イングランドで魔法使いなおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのイングランドで魔法使いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月23日の時点で一番のイングランドで魔法使いなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.5 1 イングランドで魔法使いなアニメランキング1位
魔法使いの嫁 SEASON2(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (130)
559人が棚に入れました
すべてではない。けれど、エリアスを、自分を受け入れることができたチセ。 カルタフィルスがひとときの眠りにつき、日常を取り戻した彼女の元に届いたのは、魔術師たちの相互扶助組織『学院』への招待状だった――。 大英図書館の地下……今までとは違う魔術師達の社会。”人”との出会いと交わりが、新たな扉を開いてゆく。 これは、私(あなた)を救う為の物語。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

長期連載の弊害。「学園もの」は作品を駄目にする。

 どんな優れたストーリーも、学園編が始まるとああネタ切れだなあという印象を持ちます。初めの3話まではワクワク感があったので、褒めていましたが、正直その後は惰性です。
 本作もがんばっていますが、やはり1期のケルト的な豊かではない森と湖と霧、あるいはスコットランド的な白亜の崖とか海岸線のような雰囲気が醸し出す、生死の境目のような不思議な物語からはズレてしまいました。

 話それ自体は整合性もあって分かりやすいですが、この作品に求めるのはそういう部分ではないです。
 チセ&エリアスの心の接近があるのでキャラ萌え勢なら楽しめると思います。

 結論からいって、やはり1期で魔法使いの嫁の主要パートは終わって、本作は舞台を借りた別の話ですね。しかも、中途半端に終わってしまったし。
 1期のファンなのでダラダラとは見られましたが、多分本作の2度目は見ないし、続きは気になりません。

 日本が誇るマンガの週刊誌や月刊誌が豊かなマンガ文化を築き上げたのは否定しません。
 が、私の印象では連載ものですと5巻~10巻程度でちゃんと構想どおり終えられる作品は秀作になりますが、それ以上を無理に設定を考えてつなげると作品が死んで行く例が余りに多い気がします。
 本作も「学園もの」になって、正直レベルが2段くらい下がった気がします。長期連載で作品を殺してしまわないように切に願います。

 作画は良かったです。そしてキャラそれ自体はファンですのでいいすが、エリアスの言動が独特の不思議さが無くなって理屈になってしまった感じはあります。音楽はまあ、1期ほどの感動はありませんでした。





1話 学園もので1期の雰囲気は無理でしょう。スピンオフとして見ます。

{netabare}  本作はイングランド的な妖精と人間が共存しているような不思議で不気味な世界が舞台です。霧の森とか豊ではない崖ばかりの海岸線とかそんな感じですね。

 人間と自然の絶対的な相容れなさが虚無感と無力感を感じさせ、だからこそ人間の限界を素直に受け入れ、かえって自然の一部であることの達観のような、そういう雰囲気が上手く描けていたと思います。

 ただ、それが学園に行った場合どうなるか…ですね。閉じた世界で「既知の世界」です。いくら不思議でも人間の枠内ですからね。その意味では1期の雰囲気は出せないでしょう。

 そして、チセが余りに複雑な設定になりすぎ俺TUEEEの領域になりつつあります。そうなるとストーリー的には色んなキャラを登場させて、その問題の解決に主眼が行って、チセの存在が浮いてしまうというかストーリーテラーとか解決者としての振舞とかそうなってしまう気がします。

 ですので、作品としては1期と同じ話ではない、と思いながら見ることにします。1期の完成度が高くて、更に先というのは正直描くのは難しいと思います。ですので、学園ものスピンオフみたいな感覚で楽しむのが良さそうです。

 まあ、アニメですからいいですけど芋虫先生かあ。うーん、食欲が…
{/netabare}

3話 陰影の使いかたが雰囲気を作っている。背景美術が素晴らしい。

{netabare} 本作の重要な要素である雰囲気を色調と陰影で上手くだしています。特に2話の夕日が当たる廊下で立ち話をしているシーンの影の使いかたが良かったです。
 
 それと背景美術です。ゴージャスです。ここまでちゃんと描いてあるとアニメをみるのが楽しいです。
 妖精についても実体がありながらも実体が掴めないような雰囲気がいいです。

 話のほうは今のところ想像通り、チセが学園の中では存在が大きすぎて他の生徒に焦点を当ててストーリーを作って行く感じになりそうなので、話のスケール感とか生死の狭間のような雰囲気は1期に比べては落ちますけど、面白くないわけではないです。

 ちょっとリアルタイムより数週間遅れてしまってますが楽しんでいます。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 17

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

チセが「特攻」以外の戦い方を知る物語

1期目は連続2クールでしたが、この SEASON2 は分割2クールです。

内容的には新しい人間関係を構築していく形になるので1期目を観ていないとまったく意味不明ということにはならないとは思いますが、世界観やこれまで構築されている人間(人外キャラ含む)関係を押さえておくためにも1期目を観終わってからの視聴が無難だと思います。


1期目冒頭でのチセとエリアスの出会いはかなりショッキングかつ変わった物であったのですが、エリアスの「お嫁さん」兼「魔法使いとしての弟子」としてのチセの暮らしは、二人の住まいの家事一切を取り仕切る妖精「銀の君」シルキーも交えた幸せな物となっています。

でもそこに至るまでにときには誰かを助けるためであったりの理由も含めて、チセ自身はけっこう危険な目に遭っています。事を成すにあたって自分をないがしろにしがちだったチセが周囲からたしなめられ、問題に向き合っていく過程が描かれる2期目となります。


本作の世界では妖精・精霊といった人ならざる者と直接の交渉を持ち、その力を借りて力を行使する「魔法使い」と、魔法陣や呪符などによって体系化された力を行使する「魔術師」が存在しています。

チセやエリアスは魔法使いですが、今回舞台となる「学院(カレッジ)」は魔術師のための学校です。そんな学院にある経緯から魔法使いでありながら「聴講生」としてチセが学ぶことになるのが今回のお話ですね。

漫画原作は10巻からがいわゆる「学院(カレッジ)篇」ということになっており、この第1クールではおおよそ14巻までの内容がアニメ化されています。

19巻目まで刊行されており、内容としてはここで一区切りついていますので、このペースの原作消化だと2023年10月から放送が予定されている第2クールでこの19巻目の内容まで終わると思います。

そもそも「学校」的な場所で友人関係を構築することに不慣れなチセの成長、そして魔術師同士のしがらみやそこに進行する陰謀など、1期目とは違った切り口で描かれるファンタジックな世界をお楽しみください!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 26
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ナイまぜな心に枠をはめ直してみたり

引き続き原作未読で視聴。

【物語 4.0点】
「学院篇」のアニメ化となった2期前半1クール目(全12話)

普通、魔法の素質がある日本人少女が、一般社会や学校の枠からはみ出した末に、
西欧の魔法使いの世界で居場所を見つけたら、そのまま自由に生きるもの。

そう思っていた私にとっては、魔法使いの“嫁”となったチセが、
今更、魔術師たちの組織“学院”に通い直すという予告から衝撃的でソワソワしていた続編。
“学院”だからこそ観た2期でした。


チセは今や生物としても特級の研究対象になり得る、人の枠からもはみ出した存在。
“学院”からの招待を受諾した目的も自身の身体の扱い方を知ること。
ですが重要視されていたのは終始メンタル面だった印象。
これまでチセは利他の歯止めがかからず、自己犠牲を重ねて来た。
正体不明な自分自身に、“学院”という枠をはめ直し整理することで、
適度な自愛の心の確立を目指す、青春やり直しストーリーのように感じました。

チセは魔法や魔術に関しては教わることがあまり無さそう。
緊張感を持って挑むのはむしろ、空気の読み方という意味での教室への入り方とか、
ツンツンなルームメイト・ルーシーへの接し方とか。
繊細な青春やり直し描写に手応えを感じる前半クールでした。


「嫁」「弟子」「師匠」「友だち」……。
チセだけでなく、周りの魔法使い、魔術師たちは{netabare} 蛇だったり四本脚だったり実験で顔が消滅していたり{/netabare} と明らかに普通じゃないのに、
一般的な名詞で自分たちを縁取る酔狂を見せる。

世の中、言葉で表現できることの限界を指摘する作品の方が多数派かと思いますが、
まず言葉でラベリングして、人間という存在から離れ過ぎないように自身の安定化を図る。
言葉の有用性を再認識させる本作もまた一興だなと思いました。

最後の級友に手を出してんじゃねーよ風なチセたちのノリ。
ぎこちないですが悪くないです。


魔法使いは自然の精霊等と交流し力をお借りする奇跡の力。
魔術師は自然の理を支配し使役する科学の力。
両者の分別等による緻密な設定を土台とした世界観も健在。

魔術により合理的に目的遂行を目指す魔術師界隈から見れば、
学院は、はみ出し物が青春ごっこをしている伝統から外れた不合理な異物。
衝突、波乱は必然と思い知った所で前半折り返し地点。

まだ見えない学院の真意とも合わせて今秋からの分割2クール目での解答に期待大です。


【作画 4.5点】
アニメーション制作は1期・WIT STUDIOからスタジオカフカに変更。
同スタジオはOAD『魔法使いの嫁 西の少年と青嵐の騎士』(2021)制作を目的に新規設立された言わば『まほよめ』専用機。

深い作品理解に基づく魔法、魔術、怪物描写の迫力も良好ですが、
それ以上に日常のキャラの何気ない仕草まで手を抜かない姿勢が素晴らしく、
こちらも集中力を上げて挑まなければと背筋を伸ばされます。

キャラの言動の意味自体は、スローペースもあって理解はできます。
ですが、今の台詞の表情は、どんな立場を踏まえたものなのだろう?その真意は?
深読みし出すと私は固まってしまいますw
因みに私にとっては、本作がこの春アニメの巻き戻し、一時停止ボタン最多発動アニメでしたw

それ位、視聴者のこだわりをも引き出す意欲的な作画でした。


【キャラ 4.0点】
学院へ通い出した“嫁”チセを追って魔法の講師として教鞭をとるエリアス。
彼もまた人間を言葉から理解しようとする人外。
教師デビューにて骨頭でドン引きされないよう{netabare} 萌キャラ化?{/netabare} してみたり、
“嫁”のキャンプが心配で{netabare} 身体を二分割{/netabare} して遠隔監視してみたり。
人を想ってかえって形態変化が複雑化して人ならざる物になり果てていく様が微笑ましかったですw

ただ終盤“友だち”を傷つけるなというノリでエリアスが助太刀した辺りには成長を感じました。
まだ“友だち”の意味は分かっていても、友情の深い感覚までは理解していないのでしょうが、
着実に様になってきています。

また何故“嫁”としてチセを買ったのか、現在の心境を語り合うチセとエリアスの問答。味わい深かったです。


「ウェブスターの悲劇」の過去を背負った強面のルームメイト・ルーシー。
周りや家、いつも何かに怯えている風の内気な少女・フィロメラ。
チセらと共に訳あり過ぎスリートップを形成し、学院に波乱を引き込む導線に。

分かっていましたが、この学院、純粋に勉学目的で通っている生徒教員ほぼ皆無なようなw
大体、寮母からして猫だし、保健の先生ポジションのアレクサンドラさん芋虫だしw

最終話、{netabare} 殺しをした人間にしか見えない花{/netabare} が見えたチセ、フィロメラそして名家の優等生リアンという意外なメンツ。
学院と魔術師界隈の闇はまだまだ深そうです。


【声優 4.0点】
主人公・羽鳥チセ役の種崎 敦美さん。
引き続き感情を抑えた中でも葛藤を表現する渋い演技。
エリアス役の竹内 良太さんらと共に、学院に舞台が移っても変わらない掛け合いで、
シリーズの継続性を示す安心感。


魔術師の師匠・ミハイル・レンフレッド役の日野 聡さん。
その弟子・アリス・スウェーン役の田村 睦心さん。
腕を失くしたのはお前のせいじゃない、護り手だの弟子だの枠にはめたくない、弟子でいさせろなど、
学院内外で時に激情も交えて口論を繰り広げる熱演。
もの静かなチセ&エリアスとは対照的な師弟関係のケースを提示することで、
比較考察する好材料となる。


【音楽 4.5点】
劇伴は松本 淳一氏が続投。
ピアノ、ストリングスに電子音もアレンジした作風は変わらず。
本作では曲というより心象や現象に則した“音”を千切って投げつけたような音響がいっそう目立ちました。
「魔法の風圧・空気圧」などほぼSEw

前作と異なり挿入歌も少な目な地味な楽曲構成ですが、
曲にならない魔法、魔術、人の心の不思議をも取り扱っている感があり、私は好きです。


OP主題歌・JUNNA「Dear」
1期前半OPに引き続き、変拍子を駆使して諸々ナイまぜになったチセの感情等をぶつけた力作。

ED主題歌・edda「無伴奏」
伝書・書物といった意味を持つアーティスト名。
透明感のあるボーカルで“夫婦”2人の関係等を物語り各話を締めくくる良作バラード。

口数少ない作中のチセたち、グチャグチャと混ざりあった劇伴とは対照的に、
純粋で力強く雄弁な主題歌が作品を引き締める構図も相変わらず。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19

計測不能 2 イングランドで魔法使いなアニメランキング2位
円卓の騎士物語 燃えろアーサー(TVアニメ動画)

1979年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (6)
38人が棚に入れました
文学者トーマス・マロリーが15世紀に著した『アーサー王の死』をベースに、中世イギリスのアーサー王伝説をTVアニメ用に翻案。登場人物の固有名詞などは原典に準拠している部分もあるが、基本的な物語は本作用にあらためて構築された。魔女の力を得た悪のラビック王の姦計により、キャメロット国の王は暗殺され、城を奪われてしまう。だが幼い王子アーサーは魔法使いのマーリンに救われ、騎士エクターの息子として育てられた。15歳の運命の時、アーサーは聖なる剣エクスカリバーを抜くことができたため、全ログレス7カ国の王となれる資格を誇示。ラビック王打倒を目指すアーサーはランスロットら頼もしき味方を得て、いつしか「円卓の騎士」と呼ばれることに。

声優・キャラクター
神谷明、玄田哲章、井上真樹夫、喜多道枝、藤本譲、柴田秀勝、内海賢二、坪井章子、久松保夫、田中秀幸

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

当時としては変わった題材。(それなりに斬新だった)

トーマス・マロリー原作の「アーサー王物語」を
題材にしたアニメですね。
ランスロット、トリスタン、ガラハット、パーシバルと言った
円卓の騎士は言うまでも無く、伝説の聖剣エクスカリバーもしっかり登場します。そのエクスカリバーのデザインが当時格好良く感じて、、
(なんせ、当時剣と言えば日本刀メインで、西洋の剣で宝飾が
施されているのが、とても珍しかった。)

現代で「コードギアス」や「Fate」を見ると、この話を
思い出したりします。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1
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