オシャレでイタリアなおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのオシャレでイタリアな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月05日の時点で一番のオシャレでイタリアなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.6 1 オシャレでイタリアなアニメランキング1位
ルパン三世 新シリーズ(part4)(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (380)
1960人が棚に入れました
外伝やスピンオフではない純粋なTVシリーズとしては、1985年の「ルパン三世 PARTIII」以来30年ぶりの新作。舞台はイタリアとサンマリノ。総監督の友永和秀さん、シリーズ構成・脚本の高橋悠也さん、キャラクターデザインの横堀久雄さん、音楽の大野雄二さん、アニメーション制作のテレコム・アニメーションフィルムなど、シリーズを熟知したスタッフがそろう。

声優・キャラクター
栗田貫一、小林清志、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一、藤井ゆきよ、咲野俊介
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

爆発力はないが、安定した面白さを感じられる。

かなり久しぶりのTVシリーズらしい。ルパン三世らしい人情劇と何かしらの陰謀に立ち向かう話。

最初はサンマリノから。
ネタバレレビューを読む

一話完結が続くが、時折、最終回に向けてネタバレレビューを読むに関する伏線がある。ルパン三世と峰不二子の関係は相変わらずといったところか。

OPはアレンジされたルパン三世のテーマ。映像が凝っていて弾丸やら車やら飛び出してくるように見える。EDは石川さゆりが歌うちゃんと言わなきゃ愛さない。石川さゆりがルパン三世で主題歌を歌うなんて凄く意外であった。

以下がアマゾンプライムから引用のあらすじ。

これが『ルパン三世』だ!抜群の頭脳で難関を突破、いかなる標的も必ず奪う大泥棒で美女が大好きなルパン三世が、イタリアとサンマリノを舞台に数々のターゲットを狙う!ルパンの計画を共に遂行するのは、相棒にして無敵のガンマン・次元大介と居合抜きの達人・石川五ェ門。それに正体不明の美女・峰不二子。だが彼女は敵か味方かわからない。一方、彼らを追うのはルパン逮捕に執念を燃やすICPOの敏腕捜査官・銭形警部。このお馴染の面々に加え、自由奔放なセレブ娘レベッカ・ロッセリーニがもう一人のヒロインとして大きく関わっていく。そしてイギリス諜報部MI6もルパンの動きを探ることになり…。信頼と裏切りが錯綜し、最後の最後まで何が起こるか分からないスリリングな展開――。『ルパン三世』のオモシロサをギュッと凝縮し、超一流のエンタテインメントに仕上がった新・本命シリーズ!

1. ルパン三世の結婚
サンマリノ共和国。ルパン三世から銭形警部宛に、盗みの予告状ではなく結婚式の招待状が届く。ルパンは、ロッセリーニ財閥の若き会長 レベッカ・ロッセリーニと結婚するという。結婚の裏にはルパンのある目的があった。それはサンマリノ共和国の国宝・リベルタスの王冠を盗み出す事。だが、何故かルパンが出した覚えのない偽の予告状が銭形に届いており、ルパンの行動は読まれていた。一体、誰が何のために予告状を送ったのか?

2. 偽りのファンタジスタ
「サンマリノの至宝」と呼ばれるサッカー選手・ブロッツィ。彼が率いるACサンマリノが、コパイタリア(イタリア国内サッカークラブチームNo.1を決めるカップ戦)で快進撃を見せている。そんなブロッツィがルパン三世のもとを訪れる。マフィアにドーピングの証拠を握られ、それを取り返してほしいという。だが、ブロッツィはある秘密を隠していた。

3. 生存率0,2%
カリオストロ伯爵に深い関わりのあるマリーアントワネットの首飾りの欠片。それを盗んだルパン達だが、次元が何者かに捕まってしまう。次元を捕まえたのはイギリス諜報機関MI6の二クスという凄腕スパイ。ルパンが盗んだ宝の奪還指令を受けた二クスは、逃亡したルパンを追いつめる。うまく逃げ切れたと思ったルパンだったが、何故か二クスにことごとく追いつかれてしまう。そして、二人は銃を向けあい…。

4. 我が手に拳銃を
寂れた町。虫歯が疼く次元はたまらず病院にかけこむ。医師リービアは診察するかわりに、次元が持っている銃を預けてほしいと頼み、次元は仕方なく銃を渡す。リービアの診察を待つ次元は、病院の一室で死んだように横たわっている無数の患者達を目撃する。彼らは「生きた屍」と呼ばれて、すべてエリクというギャングのボスの仕業だという。この町ではエリクの許可なしに銃も持つことはできない。そんなとき病院にエリクが現れる。

5. 魔法使いの左手
落ち目のサーカス団の中に峰不二子の姿があった。そのサーカス団は10年前、魔法使いと称されたトニー・ベルカストロという男が事故死した。亡きトニーのマジックの種が書かれた「トリックレシピ」。誰もがそのレシピを欲しがったが、それを受け継いだのはルカという若い団員だった。そのルカに近づく不二子の影。峰不二子の狙いは果たして何なのか?ルパンがその真相を追っていく。

6. 満月が過ぎるまで
亡き夫の隠し財産の在処を知る未亡人エレナ。隠し財産を狙うルパンからエレナを守るために銭形が現れる。エレナと銭形は、ルパンの手から逃れるためにエレナの山荘へと身を隠す。しばらく二人だけで過ごしているうちに、疑心暗鬼だったエレナは徐々に銭形に心を開いていった。だが、エレナはどうしても銭形を信じきる事ができず、山荘をひとり抜け出す。エレナを追っていく銭形が、その先に見たモノとは…?!

7. ザッピング・オペレーション
イギリス諜報機関MI6の二クスは、家族で食卓を囲んでいた。二クスは妻や娘達を何よりも大切にしており、自分がMI6である事を内緒にしている。そんな二クスの娘の一人ブリジットが謎の男達に誘拐される。男達は二クスが追っていた犯罪組織の連中であり、それを知った二クスは怒りの中、娘を誘拐した連中を追跡する。一方ルパンはいつものように銭形に追われ、逃走用に車を拝借する。その車には何故かブリジットが乗っていた!

8. ホーンテッドホテルへようこそ
フィレンツェの郊外にたたずむ不気味な古城。現在はホテルとして使われているが、「呪われた花嫁の館」とも云われ、花嫁の幽霊が出るという噂がある。そのホテルに貴重なお宝が眠っているという情報を得たルパン達。次元はそのホテルで幽霊らしきものを目撃する。ルパンは次元の言う事を信じようとせず、黙々とお宝の在処を探していると、カーラという少女と出会う。

9. 殺し屋たちの鎮魂歌
昔起こった西アフリカ小国の独裁者暗殺事件。その事件に関与した殺し屋達が次々に殺されていく。独裁者暗殺事件には殺し屋の一人として五ェ門も関わっていた。暗殺した独裁者の用心棒だった伝説のスナイパー・ゾラが、復讐しているのかもしれない…。五ェ門は、同じく暗殺に関わった殺し屋ベラドンナと共に、ゾラの行方を追っていく。

10. 恋煩いのブタ
カップル限定のワインのオークションパーティ。ルパンは不二子とレベッカに同時にそのパーティに誘われる。不二子とレベッカには共通するある目的があった。そのオークションに出品される幻のワイン「恋煩いのブタ」が狙いである。そのワインを飲んだカップルは愛し合い必ず幸せになるという。ワインをめぐる不二子とレベッカの敵対心むき出しの女同士の争奪戦が始まり、さすがのルパンもお手上げ状態!?

11. イタリアの夢 前篇
レベッカがイギリス諜報機関MI6によって誘拐された。レベッカ救出にルパンが動き出す!誘拐される前レベッカは、ある天才科学者が遺した書物の解読を試みており、MI6の口からは「イタリアの夢」という謎の言葉が…。レベッカが監禁されているMI6の隠れアジトに向かうルパン。だが、そこには厳重な警備体制とMI6のエイジェントの精鋭達が待ち構えていた。

12. イタリアの夢 後篇
天才科学者・浦賀が遺した奇書。ついにその書物を解読したルパンは、何故か眠りについてしまう。夢なのか現実なのか摩訶不思議な世界に迷い込んだルパン。これが「イタリアの夢」なのか…!?。そして、若き日のレベッカと死んだはずの浦賀と出会うルパンは、浦賀に「イタリアの夢」の真相を聞く事となる。一方、暴走化した二クスがルパンを追う!そして、二クスとルパンの最終決戦の時が迫り…!!

13. ルパン三世の最期
逮捕され監獄の中に閉じ込められたルパン。あらゆる手を使い脱獄を試みるが、銭形にことごとく動きを読まれて阻止されてしまう。銭形は念には念をということで、更に完璧な牢獄へルパンを移送する。ついに観念したルパンは、銭形が差し出した食事にも手をつけず、やがて体は衰弱していく。そして、ついにルパン三世の最期の日がやってきた。

14. モナリザを動かすな
お金に困り明日の飯も食べられないルパンは、一稼ぎしようと名画モナリザを盗む計画を思いつく。モナリザといえば世界最高峰の美術品であり、そう簡単には盗めないはず。銭形が指揮する警備網をくぐり抜けようとするルパンだが、あと一歩のところで盗めず逃げていく。ルパンが指一本触れることができなかったモナリザを見ながら銭形はある違和感を感じていた。一方ルパンは何故か本物のモナリザを手にしていたのだった!?

15. ハイスクール潜入大作戦!
まるで悪女のように持ち主が転々と変わっていくダイヤ「クレオパトラの心」。ダイヤの行方を求めてルパンが向かった先は、一見何の変哲もない学校だった。だが、そこに居たのは爆弾を自作して何かを企む怪しげな教師たち。ルパンは教師に変装してダイヤの在処を探そうとするが、ダイヤは爆弾を作っていた教師たちの手元にあり、事態はとんでもない急展開を迎える!!

16. ルパンの休日
今日は仕事の話はやめにして、おいしい寿司を食べにいこう!ルパン、次元、五ェ門は車に乗りこみ寿司屋へ向かうが、なぜか車の中には一匹の犬。ルパンは寿司を食べに行くついでに犬を不二子に届ける約束をしていた。せっかくの休日のはずが、相変わらず銭形に追われたり、犬をめぐる大騒動に巻き込まれてしまう三人。ルパン達の休日は一体どうなってしまうのだろうか?

17. 皆殺しのマリオネット
悪党たちを次々に葬り、救世主と謳われるグレコという男。この男に指名された者は皆、24時間以内に仲間同士で殺し合い死んでしまう。そしてグレコが次に指名したのはルパン三世だった。グレコの挑発にのったルパン達は、グレコが待つ教会へ向かう。グレコはルパンファミリーの中の一人をマリオネットのように操り、皆殺しにしようと計画していた。皆が疑心暗鬼になる中、果たしてマリオネットは一体誰なのか?

18. 始まりの晩餐
ミラノのファッションショーの会場内に、何者かによってルパンの肖像画が描かれる事件が起こる。ルパンだけでなく、次元、五ェ門の絵まであり、何者かの挑戦状であると考えたルパン達はミラノへ。会場には銭形や不二子の姿もあり、彼らの肖像画も描かれていた。鑑定の結果、肖像画を描いたのは、レオナルド・ダ・ヴィンチだという事が判明する。何かに気づいたルパンは、名画「最後の晩餐」がある教会へ急ぐ。するとそこには…!?

19. 龍は静かに眠る
二クスは、家族とショッピング中に何者かに狙撃され意識を失う。目が覚めると二クスは縛られており、目の前にはMI6時代の上司パーシバルの姿があった。パーシバルは二クスに「ドラゴンズテイル」を奪い返してほしいという。「ドラゴンズテイル」が何者かによって盗まれたというのだ。一方ルパン三世もまた「ドラゴンズテイル」を狙っており…。皆が狙う「ドラゴンズテイル」とは一体?

20. もう一度、君の歌声
有名な歌手ノラ・アニタが半世紀近く愛用した車をルパンが盗み出す。銭形ら警察達に追われるルパン。しかし警察達は、あまりにも貴重な車なので、車の破損を恐れて手出しできない。ルパンが運転する車が向かった先は……!?一方、年老いたノラ・アニタを、夫マーティンが看病していて、マーティンは若き日のノラとの想い出を懐かしんでいた。

21. 日本より愛をこめて
イタリアにいるルパン三世のもとに、不二子を誘拐したという犯人から連絡が入る。日本・東京のとある屋敷に保管されている平賀源内のカラクリ人形を盗み出せという脅迫に、ルパンは日本へ向かう。すんなりお宝を盗み出し、不二子の元へ持っていくと案の定、不二子の狂言誘拐だった。そして不二子の裏には、数々の難事件を解決してきた名探偵、明智・ホームズ・耕助がおり、ルパンは逮捕されてしまう!

22. ルパン、頂きに参ります
町中にばらまかれた予告状。そこには「今宵、ルパン三世、頂きに参ります」の文字。文字の下には女性のキスマークがある。予告状をばらまいたのはレベッカだった。銀行に侵入して逃走中のルパンを見つけたレベッカは、なんとかしてルパンを捕まえようとするが…。ところでレベッカは、一体何のためにルパンを盗もうとしているのか?

23. 世界解剖 前篇
レオナルド・ダ・ヴィンチがサンマリノ共和国で新作を発表するという。題名は「世界の調和」。その発表後、イタリア半島中のすべての人々は、なぜか昏睡状態に陥ってしまう。ルパン達も例外なく…。そして、ルパンは目覚めるとサンマリノ共和国にいた。ルパンの前にダ・ヴィンチが姿を現す。ダヴィンチを追っていく中、ルパンは「世界の調和」の正体に気づく!

24. 世界解剖 後篇
ダ・ヴィンチに人格を支配されてしまったレベッカ。ルパンはレベッカを救い出すために、レベッカの脳内に入りこむ。脳内ではダ・ヴィンチが作りだした罠の数々に悪戦苦闘するルパン。なんとか囚われていたレベッカの人格に会うことができたが、生気を失ったレベッカはすべての記憶がダ・ヴィンチにより塗り替えられてしまっていた。そして、ルパンの事も忘れてしまい…。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1
ネタバレ

❣ユリア❣ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

新シリーズだよっ!ついにルパンが帰って来た〜!!!

1900年代にもやっていましたが、ルパンを見るのはこの新シリーズが初めてでした☆
つまりこれが初見ということです!


今回の場所はイタリアです!
新しくなったルパンも大暴れ!最後まで楽しく見れました♪

〜前のルパンとの、違いは?〜
昔のを見たことないので違ったらすいません(>_<)

まずはOP曲!!!
あれ片目を隠すと3Dみたいに立体になるんですよ!
すごいですよね作りが!!
ぜひ皆さんもやってみてください♪

服の色が赤?から青に!大人っぽくカッコよくなりましたねぇ〜♪
あと、ルパンの声、昔と同じ声優さんらしいんですが、少し雰囲気が変わってるらしいですよ!
昔から見てる人はそこと注目です!

新キャラ登場しますよ〜!
現代に合わせたキャラだなぁと思いました♪

ではでは内容やキャラに入りましょう♪
ネタバレレビューを読む

あと、個人的に題名のBGMがルパンのやつ?だったんだ!と見て初めて知りおおお〜ってなりました
はい…


とにかく!昔とはまた違う新しい感じになっていて、要らすもキレイですし垂れでも楽しめると思います!
次作もやってほしいものですね!!!

投稿 : 2025/03/01
♥ : 8

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

制作スタッフたちのルパン愛を感じずにはいられない力作

ルパンといえば個人的には日曜日の昼から、

スーパージョッキー(生着替え熱湯風呂の奴ね)の前に毎週よく観てたのが記憶に残ってるけど、

それ以外にも夕方にも確か再放送とか観てたような...

まぁそれ以来の視聴ということになるかな。。

いや~月日の経つのは早いもの...


そんな訳で、何年ぶりか分からないけど、待望の新シリーズが始まるということで視聴。

て言うか、日本国民殆どの大人が知ってる国民的アニメの新シリーズが深夜枠っていうのも...複雑な心境。。

しょうもないバラエティ番組なんかよりよっぽど面白いと思うけど。。


本作は2015年に日本よりも先に、イタリアで先行公開されるという、

普通のアニメとはちょっと違なる経緯で公開された作品だけど、

結構イタリアでルパンは人気なんだろうか!?

舞台もイタリアでのエピソードが殆どで、現地でのイタリア人受けを狙ってか、

ルパンのジャケットの色も赤から青に変更されてたり、

キャストの方も変更されていて、まさに新しいルパン、と言った印象。
(何年か前からかな?)

制作にあたってはテレコム以外の制作会社からも多数の参加依頼があったらしいが、

そりゃ考えてみりゃ現在活躍しているアニメーター、みんなルパンを観て育った世代なんだから、

当然みんな特別な思いを持っているのは当然だと思うけど、

肝心の作品には思う存分にクオリティを発揮されており、非常に観応えのあるものになっていると思う。



☆物語☆

内容の方は1話か2話くらいで完結する、オムニバス的なこれまでと同様の展開でありながら、

後のエピソードに繋がるような作りになっているのは興味深い。

ルパンらしさをしっかりと踏襲していて、リスペクトを感じる作風は、

まさにルパンそのもの、と言った感じだけど、エピソード自体はコミカルな回がありつつも、

結構大人向き?って感じのドラマ性のあるものもあったり、バリエーションは結構あって楽しめた。

突っ込みどころもあるけど、そこはルパン、だからご愛嬌ってところかな。

本作オリジナルのエピソードは、ややルパンらしさという面では微妙だけど、

これもイタリアでの公開を意識したからなのかな。

やっぱり原作がよく出来てるってことなんだろうね。


☆声優☆

ほぼこれまでのルパンと違和感を感じさせないキャスティングになってて良かった。

ジゲンは俳優さんの年齢のせいもあってか、ちょっと老けた印象は受けたけど、

現役で頑張ってるのは凄いなぁと。。

その他キャスティング、演技自体はルパングループ以外も含めて文句なし。


☆キャラ☆

これまでのルパンらしさはしっかりあるので、敢えてどうこう言うことはないかな。

ゴエモンが少々地味過ぎる気がするけど、9話ではかなり格好良く描かれてて良かった。

1話から登場してくるレベッカが、かなりのお転婆娘で振り回されるんだけど、

このシリーズでの1番の見所としては、やはり彼女になるのかな、と思う。


☆作画☆

ルパンなのに、と言ったら失礼かもしれないが、これは神作画と言えるレベルだろう。

正直TVアニメでここまでのレベルはなかなか観れないんじゃないかと思う。

背景はデジタルだけど手描き感、風合いがあって非常に美しく、

それでいてキャラが浮いたような感じに見えず、絶妙に馴染んでいるのは本当に凄いなぁ、と。

セル画アニメを意識したような線の描き方(途切れや濃淡)と、

色彩なんかにもかなり凝ってるように見えるけど、これが奏功してるんだろうと思う。

デジタルでアナログ風なものを作るのは、実際かなり労力のいる作業だろうし、

これは他のアニメーションスタジオが簡単に真似できるものじゃないだろうと思う。

また、当然キャラ自体の動きも良いし、

CGも今の時代に合わせて結構使っているんだけど、風合いは殺してなくて、とても自然な仕上がりだと思った。

これまで長年ディズニーやワーナーなどの外注で培ってきた技術は、やっぱりダテじゃないなと。。


☆音楽☆

OPはやっぱりこのテーマじゃないとね、という感じだけど、

現代風に味付けされたアレンジに関しても特に不満なし。

EDはこれまでの自分のイメージでは、しっとりとした哀愁ただよう曲が印象に残ってるんだけど、

今回のも悪くはないかな、と思う。

石川さゆりは紅白でこの曲歌いたかったんじゃないかな、新曲あるのに...って不満だったみたいだし(笑)

作中音楽はこれまでのルパン作品に関わってきた、大野 雄二氏が担当され、これがOP、ED同様に凄い。

これまでのルパンのイメージから逸脱しないものでありながら、

生音を大事に、かなり拘って作ってるのがよく判るし、バリエーションも多い。

また、音響に関しても素晴らしい。

音楽全般、作画同様にかなりお金掛かってるだろうなぁ。


まとめとして、

物語はどれもメチャ面白くてハマった、という訳でもないけど、

割りと年齢層高めを意識したようなドラマ的な作りは良かった。

逆に子供が観て痛快で楽しい、面白いルパン、かどうかは微妙かもしれない。。

特にダ・ヴィンチ絡みのオリジナルは、ちょっとルパンらしさという面では微妙かと。

作画、声優、音楽などアニメとしてのクオリティはかなり高い作品になっていると思うので、

全話観なくても好きな回だけ観て楽しむ、というのもアリだと思う。

むしろそういう楽しみ方が出来るのも、本来のルパンかな、と。

今回の出来を見ると、今後作られるであろう作品も楽しみにできるな、と感じた。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 7

65.0 2 オシャレでイタリアなアニメランキング2位
リストランテ・パラディーゾ(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (188)
1145人が棚に入れました
舞台はイタリア。田舎からローマに出てきたニコレッタは、リストランテ『カゼッタ・デッロルソ』を訪れる。それと言うのも、幼くして両親が離婚し、母親が再婚する為に祖父母に預けられたニコレッタは、自らの再婚の為、成人するまで娘を置き去りにした母を恨み、彼女の再婚相手がオーナーを勤めるリストランテにやってきた。娘がいることを知らない母の再婚相手に、全てを話そうと機会を窺っていた。

そこで、ニコレッタは何とかオーナーの店『カゼッタ・デッロルソ』の見習いとしてに働き始めたが、そこは従業員全員が、老眼鏡着用が必須の紳士という店だった。老眼鏡紳士が目当ての女性客で連日予約でいっぱいのリストランテだが、ニコレッタもサント・クラウディオ・パラディーゾが気になり始める。

声優・キャラクター
折笠富美子、山野井仁、立川三貴、黒田崇矢、喜山茂雄、西松和彦、上田燿司、七緒はるひ、渡辺美佐、乃村健次、沢海陽子、岡和男、木村はるか、中原麻衣

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

こんな素敵なリストランテがあるなら今すぐ行きたい

ローマにある小さなリストランテ「カゼッタ・デッロルソ」を舞台に
老眼鏡着用で50歳以上という採用条件を満たしたシェフ、ソムリエ、
カメリエーレ達と、生き別れた母親を訪ねてやってきた二コレッタが繰り広げる、
しっとり落ち着いた全11話の群像劇。

OP、EDとも音楽&映像がおしゃれ。
キャラデザは作品のサムネの雰囲気とは違い、もっと繊細で表情豊か。
ローマの石畳の街並みや名所の数々も美しく、
登場する料理やドルチェもすごく美味しそう!
お店に到着するまでの路地を、歩いてる人の視点で映したカメラワークは
子どもの頃から大好きだった人形劇を観るときのような期待感があって良かった。

それと色彩設計がお見事! シーンごとのインテリア、小道具、
人物が着ている服の色などの配色の調和がすごくとれていて、
こういう部分に拘った作品が好きな自分としては、
それだけでもかなり気に入ってしまった。
観ている人が、作品の中で一緒に寛げるような感覚になれたとしたら
きっとこの色彩設計と、穏やかであたたかい物語の流れと口調のせいだと思う。

主な登場人物が、それぞれ個性豊かな初老の紳士7人っていうのも珍しいし
まさか彼らの癒し効果がこんなにあるとは想像したこともなかったよ(笑)
老眼鏡かけたおじさん?加齢臭が・・なんてそんなイメージは一気に消え失せ
「ローマの紳士は適度な色気も感じさせつつ、何をしても絵になってカッコいい」
「イタリアの男はスーツ姿でジェラート食いながら歩いていてもカッコいい」と
友人からさんざん聞いていたが、この作品でもそれはまさにその通りだった。
もちろん、アニメだからなおさらそう見えるのだろうけど。

歳を重ねた人にしかない奥行き、落ち着き、品の良さ、やさしさが
何気ない会話や動作、立ち居振る舞いから滲み出ていて、
自分も50代になったら、こんなふうになっていたいものだと真剣に思った。
今の自分がこのままいくと性格的にはクラウディオかフリオに近い感じだけれど
ルチアーノみたいなクールな渋さに、すごく憧れる。

スピード感ある展開や号泣するような感動はないけれど、じんわりホロっときたり、
日本だとジメジメになりそうな展開も、意外にさわやかだったり、
ちょっとしたイタリア語会話や日常のあれこれが学べたり、たりたりイタリア~ノw
リストランテが舞台にしては調理風景のシーンが少なかったけれど
その分、人物描写やストーリーに焦点を絞っていたのも特徴。
それでも、今すぐローマに飛んで、このお店に行ってみたい・・
そう思わせてくれる作品だった。

メガネ紳士萌えの人はもちろん、落ち着いた作品が好みの人や
寝る前にほっこりしたいなって時にもオススメだ。

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ここでちょこっと余談を。

イタリアの場合の飲食店の分類は、以下のようになります。

■リストランテ・・きちんとした食事ができる高級レストラン

■トラットリア・・リストランテよりは気軽に行けるやや大衆的なお店

■オステーリア・・ワインが豊富な居酒屋や郷土料理の店的な位置

■ピッツェリア・・ピザがメインの軽食屋

■バール・・カフェ。コーヒーやお酒、軽食向き

■ビッレリア・・ビールとおつまみが出される店

■パスティチェリーア・・お菓子やケーキの店。

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ちなみに、イタリアの中でも特に北イタリアは、男女とも歳に関係なく仕事を持つ人が多く
共稼ぎも当たり前なのだそうだ。
それでカトリック教という宗教上の理由と、離婚しにくい法律のおかげで
離婚率もかなり少ないらしい。しかし、その一方で結婚に拘らない同棲は多く
浮気も多いとか・・・さすが色男の多いイタリアというべきか(笑)
でも自分が知ってるイタリア人夫妻は、いくつになってもアツアツで
始終当てられっぱなし。ですw

投稿 : 2025/03/01
♥ : 31

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ワインを飲みながら観たくなる、小粋でお洒落な味わいと雰囲気

☆物語&感想☆

「ACCA13区監察課」が記憶に新しい、オノ・ナツメ原作漫画の2009年作品 
「ジョジョの奇妙な冒険」を手掛けるDavid Production初の元請制作作品

イタリア、ローマの片隅にある小さなレストランを舞台に、
田舎から、とある理由で出てきた主人公のニコレッタが、
従業員たちとの交流を通じて成長する姿や恋模様を描いた物語。

このレストランは他の店とは一風変わった趣向があり、
従業員たちが皆老眼鏡を着用した紳士ばかりだと言うこと。
客の多くも従業員目当ての淑女が多かったりするものの、
腕利きのシェフにソムリエも居て本格的なサービスが提供されていて、
料理アニメ的な観点でもそこそこ楽しい。

登場人物の平均年齢が高いこともあり、
皆それぞれの過去、ドラマが各エピソードを通じて満遍なく描かれおり、
中でもやはり恋愛に関しては、これほど大人の恋を描く作品というのはかなり珍しく、
新鮮な気持ちで鑑賞させていただいた。
見た目も含めてイタリア人だから成立するキャラや物語、というところは確かにあるだろうとは思うものの、
歳を取っても異性を惹きつける存在でありたいとは誰しも思うんじゃないかな?
各人の気持ちや身のふりようで、紳士にもなればオッサンにもなる…そんな事を考えされられた作品でした。

女子ウケが良さそうな作品ではあるものの、落ち着いた大人向けのアニメとして、
音楽もとてもお洒落なこともあり、一見の価値のある作品になっていると思います。
最終話はちょっとホロっと来ましたね~良かったですよ。


☆声優☆

リストランテの従業員の面々はベテラン声優で構成され聴き応えと安心感がありますね。
そんななか主役のニコレッタ役を、最近ではリトルウィッチアカデミアでのロッテ役が記憶に新しい、
折笠富美子さんがとても上手く演じられてました。
声質も最近の声優には居ないタイプの綺麗な声で、個人的にはもっと多くの作品に起用されて欲しいと思います。

☆キャラ☆

何と言ってもやはり老眼鏡の紳士達がどのキャラも癖があったり個性豊か。
一見すると女子ウケを狙ったキャラのようにも思えますが
(たぶん原作者の好みが大いに反映されたものでしょう)同じ男から見ても魅力的。
舞台がイタリアということも有るでしょうが、
年をとっても色気があって、ほんと自分もこういう年のとり方をしたいな~と憧れますね。
登場人物で一人若い主人公ニコレッタの、
親子関係や恋なんかは非常に等身大に描かれてて好印象でした。

☆作画☆

キャラデザインは原作準拠か女性キャラにやや癖があるようにも思えますが、
男目線を意識してない作品でしょうから、特に不満はないですね。
作画枚数的にはそこまで多い作品ではないでしょうが、
背景も綺麗だし2009年の作品ということを考えれば充分な出来かと思います。

☆音楽☆

OP,ED共にお洒落な大人向けアニメにピッタリのもので高評価。
それにも増してコーコーヤが担当した作中BGMの出来が素晴らしく、
雰囲気アニメとしても本作を味わい深いものにしてますね。


ACCAのように劇的な物語ではないですが(ACCAも全体としては地味ですけど)、
派手さはなくても落ち着いて観れるお洒落な作品として、とても好印象です。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 10
ネタバレ

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

老眼鏡をかけた紳士が饗する、リストランテ 「カゼッタ・デッロルソ」にようこそ。

イタリアのローマが舞台の群像劇。

主人公は若い女性で老眼鏡をかけた老紳士に囲まれる。


男が見るもんじゃないなと思ってたら、落ち着いた雰囲気と穏やかに流れる音楽が視聴継続に結びつけてくれました。

子供の頃に両親の離婚で祖父母の家に居たニコレッタが上京し、母のいるローマへ着いた場面から物語は始まります。

この作品に出てくる老紳士たちの自己紹介をするシーンで、「この中で誰が一番モテるの?」と主人公のニコレッタが
聞きます。イタリアの男らしい瀟洒な答えが帰ってきて、これは大人の男を楽しむアニメだと理解しました。

思わず笑ってしまったシーンが、
ネタバレレビューを読む

若い奥さんを貰ったイタリア男に、歳の差ってどう?と聞くと、あまり気にならないとサラリと返したり・・
なんてセクシーでスマートなんでしょうか・・・。日本人の男性ならしどろもどろで言い訳するでしょう。

イタリアと日本じゃ恋愛観が違うので、恋して家庭を放り投げる事があまり珍しくない空気が“らしい”です。
ニコレッタの母であるオルガが、恋する“じゃじゃ馬”さんなので、ダメな母親かな?と思ったらちゃんとお母さん
してました。日本と違い恋愛に対して陰鬱さがなくて好感が持てます。母と娘で同じ女性同士なのもあるのかも。

最終回まで傾斜のあまり無い展開ですが、温かい空気感と温かい人とのつながりを描き続け物語は終わります。


一部抜粋して・・

4話冒頭。
(↓こんな雰囲気です。一応伏せます)
ネタバレレビューを読む


あくまで日常のほんのスパイスとして恋愛を描くことが「リストランテ・パラディーゾ」の最大の魅力かと思います。


落ち着いてコーヒーを飲みたい午後のおともにどうぞ。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 15
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