2013年度のエログロおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2013年度のエログロ成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年07月07日の時点で一番の2013年度のエログロおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

61.4 1 2013年度のエログロアニメランキング1位
フリージング ヴァイブレーション(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (375)
2609人が棚に入れました
原作:林達永・金光絃(コミックヴァルキリー連載、キルタイムコミュニケーション刊) 監督:渡部高志 シリーズ構成・脚本:赤星政尚、キャラクターデザイン・総作画監督:渡辺真由美 能登麻美子、市来光弘、花澤香菜、釘宮理恵、井上麻里奈、甲斐田裕子

声優・キャラクター
能登麻美子、市来光弘、花澤香菜、釘宮理恵、井上麻里奈、甲斐田裕子、愛美、山口立花子、東城日沙子、三森すずこ、桑原由気、橘田いずみ、霜月紫、岩瀬周平、ゆきのさつき、斧アツシ

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

いろんなところが痛くなった

エログロが特徴の姉萌え系バトルアニメ。第2期になります。
おおよそバトルもののお約束どうりの続編。今まで戦ってきたライバル達が今度は仲間として、戦いのステージは新たな局面へと移っていくという展開。
世界中から集まった有能なパンドラ達を巻き込み、大きな組織の野望が渦巻く事件へと発展していきます。
相変わらず、苛烈で遠慮がない刺激的な作品です。
性的にも、暴力的にも。


正直なところ、観るのが相当辛かった・・・というのが率直な感想。
もともと1期からグロ要素がたっぷりのバトル系なので、そういうのを承知のうえで観た筈なんですが、物理的にグロいのではなく2期になって精神的なグロさが際だっていて相当滅入りました。
ヒロインをはじめとする女性キャラ達を肉体的に痛めつけるだけではなく、心理的に追いつめてボロボロに辱める描写がかなり多数。
作者やスタッフの方々は結構なS気質ですね。(独断で言ってますが)

私、エロは好きですが、これでは痛々しすぎて、いくらおっぱいや裸が出てこようとエロスを感じる事ができません。
個人の嗜好の問題ですが、演出上必要であろうがなんだろうが、女性が性的に虐げられているのが耐えられない。
眉をひそめるような下衆いエロ要素がかなり強いので、ご覧になる方は要注意です。


ともかく、いろいろとシンドかった序盤。
こういう場合は、後半で盛り上がって挽回していくのがお約束です。
散々ドン底に落としておいて、そこから這い上がる。絶望を打破していく。
そんな爽快な展開に期待!・・・・したんですが、なんというか全然物足りない内容でした。
種まきに見合った成果もなく、ものすごくありきたりなご都合主義と予定調和でしかない終盤は残念の極み。
辛かったぶん、どう逆転してくれるのかと期待を高めていましたが、チープで意外性もなにもない安いドラマでお茶を濁した感じです。
バトルの出来も明らかに低質。
世界最強とか看板を背負っているキャラを大勢登場させたわりには動きもショボいうえに最強キャラ達の技には新鮮さも面白さもなく何が最強なのかもよーわからん始末。
なにより、バトル展開に意外性や見所が一切ないので、流れに沿って決着させるためのつまらい出来レースが存在しているだけ。
悪い意味でバトルものの定番をただなぞらえているので、本作独自の良さが死んでいます。

おっぱいとパンツと苛烈な戦闘。
凛としたお姉さんキャラのカッコ良さ。

そんなのが他作には無い美点だったのに、その部分がまったく薄くなっています。
キャラを虐め倒すのに広げた大層な設定や伏線も曖昧なまま。捻りもクソもなくただ事態を終息さただけの設定と結末には呆気にとられました。フリージングって、こんな平凡な作品だったっけ?

原作が連載中とのことなので3期へ繋げる気満々で作ってるのはわかりますが、こんな劣化を招くぐらいなら、もう少し時間を置いてじっくり練った方が全然よかったと思うのですが・・・・後の祭り、言っても詮無いことですね。

というか、もういいや、3期やらなくて。
また製作陣の嗜虐性満載の性癖を見せられても、正直辛いだけです。


【エロ成分】
パンツ  :☆☆☆
おっぱい :☆☆☆
裸    :☆☆☆
性行為  :☆
マニアック:☆☆☆☆
陵辱   :☆☆☆☆
エロス総評:☆☆

投稿 : 2024/07/06
♥ : 23

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

Eパンドラ計画発動・・・だんだん凄い事になってきました^^;

この作品は、フリージングの続編となっています。物語の直接的な繋がりはありませんが、1期を視聴しないと登場人物が分からない事から、1期未視聴の方はそちらからの視聴をお薦めします。

これまでの物語の展開は、不定期に現れる謎の物体「ノヴァ」に対抗できる「パンドラ」がそれぞれの得意技を駆使して、ノヴァを殲滅させる・・・そして、大量のノヴァが一度に出現するノヴァクラッシュはこれまで10回の襲来がありましたが、その都度パンドラは甚大な被害を被っていました。
この不測の事態に対処するため、パンドラの人員を意図的に増やすべくEパンドラ計画が発動されることとなり・・・ここから物語が始まっていきます。

物語の舞台は北の大地アラスカ・・・そこにはEパンドラ研究所があり、ここに世界各国のゼネティックスから優秀なパンドラが集めらており、データ収集の目的でパンドラ vs Eパンドラの模擬戦が行われていたのです・・・

もともとパンドラになるには聖痕との適合率が高くなければなる事はできず、その人の持って生まれた資質に大きく左右されるものです。
それを意図的・・・所謂投薬により人為的に聖痕との適合率を上げてパンドラを量産するこの計画・・・確かに、成功すると対ノヴァに対して有効な戦力になるとは思いますが、成功するか分からない諸刃の剣・・・というより、禁忌とされている人体実験とも言えるこの計画・・・どのような結末を迎えるのかは、本編を見てのお楽しみです♪

こういう試験をする時って、得てして被検体の弱みにつけこむんですよね^^;
個人的には、もっと違うアプローチが無かったのかと思いながら視聴していましたが・・・
でも、Eパンドラ計画の被検体もパンドラも、やはり血の通った人間でしたね^^
物語の途中から、熱い展開が待っていました^^

なぜ、パンドラであり続けるのか・・・リミッターとどのような繋がりであるべきか・・・
これまであまり描かれてこなかったパンドラとリミッターの本来有るべき姿が見られたように思います。
そして、自らの意志とプライドで気持ちを折らずに闘う姿は見ていて胸が熱くなりました^^;

オープニングテーマ「AVENGE WORLD」/歌:鈴木このみ
エンディングテーマ「世界は疵を抱きしめる」/歌:鈴木このみ
OPは出だしから格好良い曲でしたね^^

ラストには次期を示唆していたのでしょうか・・・?
1クール12話の作品でしたが、終わり方が気になりました^^;
ノヴァとの最終決戦も終わっていないので、3期目の制作発表を楽しみに待っていたいと思います^^

投稿 : 2024/07/06
♥ : 22

だわさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

「お高くとまった令嬢を蹂躙すること」

12話。


2期おっぱい枠。
意味不明ストーリーのバトルもので無駄におっぱいやパンツがコンニチハヽ( ´¬`)ノするという、
有り体に言えばよくありそうな作品の類なんだが、
他のアニメではなかなかお目にかかれないストイックな面が感じられるアニメ。

「お高くとまった令嬢を蹂躙すること」

については、類を見ないと言ってもいいと思えるほど、圧倒的に描写が徹底されている。
今日において、パンツ見せるだけでなんとなくパンツアニメという看板は背負えるんだろうけど、
このアニメではそれだけでは終わらない。
ただおっぱいやパンツを見せてるパンツアニメじゃない。
キャラのトラウマや権威的な立場の設定をうまく使って
メンタルの強いお嬢様がメンタルをコテンパンに破壊され、内部から壊れていく様を綿密に描いたことで、
そこから背徳感が溢れ出ている。
その辺の安いパンツアニメとは一線を画すんじゃないのこれ。
そういう面で、パンツアニメに飽きた人が見るべきパンツアニメだと思う。
しかしまあ、パンツ作画に言うほどの愛は無かったかもしれないが。
だが通して思い返してみると、エロゲ原作アニメよりよっぽどエロゲアニメ原作らしい。
ストイックな出来栄えと言いたい。


ただ、やっぱりと言うべきか。
ストーリーは無かった。無理。意味不明。意味皆無。
いや、中盤、面白くなりそうな感じにはなったんだが。。
面白くなりそうな設定ばらまいて、引き付けたところで突き落とすようなストーリーだと感じた。
登場キャラいっぱい出しといて、軽く掘り下げて面白くなってきそうな感じを醸し出しつつ、
最終的に全部意味不明な横槍が入って元の木阿弥。残念。

登場したキャラの中で結局いらない子、かなり多いし。
能登ライザーさんのツンデレはなかなか出番は回ってこず・・・
というかなかなか能登ライザーその人自体に出番がなかなか回ってこず・・・
主人公は絶賛空気中。1期の数少ない売り(ツンデレ能登ライザー)を表に出す気は無いらしい。何がしたいのやら。
3期を匂わすラストにはもはやなんの期待も出来ない。出来ようがない。

というわけで、安いメシにスパイスだけ高級な、わけのわからない作品Xがここに完成してしまった感じだった。
だから、面白かったかと聞かれればNOで、見る価値はあるかと聞かれればYESかな。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 21

66.4 2 2013年度のエログロアニメランキング2位
ベルセルク 黄金時代篇III 降臨(アニメ映画)

2013年2月1日
★★★★☆ 3.9 (156)
815人が棚に入れました
戦乱の時代、孤高の剣士ガッツは、長年共に戦ってきたグリフィス率いる傭兵(ようへい)軍「鷹の団」と一度はたもとを分かつことを決意する。
だが、その後、グリフィスが反逆罪で投獄されたと知ったガッツはかつての仲間たちと共に彼を牢(ろう)から救い出すことに。
ところが舌を抜かれ、両手足の腱を切られてひどい状態のグリフィスは、生きる気力を失っており……。

声優・キャラクター
岩永洋昭、櫻井孝宏、行成とあ、梶裕貴、寿美菜子、藤原貴弘、松本ヨシロウ、矢尾一樹、豊崎愛生、小山力也、三宅健太、中村悠一、竹達彩奈、大塚明夫

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

キャッチコピーは「すべては、因果の流れの中に──」

3部作のラストを飾る作品です。第2作目がPG12指定でしたが、この3作目はR15+指定となっています。
それだけ表現が過激になっているか・・・というと、ほぼ第2作目と変わらないと思います。

物語の内容については、分かりやすかった前2作とは異なり混沌が前面に押し出されていて、世界観を把握するのが少し難解です。
台詞は少なめ・・・映像と音響で状況や展開を理解する必要がありましたから・・・
きっとこの辺りは原作機読者や2クールのTVアニメ版を視聴済の方の中でも好みが分かれそうな作品だったと思います。

それだけでR15+指定の作品になる筈がありません。
混沌を描いた作品・・・或いは理解を要する作品はこれまで山ほど制作されており、それらはなんの規制も無く放送されていますから・・・

個人的私見ですが、3作目になって規制範囲が広がった最大の理由は、物語の展開上、決して避けては通れない「痛み」を感じるからだと思います。

視覚、聴覚を通して流れてくる情報・・・台詞だったり、時には息遣いだったりする訳ですが、それら全部が痛みを背負っているんです。

そしてこの「痛み」は、主眼を誰において視聴するかで「痛み方」の変わる作品だったと思います。

私も一巡目ではガッツに引っ張られて素直に激情しました・・・
何もかもが突然変わってしまって・・・世界はどうなっちゃったの?
え、なんでこうなっちゃうの・・・?
目の前で繰り広げられるのは、この世で最も見たくなかったモノ・・・
その無表情な眼差しは何処を見つめているの・・・?
そもそも何で受け入れたの・・・?
頭の中は???で一杯でしたが、胸の抉られるような痛みを伴う展開は留まることを知りません。
記憶に残る鮮烈なシーンだったと思います。

視聴後に物凄く胸がもやもやしたので、続けて2巡目を視聴した時に、ようやく「痛み方」の違いに気が付きました。

生きていたら誰かに寄りかかりたくなる時があるのは当然です。
緊張の糸だってずっと張り詰めたままじゃ切れてしまいます。
きっと切れる事で精神的なバランスが取れるのだと思います。

これまでは何もかもが上手くいっていた・・・
でもそれは一瞬にして崩れ去り・・・全ては過去の栄光に成り下がってしまった・・・
もう全ては変わってしまっている事を知っている筈なのに・・・
瞬間見えた幻が原因である事も分かっているのに・・・
でも・・・ずっと憧れだったんです。
ずっと手を伸ばしても届かなかったんです・・・
出来たのは嘆願だけ・・・
勿論、これが何を意味するのかは、支払った代償の大きさが教えてくれます。

もしかすると一番楽な選択をしたのかもしれません。
でもそう考えると自分の心に浅ましさを感じるので、額面通りの解釈をしておこうと思います。

でも、ここまでの事態を引き起こした張本人・・・絶対許されないでしょう。
その仮面の奥底はどんな顔をしているの・・・?
何を考えているの・・・?
本当の望みは何なの・・・?
その選択と言動に至る経緯が正直全く理解できませんでした。
いえ・・・理解したくなかったのかもしれません。

そして・・・再び立ち上がるところで物語は終幕を迎えます。

3部作の完結編・・・との事でしたが、物語的には全然完結していません。
2016年夏アニメの「新作」でこの続きが描かれる事になるんだと勝手に思い、勝手に楽しみにしていますが、このままじゃ終われないでしょう・・・
ガッツが目的を成就させない限り、この物語を終わらせられないでしょう・・・

劇場版3作の視聴を終えましたが・・・TV放送版「剣風伝奇ベルセルク」が気になってきました。
劇場版3作目の内容がどう考えても駆け足だったと思えたからです。
もう少し色々説明して欲しかった・・・様な気がします。
ただ、心の中がグチャグチャな状況でどこまで頭に入るかは疑問ですけれど・・・。

物語の世界観は好みでしたので一気見してしまいましたが、完走して思うのはこのモヤモヤを新作でしっかりガッツに解消して欲しいという事です。
今度はガッツが本懐を遂げられるように願っています。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 17

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「原作通りの映像化」の言葉に嘘偽りなし!エログロアニメはココに極まる!で、次回作のご予定は・・・?σ(^^;)

ユーアー蝕っであります(爆
今思えば『剣風伝奇』は悪い作品じゃなかったわけですが(むしろもっと評価されるべきなのだが)あん時にあーしてほしいこーしてほしいってのが今作では遂に実現したんだと思います・・・


さて、三部作として予定されていた「ベルセルク・サーガ プロジェクト」遂に完結編
前作はシャルロット姫姦通の容疑でグリフィスが捕らえられるトコロまで
今回も特に前作を振り返るダイジェストのようなものはありませんのでご注意下さい


ガッツと鷹の団との合流~鷹の団再結成に向けてのグリフィス救出~そして蝕の発動
というベルセルクという作品の知名度を一気に押し上げたであろう名場面が描かれております


特に鷹の団を追い詰める暗殺者シラットとの戦闘や、グリフィス救出の際の脱出劇はCGアニメらしいスピーディーなカメラの回り込み等あって見どころでしょう


そしてなんといっても「蝕」です
思わず目を覆いたくなるような奇怪な世界観、おぞましい怪物、残酷で惨たらしい光景、、、前2作を耐え切った方なればとは思いますが改めて言っておきますが「グロ注意」です;
(ちなみにゴッドハンドが一人、ユービックだけは恐らくシリーズ中唯一キャストが剣風伝奇から変更されてない茶風林さんだったり)


オイラが前2作から注目していたCGに手書き作画を被せていくハイブリットアニメーションも今作でいよいよ完成形の域に迫り、特に鬼気迫ったガッツの怒りの表情など圧巻ですね


しかしまあ映倫は今まで何をしてきたのかw
第1作目のレーティングはG、過激な描写が多かった2作目はPG12ときて、ようやく今作で名誉(不名誉?)の【R18指定】を授かりました(笑)
特にエロ描写に関しては流石の映倫も目を瞑れなかったようです^^;
では前2作を観てきた若年ファンは今作を観れないのか?
ご安心下さい、制作側はその辺りを配慮し【R15指定】のバージョンを編集で作成し、ほとんどの劇場での公開はそちらの方がメインになっています
たぶん公開がズレ込んだのはコレを作っていたせい(笑)


【R18+】
・一部劇場の夜間のみの公開
・当初作成されたオリジナルバージョン
・エンドロール、エピローグの後には特に何もなし


【R15+】
・ほとんどの劇場ではコチラのみの公開
・内容やセリフの変更は一切なし
・カット数も全く同じで差し替えや足し引きもない
・一部過激なエロ描写のカットの明るさやコントラストを調整することでのみ対応
・一部BGMの変更(たぶん『クチュ音』がマズかったんだと思われw)
・エンドロール、エピローグの後に川畑要によるエンディングテーマに合わせて3部作のダイジェストが流れるテレビアニメのエンディング風の映像が挿入されるオマケ付き


最後のエンディングテーマに関してはほんとオマケなんであっても無くてもどーでもwって感じですが、R15+への対応を求められ画面の明るさを再調整した件については両方チェックしたオイラの目には「プラスになった」と映りました
と、言うのも全体がやや薄暗くなったことで世界観そのものに漂う暗い雰囲気を助長する演出効果、さらにはCGと手描き作画の境目を調和して“より物語に入り込み易い仕様”になっていると感じたからです
ですので劇場の都合やR18版への期待に関わらず『まずはR15版からご覧になっていただくこと』を強くオススメします


無事3部作とも完結することが出来たこのシリーズ
唯一に残念なのは普通に次回作のアナウンスがされるのかと思いきや未だ今後の展開の音沙汰は無しってこと;
いやいやwこれって結局ベルセルクって作品のプロローグ部分だけっすからねw
『剣風伝奇』の頃にもやられましたが思わずポカーンですよw
でもタダでは終わりません、今回の映画にはオイラのイチオシ『髑髏の騎士』が登場してます!
もうホントカッケーっすwあれだけ胸アツっすよw
原作ファンの方も是非チェックして下さいませ(`・ω・´)b

投稿 : 2024/07/06
♥ : 18
ネタバレ

やっぱり!!のり塩 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

爆発する運命への抗いの物語★

■評価
テーマ性   :★★★   3.0
殺陣度    :★★★★  4.0
エログロ度  :★★★★  4.0
初心者むけ度 :★☆    1.5
ファン向け度 :★★★★  4.0
おススメ度  :★★★☆  3.3

■ストーリー
幼少期から生きるために傭兵をしながら生きてきたガッツは
自分の剣術を凌ぐグリフィス率いる鷹の団に入る事となる。
ガッツとグリフィスは互いの力に惹かれあい、野望の達成は
確実に思われたが、過酷な運命の歯車が容赦なく動き始める…。ダークファンタジー巨編:ベルセルクの前章譚とも言える『黄金時代編』の劇場版になります。

■感想
私は原作漫画はすべて既読済みです。
個人的には思い入れの強い作品であり、ガッツがいたからこそ私も色々な厳しい目にあっても負けるモナカと頑張って生きてこれた!!っと言っても過言ではないです。

色々とドロドロしているのでテーマを見つけるのが難しい作品ですが、本作のテーマは『運命への抗い』になり、その原点となる物語を描いた作品です。

感想から言うと、原作既読者にとっては楽しめる内容になっています。黄金時代編という長大なストーリが良くまとめ上げられており、原作既読者であればガッツたちと一緒に過去を回想している様なストーリー展開になっています。特筆すべきポイントは『合戦・殺陣シーン』での効果的な血しぶきの演出や、様々なアングルでの戦闘シーンの演出の巧妙さになると思います。あたかも視聴者自身が血しぶきをかぶりながら、目の前でガッツが戦っている姿を目撃している様な臨場感があり、あまり目にしない演出なので世の映画監督さんにパクる事をおススメしたいです。(音楽や音響も素晴らしいです)

ただし、悪い点は『ベルセルク初めての方に対して、容赦なく不親切な構成』になっているのが非常に不満です。私にとってのベルセルクという作品の最大の魅力はガッツの強烈な個性と人格であり、それは彼の持つ『闘争心』と『反骨精神』だと思ってます。この2つの要素を作中で爆発させる事で、憎しみや怒りを自身の生きがいに変換し『運命への抗い』の糧とするというテーマ性が強く胸に刻まれると個人的には感じています。劇場版では、このガッツの個性や人格の裏づけとなる描写がおざなりで、彼の魅力が半減している様な気がします。せめて以下の点は何とかしてほしかった。
{netabare}
※ガッツの声優さんはカッコよいが、爆発した感情表現が
 必要なシーンでの声量が足りない。
※ガッツ幼少期の体験(ガンビーノのくだり)が、なぜか
 映像や音声をぼやかして表現している。
※エロシーンのみが原作に忠実に描かれている。
※ラストシーンでガッツが何のために旅に出ようと
 しているのか明確な表現がされて終わっていない。
{/netabare}
全体的に原作漫画を読んでいれば分かるでしょっ!?という表現になっておりこれではベルセルク未読の友人達にどれだけ本作が面白いのか語れないし、紹介できないorz

個人的には続編製作への期待もあるので、新たなファンの獲得は非常に重要だと思うのですが強大な敵に戦いを挑む世界観が似ている『進撃の巨人』と『本作』で、もしどっちが新たなファンを獲得できるか比較するならば、明らかに『進撃の巨人』のほうに軍配が上がるとおもいます。

ウダウダと書いてしまいましたが、総じて原作ファンの私は非常に楽しめる作品でした。初めての方は、TVシリーズを見てから本作を見ると魅力が倍増すると思います。

ご拝読有り難うございました。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 11
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