オッドアイでバトルなおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのオッドアイでバトルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月07日の時点で一番のオッドアイでバトルなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

77.0 1 オッドアイでバトルなアニメランキング1位
ローゼンメイデン(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1162)
6832人が棚に入れました
引きこもりの日々を過ごす少年・桜田ジュン。彼はネット通販で買った商品を、期限ギリギリでクーリングオフしてスリルを楽しむという、鬱屈した性格の少年であった。
ある日、彼は怪しげなダイレクトメールを受け取る。そこに書かれた、「まきますか まきませんか」との問いに、軽い気持ちで応えてしまう。すると翌日、薔薇の装飾金具の付いた重厚な革製の鞄が送り付けられて来た。
鞄を開けると、中にはまるで生きているかのように精巧に作られたアンティークドール(少女人形)が収まっていた。興味半分にジュンが螺子を巻くと、人形は目覚め、「ローゼンメイデン(薔薇乙女)の第5ドール真紅」と名乗り、ジュンに対して、自分と契約して家来となる事を要求する。
最初こそ真紅の尊大な態度に反発したジュンだったが、突如窓ガラスを割って侵入してきた人形に命を狙われ、訳も分からぬうちに真紅と止む無く契約を交わしてしまう。こうして、真紅に関わる事により薔薇乙女達の争いに巻き込まれてしまったジュンは、様々なドール達やその関係者達との出会いを通じて、その心を成長させていく事になる。

声優・キャラクター
真田アサミ、沢城みゆき、野川さくら、田中理恵、力丸乃りこ、倉田雅世、桑谷夏子
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

生きることは闘うこと。そのために一歩踏み出す勇気。

1クールと見やすいので久々に見直してみました。
今見ると稚拙な部分も見られますが、非常にメッセージ性の強い作品なので評価の高さも妥当だと思います。

あらすじ
ネタバレレビューを読む


この作品が評価されている要因は、まず人間でなく人形-ドール-がヒロインとなって多数登場するところです。

顔、特に口元辺りが整っていたり、豪華なドレスを纏っていたり、足取りもチョコチョコと可愛らしくて非常に人形じみた外見が魅力的です。

歩く人形が自分を慕ってくれたり罵ってくれたりするなんて、なんと羨ましいことでしょう。

どのドールも個性が際立っていて等しく美しさがあります。

ネタバレレビューを読む

そんなドールがジュンと共に戦い、ときに守りときに守られる。視覚的に満足度の高い光景です。


そのドール達の内面、そして繰り広げる闘いは外見に反してとても人間臭く、ギャップに魅かれる面もあります。

‘アリスゲーム’と呼ばれる闘いは、最後の一体になるまで争わなくてはならない辛く残酷なドール達に課せられた宿命。

真紅がジュンに向かって言った台詞「生きることは、闘うことでしょう?」。この台詞は強く心に響いてきますね。

ドール達が愛ゆえに苦しみ翻弄される様は、やはりどこか美しい。


主人公のジュンが現実を拒絶し自身の殻に閉じこもっている現状から、少しずつ立ち直っていって自分と現実に向き合う姿も、視聴者に大なり小なり共感を与えたのではないかと思います。

完全に心を閉ざしていた彼は、ドールとの交流によって少しずつ心を開いていき同時に生きることの過酷さを学んでいきます。

ドール達の闘いに接して、nのフィールド(もう一つの世界)で自身の現実と直面し、並の人間なら立ち直るどころか心折れてしまう状況でむしろ強く立ち上がるジュンはやはり強い人間だと思いました。



何よりこのアニメに欠かせないのはALI PROJECTの主題歌です。
これが元々のローゼンメイデンに加えてさらに華々しいイメージを作り出しています。
OPは映像も美しくて曲との相性が良いと思います。シリーズが進むごとに映像クオリティも上がってます。

EDでkukuiが歌う「透明シェルター」も透き通った歌声に非常に癒されます。

どちらも作品の雰囲気に合っているから聴いていて違和感がないのだと思います。


欠点としては作画がイマイチな点です。
もう10年前になるので仕方ないですがバトルにもあまり迫力は見られなく、あまり期待してはいけないです。

キャラデザはとても可愛らしいので、作画が良いときは中々に見栄えが良いものです。


キャストは今も活躍している方もおり、それだけ良い人材が揃っていたということかもしれません。特に沢城みゆきさん、桑谷夏子さん、田中理恵さんは凄いですね。


そう、あと素晴らしいのは音楽です。光宗信吉さんの手がけるBGMはどれも感動的に響きます。


意外とコメディ要素が強めですが、ドールとジュンのやり取りは心温かくなる所や胸打たれる所があり、ドールの可愛さと可憐さは今見ても変わらないものでした。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 10

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

美しい人形が背負った運命。夢を叶えるために、彼女は闘う。

美しいアンティーク人形が動いてしゃべって、
さらには物も食べて(笑)、

ある目的のために戦ったりもするお話。
激しい戦闘というほどではないけれど。

どんな目的のために戦っているのかなど、
物語の核心は後半以降に明かされるため、

それまではもやもやとしてしまいます。

いろいろと明らかになった後で
ようやくこの作品を理解できた気がしました。

1期は全12話です。

2期はまだ見ていないのですが、
1期だけでも物語はきれいに完結していました。


● ストーリー
学校に行かず、部屋に引きこもっている
中学2年生の桜田ジュン(さくらだ じゅん)。

彼はネット通販でオカルトグッズを購入し、
期限ギリギリでクーリングオフをすることが趣味だった。

そんなある日、
家に届いた美しい人形。

その人形はネジを巻くと動き出した。

“ローゼンメイデン”であるという真紅(しんく)は、
ジュンと主従の誓いを結ぶ。

真紅は“アリスゲーム”という戦いに身を置いており、
狙ってくる敵やライバルたちと戦う運命にあった。


最初は設定が不透明な部分も多くて、
あまり引き込まれませんでした。

“ローゼンメイデン”、“アリスゲーム”、
そしてジュンが引きこもりになった理由。

物語の核となる、これらのことはぼかされていて、
後半以降に明確に語られました。

それがわかると、登場人物たちにもこの作品にも、
それまで以上に魅力が感じられたので、

少し我慢が必要な作品かもしれません。笑


ジュンと真紅は、
主従関係を結んだといっても、

ジュンが下僕という、
彼にとっては納得のいかないものであり、

出会った当初からかみ合っていなくて、
ジュンは怒ってばかり。

二人が信頼関係を結ぶなんて姿、
想像すらできませんでした。笑

だけど、騒がしい日常を経て、
気が付けばお互いに大事な存在となっている。

信頼関係を築く過程が
とても自然に感じられて、羨ましくもありました^^


アリスゲームという戦いが起こる日もあれば、
人形たちが引き起こす騒がしい日常もある。

1つの作品で2つの側面を楽しめるのは、
飽きさせない点では有効だったように思います♪

個人的には人形たちに隠された秘密を知ることが
一番面白いと感じられたポイントでしたけれど。


● キャラクター
主人公・ジュン。

引きこもっている彼の態度が、
クズ過ぎて最初は腹が立ちましたw

彼に寄り添い世話をする高校生の姉・のりに対する態度が、
ひどかったなあ。

だけど、真紅たちと出会い、
彼女たちの力になるため行動を起こすことで、

少しずつ彼の心が成長し、
現在の苦しみを乗り越えていこうとする姿が描かれていたのは
よかったです。

なのでこの作品は、
ジュンの成長物語でもあるかな。

真紅たちとの出会いや冒険が、
ジュンの心を変えた。

そして勇気を与えた。

生きることは戦うこと。
それを知っただけでも大きいよね。

苦しんでいるのは自分だけじゃない。
みんなそうして、それぞれの戦いをしているんだ。


≪ ローゼンメイデン ≫

“ローゼンメイデン”とは、
ざっくり言うとローゼンさんが作った人形のこと。

美しい人形たちです。
細かな設定は物語の中で語られるのですが…。

ジュンの目の前に現れたのは、真紅。

その他にも、
何体かのローゼンメイデンが登場します。

真紅はずっと見ていたくなる美しさ^^

他のドールたちの中では
翠星石(すいせいせき)&蒼星石(そうせいせき)が好きです♪

が、翠星石は口も性格も悪くて、
見た目はかわいいけれど大好きにはなれないキャラなのがもったいない。笑

このドールたち、
己の個性を貫くことにためらいがないので、とにかく騒がしいw

でもそんなほのぼの日常回もまた、楽しめました♪


● 音楽
【 OP「禁じられた遊び」/ ALI PROJECT 】
【 ED「透明シェルター」/ refio+霜月はるか 】

どちらも作品の雰囲気とは合っていると思いますが、
個人的にはあまり好みではありませんでした^^;

ALI PROJECTのホラーな曲調苦手なんだよね…。


● まとめ
設定はおもしろそうに感じるけれど、
いまひとつつかめないまま進むので、もやもやでした。

終盤は少し盛り返して、全話見終わった今では、
どちらかというと好きな作品となっています♪

ローゼンメイデンに隠された秘密、
真紅たちの戦い。

まだまだ掘り下げれば面白そうだと感じたので、
2期も視聴しようと思います^^

投稿 : 2025/03/01
♥ : 30
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

真紅との絆、心の成長物語

原作 漫画 未読

1期 全12話


引きこもりの中学生 桜田ジュンに、ある日 アンティークドール(ローゼンメイデン第5ドール 真紅)が届き、ストーリー上、真紅と止む無く家来になる契約を交わしてしまいます・・・

この人形達は、顔も柔らかくて精巧に造られてます。

人形なのにしゃべるし、感情もあります。
それに、紅茶も飲むし涙も流します。
トイレはどうなのかな~? そういうシーンはなかったですが・・・σ( ̄∇ ̄*)

真紅(しんく)声 - 沢城みゆき
何処となく大人びた感じの少女。
クーデレで、デレはちょっとだけですが、とても綺麗で可愛いドールです。
普段クールな分、時折見せる優しい笑顔の目に癒されます。(●´ω`●)ゞ
沢城みゆきさんの演技も声も良かったですw  (@´▽`@)

主人公 桜田ジュン 声 - 真田アサミ
最初 引きこもりの自己中です。
家の外には出たくないみたいで、どうしても出る時は帽子を深く被って人目を避けて出歩きます。

そんなジュンの事を、真紅が暖かい目と心、時には厳しい言葉で彼の冷えた心を優しく包み溶かして行きます・・・


桜田のり(さくらだ のり) 声 - 力丸乃りこ
主人公 ジュンのお姉さん。
眼鏡を掛けたお人良し。
ジュンの事が心配でならない優しい性格のドジッ子。



ドール達は、「アリスゲーム」と云う、互いのローザミスティカ(魂)を奪い合うバトルロワイヤルの戦いがあり、全てのローザミスティカを集めた勝者は、「アリス」となり、ドールを作った人形師(父)ローゼンに逢えると云うものです。

故に、真紅はジュンにネタバレレビューを読む
う~ん、この言葉・・・リアルでもあてハマリ、奥が深いです・・・。(。-`ω´-)


ドールは真紅以外にあと4体出てきます。

雛苺(ひないちご)声 - 野川さくら
精神年齢が幼稚園生並で、泣き虫で甘えん坊な少女
口癖は「…なの〜」「…のよ」「うにゅ〜」。

翠星石(すいせいせき)声 - 桑谷夏子
蒼星石の双子の姉
見た目は綺麗で清楚な少女だが・・・
ツンデレで、計算高く高飛車。容姿に合わずかなりの毒舌家。

蒼星石(そうせいせき)声 - 森永理科
外見はシルクハットを被り、白いブラウス、青いケープとニッカーボッカー風の半ズボンを履いた男の子?
性格は真面目で寡黙。

水銀燈(すいぎんとう)声 - 田中理恵
この作品の悪役の少女
ローザミスティカを集め、「アリス」になる為、真紅にアリスゲームを仕掛けてきます。
ネタバレレビューを読む

最終話では・・・
ネタバレレビューを読む

あと、どうでもいいけど・・・ネタバレレビューを読む

総評すると・・・
とても良い作品でした~ 面白かったです! !(*^ー゜)b! グッ

まだ2期と続くので勿論視聴します!^^

ゴスロリ、ツンデレ、沢城みゆきさんが好きな人にはオススメです! 

(=´ω`)ノシ

投稿 : 2025/03/01
♥ : 47

72.3 2 オッドアイでバトルなアニメランキング2位
魔弾の王と戦姫(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (1019)
6458人が棚に入れました
中央から遠く離れた辺境の若き領主であるティグルヴルムド=ヴォルンは、
ある日、国王の命によって隣国との戦争に出向く。
敵の総大将は竜より超常の武具を与えられし七戦姫の一人、
エレオノーラ=ヴィルターリア。
弓使いの少年と銀髪の美しき戦姫が出会うとき、
後世まで語り継がれる《英雄》の伝説が幕を開ける!

声優・キャラクター
石川界人、戸松遥、上坂すみれ、井口裕香、伊瀬茉莉也、茅野愛衣、小松未可子、小林ゆう、原田ひとみ、興津和幸、飯島肇、菅生隆之、木村良平、松本大、東地宏樹、小杉十郎太
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

13話まで鑑賞完了。総評らしき物と採点を更新。

コミックスは6巻まで既読。

原作は10巻まで。
つまりは追いついてしまいましたw
ブリューヌは?
ティグルと戦姫・ティッタ達との関係性は?
他の国は?
と気になってしまいまして。

採点と総評-----

●物語●
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●声優&キャラ●
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●作画●
ネタバレレビューを読む
●音楽●
ネタバレレビューを読む

●総評らしき物と追記●
ネタバレレビューを読む


12~13話の感想-----
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11話までの感想-----
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8話まで鑑賞後-----
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6話まで鑑賞後-----
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3話鑑賞後-----
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2話鑑賞後-----
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1話鑑賞後-----
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投稿 : 2025/03/01
♥ : 22

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「魔弾の王と戦姫」というタイトルまでたどり着けなかったのではないでしょうか・・・^^;

この作品の原作は未読ですが、ヒロインを演じるのが戸松遥さんと知り、視聴を楽しみにしていた作品です^^

この物語の主人公は、ティグルヴルムド=ヴォルン伯爵(以下、ティグル)・・・彼はこれまで代々治めてきたブリューヌ王国北部の辺境アルサスの土地と民をとても大切に思っており、領民からも慕われています。

そんなティグルはブリューヌ王国の一員として参加したジスタート王国との戦争に破れ敗走している際、敵の七戦姫の一人でヒロインのエレオノーラ=ヴィルターリア(以下、エレン)に弓の技量を認められ捕虜となってしまうのです。

そんな最中、エレンの留守中にアルサスの土地を焼き払おうとする輩が現れ、物語は大きく動いていきます。

大きな戦争の流れは、正直良く分かりませんでいた^^;
でも、自分の故郷であるアルサスを守ろうと必死に奮闘するティグルは格好良いと思いましたし、それ以外の戦いでも目的をはっきりさせてから戦闘になるので、個々の戦はとても分かりやすかったと思いました。
また、戦の状況を原作を未読の視聴者にも理解して貰おうと、随所に工夫が盛り込んであります^^
そのため、大きな戦争の流れが十分頭に入っていなくても、十分楽しめる構成になっていたと思います。

それ以上に魅力的だったのが個性豊かな登場人物たちです。
特に主人公のティグルと七戦姫の活躍はもっと見ていたかったというのが本音です^^

主人公のティグル・・・何といっても弓の技量は半端ありません^^
正直弓って剣などと比べると動きのバリエーションが少ないので、どうかなぁ・・・と思っていましたが、弓には弓の良さがあるんですね^^
そして人柄は実直で優しく、まるで野心を持っていません・・・
あぁ、ティグルを中心としたハーレム展開になるのかな・・・ともチラッと思いましたが、一人のところに戦姫が全員集合する事も無いでしょうから、戦姫全員を・・・とまではいかないんでしょうけれど、付き人のティッタを含め今後はそっちの方面の戦いへも身を投じていく事になるんでしょうね^^;

そしてエレン・・・銀髪のスタイル抜群な美少女・・・
戸松さんが演じられるという事もあって、SAOのアスナ的キャラを勝手に想像していましたが、戦では自らが先人を切って馬を走らせるなどとても勇猛果敢な彼女でした^^
でも、これはこれで全然有りだと思います^^
一方、ティグル事が自分のお気に入りになっていくのが、見ているこちらにも手に取るように分かります^^
彼女の長所でもあると思うのですが、「好きなものは好き」という性格なんですよね^^
今後ティグルとの付き合いがどの様に発展していくのかが楽しみです^^

そしてリュドミラ=ルリエ(以下、ミラ)・・・真面目で聡明・・・そして義理を重んじる彼女・・・
最初は高慢な態度が気になりましたが、物語を重ねていくうちにどんどん魅力が増したように思います^^
もともと戸松さん目当てで視聴を始めたこの作品・・・終わってみるとミラに色々と持っていかれていました(//∇//)
あの悪戯な瞳と仕草・・・もう堪りません(//∇//)

ここでは2人の戦姫について記載しました・・・物語の中ではもう少し戦期も登場するのですが、出番は少なく、まったく登場しない戦姫もいたように思います。
そもそもタイトルにもなっている「魔弾の王」が誰なのか・・・それすら謎なんですよね^^;
1クール13話を使ってしっかりと物語は描かれていましたが、きっとまだ序章なんでしょうね^^;
原作の連載も続いているようですので、続編の制作を楽しみにしています^^

オープニングテーマ
「銀閃の風」歌 - 鈴木このみさん
エンディングテーマ
「Schwarzer Bogen」歌 - 原田ひとみさん
「竜星鎮魂歌」歌 - 鈴木このみさん
オープニング、エンディングともどっちも格好良い曲だと思います^^
もちろんお気に入りの曲です♪

投稿 : 2025/03/01
♥ : 39

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

大河「真田丸」のコーエー戦略画面ってそれなりに意味あったよな。

原作知らず。
dアニメのおすすめに出てきたのでためしに視聴。2日かけて通し視聴でした。全体としては結構楽しめました。ですが本作、いろんな要素を盛り込みすぎた感じがします。

中世・封建社会ライクなファンタジー世界を舞台にした、少年領主と戦女神たちのハーレム英雄戦記、ってなかんじ。おおよそのモデルとしては13~15世紀くらいのヨーロッパとその周辺、かつ、東西南北を縮小した感じかな(銃はない世界)。

ボーイ・ミーツ・ハーレムものとしては、なかなかの良作だとおもいます。女性陣は「こういう子、必要だよね」っていう子が過不足なく配置されています。いずれも内面・外面ともに魅力的です。青髪ヒロインの対主人公・対ライバルヒロイン戦闘力の高さは本作でも遺憾なく発揮されています。男の子向けサービスシーンもそこそこありますが、やり過ぎのない、ほどよい感じでおさまっていると思います(おおいに主観)。

僕はハーレムものの成否って、ヒロインよりも主人公が占めるウェイトの方が高いと考えているのですが、その点でもよかったと思います。それなり以上に有能で、何よりブレないところはたいへんよかったと思います。決断が早い点もよかった。少なくとも、僕には主人公を強く嫌う要素がありませんでした。
キャスト陣も(いまにしてみれば?)豪華ですし、声の演技もよかったと思います。

英雄譚としてみた本作は、「悪くない」という印象です。上述の通り主人公に特段の問題がないうえに、政権の簒奪を狙う敵を撃つという大枠の流れがつかみやすかったのがよかった点だと思います。また、主人公が作中では評価が低い(なぜか蔑まれる)弓の使い手という立ち位置で、そこからののしあがりというのもお話にいい味を付けてくれています。

他方、戦記ものとしてみた本作は不満の塊でした。これが非常に残念でした。

戦姫や一部将兵、竜などの突出した戦力の存在は確かにお話のバランスを崩していますが、これはそんなに気になりませんでした。三國無双、戦国無双みたいなもんだと呑み込める範囲にあったと思います。

僕にとって戦記ものとして著しく悪かった点は、「戦争の舞台がわからない」という点です。機械化歩兵や航空戦力が無い世界での戦闘では、なおのこと地勢的な要素が大きなウェイトを持つと考えています。が、本作、それが全くわからんのです。主人公の領地が舞台となっている世界全体のどこに位置するのか、国境線と山地・稜線はどこを走っているのか、軍が何処にいてどのようなルートでどこを目指しているのか、などが全くわかりませんでした。
作中、「それっぽい地図」やら「机上戦っぽいもの(チェスっぽいやつ)」が幾度となく提示されますが、それらの説明能力が皆無でした。なんていうか、意識他界系のプレゼンのごとく、雰囲気オンリーです。飾りの強すぎる文字、速すぎるスクロール、短すぎる説明のコンボで、理解するには無理がありすぎました。
これでは、例えば最終話に主人公とメインヒロインとの間で交わされた会話にでてくる「実利」を納得することができません(理解は可能だが、実感湧かず空虚に感じる)。これが本投稿の表題に繋がるわけですが、なんとも惜しいなと思う次第です。いっそ、あんなの出さなければ気にすることもなかったのに。。。

まだまだ先がありそうな終わらせ方でした。興味なくもないというところですが、それほど続きをみたいとも思えないなぁ、というのが正直な感想です。というのも、OPにでてくる(多分)戦姫がまだまだいるのですが、本作ではその一部しかメインストーリーに絡んでないのです。ってことは、です。この先があったとして、さらにハーレム肥大になりそうな気がするのです。個人的にはいまの面子でよい感じがするので、それは遠慮したいなということです。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 23

71.4 3 オッドアイでバトルなアニメランキング3位
ローゼンメイデン トロイメント(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (705)
3978人が棚に入れました
生きたアンティークの人形とその下僕となった中学生の少年の不思議な戦いを描く。ジュンは二学期から登校するため勉強中。一方ドールたちは、以前と変わらず賑やかな日常を送っていた。そこに薔薇水晶と名乗る新たなドールが現れ、闘いを仕掛けてくる…。

声優・キャラクター
沢城みゆき、真田アサミ、田中理恵、野川さくら、桑谷夏子、森永理科、後藤沙緒里、志村由美、力丸乃りこ、倉田雅世、小野大輔、櫻井孝宏
ネタバレ

るぅるぅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

3期の予習として観るなら2期だけでも充分。 1期&OVAは委ねますw

全12話(1期全12話,OVA全2話)
原作 漫画 
作者 PEACH-PIT
ジャンル:キャラアニメ(人形萌)

人形同士が父の寵愛を求めて戦うバトルロワイヤル。その中に葛藤や苦悩といった心情描写・日常背景とのギャップからより切なくなる話。なぜ、人形を作り戦わせるのか訳がわからないとなる。
どんだけ父に洗脳されているんだ!なぜ戦うんだと抗う元ヘタレ主人公。その辺りが物語の観所。極端なこと言うが6話もあれば終わる話w 

【テーマ】
ドールの心の成長。アリスゲームとは何か1期では不十分だった本筋が中心。ドール達の心情変化を知る上では1期は必須だが、細かい設定よりまず雰囲気が合うかどうかで判断するのも一つ。

【ターゲット層】
①キャラデザインの好み
生きた人形をイメージすると明るいタッチ躍動感が目立ち、人型ベースにはない違和感が生じる。後は、可愛いかどうか。

②人形orフィギアに愛着がある。
人形やフィギア等に想い入れ経験がある方なら愛でる喜び、作る喜びと愛情を注いだモノに魂が吹き込まれ動いたらどんな気持ちか?言わずと歓喜極まることは間違いない。
夢が形となったドール達の魅力にあふれた世界観に満足できる。1期ではドール達がダメ主人公を導く日常がメイン。キャラ・世界観を存分に愛でるなら1期へGO♪

③主人公の下に人形達が集まって来るがハーレムアニメではない、恋愛関係も無い。主従関係として契約しただけの主人公で俺tueee要素は皆無。むしろ人形同士が純粋にある目的の為に戦うだけ。その点は物語として一貫している。間延びもあるが最後の結末に疑問が残るが3期への楽しみとして渋々納得できる。当時は、かなり納得できず漫画を買おうか悩んだw
だが、アニメは漫画と違いオリジナル要素を入れているので漫画との辻褄がどこまで整合しているのかわからない。
原作ファンは注意。

【物語の舞台】
人形同士が繰り広げるバトルロワイヤル形式・アリスゲームが舞台となっている。アリスゲームとは、ドール達を作った父であり人形師ローゼンが、理想とする完璧なある少女を目指し最後の一体になるまで戦いを強要させる。

その真実の先にあるものは何か? また、我が子同然のドールを谷底へ落とす意味を考えてしまうはずだろう。

シリアス傾向が強くなるのは6話以降。序盤は1期同様どれか一体欲しくなるほど可愛いドールの日常が詰まっている。また、新キャラも参入し場を盛り上げいつまでも飽きさせない。
私にとっては無条件で癒されるアニメw

【キャラ】
1期のレビューで紹介。
http://www.anikore.jp/review/574451/

演出は1期に比べ、バトル・日常シーンのカメラワーク・カットも細かくなって向上している。ただ、一撃必殺を叫ぶようなクライマックスシーンが無い為、物足り無さに欠けるがBGMで補っている。

作画。1期と変わらず日常コメディにおいてデフォルメが多くあえてやっていると分かるが多用しすぎ、ドールが可愛いから許してしまうがw

BGMは1期同様中毒性あるメロディラインで好き。だが、1期に比べ日常パートでもシリアス時に使用されるBGMをあてる辺り微妙な使い方をしている。もう少し使うタイミングを考えて欲しいのが本音。だが、BGM単体のクオリティーは高い。
今期も光宗信吉さんの作曲が本当に素晴らしいに尽きる。3期も継続されるので有り難い。

Battle Of Crystal
1期使用されたBattle of Roseのアレンジver。この音がローゼンの魅力とさえ言える。

宿命
まさにアリスゲームが幾度と無く行われた戦慄さを象徴する。

薔薇水晶
儚さを奏でる音

Kamp 
6話劇中歌。薔薇水晶と水銀燈の対峙BGM このハーモニーはまさに人形達の鎮魂歌。

Slapstick
Funky Dolls
日常BGM

Genius Detective
くんくん探偵BGM

OP曲 聖少女領域 ALI PROJECT
世界観を想像させる歌詞のセンス・人形の妖艶さだけを切り取ったアニメーションとの波長が巧い。

ED曲  光の螺旋律 kukui
10話視聴後の余韻にどれだけ響いたことか・・・。聞き入るほどに染み込むスルメ曲。

キャラアニメではあるがドールに魅了されるほど、ストーリー展開にのまれるあざとい作品である。
3期について詳細はまだまだ不明だが、また彼女達ドールに逢えるだけで満足する、とりあえず嬉しいの一言!
以下 HP http://www.tbs.co.jp/anime/rozen/

【疑問及び願望】ネタバレレビューを読む
長々と駄文を最後まで読んで頂き本当にありがとうございます!

投稿 : 2025/03/01
♥ : 26
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ローゼンメイデン 達が、戦う事でしか生まれない存在なら 間違ってる!

原作 漫画 未読

2期

全12話

1期のエンディングで、 更正の兆しを見せた主人公 ジュン。
ネタバレレビューを読む

序盤は、新しく登場した金糸雀(カナリア)や、雛苺、翠星石達の騒々しい日常なんですが、中盤以降 アリスゲームがメインとなり、次第にシリアス展開です。

ネタバレレビューを読む
今回は、1期と比べて萌える所は少ない印象でした。
ネタバレレビューを読む
それでも、1期の続きで、また真紅達を見れたのには嬉しかったです。(●´ω`●)ゞ

あと、余談なんだけど、ネタバレレビューを読む

1期を楽しめた方、沢城みゆきさん、ゴスロリ、クーデレ&ツンデレがお好きな方には オススメです^^

投稿 : 2025/03/01
♥ : 42
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

アリスゲームの全貌が明らかに

1期は主人公である桜田純の成長物語になっていたが、
2期にあたる本作は新たなキャラクターとして、第7ドール薔薇水晶、
第2ドール金糸雀(カナリア)も加わり、7体すべての
ローゼンメイデンが目覚めたため、アリスゲームを軸に展開される。

しかし前半7話くらいまでは、コメディタッチのドタバタが中心なので
ドール達のそれぞれのキャラの魅力とともに大いに笑える。
そして後半はバトルを中心に、なぜ戦わねばならないのか、
何のために戦うのか、いったいアリスゲームとは何なのかが描かれ、
加速していくようにシリアスな展開になっていく。

物静かで謎めいた雰囲気の薔薇水晶。
ちっこくておしゃまで賑やかなカナリアは、
自称ローゼンメイデンで一番の頭脳派だが、ちょっとドジ。
薔薇水晶の見どころがあまりなかったのは、
彼女の秘密を極力伏せるため、おそらく「あえて」なのだろう。

また、1期ではほとんど姿を観る機会のなかった人形師と
タキシードを着たうさぎ「ラプラスの魔」も随所で登場。
アリスゲームの大きな鍵を握る彼らを、
個人的にはもう少し深く描いて欲しかった。
特に、これもまた宿命と言わざるを得ない苦悩を持つ人形師。
自分の中にも彼と同じ苦しみがあることに気づかされてしまったから。

そして忘れてならないのが水銀燈と、入院中の女の子めぐ。
この2人の会話やそれぞれの想いがまた、とても切なく哀しかった。
水銀燈の、表面的には意地としてしか映らない本来の優しさが
ものすごく感じられて胸が痛んだ。

それと人形愛好者であるOL、みっちゃんが描かれていたことも見逃せない。
ドールに色々な洋服を着せ替えては写真を撮りまくり悦に入る。
ましてやそのドールたちが話せたり、自力で動けたりしたらそれはもう
夢のような話なのはすごくわかる部分ではあるし
一般的には、彼女のような愛好者が圧倒的に多いだろう。
そうやって自分の楽しみのみを追求していたから、
アリスゲームとはまるでかけ離れた立ち位置だったのも印象的だった。
作者視点からだと彼女のことは、嘲笑的な意味合いで描かれたのだろうか。
なんとなくそんな気がしてならない。
でも、みっちゃんのような人形への愛情の注ぎ方も、
決して間違ってるとは思わない。

人形を創る人、手に入れる人、操ることのできる存在、
それぞれの立場で描かれる心情はリアルで、
ローゼンメイデンである人形達のあたたかい心の通った魂のそれぞれを見るにつけ、
ネタバレレビューを読む
という真紅の言葉に深く頷かずにはいられなかった。

だけどお父様の願いを叶えたい一心でアリスゲームに積極的に挑んだ
蒼星石のことを想うと感情移入通り越し
子ども時代の自分と父の関係と、あまりに重なりすぎて辛かった。

なぜなら「アリス」とは彼女達を創ったローゼンが理想とする完璧な少女。
どんな花よりも気高く、どんな宝石よりも無垢で一点の穢れもない
至高の美しさを持った究極の「少女」であるのに、
蒼星石はその外見も想いも性格も言動も、どこから見ても少年だったから。

完璧な少女を目指し、勝ち抜いた者だけがお父様に逢えるなんてゲームを
人形を作った「お父様」が本当に望んでいるのだろうか。
なぜ仲良しの姉妹達が戦わなければならないのか、なぜ完璧を求めるのか、
1期からずっとその矛盾と疑問を持ち続けていたので、明かされた時は
ホッとしたけれど、同時にむなしくて仕方なかった。
そして、人間はたまらなく愚かで、人形は人形でしかないことに言葉を失った。

でも、愛情を注ぐ限りその存在に宿る魂の重さも想いも等しいのは
人間も人形も同じと信じたいし、大切にしたいとあらためて思った。
観終わって、我が家に眠っている人形達を箱から出して
しばしの時間を共に過ごしたのは言うまでもない。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 32

67.0 4 オッドアイでバトルなアニメランキング4位
ローゼンメイデン (スタジオディーン版)(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (644)
3712人が棚に入れました
ひきこもりの中学生・桜田ジュンの元に届いた一通のダイレクトメール。

まきますか まきませんか

その選択により世界は枝分かれした。
「まきます」を選んだジュンは真紅と出会い、
「まきません」を選んだジュンは真紅と出会わないまま、やがて大学生になっていた。
決して交わるはずのない世界。
だが、ふたつの世界は繋がってしまった…!!
ひきこもりを克服して外に出たものの、自分の居場所を見つけられない「まか
なかった」ジュン。
「ローゼンメイデン」が存在するはずのない世界にやって来た真紅。
その出会いがもたらすものは…!?

声優・キャラクター
逢坂良太、沢城みゆき、千葉千恵巳、田中理恵、桑谷夏子、森永理科、志村由美、野川さくら、真田アサミ、倉田雅世
ネタバレ

pastaくんくん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

視聴中

■イントロダクション

このレビューは,
・アニメに対する全体の感想(放送終了時に書きます)
・各話に対する感想のメモ
・漫画原作に対する感想・布教
の順で構成されます.

■全体的な感想

■メモ
アニメ視聴開始の時点では原作未読

一話
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二話
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三話
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四話
ネタバレレビューを読む

五話
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六話
ネタバレレビューを読む

■ついに耐え切れず原作を読みました(幻冬舎の方のみ).

原作で説明されるアリス・ゲーム,ドール達の使命,「契約」やローザミスティカの設定の細かさ,ストーリー・テーマの深さ,絵の美しさ,どれをとっても素晴らしい原作でした.

しかし,この原作の内容をうまくアニメにまとめられていないというか,今までの感想にも書いてありますが,これだけ深く濃い内容が前提にあるのに,いきなり巻かなかった世界に突入するのは少々厳しいような感じもあります.

それでも続きが気になるし,謎が気になる作りになっているので,良アニメなのは間違いないのですが,隠された情報量が多すぎてパンクしそうでした.これは新参には敷居が少し高いアニメかもしれません.

七話
ネタバレレビューを読む

■やはり耐え切れなくなって

ヤンジャンの方も含めて,原作全て読みました.素晴らしい漫画です.この漫画の感想も最後に書きたいと思います.しかし,漫画を読んだことでアニメに対する味方が若干異なったのも事実です.その変化を踏まえて今後の話の感想はかきます

八話
ネタバレレビューを読む


■原作への感想

この作品は,今まで読んだ漫画作品の中でも10指に入る名作だと思っています.この作品のもつテーマ,ストーリーの組み立て,伏線とその回収のタイミング,画力,どれをとっても一級品だと思います.

漫画というものは文字だけで構成されるわけではなく,コマや画,カメラワークによって作品が作られるので,一つのシーンや言葉を多角的に捉えるのが難しい(逆に言えば,作者の考えをストレートに表現でき,それを読者に伝えられる)メディアだと考えています.

しかし,

「ローゼンメイデン」は解釈の仕方が多様に存在し得るところが物語を重厚なものにしていると考えています.一つのシーンや言葉が何を意味しているのか,視点が違えば受け方が違う,漫画でここまで多層にテーマが入り組んでいるのも珍しいし,それなのに破綻していない.バトルは物語内でも揶揄されるほどお粗末なときもありますが,バトル漫画であり,鬱漫画でもあり,青少年啓発漫画でもあり,人間とは何かという漫画でもあり,萌え要素もあり,救いも有り,絶望が有り,ひとことで説明できないとはまさにこのことです.

大きなテーマ以外にもtaleごとにトピックのような物があり,それも多重な構造をなしていることが多いです.カチッとしてないのに,破綻してない,意味がわからなくない.こちらに考えるスペースを多分に与えながらも,どこかに答えを忍ばせているような,それを我々が探しているような.そのような作りになっていて,読者を引き込みます.

どのドールが好きかというのは,話のネタにはなりますが,この作品の本質ではないと思います.絵によってそのような扱いをウケるのかもしれませんが.

これ以上書くとネタバレをしてしまいかねないので,ココらへんにしておきますが,とにかくすばらしい原作なので,一度読んでいただきたい.かなり漫画を読んできましたが自信をもって薦められる作品.

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4
ネタバレ

アリス★彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ゴスロリ...着てみたい...。

ジャンル:
アンティークドール
バトル
ファンタジー

原作 ヤングジャンプ(コミックバーズから移籍した)

作者 PEACH-PIT   (代表作:しゅごキャラ)

ドールのファッションがゴスロリ。
愛らしいドール達(キャラクター)を愛でるアニメでしょうか。
それに合わせているのか、演出もリリシズムです。

雰囲気はとても暗く、泥々した沼に足を吸い込まれるような粘着質で精神にへばりつく類の感情を抱きます。
バトルの描写も幻想的。心理描写もそれに近いです。

不登校気味の主人公の心理描写がメランコリー。
そういう所が、コーヒーのようなコクのある描写につながっているのですけれど。

引っ込み思案な性格な主人公。
社会に上手く馴染めず、デリカシーや優しさの欠片も無い店長を見下して自己を正当化。
というか、そうでもしないとあんな職場やっていけないですよね。
そんな主人公が真紅と出会うことによって変わっていく。
ローゼンメイデンってそういうお話。

ストーリーは、ちょっと甘美的なものを感じるくらいの甘味も含まれます。
構成されている要素はメランコリックな描写が多くて、苦味のあるコーヒーなんですけれどね。
人形のお洋服、心理、契約....。口の中でとろけて消えてしまいそう。

■描写

キャラクター描写は、前作を観てないと分からない所もあるかもしれません。蒼星石、水銀燈の過去話。
比較的、分かりやすいように作られていますので、ある程度の感情移入は出来るのではないでしょうか。人次第ですが。
どっぷりと感情移入しようと思うと、旧作を観る必要があるかもしれません。

■前作との相違点

前作とは違う所は、主人公が大学生だということですね。
主人公が中学生だった時の現実世界の描き方は、どこか夢の中にいるようなファンジターっぽさが強調されていたのですが、大学生になり一気にリアリティが出ています。
それでも、ファンタジーっぽいのは間違いありませんが。

ヤングジャンプに連載されているだけあって、前作がドールの可愛さを描く回があったのに、大衆受けに修正されていますね。

前作は古いアニメなので、最近の作画に慣れている方にはおすすめ出来ません。
それでも、独特な雰囲気が漂っています。癖になるようなゴスロリ感...。
新作の方が大衆受けするような感じ。爽やかで可愛らしいテイストに仕上がっています。

所々に含まれる暗示。
本作には主人公の内面を暗示しているようなシーンが多々あります。
物や登場人物を使って、上手く説明していますね。
ネタバレレビューを読む


■テーマ「選択肢はいくらでも作れる」
ネタバレレビューを読む


番外編



■コミックバーズからヤングジャンプの移籍について
ネタバレレビューを読む

■主人公(大学生)は実は作者なのではないでしょうか。(上記を踏まえて。)

ネタバレレビューを読む

...ちなみに私が好きなのは水銀燈です><

投稿 : 2025/03/01
♥ : 18

ウィラード さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

原作者の偏見が酷いアニメ

アニメオリジナルと違って原作に寄せています
1話ダイジェストは自分は気にはなりませんでしたが、肝心のストーリーが無理でした

まかなかった主人公がボロアパートに住んでて負け組・暗いみたいになってて
正直偏見も甚だしいなと思ったからです

原作者はゾンビアローンの時も同様にいじめられっこ?でしたが
原作者はそういう描写を良しとしているのでしょうか?
それにしても偏見が酷すぎると思います


環境論が全てを担っているので、そもそも引きこもりやニートは暗い訳じゃありません 何なら成功している人のほとんどが環境悪ければ引きこもり・ニートなってます これを信じれる人も環境悪い場所いる人だけです

NHKへようこそでも同じように偏見が並べ立てられていて
そうした状態を良しとした人が(社会人は喜ぶので)評価している感が強いです
それとこのまかなかった主人公の偏見が最高潮に酷いなと思いました

「ひぐらしのなく頃にOVA?」と同じように別人の同一人物(真っ赤な偽物系の類)タイプだと思ってます

主人公が1期2期と同じ主人公なら、そもそもボロアパートではなくてあの一軒家に要るはずですから
それに主人公は才能が出来る場所で開花させていると思います
つまりはああいう人生を辿る事など有り得ないのです

ですからまかなかった主人公を悪者のように
根暗にしたところが原作者の偏見的なものかと思いました


こうした事を突っ込むのは野暮かもしれませんが、
漫画、アニメ、ドラマ、映画で引きこもりやニートをこうしたように捉えていて
安易な嫌味な解釈をされているのが凄く鼻に尽きます
こうした状況は黒人差別よりも差別問題に匹敵すると思います

マスメディアもそうしたような捉え方が出来るニートしか記事にしませんから
物語だから仕方ない で済ませられる問題なんですが、多分当事者は凄く嫌な印象を受けるでしょうね

これは美談でも同様にそうした発言が多いと思います
就職しに来た人にニートがいて採用した話なんかは特に
「ニート自身が自分のせいでここまで生きてきました」という題材を元に話している点です
いわば、そうした考えが無ければ「社会復帰不可能」のようなレッテルがそこに存在しているのです
いやば、社会から本当に切り離されて社会不適合という無意味なレッテルと扱いを受けて、どうにも動けなくなります これが「暗く見られる要因」です

つまりは本人の意思関係無く
引きこもりやニートを「暗く見たい」人がかなり多く占めているのです
ですからこうした偏見が酷い描写は少なからず批判しなければならないと思っています コンプライアンスや差別問題をユニバーサル的にどうこうしている昨今ですが、未だに引きこもりやニートは自己責任だのなんだの言ってる人がいてて頭に来ますね そういうので解決されるような安易なものではありませんから

それに引きこもりやニートは悪くありません
環境が悪ければ、勝ち組や成功者になった殆どは引きこもりやニートに至ります それが現実なんです



肝心のストーリーも人形を作っていく事ばかりに集約されてる気がします
成長物語なのかもしれませんが主人公の暗さが自分からも周りからもあって嫌味なシナリオだなと思いながら見てました
スロースタートな成長物語だったんで見るのが苦しかったです


自分はアニメオリジナルな1期2期が好きなんだと思いました
原作品なこのアニメは好きじゃないです
なので評価も当然低いです

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1

63.2 5 オッドアイでバトルなアニメランキング5位
11eyes イレブンアイズ(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (576)
3596人が棚に入れました
平凡な生活を送っていた皐月駆だが、ある日幼なじみの水無瀬ゆかと共に、突然不気味な異世界へ迷い込んでしまう事に…。
血の色にも似た不気味に赤く染まる空に、漆黒の巨大な月。そんな『赤い夜』の世界に、呆気にとられる駆とゆか…。
さらに、二人の周りに異形の怪物が現れ、襲いかかる。駆たちの命をかけた戦いが始まる!

声優・キャラクター
小野大輔、後藤麻衣、浅川悠、力丸乃りこ、壱智村小真、森久保祥太郎、萩原えみこ、水橋かおり、たかはし智秋

jethro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ヤンデレという愛すべきキャラ

突如 真っ赤に染まった世界に引き込まれた
高校生の少年少女たち
ここはどこなのか? 何なのか?
襲い来る黒騎士たちとの戦いを通して
衝撃の真実が明かされていく
中二病系 学園バトルラブファンタジー

「赤い世界」って何なのか
その存在理由は?
黒騎士って何なの?
時々導入される中世の世界って?
ヴェラートって何者?
リゼットの本当の狙いは?
そもそも、欠片(かけら)って何?
などなど・・・
一応説明されてはいるのですが
物語の設定が順序だって説明されないので
全体把握するのに労を要するかも
というか・・・
物語を構築する上で視聴者に対する説明の仕方が
あまりうまくないですね
バラバラにネタを明かしていく手法は認めますが
10話でのまとめ解説も解りやすいとは言い難いです。

とはいえ一応はきちんとした世界観となっているので
理解できると深みある物語として楽しめます。

好みは分かれると思いますが本作最大の魅力は
ヤンデレ女子へと変貌を遂げる
主人公の幼馴染にしてヒロインゆか にあります。
狂気とまでいかない点や主人公の駆(かける)が
「気持ち悪がったり」「避ける」行為には至らない点から
ヤンデレといっても、相思相愛は継続され
ピュアな恋愛部分が強調されるので
視聴者は同情的な眼差しをもって
受け入れる事が出来るのではないでしょうか
ただし
ヤンデレ要因ともなる主人公の誤解を招く行為が
取って付けたようなイベントシーンなのはマイナス点

本作のテーマは ゆか のような一途な愛
その投影元となるリゼットの恋愛劇こそが本題となります。
本来主人公であっても良いはずのリゼットのヴェラードに対する
死してもなお抗い続ける愛情は、あまりに破滅的ですが
そこから浮き彫りにされるものは純粋無垢な究極の愛です。
封印状態にある白いリゼットは
邪悪なものを引き剥がされた愛
「剥き出しの愛」そのものの姿と言えるのではないでしょうか
それが主軸に置かれなかった本作は
ある意味、的外れな内容になってしまった気がします。

こうやって考察していくと
残念ながら主人公である駆(かける)が
ミスキャストであることを公言しているようなものなんですが
ギャルゲーってこういうものだから・・・しかたないっスね

アニメ作品なんだから・・・なんて言うのは
贅沢な願いかもしれません

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ジャケット・・・やっぱり良かったです(//∇//)

本作品は、『11eyes -罪と罰と贖いの少女-』というゲームソフトが基になっているそうです・・・ゲームはやらないので知りませんでしたが・・・^^;

この作品との出会いは、あにこれで棚に入れると、「こんな作品もお薦め・・・」と3作品位出てくるレコメンド機能がありますよね・・・あれです^^;
・・・ジャケットのデザインが妙に気になって、なんの気無しに自分の棚に入れたのが始まりです。

視聴済みの方のレビューを少し拝見したので、自分の中で本当は優先順位はもっと後の方だったのですが・・・

私は、視聴済みと未視聴の作品を棚の中で分けているので、棚の整理や次に視聴する作品を探す度にチラチラとジャケットのデザインが目に入って来て・・・そのうち頭から離れなくなりました・・・(//∇//)
(これは、見ない限り続くよね・・・)と思い、思い切って視聴しました・・・^^;

ですが、ジャケットのデザインで作品を選んだ事が無かったので・・・もしかしたら、ジャケットを飾っているヒロインの水奈瀬 ゆか(みなせ ゆか)ちゃんに作品を見てもいないのに惚れ込んでしまったのか・・・ただ単に恥ずかしいだけなのかは正直わかりません(//∇//)・・・そういう経験ってありませんか・・・(//∇//)

・・・という意識があったせいか、私はそこそこ面白い作品だと思いましたよ^^;
突如辺り一面が赤く染まった世界に引き込まれてしまい、そこで自分の力に覚醒し、真実を目指していく・・・という感じです。
人を好きという気持ちを表面に出せる人と内面に秘めてしまう人っていると思います。これまでの生まれや育ってきた環境によっても差が出る人格・性格の描写などは上手に表現されていたと思います。

なので、・・・もし興味のある方はご覧頂いてもいいかも・・・です^^;

投稿 : 2025/03/01
♥ : 23

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

赤いほうの夜

中二アイズ。桃の夜・・ゲホ赤だっけ?

正体不明の現象「赤い夜」に巻き込まれ
赤い夜を生き抜くために仲間とともに
立ち向かう物語。

眼帯の主人公皐月 駆(声小野大輔)の
語り口調等で大まかな世界観等を補足
しつつ展開していくので解り易い。

OP/EDとも重厚な感じで世界観に合う
感じだし挿入歌や効果音の使い方等も
可也インパクト重視で派手目。

世界観等諸設定は可也面白いと思う。
バトル等も臨場感があって効果的に
物語に抑揚をつけている様に感じた。

終始シリアスがメインでミステリーな
雰囲気も学園の日常シーンと良い感じ
のギャップで良い感じで、主人公駆の
心理描写も共感しやすい。

キャラデザは甘過ぎのテンプレ中心。
声優も甘めのギャルゲ的布陣?
服飾デザインも制服など甘め。
敵キャラは小グロ陳腐な雑魚系

くどい気もするけど・・勢いがある内に
全てが終わる感じのスピーディな感じ。


以下は感じたままの描写のイメージ。

駆は姉の謎の自殺以来怠惰で積極的な
交友は無く物静かな性格なため・・
女性陣がパンツ要員として彩り頑張る。

幼馴染の「水奈瀬 ゆか」は更にスペシャル
な癒しパンツ要員として隙あらば魅せる。

緩急?一応・・学園ラブコメ風おぱんつ
展開とシリアスなバトルパンツ展開等で
緩急ある感じかな・・

パンツの謎・・じゃない・・赤い夜の謎
に迫りつつ姉のパンツの色・・じゃない
秘密が徐々に解明され運命的な話になる。


本編と無関係?な番外編13話桃色幻夢譚?
11eyes volume7 OVA Speciaが本編だと思う。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5

64.1 6 オッドアイでバトルなアニメランキング6位
曇天に笑う(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (418)
2321人が棚に入れました
時は明治十一年。急速な欧米化に伴い、政府に不満を持つ人々が増え、監獄は囚人で埋まり、脱獄も後を絶たなかった。そこで政府は、滋賀県琵琶湖に重犯罪者専用の檻、日本最大・脱出不可能な湖の監獄、獄門処を設ける。その監獄への橋渡し人を請け負う曇家の三兄弟が織り成す大冒険活劇の幕が上がる……!

声優・キャラクター
中村悠一、梶裕貴、代永翼、櫻井孝宏、佐藤利奈、鈴村健一、大原さやか、三木眞一郎、能登麻美子、安元洋貴、下野紘、藤原祐規、藤原貴弘、岩崎ひろし
ネタバレ

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

個人的に声優さんが豪華。゚+.(*`・∀・´*)゚+.゚

漫画原作のアニメです。
―って,これ少年漫画ってわけじゃないんですね!!
少年漫画原作だとばかり思ってました☆
アニメを観る前は大抵前情報なしで観るのでタイトルの響きからしてもっと「陽だまりの樹」のような真面目度(?)の話なのかなっと勝手に想像してたんですが…(「陽だまりの樹」観たことないけどね!!←),観始めたら全然少年漫画っぽかった(^-^;
でも,言われてみれば戦いながら技の名前叫んだりしてないし…。

時代設定は明治11年。
「るろうに剣心」が大好きなので,ちょっと惹かれました★
囚人を捕らえておくおく監獄,“獄門処”。
その場所はいつも曇天でした。
それは300年に一度訪れる大きな災いの前兆だといいます。
これは獄門処への橋渡し役を請け負う3人兄弟のお話です。

キャラクターデザインはそんなに好きじゃないんですけど(特に天火),あたし的に作画が崩れてるとは思わなかったのでまぁ許容範囲です。←上から(笑)。
BGMは和風っぽくて割と好きだったのですが,OP&EDがピンとこなくてあまり良い評価にしてません。
この作品で1番好きなポイントは声優さんだな!!
あたしあんま声優さんに興味はないんですが,それでもこの声良いなって思ったらクレジット目に入ってきます。
まず天火はあたしが最も好きなアニメ「氷菓」の主人公の声だし,空丸は「アオハライド」の洸で…。
白子さんは「怪~ayakashi~」&「モノノ怪」の薬売りさん!!声がエロいです☆(モチロン良い意味で。)
これは…って感じです(>_<)
でも,あたしがなぜ声優さんに興味ないかというとあくまで裏方さんとして捉えているというのもさることながら,作品によって全然違う表情を見せられて戸惑うから!!
ある作品ではカッコイイと思っても違う作品だと全然かっこよくない役やってたりするから,あくまでキャラクターとの相乗効果が生まれてるんだなって裏切られる(笑)。
この作品では天火。天火のキャラはあんま好きじゃなかった(というか観てて恥ずかしかった)からちょっと残念って思って★5とはなりませんでした。
空丸は少年漫画の主人公っぽいキャラでしたね!!
強い人の背中を追いかけてより強くなろうと頑張る。
宙太郎は可愛い♡けど「~ッス」がちょっとうざ…じゃなかった口説く感じちゃったりもしました。
宙太郎の中の人は「Free!」の渚くんか!!って後半になるまで気付かなかった。
ずっと女の人だと思ってた。
好きな声優さんばかりだったのになぜかぐっとこなくて,酷い言い方すると声優さんの無駄遣い感があるというかなんというか…。
逆に言えば作品の評価の底上げ(嵩増し)にはなってます。

お話は…
ネタバレレビューを読む
あと気になったのは犲と滋賀県警の関係。
この2つって競合しないのかな。。
原作では描かれているんでしょうか。
あたし的にはもっと比良裏に登場してほしかったな。
あんま3兄弟との絡みもなかったし…。
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

曇天に苦笑いっス!

「気分が落ち込むような曇り空を笑って吹き飛ばせ」っていう、わかりやすい意気込みのタイトルっス。

完全な婦女子(又は腐女子)受けの作品っス。舞台は明治11年っス。
実際にはない琵琶湖の中に浮かぶ刑務所「獄門処」へ重犯罪者を舟渡しで護送するのがオイラ達「雲(くもう)三兄弟」の仕事っス。
「るろ剣」みたいに不平士族が結束して現政権に反旗を翻し、それを討伐する戦記物かと思ったら違うっス。
古の邪神「大蛇(おろち)」復活を目論む没落忍者・風魔一族の残党とそれを阻止しようとする公安組織「犲(やまいぬ)」と陰陽師の戦いっス。それにオイラ達「曇家」が大きく関わってるっス。
オイラ達のいる雲神社は600年の昔から大蛇討伐・封印の役目があったっス。当初はそんなことを知らない空兄とオイラはただ喚いてばかりだったっス。

オイラ達「雲三兄弟」は、
・天兄(曇 天火)は長男っス。着流しでカニヘアーっス。首の鎖模様は意味わかんないけどカッコいいっス。飄々としてるっスけど弟思いで町の人たちからも人気者っス。
品川宿の運び屋の旦那みたいっスけど、あの人みたいに女遊びはしてないっス。兄弟の中では一番強いっス。鉄扇を使ったりして戦うっス。でもあんまり戦ってるところがなったように思うっス。
私生活は結構だらしないっス。そんな天兄が大好きっス。
・空兄(曇 空丸)は次男っス。ほぼ主人公っス。上腕に謎のバンテージ、ノースリーブのフード付きの着物がオシャレっス。天兄の様に強くなりたいと焦りまくっている思春期少年っス。
中の人の梶さんはこの頃から強くなろうと憧れる世間知らずで身の程知らずで、ただ喚き散らすガキ・・・少年役が鉄板になりつつあったのかもしれないっス。
根は真面目で努力家っス。いつもノラリクラリとかわして真面目に取り合ってくれない天兄に悩まされて大変そうっス。
家宝である二本の小刀を天兄から譲られてるっス。でも稽古を見てると大刀の素振りっス。小刀二刀流の形はあんなんじゃないと思うっス。
でも人に優しくて皆に好かれて弟思いで大好きっス。錦さんを落とさせたのはサスガっス。
・オイラは三男の曇宙太郎っス。謎の耳カバー付きのデカ帽子、さらしを巻いて半纏を纏ってるっス。元気いっぱい天真爛漫っス。末っ子なのでよく天兄・空兄に甘えたりもするっス。

三人とも顔立ち良くてカッコカワイイっス。女子受けしそうなのでOKっス。
三人とも明治とは思えない派手なビジュアルっス。女子受けしそうなのでOKっス。
作中のセリフはカッコよく大層に決めようとしてるっス。女子受けしそうなのでOKっス。
立ち振る舞いの演出が某歌劇団っぽいっス。女子受けしそうなのでOKっス。
(天兄の大蛇の器疑惑で処刑される話は6話まるまる一本潰したっス。処刑場も大掛かりな舞台みたいっス。)
大蛇封印の為のご先祖さまの活躍、そして現代に続く因縁と大蛇復活を巡って陰謀・策謀・奸計、空兄の苦悩・絶望・成長と女子受けしそうな伝記ネタでOKっス。
ボーイズコントもあり、女子受けしそうなのでOKっス。
西近江は近畿県内でもまだ関西弁や京訛りもあるところっス。街の人は訛っているのにオイラ達地元民なのに「標準語」っス。気にしちゃダメっス。

アニメより舞台公演の方が合ってるように思えたっス。そしたら2016年、に本当に舞台公演やってたっス。
さらに来年の2017年は映画が公開っス。監督は「踊る大走査線」、アニメでは「PSYCHO-PASS サイコパス」のあの本広監督っス。
天兄は福士蒼汰さんっス。(宇宙キターーーーーーー!)
空兄は中山優馬さんっス。(ジャニーズキターーーーーーー!)
オイラ宙太郎は若山耀人くんっス。(売込子役キターーーーーーー!)
どんな仕上がりになるか評価が(氷菓が)「私、気になります!」っス。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 7
ネタバレ

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

数百年をかけて廻る運命を超えて曇り空が晴れ渡るとき・・・

唐々煙による漫画を原作とする作品です。

全12話、原作未読。


明治11年、明治維新以降に士族反乱などで犯罪者が増え

彼らが送り込まれた監獄からの脱獄も絶えなかった。

そんな中300年に一度の長期の曇り空となっていた。

人々に災いをもたらすオロチの器を探すため、右大臣直属の

部隊「犲」が動き始めていたのだった・・・


展開はそんなに奇抜でもなくよくある方だと思うような

感じでしたが、個人的にかなり楽しめた作品でした。

最初の方は雲三兄弟の役割や存在、それから今の状況等を

やっていく話がメインでオロチに関することなんかは裏で

進行していたようで、落ち着いた雰囲気を保っていた風に

感じました。


このまま続くのかなと思っていたのですが(原作知らない

ので)5話あたりで突然物語が急発進し始めて流れが大きく

変わっていき、最初は何なんだと思いましたが、これが

またかなり良かったです。まさかあのタイミングでこの

カードを切ってくるかと思いました。


そこからラストまで急展開だったり、急ブレーキをしたりと

安定しなかったところが多かったですが、大事に大事にと

進んでいるようにも感じ取れたのであんまり気にすることも

なくまたネタバレレビューを読むと思うこともあったのでラストまで

かなり入り込んで見ることができ、とても濃かったように

思います。


ただ少し残念だったのがネタバレレビューを読むのところがもう一話取って

いれば割と細かくそして深く描くことができたのではと思えた

ので、そこのところが本当にちょっとだけ「あと一話・・・」

と思いました。


いろいろありましたが、総合的には面白かったと思います。

展開も一転二転するので(と言ってもよくあるとは思いますが)

そこそこ見ごたえがあると思います。

(後半につれてちょっと駆け足なのは否めないけど)

◆個人的点数評価 80.31点

★追記

書いた直後に思い出しましたが、女子向けっぽい感じですが

男の私でも楽しめますし、物語も5~6話あたりで動き出すので

そこくらいまでは見てみるといいと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 35
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