2025年度のエリートおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2025年度のエリート成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年04月21日の時点で一番の2025年度のエリートおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

64.1 1 2025年度のエリートアニメランキング1位
天久鷹央の推理カルテ(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (126)
307人が棚に入れました
シリーズ累計発行部数300万部突破!! 現役医師のベストセラー作家・知念実希人と、珠玉のイラストレーター・いとうのいぢが紡ぐ、最注目の医療ミステリー逆転劇、待望のテレビアニメ化決定!! 天医会総合病院、統括診断部。 ここには他の医師が「診療困難」とした 患者たちが集められる。 さらには、警察すら手に負えない 原因不明の「殺人」や「謎」も……。 天才医師・天久鷹央が解き明かす、摩訶不思議な「病」に秘められた驚愕の真実とは……! 「その病気(ナゾ) 、私が診断を下してやろう――!!」 第1話/第2話は原作・知念実希人書き下ろし完全新作エピソード!! 大きな獣に足を食いちぎられた、青い血の男に隠された秘密とは──?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

4話 キャラ萌えコメディ?医療推理?何か中途半端でした。

2話 推理でなくオカルト謎解きキャラ萌えラノベとして楽しむのが吉

{netabare} 原作全巻既読です。キャラ萌え系の推理ですね。ラノベではないですがラノベテイストなのでサラリと読むのに向いています。アニメ版1、2話は読んだことがないので、多分文庫本未収録なのかオリジナルかだと思います。

 原作の読み方がラノベにならざるを得ないのは、この作品が医療推理ということです。これは医学についての知識がないと読者は謎解きができません。読者は当然医学の知識などないので、語られるままにしかわかりません。読者は一般の推理では頭を使う部分をはじめから放棄することになります。

 それでも推理である以上犯罪トリックはありますけど、医療の犯罪トリックというより、むしろ冒頭はオカルト的な謎から導入されることが多いです。推理というよりオカルト謎解きのテイストが強いです。

 それと天久鷹央が、アラサーロリババア系であることです。大病院の副医院長で総合診断部という特殊な部署の部長であり、病院の屋上に家があって、アスペルガーのサヴァン症候群という盛り沢山の設定であることです。この辺のキャラ設定から入っていくのが極めてラノベやなろう系のような感じになっています。

 一方でこの作品が作品として成立しているのが、その無茶な設定を初期設定としたことで、医学ミステリーのフレームを作り出していることです。あらゆる分野の病気でかかわることができるし、刑事事件に介入できます。その無理無茶の部分が受け入れられれば、あとはラノベ的キャラ萌え小説の出来上がりというわけです。

キャラデザがいとうのいぢ氏ということで出版社も意識していると思います。

 なお、総合診断部というのは確か本当にある部門ですね。たしか名古屋大学とか有名じゃなかったかなと思います。治療はまず診断しないことにはスタートできませんし、この診断というのは我々が思っているより奥深いし重要なのでしょう。そして、今後AIが医療に役立つのはこのカテゴリーですね。ある意味でヒロイン天久鷹央の設定は、AI的でもあります。
 医者が原作者ということで、この辺は題材となる病気や病院の実情など、実際の医療の知識が使われていると思います。

 以上のように、推理小説として成り立っているかとか、そもそも推理として面白いかと言う視点で見ると、本作は楽しめません。キャラ萌えとしてコトリこと小鳥遊に乗っかって、構造としてはオカルトの謎解き、そして医療スノッブのラノベとして楽しむのが正解だと思います。
 なお、小鳥遊も空手の有段者、それと小鳥遊に絡む鴻ノ池舞にも結構無茶な設定があります。

 1話2話はジュラシックパークネタですね。冒頭で動物に足を噛み切られたような患者が医者に運び込まれるシーンは、同作品原作のオマージュになっています。ちょっと上で書いた鷹央の説明が先にないと、視聴者がポカーンとしてしまう可能性があるのが難点かもしれません。

 なお、来週は女子高生ものですね。つまりシリーズ中で面白い話をピックアップしてくるので、恐らく原作の順番通りではないし、最後は多分感動回で、続編は初めから考えていない感じがしなくはないです。そして、もし人気がでれば続編も作れますし。{/netabare}



3話 鷹央のキャラ理解ができてないし説明不足。冗長な演出はいらない。

{netabare} 制作会社ガチャは外れた感じですね。私はアニオリや場面追加、演出などは否定的ではないですが、そこが面白さにつながるかどうかです。正直、今回は冗長感しかなかったですね。最近のかなりでかいフォントで会話が多い白っぽい文庫のページで70ページしかない話で1話使うのだから当然でしょう。

 そして、最大の欠点は天久鷹央は幼く見られることに多大なるコンプレックスがあって、年下にみられること特にロリ認定されたり学生に見られることを極端に嫌がります。その鷹央がセーラー服のコスプレをするわけがないです。
 しかも、本当に学生にしか見えない鷹央が病室に着て「統括診断部の部長だ」と言っても、普通は信じないでしょう。その辺でギャグの作り方はいくらでもあるのに、そこはサラリと流して。
 これは原作の不理解もいいところですね。そして面白さも作れていない。読者・視聴者をあまりに馬鹿にしています。「お前らこういうのが見たいんだろう?」的な。

 その一方で、なぜ天久鷹央が敬語が使えないのかの説明がありません。それがなければ見ていて視聴者は不快になるだけだと思うのですが。あとは「てんかん患者」は差別問題にもつながるのでアニメでやるならまとめ方にもうちょっと配慮があっても良かったのかもしれません。

 作画もそれほどだし、絵の綺麗さを楽しむとかキャラデザに萌える感じでもないので、既読勢にはアニメの意味は希薄な気がしてきました。次の話で視聴継続は決めます。{/netabare}


4話 キャラ萌えコメディ?医療推理?何か中途半端でした。

 原作を全部読んでいる既読勢としては、本作原作はライトノベルで頭を空にして、主人公の小鳥遊の理不尽な立場と冒険を楽しむ話だと思っています。一応、医療の謎解きもあるしそこに整合性はあるんだと思いますが、それはあまり重要ではないです。
 作品の構成としてはオカルトの導入、人の死にかかわる緊張感とコメディの緩急の最後にくる謎解きですね。ロリババアが颯爽と解決するカタルシスが良い作品です。その型に沿った起伏に面白さがあると思います。

 ですが、なんでしょうね。アニメはなんか上手く拾えていない気がするなあ。もっとラノベテイスト…特にオカルトの恐怖とか、コメディとしての面白さを前面に出さないと、ジャンルとして中途半端な見方をされる気がします。ラノベ特有の「キャラのお約束」も拾えてないです。

 それとやっぱりキャラの説明不足ですよね。なんで副院長で部長なのか。部署の特性は?アスペキャラの理由、小鳥遊の立場。そいうのが視聴の前提だと思います。それに病院の臨場感や危機感が弱いのが気になりました。つまり、世界観が作れていない気がします。病院のリアリズム(リアルでなくても)を感じるスノビズムがいい部分なのに。

 そもそもアニメの出来が良くないですよね。演出とかテンポとか…キャラへのスポットライトの当て方なのか…うーん、なんでしょうね。

 このまま見ているとせっかく全巻揃えている原作がゴミになりそうですので、この辺でやめておきます。特に1,2話は原作者が入っているらしいですが、正直出来に疑問が残りました。
 

投稿 : 2025/04/19
♥ : 5

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

医療関係者が観たら、失笑するんでしょうね…。作者が馬鹿なのか、馬鹿な視聴者に合わせてくれたのか…。どちらにしても質は低いです。

 最終話(12話)まで観ました。2025.04.06

 3回も特番をやったので、何とか最終話の作画は持った様です。マジでヤバい回もありましたが…。

 可愛い鷹央先生がかりあげクン風になったり、岩兵衛みたいになるのは、流石にやり過ぎです。

 さて最終話ですが、密室殺人事件に関して、鷹央先生の推理が光りますが、今回の事件、そもそも死体を解剖しないで火葬してしまったので、ドリル優子と同じで証拠がありません。

 そのため、公判を維持出来ないでしょう。密室で溺れたと言うのがキーワードですが、鷹央先生の推理以外にも、可能性はいくらでもあります。

 酔っ払いだって、その辺で寝ていて、自分の寝ゲロで窒息死する事故が結構な頻度であるんですから、窒息はポピュラーな死因でしかありません。

 そもそも被害者は溺れていないかも知れないし、実は関係者みんなが共謀してリンチして殺したのかもしれません。鍵も、関係者がみんな持ってる可能性すらあります。黙ってれば分からんでしょ…。

 長男は小林多喜二並の拷問をされていたかも知れませんが、誰も死体を調べていないので、証拠隠滅としては完璧です。

 第三者が遠くから撮ったスマホ画像のみで鷹央先生が色々言っていますが、そんなものに証拠能力はありません。書類送検されても、不起訴でしょう。

 ただ、警察に届け出ずに死体を処理したことに関して、刑事罰は食らわなくても、道義的な責任は生じます。今回の様に関係者が誰も処分されずにノーペナルティで終わる事はあり得ないでしょう。

 小鳥さんも、めでたくとばっちりで異動でしょうし、不倫までバレた次男は無事には済みません。一生疑惑の目で見られ、将来は無くなります。人間社会と言う奴は、そんなに甘くありません。

 ドリル優子は、群馬の有力政治家なのに、証拠隠滅事件が尾を引いて今だにイマイチな様に、高い地位の人間は足の引っ張り合いなのです。

 政治的な事を理解していないお子ちゃま視聴者ならこれで納得するかも知れませんが、社会の荒波に揉まれた一般の視聴者は、このオチに納得しないでしょう。

 最後まで詰めの甘い推理ものでした。鴨嘴ロンよりマシくらいの評価しか出来ませんね。愚者の茶番に終始して、期待外れでした。
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 7話まで観ました。2025.02.26

 今回のお話は、何となく医療系推理っぽかったです。まぁ…鴨之嘴ロンよりマシ程度ですが。

 ただ、被害者はジュースの味が変わっていても無反応なんですね。味盲なのかな?子供らしく無いですね。

 しかし、ここまで2回も特番を挟んでいるのに、止め絵の鷹央先生の御尊顔すら怪しくなって来ているのは、視聴者を試しているのかな?

 先生が突然、かりあげクンっぽくなったりするのは、どうにかして欲しいです。遠景描写もそどんどん雑になって来ています。登場人物みんなウッカリチャッカリしてそうです。ギャグ時空に迷い込みましたかね?

 先生は、ロリっ子で可愛いだけが取り柄の社会不適応者なので、顔面が崩壊したら単なる胸糞悪いだけのキャラになってしまいます。特番をいくら挟んでも良いので、作画を頑張って欲しいです。

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 6話まで観ました。2025.02.06

 いや〜今回も視聴者なんぞ科学的な知識や思考力を持ち合わせていない愚民と決めつけた様なトリックでした。馬鹿にされてるのかな?

 1920年代に生産が中止された危険物を含む道具が原因でしたが、100年も保存効かないでしょうよ…。中身が大丈夫でも箱が持ちません。

 また、喫煙者は道具にこだわるので(ヤニカス共にとって、火が着かずに吸いたい時に吸えないとか死活問題)今回人体発火した連中みたいな行動は絶対にとりません。ヤニカス舐めんなよ!

 そもそも、人体はそんなに簡単に燃えません。本アニメの登場人物達は即身仏になるための修業中で五穀断ちしているならあるいは…と言ったところでしょう。枯れた奴らばかりの世界って、そっちのが怖いわ…。

 後、今回毒殺にも使用しようとした危険物は、触るだけでかぶれたりする劇物の上、水中で保管しないといけない様な代物なので、気付かずに経口摂取出来ないでしょう。あまり強い劇薬だと、喉が爛れたり、吐いてしまうので殺せません。

 今回の舞台となった古い蔵のなかには殺鼠剤用のヒ素とか農薬のパラコート(嘔吐剤無添加)とか、今では売ってない様な危険なブツとかありそうなので、そっちのが使いやすそうです。

 そして、一番の問題点は、鷹央先生アゲのために、物理現象まで捻じ曲げる点にあります。簡単に人体が燃える世界線なのに、ガソリンに火を着けても大丈夫って…。

 京アニ事件の様に、ガソリンを撒いて火を着けた犯人が爆心地になって最初に炎上します。灯油とかにした方が良かったですね。

 蔵の中にガソリンを撒いて、可燃性蒸気が溜まるまでみんなでお喋りしてから火を着けた場合、この世の物とは思えない、おそらく素人が想像するよりも遥かに凄まじい燃え方、ほぼ爆発が起きて、中にいる人間は一瞬にして気道熱傷で即死します。火をもて遊ぶ奴は許さんぞ!By紅蓮次郎です。アホは真似しちゃ駄目だぞ!

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 4話まで観ました。2025.01.24

 3話の女子高生編もそうでしたが、急性症状が出た場合、一般的に診断は容易になります。

 免疫系の何とか症候群みたいな疾患群は、典型症状が発現しないことがあるので、診断に時間がかかるもしくは、精神疾患と誤診されることがあるにしても、急速に症状が悪化しているのに、診断できね〜て、周りの医者はどんだけ無能なのか…。

 特に、項部硬直なんつーのは、どの医療系テキストにも出ている典型症状です。医師試験マジで受かってるの?試験で間違ったら一発不合格系の問題では?

 後、平安時代の未盗掘の墓は超貴重(仏教の影響で火葬中心になったので、墳墓自体が貴重)なのに、遠足のついでみたいな感じで調査しないでよ…。少なくても学際的な発掘が必要です。専門外知識に関しての認識の甘さがラノベですね…。

 墓を暴いたことによる呪に関しても、陰陽師が得意とした呪詛なのか、単なる祟りなのかどっちなんだい!?プロの学者があんなに取り乱すかね?陰陽師の呪詛を受けるなんて、文献史学者冥利に尽きますよ!まさに、歴史的事象の体験!

 プロなのに興味深いとか思わんのかね?むしろ、冷静に自分の症状を観察するくらいの態度が必要です。

 登場人物達が、どいつもこいつも、プロでは無いのが底の浅さを露呈していますね。まぁ、所詮ラノベ原作なので仕方ないですね。
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 2話まで観てのレビューです。2025.01.04

 ツッコミどころ満載の推理物アニメキタ━(゚∀゚)━!!

 医療の素人の私が観ても、コレは無いだろとは思います。製品名は同じでも、一般に販売されている非人間用(家畜・ペット用)の薬品と人間用の医薬品とでは別物だろ…。

 後、恐竜の骨格標本は、ほとんどの場合実物を忠実に再現した合成樹脂等のレプリカなので、今回のトリックには使え無いと思います。

 鴨乃嘴ロンとあまり変わらんレベルの子供騙です。知識階級に属している視聴者や読書人たる士大夫にはオススメ出来ない感じです。

 主人公の天久鷹央も暴力系ヒロインで嫌な感じです。視聴継続には寛容な心が必要そうですね。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 6
ネタバレ

CfrzK48306 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

最後まで視聴し原作も読んでみました。

キャラは可愛いし好感は持てる。
いや、老若男女や地位を問わず「タメ口、呼び捨て、お前呼ばわり」する主人公の個性は何だか好きになれないですが・・・個性的だとは思う。
主演のあやねるも熱演してるしハマリ役。

しかし、なんだか、天才医師の推理カルテという割にはしょぼくないですか?
なんだかツッコミどころが多すぎて・・・

一、二話目は {netabare}ヤクザを見る闇医者が患者の薬に有用と判断したメチレンブルーを手に入れるために水族館に侵入しますが、メチレンブルーなんて珍しい薬でも何でもなく、観賞魚マニアなら常識の魚病薬、
常備してる人も多く、そこらの観賞魚店で当たり前に売ってます。そんなの警戒が厳重そうな水族館でなくても観賞魚店に侵入した方が早いと思います。
そもそも、わざわざ患者をおぶっていかなくても薬だけ取ってくれば良いのでは?
あと、ティラノサウルスの骨格標本なんて貴重なものを簡単にいじらせてくれる警戒態勢の無さも呆れます。
三話目は不気味な導入なのに要は光過敏性てんかん、いわゆるポケモンショックで有名になったアレですね。 {/netabare}

何だか大袈裟な導入部分の割に謎の真相がしょぼすぎます。
四話目も相変わらず謎はしょぼいですが、ラストで衝撃的な事が起きるので、まずは期待しましょう。
しかし、自分の祖父ぐらいの大学教授に対しても「お前」で通す主人公の傍若無人さ敬語の使えなさには相変わらず驚きます。
天才というより単なる傲慢な変わり者としか思えません。


最後まで見ました。一応は楽しめました。
プロの医者が原作小説を書いた割には内容がしょぼい気がしました。
とはいえ原作小説自体は読んでみると結構、普通に推理小説でしたね。
アニメは簡略化しすぎというか・・・
それにしても原作が数百ページの長編小説は内容を端折りまくりなのに「前後編でやれ」とか無茶を言う人が多かったのはちょっと閉口しましたね。

批判されまくってる作画についてですが、「作画が荒い、下手」というよりは別の意味で欠点があります。作画自体はむしろ綺麗だったり可愛かったりしてそこまで悪くはない(たまに崩れるけど)。
どこが悪いかというと、とにかく、実写で例えるとカメラワークが悪い。
登場人物たちが話しているのに全然、別の場所を映してたりして変です。
また顔や目から上を無意味に写さなかったりして違和感があります。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 2

62.7 2 2025年度のエリートアニメランキング2位
もめんたりー・リリィ(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (242)
185人が棚に入れました
「友達…できるかなぁ…」 転校生・霞れんげは新生活に不安を抱えていた。 なにせ知らない人と話すと気絶するんじゃないかと思うほど、 彼女はコミュニケーションが苦手である。 重い足取りで教室へと向かうと、 なにやら賑やかな声が聞こえてきて…? 「れんげちゃんも一緒に、今しか出来ないことをやろうよ!」 GoHands×松竹のオリジナルアニメプロジェクトより、 少女達の『したいこと』をポップにコミカライズ!
ネタバレ

てぶくろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

オモコロライターが企画で考えてきたオリジナルアニメ案を本当にアニメ化してしまった感。

 
 第13話と第14話視聴しました。
 {netabare} えっ、14話!? しかも地上波では流れない特別編!?

 と、配信で視聴している身としては、最終回に予想外の角度からのサプライズでした。
 主に、この作品に特別編を作る元気があったことについてですが。

 上記のとおり第14話は地上波では流れないようですし、公式ホームページにも第14話の存在は明記されていないので、この第13話が作品の最終回であるという心持ちでいたいと思います。


 そしてその第13話なんですが…

    なんか、ダラダラとした最終回やな。

 というのが、初見時の率直な所感です。
  
 一応、冒頭に残党のワイルドハントとの戦闘描写はありましたけど、結構 作中通して使い回されてきたアクションシーンが目立ちます。
 そしてその後は基本 キャラのバストショットの会話シーンで進行するので、こういう所感になるのは致し方ないと思います。

 
 各シーンについて

 まず、冒頭のオリジナルの さざんか と ひなげし が鳥を発見するシーン。

 「久し振り、鳥みるの!」「生き物くん、何年振りだろ」という台詞がありますが、これは単純にあのバロール戦から数年が経過しているという認識でいいんでしょうか?
 なんかその後のやり取りや、キャラの見た目的にもにそこまで月日は流れていないように感じるのですが、どうなっているんでしょうか?

 それと、生き物を見ること自体が久し振りと言っていますが、えっ?あれ?ワイルドハントって人間以外の生き物も消してたりしてます?
 "繁栄した知的生命体だけを抹殺する"という役割からそんなことはないと思っているんですが、だとすれば野生化した犬猫なりカラスや鳩なり、いくらでも見かけそうなもんだけどな…。

 あとこの鳥自体も、顔と体はマガモのメスっぽいのに羽だけやたら白いんですよね。
 自分が不勉強なだけでそういう鳥が実際にいるのかもしれませんが、なんかちょっとキメラっぽいというか、突然変異体っぽいというか…。
 単純に自然が戻ってきた ということを示したいのか、特殊な環境下でも適応する種がいる みたいなことを示したいのかよくわかりません。

 
 次に、今回の割烹パートは「お茶漬け」ということで、材料が紹介されているシーン。
 思いっきりツナ缶が鮭フレークと紹介されていますが、これはわざとですか?
 鮭フレークが無いのでツナ缶で代用していますよってことですか?
 別に好みの具材として食べるんだから、代用する必要ないですよね?
 今までカニ缶とかフリーズドライの野菜とか出してきたんだから、別に鮭缶を登場させてもいいですよね?
 ということは、盛大にミスったってことですか?


 あと、そもそも最終回で〆っていう要素が強いからこその「お茶漬け」なんでしょうけど、なんだかなぁ…。
 どこまでを料理と呼ぶか というような論争がしたいわけではありませんが、お茶漬けを作るのがギリなラインなら もう別に おにぎり食ってればええやんという気がしてしまいます。
 保存食をアレンジして別料理に とかでもなくただただお茶漬けをお茶漬けとして食っただけですしね。

(すずらんちゃんに鍛えられたという割に未だこの程度、というのも前述した月日の経過との齟齬を感じるところです。)

 うーん…なんというか、最期にきてまでこの「割烹」つまりは「料理」というものを特殊スキルが如く扱ってしまうのは、テーマに対する思慮が足りないよなと思ってしまいます。


 それをより顕著に感じる点として、食事後 出会った少女に諸々事情を話すんですが、なんともフワフワしていて、要は死んだ仲間がやっていたからやっているんだという旨の話をします。

 これって、なんか若干外してないか?

 ちょっと先の話になってしまいますが、第14話でねりねちゃんが話した「美味しいから元気になれる。きっちりしていてもご飯がつまんないんじゃしょうがないしね」これこそがこの作品のテーマの本質であり、れんげちゃんが「割烹」を通して体現したいことなんじゃないのか?

 この思いを継承してこそ意味があるんじゃないのか?

 なんかどうにも、外側だけを真似ているようにしか感じない。



 その後、ワイルドハントを処理して「俺たた」で締めとなります。

 えり姉がミズガルズをクビにしてて笑いました。 

 でも、これ結局バロール並みの敵が出てきたら、今度はえり姉が玉砕して終わりそうですね。
 これから、自衛隊の駐屯地の兵器を取り込んだチートと呼んでいたワイルドハントがわんさかいる場所に行くならなおさらです。
 その場合、ミズガルズがティルフィングと合体してさらに強くなるから別にいいんですかね。

 これから先、彼女たちや生き残りの人間は命を担保にしてティルフィングを完全自律型ワイルドハント殲滅兵器へと魔改造し続けていくしかありませんね。

 それか、各地にあるというあの謎施設をグレイプニルでどうにかハッキングして味方のままコピー兵器を叩き起こしてまわり、人海戦術でワイルドハントを殲滅する とかでしょうか。


 せっかく新たな視点として新キャラを出すなら、もうちょっとメンバーが成長していて欲しかったな。
 少女の口癖どおり、特殊部隊のような怖い雰囲気を持ちながらワイルドハント狩りをしているが、一転して和やかなご飯タイムへと移行するみたいな。

 見た目や衣装の変化、アンドヴァリの進化など 新たにデザインするのは容易ではないことは承知していますが、特別編の14話を作れるんなら全く無茶な話でもないと思います。
 
 というのも、現状あまりにも希望が無さすぎる。
 メンバーは各々、未来の展望を希望として語っていますが、現実逃避にしかなっていません。
 せっかくここまで付き合ったんだから、もうちょっとなんとかなるかもという希望を見せてもらえんもんかな…。

 今は季節をコロコロ変えて遊んでいる、保存した文明に対して色んな環境を与えてみる実験装置とやらが何かに使えるかも、とか。
 そもそも、ヤバたん たちも一枚岩ではなく地球をこうする事に反対派もいて、あの謎施設はその一派が仕込んだ対抗策であった、とか。
 なんでもいいんですけど、ヌルっと終わるよりまだ希望が持てました。


 MMYは駐屯地で全滅し、あの女性しかいないコミュニティも遅かれ早かれ壊滅するルートしか見えなくて、こんなにも展望が見えない「俺たた」Endも珍しいと思います。

 何がどうなってどうしたかったのかよくわからん、根本的な部分から見直しが必要な、ぜひとも今作の反省を次に活かしていただきたい作品でした。

        {/netabare}
 
 第14話視聴しました。
 {netabare} 個人的に、この第14話は作中通して一番面白かったと思います。
 
 単純に、もう死んでしまった彼女たちの元気な様子を回想としてでももう一度見れたことが嬉しかったです。

 特に、食材が手に入らなくなるかもしれないのにこんなにも贅沢に使ってしまっていいのだろうか、と悩むれんげちゃんに対し、ねりねちゃんが「美味しいから元気になれる。きっちりしていてもご飯がつまんないんじゃしょうがないよ」というこの作品のテーマに向き合った台詞が出たのは、望外の喜びでした。

 さらにそこから、自分のアンドヴァリのせいでれんげちゃんが記憶を失ってしまったことについてや、ねりねちゃんかられんげちゃんへ継承されたアンドヴァリを見てもゆりが反応を示していなかったことについて、など個人的に気になっていた部分への言及がされたのも良かったです。

 まぁ、強引に 回収 処理 をしている感は否めませんが、最終回の特別編時空というなら充分許容範囲だと思います。

 そして、なにより2度も姉を失ってしまったすずらんちゃんの気持ちの整理がちゃんとなされていたことが大きいと思います。


 割烹パートについてもこれまでのなかで一番良かったように思います。
 特に実際調理に移るまでの わちゃわちゃとしたやり取り にちゃんとフリとオチがついていて純粋に面白かったです。
 これまでキャラ付けのために強い個性を雑に付与されただけの主要メンバー同士のやり取りはシャバいだけでしたが、常識人のすずらんちゃんがツッコミになることでようやくバランスが整ったのだと思います。
 
 しかしこうなると、ちゃんとキャラのバランスがとれてさえいればこの作品はもうちょっとマシになったのだと思うと惜しい気持ちになりますね。
 
 あと、単純に料理が美味しそうでありちゃんと食べているっていうのもあります。

 ただ、第8話で「割烹」というワードにすぐ反応していたはずのすずらんちゃんがここでキョトンしているのはどういうことか?とか、さすがにこれだけの人数に料理を準備するならもうちょっと大人が率先するなりちゃんとしよう!とは思いましたけど。
 

 そうして、MMYは必ず戻ってくると約束して過酷な戦いの旅へと繰り出す。
 新たな生存者を見つけて、皆で食事をしている写真で
無事を報告しつつ…という締め。

 えっと…あの…こっちを正式な最終回とした方が絶対いいと思うんですけど…?
 大人の事情というやつですか?


      {/netabare}


 第5話まで視聴しました。+アニメージュのインタビュー記事を読んで
 {netabare} ここまでの本作品の印象をざっくりまとめると、第1話は正直 なんじゃこりゃ止まりで困惑が勝ってしまいましたが、第2話にて 主要キャラのゆりが死んだり、えりかが追い詰められて口調が変わったりっていう印象に残るシーンがありました。
 若干、漫画・アニメにおける一つの技法…というかあるあるをこれ見よがしに披露してる感じはありましたけど、なんじゃこりゃなりに見所を作って視聴するモチベーションにしようとする気概を感じました。

 しかし、その少しだけ上向いていた期待値とモチベーションを第3.4.5話で丁寧に切り崩してしまった印象です。
 バトルがないから という理由もあるでしょうが、それで言い訳できないくらい いかんせんキャラの過去や現状に対するあれこれや会話シーンが本当に真正面からつまらない。
 一応、結果としてキャラ同士の関係が深まっているみたいですけど、それ用に話を用意した割に無難で かつそこに至るまでのプロセスと割烹パートで余裕でマイナスです。

 しかも、 なんだか制作側は この後半のペアなキャラ同士のやり取りと、それまでの三分の二くらいを占めるおもんないパートを「振り幅」だと思っていそうなところがより厄介なんですよね。


 そして、この作品を語る上で避けては通れない 割烹パート について。
 滅んだ世界でも美味しく食べることを重要視するスタンスは面白いと思いますし、話の構成面から見ても割烹パートがあることで話のリズムが取りやすくなっているのも良いと思います。


 ただ、どうしても気になるのは、やっぱりこのGoHands特有のCGを活かした画面と料理って相性悪くね?っていう部分です。
 
 なんでわざわざ苦手としているもんを軸に置いたんや?

 いや、むしろ苦手としているからこそ この機に挑戦したいんだ!っていう熱い気持ちがあるなら良かったんですけど、肝心の調理シーンがこの仕上がりなのはどういうつもりなんでしょうか。

 あの…GoHandsって前作の「デキる猫は今日も憂鬱」で料理の描写を頑張っていましたよね?
 調理シーンも使い回しが多かったですけど挑戦はしていましたよね?

 当然、その時得たノウハウをブラッシュアップし、また 進化させて、自分たちのオリジナル作品という絶好の機会にぶつけるか 挑戦する姿勢を見せてくれると思うじゃないですか。

 しかも割烹っていうワードを使い、セリフでも調理そのものとフォローまで入れてるじゃないですか。

 もう一度言いますけど、調理シーンがこの仕上がりなのはどういうつもりなんですか?
 
 一応、出来上がりの料理はそこそこ頑張ってはいますけど、実際食ってるシーンがあるのは第1話くらいでその後は基本カットだしなぁ…。

 テーマとして早々に死んでますけど、マジで何がしたいんでしょうね。



 アニメージュのインタビューを読んで

 監督は、本作の企画の成り立ちと どのようなテーマを軸にしたのかを問われ、こう答えています。

 監督 GoHands は創立以来、常にオリジナル企画をストックし、定期的に更新しています。今回、松竹様からオリジナル企画のお話をいただき、「世界が滅びた廃墟で、戦いの中で仲間たちと生きていき、美味しいご飯を自炊するアクション料理企画(笑)」を提案しました。さらに松竹様からリクエスト「女性が主人公にしたストーリー」「海外展開を見据えたこだわりのアクション」も反映しています。
 テーマは「人は1人では生きられない。他者の力を借りて共に生きていく」ことです。同年代の友人と補完し合って成長すること。私が歳を重ねて感じるようになった、友人へ感謝の念も込めています。

 
 オリジナル企画やりましょうって言われて、自分でも半笑いのこの企画を提案し通ってしまうって…
 いや、いいんですよ? まさか通ると思ってなかった企画が結果跳ねた とかの美談になるなら。
 でも、現状そういう兆しはなく、1話分の尺を埋めるのにも苦心しているように思えます。
 テーマの部分も要は、友だちを大事に ってことらしくもうこれ以上の発展は正直見込めません。

 常にオリジナル企画をストックし、定期的に更新しているのは素晴らしいですが、死んだ卵を温めストックしているだけならあまり誇れませんね。


 総じて、レビューのタイトルにもしているように、なんかプロの仕事って感じがしないんですよね。

 本当にオリジナルアニメ企画を持ち寄ろうという遊びで、相手がこの企画をもってきて「主人公の口癖は"割烹"です」って言われたらそりゃ大笑いしますし、ほんとに出来そう!と盛り上がるでしょうけど、会議室で話している時がピークのもんを実際やっちゃったらそりゃこんな感じになっちゃうよ…。


 ここまで視聴した以上、骨は拾うつもりでいます。

 次回に期待です。



        {/netabare}

 第6話視聴しました。
 {netabare} 水着回でした。 

 本当にただただ水着回でした。
 
 とはいえ、唐突な水着回はオリジナルアニメの特権ですので大いに結構だと思います。

 いつもの 標準速度での視聴が少々苦痛に感じるような空虚なキャラ同士のやり取りも、視覚的に目新しいことでマシに感じられました。

 一応、"人間である証明をする"という難解な目的があった上での茶番だったのも良かったです。


 ただ、まぁ…最終的にシトロンさんを敵ではないと判断した理由が、文面的にどうやら人間側の方に仲間意識を持っているっぽい でいいなら、このプールに来るまでに遭遇したらしいワイルドハントを自分たちが倒す様子を撮影して送ればよかったんじゃ…。
 
 それも人間であるという確たる証拠にはならないかもしれませんが、少なくともワイルドハントの敵であることを示せれば良かった気が…。

 いや、今回のような水着回にマジレスしても仕方ないのでやめましょう。

 
 次回は久し振りにバトルシーンがあるようなので期待です。

            {/netabare}

 第7話視聴しました。
 {netabare} 今話は、面白いかどうかはさておき 取り敢えず続きが気になる作りになっていました。
 これまでの直近3話と比べて来週が楽しみです。


 キャラ同士のやり取りは相変わらずシャバいですが、戦闘していると画面が派手で良いですね。
 背景の上にエフェクトを乗せて それから人物 というようなレイヤーの境目が目立ちますけど…。
 この作品は、アクションが映えるとか作画が良いって感じではないですが、この派手な画面作りには期待していきたいですね。


 内容面では、今話の最後にれんげちゃんはみんなのもとから去ってしまいましたが、その理由付け 動機付けがちゃんとしているのも良かったと思います。
 ………この作品に対する期待値のハードルがかなり下がっているので、ちょっと大袈裟に感じているきらいは否めません。

 家族や友人と過ごしているみんなと違って記憶のない自分、身体が普通の人間とは違うこと、でネガティブになったところで希望となる 妹がいるかもしれない という情報、単独行動もやむかたなし と説得力があります。
 ただ、多くの人間が消滅した世界としているのに、たまたま生き残っている20人程のグループにメンバーの家族や知人がもれなくいるのは、れんげちゃんに気まずい思いをさせるための力技すぎて笑いました。
 男がいなかったのはここに辿りつくまでに犠牲になったとかなんですかね。
 

 今話でようやく登場した しとろん は戦う力などは持っていない一般人のようでしたが、さすがにここまでキーキャラクターと扱ってきた手前 何かはありますよ…ね…?
 他のみんなは持っていないスマホを持っていることなどから、れんげちゃんの亜種とかなのか?

 なんかこの作品、一見、意味無さそうなことが実は意味ありましたっていう伏線回収がやりたかったけど結局意味ありませんでした!ってなりそうで不安なんですよね。

 回収できなかった伏線だらけの地雷原のような作品にならないことを願います。
 次回に期待です。
 
            {/netabare}

 第8話視聴しました。
 {netabare} 今話は重大な要素として "霞 れんげは確かに死亡したはず" というのが明かされました。

 ワイルドハントには人を消してしまう力がある とのことでしたが、バロールはれんげちゃんを殺した後そのまま立ち去っていったのには何か意味があるんですかね?
 単純に殺して満足したんでしょうか?

 れんげちゃんがこうなったのは、殺した時に何かされたのか、死体となってから何かされたのか 気になりますし、こうなってくると、ゆりちゃんがラスボスとして復活してくることを期待してしまいますね。
 

 あとちょっと気になったのは、妹ちゃんの反応です。

 目を覚ましたれんげちゃんの挙動を見て「なんか…変 その反応…」  
 いや、気になるのそこか?そんなこと言うてる場合か?

 「あたしのこと覚えてないの?」とか「敬語もやめてね」とか  
 いや、だからそういう次元じゃなくない?

 びっくりポイントの為のフリの台詞を違和感を無視して言わせている感がすごい。
 
 しとろん が人間かどうか疑う警戒心はあるのに、埋葬した人間が蘇ってきた異常自体に何の対策もせず横で控えてるってなんなんでしょうね。  
 身内だから油断したって言えばまぁそうなんでしょうけど、あの少々ヒステリーな女性とかは反対しそうなもんですけどね。

 妹ちゃんは 若干 受け入れてくれそうな雰囲気を醸し出してくれましたが、武器が変わっていることを発端に急ハンドルを切ります。
 鈴蘭ちゃんにとってお姉ちゃんの武器は結構なアイデンティティだったんですね。


 戦闘シーンは相変わらず派手で何よりです。

 戦闘の内容自体は基本ずっと変わらず 相手にどう突っ込むか という脳筋なものですし、使い回しのシーンも目立ちますが、十分見応えはあります。

 
 その後、れんげちゃんとメンバーとのわだかまりの解消パートになるんですが、ここも相変わらずシャバいです。
 悩みがある、話して解決!を本当に人数分やっただけ。
 この主要メンバーはそれぞれキャラ付けがされているんですが、現状 縛りにしかなっていない。
 見分けがつく利点はあるものの、代わりに会話が不自由になり非常に表面的なやりとりで進行しているように思います。
 この作品は主要メンバー同士で絡めば絡むほどつまらないですね。


 個人的には水着回を挟むくらいなら、今回の件に関して2話分やって欲しかったなと思います。

 特に妹 すずらんちゃんについてはもっと葛藤する様子があってもいいのになと感じました。
 記憶喪失となって帰ってきたお姉ちゃんをおかしいと思ってはいつつも、それでもまた会えた喜びを噛み締める鈴蘭。
 けれど、やっぱりそんな都合の良いことはない 微妙な差異からこの人はお姉ちゃんではないと否応なくわかってしまう、拒絶したい気持ちと縋りつきたい気持ちの葛藤などがちゃんと描かれていれば、死ネタを扱う本作品にとってプラスになったように思います。

 
 次回予告ではまたみんなでワチャワチャしている様子が多かったので不安ですが、一応次回に期待です。

          {/netabare}
 
 第9話視聴しました。
 {netabare} 今話は物語が終盤を迎えるにあたってのブリッジ回であったように思います。

 
 冒頭、バロールを一先ず退け戻って来たれんげちゃん。
 すずらんちゃんは、死んだかもしれないとか記憶がないとかどうでもいい と今のれんげちゃんをお姉ちゃんとして受け入れます。
 
 前回、もっとすずらんちゃんの葛藤が欲しいと書いた身からすると、やはり心情描写の急ハンドル感は否めません。
 この年代の女の子が自分の姉を自ら埋葬するって、よっぽどな事だと思うんです。
 この作品やたら埋葬する描写がありますが、そこには故人を弔う気持ちが尊重されているんだと感じています。
 最終的にすずらんちゃんが受け入れるのはいいんですけどその心情の変化をろくに描かず、どうでもいい!とか鼻水とかのギャグで流してしまうのは、なんだかなぁという気持ちになります。


 他の人がアンドヴァリを持って戦わない理由に一応言及したり、ワイルドハントは情報共有をしていない などの設定が開示されたのは良かったと思います。

 
 その後のBパートは最後のゆり登場の数秒だけ見ればいい内容でした。

 思ったことを率直に言わせてもらうならば、

       「飯を食うシーンいれろや。」
                     です。

 自分たちで提示したテーマにくらい実直に向き合ってくれよ…。
 ここをちゃんとやってくれるなら、道中馬鹿みたいにかっぽーかっぽー言ってても許せるのに…。

 次回に期待です。
        {/netabare}

 第10話視聴しました。
 {netabare} 前回のブリッジ回を経た今話、物語の根幹に迫りそうな謎がズドンと落とされました。

 ゆり と思しき人物を追って謎の施設に辿り着き、そこで自分たちと同じ見た目と名前の存在に出会います。

 まぁこの辺り…さっさとこの施設に移動させたかったのは分かりますが、何故ゆりは1人で行動してたのか とか、何故ゆりはすぐさま逃げ出したのか とか、どうやって忽然と姿をくらましたのか とか、何故れんげ達がこの施設を見つける描写がカット切り替わりのいきなりで まるでワープしてきたかのようになっているのか とか気になる部分は多々あります。

 
 今回わかったことは、れんげちゃんはねりねちゃんと行動していたことがあり、今使っているアンドヴァリは元はねりねちゃんのものであるということ。
 そしてその際、ねりねちゃんの記憶が上書きされるかたちになり、れんげちゃんは記憶喪失になったと思われるということです。

 若干時系列が混乱しますが、
 バロールとの戦闘でれんげちゃんが命を落とす→なんらかの要因で復活する→ねりねと出会う→記憶を失う
 ということでいいんでしょうか。

 死んだから記憶を失ったわけではないんですね。

 第8話ですずらんちゃんが「武器…前と違うんだ…」と言っていたのは、ティルフィングと融合したから ではなくもっと根本的に違っていたからなんですね。
 最終回あたりでれんげちゃんは自分のアンドヴァリを取り戻したりするでしょうか。
 

 しかし、こうなるとちょっとわからないのは ゆりの反応です。
 第1話や第2話でれんげのアンドヴァリを見ても特に反応せず、気がついたら持っていた というあやふやな入手経路についても特に気にした様子はありません。

 ねりねちゃんを捜すためになんとしても先に進みたい と意気込んでいたことを考えると、こんな千載一遇な大ヒントを前に無反応だったのは何故なんでしょう?

 もしかすると、ゆりちゃんの視点での回想で実はこの時内心ドッキドキだった と語られるかもしれませんが、さすがに違和感だと思います。


 ねりねちゃんの死に際の言葉を伝える為に力をくださいと手にとったアンドヴァリは、れんげちゃんの記憶を消し、識別しやすい形をしているのにもかかわらず ゆりにはピンと来ず、上書きされたという記憶は結局不発で、結果無茶な作戦を決行するに至り ゆりは死ぬって、よく考えると何もかも上手くいかなかったの笑えますね。

 ついでに思い返してみると、ゆり達はれんげちゃんのアンドヴァリの戦闘力を頼りにゴリアテに挑んだわけですが、この場合 空を駆ける高機動力でひなげしちゃんを乗っけて 移動の手間で諦めていた別ルートの探索をした方が確実だったかもしれませんね。

 あぁでも、当初の想定ではゴリアテを1体倒すだけで良かったからそっちの方が早かったのか。
 しかし、ゴリアテが複数体現れる想定外が起きた と…あれ?じゃあなんで逃げなかったんだっけ?
 あぁ…えり姉が別に根拠もなく 逃げられないわ! って断言したからか。
 結果論かもしれないが、全員がかりでさっさと前方のゴリアテを倒して逃げに徹した方が良かったんだろうな。
 後方から来られた時はそれこそ えり姉が殿を務めればよかったわけで…高機動力のれんげちゃんと組んでもいいし…。
 


 まぁともかく、今回はまだ事情を知らない同士がかち合っただけなので次回で色々わかることを期待します。

 次回に期待です。

       {/netabare}

 第11話視聴しました。
 {netabare} 今話は期待通り様々な情報が明かされた回
でした。
 
 整理してみると

 この施設はワイルドハントと同じ起源であり、また目的も同じ "知的生命体の消去 抹殺"である。
 
 れんげを除いたメンバーは、情報収集のためサンプルとして集められた人間をコピーして作られた兵器である。

 その起源 呼称"ヤバたん" の目的は、様々な状況下での生物の変化を研究すること、また 繁栄した文化や文明を記録することである。

 しかし、ヤバたん側の重大なトラブルにより今回の計画は瓦解し稼働中止命令が出され、この世界は現状中途半端に置き去りにされてしまった模様。
  
 れんげはコピーではなく人間だったが、ねりねのアンドヴァリから影響を受けて様々な弊害が出ている。
 
 とのこと。

 
 色々なことがわかった一方で、疑問が残るところとしては、
 
 サンプルの人間の体と記憶をコピーした兵器を作り、ワイルドハントの起動に合わせてあらかじめ用意されていた武器アンドヴァリを使って共に知的生命体を消去する、

 という点。


 …………? なんでわざわざそんなことすんの?

 ワイルドハントっていう言わば戦闘に特化した部隊がいんのに、わざわざ抹殺対象の体と記憶をコピーした兵器を作る意味って何?

 "あらかじめ用意されていた武器アンドヴァリを使って"って何?w 後乗せサクサクすぎん?w

 「要職に就いている人のコピーは内部から混乱するように動くよ!」ってそれっぽいこと言ってるけど、結局そんなことしなくてもワイルドハントだけの力で充分やった訳やろ?

 っていうかワイルドハント自体が、人間が使っている兵器を操れたり取り込んだりできるんやろ? ますますコピー人間兵器いらんくね?
 抹殺が目的やのに、えり姉の武器なんて防御特化やん。
 えり姉、どこまで存在意義ないねんww



 そもそも根本的な話、生物の変化の研究や文化文明を記録するにあたって知的生命体を根こそぎ抹殺しなアカン理由って何?

 ヤバたんが、地球 繁栄したなぁ よし!頃合いだ!ってなった根拠って何なんでしょうね。


 れんげちゃんの方が人間だった というのは驚きました。
 前回私は時系列で考えましたが、別々で進行していたんですね。
 ということは、れんげちゃんも他の場所にあるこの施設で目を覚まし単独で地上へと出たってことなんでしょうか?随分アクティブですね。
 
 稼働中止命令が出たからサンプルを解放したとのことでしたが、じゃあワイルドハントくんやラットも活動を停止しそうなもんですけどね。
 そこはちょっと与えられている権限とかがちょっと違うのでしょうか。


 
 今回にて、所々粗さはあるもののこの世界が何故こんなことになってしまったのか がわかったことでこの作品がどう着地するのか俄然楽しみになってきました。

 さらっと言っていた、保存した文明に対して色んな環境を与えてみる実験装置もある というのが鍵になってきそうな予感がします。

 次回に期待です。



              {/netabare}

 第12話視聴しました。
 {netabare} 今話はまず前回の引き通りみんなでフルコース作りをし、「謎の施設でドンドン割烹パーティーナイト」となりました。

 賑やかで大変結構なんですが…あの出来上がった飯…なに? マジで?

 「こんなに楽しいフルコース」ってサブタイトルの回によりにもよって一番マズそうなんですけど…。


 まず一際目を引く、おそらくちらし寿司をイメージして作られたと思われる物体。

 最初、地雷が皿に載って出されてるのかと思いました。

 持っていた缶詰類からおそらく、カニ缶 サバ さんま だと思うのですが、とにかく色味が悪すぎて鉄片と腐りきったキウイにしか見えません。


 続いて目を引く、何故か放射状に そして なぜか開かれた状態に並べられているおにぎり。
 一応、具材が何かわかるように と理由付けできるんですが、そもそもこの場に11人いるはずなのに8つしかないんですよね。
 画面右下端にさらなるおにぎりが別皿で見切れているので人数分はありそうですが、こっちは普通に立てて何故か海苔は巻いてないんですよね、なんでわざわざこんなことしてるのか分からなすぎて怖いです。


 そして、大皿のパスタ これは唯一救いのある1品なのでいいんですが、その上に見えるはさらなる驚愕、カレーライス。

        米ばっかりやんけ!!
 
 直後のカットでテーブル上に少なくとも6皿分のカレーライスが確認できますけど、これ下手したら人数分カレーあるんちゃうの笑

 パスタも合わせて、炭水化物のオンパレードやん!高校球児か!
 栄養について言われても信用できひんて!

 ほんの一手間で幸せが加わるって言うけど、これはもう割烹の精神ていうより、とにかく腹をパンパンにしたいっていうドカ食いの精神やん。

 ねりねちゃんの「なにこれ」って台詞が妙に面白いです。

 
 なんというか もう、美味しそうに見せようって気持ちが全く感じられない。

 そもそも ただでさえこの謎施設の背景自体が青いのに、なんでわざわざ青のギンガムチェックのシートを敷いて、さらになんで食器も全部青色やねん。
 全力で食欲を削ぎに来てるやん。

 「ここももう安全じゃない」っていうなら、もういっそ解放的に外とかで食事させればいいのに。



 その後、バロールへと挑む前コピーれんげの墓参りをしている一幕。
 えり姉「れんげちゃんはこれ以上戦わないで!バロールはお姉ちゃんたちでやっつけるの!」
 言ってることはもっともですし、役割として言ってることもわかるんですが、一番戦力にならない奴が言ってるのは苦笑を禁じ得ません。

 実際頑張るの他の3人ですしね。

 なんだったら、えり姉はオリジナルたちの護衛してた方が良いんちゃう?


 あと、ちょっと気になるというか引っかかっている点として、この謎施設について数話かけてやりましたけど、結局やることもやれることも変わってないってのはなんかモヤモヤします。
 バロールを倒そう! から とりあえずまぁバロールは倒しとこう!みたいな…。
 むしろ、より希望がなくなっただけというか…。

 この作品、世界観がブレてたり粗かったりするのにムダに理不尽なんですよね。
 
 特にれんげちゃんが蒙っている理不尽については第10話の時にも触れましたが、結構コピーねりねちゃんの所為なんですよね笑
 諸々の事情を知らず、悪意もなかったとはいえ尽く悪手に繋がっているのは笑います。
 確かにれんげちゃんはあの時、決意と共にアンドヴァリを手に取りましたが、ただし記憶は消え徐々に体は蝕まれ命を落とす と聞いていたらどうだったでしょうか。
 あと、今思うと勝手にティルフィングと融合したことって完全に最後の一押しだった気がしますね笑


 そして結局、バロール戦はれんげちゃんの命懸けのタイマンにより相討ちという形で決着しました。 
  
 れんげちゃんは何やら感動的なことを言ってくれましたが、どうしても他にやりようはあったんじゃないか?と思ってしまいます。

 前々回にて、謎施設をハッキングする際、みんなのアンドヴァリの力を合わせてグレイプニルの力を増強するみたいなことをやっていましたが、こういうのがアリなら、バロールもハッキングできたりするんじゃないのか?
 バロールはさすがに無理としても、オーガと呼んでいるワイルドハントならいけそうな気がしてしまうんだけどな…。

 
 この作品の当初のテーマって「人は1人では生きられない。他者の力を借りて共に生きていく」だったはずなんですが、ここまで視聴している感じ なんかずっと誰かが誰かの犠牲になってばっかいるんですが、これは正解なんですか?


 次回はいよいよ最終回です、予告を見た限り「俺たた」ENDっぽいんですが、どう締めくくるのでしょうか。
 今回、割烹パーティーしてなければ全12話で終われた気もしますが、大どんでん返しが見られるでしょうか
楽しみです。
 
 {/netabare}

 

投稿 : 2025/04/19
♥ : 4
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

4話 CGに走りすぎて、細部へのこだわりを感じない緊張感の無さがダメでした。

第1話 ゲーム販促っぽい感じ。来週「マミる」展開があるなら見たいかも。

{netabare} まず目を引くのはCGです。一目で「好きな子がめがねを忘れた」の制作会社だということがわかります。ちょっとディテールがうるさい気がしますが「好きな子」の1話より見やすくなっていると思います。

 テクスチャや映り込みの処理から言って相当なスペックのコンピュータを持っているか、処理技術が発達している気がします。その点では興味があります。まあ、それが髪の毛と胸揺れの過剰さにもつながってはいるのでしょう。そこをどう見るかですが、私はもうその辺は気にしないようにしています。ただ、胸揺れの物理演算は横方向と重力の関係がおかしい気もしますけど。

 展開は一目「宇宙戦争」ですね。女子たちが戦う感じは「舞乙HIME」だし、機械生命的なものは「NieR:Automata」感もあります。それと「ブルアカ」「アークナイツ」「アサルトリリィ」など、ゲーム原作アニメ感が強いです。この作品が実はゲーム販促アニメですと言われても意外ではないです。女子だけだし。そんな感じのオリジナルSFです。

 その女子しかいない理由が有るのか無いのか。その辺も気にしたら負けなのでとりあえず保留します。キャラ造形もテンプレだしメインヒロインの初期設定が記憶喪失ということです。総合的に言えば、どんだけ都合よく盛ってるんだ?という内容ではあります。

 1話切りでもいい気もしますが、次回予告で『マミる』のか?(まどマギ関連用語)という期待が無くはないです。対象のキャラの声優さんが失礼ながら有名な役をあまりやったことが無い方なので。そ
 して、皆花の名前なのにこの子だけ『えりか』なんですよね。仲間ではないという示唆の気もします。奇乳だし。ただ、調べるとエリカという花はあるんですよね。でも、他のメンバーの花の名称に比べて一般的じゃないし、ひらがな表記が不自然でもあります。
 一方でそれをやるなら予告はすべきではないでしょうけど。ただ、引きとして2話目の話題として「まどマギ」展開を意図して、興味を引きに来た可能性も考えられます。

 題名はリリィーですから、メインヒロインのユリの事です。百合展開も意味しているかもしれません。momentaryは瞬間とか儚いですが、記憶設定とかけている可能性もあります。瞬間・記憶でドラマを作るなら「掟上今日子」のような短期記憶しか持てない設定も考えられます。「まどマギ」展開ならループの可能性もありますけど、そこまで行くとやりすぎかなあ。

 鬱展開をやるなら見たい気もします。CGも興味あるし。3話までは見てもいいかなという気になりました。

 正月なのでTVで見たので細かいところを考察したりクレジットは確認できていませんが、配信でちょっとその辺確認したいですね。{/netabare}


第2話 エリカおねえちゃんの「ふざけんなよ」があったので来週も一応見ます。

{netabare} うーん、まどマギ?やはりこれはタイムリープ、死に戻り系なんでしょうね。それは第1話の2話予告で予想が付くのでいいとして、友情ごっこにもうちょっと説得力があればなあ…都会の中心に皆で一緒に行く動機とか作戦とか食糧事情とかも設定が甘いです。

 ただ、死ぬのそっちかあというところは、まあ、予告からは外してきましたね。それと「ふざけんなよ、誰もこないじゃない」のセリフがあったのでもう少し見ようかな。CGも独自性があると言えばあるし、何よりオリジナル作品は3話、5話くらいで化けることもありますし。何より、エリカおねえちゃんがいつもあんな感じでボロボロにされて暴言が聞ける気もしますし。

 声優さん「誰もこないんじゃない」のセリフ、決め台詞なんだからもうちょっと滑舌良くお願いします。聞き取れなくはないですが、ビデオのスロー再生して確認しましたよ。{/netabare}


第3話 ストーリーに興味はありますが、いろいろ不足感も多いです。

{netabare} 恥ずかしながら、ゆりとれんげのキャラ名を取り違えていました。1話で後から合流した子が、ゆりかと思ってました。言い訳すると絵が濃すぎて話に集中していなかったかもしれません。と言うか、3話になってやっと集中して見られるくらい興味が出てきました。

 で、現状ゆりの能力をれんげが引き継いだり、以前の記録とか記憶が錯綜する展開がありました。そこがちょっと興味深いです。まどマギ臭はものすごくするんですけど、オリジナルだしストーリーを考えて作っているところに好感は持てます。

 少女の業を描いた「脱まどマギ」になれるかと言えば怪しい水準ですけど、しかし、まどマギのアナザー…あるいはモドキ程度にはなれるかもしれないという期待は持てます。

 水準で一番心配なのは、演出とキャラ造形です。エンタメとしての面白さが足りず、キャラのバックボーンが見えてきません。なので、感情移入型の視聴が難しいです。それっぽい萌え造形や言葉で作品を持たせるのはもう無理だと思います。アイドルものの人気が低迷しているのを見ればわかるでしょう。もう、この数年は演出とキャラが重要になっているのです。

 そして、世界観がなにを象徴しているのかというテーマ性も現状仕込みとして弱いです。せめて、あの武器が少女の何かを象徴していればいいんですけど、デザインがガンダムじゃないんだから、と言う感じで弱いです。思春期の少女は、恋愛、性、進路、過去、家庭、分断、いじめ…やりつくされていますが、それでも何かをいれないと物語にはならないでしょう。

 料理をする時間があれば、何かを描こうよという気がします。その料理に意味があるなら大したものですけど。こういう変化球は瞬間の引きにはなっても、ストーリーの緊張感を破壊するだけです。

 それでも、一般的な異世界転生や少年マンガ原作のありきたりのストーリーよりは興味が持てます。
 本作がまあまあのストーリーで終わるか、まどマギの深さのせめて半分程度のレベルの話になれるのか、それとも新しいまどマギのアナザーになれるのか。期待はしませんが、オリジナルへの挑戦としてしばらく見ようと思います。{/netabare}


4話 CGに走りすぎて、細部へのこだわりを感じない緊張感の無さがダメでした。

 令和のまどマギに挑戦してくれるのか、という期待を2話3話でしましたが、印象としてはそういう志ではないと思いました。なにか、尺を埋めるにはどうしたらいいのか、で汲汲としている感じです。

 もちろん、料理パートが邪魔なのはあります。その他の話でも、学校に来て思い出の話を作るのはいいんですけど、ストーリーの幹があって、それを表現するために、キャラのディテールがあって、エピソードがあって、緩急のためにコメディがある、と言うバランスを考えているように見えません。1クール分のストーリーをとりあえず用意しました…という、宿題の作文で原稿用紙を埋めるにはどうしたらいいのか?という感じがします。1万字のところを10万字書いてしまい、どうやったら削れるだろう?という感じはしません。

 ですので、見ているこちらも1シーン1シーンの意味で意味を考えるとか、さかのぼって咀嚼したり解釈したりという作業がありません。

 もちろん、すべての作品にそこまでの事は求めません。70点くらいでもいいんです。が、シリアスな話ならせめて何かメッセージが伝わってくる努力はしてほしい。メッセージが無くてもエンタメ特価なら、神が細部に宿っているようなエンタメマインドを見せてほしい。CGに走りすぎて作品のディテールからかえって緊張感が抜け落ちている気がします。

 日常系とか異世界転生もので頭を空にして見るならいいですけどね。それだって、やっぱりこだわりは必要だと思います。今後、鬱展開になるにせよ鬱の意味があるとは思えません。もっと悪いのは鬱にすらならない展開です。謎の提示は一応あるし仕掛けもありそうなのはわかりますが、弱いと思います。










 

投稿 : 2025/04/19
♥ : 12

Dave さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

きつい…

「ハンドシェイカー」とか「好きな子がめがねを忘れた」とかを作ってきたスタジオなので、まあ「そういう」制作会社なんでしょうし、それを受け入れられる人も一定数いると思うので好みの問題ですかね?確かにぬるぬる動くし背景はCGらしく綺麗なんですが、こういうCG臭を隠しもしない画が苦手な私のようなロートルにはきついです。

加えて世界観やノリもわりと厳しいですね。なんかよくわからないキレイ目なアフターワールドで、悲壮感なく主人公たちがキャッキャうふふしながら謎のモンスター?と戦う世界観。それでもってキャラ立ちさせようとして性格がそれぞれピーキーになったり喋り方に癖があったり。CGアニメで画は悪い意味で「今っぽい」のですが、ノリは10年くらい前までよく「キャラ弁」とか喋らせていたころの古臭さを感じてアンバランス。最近勢いのある若山詩音さんも、本作ではそのたどたどしさが悪いほうに働いている感じがします。

急に割烹(調理)をブッコんで来るんですが、それとて別に面白くも新鮮味もないし、何がしたいんでしょうね。どういう層にむけて何を売りにしようと制作したのかさっぱりわからないアニメですが、自分にはキツイことだけは分かったので1話切りします。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 17

57.1 3 2025年度のエリートアニメランキング3位
魔法使いの約束(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★☆☆ 2.8 (17)
82人が棚に入れました
初めまして、賢者様。ようこそ、壊れかけの世界へ。 風が強くて、猫が騒ぐ満月の夜。平凡な日常を送っていた真木晶が迷い込んだのは、 魔法使いと人間が共存する世界。 五つの国で形成されたその世界では、〈大いなる厄災〉と呼ばれる巨大な月が、年に一度、襲来する。 その月と戦い、押し返す使命を持つ『賢者の魔法使いたち』——彼らを束ねる『異世界からの賢者』として、晶はこの世界に召喚されたのだ。 月と戦い、世界を救うため。そしてそれ以上に、人間と魔法使いの架け橋となるために。 悠久の時を生き、自分の心に従い魔法を使う魔法使いたちに、寄り添い、心を繋ぐ努力をする晶。 「いつか、あなたと友人になれたなら」。 美しく恐ろしい壊れかけの世界で、魔法使いたちとの忘れがたい不思議な日々が始まる——。

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

女性向けですが… 出来が悪いなぁ。もう少しテンポ良くならない?

女性向けは対象外なので好みじゃない、と思った場合は評価しないようにしているのですが…。

これは普通に出来が悪くてストレスだったので低評価します。

女性向けソシャゲーのアニメ化ですね。
ソシャゲーのアニメ化というキャラを全員出して少しずつ話させるからグダグダになって駄作になるものですが、その通りです。

まあ何と言いますかテンポ悪いですね。
ソシャゲーのオープニングのやりとりをそのままアニメ化したんですかね。
アニメにする時はちゃんと再整理しないと…。
再整理してこれならさらに救いがない。

グダグダダラダラした話し方がうざくて、時間が本当に長く感じました。
退屈過ぎて途中スマホいじっちゃいましたが。

まあ一点良かった所。
魔法使いと一般人が揉めていて、魔法使いを制御できる賢者である主人公が、どちらに味方するかで、『一般人は高圧的だが、魔法使いは自分の考えを聞いてくれる』という理由で魔法使いを選んでいたのは、まあ綺麗な理由にまとめたな、と思いました。
魔法使いがイケメンだから、とは言えないでしょうからね。

客観的には、魔法使い側もグダグダして話の要領得ないし、苛つかせるのはどっちもどっちで、どっちに味方すれば良いんだかわかりませんでしたけどね。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 1

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

原作のソシャゲユーザーじゃないと楽しむのはキツいかも

ソシャゲからのアニメ化という事で、女主人公はともかくとして、イケメン男性キャラが10人ぐらい登場するため誰が誰なのか把握しづらいのが門外者には辛いものがありました。

これでストーリーが面白かったら良いのですが、女主人公の事を賢者!賢者!と誰もが言い、イケメンキャラ達とのやり取りもなんか面白味があまりなく、いわゆる周りにチヤホヤされながらカッコいい男性とおしゃべりするシチュエーションを楽しむ類の作品て感じかなと。

うたプリは歌が良いのはもちろんストーリーもしっかりしていましたが、本作は歌はまぁ女性向けて感じなのはそういう作品なので致し方ないですがストーリーが微妙で総じてパッとしない感じでしたね。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 2

たナか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

デス・ペナルティ

みんなだいすきソシャゲアニメ
ゲーム・漫画2種・舞台・アニメとなかなかの規模感

アニメは女性、ゲームは男女選択式、舞台は男が主人公。なんで?
2.5次元舞台は演者が別、カラフルな衣装でコスプレ感がすごい
人気作品らしくWIKIの充実度がすごい

OP・独特の声がフィット、しかし映像が雑
ED・ハニワのLIPLIP、なんでキャラソンじゃないの?

アキラ
主人公、なにがすごいのか謎

カイン
熱血エリートなイケメン、もちろん赤髪

ヒースクリフ
男子の夢、時間停止能力を有する繊細イケメン

シャイロック
やれやれスカしイケメン、つよそう

ムル
グイグイ猫男子な展開加速装置イケメン

クックロビン
この名前…ただのモブではないな…と思えばやはり


01
今度はエレベーター転移、まあどうでもいいですね

ゲームは総勢21名らしい。ゲーム原作はキャラ数と長セリフが難点だが、スポンサーの無茶な横槍がなく迷走しないのはメリット。設定やキャラ造形はそれなりにちゃんとしてるが、この規模のプロジェクトなのにアニメの質が酷い。とても酷い。ほんとうに酷い。いいスタジオ押されられなかったスタッフの罪は重い。マジでほんとうにとてもすこぶる出来が悪い。株主ブチ切れ案件。担当はクビでしょうか。どうか死人が出ませんように。

特に不幸な事故でもなくボーッとしてたらいつのまにか転移。召喚者?の大臣がいきなり逆ギレという小物でイケメンは自動で株が上がるシステム。まずは4人のキャラ紹介に終始し、主人公アキラの能力は全く不明という初回。

セリフだけを聞いてれば「は?」とはならない展開でゲームは普通なんだろうなという感触。敵や味方の行動原理にもきちんと納得感がある。アキラが初見のイケメンに見とれるなど、設定のディティールに嘘がない。こういうところマジでちゃんとしてる。ただ画面の説得力があまりにも皆無なのでそのギャップの大きさがいたたまれない。

「危ない!俺が守る!」→アキラに向かう刃を避けるイケメン。「急げ!」→歩くイケメン、敵はこない。こんなんばっかり。唐突に出現する魔法使いはまだ堪えられるが、いつのまにか横にいる大臣には笑うしかない。初回にも関わらず押し付けがましい舞台説明の応酬ではなく、アキラの心情もきちんと解説するので感情移入はしやすいと思う。アニメの出来が良ければ…。ひたすらシリアスな展開なのにずっと笑わせてくるんです。原作ファンがマジで可哀想。なんでこうなった。

各キャラのエピソードはゲームでやればいいので、アニメでは順番に可哀想エピを掘り掘り下げ下げしなくて済む。初回だけでも4人の人物像はきちんと掴める作り。視聴側の情報量がアキラとリンクしてるので先の広がりに期待感を抱くことは可能な構成。出来がァァァ良ければねえェェェ。ひどいひどいよまじひどい。ファンじゃなくても悲しくなる案件。普通に作れば普通に面白くなるはずなのにねえ。イケメンアニメなのにまともに見れるキメ顔が全部で十秒もない。今期のUNITEUPは同じイケメンアニメでもすこぶるデキが良いんですけどね。

ファンのみなさま、お気を確かに。南無。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 1
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