ウィスキーで家族なおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのウィスキーで家族な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月07日の時点で一番のウィスキーで家族なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.9 1 ウィスキーで家族なアニメランキング1位
駒田蒸留所へようこそ(アニメ映画)

2023年11月10日
★★★★★ 4.1 (48)
223人が棚に入れました
経営難の蒸留所を舞台に、家族の再生と幻のウイスキーの復活を目指す若き女社長の奮闘を描く劇場版オリジナルアニメーション。
先代社長であった亡き父の跡を継ぎ、駒田琉生は駒田蒸留所の若き女社長となった。琉生は経営難の蒸留所の立て直しを図ると共に、バラバラになってしまった家族と、幻のウイスキー“KOMA”を復活させようと、奮闘の日々を送っていた。
そこに、自分の仕事に魅力を見いだせずにいる新米記者の高橋光太郎が取材のためやってくる。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

『Komada A Whisky Family』

長野の小規模メーカー「駒田蒸留所」
若くして女社長として跡を継いだ駒田琉生(るい)が、
経営難に直面しながらも家族の酒である幻のウイスキー“KOMA”復活を目指して奮闘する姿などを描いた、オリジナル青春群像映画。

【物語 4.0点】
P.A.WORKS“お仕事シリーズ”の最新作。
だがレビュタイに掲げた本作の英題の通り、後半にかけてより家族の絆の物語へとシナリオが傾斜していく。


前半、主人公視点を蒸留所の女社長・琉生ではなく
ネットニュースサイトのうだつの上がらない記者・高橋光太郎に置き、
取材視点で群像を渡り歩く内に、当初やる気のなかった取材にも熱が入っていって……という展開。

お仕事アニメとしても、ウイスキー作りを下積みから叩き上げてどうとかではなく、
自分のやりたいことが分からずにフラフラしている記者の若者が、
与えられた場所や仕事で本気に取り組むことで、
周囲の様々な人生に触れ、発見や成長をしていく。
好きなことをストレートにやるだけが成功じゃない。
やりたいこととは関係ないと思っていた仕事から思わぬ道が拓けることもあるとの教訓を伝えることに力点が置かれる。

ウイスキー作りについても専門性をマニアックに深掘りするのではなく、
幻のウイスキー“KOMA”を家族の絆を象徴する軸として活用した感じ。


これらのシナリオをプロットはあまりガチガチに詰めずに、
登場人物のブレンドが生み出す化学反応に期待して脚本。

そのため予め目標にしていたクライマックスではない、思わぬ場面がヤマ場になりますし、
人によっては光太郎同様シナリオも方向性が定まらずフラフラしていると感じるかもしれません。

けど私はあまりウイスキーアニメだからなどと決めつけずに、
シナリオの流れに身を委ねたら、終盤、(※核心的ネタバレ){netabare} 琉生の母が復活したKOMAを試飲{/netabare} する場面では感動。
意外と人物や伏線をそう絡めて繋げて来たか、
ウイスキーKOMAの“タイトル回収”と合わせて、
独楽の如くクルクルと上手くシナリオを回して来たなと感心もしました。

熟成まで最低3年かかるウイスキー作り。
序盤仕込んだネタが何処で熟成されるのか。
高々90分の上映時間くらい辛抱強く待ちましょうw
特に冒頭のワンカットには仕込みが多いので感度を上げて挑むことをオススメします。


【作画 4.0点】
人物作画の描き込みは思いのほか簡素。
背景美術も高密度なフォトリアルではなくイラストタッチ。
作風には合っていますが、劇場版クオリティとして評価すると平凡な出来。

一方やはりウイスキー関連については、ウイスキー監修まで招いて、
見慣れない道具のリアリティーにまでこだわって描き込んで来ます。
蒸留施設にあるニューポットの金属のテカり具合とか他の背景とは気合が違います。

私が凄いと思ったのは調合室の描写。
サンプルの原酒一つ一つに色彩を設定しなければならない。
テーブル上や棚に色とりどりの瓶が並ぶ絵は壮観でしたが、作画の面倒臭さを思うと気が遠くなりましたw


【キャラ 4.0点】
一応、前半、青春群像劇の主人公視点を与えられたネットニュース記者・高橋光太郎。
本作の監督が若手にアニメ制作を教える中で、もう少しで開花しそうなのに辞めてしまう人がいるとの悔恨から、
こうした若者たちにエールを送る意図も込めて創造されたキャラクター。

よって序盤、自分探しをこじらせて異様に情けないのも、群像間をフラフラしているのも、狙いとしては正しいのでしょう。
が、中盤、{netabare} 琉生社長に向かって、家業継いで好きなこと仕事に出来る奴はいいよな~とトンチンカンな悪態を付いて往復ビンタを喰らう{/netabare} 件は、シナリオの転換点として機能していたものの、流石にイタ過ぎると私も頭を抱えましたw

普通ならコースアウトしかねないほど危なっかしい光太郎が前に進めたのは、
蒸留所・道具修繕担当のベテラン東海林さん、
ネットニュース会社上司・安元さんの温かいフォローのお陰様でしょう。

あとは光太郎が凹んでいる時には愚痴を聞き、
調子が出てきた時には自慢話を聞く親友の斉藤裕介。
俺もどうせ酒を飲むなら、こういう奴と酔い潰れて放言して、内心ウザがられたいですw


後半、光太郎が本気を出し、取材の進展と共に、
真の主役へと解像度アップする女社長・駒田琉生(るい)

確執を抱えた兄・圭などバラバラだった家族が、
思わぬ視点で、駒田家や琉生のことを互いに見ていた。
家族の酒・KOMAを通じて豊潤になっていくキャラクター相関が味わい深かったです。


【声優 4.5点】
オーディションでキャスティングする中、
駒田 琉生(るい)役だけは早見 沙織さんを指名して起用。
若きリーダーとしての仮面に覆われた前半と、
キャラ深掘りによる本音の暴露と、家族などに関して心境が変化していく後半で振れ幅も大きい役柄。
それでもブレない優しさをナチュラルに持っている早見さんの性格に期待してのキャスティングとのこと。
私もしかと伝わって参りました。

真面目な女社長役なので、はやみん萌えの補給は望めない?と思いきや、
{netabare} テイスティングノートをBL漫画イラストで表現していることが知られた際に赤面{/netabare} する早見さんの演技はなかなか破壊力がありましたw


振れ幅という点では高橋光太郎役の小野 賢章さんも見違えていく若者を好演。
それ以上に、そんな若者の成長を見守り、時にケツも拭いたりする、
上司・安元役の細谷佳正さんの包容力のあるボイスの安定感、安心感が半端ありません。


【音楽 4.5点】
劇伴担当は加藤 達也氏。
力強いピアノとストリングスによる心情曲、戦闘曲が印象的な作家さん。
本作ではそこにサックスのブレンドを多用しウイスキーのムードを演出。

駒田 琉生(るい)役の早見 沙織さんが歌うED主題歌「Dear my future」も加藤氏が作曲。
そのメインフレーズが劇伴でも軸となる。

このBGM私は正直かなりお気に入りです。
サントラが出たら、やりたくもないタスクに向かう憂鬱な朝とかに是非チョイスしたいですw

因みに主題歌「Dear my future」のフルVer.のDLカードが劇場鑑賞特典。
YouTubeのMVショートVer.じゃ納得できない方は是非劇場に足を運びましょう。



【余談】
本作の舞台は2019年ですが、ウイスキーを巡るエピソードは数年単位のスパンで物語られます。
個人的には、駒田蒸留所と家族の歯車を狂わせた起点として設定された長野県北部地震のことを失念していたことがショックでした。

3.11の翌日未明に発生したこの地震のニュースが流れた時、
どうせマスコミは3.11ばかり取り上げて、この内陸型地震のことなどすぐ忘れ去られるだろうから、私は覚えておこうと思っていたのですが……。

長期的な視点を忘却しない大切さもまた本作から学ぶことができます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

酷評する楽しみすらない凡作。実写でよくね?

 感想が難しい作品です。いい話、まとまっている話ではあります。が、これは劇場版クオリティなのか?という気はします。
 アニメ作品としてではなく、ウイスキー蒸留所を舞台にしたお仕事もの、というのを強引に解釈すればほめられますが、アニメとしてほめられるか?というと疑問です。

 主役、高橋光太郎の性格造形があまりにひどすぎる気がします。他責にして自分が大物である、チャンスがなかっただけ、などという思考をしてしまうのは、今時のマインドなのかもしれませんが、それなら周囲が何とか仕上げてから取材させないと迷惑だろうという気がします。まあ、それは設定だからいいんですけど、あまりにキャラ造形が薄いというのが気になります。こいつが改心しない結末以外無いでしょう。それはいいの?という気がしました。

 そして、主人公がクズ過ぎてそうなると上司の言葉に説得力がなくなり、ひいてはストーリーそのものの説得力も薄くなる気がします。もうちょっとキャラに厚みを持たせられないの?という気がしました。

 それはヒロイン駒田琉生にも言えます。内面に全然入り込んでいないことです。もちろん、視点が光太郎だからそうなるんだと思います。ただ、彼女視点のパートが少ないため、聖女になってしまっている気がします。それを相対化するためにBL的な趣味を無理のあるシチュエーションを作って見せたのかもしれませんが、光太郎のクズさが際立っただけです。

 でまあ、{netabare} 駒田家の家族の協力で…しかも故人のノートって…それはやっちゃダメじゃないの?という気もします。そもそも火事がなあ{/netabare}…兄との対立構造の中、いったん会社を奪われて、それでも…とか何かなかったのか。母が他人ごと過ぎますし。

 そして、アニメ作品としての見ごたえ、ですね。SFやアクション、スポーツじゃないですし、アイドル、音楽や画像で見せる作品でもないです。萌えキャラでもないですし、アーティーでもないし幻想的なシーンがあるわけでもなく。なぜ、アニメという媒体なのか、という主張がほぼ感じられません。
 これを劇場で見ても…と思いますが、まあ劇場で見た印象とは違うでしょう。けど…最低限のワクワクは欲しいかなあ。

 話として仕事をやり遂げるという達成感はあるかもしれませんけど、挫折が {netabare}火事じゃなあ。例えば兄の火付けとかなら納得感はあるんでけどね。{/netabare}
 これは正直実写でいいじゃん、と思わなくはないです。というか、このストーリーならリアリティという点で実写にすべき作品だったのでは?と思います。

 作画もそれほど動かないです。印象としては最近見たジブリの「海がきこえる」と同じ印象です。いい話、まとまった話ではありますが、身近すぎます。しかも、主人公へのヘイトがたまるだけたまって、{netabare}BLと買収と火事とネットで呼びかけましょう{/netabare}…ですからね。

 ストーリーは平凡すぎて意外性が驚くほどない上に、ご都合主義というより尺を使うために作りましたという感じです。そして完全に現実世界の話なのに、キャラ造形が薄っぺらいので話に起伏がないです。結末が初めからわかっていたような感じです。作画も平凡。テーマもやりたいことと仕事の違い、家族、価値を受けつぐ、価値が分かる人はわかってる…はじめの30分で描けるでしょう。

 ということで、何を描きたくて描いた映画なのかまったくわからない、酷評する楽しみすらない、映画でした。
 作画はそうはいっても普通なので3点…いや劇場版としてはダメか。2.5にします。
 声優さんが悪いわけじゃないですが…まあ調整で3点。ストーリーキャラは1.5ずつにしておきます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

人を選ばない作品

お仕事シリーズ、「花咲くいろは」から数えて "12年ものの銘品"。
私はそう評価してみたいと思います。

シリーズのなかでは、ちょっと抑え気味な演出です。
でも、その分、リアル寄りですし、自然体で寄り添える感覚で視聴できました。

差し込まれるサックスの音色がとても心地良くて、作品の薫りをまろやかに耳に届けてくれます。
私はどちらかというと雰囲気上戸のほうなので、お酒にもBGMにも好き嫌いはありません。

そんな91分でしたので、馥郁とした余韻に任せて向かったのは、馴染みのリカーショップ。
手に取ったのは、地産のウイスキーでした。

小瓶、でしたけど、ね。



主人公は、若くして家業を継いだ駒田琉生(こまだるい)。
声は、早見沙織さんです。
あとの出演者は、申し訳ありませんがあまり印象に残っていないんです。(本当にごめんなさい!)

それだけ、駒田琉生に肩入れしてしまったというか、早見さんの声がはまっていたというか・・・。
彼女らの想い、悩み、頑張り、歓びが、じんわりと胸を包み、ゆたかな共感を呼ぶのです。

その人柄は、今を生きている同世代の方にも、きっとフィーリングがリンクするような気がします。
琥珀の液体に命を吹き込もうとする意志と瞳が、鑑賞する人にも同じように向けられます。

勤労することの "今" に、そして "未来" に「ようこそ!」と。



実は、鑑賞前は、少し戸惑いを感じていました。
というのも、お仕事シリーズのフィクショナルな部分でいくらか違和感を感じていたからです。

作品は観られることが大前提ですから、主人公キャラを盛るのは常套だと思います。
ただ、盛りすぎる手合いはちょっと遠慮したいかなっていう過去シリーズへの受け止めもあります。

もちろん、表現性や受け止め方はそれぞれなので、あくまでも私の中にある限定バイアスなのです。
ただ、そうした縛りが拭えなかったので、同じようなテイストだと外れちゃうかなあって心配があったわけです。

で、どうなったかと言うと、気持ちよくお酒を買ったくらいですから、P.A.WORKSにも、リカーショップにも、そして私にも、ウィンウィンの相乗効果が出たというのが今回の答えです。



蒸留酒には、3年もの、5年もの、10年ものだったり、古酒と呼ばれるものだったりがあります。

そこに飲み手の人生の蘊蓄が加われば、なお味わいは深くなり、彩りが生まれるでしょう。

本作は、そこにブレンダーの手、寝かせた木樽の息遣いを、五感に加えてみるというもの。
クラフトウイスキーの造り手からの新しい提案とも言えそうです。


人と人との距離感が薄れかけている昨今です。
グラスを傾けながら、心を近づけ合う機会は、どんなにステキなことなんだろうって思いました。

人を選ばない作品。

ですが、その薫陶は、どうやらレヴューでは書ききれなかったみたいです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

68.3 2 ウィスキーで家族なアニメランキング2位
たくのみ。(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (305)
1248人が棚に入れました
転職のため東京にやってきた天月みちる、20歳。
上京したての彼女は、女性専用シェアハウス「ステラハウス春野」に住むことに!
同居人たちとは仕事も年齢もバラバラだけど、美味しいお酒と料理があれば、いつも楽しい!! 
みんなでカンパイ、ほろ酔い“宅呑み”コメディー!!
開封(プシュッ!!)

声優・キャラクター
今村彩夏、安済知佳、小松未可子、内田真礼、安野希世乃
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

アアア♪ アルコール大好き♪剣道部(さん)w

[文量→小盛り・内容→各話感想が本論系]

※安くて(スーパーで気軽に買えて)旨い酒を呑んだ日に追記レビュー♪

☆ハイボールの新たな飲み方☆
{netabare}
先日、元SMAPの中居さんの番組で、ハイボールを研究している学生がオススメしていて、やってみたうまい。

それが、「ハイボールに数敵の食塩水」。

甘くなるんだよね、ビックリ。西瓜に塩と同じ理屈らしい。

家だと食塩水面倒臭いから、塩を数粒でも良い。たったそれだけで、確かに味が変わる。飲みやすくなる。塩入れる前と比べてみて!
{/netabare}


ビール「ヱビス フレンチピルス with ジョエル・ロブション」
{netabare}
フルーティーで華やかなビールで、昼から呑みたくなる。

てゆうか、今日、昼から呑んでました(笑)

私の中の究極の贅沢なのですが、日曜日の昼呑み。朝(11時頃?)起きて、最初にビール呑むからね(笑)

このビール、唐揚げとか脂っこいのと合わせるのは、やや無粋。チーズや生ハムなんかが良い。

ということで、昼にスーパーに行って、食料を調達。近所のパン屋で、パニーニを買って、そいつをツマミに呑む。んで、ダラダラと「ゲームセンターCX」を観て、ワインをぐびり。ゴルフの渋野選手を応援しながら昼寝。

う~ん、最高(最低w)の休日(笑) そんなクソみたいな過ごし方しても、こういうウマイ酒が傍らにあると、少し贅沢な休日になる♪ このビール、期間限定らしいんで、ホワイトビールとか好きならどうぞ♪
{/netabare}

ウィスキー「甲州韮崎ザ・プレミアム」(サンフーズ)
{netabare}
このウィスキー、感動するほど旨いわけではないけど、(700ml)2000円以下で買えるものとしては、なかなか良いです。まず、クセがあまりなく、呑みやすい。私は普段、ウィスキーはストレートやロックで呑むのですが、なんとなくハイボールにしてみたら、これがなかなか良い。ウィスキー独特の香りの後、フッとバニラのような甘い香りを感じます。ウィスキーが苦手な人でもわりと呑みやすいかなと。
{/netabare}

ビール「伝説のホップSORACHI1984」(SAPPPORO)。
{netabare}
いや、市販の缶ビールでこのクオリティは、ヤバイ。ここ10年で一番かも。爽やかな香り、程よい切れ味。たくさん呑むビールじゃなく、350缶がベスト。ホワイトビールとか好きなら、呑んでほしい!
{/netabare}

【総括】
私は、酒が好きです。ガチで、月の出費は家賃の次に酒代が高いです(笑)

普段の晩御飯も、「何を食いたいか」は、基本的に考えなくて、「何を呑みたい気分か→だから肴はこれにしよう」と、選んでます。夜は白米食わないで、ツマミだけですしね。

アニメか酒か、どちらかを一生我慢しろと言われたら、血を吐きながら、アニメを我慢しますw

ちなみに、今回のレビューは、私のこれまでのレビューの中で最高級です。といっても、質が良いレビューというわけではなく、全ての酒を、実際に呑みながらレビュー書きたかったので、いちいち買ってたら高くついたってことです(笑)

ということで、本レビューはアニメのレビュー1割、アルコールのレビュー9割です(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まずは1割のアニメの方を(笑)

キャラが良かったのは、緑川香枝。微妙に残念で良かった。最近、アラサーキャラばかり好きになるなw

ストーリー的には、わりとどうでも良かったが、ちゃんと酒に絡めているのは好印象。角瓶のクダリとか好きだった。

私はたまに、「青空満天レストラン」「酒場放浪記」「おんな酒場放浪記」「ふらり旅いい酒いい肴」「孤高のグルメ」とか観ながら、酒を呑んだり晩飯食ったりするけど、このアニメも、「肴」にちょうど良かった(あと、ハクメイとミコチも)w

残りは、各話感想に、酒レビューです(笑)
{/netabare}


【各話感想(酒のレビューw)】
{netabare}
1話目 エビスビール
{netabare}
いかにも高級そうな金色のデザインがイカします。エビスビールは、喉で一気に楽しむビールじゃなく、舌でじっくり楽しむビールです。

炭酸は弱め、泡のキメは細かく、フワッと口の中に入ってくる。アニメにあるように、三度つぎをすると、さらにその個性が際立つ。苦味は強めだけど、しっかりとコクがあり、後味はかなり華やか。ゲップまでウマイビールです(笑)

合わせた肴は「菜の花のおひたし」。アニメでも言ってたけど、炭酸が強いビールではないので、揚げ物よりは和食が合いますよ♪

ちなみに、剣道部が(日本の一般的なビールで)一番好きなのは、「サッポロ黒ラベル」。苦手なのが、「アサヒスーパードライ」。ビールは基本的に、サッポロ派です。

(一昨年の忘年会で、目隠しして利き酒やって、スーパードライ、黒ラベル、一番搾り、プレミアムモルツ、バドワイザーの5種を全部当てたくらいには、違いがわかっているつもりですw)

ちなみに、同じエビスでも、「華みやび」の方が好きですね♪ 去年ハマってましたw
{/netabare}

2話目 焼酎ハイボール
{netabare}
いわゆる、酎ハイですね。

ほぼどんな酒でも呑む剣道部ですが、唯一苦手、というより好んで呑まないのが酎ハイです。

私の好きなアルコールランキングは、1位 日本酒。2位 ビール。3位 芋焼酎。4位 ウィスキー(バーボンなども含む)。 5位 ブランデー。 6位 ワイン。 7位 ラム酒。 8位 泡盛。 9位 梅酒。 10位 麦焼酎。 みたいな感じです。

最大の敵は、「甲類焼酎(大五郎的なやつ)」。あと、「鏡月」やら「トライアングル」やら。頭痛くなるんだよね。だから、必然的に、酎ハイも苦手なわけです(良い日本酒なら一升呑んでも大丈夫だけど、缶酎ハイ500mlを1、2本で気持ち悪くなったりするし)。

でも今回は、飲んでみた。やはり、不味い(笑) わざわざ甲類焼酎買うのも嫌だし、旨い焼酎はチューハイになんかしたくないから、缶チューハイの氷結ストロングレモン。肴はハムカツ。あの油っこさは、チューハイに合うよね。でもやっぱ、気持ち悪くなる(汗)
{/netabare}


3話目 水曜日のネコ
{netabare}
ベルギーの製法で作られたホワイトビール。ホワイトビールは結構好きです(まあ、黒ビールも好きなんだけどw)。

ただ、この「水曜日のネコ」は、好んで呑もうとは思いません。小麦の軽やかさは良いとして、オレンジピールもまあ良いとして、コリアンダーシードが強すぎてちょっと苦手。

いや、コリアンダー自体は好きで、カレーには必ず使いますが、ビールに入ってるのがあまり(汗) ほのかに香るのは好きですが。

口に含んだ瞬間は、オレンジのフルーティーな甘みが来て、喉ごしは滑らか。そこまでは良い。ただ、飲み終わりに鼻から抜ける香りが、コリアンダー(苦笑) おしいw

ちなみに肴は、同じくローソンで買った「豚しゃぶのサラダ」。なかなか合う。でも、このビールはあまりツマミはいらないかもね。チーズくらいが良いかも。昼から呑みたくなるビールですね。
{/netabare}


4話目 氷結
{netabare}
いやもう、2話で氷結のレビュー書いちゃったよ(汗) 予想しておくべきでしたw

味に関しては、チューハイ嫌いだから、参考にならないかな。

でも、あのダイヤモンドカットは良いよね。滑らないで、持ちやすいし(バーベキューやって、クーラーボックスから取り出した時とかね)。

へ~、だから氷結なのか。知らんかった。
{/netabare}

5話目 キティ
{netabare}
いきなり、エロいけど(笑)

このカクテルはやったことないな。存在も知らんかった。赤ワインは好きで、基本的にフルボディが好み。でも、ググったら、キティにはライトな方が合うとあった。

ウチのストックワインはフルボディやミディアムボディばかりだし、そもそも、ジンジャエールで割りたくなんかない酒だし(笑)

ということで、最寄りのコンビニ(ファミマ)へ。なんかないかな~と探してたら、アルパカワインの375mlが335円、安い(笑) 別に割る酒だからこれで良いや。ついでに、割けるチーズも買っていこう♪

まず、ワイン単体を。う~ん、水みたいだ(苦笑) まあ、(ググったらワインも冷やした方が良いってあったから)冷やしたせいもあるけど。口に含んで空気と混ぜると、ようやく良い味がするかな(基本的に、赤ワインは常温です)。

さて、キティとやらを試してみよう。アニメのように、まずは5対5で、、、え? 旨い(笑) なんだこれw 口当たりはまろやか、ブラッドチェリーの深い甘味がグンときて、炭酸のピリピリが、ワインの渋味を消している。後味はワインっぽい華やかさがあって。でも、アルコール度数、6%くらいあるでしょ?これ、女子は騙される系だわw

ちなみに、ワイン対ジンジャエールを、2対1で作ってみたら、かなりワインだったw 元のワインが旨くなければ旨くないだろうし、そもそも、旨いワインならジンジャエールでは割らないw

逆に、ワイン対ジンジャエールを、1対2にしてみると、なかなか美味しいけど、普通に、ジンジャエールの別味って感じ。酒の感じはしない。

やっぱり、1対1が一番バランス良いね♪

ちなみに肴は割けるチーズと、家にあったんで鴨のスモーク。鴨と赤ワインって、ベストマッチだと思ってます。

剣道部的に普段呑むワインは(年によって違うから、どの年が良いかはググってw)「カサーレ ヴェッキオ モンテプルチャーノ ダブルッツォ」「ダークホース ビッグ レッドブレンド」とかだけど、結構知らないワインをジャケ(というより店員のポップ)買いします。ワインは出会いだから(キモい)w 基本は、スペインのワインが好きですね。

千円以下で旨くて買いやすいとなると、やっぱり「イエローテイル シラーズ」かな。あれはコスパが良いワインだと思います♪ 白は呑まないから分かりませんが。
{/netabare}


6話目 獺祭
{netabare}
いや、高けぇよ、たかがアニメの1話レビューの為に呑むのは(汗) (何度か呑んだことはあるけど、味レビューなんかするつもりなく呑んでたしw)

と思ったら、会社の送別会でちょうど差し入れされてた(笑) 一升瓶で、獺祭50(アニメ登場)。720mlで三割九分。流石に二割三分や「その先へ」は無かったけどw

獺祭50は、正直言って微妙です。いや、旨いけど、値段ほどじゃない(同じ値段払えば、もっと旨い日本酒は結構ある)。まあ、プレミアムついちゃったから、しょうがないけど(以前流行った、久保田よりは好み)。口当たりは柔らかく、すっと入ってきます。香りもそこまでは強くないけど、呑み終わった後に鼻から抜ける香りは爽やかで、また次が呑みたくなります。良くも悪くも、「水みたいな日本酒」だなと思います。でも、アニメみたく焼き魚に合わせるなら、50がちょうど良いかもしれませんね。

三割九分は、50の呑みやすさにプラスして、深い甘味と白ワインのような豊かな香りがあります。流石にうまいです。これはツマミなしで呑んでほしい。

二割三分や「その先へ」はまだ呑んだことないので、いつか呑むのが楽しみですね。早くブームが完全終結しないかな(笑)

これまで呑んだなかで、個人的に美味しビックリしたのは、獺祭三割九分スパークリング。女子は絶対に好きだと思うから、日本酒苦手な人に呑んでもらいたい(高いけどw)。

今回(50に)合わせたツマミは、スモークサーモン。まあ、送別会会場にあったからってだけw つか、ウマイ日本酒は、あまり肴はいらない。酒だけと、じっくりと付き合いたい。

もし、オススメ日本酒1位を選べと言われたら、我が故郷、岩手県の名酒、「南部美人」の純米大吟醸。甘めの日本酒であり、丸みがあってフルーティーな味わいが特徴。JALのファーストクラスにも採用されました。これは一万円以上しますが、特別純米酒なら、一升3000円ちょっとで買えますし、2017年のインターナショナルワインチャレンジでチャンピオンをとりました。

もしくは、お隣秋田県の「雪の茅舎」。前日、純米吟醸の生酒(限定)を呑んだけど、メッチャ旨かったです。
{/netabare}

7話目 カルーア
{netabare}
カルーアは普段、まず呑まないかな。コーヒー牛乳だしなw

一応、来客用に家に置いてあるから、久々に呑んでみた。

うん、コーヒー牛乳w まったく酒呑んだ気にならない(でも、度数は結構高いんだよね)。

カルーアミルク以外の飲み方したことないけど、やってみた。カルーアコーラ。う~ん、微妙。そもそも、コーラも苦手だしね(笑)

ちなみに、カルーアはバニラアイスにかけるとなかなかいける(宅呑みで最後にやったりする)。まあ、私はバニラアイスにラム酒かブランデーかけますが(笑) (バニラアイスは、シンプルにスーパーカップが良い。梅酒をかけても旨い。急に高級感が出るよw )
{/netabare}

8話目 角瓶(ウィスキー)
{netabare}
メッチャ良い会社じゃん、羨ましい(笑) ちゃんと、角瓶にもかけてるし。

サントリー角瓶は、良くも悪くも個性のないウィスキーです。個人的には、ウィスキーはロックか常温で呑むので、角はほぼ買いません。ロックならば、もっと銘柄ごとの、モルティだったりウッディだったり、樽の味を味わいたいものです。でも、角瓶は、アニメでも言うとおりに、ハイボールで真価を発揮します。スッキリした味わいに、クセのない香りと甘み、飲み終わりにほのかに薫るウィスキー感。実にバランスが良いです。ただ、やはり物足りなくもなるので、レモンやライムを絞りたくなりますね。そして、その柑橘系が実に合います。

合わした肴は「メンチカツ」。やはりハイボールには、ガッツリ肉系の揚げ物がベストマッチですよ♪

ちなみに、私が普段呑みにしているのが、「フォアローゼスのブラックラベル」。コスパが良いバーボンです。試しに炭酸で割ってみたら、これが不味い不味い(笑) やはり、炭酸で割るなら、角がちょうど良いですね♪
{/netabare}


9話目 男梅サワー
{netabare}
まさかのコラボ(笑) ホタルさん、ここにいたの(笑)?

いやだから、サワー嫌いなんだって(汗) 実はこれ、初めて呑みます。てか、こんな機会でもなければ、一生呑まないし。

さほど、酸っぱくないね。むしろ、甘い。アニメの三種のやつもやってみた。うん、店っぽくはなるかな。でも、塩はいらない。梅干しはまあ、美味しいかな。

これは色々考えたけど、ツマミはなし。なんか、自分で(酒と肴の要素を)完結している酒って感じがしました。多分、もう2度と呑まない(私がサワー苦手なだけで、思っていたよりは不味くなかったよ)とは思いますが。
{/netabare}

10話目 オリオンビール
{netabare}
ビールが好きな剣道部が、好きなクラフトビールのひとつです。

こういう軽いビール、好きなんですよね(バドワイザーとか)♪

オリオンビールのようなスッキリ系は、やはり食事によく合う。今回はチャーシュー丼に合わせてみた(昼にラーメン作ったので、残ったスープで米を炊き、チャーシューにメンマとネギ、半熟卵をかけて完成。こんなかで既製品は、メンマだけw ラーメンスープもチャーシューも手作りです)。

そんな、「なんちゃって沖縄ライフ」を、暖房の効いた岩手で過ごす、この寂しさよ(笑)

オススメするクラフトビールは、やはり岩手県の「銀河高原ビール」。口当たりはなめらかで凄く飲みやすくて、フルーティーなビールです。特に「ヴァイツェン」が好きですね♪ 「ホワイトエール」も旨いよ♪
{/netabare}

11話目 大七生酛
{netabare}
燗といえば、大七ですね。私は基本的に冷酒か常温で呑むので、燗は冬くらいですね。

大七は、キレが良くてクセがない酒です。自分がイメージする福島の酒って、もっと甘いイメージなのですが、大七は凄い爽やかですよね。

熱燗というより、ぬる燗くらいが良い感じでした。素直な味なので、どんな料理にも合いそう。

今回合わせたツマミは、ホッケの塩焼き。理由は簡単で、獺祭の回を思い出し、食いたくなったからですw

ちなみに、ウチには燗を作る為だけの機械がありますよw ケーズデンキで、確か2000円くらいで買ったかな?

冬はたまに、安い日本酒を燗にして、そこに様々な乾物を入れて、なんちゃってヒレ酒風を楽しみます(笑) オススメは、ホタテの貝柱の乾物(入れすぎ注意)。あと、熱燗に柚子とかレモンを軽く絞るのも美味しいですよ♪
{/netabare}

12話目 アサヒスーパードライ
{netabare}
まあ、日本で売り上げ一位だから、取り上げるのは当たり前だけど、スーパードライ、あんまり好きじゃないんだよね。1話で言ったじゃん(笑)

さて、スーパードライですね。このビールの特徴は、なんと言っても「キレの良さ」と「爽快感」。ビールを表す言葉として、「キレ」や「コク」、「爽快感」「華やか」なんてものがありますが、意外と曖昧に遣ってますよね。

私は「キレ=味がいかに早く消えるか=雑味のなさ(甘味が少ない)」「コク=味の複雑さ(苦味や甘味が強い)」「爽快感=ノド越しの良さ=炭酸の強さ」「華やかさ=ホップなどのフルーティーさ」と思っています。

スーパードライは、「爽快」で「キレ」があるビール。つまり、「炭酸が強く、甘味が少ない」ビールです。まさに、「夏にゴクゴク飲んで、ノドで味わうビール」。

お酒が好きで、これまでのレビューを読んで頂ければ、私の好みとは真逆だと分かって頂けるかと。第1話のヱビスビールとは、真逆のビールですね。

今回飲んだのは、「スーパードライの瞬冷辛口」。アニメでも、棚に並んでいましたね。スーパードライのスーパードライらしさを、更に強化したようなビールでした。ここまで突き抜けてくれると、普通スーパードライより、楽しめるかも(個性が際立ち、クラフトっぽさも出る)。

今回合わせたツマミは「生ハム」。刺身に合うってことは、やっぱり合うよね(笑) 揚げ物だと、ちょい負けちゃう印象ですから、繊細な味のおつまみをオススメしますよ♪

ちなみに、私が「サッポロ黒ラベル」を好きな理由は、「バランスの良さ」です。苦味も甘味も雑味も炭酸も、全てが「ちょうど良い」。毎日呑んでも飽きないビールです。

特徴的なビールを呑みたいなら、クラフトビールを呑むしね。「黒ラベル」は、実家みたいなビールなんですよ(笑)

さあ、「こんな夜に合うお酒は何だろう♪」(笑)
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 48
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

珍しく各話コメント付きレビュー

原作未読

内容はタイトルのまんまです。
シェアハウスに同居する女性4名が織りなす15分×全12話の自宅飲みバラエティー。
類似品は『お酒は夫婦になってから』とかそのへん。

天月みちる(CV今村彩夏)
桐山直(CV安済知佳)
桐山真(CV内田真礼)
緑川香枝(CV小松未可子)


【時期】
視聴する時期や作品の視聴順によって作品の印象は変わる!ともっともらしいことを言ってみる。
単に自宅で楽しみながら酒を飲む話なのですが、時節柄(2020年5月)、コロナ禍で自宅に押し込まれてる感のあるこの頃では、微妙に受け止め方が変わってきそう。金の使いどころがないのでお取り寄せを工夫してみたり、アプリを使ってオンンライン飲みをしてみたり。

こんな時期だからこの作品を!というTV局側の配慮で再放送しただけだと思うんですけどね。えぇ地上波再放送が視聴きっかけです。


【内容】
EDの歌詞一部「ストイックにデトックス」。女性が自宅で飲むというのはそういうことなんでしょうか?外だと男の目があって気を遣うというのは分かる気がします。
これからの人はタイトルとサブタイトルで視聴するかは決めたらよろし。というわけで↓


【なぜか各話コメント】 ※コメントであり感想ではありません

#1話 エビスビール
{netabare}元祖プレミアムビール。ここ数年、期間限定やらなんやらヴァリエーション増やしたり頑張ってます。ビールグラス買うとたくのみの楽しさは倍増しますね。やっぱり第1話には「とりあえずビール」ということで。{/netabare}

#2話 焼酎ハイボール
{netabare}昔からあったけど、税政策でビールへの課税が度し難くなってきてから勃興してきた飲み物という印象。愚策っすよね。ビール離れが進んじゃいました。{/netabare}
{netabare}物語的には女子飲みのクセに炭酸一本勝負というのが良い。甘いのとかやる前に先制パンチでただの炭酸をもってくるあたりわかってます。{/netabare}

#3話 水曜日のネコ
{netabare}「週の真ん中水曜日」が元ネタであり、それで猫だったとは知らなんだ。関係ないけど、加齢とともに下ネタを放つハードルは上がります。大人しく引き下がるのは簡単だけど、それでも許されるキャラを目指し努力することは男の修行であります。
『水曜日のネコ』はいわゆるベルギーの白ビールがモチーフですね。東京にいくつかある“アントワープ”を冠したベルギービール専門店では直輸入の樽から生ビールを楽しめます。って書いてると行きたくなりますね。{/netabare}
{netabare}物語的にはこれぞたくのみって感じ。ヤッホーブルーイングのシリーズはご褒美コンビニビールの王道でしょう。{/netabare}

#4話 氷結
{netabare}今では種類も増えたチューハイ。たしか2000年初頭。タカラ缶チューハイのみだった市場に大手が参入するぞと日経トレンディかなんかでの比較記事を覚えてます。ひとつはキリンの『氷結果汁』。発売当時はネーミング違ってたんですよ。もうひとつはアサヒの『ゴリッチュ』。もう誰も覚えてないでしょ?ゴリラを模してサラリーマン応援というコンセプトでした。結果は女性層を開拓したキリンの勝利ということで、ありふれた素材でも先入観取っ払って“市場を作る”カッコよさを目の当たりにしましたね。なお『氷結ストロング』など度数けっこうあるやつは気を付けましょう。{/netabare}

#5話 キティ
{netabare}赤ワイン+ジンジャーエールです。とりあえずジンジャーで割ると飲みやすくなる。これ定説。スピリット+ジンジャーは『○○(スピリッツ名)+バック』と呼ばれ愛されてますよね。ジンバックとかテキーラバックとか。ちょっと乱暴ですが、あまりにも王道の組み合わせなんでそのままカクテル名になってるのも。例えば、ビールだと『シャンディガフ』、ウォッカだと『モスコーミュール』とか飲みやすいです。{/netabare}

#6話 獺祭
{netabare}言わずもがなの大ヒット商品。これまで北は日本酒、南は焼酎みたいな常識を覆した山口県発の地酒。いや佐賀『鍋島』とか南にも名酒ありますけどね(;^_^A 温度管理とか徹底すれば杜氏さんに頼らずとも何とかなるかもしれないと思わせしめた逸品です。これまた脱線ですが、この前遠くフランスの地で日本酒づくりに挑戦する若者の特集をテレビで見かけました。伝統と挑戦繰り返しまた新たなステージへと昇っていくんでしょう。{/netabare}

#7話 カルーア
{netabare}「知らない会社と長く務めているカフェとでは作れる表情が全然違うに決まってます」
真のバイト先がカフェで、同時に就職活動ではうまく笑顔がつくれなくて、と。なんかはじめてレビューっぽいこと書きます。コーヒー繋がりでカルーアでおもてなしとはおつなこと。EDでデトックスと言っとるし、ルーティンで飲む私とはちょい違うなぁ。{/netabare}

#8話 角瓶
{netabare}これはちょっと言わせてください。近年、日本のメーカーの長い努力のおかげで海外でも高い評価を得られるようになった日本のウイスキーですが、日本の法律が目先の税収しか考えていない構造ということがあり、粗悪品を量産して市場に流通させる事がまかり通っています。
ウイスキーに醸造用アルコールを90%まで混ぜてもウィスキーを名乗れちゃうなどグダグダなのです。私にいわせりゃ『トップバリ○ウィスキー』なんてただの茶色い甲類焼酎。財務省の考えは第2話で取り上げたビールとは真逆で、ウイスキーについては厳密にちゃんとした定義を設定すると、醸造用アルコールで割りまくった言うなればまがいもので稼いでいるメーカーが割を食って酒税が減るのではないかという懸念もあるようです。{/netabare}

{netabare}アニメと一緒ですよ。海賊版が跋扈すれば先細るのと一緒。ウィスキーは寝かせてナンボの時間がかかるお酒です。今年作り出してすぐ現金化できません。また海外でのジャパニーズウィスキー人気に乗じてChineseの転売屋が買い占めてたりするとかなんかいろいろデジャヴ。{/netabare}

#9話 男梅サワー
{netabare}これが特に好きな知人が近くにおります。梅サワー界の雄ですね。{/netabare}

#10話 オリオンビール 
#11話 大七
特になし

#12話 アサヒスーパードライ
{netabare}「疲労はビールを美味しくするスパイスだからなー」by桐山直{/netabare}
{netabare}異論はそれほどでないでしょう。そういえば日本の委任統治下にあったパラオには日本語の名残りがいくつか。そのうちビールのことをパラオでは{netabare}『ツカレナオース』。{/netabare}かつての兵隊さんも仕事する女性も変わらぬ行動様式ってことですかね。{/netabare}


良き自宅飲みアニメでした。


■オマケ

団塊世代でもある親戚の一人は住友系でした。飲みの席ではアサヒビールという縛りがあったようです。調べてみたら三菱系だとキリンビール!なんてこともあるらしいですね。

そんな話を伺っていた身としては本作は実際の商品が出てるにもかかわらずなんというかユルイのです。一社提供とか流行らないのかな?例えばこんな感じでした。

 サッポロ⇒エビスビール、男梅サワー
 キリン⇒氷結
 サントリー⇒カルーア、角瓶
 アサヒ⇒スーバードライ
 独立系⇒水曜日のネコ、獺祭、オリオンビール、大七

「○○社さんと一緒には…すみません」「競合してるんで…すみません」「こっちのほうに尺をくれ」
もちろん固有の商品を扱うため先方広報のチェックはあったとするにせよその前段階で、よく承認を取り付けられましたね。営業なのかプロデューサーなのか優秀だと思います。



視聴時期:2020年4月~6月 地上波再放送

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2020.05.23 初稿
2020.08.21 タイトル修正
2020.12.15 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 41
ネタバレ

四文字屋 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

外で飲むのが男のたしなみなら、家で飲むのが女のたのしみか?肴が乾き物になってしまう、という酒飲みの現実に対応した、ひと工夫した酒肴の紹介が意外と重宝かも知れないんで、

この作品は、「アリ」だ。

ビールの注ぎ方薀蓄はここ数年、
大手ビールメーカーが推奨する方法をそのままなぞらえただけなんだけど、
絵解きして貰っているので、
解りやすくていいんじゃないだろうか。

そして魅力的なのが、女性ならではの、酒肴のひと手間の掛け方。
家飲みでの最大の難点が、実はこの「肴」問題で、
これをひと手間掛けられるってのは、
実に恵まれた呑んべ環境だろう。

なによりも、女子4人の、シェアハウス暮らしでの、家飲み三昧。
ぬる~く、ゆったりと楽しめそうです。


実際、酒歴50年近く(※1)、
都心に庭付き一戸建て建てられるぐらいは余裕で飲み倒してきたけど、
家で飲む酒って、それを目的には、オトコはしないんで、
外で飲みそびれちゃった、とか、
飲んで帰ってから、酒が醒めぎみになってしまって、
追い酒したいってときぐらいにしか飲まないので、
正直、肴なんてどうでもいいと思ってしまうところはある。
その酒肴にピンポイントでフォーカスを当ててくれる(※2)作品ならば、
薀蓄モノとして実用性があって重宝だし、
外で飲むのがまだまだハードルの高い、
若い女性には共感要素もありそうで、
これはなかなかいい感じじゃなかろうか。


※1:ほんの15年ほど前までは、高校を卒業したら飲酒はOK、
というのが社会全体の、教育界でも警察でも共通の認識で、
20歳未満の飲酒に厳しくなったのはホントに最近のことです。
我々の若い頃は、高校生が飲酒するのって普通だったし、
私の場合は親父の相伴で中1からガンガン飲んでました。
親父の海外土産のシーバスリーガルを一人で開栓して飲み干して
「高い酒、勝手に飲むな!」と怒られたのが中2のとき。
酒税法の関係で、今じゃ3,000円程度で買えるウィスキーが、
昔は2万とか3万とかしてたんですよ。

(※2)現実問題として、
家の置き酒なんてエマージェンシー用なんだけど、
それでも酒肴が乾き物だけってのは非常にさびしいので、
家で飲むとき用に、チューブ入り練り梅には重宝してます。
(※3)下のたたんだ欄に練り梅の酒肴を紹介。


ここから先は、ますますアニメと関係無い、酒のはなし。
まず、真の酒飲みは、酒ならなんでも飲みます!
というか、店やシチュエーションにあわせて、酒を選択します。
酒飲みであるかどうかの前に、子供じゃないなら、
TPOに合わせて酒も合わせるのが最低限の礼儀です。
もちろん飲めない人がノンアルコールを選択するのはマナー違反じゃありません。
飲めるなら、自分勝手など言わずに、店や酒席に合わせるのが当然です。

{netabare}私と同い年の老舗居酒屋四代目や、
私より一回り若いけど浅草で百年続くおでん屋の若旦那といった酒友と
休日をしめしあわせて飲みまわったりします。
基本的に、好きなのは、みんな、日本酒ですが、
店やシチュエーションに合わせて、酒はなんでも飲みます。
下町4区に行けば元祖ハイを飲むし、
スペインバルに行けばカバで始めてスペインワイン。
ラテンバーでなら、ピニャコラーダとかモヒート。
賀詞交換会とか取引先の記念パーティでは、乾杯ビールを開けてからはなるべく薄いウーロンハイ。

行きつけの都内の店には無理強いしてサッポロ赤星を常備して貰ったし、
自宅近くの飲み屋には天羽酒類の「天羽の梅」を置かせて日本最北(※4)の元祖ハイを飲める店にしちゃいました。

(※4)推定です。元祖ハイが普通にある店は、
都内下町地区に限られるため、
私の知る限り、金町が最北の筈です。
以前は松戸に一軒、元祖ハイを出す居酒屋があったようですが、今はありません。

いちばん好きな日本酒は、
西の横綱・武蔵境「二合半」が20年前、
東の横綱・浅草「松風」が10年前、
南の横綱・横浜「武蔵屋」が5年前、
と、ぬる燗のいい店がどんどん閉まってしまって寂しい限りですが、
まだまだ都内で数店舗は、しっかりぬる燗をつけられる店はあるんで、
かよい続けております。

(※3)
さきほどの練り梅のはなしのつづき。
ホント簡単すぎて、紹介なんて言うのもおこがましいけれど。
練り梅はホントに便利なんで。
これを野菜でも練り物でもチーズでも、
合わせるだけですが、簡単な割りに結構使えます。
例:梅きゅう(胡瓜を切って練り梅つけるだけ)
  梅チクワ(細かく刻んだチクワに練り梅を和える)
   →これでも面倒臭いときは、チクワの穴に練り梅を注入して終わり。
  クリームチーズの梅和え(タイトルそのまんま){/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26
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