太の「どうせすぐに死んじまうから放っておけ」という。
真魚は「猫は死んだら死んだままなのか?」と聞き直す・・
そうしたちょっとした会話にも悲しさがある・・

OPで雰囲気が良く出ている。EDも古さを感じさせない。
作画は少し古いけど可也作風にあった雰囲気で良い感じ。
※可也力の入った描写や綺麗な背景などもある。

第十二話・最終話は内容的に残酷な表現があり、TV未放送。
ソフトは最終話を含む巻のみR15指定を受けている。
※実際最近の深夜アニメの陰惨グロ映像の方が遥かに酷い。


4~5話人魚の森前後編 神無木登和(島本須美)
此処がひとつのピークかもしれない。



湧太 - 山寺宏一
真魚 - 高山みなみ
登和 - 土井美加
佐和 - 此島愛子
椎名 - 槐柳二
椎名(青年時代) - 田中和実
佐和(少女時代) - 山崎和佳奈

島本須美・桑島法子・折笠愛・佐久間レイ他各話にゲスト
キャラが登場する形式。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

おその さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

高橋留美子劇場

人魚の肉を食べると不老不死になるという奇怪な物語

500年前のある日、漁師の主人公「湧太」は仲間が持ってきた人魚の肉を食べてします
湧太以外は死んでしまったり化け物になってしまう

500年後、ヒロインの住む村にやってきた湧太、村の秘密を知り「マナ」を救い出し共に旅をする事になる

500年の間に起こった様々な出来事とマナとの旅の出来事を描いています

不老不死の苦難、葛藤を乗り越え湧太の旅する目的は…

終始シリアスでグロとまではいかないけど結構バイオレンスです。
こんな高橋留美子作品もいいですね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 26
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