イタリアで戦闘なおすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのイタリアで戦闘な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年09月09日の時点で一番のイタリアで戦闘なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

84.3 1 イタリアで戦闘なアニメランキング1位
GUNSLINGER GIRL [ガンスリンガーガール](TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1143)
7503人が棚に入れました
舞台は現代(もしくは近未来)のヨーロッパ。イタリアの公益法人「社会福祉公社」は、政府の汚い仕事を代わりに行っている。その中でも作戦2課では現在表向きは障害を抱えた子供達を引き取って福祉事業に従事させることで社会参加の機会を与える、という身障者支援事業を推進する組織という名目で、集めた子供達を「義体」と呼ばれる強力な身体能力を持つ肉体に改造し、薬物による洗脳を施した上で、政府の非合法活動に従事させていた。
また、この社会福祉公社と敵対する反政府活動組織は五共和国派(通称パダーニャ)は、北部同盟党首ウンベルト・ボッシが提唱する、北部8州と中部3州をイタリア共和国から分離独立させて「パダーニャ共和国連邦(Repubblica Federale de Padana)」を樹立する、という構想を実現する為に武力闘争を行っている。

声優・キャラクター
南里侑香、木内秀信、三橋加奈子、宮本充、仙台エリ、江原正士、小清水亜美、堀内賢雄、寺門仁美、井上倫宏、家中宏、中川里江、岩崎征実
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

情熱の国イタリアを舞台としたドラマチック愛憎劇

♪たった一つの想い貫く/難しさの中で僕は/守り抜いてみせたいのさ/かけがえのないものの為に/果たしたい約束

・・・というKOKIAが歌う第2期のOPが物凄く印象的な本作。

あにこれでは第1期の方が評価が上ですが、個人的には第2期の方が更に見応えがあると思いました。
(1期と2期で制作会社も監督も変わってしまい、キャラデザも変更されたので視聴者が戸惑ってしまったのかも→見続ければ慣れますが)。

原作マンガは計15巻全100話で、そのうちアニメ化されたのは第1巻~第5巻の第29話まで(つまりまだ序盤の1/3だけ)なので、中盤以降もいつかアニメ化してほしい作品です。


◆視聴メモ

・イタリアの色々な観光地を作品舞台として取り込んでいる点はとくに高評価したい。
・第1期と第2期でキャラクターデザインが結構違う(個人的には浅香監督の第1期の方が好き)。
・第2期の第1話に言及のあるルイズ・アントワネット・ロール・ド・ベルニーは、フランス19世紀前半に活躍した文豪バルザックの憧れの夫人で、彼の代表作『谷間の百合』のヒロイン(モルソーフ夫人)のモデルとなった人物。
・第2期OP「たった1つの想い」は大変ドラマチックで印象的な名曲だけど、あの実写風の背景シーンはちょっとなあ・・・と思っていたら、さすがに第7話で映像を差し替えてきたね。よかった。よかった。
・とくに第2期に頻繁に言及のある言葉「パダーニャ」は「ポー平原」(北部イタリアを東西に貫流する大河ポー川の流域)という意味で、独立運動が盛んな北部イタリア地域の別称。
・フィレンツェ史の白眉であるサヴォナローラ焚刑のモチーフの回収がなかったのは残念。


◆シリーズ別評価

第1期(計13話) ★ 4.1
第2期(計13話) ★ 4.3
OVA (計2話) ★ 4.1
-----------------------------------------
総合 (全28話) ★ 4.2


◆制作情報 (第1期)
{netabare}
原作マンガ       相田裕(『月刊コミック電撃大王』2002年7月-2012年11月連載)
監督          浅香守生
助監督         川村賢一
シリーズ構成      武上純希
脚本          武上純希、植野慶子、筆安一幸、砂山蔵澄
キャラクターデザイン  相田裕(原案)、阿部恒
音楽          佐橋俊彦
制作          マッドハウス{/netabare}


◆各話タイトル&評価 (第1期)

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

========= GUNSLINGER GIRL (第1期) (2003年10月-2004年2月) =======
{netabare}
第1話 兄妹- fratello - ★ 社会福祉公社の少女たち、ヘンリエッタ(担当官ジョゼ)暴走
第2話 天体観測- orione - ☆ 条件付けと義体 ※使い回しシーンが多い点は×
第3話 少年- ragazzo - ★ ヘンリエッタの同僚リコ(担当官ジャン)の哀しい仕事
第4話 人形- bambola - ☆ 孤児トリエラ(担当官ヒルシャー)の放浪者マリオ拿捕任務・X'masプレゼント(ナポリ)
第5話 約束- promessa - ☆ 出撃のない少女クラエス、担当官ラバロの死
第6話 報酬- gelato - ★ 元「赤い旅団」系極左テロリスト・エンリコ逮捕(ローマ)
第7話 守護- protezione - ★ ミラノからの逃亡者確保・護送任務(フィレンツェ) ※挿入歌 「Woke From Dreaming」
第8話 御伽噺- Il Principe del regno della pasta - ☆ 義体の試験体アンジェリカ(担当官マルコー)と公社の事業拡大
第9話 彼岸花- Lycoris radiata Herb - ★ 孤独な少女エルザ(担当官ラウーロ)の県警本部長射殺任務(シエナ)
第10話 熱病- amare - ★ エルザ&担当官の不審死、シチリア休暇旅行
第11話 恋慕- febbre alta - ★ 続き、作戦一課の追跡調査、不審死の真相
第12話 共生- simbiosi - ★ クラエスの囮人質任務、テロリスト山岳アジト強襲、アンジェリカ負傷
第13話 流星- stella cadente - ★ 流星雨の降る夜、アンジェリカの眠り{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)9、☆(並回)4、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1

OP 「THE LIGHT BEFORE WE LAND」
ED 「DOPO IL SOGNO 〜夢のあとに〜」


◆制作情報 (第2期)
{netabare}
原作マンガ      相田裕(『月刊コミック電撃大王』2002年7月-2012年11月連載)
総監督        石踊宏
監督         真野玲
シリーズ構成     相田裕
シリーズ構成協力   浦畑達彦
脚本         相田裕、浦畑達彦
キャラクターデザイン 相田裕(原案)、杉光登、小関雅、川島勝
音楽         大谷幸
制作         アートランド{/netabare}


◆各話タイトル&評価 (第2期)

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


====== GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO- (第2期) (2008年3-9月) =====
{netabare}
第1話 二人の距離 兄妹 ★ 五共和国派テロリスト掃討任務(ローマ)、ジョゼの不用意な贈り物 ※設定説明回
第2話 ピノッキオ ☆ ミラノの五共和国派、少年暗殺者と爆弾テロリスト達(トスカーナ州モンタルチーノ)
第3話 シミュラクラ ★ トリエラ&ヒルシャーのモンタルチーノ敵アジト強襲
第4話 アンジェリカの復帰 ★ テロリスト拿捕任務(ミラノ)、メッシーナ大橋開発阻止計画
第5話 泡沫(うたかた)と追憶 ★ マルコーの元恋人パトリチアの災難
第6話 チベタンテリアの引退 ★ フランカのワイン園、メッシーナ大橋開発公団理事長警護任務、爆弾テロリスト(ニノ)の離脱
第7話 カテリーナ 復讐の円環 ★ フランカの過去・本名と行動動機、フランカ拿捕~救出
第8話 クラエスの一日 ☆ 最高の被検体、ベアトリーチェ登場(担当官レオナルド) ※挿入歌「スカボロー・フェア」
第9話 賢い蛇 純真な鳩 ★★ ジョゼの妹エンリカの思い出、武器横流しトラック強襲、オペラ座の悲劇『トスカ』上演・ガニエ大佐暗殺(ローマ)
第10話 善意の花 ★★ ヒルシャーとトリエラの過去、トリエラのマリア護衛任務(ナポリ)
第11話 芽生える感情 ★ ミラノ派のクリスティアーノ切捨て、メッシーナ実験橋爆破計画
第12話 戦う人形 ★ 続き(爆破失敗)、クリスティアーノの山荘強襲
第13話 そしてピノッキオは人間に ★★ 続き、似た者同士の死闘 ※ED「human」{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)8、☆(並回)2、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.3

OP 「たった1つの想い」
ED 「doll」


====== GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO- (OVA) (2008年11月) =====
{netabare}
OVA1 ヴェネツィアの光、心の闇 ★ 担当官ジャン&リコのヴェネツィア派掃討 
OVA2 ファンタズマ ★★ リコ&ヘンリエッタのジャン&ジョゼ旧家訪問(タオルミナ)、エンリカの亡霊{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)1、☆(並回)0、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1

※制作スタッフやOP&EDはTVシリーズ(第2期)と同じ


◆総評

やっぱり本作の面白さの源は「イタリアを作品舞台に設定した」ことに尽きると思う。
これがもし日本が舞台の作品だったら、第1期の{netabare}社会福祉公社の少女たち{/netabare}や第2期の{netabare}ピノキオ少年{/netabare}の心の動き・葛藤に余りリアリティを感じなかったと思う(流石は「ロミオとジュリエット」の国である。)。
逆にいうと、日本風の世界が舞台の作品だと、今放送中の「結城友奈は勇者である」のように「国を守る」という心情と葛藤にリアリティが出てきて、そこが見どころになるのですが、そういう意味でこういう種類の違うドラマチックさを持った作品を見比べることが出来たのは幸いでした。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 26
ネタバレ

テロメア さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

機械としてか、少女としてか。

1〜11話視聴時の感想。
・・・・・・・・・・・・・・・
吐き気が止まらない。気持ちが悪い、下卑た嗜好が生み出した児童ポルノに等しい産物。
本作はどういう経緯で作られたのだろう。社会派の作品を、ということで作られたのかそれともただ単に「かわいらしい少女の悲劇」として作られたのだろうか。しかし


{netabare}ヘンリエッタの笑顔は、私にとって苦痛でしかなかった。{/netabare}


残り2話。嗚咽を堪えて見るとしよう。
(作品は違うけれどヘンゼルとグレーテルの時はこんな気持ちにならなかったのに。ロックはあの時このような気持ちになっていたのだろうか、いやきっとそうに違いない)

それでも、嗚呼。
やはり、もう見たくない。
・・・・・・・・・・・・・・・

と、このような感想を11話まで見てもったわけですが、最後まで見てみるとその嫌悪感が少し和らぎました。
単純に、少女の少女らしさに救われました。
少女の純真無垢な姿を見るとなんとも愛おしく思ってしまうのは大人の性ということでしょうか。(作中も何人かその"らしさ"に救われた大人がいましたね)
上っ面だけで簡単に揺らいでしまう、ダメな大人です。
(そして、結局1話からもう一度見直す始末。見たくないとか言ってたくせに。)
前置きはこれぐらいで。



⚫︎ストーリーやその感想。

さて、本作は人間機械論に近いものがテーマで、その対象があどけない「少女」というところに本作が良作、問題作たる所以がありそうです。

「擬体」の少女と大人の男が「フラテッロ」とよばれるコンビを組み、反政府組織に対抗するストーリー。
その大人の男たちの「少女には少女らしくあって欲しい」というエゴが、身勝手な考えが、鼻について仕方がありません。{netabare}ジョゼ、お前のことだ{/netabare}

また少女達になんら非はなく、ただ運が悪かっただけでこのような、疑問を持つことも許されない境遇に置かれてしまうのが非常に腹立たしいです。
担当官と少女とを愛で繋ぐのも外道すぎます。そんなことができる条件付けって一体。

また、条件付けの副作用による悲痛なシーンが、うまく描写されているのが、嫌なところ。
ヘンリエッタの{netabare}砂糖の件とか、金星の件とか{/netabare}。
もう見ていられない。

条件付けって怖いね。というセリフが作中でてきます。怖いですよね、何せ人格を破壊しているのですから。

当然このような非道を続けていると、それに異を唱えるものが現れます。そのエピソード視聴後ははなんとも言いようのない悲しい気持ちにさせられました。{netabare}交通事故で死ぬわけねぇだろうが・・・{/netabare}

そういった外道なストーリーとは裏腹に、ヘンリエッタを中心とした「擬体」の少女達はささやかな楽しみ、幸せな思い出を作っていきます。辛いこともあるけれど、それでも毎日生きている。

本作のキャッチコピーは
「少女に与えられたのは、大きな銃と小さな幸せ」
悲しみと喜び、絶望と希望がどちらもうまく描写出来ていたのではないでしょうか。



⚫︎それでは評価に移ります。

最終話でしっかりと幕を下ろしている所がとても好印象です。
1クールの作品の中でも、とてもうまく構成され、まとめられています。ストーリーの進度なども1.2話あたりで少し足踏みをした感じはありますが、全体通してみると、かなりいい出来だと感じます。



作画演出は1話の戦闘は素晴らしかったです。あの戦闘シーンである程度ヘンリエッタがどのような子かが伝わってきます。動きが気合入っていました。
opはどこか憂いをおびた作りで、訴えかけてくるものがあります。
音響は銃撃音が良く、BGMのセンスも良く特に不満がなく、満足でした。

キャラクターですが、
私はトリエラ、ヒルシャー組が1番好きです。不器用な親子みたいで。
トリエラいいお姉ちゃんしてますしね。
原作未読なので、この二人の行く末を是非読んでみたいとおもいます。



⚫︎最後に。
ストーリーは賛否両論ですが、視聴者の心象に深い傷、インパクトを残すという訴えかけてくる力はとても強い作品です。
そういう意味ではこれはなかなかの良作なのでしょう。

ですがキャラに萌えるとか、そういう感情はこの作品に限って持ってはいけないのではないか、とも思いました。あまりに背景が暗すぎる。


良作なのは確かです。
オススメ、したくないですけれど。




{netabare}

担当官の大人達はどうしても好きになれない。中途半端に罪を感じて、どこかで少女を愛そうとする。しかしそれはなんの救いにもなってはいない。しがらみは互いを破滅させるだけだ。

作中、ジャンだけはリコを道具として使うが、これは酷いようで筋が通っている。
それに対しジョゼとヒルシャーは言っていることとやっていることとが矛盾をはらんでいて全く共感できない。当然、少女は銃器ではない、だから苦悩する。
彼ら自身どうすれば良いのか答えを持ち合わせていないのだろう。またおかれた状況が答えを出させてはくれないのだろう。答えは明白で既知の二択。{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 11

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

少女達が背負ったのは、銃の重みと大切な人のために人を殺す運命。

2012年まで連載されていた漫画が原作のアニメ。

あにこれでレビューを読んで、
「面白そう」と興味を持った作品でした。

全13話です。


● ストーリー
舞台はイタリア。
障害者への様々な支援を行うという名目で政府が設立した「社会福祉公社」。

しかしその実態は、
暗殺等の政府の闇の仕事を遂行する特殊部隊であった。

障害を持った肉体を改造され、
「条件付け」と呼ばれる洗脳をされた少女たちは、

銃撃等の訓練を受け、
担当官と共に任務にあたる。

銃を握り、人を殺すことに何の感情も抱かず、
己の担当官のために引き金を引くことが生きがいだとして…。


もとは重度の障害や重体だったが、
半人造人間的な感じで生まれ変わったのがこの組織にいる少女たち。

身よりはなく、
元の記憶もほとんど残っていない。

条件付けによるものなのか、
自身の担当官(少女一人につき担当官が一人ついている)のことが第一、

彼らの命令に従ってテロリストを暗殺したり、
銃を手に取り危険をかえりみずに突撃したりしていきます。

1期では6人の少女が登場し、
全員のことが1話程度かけて深く描かれています。

境遇も違えば、担当官からの扱いも違う。

素顔はただの少女だけれど、
それぞれの今の生き方や考え方、担当官との関係に違いがあり、
微笑ましいこともあれば、切なくなることもありました。

見ていて後味の良い作品とはあまり言えなかったな…。

雰囲気は暗く、
難しいと感じる話も多かったです。

でもそれが他の作品では味わえない、
この作品ならではの魅力でもありました。

後味は良くないのに、続きは観たいと思う、不思議な魅力。

彼女達の感覚はどこか壊れていて、
人を殺しても何も感じない。

それがたとえ顔見知りだとしても、
担当官の障害となるのなら、一切のためらいも後悔もない。

彼女達の感情が曇るのは、
担当官からの愛情が感じられない時。

担当官の義体に対する考え方の違いや、
条件付けの違いによって感じ方も異なるのですが、

担当官に認められたい、愛されたいと、
一生懸命になりながら、しかし空ぶってしまう少女の姿は、
見ていて、いたたまれない気持ちになりました。

少女たちに肉親はなく、
いわば担当官が唯一の肉親のような存在。

なので愛情を求めることも、
期待に応えたいと思うことも、
当然の感情。

これって実の親子でも同じことがありますよね。
子は親からの愛を感じられないと不安で、
頑張っても空回りして、さらに嫌われてしまうという悪循環…。

一方で、愛情を受けて、
その形は様々でも、それを感じている少女は幸せそうに見えます。


● キャラクター
少女たちは可愛く、
担当官はかっこいいなと思いました。

リコとジャンのような、仕事上のパートナーだと割り切っているペアのほうが見ていて安心しましたが、

ヘンリエッタとジョゼのような、一人の少女として大切にしたり、
一人の男性として慕っている関係も悪くありませんでした。

アンジェリカとマルコーのような、
本当は互いを想っているのにうまく伝わらない関係ももどかしい…。
でもその分、伝わった時の感動はひとしおなのですが(´;ω;`)

担当官はみんなどこか接し方が不器用ですね。笑

まあ、普通の少女ではないし、
ましてや仕事で殺人をさせるわけだから、
普通に接するほうが難しいわけですが…。

私のお気に入りは、
ヘンリエッタの担当官のジャンさんでした。

優しく語り掛ける心地よさ。
ジャンさんのような兄がいたら、
そりゃもうべったりしちゃうよね…。笑


● 音楽
【 ED「DOPO IL SOGNO 〜夢のあとに〜」/ op.(オーパス) 】

やるせない話の後に、
雨の降る背景と共によく合うEDでした。


● まとめ
愛する担当官のために戦い、人を殺し、
その素顔はただの少女と変わらない。

最終話は不思議な終わり方でしたが、
全話見た後は、なんだか切なくなりました。

かわいそうとは違う。
だってみんな笑顔なんだもん。

殺すことにためらいはない。担当官のためだから。
彼女たちは幸せなのだろう。自分を必要としてくれる担当官がいるから。

でもどうしても、もし彼女達が歩むのが普通の人生だったら…
という想像もしてしまう。

全話を見て、彼女達のことが大体わかった今、
もう一度見直すと、より味わい深いものがありそうです。

そしてこの作品の魅力に、
より深く触れられそう。

2期は話の続きになるのかな?
引き続き楽しみたいと思います。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 23

86.6 2 イタリアで戦闘なアニメランキング2位
紅の豚(アニメ映画)

1992年7月18日
★★★★☆ 4.0 (1215)
8061人が棚に入れました
舞台は、空中海賊が暴れまわっていた第一次世界大戦中のアドリア海。空中海賊退治で活躍していたのが、紅の豚ことポルコ・ロッソでした。イタリア空軍の英雄だった彼は、ある理由で豚になり、社会に背を向けるようになったのでした。あるとき、二人の女性ジーナとフィオを巻き込み、彼女たちが見守る中、ポルコを倒すためにアメリカから来たカーチスと決闘をすることになりました。・・・・・

声優・キャラクター
森山周一郎、岡村明美、加藤登紀子、大塚明夫
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

大人でダンディな魅力とは、こういうことさ。

1992年公開のジブリ作品。
長編映画としては6作目に挙げられています。

原作・脚本・監督は宮崎駿。

100分ほどの作品です。


● ストーリー
豚の姿で飛空艇を操り、
空賊相手の賞金稼ぎをしているポルコ・ロッソ。

商売の邪魔をされることで彼を目の敵にしている空賊や、
イタリアの政権に非協力的なことから彼を捉えようと狙う空軍など、

彼を取り囲む様々な人たちとの日々を
イタリアのアドリア海を舞台にして描いた物語。


“空の戦い”も多く描かれている中で、
争いの無常さや悲しみが強調されていません。

むしろ、
空賊との争いのシーンで子どもたちが無邪気に笑っていたり、
のんきなBGMが流れていたりと、道楽的な要素の方が強いです。

これは、作中でポルコも言っていたように“戦争”ではないから、
というのが大きいと思います。


さらに、「とにかくポルコがかっこいい」というのが、
この作品では大きく印象に残る部分です。

見た目は豚です。体系もぽっちゃりです。
だけど、言動がいちいちかっこいいんだよなあ。

男のかっこよさというものは、
見た目だけで決まるものではないということが、
ポルコによって証明されました。笑


≪ ポルコの見た目は、なぜ豚? ≫

人間でもいいのでは…と、
序盤では思っていました。

しかし、物語が進むにつれ、
ポルコの姿が豚であるからこそ、

この作品に独特の味が生まれていることに気づきました。

もしもポルコの姿が人間だったら…。
この作品は、ただのヒューマンドラマ。

しかし“豚の姿”を取り入れることで、
どこかファンタジーな、ジブリ独自の世界観と見事に融合。

結果として、
彼をジブリの代表的なキャラとして位置付けることに成功したように思います。

他のキャラとの“差別化”。
彼は特別なキャラであることを、まずは視覚で印象づける。

豚の姿であってもかっこよくてモテる。
人間とは違うし、人間らしくもある。

いやもう、この作品を見て、
ポルコに惚れない人が果たしているのだろうかw

ちなみになぜ豚なのか、というと、
監督が公式で述べている理由の一つは、

『豚は尊敬されないけど、少なくともあんまり憎まれない。
 犬だと忠義を描かなければならないし、ネコは自分のことしか考えない。』

と感じたからだそうです。へえ~。


● キャラクター
この作品のキャッチコピーの一つでもある
「カッコイイとは、こういうことさ。」が指すのは、
きっと主人公・ポルコのことでしょう。

ポルコの他にもう一人、
大好きなキャラがいます。

それが、飛行艇製造会社「ピッコロ社」の経営者の孫娘・フィオです。

メインヒロインの一人であると思われるジーナよりも、
私はフィオの方が強く印象に残りました。

強気でばっさりはっきりな性格が大好きですw

ジブリ作品って女が強く描かれていますよね。

冒頭の子どもたちもみんな女の子だったけど、
空賊に手を焼かせるほどの自由奔放さがあったし、

飛行艇製造の女性たちもたくましかった。

弱くて守られて…じゃなくて、
男たちが手に負えなくて頭を抱えてしまうような女の強さと自由さ、
大好きです♪

ちなみに私がこの作品が大好きだと思った決定打は、
ラストの{netabare} フィオのキス {/netabare}です。

一瞬の出来事だったけど、
一瞬だから素敵!最高の演出!と、この作品が大好きになりました^^


● 音楽
大人向けジブリということで、
主題歌も挿入歌も大人ですよねー。

【 挿入歌「さくらんぼの実る頃」/ 加藤登紀子 】
【 主題歌「時には昔の話を」/ 加藤登紀子 】

加藤登紀子さんは、
作中でジーナを演じています。

ジブリの主題歌をヒロイン役を演じた役者が歌うのは、
これが初めての事だそうです。

これらの曲はこれまでにも聴いたことがありましたが、
この作品を見たことで、より好きになりました^^

やっぱりアニメの主題歌は、
その作品を見て初めて本当の良さがわかりますね~。


● まとめ
この作品、私はとっても好きです。

確かに子どもよりも、
大人向けのジブリ作品です。

ストーリーもよかったけれど、
キャラが自身の意志を自然と貫く姿が何よりも心地いい。

見てよかったです♪

投稿 : 2024/09/07
♥ : 39
ネタバレ

CountZero さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

女性がかっこいい紅の豚

さて、押井守監督のスカイクロラのレビューを書いたので、飛行機つながりで紅の豚も書いてみたいと思います。

空への憧れと飛行機へのこだわりは、すでに宮崎駿監督のトレードマークになっていますが、この作品はそんな監督の趣味がたくさん詰め込まれた物語になっています。
なので、飛行機それも第一次大戦から第二次大戦終結までの間に最高潮へと達した、プロペラ機を愛する飛行機野郎たちにとって、紅の豚はマストなジブリ作品です。
{netabare}物語のラストでフィオがホテルアドリアーノへ飛んでくるシーンからもわかりますが、{/netabare} 大戦以降飛行機はジェットエンジンの時代に入るので、飛行機の趣がだいぶ変わってくることを考えると、この作品で描かれている1930年代前後は、飛行機乗りの古き良きロマンチシズムが残る最後の時代と言えるかもしれません。
それだけにこの作品はジブリ作品の中でもとりわけロマンあふれるセリフと描写がたっぷりです。
特に主人公のポルコ・ロッソは当然のようにかっこいいのですが、この作品では女性陣もとってもかっこいいのです(笑)

まず、若きヒロインのフィオ・ピッコロ。
17歳の設計担当で、ポルコの飛行機の新しい翼の設計を任されます。
若くて天真爛漫で優しく賢く積極的なところは、典型的な宮崎アニメのヒロインです。
{netabare}ストレートに「ポルコ大好き!」って言えるところとか、
若いのに「初めての仕事だからきちんとやりたいの」って芯が強いところとか、
同行を断ろうとするポルコに「私はポルコの人質になるの、それで工場のみんなは仕方なく協力したことにすれば、当局に言い訳がたつでしょう」なんて機転が利くところとか、
ポルコの飛行機からの眺めに「綺麗…世界って本当に綺麗」(ナウシカも同じこと言ってたような気もしますねー)って素直に言えちゃうとことか、
でも時には大勢の空賊相手に「意地も見栄もない男なんて最低よ!堂々と戦いなさい!」なんて啖呵切れる度胸もあったり、{/netabare}ううーん!眩しすぎます(笑)

そしてもう一人のヒロインのマダム・ジーナ。
ポルコの幼なじみなので、多分ジーナも30代の大人の女性ということになりますが、このジーナがまたかっこいいんです!
{netabare}「マルコ ありがとう。いつもそばにいてくれて。もう、あなただけになっちゃったわね、古い仲間は…」っていう、お互いのことをよく知っているからこそのしっとり重い感謝の言葉とか、
「マルコ、今にローストポークになっちゃうから。あたし嫌よ、そんなお葬式。」って言う品のいいジョークの効いた皮肉とか、
カーチスに求婚された時の「でもダメ。私がこの庭にいる時、その人が訪ねてきたら…今度こそ愛そうって賭けしてるの」「いけない? ここではあなたのお国より、人生がもうちょっと複雑なの」なんてクールすぎる返答とか、
ダウンしたポルコを奮起させるさせるために「マルコ!マルコ!聞いてる?あなたもう一人女の子を不幸にする気なの?」とか、
最後の「ずるいひと。いつもそうするのね」と不満を口にしつつも優しく許してあげちゃう包容力とか、もう最高です(笑)
ジーナだけがポルコを本名の「マルコ」って呼ぶところに幼なじみの気楽さや愛情も感じます。
{/netabare}あとジーナは仕草やファッションも本当に素敵です。

紅の豚というと「飛ばねえ豚は…」に代表されるポルコのセリフに注目されがちですが、実は女性陣もものすごく魅力的な作品です。
誰でも楽しめるスタジオジブリの名作なので、最近のジブリしか知らない若い方には是非観てほしいなあなんて、ジブリで育った私は心からお勧めします。

あと、個人的に飛行機乗りの物語に心惹かれるようになったきっかけになったのはこの作品でしたが、この紅の豚の中でも涙なしでは見れないポルコの回想シーンの元ネタにもなっている、ロアルド・ダールの「飛行士たちの話」や、飛行機乗りの物語の定番サン・テグジュペリの「夜間飛行」やフレデリック・フォーサイスの短編「シェパード」といった小説も素晴らしいので、合わせてお勧めです(笑)

投稿 : 2024/09/07
♥ : 35
ネタバレ

かしろん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

カッコイイとは、どういうことさ

※H27/05/16
基本的に言いたいことはそのままに、中身をゴッソリと書き換え。

宮崎駿監督作品。スタジオジブリとしては6本目の長編アニメ映画。
俗にいうジブリ作品では2番目に好きな作品。

【カッコイイの二面性】{netabare}
まず、この映画のキャッチコピーだが「カッコイイとは、こういうことさ。」だ。
その言葉に違わず、実にカッコイイアニメである。
だが、そのカッコイイには2面あると思っている

表面:単純なカッコイイ
最初から最後まで単純で分かりやすくカッコイイストーリー。
広がる海、青い空、白い雲。ジブリの描く素晴らしい背景。
爽快感満点な清々しいまでのカッコイイ空中戦。
渋い森山周一郎が声を務める主人公ポルコのキザなセリフ回しに、そのライバルとなるカーチス、アドリア海空挺乗り全てのマドンナジーナ、若くして凄腕の飛空艇技師のフィオと周りを固めるキャラもカッコイイ。

裏面:溢れかえる中年オヤジの”だったらいいな”って欲望願望
ブザマにビールっ腹になっても渋くてカッコイイ。
基本的には優雅なバカンス暮らし。
自分のやりたいことを仕事としており、十分に稼ぎがある。
そんな仕事の中にも”コレは絶対にやらない”というポリシーを持っている。
周りから羨望と嫉妬の眼差しを送られている。
有能なライバルがいる。
昔馴染みの仲間がいる。
女からモテモテ。父親のような力強さに母親のような包容力を併せ持つ、大人の色気ムンムンな女性。才能に溢れ、可愛くて若くて元気でおしりの大きな女の子。ぜんぜん違うタイプからモテモテ。
でも、どっちも選ばず適度な距離感。女に自由を束縛されない。
なのに、ちょっとキスされたら顔を真赤にして倒れちゃう純情派。

はてさて、こんな”だったらいいな”の裏面カッコイイですか?

メチャメチャ、カッコイイのだっ!
大人の男になると、こういうぬるま湯な欲望願望を
「いやいや、俺はそんなことはない。望んでもいない」
と見苦しく否定したくなるもんだが、
「どうだ、こういうぬるま湯状態な男の願望駄々漏れはっ!こういうぬるま湯もいいもんだろう!」
とシッカリと受け入れ、作品として発表しちゃうこの度量。
この度量をカッコイイと感じるのだぜ。


付け加えて
この物語、
「最初の10分、ベースストーリーは変えずに設定変えて良いよ。」
と言われたらどうします?
私なら、助ける相手を深窓の令嬢にします。
で、助けて、港に送って行って、名前を聞かれて
「名前?がっはっは。豚だよ。そう覚えといてくれ」
とか言って、夕暮れになりつつある空に向かってテイクオフ。
”紅の豚”ってタイトル出して、夕方、夜と変わっていく空に飛ぶサボイヤをバックに、主要スタッフの名前出しながらOP。
ホテルアドリアーノに到着してOP終了。
こんな風にすると思います。

何故、深窓の令嬢にするのか。
中年男の自分が、一番にカッコイイと言われたい、カッコイイと思われたい相手を、ストーリーの一番最初に助ける相手にするからです。

で、本作。
一番最初に助けた相手は誰でしたか?
幼女です。
裸になります。
パンツ丸出しです。
しかも、ワラワラと大量にいます。
なんか、もう、ね。
宮﨑駿。最高にカッコイイっ!!{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 16

62.3 3 イタリアで戦闘なアニメランキング3位
GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-ガンスリンガー・ガール イル・テアトリーノ(TVアニメ動画)

2008年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (363)
1843人が棚に入れました
戦いに踊る人形、復讐に駆られた大人たち…廻る舞台。(イル・テアトリーノ)
舞台はとあるヨーロッパ。公益法人”社会福祉公社”
障害者支援のための首相府主催事業を表向きとするこの組織の実態は、瀕死の少女たちに機械の体を与え「条件付け」を施し、その少女たちを使って政府に敵対する勢力を秘密裏に排除する諜報機関であった。
生きることと引き換えに「義体」となった少女たち。それぞれに一人ずつ担当官がつき、いつも行動を共にしていることから、兄妹(フラテッロ)と呼ばれている。
「条件付け」により生身の頃の記憶が封印された少女たちにとっては、担当官の命令に従い、銃を持ち戦うことが何よりも幸せなのだった。
義体や担当官など社会福祉公社の側の人間、そして敵対する五共和国派側、それぞれの過去や想いが複雑に糸のように絡み合う群像劇は、否応なく悲しきクライマックスの舞台へと向かっていく。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

イル・テアトリーノ=廻る舞台 原作遵守の群像劇としての再スタート そして注目してもらいたい「第8話」

ご存知の方も多いように制作スタジオ、スタッフ、キャストの総入れ替えや原作者の脚本参加といったことで1期(以下無印)とは別物に成り果てたIL TEATRINO(以下イルテア)



それは色彩設計や撮影効果が明る過ぎだったり、銃器監修がいるはずなのに戦闘シーンが大雑把だったり、わざわざイタリアロケに行った割には背景がショボかったりとかで、単純に「クオリティが低かった」の一言で終わってしまうかもれません

しかしむしろ無印との比較で、無印とイルテアでは画面的な「リッチさ」はもちろんのこと、如何にして無印が上手く演出されていたのかと気付かされる点も多いです



問題はここからで、このイルテアがガンスリという作品の「別の二つの側面」を妙な形で照らしてしまったということにオイラは見ます



まず一つ目が「群像劇」という面について

無印では大胆に時系列をずらし込んで導入話を作ったり、バラバラな視点のエピソード達を最終的に全てがヘンリエッタの視点(或いは最終話のアンジェリカの視点)に繋がるように原作をかなり改編して構成していました

これがイルテアでは原作者協力の基、原作を遵守する形の構成がなされたのです

ここで重要なのはイルテアには義体少女でも担当官でもない主役格が現れるというところ

それが第2話から登場し、生身で義体と張り合う青年用心棒「ピノッキオ」

彼は完全に敵側の人間であり、彼の視点から見ると義体少女側は仲間の命を奪う非情な存在として描かれるのです

主役側と敵側の視点がほぼ隔週話の間隔で切り替えられながら描かれた今作は、単純に悲劇を背負った義体少女への情の念だけで視聴することを良しとせず、良くも悪くも無印に見られた「お涙頂戴モノ路線」から脱却します
そして血で血を洗うような物語の本質にある残酷さをより際立せて、ガンスリの世界観全体にそこはかとなく漂う「潜在的な不快感」を駆り立てました

結果としてこの物語の真の主役が果たしてピノッキオだったのか、ピノッキオと対峙したトリエラだったのか、或いは(あえて無印からの続編と考えるのであれば)ヘンリエッタだったのか

「誰にも肩入れしない勝者無き物語」はなにひとつまとまらないうちに終わりを迎えてしまいます
この点は端的に構成力不足を感じ、如何なものかと思いました



もう一つの面が少女の殺し屋というキャラクターに対する「シニカルホラー」的な面

画面が明る過ぎるという指摘が見られるように、この作品の重いテーマとはあまりにギャップがありすぎる色彩や撮影効果

さらには新人声優の多数起用で、あまりにフレッシュすぎる義体少女役の演技など

少女達の幼さを強調するあまり、いざ彼女達が「人殺し」を始める様は、それはあまりに冷酷で目を背けたくなります

これに関して特に印象的なのが、リコが拷問のために命乞いをする大の大人をタコ殴りにして返り血を浴びるシーンやトリエラとピノッキオの最終決戦など

義体少女が命令のためなら冷酷な殺人マシンと化す様は、さながら悪趣味なバイオレンス映画にも近い

思えば無印では、悲しげな目で相手に銃口を向けたショットで終われば=殺害
とか
義体少女達が過去に遭った、レイプや暴行などの陰惨な境遇をあえて描写したりはせず、少し遠まわし気味の会話の中で説明するとかしたものです
これらショッキングな表現や直接的な言葉を用いずとも、それとなく魅せる演出が無印には光っていました



以上の2点はガンスリという作品を語る上で忘れてはいけない「刺激」的な要素であり、この点に強く惹かれた視聴者(読者)も多いことであろうと推察します

そして同時にイルテアが強く照らし過ぎてしまった、「ガンスリという“麻薬”が持っている毒素みたいなモノ」でもある、と解釈していただければ幸いです



さて長くなってしまったがオイラがここまでイルテアにムキになる理由が一つあって、
ずばり言って「第8話がネ申回」というところにあるのです

第8話のサブタイは「クラエスの一日」

ご存知の通り、義体少女の一人クラエスは施設の外には一切出ない一見すると不自由な暮らしをしています
が、彼女は施設の中で本を読んだり、家庭菜園を嗜んだり、映画を見たりする生活を送っています

そんな彼女の「限られた世界での無限の自由」というものを淡々と描くのがこの第8話なのです

ある日、いつもと同じ毎日を過ごしていたクラエスが、めったに足を踏み入れない射撃訓練場に入るとそこには、担当官ジョゼに指導されながら射撃訓練をするヘンリエッタの姿がありました
そこで薄っすらと浮かんでくる、彼女が無くしたはずの記憶・・・

無印でのクラエスのエピソード(無印:第5話)の直接的な続編とも言える珠玉のエピソードであります

この回では当然のこと戦闘シーンなどは無く、丸一日かけてクラエスの私生活を追うだけの、言うなれば暗い雰囲気の日常系アニメのよう

しかしながら無印に限りなく近い印象の何かをオイラは受けました

クラエスを担当する声優は水野理紗
そして彼女の担当官ラバロ役は堀内賢雄
おわかりいただけますでしょうか?
彼女達はほとんど皆無と言っていい「無印を経験している役者」なのです

多くのキャラクターが、無印とは別の印象を受けるのに対し、クラエスとラバロだけは地に足の着いた落ち着きを感じるのはそんなところにもあるのかもしれませんね

投稿 : 2024/09/07
♥ : 30

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

あなただけは守り抜く。そのために私は生きているのだから。

「GUNSLINGER GIRL(ガンスリンガー・ガール)」の2期です。

1期は主要キャラである女の子たちの掘り下げ、
2期はテロリストとの戦いの物語が進行します。

1期から制作会社が変わり、
キャラデザや声優も一新されています。

1期だけで物語はまとまっていたので、
2期の視聴は迷っていたのですが、
物語は2期の方が楽しめたので、観てよかったです。

2期は全13話です。


● ストーリー
イタリア政府が、障がい者への様々な支援を行うという名目で設立した「社会福祉公社」。

その実態は、重体の患者(少女)に義体を与え、条件付けと呼ばれる洗脳で過去の記憶を消し、公社と担当官に対する絶対服従を命令するもの。

そうして義体の体を手にした少女たちは、
担当官を守り、命令に忠実に暗殺等の政府の闇の仕事を遂行する。

殺すことに何の抵抗も後悔も持たない。
ただパートナーのために、銃の引き金を引く。

それが自らの生きがいだとして…。


1期は社会福祉公社で活動する少女達について、
一人ずつ時間をかけて掘り下げられていましたが、

2期は犯罪やテロによってイタリアを恐怖に陥れる、政府の敵にあたるテロリスト集団“五共和国派”との戦いが軸となっていました。

その中でも、殺し屋のピノッキオという青年の物語が主軸となります。

今までは社会福祉公社目線で物語を観ていたのが、
ピノッキオ側目線のエピソードも多く、

戦うどちらの側の想いを知っているがゆえ、どちらが正義と決められず、複雑な気持ちで戦いを見守ることになりました。

ピノッキオは、命の恩人であるクリスティアーノのために殺し屋としての腕を磨いて戦い、

社会福祉公社の女の子たちは、大切な担当官のために戦う。

1期では女の子たちの、何も感じず人を殺す様を見ながらも、
任務が無事に遂行されると、うまくいってよかったと、
ほっとする部分があったのですが、

2期ではピノッキオの想いを知っているからか、
女の子たちの任務が失敗することをどこか願っていたりもしました。

むしろ、ピノッキオとクリスティアーノの絆を引き裂こうとする、
社会福祉公社側の方が悪者にさえ見えたり。笑

正義はどちらにあると簡単に決められるものではない。
ただ、お互いに自分の守りたい人たちのために戦っただけ。

1期は、少女たちに対して“やるせない”という想いが強かった。
その思いは2期も変わらない。

それに加え、他のキャラに対しても、同じ気持ちを抱きます。
だからなのか、2期は見ていて、もやもやします。

でも、このもやもやした複雑な気持ちが胸に残るのが、
この作品の魅力なのだろうと思います。

切なく、やるせないドラマが多い作品でした。


● 作画・声優
製作会社が変わったこと、1期の製作から時間が経過していたことなどを理由に、一新されています。

作画は1期の方が好みでした。
ヘンリエッタなど、1期の方が可愛かったなあと思うキャラが数人。

声優さんも、1期の方が好みだったなあと思うキャラが数人いましたが、
ほとんどは違和感なかったです。

この作画と声優の変更を、
1期のファンの方がどう受け止めたかで、2期の評価も変わりそうですね。


● キャラクター
ほとんどは1期と変わりません。

1期ではヘンリエッタ&ジャンがメインでしたが、
2期は出番がぐっと減っていたように思います。

代わりにピノッキオに対して執着するトリエラの活躍は増えていました。

個人的に一番好きなのはヘンリエッタ&ジャンさんでしたが、
2期のヘンリエッタはいまひとつ…。

1期の方が作画的にも性格的にも可愛かった気が。笑


● 音楽
【 OP「たった1つの想い」/ KOKIA 】

この曲は名曲です。

この作品を見ていなくても、
聴いたことがある人もいるかも。

作品にぴったりだし、
大好きな曲です。


【 ED「doll」/ Lia、多田葵 】

歌い手は、話によって変わりました。

麻枝准さんによる作詞作曲なので、
key作品感が増します…。笑

13話のED「human」も好きでした^^


● まとめ
何が正義なのか、何が正しいのか。

この作品を見ているとわからなくなりますね。

だってみんな間違ってないんだもん。
やり方は他にあるとしても。

間違っているのは、
そんな人たちに武器を手にさせる社会の方なのだろう。

自分の大切な人が辛い思いをしないように、
武器を手にして戦う。
そんな必要がないように。

少女たちは幸せだ。
大切で守りたい人のために戦えるから。

でも、もっと違う形での幸せが、
少女達にはあってほしいと願うばかりです。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 17

ビアンキ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

そろそろ再評価されても良いと思うんだ。

ちょっと編集。

2008年頃、アニマックスで視聴。
私がアニメ好きになったきっかけの一つとなった作品で、いまでもそれなりに好きな作品。


第1期も原作漫画も何も知らず、
この第2期だけを見て
「ガンスリンガーガール」が好きになってから、
原作漫画を全て読んだ。
すごく面白かった。

そして原作漫画を読んでいる途中で、レンタルDVDで第1期も見た。



第1期を先に見た多くの方々からすると、逆の感想なのだろうが、
第2期を先に見た私から見ると第1期の方が
「こんなのガンスリンガーガールじゃない!」
と強く感じ、8話くらいで視聴を断念した。

この下に書かれているのは、そんな奴の感想です。
第1期に対する酷評も少々あります。

第1期ファンの方々に先に謝っときます。
申し訳ございません。



さて、
第1期と比べつつ、
本作の感想を書いていく



まず、
この「ガンスリンガーガール・イルテアトリーノ(以降、第2期と書く)」
アニメーションはかなり酷い。

人物の崩れはそんなに多くないものの、動かない。

そして他の、同じく「動かない」作品
(「ガングレイヴ」「EAT-MAN」「おにいさまへ…」など)
と比較しても、見せ方も上手くない。下手くそ。

ただしアニメーションの出来は
第1話が最底辺で、それから徐々にアニメーションのクオリティ(というか作画枚数)は向上していく。

ただ最終回近くでも、2008年製作ということを考えると決してクオリティ高くはないけど…
相変わらず見せ方(絵コンテ・演出)は上手くないし。

しかし本作、欠点はこれぐらいだと思う。
(でも結構デカい欠点だよね…だから作画の評価は低い)




第2期と原作漫画を見た後
レンタルDVDで第1期を視聴した際、
冒頭で書いたとおり私は、
「こんなのガンスリンガーガールじゃない!」
と強く感じた。

そう感じた大きな理由が、
第1期は、
「子供たちが」苦悩し、鬱屈としている話だった
から。

第2期や原作漫画は、
「大人たちが」苦悩していた。
そして子供たち(義体)は子供らしく明るかった。

子供たちは子供たちで苦悩してはいるが、あくまで「子供らしい」苦悩。
現状に苦悩しているのはむしろ大人たちの方。

そしてその「大人たちの苦悩」が本作の見所の1つ。

それこそが、ガンスリンガーガールの世界だと思っていた。

しかし第1期は上記の通り

この第1期と第2期の差が、私は受け入れられなかった。



そしてガンスリンガーガールは、
「明るい世界(光)」がある中での、
「暗い世界(影)」の話だと私は思っている(いた)。

「光」があるからこそ「影」が引き立つ。

しかし第1期では、「影」の世界のみをひたすら描写していた(はず)。
よく第1期は「暗い」と言われるが、
それ以上にメリハリがないので地味で退屈という感想を私は持った。
はっきり言ってつまらなかった。


一方第2期は、
担当官や義体たちが、
「明るい世界」に普通の人間、兄妹として紛れ込み、
兄妹での旅行・外出を楽しみつつターゲットの身辺調査をした後、
「暗い世界」に入り殺し屋としての一面を見せる。
というメリハリが確立されていた。


ひたすら「暗い世界」を描いていた第1期以上に、
このメリハリは、ある意味気持ち悪い。
しかしこの、ある種の気持ち悪さこそが、
「ガンスリンガーガール」の見所の1つであり、また本質だと私は思う。


そしてメリハリがあることによって、シナリオは第1期以上に面白くなったと思う。いや、なった。

このシナリオの面白さは、もっと高く評価されて良い本作の魅力だと思う。




音楽も結構なもの。
オープニング曲「たったひとつの思い」

エンディング曲「doll」
はどちらも、とてもガンスリンガーガールの世界観とマッチした曲でかなり良い。

特にオープニング曲は、
現状決して評価が高いとは言えない
本作のオープニング曲でありながら、
「ガンスリンガーガールの代表曲」的な扱いを受けるほどの出来。

劇中の音楽も、「すごく良い」とは言わないまでも
それなり。
充分聞ける出来。




アニメーションは確かに酷い出来だが、包括的に見て「秀作」と評価したい。
是非とも再評価されてほしい作品です。
アニメーションの酷さに耐えられる方は、是非見てみてください。


下手くそで纏まりのない文章、お読み頂きありがとうございます。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 13

66.3 4 イタリアで戦闘なアニメランキング4位
ブレイブウィッチーズ(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (345)
1570人が棚に入れました
扶桑国佐世保航空予備学校に通う生徒・雁淵ひかり。
エリートウィッチで佐世保の英雄でもある姉・雁淵孝美に少しでも追いつくため、
日々努力を重ねる魔法少女は今日も一人山道を走っていた。
そんなある日、父の務める無線発信所に一報の電信が届く

「今日の午後、第三航空戦隊が入港する」

「三航戦・・・お姉ちゃんだ!」

喜ぶひかりは居ても立ってもいられず、その場を飛び出すのだった。

声優・キャラクター
加隈亜衣、末柄里恵、村川梨衣、高森奈津美、原由実、照井春佳、五十嵐裕美、佐藤利奈、石田嘉代、水谷麻鈴
ネタバレ

カボチャはんたー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

どんなことでもやってみなきゃわからない('ω')ノ

ストライクウィッチーズの派生アニメかな?
これ見るためにストライクウィッチーズ見ましたぜ( *´艸`)♪(笑)

1話{netabare}
違うウィッチーズに焦点を向けてるのかな?ブレイブウィッチーズ
北欧の方の部隊かな?

扶桑皇国佐世保…長崎だっけ?
主人公のお父さんはなかなかの技師さんみたいだね
佐世保の英雄、主人公のお姉ちゃんは軍人さんなのか
主人公の女の子魔法力のコントロールがまだできないのかな?

主人公はひかりちゃんって名前なのね
ひかりに対抗意識を燃やす子もいるわけね
お姉ちゃんが英雄ならば…比べられてしまう
姉のようなウィッチを志すひかりちゃん
魔法力が弱いのね…スタミナは学校一らしいw

孝美さんべっぴんさんやなぁ~( *´艸`)
おっと坂本さんと芳佳がちらっと登場
お姉ちゃんのおっぱい凶器だなw
お姉ちゃん辞令で今度は欧州に…
BDになったら不自然な光は消えるのだろうか…

お姉ちゃん何の動物の獣耳っ子なんだろう?
欧州に派遣されるチャンスが…
おっと…三角さん自信たっぷりだな~(笑)

優秀な姉がいると下の子は大変みたいだね…
遠くなるばかりのお姉ちゃんに追いつきたいのな~
ひかりちゃん頑張れ!!って少し思ってしまったやーい

どんな状況でもこなさなくてはいけない…戦場では敵は待ってくれない
おっと不測の事態に…土壇場強いって才能だよな( *´艸`)
試験はあれだったけど…
お父さんお弁当にまったく文句言わないなんて偉いなw
ひかり合格もらえたみたいね
お姉ちゃんと一緒に欧州へ

{/netabare}

雁淵 ひかり(かりぶち ひかり)
今作品の主人公。正義感が強くいちず。努力家で体力と根性は人一倍ある。姉を尊敬しており、彼女のようなウィッチになるのが夢であり目標である。とてもポジティブシンキングで元気な女の子。

2話{netabare}
頑張ったおかげでお姉ちゃんと一緒に欧州に行けることになったひかり
ちゃんと海を渡れるようになったのね( *´艸`)
ひかりいざヨーロッパへ~

オラーシャ帝国ペテルブルグ
グンデュラさんに
エディータさん

ひかりの体力軍人さんより上なのね(笑)
孝美は訓練飛行でも魅せますね☆彡
ユニット千鳥はなかなかひかりには操り切れないものみたいね
ネウロイは到着を待ってくれない…

ひかりにはまだ戦場は早いよな~
群れのネウロイを単独で抑える孝美
孝美もコアの位置を見分けられるウィッチなのね
さすがにこの数のネウロイを一人では…

絶対魔眼かっこいいな(‘ω’)ノ
強い力には…絶対代償があるものなんだけどな…
無傷で済むはずないよな…
さらに北海沿岸にネウロイの巣が出現

新手のネウロイ出現…
そしてひかりも時間を稼ぐために戦場へ…
ひかりもコアを見抜く素質あるのね
ブレイブウィッチーズいいところ持ってくな(‘ω’)ノ

孝美…冬眠のように…いつ目覚めるかわからない
雁淵ひかり…ブレイブウィッチーズに…
戦いたければ強くなるのが条件…
いやー劇的!!
{/netabare}

雁淵 孝美(かりぶち たかみ)
ひかりの姉で、扶桑皇国でもエリートクラスのウィッチ。どんな苦境にあっても笑みを絶やさず、周囲に希望を与え続けられる。階級を気にせず、誰とでも親しくなれるやさしい女性。妹のひかりをとてもかわいがっている。

3話{netabare}
孝美の代わりにブレイブウィッチーズに入隊する方向にひかり☆彡

全員の自己紹介~覚えきれるかな~(‘ω’)ノ
めちゃくちゃ菅野さんににらみつけられてるなぁ
食事中に寝ちゃったみたいだなひかりw
ニパちゃんの気を遣うの疲れるだろうな~w
下原さんの料理は絶品らしい

伯爵さんそのあたりの男よりかっこいいなw
菅野のオーバーワークな訓練を見てひかり…
エディータ先生とアレクサンドラがひかりの訓練に
ひかりの魔法力が圧倒的に足りてないのね…

ひかりは返した方が身のため…
魔眼が使えればまだ即戦力に…ラル隊長には逆らえないのね菅野w
おっとひかりは…本当の土壇場じゃないと…
ひかりは…ニパのついてない体質wwwwww
ニパはユニットを壊すのが通常時

ラル隊長のやさしさな…
ひかりはこのまま返されちゃうのかな?
ニパ気に引っかかって寝るとか…

菅野とひかりとニパで帰還途中にネウロイ
高度1万メートルでの戦い
隙ぐらいは作れるぜひかり(‘ω’)ノ

ネウロイを殴って倒すとかすごいな菅野w
スタミナと根性はちっとはあるみたいだな~
最前線では即戦力以外は…あれなのかー
ひかりギリギリまだ基地に残れるみたいね~
{/netabare}

菅野 直枝(かんの なおえ)
勇猛果敢で自機が壊れることも気にせず敵に突っ込んで殴り倒すインスピレーション肌の武闘派。言葉遣いが乱暴ですぐ感情をあらわにするが根は素直。趣味が読書と文学少女的な一面もある。異名は「デストロイヤー」。

4話{netabare}
ラル隊長とエディータ先生=ミーナさんと坂本さんポジションかな?
ラルさんは頭の周るお方みたいだな~

ブレイブウィッチーズはストライクウィッチーズがどうやってネウロイの巣を破壊したか探ってるみたいだね…
先生の訓練を受けるためのテストもあるみたい…期間は1週間

ひかりは体力以外あれみたい…魔法力をあげるしかない…
魔法力は先天的なものなのね~
ニパちゃん心配なのね~(‘ω’)ノ
先生ちゃんの魔法コントロール力すごいな~
菅野も気になってる模様( ´艸`)
菅野でもてっぺんまでは登れないみたい
天辺の帽子を取ってくるだけの簡単なことだけど…難しいこと

どうでもいいけど506のノーブルウィッチーズもそのうちアニメ化しそう
どんだけやる気があっても魔法力がない子は戦場では…
どんな悪天候だろうと…延長は認められない
一か所に集中させれば少ない魔法力だろうと…

菅野のやさしさなぁ~(笑)忘れ物なぁ~(笑)
ひかりは煽られるとすごい力を発揮できるのなw
姉の後を真似するのではなく自分になる、ひかり成長したな

ネウロイにぶつかるとコアが見れるのか
接触魔眼…強いけど禁止
絶対魔眼…複数のネウロイのコアを一緒に見破る能力

先生ちゃん嬉しそうだな~(‘ω’)ノ
{/netabare}

エディータ・ロスマン
普段はまじめで教え上手だが、怒るととても怖い。502部隊の「先生」的な立場でどんな問題児でも辛抱強く育てることができる。502部隊では最年長。

5話{netabare}
下原ちゃんの料理はみんな味見に来るのねw
ジョゼさんに避けられてる模様なひかり
とっても照れ屋らしい(/・ω・)/

部屋がきれいになってるのは…ジョゼさんがお掃除してるから?
実家がペンションをしてるらしい
ジョゼちゃんは治癒魔法が使えるのね
治癒魔法を使うと顔が火照るみたい

ジョゼと下原の偵察にひかりも同行することに
ひかりは接触魔眼のことを…
広島出身なのね(‘ω’)ノ
ネウロイと戦って戦果をあげないと…って思いはみんなあるのな~

天候はどんどん悪化していく模様
街が凍っている事態に…ネウロイ
下原さんは透視能力者なのか

無線が通じない…3人でネウロイを倒す模様
冷気を出して凍らせる能力を持つネウロイとか
全員エンジンが凍って落下…ひかり完全に凍傷そのあとは停滞温床

ジョゼと下原ちゃんはいいパートナーだな
吹雪のせいでブレイブウィッチーズは探しに行くこともできない…

孝美を治せなかったことを責めてたのねジョゼちゃん
だから避けてたのか…でもこれで仲良しこよし
まずは生き延びることが先決
3人の水着姿は禁断の果実的ないけない感じがする

戦車の中で火を起こすとか酔狂なw
ジョゼの笑顔がかわゆい~
伯爵ちゃんの料理は…
先生キャビア集めてたのね…

やっぱり下原さんじゃないと料理は任せられない
ブレイブウィッチーズを支えてるのはやはり下原ちゃん(笑)
隊長も先生も吹雪が怪しいとふんでるとかさすがだな

3人で倒すしかない
ウィッチに不可能はない…どこかで聞いたセリフだな(笑)
あのネウロイも急激に温めれば壊れるはず

知恵を絞ってネウロイにリベンジ戦
湖が凍って…これはまずいことにだな
ネウロイも燃えるのね(笑)

ひかりも無茶するなぁww
3人で力を合わせての勝利だな(‘ω’)ノ
どこかの偽伯爵www
食事の力は偉大w

今回隊長「不味い」と「旨い」しか言ってなくね?笑
{/netabare}

ジョーゼット・ルマール
まじめで控えめだが流されやすい性格。魔法力の燃費が悪くいつもお腹を空かせており、食べることが大好きな痩せの大食いである。料理のうまい下原とは特に仲が良い。

下原 定子(しもはら さだこ)
真面目でおとなしく、誰とでも仲良くなれる。なんでもそつなく熟すが、人に何かを教えるのは苦手。可愛くて小さいものを見るとつい抱き着いてしまう癖がある。料理が得意で502部隊の台所は彼女が預かっている。

6話{netabare}
ひかりの特訓は今でも続いてるのねw
そしてニパはサシャに追いかけられる…またユニット壊したのね(笑)
アレクサンドラだからサーシャかな?(‘ω’)ノ

ニパの固有魔法は超回復らしい
ひかり少し余裕出てきたなw
サーシャの固有魔法は映像記憶能力…一度記憶したものはすべて頭に入ってるらしい
ブレイブウィッチーズでは主に修理に…

こんな時にネウロイ~
ペテルブルクの街中にもネウロイが…
サーシャプレッシャー感じてるな戦闘隊長
ニパもちゃんと正座し続けるのなw

雪の中に潜るネウロイに…モノの中に入り込むネウロイか…
敵はこちらの嫌なところをついてくるな砲撃手とマーカー役のネウロイの2体

サーシャ、ニパ、ひかりで街中のネウロイを
ほかのみんなは砲撃手を
ラル隊長の信頼熱いなサーシャさんw
それが少し重そうだな~(笑)

サーシャの闇は深そうだなぁ
擬態能力ネウロイか
街中での戦闘はひかりにはまだ早そうだなw
ニパの不幸体質は上条さん並みかもしれないw

サーシャさんはこの街に思い入れがなかったかもしれないが記憶は確かに覚えている…?
1日に3発が敵の限界らしい
サーシャの記憶にもない記憶…
いい脱ぎっぷりだな~(‘ω’)ノ

サーシャさんもカッとなると話聞かなくなっちゃうのね…
あーニパとサーシャケンカしちゃって気まずいよな~
ニパの不幸体質は…敵をおびき寄せるなー
ついてるのやらついてないのやらw
サーシャはこの街を知っているのね
この街の思い出は…サーシャにとって嫌なものだけど温かいもの

敵は倒したけど魔弾は放たれる…
ニパめちゃくちゃ身体はったなぁ

大切なものを守るために…ね♪
サーシャ奮起物語だったな
{/netabare}

アレクサンドラ・I・ポクルイーシキン
優等生でまじめな性格。かなりの心配症。若くして戦闘隊長を任されているので、人一倍プレッシャーを感じており、常に頑張っている苦労人。そのためか怒りっぽく、毎度ユニットを壊しまくる菅野、ニパ、クルピンスキーから恐れられている。

7話{netabare}
どんなに寒くても日課のランニングは欠かさないのなひかり(‘ω’)ノ
菅野とニパも朝早いよな~☆彡

これでも暖冬らしいwww
日の出、日の入りも短い…極夜とか一度体験してみたい
ソリで滑るとか楽しそうだな~٩( ‘’ω’’ )و
お祭りもあるらしい(/・ω・)/
とりあえずお約束は大事よね~wニパの運の悪さはさすがです☆彡

ひかり風邪でダウン~
ウィッチは病気やけがになりにくいらしい
下原ちゃんの今日のメニューは…頑張ってありもの合わせで…
補給もままならない状態なわけね…すいとんは薄いよなー
今年の祭りは中止の方向に…ニパ悔しそうだな~
物資も補給もないのにお祭りはできないよなー

サトルヌス祭…隊長に内緒でこっそりと
雪娘からのプレゼント☆彡
ブッシュドノエルおいしいよなぁ
ケーキの材料もないし人参もない…

伯爵さん
銀髪の狐女…が祭りの夜に出るらしいというw
先生ちゃんの怒った顔も悪くない←w
妖怪狐女は実在したようだ( ´艸`)

隊長もなかなか粋だなぁ
風説被害の代償は木こりw
菅野は手先が器用だよねw
伯爵中尉の馬鹿ー( ´艸`)
ひかりのために…ニパ優しいのう

サトルヌス祭を通してニパは…
お祭りは人と人とをつなぐ大切なイベント
笑い茸を食べてみんな…こんな時に中型ネウロイが…
ニパちゃん活躍回かな~?

隊長もまともでよかった…通信なら…(笑)
カモフラージュ能力のネウロイとか最近のネウロイいやらしいな

エイラとサーニャだ!!超うれしい(*´▽`*)
一番うれしいサトルヌスのプレゼントだな
スオムスの人たちも頑張ったのな~
魔とりょーしか☆彡w

シャンパンは振るものらしいw
そっかぁこのときはストライクウィッチーズ解散してるんだもんな
だから二人が登場できたのか
{/netabare}

ニッカ・エドワーディン・カタヤイネン
極度の不幸体質だが何事にも前向きで一生懸命。一本気な性格で周りが見えなくなることもあり、いたずらなどによく引っかかる。不幸体質から「ツイてないカタヤイネン」の異名を持つ

8話{netabare}
ぺトロザヴォーツクとか言いにくいな~
新型ユニット以上に重要なものってなんだろう?

武器を見てかわいいって思うひかりw
伯爵ちゃんのぶどうジュース好きなw
マイクロフィルムをお菓子に隠すなんて…
ウォーロックなー…久しぶりに聞いたわ…
ネウロイも有限…

トナカイ肉のシチュー(/・ω・)/
ブリタニアからノルマンへの補給船の護衛
ブリタニアのウィッチも一人いるのね
護衛は4人、菅野、ニパ、ひかり…そして伯爵しゃんが隊長

伯爵ちゃんちゃんと考えてるのな~実は!!
ニパのユニット調子悪そうだなw
ひかりまだ騙されてるw
伯爵と先生は仲いいなぁw

伯爵ちゃんずっと護衛のウィッチのことばかり1000キロ飛行は長そうだな~
ムルマン基地に到着なんとかユニットもったねニパw
ひかりの「いー」かわいいなぁ

追加の物資の量すごいな~
伯爵のすけこまし感すごいな(笑)
新しいユニットはニパに使わせてあげて…伯爵ちゃんはぶどうジュース(笑)

サウナでワイン抱いて寝るとかw
そして二日酔いwwwwwwwお約束だなwww
かわいい女の子のために伯爵はがんばるのなw

ネウロイは神出鬼没
急にスイッチ入るな伯爵ちゃん♪
分裂系のやつね
新しいユニットをためすにはちょうどいい敵かもね

かっこいいすけこましは好きよ٩( ‘’ω’’ )و
スピード系なのね伯爵ちゃん

さすがにユニットへの不可が…片割れ破壊
本体は伯爵ちゃんの方だね
おっと最後の一撃耐えれたのはお守りのおかげ

看護してもらって幸せそうだなw
だが実力はあるんだよな
おっとネウロイが再生していって…その中にユニットが…これは…
{/netabare}

ヴァルトルート・クルピンスキー
502部隊のエースウィッチだが、酒好き女好きの享楽主義者。年齢の割には大人びた物腰と言動を持つ。いつも笑みを絶やさない楽天家で細かいことには拘らず、怒られても気にしない。

9話{netabare}
菅野無茶な戦い方するなぁ~(/・ω・)/
そりゃ壊れるわwブレイクウィッチーズ…二パ、菅野、伯爵ちゃん(笑)
伯爵ちゃんは実力者みたいですね
隊長怪我してたのか(;゚Д゚)
近々、大きな戦闘があるみたい
菅野の相棒になるためには強くなるしかないみたいw
菅野の戦う理由はシンプルだな(‘ω’)ノ
だれよりも強くなりたいのね菅野

また補給路にネウロイ~
今回のネウロイは苛烈だな~
だけど先生の慧眼はさすがだわ
超攻撃型のネウロイの攻撃に伯爵ちゃんに張り合う菅野を庇いサーシャやられる…
さすがの菅野も気にするわな…
なんだかんだで菅野とひかりもいいコンビになりそう
コンビっていうか二パ合わせてトリオ?w

この前のネウロイの排除が最優先事項
二手に分かれて作戦実行
ネウロイなかなかやるなw分離に合体コアの位置が不明
コアの位置がわからず苦戦…

ひかりが接触魔眼を使えば…でも危険だろうに…
隊長も賭けに出たな⊂⌒~⊃。Д。)⊃
ひかりが正しいけど菅野の気持ちもわかるし…
ひかり煽るな~(笑)
でもおかげで調子取り戻したね
菅野は突撃キャラじゃないとね⊂⌒~⊃。Д。)⊃

今回はなかなかいい敵だったんじゃないですかね☆彡
ひかりもブレイクウィッチーズ仲間入りだなw
サーシャのストレス源増えたなw

お姉ちゃん目覚めたやん
そして芳香お久しぶり(/・ω・)/
回復キャラといえば芳香だよな(*´з`)
{/netabare}

雁淵 孝美(かりぶち たかみ)
ひかりの姉で、扶桑皇国でもエリートクラスのウィッチ。どんな苦境にあっても笑みを絶やさず、周囲に希望を与え続けられる。階級を気にせず、誰とでも親しくなれるやさしい女性。妹のひかりをとてもかわいがっている。

10話{netabare}
孝美復活(/・ω・)/

ひかりも戦闘で魔眼をつかいこなすようになってきたな
菅野と一緒なら成功率も危険度も下がるのな

元帥とかトップもトップだな
グリゴーリ攻略の作戦を実行する日が近いみたいだね
今回は総力戦ってことかネウロイの力も使わずに
この作戦の要はひかり?さらに作戦決行は7日後
ネウロイの巣って移動するのね
まったくひかりは責任感強いなw
お姉ちゃんも合流…だけど…
まぁ危険地帯に大事な妹を置いとけないよね~
複雑な心境だわな

孝美の戦闘力は伯爵ちゃん並み
料理の腕も下原ちゃん並み
最強かよ(/・ω・)/

ひかりはカウハバ基地に転属に…
でもこれでひかりにとっては危険ではなくなるよね
戦場に必要なのは強い方…たしかにな
不器用なお姉さんだことね(‘Д’)

ラル隊長も出てくるのか
ひかりも戦闘に出撃…
まったく姉妹対決みたくなってるよw

あのネウロイは半分に分かれてからが厄介だよな
コアが再生するネウロイだとw
コアの中にさらに核となるコアが

お姉ちゃんにひかりの成長を見せてやれ!!
ラル隊長の狙撃力なw
やっぱり後釜持ってたなあのネウロイ
どうしようもないが結果がすべてのこともあるんだよな…
{/netabare}

グンドュラ・ラル
サバサバとした姉御肌で502部隊の隊長。鋭い観察眼を持つ。常に自分にも他人にも厳しく現実主義者でドライな性格だが、部下の意見も尊重している。ウィッチとしての実力は世界第3位。

11話{netabare}
最後の最後で菅野は認めてくれてるみたいねw
素直に負けを認められるのもいいことだと思うぞ(/・ω・)/
みんなさみしいよな~
あのお守り絶対あとでフラグなのは内緒w

大反抗グリゴール作戦
ネウロイの生産工場の本体の破壊
超巨大列車砲とかかっこいいな(*´з`)
魔導徹甲弾☆彡
ブレイブウィッチーズ超危険な任務そうだな

エイラとサーニャだ!!
もう祈るだけしかできないのかねw
たしかにお菓子食べればうきうきハッピー(笑)
エイラのいたずらぶれないな(‘ω’)ノ

グスタフとドーラごっついな(笑)
空の藻屑にしてやんぜ!かっこいいな(‘ω’)ノ
藻屑ってかっこいいよなwww

開戦!総力戦だな~
エイラって本当にあれよね( *´艸`)
無線とか心配しちゃうだろうにw
菅野と孝美のコンビやる~☆彡

グスタフーーーーーーーー!!雲の中からすごいの出てきたな!!
電波障害すごいな…今回の作戦の要は孝美だな
ドーラやられたー…

グリゴーリとんでもないネウロイだこと…
孝美は直接ぶつけるつもりかよwww
本当に姉妹そろってあれよねw
魔導徹甲弾いけー!本当に無茶しやがるぜ

だけどこのネウロイもコアの中にコアがいるタイプのやつ~
真コアの場所が?
コアのせいで魔眼が…
ひかり電車から飛び降りるとかw
姉を止めるために…妹は走る
{/netabare}

12話{netabare}
形成は悪化…敵のコアを見つけないと…
さらにグスタフが狙われて…
孝美は絶対魔眼を使うつもり…ただし肉体と精神の消耗が…
ひかり水の上も走れるようになってるねw

さすがブレイブウィッチーズ!
ひかりの姉なら無茶するのは当たり前ってことで進んでるのねw
孝美はここまでだな…暗雲のシールドとは…
このネウロイチート並みだな…
万策尽キタ――(゚∀゚)――!!

まさしく蹂躙…それを見てるしかないのか…
おっとひかりと孝美ここにきてバトンタッチか
徹甲弾がなくてもこの拳でってwさすが菅野w
上層部は撤退モード

ブレイブウィッチーズ最後の策…直接殴る作戦?(笑)
ラル少佐は無茶押し賭け好きだよなw
グリゴーリぶん殴り作戦www

まだ魔導弾の魔力は死んでないわけね
菅野の右手が魔導徹甲弾っていうわけね
爆風弾の断芯もあって
できるかどうかわからないけれどやってみなくちゃわからない
何度そのセリフを聞いたことかww

ピンポイントならひかりの方が正確みたいね
秀才なひかりってことだねw
この全員で戦う感じ好きだわ~(笑)
拳一つでネウロイを倒すの気持ちよさそう
そしてとどめはお守りだよな(笑)

二パの巨乳に押しつぶされたいwww
今日はみんなでブレイクウィッチーズw
ひかりはもう立派なブレイブウィッチーズだな(^_-)-☆
{/netabare}

ここまで来たら13話もみたいぜ
そしてノーブルのアニメ化も待ってます(/・ω・)/

投稿 : 2024/09/07
♥ : 9
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

“勇敢な魔女たち”を応援したくなる、レニングラード攻防戦モチーフ《架空戦記》

『ストライクウィッチーズ』(2008年)(※個人評価 ★ 4.2)、『ストライクウィッチーズ2』(2010年)(※個人評価 ★ 4.3)に続く「ワールドウィッチーズ」シリーズのTV企画第3作です。
そして、この3作の中で、個人的には一番好きで高く評価している作品(※個人評価 ★★ 4.6)であり、本作の第1-2話をたまたま視聴していなかったら、前2作に再挑戦して完走する気にならなかっただろう、と思うくらいに良い意味で刺激を受けた作品でした(※その辺の事情は、『ストライクウィッチーズ』のレビューに書きました。)

・・・ただ、この手の作品(※WWIIの出来事をモチーフとするミリタリー系作品)は、どうしても極端に低い点数を付けるアンチが涌くのか、それとも、既存のあにこれ評価をみて何となくそれに合わせて低めの点数を付けてしまう自分の目に自信のない人が多いのか、本サイトでの評価が意外にも低めになってしまっているのは、とても残念な気がします(※円盤売上がコンスタントに5,000枚を超えるヒット作だったのにね)。

・・・ということで、本作の実際の面白さは、個々人が自分の目で見て確認して下さいね。
以下のレビューは、その魅力の一端の紹介です。


◆まずは、作品舞台である聖ペテルブルグ市街の描写が圧巻

本作のヒロイン達が所属する「ブレイブウィッチーズ」と呼ばれる航空戦隊の基地があるオラーシャ帝国のペテルブルグ市は、現ロシア連邦の聖(サンクト)ペテルブルグ市がモデルであり、作中に登場するラドガ湖や北海・ネヴァ河といった地名、またペトロザヴォーツクやムルマン(スク)は実在の地名や都市名で、本作はロシアの中でもフィンランド(※作中ではスオムス共和国)の国境に近い一番北側の地方を舞台としています。

で、ネヴァ河の河口付近にあるペトロパヴロフスク要塞(※作中で幾何学的な外癖に囲まれたウィッチ達の基地がある小島)から自然河川と運河を介して東西南北に広がり、朝は霧が立ち込め、昼は青空が広がり、時に冷たい雨や雪に見舞われ、冬はオーロラ・初夏は白夜に包まれる、幻想的な聖ペテルブルグ市街の様子が、かなりの再現度で美しく描き出されている点が、まず素敵だと思いました。

歴史好きな人は御存じかと思いますが、この聖ペテルブルク市は、ロシアの名君として知られるピョートル大帝が、それまでバルト海周辺を支配していたスウェーデンとの激しい戦争(北方戦争)に打ち勝って、ようやく手に入れた海への出口に、それまで内陸国であり文化的・経済的に立ち遅れていたロシアに先進的なヨーロッパの文化・技術を招き入れる拠点とすべく建設した人工都市であり新都であって、その都市建設(1703年)・モスクワからの遷都(1713年)から、ロシア革命によるソヴィエト政権の成立とモスクワへの再遷都(1918年)までの間、約200年に亘ってロシア帝国の首都として機能した街です。

そして新都の建設の際に、ピョートル大帝が旧都モスクワの貴族や商人達に強引に移住を促し、また彼らが住みやすい環境を整えるために運河の開削を進めたことから、聖ペテルブルグ市は、モスクワのような自然発生し拡大した都市には有り得ない人工的な景観が与えられ、ことに運河の多さから、“北方のヴェネチア”とも称えられる美しい街並みを今に至るまで保っています。

ただ、どうしても気候環境が厳しく、とくに暖房の効く室内の空気と壁との温度差が大きいことの影響なのか、聖ペテルブルグの建物は外観はともかく、室内の壁がその境目部分からボロボロになってしまうそうで(※同市で一番の有名施設であるエルミタージュ美術館(※もとロシア皇帝の冬の宮殿)の各室内がそうなっています)、アニメでもウィッチ達の基地の室内の壁がやはり境目からボロボロになっている様子が忠実に描き込まれている点にも好感を持ちました。

あとは、ロシアの中央部から北は小麦が取れず、従って白パンが作れないので、より冷涼な気候に強い大麦・ライ麦から作る黒パンが主食になっていることが確り描写されている点も好印象でした。


◆次に、軍人の本分を体現しているキャラが多くて好印象

詳しくは、『ストライクウィッチーズ』のレビューの方に書きましたが、私が最初に同作の視聴を始めた頃、その1/3も見終えないで視聴を断念してしまったのは、そこに描かれる主人公・宮藤芳佳の、たとえ巻き込まれた結果とはいえ、一旦は軍務を任された者に似つかわしくない無責任な行動・思考パターンに納得いかなかったこと、が一つの大きな原因でした(※もうひとつは、不必要にしつこいパンツ押しに嫌気が差したためです笑)。

ところが、本作の主人公・雁淵ひかりや彼女の姉・孝美は、その正反対で、第1-2話から存分に飛ばしてくれます。

まさに、“軍人の本分は、後に続く者を信じて前進すること”
涼宮ハルヒ風にいえば、“Super Driver 突進まかせて 何てったって前進”(※第2期OPの歌詞より)

・・・この気概がなければ、そもそも軍隊なんて機能するはずがありません。
どれだけ優秀な作戦を立案できる参謀や、最適な決断を下せる指揮官がいようと、最後に事の成否を決するのは軍人の行動力であり、その行動力を奮い起こすのは彼らの気概でしかあり得ません。

前作・前々作(『ストライクウィッチーズ』1-2期)も、最初は遠慮がちながらも、結局のところは、そうなる道理を描き出すしかなかったわけですが、それから制作時期が下った本作では、世間一般の空気の変化にも後押しされてか?、最早、それまであったしつこいパンツ押し(※これは軍人を描いた作品ではなくてただのギャグなんですよ・・・だから目くじら立てて怒らないでね評論家さん!という制作側の苦心のアリバイ作り?)なども脱ぎ捨てて、真正面からそうした道理を描き切った点に、私は非常な好感を持ちました。

なお、ここで「なんで女の子が軍隊に?」という問いを持ち出すのはナンセンスです。
だいたい、この手(※いわゆるミリタリー系)の作品に女性視聴者が余り付くとは思えませんし、そうした専ら男性視聴者をターゲットとした作品にするんだったら、彼らが見易く応援しやすい設定にして人気が出るのを狙うのは当然の制作方針でしょう。
何のことはない、彼らは女の子キャラに仮託しつつ、実際のところは(特に性別に関係のない)その気概や心情に共感し応援しているわけですから。

・・・思うに、前々作の宮藤芳佳や、古くは『機動戦士ガンダム』のアムロのように、結局は軍務に就いて散々に敵主力を撃滅するキャラに成長しようとも、少なくとも作品登場当初、あるいは軍務に就くことになってからも相当の長きに亘って、「軍隊なんか大嫌いだ、自分は戦いたくない」と憤(むづか)って(=機嫌が悪くなり、泣いたりすねたりして)周囲に迷惑をかけまくるのがデフォルトの主人公が要求された(※そういう主人公にしないと、アニメ雑誌などの安保闘争世代(団塊世代)やベトナム戦争世代(全共闘世代)の評論家に叩かれたり無視されて、そういう評論に影響されがちだった一般視聴者にも人気が出にくかった)時代がようやく終わり、そういう変なアリバイなしに、堂々と正面から軍人の本分を描き出す作品が、それに相応しい評価と人気を獲得できる時代に回帰しつつあるのではないか(※例えば、かって『宇宙戦艦ヤマト』や『太陽の牙ダグラム』が人気を博したように)。

・・・そういう取り留めない期待をふと感じた作品でした。


※以下は、本作登場キャラの簡単な紹介です。
(本作は設定が凝っているので、視聴を始める前に予め登場キャラとその属性をある程度把握しておくと便利です。)

◆連合軍第502統合戦闘航空団(ブレイブウィッチーズ)メンバーと階級・固有魔法
--------------------------------------------------------------
{netabare}(1) 雁淵ひかり (扶桑皇国=日本) 軍曹 接触魔眼 ※負傷した姉に代わり入隊志願
(2) 雁淵孝美  (扶桑皇国=日本) 中尉 絶対魔眼 ※配属前に負傷し長期離脱
(3) 管野直枝(愛称ナオ)  (扶桑皇国=日本) 中尉 超硬シールド
(4) 下原定子  (扶桑皇国=日本) 少尉 複合魔法視力 
(5) グンドュラ・ラル (帝政カールスラント=ドイツ) 少佐(※司令(隊長)) 偏差射撃 
(6) ヴァルトルート・クルピンスキー (帝政カールスラント=ドイツ) 中尉 マジックブースト
(7) エディータ(愛称パウラ)・ロスマン (帝政カールスラント=ドイツ) 曹長(※教育係)
(8) ジョーゼット(愛称ジョゼ)・ルマール (自由ガリア=フランス) 少尉 治癒魔法
(9) アレクサンドラ(愛称サーシャ)・I・ポクルイーシキン (オラーシャ=ロシア) 大尉(※戦闘隊長) 映像記憶能力
(10)  ニッカ(愛称ニパ)・エドワーディン・カタヤイネン (スオムス=フィンランド) 曹長 超自己回復魔法{/netabare}
--------------------------------------------------------------
※このようにウィッチーズの国籍分布は、日4、独3、仏・露・芬(フィンランド)1・・・の計10人で、各々そのお国柄を反映したキャラ設定になっています。

※なお、本作の開始時期は、 『ストライクウィッチーズ』(第1期)のラストに描かれた、宮藤たち第501統合戦闘航空団(通称“ストライクウィッチーズ”)によるガリア地域のネウロイの巣破壊・同地域解放(1944年9月)から間もなくの頃、という設定です。

※また、レビュータイトルにある「レニングラード」は、ソ連邦(ソヴィエト政権)時代の聖ペテルブルグの呼び名で、ピョートル大帝の名前にちなんだ「ペテルブルグ」から、ロシア革命の指導者レーニンにちなんだその都市名に改名されていました(ソ連邦崩壊後に再改名)。
そして、第二次世界大戦中の1941-44年、長期にわたるドイツ軍とソ連軍のレニングラード攻防戦が繰り広げられ、その中には本作に描かれた北海沿岸ムルマン(スク)への英国艦隊の補給作戦やドイツ軍の巨大列車砲グスタフ&ドーラの戦線後方搬入も史実としてあったそうです。


◆制作情報
{netabare}
原作          島田フミカネ&Projekt World Witches
監督          高村和宏
シリーズ構成      ストライカーユニット
脚本          鈴木貴昭、浦畑達彦、あおしまたかし、村上深夜
キャラクターデザイン  島田フミカネ(原案)、高村和宏
軍事考証・世界観設定 鈴木貴昭
音楽          長岡成貢
アニメーション制作   SILVER LINK{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

================ ブレイブウィッチーズ (2016年10-12月) ===============
{netabare}
第1話 佐世保の魔法少女? ★ 佐世保航空予備学校1年・雁淵ひかり(14歳)、姉の一時帰国、欧州派遣軍選抜試験
第2話 羽ばたけチドリ ★★ 北極海ネウロイ迎撃戦、絶対魔眼、ひかり出撃、BW来援、入隊志願
第3話 第502統合戦闘航空団 ★ ひかりの魔法力不足、ラドガ湖周辺の戦(ひかり/菅野/ニパ、剣一閃)
第4話 戦いたければ強くなれ! ★ ペテルブルグ軍集団結成、ロスマン先生の期限付き特訓、接触魔眼 ※オベリスク登りが◎
第5話 極寒の死闘 ★ ジョゼの治癒魔法、定子の博識、吹雪のペトロザヴォーツク戦(ジョゼ/定子/ひかり)
第6話 幸運を ★ ネウロイのゲリラ攻撃、対擬態ネウロイ戦(サーシャ/ニパ/ひかり) ※ペテルブルグの街の描写は◎
第7話 聖なる夜に ☆ ネヴァ河畔の氷床、ひかりの風邪、補給不足、サトゥルヌス祭、SW来援(エイラ&サーニャ)
第8話 君の瞳にぶどうジュース ★ ブリタニア船団護衛任務(クルピンスキー/ひかり/ニパ/菅野)、クルピンスキー奮闘・負傷
第9話 ブレイクウィッチーズ ★★ 補給路の危機、菅野&ひかり共同作戦(接触魔眼、剣一閃)、孝美の目覚め ※宮藤ちょい出
第10話 姉と妹と。 ★★★ フレイヤー(グリゴーリ撃滅)作戦、孝美BW着任、ひかり転属命令、姉妹の魔眼能力の優劣
第11話 やってみなくちゃわからない ★★ 作戦開始、列車砲グスタフ&ドーラ護衛・コア特定任務、魔導鉄鋼弾投下、真コア捕捉作戦
第12話 ひかり輝いて… ★★ 続き、グリゴーリ撃滅(剣一閃、幸運の一撃){/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)1、★★(優秀回)4、★(良回)6、☆(並回)1、×(疑問回)0 個人評価 ★★ 4.6

OP 「アシタノツバサ」
ED 「LITTLE WING ~Spirit of LINDBERG~」


============ ブレイブウィッチーズ (特別編)(OVA) (2017年5月) =========

全1話 ペテルブルグ大戦略 ☆ 3.5 ※第7-8話の間の日常回(エイラ&サーニャ活躍)

投稿 : 2024/09/07
♥ : 12
ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

魔法力が足らん分は精神力で補え!

原作:島田フミカネ&Projekt World Witches
監督:高村和宏
構成 :ストライカーユニット
アニメ制作:SILVER LINK.

原作(小説、漫画)未読。
前作1期2期、第1話視聴済。

WW2が勃発した頃の1930年代後半、地球上に人類の敵「ネウロイ」が出現。
本来の歴史では世界を二分し戦争をしていた人類は「ネウロイ」打倒のために一致団結します。
設定上は「地球」ではなく「地球とよく似ている惑星」での物語。
なお、この物語の設定は複雑なので詳細は公式などで確認してください。
第501統合戦闘航空団を中心とした物語であるストライクウィッチーズの続編で、今回の主役は第502戦闘航空団となります。
ストライクウィッチー1期はGONZO、2期はAIC(スピリッツ)、今回の制作OVAを手がけたSILVER LINK.、の制作ですけど、スタッフに大きな変更はありません。

物語はあくまでファンタジーですけど、登場する兵器はウイッチの特殊設定以外はWW2で用いられてたもので、ミリオタの方も十分に楽しめると思いますけど、設定考証に甘いところも多く、粗も目立ちますね(ガルパンや週末のイゼッタと比べて)。
登場キャラは女の子が中心なのでエロ要素もちらほらあり、ウイッチの動きはストライクシリーズよりもヌルヌル動いている印象です。

前作ストライクウィッチーズからの視聴推奨です。
EDは1990年に大ヒットしたLINDBERGのアルバム「LINDBERG III」の最初に収録されている「LITTLE WING」、知っている方は懐かしさが込み上げくると思いますよ。
てか、ReLIFEのEDも1990年代のヒット曲でしたけど、現役でヒットを知っている世代には嬉しい演出ですよね。

(10月7日追記)
ED聴いてから無性にオリジナルが聴きたくなって、家探ししたらやっとCDがみつかりました。
カバーもいいけどオリはやはり名曲!

第2話メモ
{netabare}放海軍制帽の腰が黒塗に変更されている。どっかから指摘があったな。
軍事考証がイゼッタより甘い。3DCGも迫力不足。
新聞で時系列のタネアカシ。
武器にも魂が宿るは神道の八百万の神思想からきた日本軍独特の武器に対する道徳観念。
「心を込めて撃てば必ず当たる!(銃の神と対話しろ)」『人間の条件より』
「チドリの声ちゃんと聞いた?」
海軍のエースパイロット坂井三郎氏の著書でも、搭乗機と心で会話するという箇所があった。
戦陣訓本訓其の三の第二の四
『刀を魂とし馬を宝と為せる古武士の嗜を心とし、戦陣の間常に兵器資材を尊重し、馬匹を愛護せよ。』
お、海軍ラムネうまそうだ。
姉が装備している化け物銃。見た感じ口径は20mm〜30mm級だけど、装填シーンがないからオートマチック。公式見たらS-18対戦車ライフルか。
頭身と比較したらホントでかい銃だ。なんか今期は対戦車ライフルが大当たり。
姉、絶対魔眼使用で消耗しきって戦線離脱。炎髪灼眼はもぉお約束だなー(イゼッタも)
姉の化け物銃に比べてひかりの装備は軽機関銃。
ところで、ひかりは姉の化け物銃撃ったことがあるのか?専門訓練しないと扱えないレベルだけど。
チドリのまともな訓練なしで実戦とか。
ひかり絶対絶命の危機で502の登場ですか、お約束の予定調和。
重体の姉の代わりひかりが502に入隊。姉の負傷はひかり入隊の伏線だったんだ。
ご都合主義だけど、姉が戦死するよりは後味はいい。
ストパンのキャラもボツボツ登場した。

10月17日追記
海軍なのでひかりのケツバットシーンを期待しているんですけど、まだかなー。{/netabare}

第3話メモ(酷評注意)
{netabare}結局、キャラ設定や場所を変えて501と同じことをやらせて展開を練り直しているだけかな。
こりゃストパンよりも面白くする気なら相当シナリオを練らないとだね。
しかし、いくら能力重視といっても、あれだけ階級差がある部隊は軍隊の常識なら編成できないだろうし統率が困難。
軍事組織設定だけ考えればタブータトゥーの方が常識的だった。(面白くはなかったけど)
士官(将校)、下士官、兵の序列は軍紀の根幹に関わる問題だし、多国籍軍では指揮命令系統が同じなら外国の上官でも服従が求められる。
しかしユニット装着して体力の限界がきたら目がかすむとか言って、高度10000mで普通に戦闘している設定も無茶苦茶。
与圧室のない旅客機に搭乗して高度10000mを飛行したら普通の人間はどうなるかな。
きっと高山病で死にますよ。
軍事常識や一般常識に照らせば奇異な設定だらけだけど、設定の陳腐さを吹き飛ばす面白い展開になるかキャラ萌えで楽しむかの分岐点だね。
シナリオは真面目に作られているから、ここなんとか工夫が欲しいところ。
それと、今期たまたま3DCGが俊逸なイゼッタも観ているからかもしれないけど、ストパンと比べても3DCGのショボさは目に余るかな。{/netabare}

第4話メモ
万策ryで1週遅れ。
序盤で放送落としたのは物語の展開的にどうしても痛いところ。
所謂、3話峠を越えて物語が伸びる丁度その回だからね・・
ストパンよりも面白ければいいけど、現段階では個人的に微妙なところ。
魔法、ミリタリー、スポ根・・観点の切り口にもよるけど、今期は良作が多いので相対的にも如何なものか?
{netabare}ひかりは何だかんだ言っても502に残るでしょう。
そうしないと物語が進まないし。
しかし、どうやって残すのかが見所だったけど、体育会系精神論で押し切ってしまったのはあまりにベタな予定調和だった。
無事502への残留を果たし、自分の能力「接触魔眼」に気づいたひかりの今後の活躍に期待しよう。{/netabare}

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なお、放送落ちは業界の構造的な問題が露見した結果であり、個々の制作スタジオへの批判は的外れです。
(上記根拠の長文は『ろんぐらぁいだーす』に移転。)

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第5話メモ「ひかりの脳味噌は筋肉で出来ている」
{netabare}ネウロイに気象操作の特殊能力設定とはおったまげた!
ここまで観た限り、面白いか否かは別にしてもストパンよりもストーリーが精錬されてきた感じで、つかみは段々と良くなってきた。
しかし、事故の多いテルミットの(ry

待ち望んでいたジョゼ神回だし、ここから復活して盛り上がってほしいね。
この回のED曲『LITTLE WING』ジョゼ&定子で満腹感がハンパない。
5話の3Dは格段に良くなったが、他作品と比べるともう少し頑張ってほしいかな。

それにしても脳筋娘ひかりが出撃すると絶対まともでは済まないな。
厄病神かw

しかし、毎年氷点下20度付近やホワイトアウトを味わう身としては、吹雪に対する設定が甘すぎだ。
まして銃が氷つくほどなら氷点下30度以下だろうけど、下半身がすっぽんぽんのジョゼ神や定子は寒いという感覚ではなく痛いはず。

あの寒気で素手でトリガーに触れるのもあり得ないだろう。
下手すれば指がくっついて離れなくなる。
まぁ制作スタッフは一度氷点下30度を味合えば、この設定の恥ずかしさが分かると思うが。

頭から雪に突っ込んだひかり(爆)は桃源郷を彷徨っている最中かな。
凍死寸前で眠気に負けて眠ると気持ち良くなるそうだ。(冬山遭難者から聞いた経験談)

ひかりをほったらかして自虐に走る定子にジョゼ神様から強烈な修正ビンタ!
ほへー!女神すぎるよジョゼー

つまらないことで愚痴ていると何故かカーヴェー2が出現w
ガルパンの雪中戦かよっ!叫びたかったがグッと堪えてみた。
でもなーあれなら凍死の危機は免れても、一酸化炭素中毒になるのだが・・

うん。ジョゼ神回だから全部水に流しておこうか。

定子のキャビア茶碗蒸し美味しそう。
でも、伯爵のキャビア無駄遣い料理だけは水に流せねぇw{/netabare}

第6話メモ「正座」
{netabare}ニパとサーシャ回。
今回、狭小空間のCG処理が良かったがトライスラッシュに何か起こったか?
ペテルブルク(サンクトペテルブルク)の街並みは綺麗に描かれていたけど、今は良くなったのかな。
私が訪れた当時はソ連崩壊直後で、曇天であったこともあるけど、工場煤煙が酷く建物がくすんでいたのが印象に残っている。
サンクトペテルブルクはロシアの京都だし、プーチン縁の都市でもあるから、きっと再建されているだろう。

EDはデレマスじゃないかw

本作はキャラ萌えと魔法+ミリタリーバトルを楽しむ作品であり、ネウロイの正体についてはストパン時代から散々議論がされているが、ガルパンの世界観やルール設定、艦コレの擬人化のように物語の進行に包括されているだけであり、アンノンな人類の敵という設定以上さしてこの考察に有意を感じない。

公式で明らかにしないのも、第3シリーズも考えているとか、今後の水平展開を睨んでの意味もあるのだろう。
設定でどれだけチートになろうが正体が何であろうが、今更興味がないな。
第2シリーズはジョゼが居ればそれでいい。
それに、502は501よりも設定が古い分、能力も保守的でそれはそれでいいと思う。{/netabare}

第7話メモ「苦しい時のストパン頼り」
{netabare}下原のすいとん見るからに不味そうだけど、戦時中のすいとんはあんな感じだったのかも。
ひかりが風邪で寝込んで、ニパと菅野が元気づけようとサトゥルヌスのサプライズプレゼントを企画したのは微笑ましい。

サトゥルヌスに振る舞う料理が毒キノコだったとはねw
毒キノコで笑うというのは俗説で、神経毒で顔が引き攣り笑っているように見えるだけだが、誰一人として命に別状はなかったようだ。

ところで、この回サーニャとエイラの登場は必要だったのか?
ネタに詰まっているようにも思えないが、さすがに人気取りが見え透いていてイヤミに感じるし、安直にストパンに頼らないでシナリオを組んで欲しいね。{/netabare}

次のレビューは気が向いたらします。

投稿 : 2024/09/07
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