イタリアでレストランなTVアニメ動画ランキング 2

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早速見ていきましょう!

65.0 1 イタリアでレストランなアニメランキング1位
リストランテ・パラディーゾ(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (188)
1144人が棚に入れました
舞台はイタリア。田舎からローマに出てきたニコレッタは、リストランテ『カゼッタ・デッロルソ』を訪れる。それと言うのも、幼くして両親が離婚し、母親が再婚する為に祖父母に預けられたニコレッタは、自らの再婚の為、成人するまで娘を置き去りにした母を恨み、彼女の再婚相手がオーナーを勤めるリストランテにやってきた。娘がいることを知らない母の再婚相手に、全てを話そうと機会を窺っていた。

そこで、ニコレッタは何とかオーナーの店『カゼッタ・デッロルソ』の見習いとしてに働き始めたが、そこは従業員全員が、老眼鏡着用が必須の紳士という店だった。老眼鏡紳士が目当ての女性客で連日予約でいっぱいのリストランテだが、ニコレッタもサント・クラウディオ・パラディーゾが気になり始める。

声優・キャラクター
折笠富美子、山野井仁、立川三貴、黒田崇矢、喜山茂雄、西松和彦、上田燿司、七緒はるひ、渡辺美佐、乃村健次、沢海陽子、岡和男、木村はるか、中原麻衣

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

こんな素敵なリストランテがあるなら今すぐ行きたい

ローマにある小さなリストランテ「カゼッタ・デッロルソ」を舞台に
老眼鏡着用で50歳以上という採用条件を満たしたシェフ、ソムリエ、
カメリエーレ達と、生き別れた母親を訪ねてやってきた二コレッタが繰り広げる、
しっとり落ち着いた全11話の群像劇。

OP、EDとも音楽&映像がおしゃれ。
キャラデザは作品のサムネの雰囲気とは違い、もっと繊細で表情豊か。
ローマの石畳の街並みや名所の数々も美しく、
登場する料理やドルチェもすごく美味しそう!
お店に到着するまでの路地を、歩いてる人の視点で映したカメラワークは
子どもの頃から大好きだった人形劇を観るときのような期待感があって良かった。

それと色彩設計がお見事! シーンごとのインテリア、小道具、
人物が着ている服の色などの配色の調和がすごくとれていて、
こういう部分に拘った作品が好きな自分としては、
それだけでもかなり気に入ってしまった。
観ている人が、作品の中で一緒に寛げるような感覚になれたとしたら
きっとこの色彩設計と、穏やかであたたかい物語の流れと口調のせいだと思う。

主な登場人物が、それぞれ個性豊かな初老の紳士7人っていうのも珍しいし
まさか彼らの癒し効果がこんなにあるとは想像したこともなかったよ(笑)
老眼鏡かけたおじさん?加齢臭が・・なんてそんなイメージは一気に消え失せ
「ローマの紳士は適度な色気も感じさせつつ、何をしても絵になってカッコいい」
「イタリアの男はスーツ姿でジェラート食いながら歩いていてもカッコいい」と
友人からさんざん聞いていたが、この作品でもそれはまさにその通りだった。
もちろん、アニメだからなおさらそう見えるのだろうけど。

歳を重ねた人にしかない奥行き、落ち着き、品の良さ、やさしさが
何気ない会話や動作、立ち居振る舞いから滲み出ていて、
自分も50代になったら、こんなふうになっていたいものだと真剣に思った。
今の自分がこのままいくと性格的にはクラウディオかフリオに近い感じだけれど
ルチアーノみたいなクールな渋さに、すごく憧れる。

スピード感ある展開や号泣するような感動はないけれど、じんわりホロっときたり、
日本だとジメジメになりそうな展開も、意外にさわやかだったり、
ちょっとしたイタリア語会話や日常のあれこれが学べたり、たりたりイタリア~ノw
リストランテが舞台にしては調理風景のシーンが少なかったけれど
その分、人物描写やストーリーに焦点を絞っていたのも特徴。
それでも、今すぐローマに飛んで、このお店に行ってみたい・・
そう思わせてくれる作品だった。

メガネ紳士萌えの人はもちろん、落ち着いた作品が好みの人や
寝る前にほっこりしたいなって時にもオススメだ。

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ここでちょこっと余談を。

イタリアの場合の飲食店の分類は、以下のようになります。

■リストランテ・・きちんとした食事ができる高級レストラン

■トラットリア・・リストランテよりは気軽に行けるやや大衆的なお店

■オステーリア・・ワインが豊富な居酒屋や郷土料理の店的な位置

■ピッツェリア・・ピザがメインの軽食屋

■バール・・カフェ。コーヒーやお酒、軽食向き

■ビッレリア・・ビールとおつまみが出される店

■パスティチェリーア・・お菓子やケーキの店。

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ちなみに、イタリアの中でも特に北イタリアは、男女とも歳に関係なく仕事を持つ人が多く
共稼ぎも当たり前なのだそうだ。
それでカトリック教という宗教上の理由と、離婚しにくい法律のおかげで
離婚率もかなり少ないらしい。しかし、その一方で結婚に拘らない同棲は多く
浮気も多いとか・・・さすが色男の多いイタリアというべきか(笑)
でも自分が知ってるイタリア人夫妻は、いくつになってもアツアツで
始終当てられっぱなし。ですw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

老眼鏡紳士の破壊力

舞台はイタリア。
その中でも大都市と呼べるローマにある、
小さなリストランテ『カゼッタ・デッロルソ』でのお話です。
※リストランテ≒レストラン。

主な登場人物はリストランテで働くおじさま方。
みんな物凄い紳士っぷりで、色気をこれでもかというほど感じました。
しかも全員、老眼鏡紳士ということで、世にも珍しいアニメ作品なのではないかと思います。
イタリーだけあってお洒落な雰囲気漂う作品でした。


~あらすじではないけどそれっぽいもの~
主人公は21歳女子のニコレッタ。
彼女はとある理由で田舎からローマに。
そしてこれまたとある経緯で『カゼッタ・デッロルソ』を訪れる。
21歳の女の子と40~65歳の老眼鏡紳士の皆さま。
この出会いが、物語の出発点であります。
ニコレッタは見習いシェフとしてここで働き始めるのですが、
その間に彼女はおじさまの一人に惹かれていきます。
そしてその気持ちは段々と大きくなっていき…。

恋愛群像劇とは少し異なりそうですが、
恋愛×群像劇と分けてみると何となく当てはまりそうです。
恋愛がメインのお話ではないので。
おじさま一人一人のエピソードもあったりして、なかなかに楽しめました。


老眼鏡紳士が魅力的。
私は男、なのに心惹かれる…!
内面から滲み出る魅惑のオーラ、圧巻です。
なんなのでしょう、これ。
正直、最初は女性向けなのかと思っていましたが、
全然そんなことありませんでした。
だっておじさまの虜になってましたもの、私。
推し爺はやはりクラウディオ。
冴えすぎてて、もはや羨望の目で見てしまいます。
彼以外のみんなもイケており、観てるだけで場違い感を感じました。


OP「マリーゴールド」 歌ーorange pekoe
ED「ステキな果実」 歌ーコミネリサ

OPは陽気な感じのおしゃれで明るい曲。
作品の雰囲気に上手くフィットしてました。
EDは作品を包み込むかのような優しい曲でした。
ピザの具でいえば、生地の役目みたいな。
コミネリサさんの歌っていつもそんな感じがします。
どうも伝わりにくくてすいません。
いや、表現がド下手で、の方が正しいですね。



なんだか安心して観れる作品でした。
良い意味で話に大きな起伏がなく、
スパイスを加えすぎない、まさに視聴者に紳士的な作品でしたね。
それに、ニコレッタとおじさま方の日常を観てるだけでほっこりとしました。

あなたも老眼鏡紳士に魅了されてみてはどうでしょうか。
ローマのとある小さなリストランテで素敵なおじさま方が来店をお待ちしていることでしょう。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 25

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ボナセーラ 【buona sera】

漫画原作。
非常に特殊な題材で、言葉は悪いですが、ぶっちゃけてしまえばオッサン・・・いや、じじぃ萌えアニメと言えます。
ローマのはずれにあるレストラン(イタリア語でいえばリストランテ)で働く老紳士達のあれこれを描いた群像劇。
齢50歳超えといえど、さすがはイタリア紳士。シュッとしててスマートな立ち振る舞い、包容力を滲ませる落ち着いたオーラは確かに魅力的です。
そんな紳士を眺めて、ほぅ~・・・とするんでしょうね、視聴者は。
フェチはフェチなんでしょうが、経験を重ねた男がもつ色気を丁寧に描いた作品ともいえます。


ストーリー自体はそんなに起伏があるわけではありません。
主人公(二十一歳♀)を中心に、妙齢のいろんなタイプの男性が関わり、その人柄や生い立ち、人間関係を見せていくというもの。
それぞれ十人十色の生き様があるわけですが、各エピソードには恋が密接に関わってきます。
若者が経験する初々しい恋ではなく、大人の恋。
別に卑猥な意味ではなく、なんといいますか・・・人間、いくつになっても愛だの恋だのには興味が尽きないんだなぁーと実感させらるとでも言いましょうか。
情熱的なイタリア人らしい、シックな色恋沙汰が描かれています。

原作者はオノナツメ。
非常に特徴的なキャラデザインが見る人を選びそうですが、実に”目ヂカラ”と色気ある風靡な画風。
作画に関していえば、オノナツメ絵の再現度は高く、作品の魅力に華を添えています。いい仕事しています。


視聴ターゲットは明らかに大人の女性。
ゆえに、女性視点からみた萌え要素に富んだ創り。
寛容で理知的でスマートで紳士。そんなキャラを愛でる作品になっています。
現実にはなかなか居ないですが、これぞ理想像なんでしょうね。
さすがに、共感や感情移入はできませんでしたが、なんとなく理解はできます。

うん、うん、勉強になるなぁ。
こんな歳の重ね方、したいものだと思ってみたり(^_^;

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

65.2 2 イタリアでレストランなアニメランキング2位
ミスター味っ子(TVアニメ動画)

1987年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (90)
430人が棚に入れました
味吉陽一は中学生でありながら、母親と一緒に日の出食堂をささえる名料理人だ。ある日、味皇こと村田源次郎が食堂に現れた。陽一から出された「特製超極厚カツ丼」を食べた味皇は、その美味しさと創意工夫に驚く。 味皇ビルに招かれた陽一は、ひょんなことからイタリア料理部主任丸井とスパゲティ勝負をすることになる。陽一の斬新なアイディアを盛り込みながら食べる人のことを思って作られたスバゲティに丸井は負けを認める。そして、陽一とライバル達との料理の新しく美味しい味を求めた勝負が始まるのだ!!「週刊少年マガジン」に連載された寺沢大介のコミックをアニメ化。,「講談社漫画賞」を受賞したグルメ漫画が原作の料理対決アニメがCS初登場!天才料理人・味吉陽一が美味を求めて勝負に挑む!

キリン  さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

おいし~よっ

おなかが空くアニメ

グルメアニメのパイオニア的存在

当時、小学生の頃
「グルメアニメなんておもしろいのか?」
という気持ちで観ましたので
『おもしろい』がギャップ効果で
『ものすごくおもしろい』に昇格しました。

天才料理人ミスター味っ子こと味吉陽一が
味皇と呼ばれるじーさんと出会い
味皇料理会に招かれる。
ライバル達と味勝負を繰り広げ
知恵と工夫を凝らした料理で
味皇、審査員達を驚かせ
その道を極めて行くというストーリー

何と言っても、書かない訳にはいかないのが味皇のじーさん
日本料理界の重鎮を担う凄く偉い人です。

TV番組のグルメリポートなどは
どうしたって視聴者に味は伝わらないです。
そこで
料理を作る工程を観せたり、
材料の説明をしたり、
完成品の外観で味を想像させます。
そして重要なのがグルメリポーター
実食して
如何にリアクションして
如何にコメントして
美味しさを表現し、伝えることが出来るかに
かかっています。

それで言うと味皇は
アニメという最大の武器を使って
最高級のリアクションをして
美味しさを伝えてくれます。
これは、もうヘタにここに書くより
観て頂いた方が良いと思います。

私は私が知る限りの
数あるアニメ作品の全じーさんの中で
味皇のじーさんが
一番カッコ良いじーさんだと思っています。

『味勝負!』とか『味頭巾』とか
とにかく演出が、なんて言うか『粋』なんです。


OP、ED共に歌も良くって今でも時々カラオケで歌いますね。


子供だった私は『ミスター味っ子』で得た知識を
何とか活かしたいと思い
台所で晩ご飯を作っているお母さんの後ろに立ち
「違う!高温と低温の油で二度揚げするんじゃ」
「ちゃう!スパゲッティって言うのは・・・・」
とか自分は作ったことも無いのに
ごちゃごちゃ言ってました。
だいぶ、うっとうしかったと思います。
とうとう最後に母は
「うるせぇなアンタはもう!!!あっち行っとかれぇ!!!
もう食うな!!!!!!」
とカンカンに怒っていました。



「精進せいよ」

投稿 : 2024/11/09
♥ : 19

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

リアクション料理バトル漫画の原点。アニオリのどんぶり兄弟は必見。

 料理バトルの原点が「味平」なら、インフレするリアクション芸といえば本作が原点と言っても間違いないだろう(原作はそこまで過剰じゃない)。本作は原作とはかなり異なるアニメ化作品の好例として激烈なリアクション芸が有名だが、全99話を見ていくと後にGガンなどを撮ることになる今川監督の特徴が本作でも輝いているのが見えてくる。


 今川監督といえば他作品ではありえないブッ飛んだ描写がわかりやすい特徴だが、作品をちゃんと見ていくとそれだけの人ではないのが見えてくる。その一つが性癖なショタ好きな点だろう(ショタの元ネタな正太郎が出る鉄人28号もやってる)。本作でも男の娘で双子などんぶり兄弟、ウィーン少年料理団、なによりどうしてこうなった…な中江君などなど、監督好きっすねぇ〜ってのが透けて見える。


 更に重要なのは格好良いオッサンや爺さんの増量と、作品の中心に料理への、いや食べる相手への愛をよりハッキリと置いた点だろう。丸井のおっちゃんは原作とは全然違って殆ど義理の父親といっても良い大切な存在になっていく。また「ドドンガド〜ン」な香山さんなんか原作では一ボスだったのが嘘のような活躍ぶりである。そしてなにより大きいのは味皇のじいさんだろう。


 原作では陽一を成長させるため最後の壁となる味皇のじいさんであったが、本作のラストでは全然違う超展開となる。最初と最後が一つになり、最後のリアクションが、そして人の心の輝きが多くの登場人物たちの瞳に刻まれた時。料理とは利他の行為、即ち愛の象徴そのものとして描きたかった監督の想いが伝わってくる。ケレン味と愛の人、それこそ今川監督である。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 15

ダークフレイムマスオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

大好きですが・・・アンチで否定してみます

リアルタイムで観ていた世代です。
まさに90年代といった感じがぷんぷんしてますので
いまさらお勧めはまあできません。

ギャグ、スポ根、ぶっとんだ内容、どれも
いまじゃ爆笑です。大体この漫画とおいしんぼが
グルメじゃなきゃだめみたいな風潮になってたんで(90年後半)
パスタはアルデンテじゃなきゃダメとか偏った知識植え込んでたんですよ
(私、小学生でした)

確かにうまいですけど、アメリカ人の友達のお袋の味って学校給食のソフト麺なみのやわらかいパスタに缶詰のミートソースだったりすんです。

なにがいいたいかって?

結局どんなうまいものだって、隣で誰が食べたか。そしてそのとき何したか・・・
それがずーっと記憶にのこんですよね。のこる=うまいなんです。
地元の牛って最近じゃあ高級扱いされたんですが、子供のころは普通のレストラン並みの値段だったんです。
親父に中学ん時連れて行ってもらったら400gで3000円だったんです
確かにおいしい肉でした。

10年後また食べたくなってそのレストラン行きました。
価格が400gで10倍でした。
まあその当時余裕あったんで注文して食べました。
びっくりするぐらい普通なんですよ。(大田原牛とかいう牛です)
うそだろって・・・
料理なんてそんなものなんです。(そこが品質さげたとかじゃないんです)
一人で食うのより、誰かと食べたそれ自体が味覚の記憶なんです。

・・・リア充はこの点だけでいえば、非リア充に比べたら人生勝ってるといえるわ。。。悔しいですが一緒に食べるって=一緒に○○やる、一緒に寝るぐらい重要な要素なんですよね・・・

それがこの漫画たちに対する私の30年経った答えですね。

小学生のとき部活で打ち上げで食べたジンギスカンって
笑っちゃうぐらい安い肉だろうけど
今でもほんっとわすれらんないんだよな~。

飲み屋で失敗して歌舞伎町で夜中の味源の味噌ラーメン本当に記憶ないぐらい飲んでたのに味だけはおもいだせるんだよな~。

唯一ほめられるのは、色んな知識あったほうが
自分で作るときには便利でした。それぐらいかな・・

食べるのに熱いので。。。完讀謝謝

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13
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