しんばくん さんの感想・評価
3.7
「菌アニメ」とは何なの?⇒学園コメディーでした。
物語:3.1 作画:4.0 声優:4.1 音楽:3.5 キャラ:3.8 【平均:3.7】 (48.1)
物語:3.8 作画:4.5 声優:4.2 音楽:4.1 キャラ:3.3 【平均:4.0】リターンズ (70.6)
ジャンル :青年漫画、学園漫画、コメディ、ロー・ファンタジー
話数 :1期:全11話 2期:全11話
原作 :石川雅之(漫画)
アニメーション製作 :白組、テレコム・アニメーションフィルム
監督 :矢野雄一郎
シリーズ構成 :高橋ナツコ
キャラデザイン :1期:高岡じゅんいち 2期:樋口聡美
音楽 :1期:佐藤直紀 2期:羽毛田丈史
主人公声優 :阪口大助
OP1期 :「カリキュラム」作詞・歌 - 依布サラサ / 作曲 - Anders Hellgren&davld Myhr
/ 編曲 - 松田岳二
OP2期 :「Wake Up」作詞・作曲・編曲 - 丸山真由子 / 歌 - ClariS
ED1期 :「Rocket」作詞 - Hiroyuki Hayashi / 作曲 - Hiroyuki Hayashi、Fumi
/ 編曲・歌 - POLYSICS
ED2期 :「サイキン」(第1話 - 第4話、最終話)「最近」(第5話 - 第10話)歌 - ひいらぎ
参照元 :Wikipedia「もやしもん」
公式ページ1期 :http://www.kamosuzo.tv/top.html
公式ページ2期 :http://kamosuzo2.tv/
【あらすじ】
種麹屋の次男、沢木 惣右衛門 直保は、菌やウィルスを視認し会話ができるという不思議な能力を持っていた。直保は幼馴染の結城蛍とともに、祖父の友人である樹慶蔵が教授を務める「某農業大学」へと入学する。 Wikipedia「ストーリー」冒頭
【特徴】
①農業大学における学園ライフ
②等身大の大学生
③発酵食品、醸造酒、その他菌に関するウンチク
④かっこいい女性キャラが多い
⑤擬人化された可愛らしい菌が多数登場する
⑥エンディング後に菌劇場という菌達によるウンチクコーナーがある
【特徴の説明】{netabare}
①菌が見える能力を持った主人公直保をはじめとする樹ラボの面々が織り成す学園コメディー。ある者は直保を利用しようと考えていたり、自らの道を見つける者、邪な気持ちで金儲けを企む者など、研究室には様々なキャラクターが在籍します。ですが、これらの学生達は樹教授の下でしっかり研究に勤しんでいる様に見えました。
②某農大は生徒の自主性を尊重しているのか割と自由奔放で、何でもアリです。若しかすると本作に登場する大学生達は標準的なのかもしれない。
③学園コメディーに菌についてのウンチクを挟むのが最大の特徴。大体の回でウンチクを語るが、回によって長さが異なる。長い回では全体の1/3程度。しかし、それだけ多くの時間を割いているだけあって菌に関する様々な影響や作用を知ることができます。
④現実に近い女性が多いかもしれません。ですが、ボンデージ服を着たお姐さんだけは現実に居ないでしょう。
⑤数種類の菌達は名前だけ登場することもあります。作中で特に何も説明されない菌は、公式ホームページの「菌名鑑」で簡単に調べる事ができます。(URLは下部)
⑥毎回あります。知識と癒しを与えてくれる一挙両得なコーナーです。
【短所】
1.ウンチクとコメディー色の強いパート、更には菌劇場もあり、キャラクターの掘り下げに充てる時間が足りていません。1期ではキャラクター達が登場するまでに何をしていたのかという背景は分かるが、それ以上の事は分かりません。2期でも一部のキャラクターにしかスポットライトは当たりません。また、主人公や他のキャラクターも結局大学で何をしたいのかはっきりしません。
2.ウンチクに興味が沸かない、又は既知である場合、中々進まないストーリーをじれったく感じるかもしれません。{/netabare}
※注意:2期は切りの良いところで終わりますが、3期に続ける事のできる形で終わります。
【総括】
菌に関する学問アニメではなく、基本的には“愉快なキャラクター達が大学生活を満喫する様子を描いたコメディー”であり、総じて楽しく観る事のできる作品。また、作画については丁寧な印象が残りました。尚、1期と2期ではキャラクターデザインが変わる為、慣れを必要とします。
【思った事・蛇足】
本作は一見さんにとって内容を想像し難い作品な気がします。
サムネ画像も可愛らしくて得体の知れない生き物がデカデカと描かれているので
そのキャラクターにほのぼのさせられる作品かと思うかもしれない。
だから一口に「菌アニメです」と言われても
「あの可愛いキャラクターは菌なんだ」くらいにしか思えず
今一つピンと来ません。
なので!
何の内容なのかという事を以下に挙げます。
3点です。
まず1点目。
総括を更に平たく噛み砕くと
“樹教授や先輩に振り回されるコメディー”になります。
コレが本作の骨子だと思います。
そして内容の一番大きなウエイトもこの1点目になります。
因みに某農大では幾つもの年中行事が催されていました。
続いて2点目。
近い将来の進路を決めなければならない少し憂鬱な心境を見て取れました。
“モラトリアム”
最後に3点目。
上で散々書きましたが
物語を展開する主な拠点は菌を研究する樹ラボです。
学生達は樹教授と共に自主的(?)に発酵食品を造ります。
その製造過程で“菌に関するウンチク”が登場する訳です。
以上の3点をどの様に楽しむかは人それぞれですが
私は1点目、2点目を面白いと感じました。
3点目は初めて知ることも多く
そうなんだと驚いてばかりでしたが
私に限っては3歩歩いたら忘れそうです。(汗)
最後に
本作を「面白かった?」と聞かれれば
「面白かった。」と答えます。
●菌名鑑
http://www.kamosuzo.tv/dir.html
是非一度覗いてみて下さい。
●美里薫 声 - 小西克幸
お笑いコンビ「笑い飯」の“西田幸治”に似てるなぁと思ったら
案の定ドラマで美里役を担っていました。
美里の声を担当した小西克幸さんの声も
西田さんを真似て演技されたのかは定かではありませんが
ソックリな関西弁を喋ります。
●類似作品:『げんしけん』
和気藹藹とした雰囲気での、男女による掛け合いが良く似ていると思います。
●1期の満足度(48.1)
キャラの登場と序章の終わりという感じで物語に厚味を感じず
面白くても点が伸びませんでした。
●グラフ[物語の転機が分かってしまう可能性あり※ネタバレ注意]
1期:http://shinbakuns.blog.fc2.com/blog-entry-35.html
2期:http://shinbakuns.blog.fc2.com/blog-entry-36.html