Witch さんの感想・評価
3.2
【第2作】「西尾節」と「シャフト演出」と「戦場ヶ原」を抜いた『化物語』
【レビューNo.129】((最終レビュー)初回登録:2024/6/21)
コミック原作で2024年作品。全12話。
第1作は好きだったので、第2作にも期待ですかね。
(ストーリー)
バーテンダー・佐々倉溜は、パリから帰国後銀座のバー”イーデンホール”で
最近働き始めた。
ホテル・カーディナルの営業企画部で働く来島美和は、ホテルのカウンターバ
ーに相応しい、客の魂を癒す「神のグラス」を作れるバーテンダーを探してい
るが一向に見つからず焦っている。
偶然街で出会った溜がバーテンダーであると知る。
(公式サイトより)
(評 価)
・第1話:温故知新的な取り組みは評価したいが・・・う~ん、様子見ですかね
ネタバレレビューを読む
・第2-3話:第1作とは異なる方向性はきちんと提示されていたと思う
ネタバレレビューを読む
・第4話:第2作のやりたいことは大分明確になってきたかな
ネタバレレビューを読む
・第5話:悪くないが凡庸かな
ネタバレレビューを読む
・第6話:「バーという”特別な空間”だからこそ面白い」が薄まった
ネタバレレビューを読む
・第7-8話:正直どうでもよくなってきた(笑)
ネタバレレビューを読む
・第9-10話:人間を描くってやっぱり難しいんだと思う
ネタバレレビューを読む
(最 終)
「西尾節」と「シャフト演出」と「戦場ヶ原」を抜いた『化物語』
率直な感想がこれですかね。
第1作を知らなければ、「バーとバーテンダーが登場する一風変わった作品」
として、それなりに楽しめたかもしれませんが、前作の尖った部分を切り捨
て、凡庸な人物描写やサントリー案件を加えた本作は”コレジャナイ”って
感じですね。
まあ「昭和の男臭さ」がプンプンする第1作と同じテイストで令和のアニメ
を創る訳にはいかんやろ、という判断は理解できます。
とはいえ、
>「バーとバーテンダー(優しく寄り添う存在)だからこそ独自の面白さが
>ある」
という根幹が揺らいでしまっては「本末転倒だろう」って思う訳ですが。
今回”佐々倉溜”という人物描写に結構尺を使ったものの、あまり魅力的に
描けていないからなあ。
いろいろと多角的に描いてみたものの、結局どれも中途半端に終わった印象
ですね。
>「バーという”特別な空間”だからこそ・・・」
やはりこの空気感がないと、漠然とバーのシーンを見せられても響くものが
ばない気がしますし、そこが本作の生命線だったのではと思いますね。