エリートでイケメンなおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのエリートでイケメンな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月04日の時点で一番のエリートでイケメンなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.0 1 エリートでイケメンなアニメランキング1位
ヴァンパイア騎士(TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (441)
2666人が棚に入れました
全寮制の私立「黒主学園」には、一般生徒が通う普通科(デイ・クラス)と、エリートで美形揃いの吸血鬼(ヴァンパイア)が通う夜間部(ナイト・クラス)が存在するが、普通科の生徒は夜間部全員が吸血鬼という事実を知らない。5歳以前の記憶を持たない主人公・黒主優姫は、麗しい吸血鬼で夜間部のクラス長を務める玖蘭枢に命の恩人として憧れつつも、錐生零と共に学園の秘密を守るため、風紀委員として守護係(ガーディアン)を務めている。人間と吸血鬼を共生させる学園、そして、吸血鬼を激しく憎む零には、それぞれにひた隠す秘密があった。

声優・キャラクター
堀江由衣、宮野真守、岸尾だいすけ、千葉進歩、福山潤、諏訪部順一、保志総一朗、皆川純子、喜多村英梨、水野理紗、郷田ほづみ

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

抗えぬ血

樋野まつりによる少女漫画を原作とする作品です。

全13話、原作未読。

先日のニコ生一挙で視聴したのですが、前知識を一切

持たずに視聴に入ったので第一話を見て初めて少女漫画原作

で逆ハーレム系って知りました。


そんなことはさて置き、

全寮制の私立「黒主学園」には、普通の生徒が通う普通科の

クラスとヴァンパイアが通うクラスがありますが普通科の生徒は

その事実を知らない。黒主優姫はこの学園の秘密であるこの

事実を隠し、人間と吸血鬼が共存する学園の秘密を守るために

風紀委員(守護係)としてやっていました。もうひとりの

守護係である錐生零は吸血鬼を激しく憎み、その理由を隠して

いるのだった・・・


上にも書いたのですが、明らかに少女漫画系は視聴意欲すら

わかないのですがこの作品にいたっては前知識もなく、ただ

見始めたので視聴することになってしまいました。

ただ切っても良かったのですが切らなかったのは世界が

いかにも中世のヨーロッパ的な感じで(そこはあんまり関係

はないのだがw)それよりも吸血鬼と人間、さらに眷属なんか

が出る感じの話だったので最後まで視聴できました。


絵はやっぱりしょうがないかという感じであんまり好きでは

ないものでした。ストーリー展開はキャラが多くてそれぞれの

意志が見にくい感じはしましたが概ね良かったと思います。

まあ背景設定が少し物足りない感じはしました。多分それが

原因でキャラの意志が読み取れなかったのかなと思いました。

(実際のところはそれも一つの要因ではあると思いますが

こういう作品の表現の仕方をほぼ知らないというのもあった

と思います。)

それに終わり方が分割2クール?っていうこともあって

スッキリした感じがないままのように思いました。


あと言うとしたら、多分(いや確実に)この続きの作品は

積極的に見ようとは思いません。ただ時間と運があれば

みようかなと思います。(はっきりと言ってしまい好きな

人には申し訳ありません。)

◆個人的点数評価 67.705点

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23

吉田くん^ ^ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ヴァンパイアと人間

この作品は2クールの内容を1クールずつ分けて放送された作品です。

物語の内容は
全寮制の私立「黒主学園」には、一般生徒が通う普通科(デイ・クラス)と、エリートで美形揃いの吸血鬼(ヴァンパイア)が通う夜間部(ナイト・クラス)が存在していて普通科の生徒たちに夜間部の生徒がヴァンパイアとばれないようや問題を起こらないように学園の秘密を守るガーディアンがいた。それが主人公である黒主優姫と錐生零です。そして夜間部のヴァンパイアの長であるのが玖蘭枢です。これ以上説明すると長くなるので書きませんが主にこの3人が中心です。

ここからは感想ですがまず話の設定が好きでした。学園でヴァンパイアだったのでまさにヴァンパイアものが好きな自分にはこれははまりものでした。そして人間がヴァンパイアに噛まれるとヴァンパイアになってしまうというのもしっかりしていて良かった。純血種のヴァンパイアにだけだが。後、夜間部の長である玖蘭枢が主人公の優姫に特別な感情を抱いているところが良かった。出てくる男のキャラはほとんどイケメンばっかです。たぶんはなしを見てる人は玖蘭枢派か錐生零派で分かれる思いますが自分は玖蘭枢の方が好きでした。ちなみに藍堂も好きでした^ ^
声優も意外に有名な人達ばかり(堀江由衣さん、宮野真守さん、岸尾だいすけさん、福山潤さん、諏訪部順一さん、皆川純子さん、保志総一郎さん、喜多村英梨さん)などが出てて良かったです(≧∇≦)

ヴァンパイア、イケメン、学園ものが好きな人にオススメです。
興味があったら是非見てみてください^ ^

ちなみに個人的には2期目の方が謎が少し解決されていくので好きです(≧∇≦) ちなみに自分は男子だけど少女漫画が原作のこの作品を続きが気になり最終巻まで買ってしまった笑 買うの辛かったわ‥

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

★mana★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

まさか、Knight(騎士)とnight(夜)かけてんの?( ・`ω・´)ナン…ダト!?

ストーリーより、何よりまずOP耳に残るってか、
入り方が狙い過ぎてて逆に恥ずかしい事になってたんですが、
そう思ったのは私だけ?(。・`Д・´)
あれは、変に頭に残るOPでした!

ヴァンパイアの枢(カナメ)に救われた主人公と優姫(ユキ)と、
ヴァンパイアハンターであった両親をヴァンパイアに奪われた零(ゼロ)。
2人は幼馴染で、小さい時からずっと一緒だった。
2人が通う、私立・黒主学園には
一般人が通うデイクラス(昼間)と、エリートヴァンパイアが通うナイトクラス(夜間)があり、
優姫と零 意外はナイトクラスの生徒がヴァンパイアである事を知らなかった…

少女漫画原作で、現在も連載中の模様。
ストーリーに関しては2期もあるので最後はもちろん中途半端です。
1話観た印象では、あんま面白くないなぁ…引き込まれないなぁ…観るの止めようかなぁ…
なんて思いましたが
この作品は秘密が多くあるようで、それが色々明らかになってくと、次が気になりだし、
継続する事にしました。
しかし、思ったより盛り上がりには欠け、
終盤にかけては若干失速気味かもです( ´゚д゚`)アチャー
まぁ、人間と吸血鬼という立場で揺れ動く登場人物達の心境(主に負の感情)だったりがみどころなんじゃないかと思います!

原作が少女漫画なだけあって、吸血鬼は男の子が多く、みんな容姿端麗(´∀`*)ポッ
恋愛に重点を置いてくると思いきや、恋愛要素は少なめです!
声の方は、優姫を堀江由衣さん、零を宮野真守さん、
枢を岸尾だいすけさんと普通に有名な方が多いです♫

私事ですか、特に2期をすぐ観たい!とは思えなかった作品です(´-ω-`)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

89.7 2 エリートでイケメンなアニメランキング2位
DEATH NOTE-デスノート(TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (2483)
12931人が棚に入れました
「そのノートに名前を書かれた人間は死ぬ」という力を持つ、死神が落とした恐るべきノート・デスノート。
天才的な頭脳を持ち、退屈を持て余していた高校生・夜神月(ヤガミ・ライト)がそれを拾った時から、すべては始まった。デスノートを使って、世の中に溢れる犯罪者たちに次々と死の制裁を下していく月(ライト)は、いつしか「キラ」と呼ばれるようになる。
果たして月=キラは、世界を救う救世主なのか。それとも独裁的な殺人者なのか。
キラを崇拝する者、その行為を否定する者。世界は大きく揺れ動いていく…。
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

2006年…

 テレビシリーズ全37話。このレビューで取り上げるのは第25話だけです。
 最近チラッと見ただけなんですが、もう10年近くになるんですね。驚きました。

 数多あるアニメの中で、我が家にホームステイしてきた留学生の一番人気がおそらくこれ。アニメ好きを自称する子からそうでない子まで、多くの子が見ている作品です。今いる留学生は両親もファンだと言っていました。アメリカでは、子供向けのカートゥーンではなく、アニメというジャンルを受け入れさせるくらいの大きな影響力をもたらした作品だ、とも聞いています。本当かどうかは知りませんけどね。そう指摘される作品は結構ありますから。

 アニメにおいては、宗教的なモチーフが使われることが結構あります。私が見た限り、デスノートのアニメ版はマンガ版を省略しながらも、非常に上手く再現していました。一方で、省略しながらも大幅に追加されていたのが第25話。その内容こそが宗教的なモチーフを取り入れることでした。


第25話の内容:{netabare}
 第25話は、ライトのライバルであるLが死亡する回です。おそらくここが第一部の終わりというべきところ。

 私はLが死ぬまでの第一部を「思考力はあるものの行動力に欠けるLが、思考力と行動力を併せ持つライトに負ける話」と整理しています。続く第二部は、「思考力と行動力を持つものの一人きりであるライトが、思考力と行動力をそれぞれ持つ二人組に負ける話」ですね。

 終わり方に関しては様々意見のあるところだとは思いますが、個人的には「足りない方が負ける」という一貫性に関して不満はありません。第二部ではライトを応援していた部分は少なからずありましたけどね。
 ライトが勝つ結末も描けたかもしれませんが、元々が少年誌での連載だったことを踏まえると少し難しいのかもしれません。マンガ版のラストがテレビ版にないのは結構不満かな。あれなくして終われないよね。
{/netabare}

第25話における宗教上のモチーフ①:{netabare}
 第25話には、ライトとLの二人が雨に濡れた後、Lがライトの足を拭いてあげるシーンがあります。見る人によってはなんだか気持ちが悪かったり、ホモホモしい感じを受けたりするかもしれません。私もそう思いました(笑)
 他人の足を拭くなんて、基本的にはあり得ないですよね。

 このシーンは新約聖書、つまりキリスト教から引用されたものです
 新約聖書には、最後の晩餐の直前に、イエスが弟子の足を洗うという話があります。弟子がイエスの足を洗う、のではなく、イエスが弟子の足を洗う、です。キリスト(救世主)であるイエスの謙遜と愛が表現されているらしいです。
 困惑する弟子たちに、イエスは「お互いの足を洗い合い、お互いに愛し合いなさい」と語ります。そして、弟子たちは互いに足を洗い合い、その後、最後の晩餐が始まります。イエスは、自身の肉と血としてパンと葡萄酒を分け与え、ユダの裏切りを指摘する、と展開します。
 
 完成度の高いマンガ版に、わざわざ追加してまで足を拭くシーンを描いたわけです。監督の意図が含まれているはずですから、それを探る必要があります。ここから察するLとライトの関係性は、「Lがイエスでライトが弟子」「Lとライトが弟子同士」の二通りです。
 前者も後者も検討してみましたが、結論としては前者に至りました。後者についてのレビューも用意したのですが、記載してもあまり意味がないと判断しましたので、前者だけを載せることにします。

 ちなみに、足を洗う話は新約聖書には他にもあります。ある女性がイエスの足を涙で濡らし、自身の髪でイエスの足を拭くというものです。第25話との類似性を指摘できるかもしれませんが、こちらは懺悔の意味合いが強そうですから、Lとライトの関係からは適切ではないと思います。
{/netabare}

第25話における宗教上のモチーフ②:{netabare}
 「Lがイエスでライトが弟子」とした場合。

 そうであっても、さすがに「Lがイエスとして神格化されている」と読むわけにはいかないと思います。「神格化」の程度にもよりますが、日本的な神様ならまだしも、キリスト教における神様には違和感があります。原作者もそこまで意図してはいないでしょうし、アニメ版の監督も同様だと思います。「ライトがLにとっての弟子だ」というのもありえないと思います。
 ですから、あくまでも裏切るライト(ユダ)と裏切られるL(イエス)の関係が軸になりそうです。

 「Lの謙遜とライトへの愛」が表現されていた、というのはあるかもしれませんね。Lにとっての唯一の友達がライトですから。
 イエスがユダの裏切りを指摘したのに引っ掛けて、「Lがライトの裏切りを確信した」というのもありそう。マッサージと称して手に力を入れていた描写や、髪の毛から落ちるしずくが涙として表現されていた描写を踏まえれば、十分すぎる論拠になります。
 血と肉を与えたというのが、この後のストーリーで「ライトがLの機能や立場を獲得する」に転換されるのも納得のできるところです。

 第25話には、教会や鐘の音、ミサの歌に「神様」が出てくることを含めて、宗教的な表現が多いです。これらは、この足を洗うシーンが宗教上の引用であることを気付いてもらうための布石だったのだと思います。
 マンガ版のこの辺りは、ライト・L・レムがそれぞれの心理戦を繰り広げていたために、非常にセリフが多いです。ここをダラダラとやらずに、モチーフを使ってスッキリと表現したわけですから、アニメ版監督のセンスを感じます。緊迫感が失われてしまった部分もありますが、不思議な余韻が残っていました。
 マンガ版にないシーンを追加したわけですからかなり気を使ったんだとは思いますが、後付けの域を超えての効果は出ていたんじゃないかな、と個人的には思います。
{/netabare}

マンガ版との関連:{netabare}
 マンガ版では、倒れ込んだLに「やはり私は間違ってなかったが…」というセリフが入ります。つまり、死のタイミングでライトがキラであることを再認したのです。でも、アニメ版にこのセリフはありません。そのまま息を引き取った。

 足を拭くシーンを入れたことで、Lによる「裏切りの指摘」を暗示したのであれば、ライトがキラであるという再認は前倒しされていたことになります。それならば、件のセリフを入れなかったことにも合点が行きます。セリフを入れてしまうと重複した表現になってしまい、蛇足になってしまいますからね。

 「Lの神格化」についてもちょっとだけ補足します。視聴者がマンガ版を読んでいることを前提にしているのならば、必ずしもこれを否定できません。
 マンガ版では、ワタリとLを殺したレムが、その死の際に「夜神月…死神をも殺すとは…死神を超えてる…」と言っています。マンガ版のライトが「死神を超えたもの」であることの対比として、アニメ版のLを「救世主」として描いていたのならば、非常に興味深い示唆を感じ取ることができます。

 私はマンガ版から入りましたが、改編にはあまり不満は感じませんでした。
{/netabare}

おまけ(英語でデスノ):{netabare}
 日本とは違い、宗教色が徹底して消されてしまうのがアメリカ。デスノではどうなっているのかを調べてみました。上記に関連して、主に「神様」に類する表現を見てみます。マンガとアニメの両方から引用しています。私が見せてもらったのは北米版だと思います。

 前提として、「God」と「god」の使い分けを確認しておきます。
 「God」はキリスト教を代表とした一神教の唯一神をいいますから、固有名詞のようなもので複数形はありません。冠詞も不要で、「God」と単体のまま使えばいいだけです。
 「god」は一般的な神様をいいますが、主に一神教以外の神様をいう場合に使われます。一般名詞ですから複数形もありますし、冠詞も必要です。日本の神様を言いたいときには「a/the god」や「(the)gods」となります。
 デスノの英訳マンガ版は全部大文字書かれていますから、冠詞の有無などでこれらを判別することになります。ヒアリングするときも同様です。


「死神」:{netabare}
 マンガ版でもアニメ版でも「shinigami」でした。「死神」という意味を持つ英語には「Death」や「Grim Reaper」がありますけど採用されていませんね。イメージが違うんでしょうか?
 「a/the Death God」という表現もありました。固有名詞だから大文字なだけで、冠詞が付いていますから「god」の方ですね。私の経験上ですが、一神教の人は「悪い神様もいる」って概念をあまり持っていない気がします。「a/the Death God」は「shinigami」の説明のためにチラッと登場しただけでした。
{/netabare}

「神の教えに従うべし…」:{netabare}
 アニメ版第1話だけにある英語の授業から。①が先生で、②がライトです。
―①「Listen for the voice of God then follow it...」
―②「Follow the teachings of God...」
 表現は違いますが、どちらも意味は一緒です。ここで「God」が使われているのは「教え」があるからでしょうね。戒律があるのは基本的には一神教です。
{/netabare}

「僕は新世界の神になる」:{netabare}
―「I will reign over a new world」(マンガ版第1話)
―「I'll become the god of this new world」(アニメ版第1話)
 マンガ版の方を直訳すると「新世界に君臨する」という感じですかね。「神になる」は、宗教にうるさいアメリカではいらぬ突っ込みを受ける可能性がありますから、基本的には使われないと聞いたことがあります。「英語的な表現」に変えられているようですね。ファンサブかもしれませんが、後ろに「as a god」を入れているものもありました。原作の表現に近づけようとしたのかな?
 一方、アニメ版は直接的な表現になっています。意訳を嫌う原作表現至上主義の人も多いらしいですから、そちらに配慮しているのかもしれませんね。近年はこちらの傾向が強いとも聞きました。

 ちなみに、アニメ版第25話の「僕は新世界の神だ」は、「I am the god of the new world」でした。ライトは「the god」になれても「God」にはなれませんでした。日本語では出てこない表現ですよね。
 この前のシーンで新約聖書を引用しているというのは上述の通りです。「神様」なら何でも一緒にしてしまう日本と、「God」と「god」が別物だと考えるアメリカの、宗教的文化的ミスマッチが顕著に出ています。
{/netabare}

ニアのセリフ:{netabare}
 マンガ版第105話のニアのセリフ。アニメ版ではカットされていました。デスノの英語版ウィキペディアには記載がありましたから、名言や結論として認識されているのかもしれません。
「何が正しいか正しくないか、何が正義か悪かなんて 誰にも分かりません」
―「Nobody can tell what is right and what is wrong, what is righteous and what is evil.」
「もし神がいて、神の教示があったとしても…」
―「Even if there is a god, and I had his teachings before me,」
「私は一考し、それが正しいか正しくないかは、自分で決めます」
―「I would think it through and decide if that was right or wrong myself.」
 「teachings」がありますから、アニメ版の「神の教えに従うべし…」のように「God」でも大丈夫な気がします。でもこちらでは「a god」を採用しています。やはりマンガ版は宗教色を消しているようですね。
{/netabare}
 同じ作品を同じ言語に翻訳しているのに表現が全く異なってしまうところがある、というのは少し意外ですよね。お国の事情というやつですかね。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6
ネタバレ

アリス★彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

迷子の迷子の夜神くん

ジャンプ作品。

成分:心理戦 ピカレスク的な価値観 

全体的に反社会的です。
テーマ性とエンターテイメント性の釣り合いが取れていて、評価に値する作品だとは思います。
しかし、ピュアな価値観を持っている方や反社会的な内容が嫌いな方は視聴をおすすめしません。


■漫画からアニメへ

漫画の手法をそのままアニメに持ち込んでいるので、映像的な視点から行くと、安直すぎるのではないのでしょうか。特に主人公が周りの状況を語り口調で説明するところ。
それでも、ストーリー的には問題が無い気がします。映像的な視点です。

映像においての脚本技術について、語られたサイトにも説明口調で入るのはまずいと書いていますから(これについても色々と人によって意見が変わるので、一概には言えませんね。私の主観です)

■正義とは何か

作品では二つの正義が描かれています。一つは夜神月視点の弱者が被害にあっているのを見過ごせない、犯罪者は徹底的に裁くべきだという正義。それが法の範囲を超えても、「自身の正義に当てはまっていればそれでいいの」、という自己中心的な思考回路。

もう一つは、L視点の正義。捕まえるためなら、倫理的に問題がありそうなことでも(監禁したりだとか)犯す、秩序の維持のための正義。何事にも客観であり、どのような目的が合っても、ルールを破った者は、秩序を維持するために裁く、正に管理者の考え方ですね。(以下、秩序維持者とします。)


■分かりきってることなのに

真面目に生きている人間が損をして、悪人が得をする事が許せない夜神くん。
その考えは分からなくもないのですが、そんなことが世の中から無くなるわけ無いのですから、割り切ってそういった人間はほっとけばいいのに。

とはいっても、自己中心的な価値観の持ち主の夜神くんは、そういった世の中の既成事実を受け入れらない訳ですから、世界を自分の思い描くように改変しようと、デスノートを使い自分で悪人を裁き始めます。派手な事はせずに、「ここね」といった時のために取っておくという手もあるのに。
世界を自分の思い通りにするよりも、自分の見えている世界に入ってくる邪魔者を排除する方が効率的で楽なのに、そうはしないところが、夜神くんの自己中心的な所なのですよね。バレる確率も高くなってしまいますけれど。

要するに、夜神くんは、自分と違う価値観を受け入れられないのでしょう。邪魔者は排除している所を見ると、それが伺えます。

「自分のためには使わずに、世界のために力を振るっているんだ」
個人的に正しい事をしているつもりなのでしょうけれど、それが大衆における正義かどうかは分かりませんよ?
自分が正しい事だと思っていても、他人は違う考えを持っている事はありますからね。そういうことをするのなら、自分のためだと割り切りましょうね。

自分が不満に持っている事を国民もそう思っている事にすり替えて、正当化している夜神くん。作中でも、キラを支持する声が強くなってきます。実績を出したからでしょうね。
国民にとっては、犯罪率を減らせない国家よりも、犯罪率を減らせるキラの方が支持しやすいのでしょうね。そういうところが、キラの考えを正当化していると思われてもおかしくないですけれど。

謎の方法を使って、人を殺している犯罪者を支持しますか?
例え、殺しているのが犯罪者でも、演出で正当化していたとしても、人によって変わりますよね。

夜神くんのキャラクターを観ていると、デスノートを支持する理由として、「社会的に不満を持っていて、それが解消されるから観ている」という理由もありそうです。夜神くんの価値観が徹底的に正当化されていますからね。

ジャンプ作品の中では、邪道だと言われていますが、その理由は夜神くんの価値観を観れば分かりますよね。ジャンプ作品は子供向けの悪影響を及ぼさない作品が掲載されるべきなのでしょうが、反社会的な考えを正当化しているために、邪道と呼ばれているのでしょう。人は理不尽に死ぬし、友情、勝利、努力は無いに等しいです。勝利だけはありますけれどね。

■秩序維持者としてのL

Lのキラへの考え方を簡潔を説明するとこうです。

どんな方法であれ、人を裁くの法であり、決して個人の主観で決めてはいけません。ましてやキラの考え方は、「痴漢しただけで死刑」などといったやり過ぎの領域に入っていきます。
よくいますよね。悪口を言われたくらいで、殴りそうになったり、いじめようとする人。キラはあの考え方にそっくりなんですよね。
キラは何でもかんでも死刑で済ませてしまう罪の重さも計れない人間。
新世界の神になるといったフレーズ。新世界を作るという表現がピッタリですよね。もしも、そんなやり過ぎがまかり通る世界が来たのなら、それはもう新世界ですよね。

ともあれ、ゲームプレイヤーとしては超一流なので、どうしても意識してしまいます。

■Lもやり過ぎてしまいます

監禁してしまいます。結局、作者がリアリストであったためなのか、Lは夜神と対抗するためには、監禁という犯罪的な手段を使うしか無くなり、やり過ぎてしまいます。

殺し合いには、道徳なんてもの必要ないと言った作者の価値観が伺えます。
そういうところが、デスノートの魅力であって、好みの分かれるポイントなのでしょうね。

こういう所が、Lの秩序維持者を描き出しているシーンなのですよね。秩序のためなら無感情になれる。傍から見ると、女の子を監禁しているのが正義なのかどうかは、疑問が湧く所なのでしょうね。少なからず、正義だと言う人もいますし、やり過ぎだと捉える方もいると思います。

無感情、事件の事以外は無頓着。そういったキャラクターです。


■トリックの上手さ

子供っぽい価値観の持ち主の夜神くん。
それでも、トリックだけは上手いのです。

デスノートの魅力はここだと言ってもいいくらい。
{netabare} 電車の中で、FBIの職員を一気にデスノートを使って殺害する{/netabare}シーンは圧巻でしたね。

演出やストーリーの面で行くと、確かに過小評価というタグは頷けます。



逆に、Lとの決着のシーンは、静けさがあって、映画と比べると盛り上がりに欠けるという意見もあります。かといって、悪いというわけでもなく、あの静かな演出は味のあって芸術的です。色々と意見がありますが、私は後者の方です。
{netabare}
■ニアとメロ

この辺りから夜神くんが、天狗になって攻められる立場になります。Lを殺害するまでの過程は、策略家だとは思えるのですけれど、ニアとメロの下りからは自分が上の立場にいるためか、油断する事が多い印象です。

ニアは、行動するよりも部屋で黙って考えていることが多いです。派手な事はせずに地味な手段で、夜神に近寄ります。
一方、メロは、ニアとは対極と言っていいほど、行動します。不良の子は行動力があると言いますが、メロは正にその例に当てはまります。

野蛮な格好が出来たり、強気な姿勢で望めるという不良の特性を生かして、行動しているところは流石です。それでも、法律を守るという考えは彼の頭の中には無いのでしょうか。



やっぱりこの作品って反社会的な人...多いです。
メロについては、不良的なアレなので当たり前なのですが。

そんな感想はさておき。
メロの行動力が夜神くんの計算を追い詰めます。


メロとニアの活躍を描くために、夜神くんの活躍が削られたのでしょうか。
夜神くんの方が有利だったために、どうしても二人が目立ってしまいました。
天才(夜神)と天才(L)が戦う話に魅力があったのに、一方的なゲーム展開になったのは残念です。

もう一つだけ。
ニアはLに比べてあんまり行動しませんから、どうしても話が面白くなくなっている気がします。Lの唐突な行動が視聴者を惹きつける展開となり得たのに。
その役目はメロにあたるのでしょうが、メロは途中でリタイアしてしまいますしね。
{/netabare}

■報い
{netabare}
夜神くんの価値観を正当化させていたので、最後は夜神くんが勝つのかな、と思っていました。ちゃんと夜神くんに報いを受けさせてくれて良かったです。
夜神くんが思ったこと(真面目に生きている人間が損をして、悪人が得をする事が許せない)は嫉妬して、ありうることでしょう。
それでも、社会ではそういう感情を我慢して相手に従わなければ、合わせないといけない事があるという事をちゃんと描けています。

「それが嫌だから、新世界を作るんだ」
そういう夜神くんの妄想もしっかりと打ち破っています。最後は死神が夜神くんの命を奪いますが、味方に裏切られることも、現実味を感じてグッドです。
{/netabare}


■コードギアスと対比してみると

コードギアスのラストは、デスノートとは違って、ルルーシュの思い描く通りになってしまいます。コードギアスの方が、反社会的な価値観を正当化するのには適している作品ですよね。

私は、ギアスの方が好きだったりします...。キャラクターがかっこいいから、と言われれば否定は出来ないのですが。
どうしても、そういう世界、理想の世界に憧れてしまうのでしょうね。私って。

■スピンオフはいらなかったです。(関係ないこと)

映画の話になりますが、Lのスピンオフは蛇足でしか無かったです。
作風もデスノートとは違いますし、本当にスターシステムは嫌いです。

■総評

昔は好きだった作品です。ちょっと夜神くんに共感が出来なくなってきたからかな...。
心理戦が味噌。少年ジャンプに連載されていたことと、夜神くんの自己中心さを考えれば、少年向けに売り出そうとした事は分かります。Lの価値観も、作者の価値観が表れていますからね。編集者の意向は分からないものの、結果的に大人の層にまでヒットしてる上に、最後で現実味のあるラストを迎えているので、後半にさえ目を向けなければ、大人の方にもおすすめしたい作品です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

竜頭蛇尾。一世を風靡した有名作だけど、既に賞味期限切れかも。

アニメ作品は全37話で、人気を博した原作マンガと細部に若干の違いを残しながらも基本プロットはちゃんと共通しつつ完結してる感じなのですが、

(1) 前半の第15話までは作画は悪いながらもシナリオ自体は緊迫感があって面白かったのに、
(2) そこからシナリオも急に崩れ始めて、第25話で大きな動きがあって第一部を終わり、
(3) その後の第27話から先は、5年後の話(第二部)に切り替わって色々とシナリオの粗を挟みつつ結末まで駆け足で進行する、

・・・という展開となっています。

主人公&ライバルが、どちらも「幼稚で負けず嫌い」の自信家で、凄く中二病っぱいところは面白くて良かったんですが、本作の場合はヒロインがかなりの残念キャラなので(※第12話で{netabare}「ダメだコイツ、早く何とかしないと。」{/netabare}という主人公の少年の有名セリフが出てきます)、どうしても個人的な評価は下がってしまいます。

もし「一流の中二病作品」というのがあるとしたら、本作の場合は第15話まではそれに当て嵌まるのかも知れないけれど、それ以降は二流かな(そういう意味でレビュータイトルに「竜頭蛇尾」と入れました)。

あと主人公が、自分の保身のために{netabare}途中(※第4話)から犯罪者以外もどんどん殺害{/netabare}していっちゃうのは流石に観ていて気持ちのいいものではありませんし、そういう意味で基本設定は面白くとも細部の詰めが随分甘い作品・・・という印象が強く残りました。

人気マンガをアニメ化&実写化の2本建てで映像化すると、大抵の場合はアニメ版の方が出来が良くなるものですが、本作の場合は珍しく実写版の方が出来が良くなった例かも知れませんね。


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      大場つぐみ(シナリオ)小畑健(作画)(『週刊少年ジャンプ』2003年12月-2006年5月連載)
監督         荒木哲郎
シリーズ構成     井上敏樹
キャラクターデザイン 北尾勝
音楽         平野義久、タニウチヒデキ
アニメーション制作  MADHOUSE{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

========= DEATH NOTE -デスノート- (2006年10月-2007年6月) ========

 - - - - - - - 第一部 - - - - - - -
  ^^^^^^^^^^^^^^^^^ OP「the WORLD」、ED「アルミナ」 ^^^^^^^^^^^^^^^^
{netabare}
第1話 新生 ★ 夜神月(やがみライト)、DEATH NOTE、リュークとの出会い
第2話 対決  ★ 救世主キラ伝説、Lのテレビ発言
第3話 取引  ☆ 捜査局長(夜神総一郎)、ライトの挑戦、尾行者、死神の眼の値段
第4話 追跡  ★ キラの実験、バスジャック事件、DEATH NOTEに狂いなし
第5話 駆引  ★ FBI捜査官レイ・ペンバー、FBI捜査官一斉殺害、捜査本部の残留者 
第6話 綻び ★ Lの素顔、キラとLの推理戦、ライトと南空ナオミの接触
第7話 曇天 ★ 偽名、元FBI捜査官南空ナオミ殺害 ※ラストの演出がいまいち×
第8話 目線 ★ 夜神家への監視モニター設置、アリバイ作り ※演出は×
第9話 接触  ★ 東応大学入試試験、入学式、「私はLです」、‘流河旱樹’の罠、知恵比べ開始
第10話 疑惑 ☆ 親睦テニス、相互プロファイリングと心理戦、局長の心臓発作 
第11話 突入 ☆ さくらTV(キラのメッセージ報道)、宇喜多捜査官死亡、警察の拒絶 、第2のキラ(弥海砂)登場 ※脚本が唐突×
第12話 恋心 ★ ライトの捜査協力、死神の眼を持つ第2のキラ、弥海砂(あまね・みさ)とレム、死神を殺す方法
第13話 告白 ★ キラ青山誘い出し、弥海砂のキラ特定、押しかけ・弥海砂の事情
第14話 友達 ★ レムへのL殺害依頼
第15話 賭け ★ 海砂身ばれ・拘束、海砂を救出する唯一の方法 ※脚本そのものはイマイチ
第16話 決断 × DEATH NOTE所有権放棄、ライト監禁 ※これだけ長期間の3人監禁は無謀
第17話 執行 × 迫真の演技、ヨツバ・グループ登場 ※50日も監禁でLは何のお咎めなしは無理 
第18話 仲間 ☆ 警察とヨツバ・キラの取引、Lの新体制、アイバー/ウェディ登場 
第19話 松田 ☆ ヨツバ・ブループ内偵{/netabare} 

  ^^^^^^^^^^^ OP「What's up, people?! 」、ED「絶望ビリー」 ^^^^^^^^^^^
{netabare}
第20話 姑息 ☆ 続き
第21話 活躍 ★ 続き、ヨツバ・キラの正体(ミサミサ大活躍)
第22話 誘導 ☆ 続き
第23話 狂騒 ☆ 続き、車中の謎会話(火口-レム)、死神との取引
第24話 復活 ★ 火口逮捕。死神の可視化、記憶回復、ライトの秘策(種明かし)
第25話 沈黙 ☆ L最後の挑戦?、ワタリ死亡、L死亡、レム死亡、新世界の神
第26話 再生 ☆ ※13分過ぎまで総集編、その後新展開(L成り替わり、新世界の創生へ)、真のLを継ぐ者{/netabare}

 - - - - - - - 第二部 - - - - - - -
{netabare}
第27話 誘拐 ★ 2012年(5年後)、警察庁長官誘拐、FBIの接触、ニアとメロ、妹(粧裕(さゆ))誘拐、SPKのN
第28話 焦燥 ★ Nとの操作協力、L.A.渡航便ジャック、誘拐犯の要求、妹とNOTEの交換、メロのゲーム
第29話 父親 ☆ 死神シドウ、夜神次長と死神の取引、メロとの対決、次長死亡
第30話 正義 × 偽のルール、Nとライトの心理戦、相沢の裏切り 
第31話 移譲 × 魅上輝
第32話 選択 ☆
第33話 嘲笑 ☆
第34話 虎視 ☆ 
第35話 殺意 × メロ殺害、高田殺害
第36話 1.28 ☆
第37話 新世界 ☆ ライト死亡 ※ED「Coda〜Death note」{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)16、☆(並回)16、×(疑問回)5 個人評価 × 3.4


====== DEATH NOTE -デスノート- リライト (2006年7月、2008年8月) =====
{netabare}
リライト  幻視する神 ※OP「アルミナ」、挿入歌「絶望ビリー」
リライト2 Lを継ぐ者 ※OPなし、ED「ライトの演技」
{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)0、☆(並回)0、×(疑問回)0 個人評価 ※未視聴

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26

61.6 3 エリートでイケメンなアニメランキング3位
獣王星(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (133)
740人が棚に入れました
西暦2436年、地球から150光年の距離にあるバルカン星系に移民していた人類は太陽系から独立し、独自の政府を築いていた。バルカン星系の首都であるコロニー「ユノ」に住む双子の兄弟、トールとラーイは政治家でかつ科学者の両親を持つエリートの出自。11歳の彼らもエリートへの道を歩む日々を過ごしていたが、ある日両親が殺され、トールとラーイの二人も今まで存在さえ知らずにいた、死罪のものが送られるという死刑惑星「キマエラ」に落とされる。厳しい環境で想像を絶する生態系をもつキマエラは獣王と呼ばれる王が支配する弱肉強食の世界。最先端の設備に囲まれ環境も整備されたコロニーで育ったトールとラーイにとっては生きることさえ困難な星だが、生命力に溢れるトールは惰弱な弟ラーイを連れ、生き延びるために戦っていく。

声優・キャラクター
堂本光一、高山みなみ、小栗旬、中井和哉、水樹奈々、深見梨加、朴璐美

0.2秒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

色々とマイナス要素はあるけど、それを踏まえても面白い

あにこれで会ったとある方のオススメとのことで視聴。原作未読。少女漫画原作らしいですね。下手な少年誌よりクオリティ高いです!(゚∀゚)

物語は惑星キマエラに落とされた主人公が脱出のためにキマエラで成り上がって行くというのが本筋で、そこに辿り着く為の紆余曲折を描いたバトル物。

設定が非常に練られていて、特に説明のない部分を自分で考えて補うのが非常に面白かったです。
自然、科学、哲学、歴史、復讐劇、生物学etcを融合させて、広く深いストーリーであるにも関わらず、それぞれの美味しいポイントを上手く昇華させているので先の展開が気になり、とても楽しみに観れます♪
多少の説明不足感は否めませんが、それでも充分理解出来る範囲だと思います。

私が一番心を惹かれたのは植物の描写ですね。中には植物?どっちかってーと昆虫じゃね?とか疑問に思っちゃうのもいたのですが、植物ならではの特性を描いていたりして好感が持てました。
もし、この世界でこんな植物がいて、こんな状況なら色々な使い方があるだろうなと思っていたのですが、そういった部分を上手く活用して単なる植物との戦争にさせなかった所も良かったのではないでしょうか(´∇`)
背景の作画も美しく、そして力強く描かれているのでこれだけでも充分魅力的でした( ^ω^ )

声優さんに関して
まー・・・これに関して言えば良くないです。
特に小栗旬の演じたサードは完全なミスキャストだったと思います(´・ω・`)
ただ、堂本光一は思っていたよりも良かったので、そして前述の方が酷すぎたのであまり気にならなかったです(゚∀゚)

ただ、声優さんに一部不満な点がありますが、それを余裕で補える程ストーリーがしっかり出来ているので、未視聴の方は食わず嫌いせず観てみることをオススメします♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

エミ(エミタク) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

引き込まれ一気に観てしまった作品...〆(・_・。)

タイトル通り引き込まれ一気に観てしまった作品です。

西暦2436年政治家で科学者の両親をもち
なんの不自由もなく過ごしてきた少年の日常がいきなり激変。

両親を殺され双子の弟と共に死刑惑星キマエラに落とされてしまう。
たった11歳の少年がここに落とされ両親が殺された理由を知るためにめに殺人植物がはびこり過酷な環境の中集団のトップの獣王目指す。そんなお話です。


この獣王星は原作の漫画をアニメ化したのですがなんせ1クール11話しかないので詰め込み感がハンパないです。
ですが原作を知らない友達と一緒に見ましたが知らない人でものめり込みラストまで真剣に観てましたのでこのアニメのみでも十分楽しめると思います。

原作を知っている人は無理に詰め込んでカットされているシーンやキャラの死に方等内容が微妙に違う所があるのでそんなシーン探しをしつつ観たら更に楽しめるのではないでしょうか?

私はこの作品が好きで何度か観ました。
お気に入りの分類に入れてもいい位ですが
声優だけが残念でなりません・・・
高山みなみさん・中井和哉さん等素敵な声優さんが出ているので普段なら声優欄の評価は高くします。そう普段なら。
今回低くしたのは小栗旬・堂本光一が声優をしているから。
しかも脇役ではなく重要なキャラを!!
別に芸能人が声優をするなとは言いません。
ただやるからには完璧に演じて欲しいのです。
堂本光一はまだ聞けた感がありますが問題は小栗旬!!!
怒り焦り笑いのシーンなど棒読みです。
小栗によって【サード】という素敵キャラを潰された感はいなめない。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

悪くはないけど、1クールで作るべき作品ではない。

両親を殺された上、死刑星である獣王星(キマエラ)へと落とされた双子の兄弟が、
凶暴な食肉植物が生息する過酷な環境の中を生き抜く姿を描いた物語。全11話。

話の流れとしては、両親殺害の真相と自分達が獣王星に落とされた理由を知る為、
惑星の外に行く事の出来る唯一の存在・獣王になることを目指すって感じですね。

植物が生態系のトップに立つ弱肉強食の獣王星という舞台や、上記以外にも、
その惑星の覇者たる獣王の存在や惑星自体の存在理由などの謎もあり、
設定はよく作り込まれていて なかなか面白いです。

ただ、ストーリーとしては、どうしても物足りなさを感じずにいられない。

問題は全11話という尺の短さ。流石に、1クールでこの内容を纏めるのは厳しくて、
全体的に展開速いし 終盤なんてダイジェスト版かって位のスピードでした...
そのせいで、面白い設定や魅力的なキャラなど 良い要素や素材が沢山あるのに
掘り下げもあまり無く 描写不足で、内容に生かされていません。

せめて、2クール位かけて物語をじっくり丁寧に描いてくれてればとホントに残念。

あと、物語としては完結してるんですが、ハッキリしない部分が多々残っていますし、
ストーリー上、必要性が全く見えないのに無意味に人が死んでしまうというのも
マイナスだったかな。

う~ん... 物語の舞台や素材、要素などで言えば、相当面白い作品になっていても
おかしくなかったと思うだけに、すごく勿体無いなと感じた作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16
ページの先頭へ