イジメで魔法少女なおすすめアニメランキング 3

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月22日の時点で一番のイジメで魔法少女なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.6 1 イジメで魔法少女なアニメランキング1位
魔法少女サイト(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (396)
1489人が棚に入れました
学校でクラスメイトからのいじめを受け、家では実の兄からの虐待に耐える日々を送る中学生の朝霧 彩(あさぎり あや)。いつも死ぬことばかり考えていた彼女は、ある日、不気味なWEBサイト「魔法少女サイト」と出会い、魔法の力を秘めた”ステッキ”を手に入れる。彩は魔法の力を手に入れたことで、同じくステッキを持つクラスメイトの奴村露乃(やつむら つゆの)、そして他の“魔法少女”とともに苛烈な運命に巻き込まれていく――。

声優・キャラクター
大野柚布子、茜屋日海夏、鈴木愛奈、芹澤優、山崎はるか、岡本信彦、鈴木達央、中尾隆聖、安里勇哉
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

過酷な運命に翻弄される魔法少女たちの行き着く先

アニメーション製作:production dóA、
監督:松林唯人、シリーズ構成:伊神貴世、
キャラクターデザイン:渋谷秀、
音楽:井内啓二、原作:佐藤健太郎

魔法少女まどかマギカから広がったダーク系・魔法少女ものの作品。
設定としては魔法少女育成計画に近い印象。
不幸を背負って生きてきた少女が、ある日サイトによって
ステッキによる魔法少女の力を手に入れ、
様々な争いに巻き込まれ、翻弄されるという物語。

4話まで視聴した感想だが、物語の端々から陰惨なシーンを喜んで描写する
というような気持ち悪さが滲み出ている。
そして、最初の設定やステッキの能力などが、もう使い古されたネタばかりで
面白味がないため、より惨たらしくインパクトのある方向に
持っていくような気がする。
WEB連載から週刊少年チャンピオンに移籍したということで、
本流から大きく外れたところにある作品というのは理解できるが、
この後、よほど上手くやらないと、ただの趣味の悪い、
物語として成立しないような作品になりかねない危うさを孕んでいる。

ただ、こういう「バトルロワイヤル」のようなストーリーの能力モノは
案外、継続して視聴できてしまえるというのはある。
今後の展開にもよるが、おそらく最後まで見てしまうだろう。

5話~12話レビュー
{netabare}結論から言うと、危惧していた通りの展開になってしまった。
まどマギの形をとっただけで、より陰惨でインパクトのある
ストーリーにしようと考えているだけなのが透けて見えてしまう。
何を目指しているのか、よく分からない。

いちばん良くないのが登場人物の気持ちや心情が
致命的に描けていないということ。
これは私が物語を鑑賞するときの大前提なのだが、
どんな世界の人間であっても、その背景をしっかりと考えて、
「人間」を描いてさえくれれば、物語に入っていくことができる。
しかし、この作品においては、そういうことを
最初から放棄しているようにしか見えないのがとても残念。
多くのキャラの行動原理が分からない。
テンペストを防いだり、サイト管理人を打倒するという
最終目標は共通しているものの、
それ以外の面で一緒に戦うなんてとても無理だと思えてしまう。

例えば、私がいちばん引っかかるのは、魔法少女を殺しまくった
潮井梨ナが簡単に仲間になってしまうこと。
こんな自分のことしか考えない奴と共闘なんてできるわけがない。
もし共闘させるのだとしても、それなりの過程が必要。
それをすっ飛ばして、軽いお調子者の潮井梨ナが仲間になるのを
簡単に受け入れる展開は、どう考えても無理だと思う。
また、にじみんが簡単に彩の兄にだまされてしまう展開にも
首をひねった。復讐に燃えている人間が、
あまりにも簡単に秘密を打ち明けてしまう。
もう少し、それらしいストーリーがないと納得できない。

結局、この作品がやりたかったのは、兄のような強烈なキャラを出して、
インパクトを与えたいだけなのだ。
全話を通して、計算しつくして構成されたまどマギとは比べるまでもない。
露乃が自分の身を挺して仲間を助けるところも、
あまりにもとんでもない展開だった。これでは感動することはできない。
{/netabare}

全話を通してのレビュー
まどマギという魔法少女ものとしては飛び抜けた作品があるので、
同じ方向性のものはやり方が難しいと思う。
より陰惨で過酷な運命を描くのは構わないのだが、
キャラの行動や考え方の描き方が浅すぎるため、
色々なところで引っかかってしまうのが残念な部分だった。

ステッキやソウルジェムのような手法は、
まどマギはもちろん、ハンターハンターのクラピカの
エンペラータイムの能力も思い出した。

良かった点は、あまりにもダメな主人公の朝霧彩が
少しずつ成長して強くなっていくところ。
ステッキの使用すらためらっていたが、{netabare} 最後には仲間を助けたり{/netabare}
(ここの描き方も突っ込みどころ満載なのだが)、
強い決意が見えた点は面白かった。
また奴村露乃との友情関係の描写も悪くはなかったのではないだろうか。
酷評になってしまったが、2期がもしあったなら観てしまうかも。
何となく観てしまえる作風なのだ。
こういう方向性のアニメがいくつも企画されるのは、
製作側の考え方としては、分かる気がする。
(2018年6月18日初投稿)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 52
ネタバレ

dbman さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

胸糞注意

原作:漫画(週刊少年チャンピオン)/魔法少女、ダーク・ファンタジー/全12話/アニメーション制作:production dóA

原作は未読。あらすじにもあるように序盤はイジメ描写から物語がはじまるので胸糞注意。

大きな声で言うべきことではないが、こういったダークな要素の強い作品は好物とあって全12話をぶっ続けで一気に完走。{netabare}登場するキャラクターもざっくばらんでそれぞれに個性があり、なかでも彩は主人公らしく応援したくなるようなキャラだったし、その兄貴はクソっぷりがイカしていました。(デスノ・月を極悪にした感じで)

ただ、作中では不可解なシーン・演出面で雑に感じてしまった箇所が幾つかあり、見せ場と思われる場面が陳腐なものに。最初に感じたのは、第2話中盤で潮井梨ナとの戦闘シーン。ここで彩は、相手を殺したくないとステッキを使う事を躊躇しながらも、あっさりとステッキ使用。全体を通して演出おかしくね?と突っ込んでしまったシーンが多々見られたのが残念だった。

制作会社を軽く調べたところ、「production dóA」は、Wikipediaにはまだ登録されていない新規? のアニメ会社の模様。

かなり辛らつ気味になってしまうが、物語としてもどこかで観た事があるような展開や設定も多かった印象。似ているなんていう作品なんて星の数ほどあるのでさして問題とは思わないが、同じジャンル・魔法少女系の作品と似通っているというのはあまり美味しくは頂けない。

ちなみにラストでのクソ兄貴がウホッされる結末は良かったw プライドの高い彼にとってはこの上ない制裁となったことでしょう。

原作を読んでいないので、あくまでこのアニメに関しての評価になるが、色々と残念な部分が多かった一作でした。ただ、一気に完走してしまったという事実からも結局は楽しんで観ていたことも間違いないので、もし続編が制作されたらきっと視聴している自分がいると思います。


▼キャスト
朝霧彩:大野柚布子
奴村露乃:茜屋日海夏
潮井梨ナ:鈴木愛奈
穴沢虹海:芹澤優
雫芽さりな:山崎はるか
雨谷小雨:原由実
燐賀紗雪:M・A・O
泉ヶ峰みかり:本渡楓
水蓮寺清春:松井恵理子
滝口あさひ:Lynn
朝霧要:岡本信彦
美炭貴一郎:鈴木達央
サイト管理人漆:中尾隆聖
サイト管理人弐:悠木碧
サイト管理人捌:キズナアイ
直戸圭介:安里勇哉{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 25

sMYVP12210 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

名作アニメの予感 だったけど。。どうなった

原作しらずに1話チェック。
ズバリ イジメしかえしアニメ。と理解した。

視点はいじめられる側で、ヒロイン。かなりえぐい状況におかれているようす。
1話としてはがっちり視聴者とらえられたと思う。そのくらい見入ったし、今後に期待して視聴続けます。

★★視聴完了したので追記

6話くらいまでは、まあ最初の印象通りで展開したが、7話くらいから脱線というか、脚色が変わりだした。
魔法を使えるはずの女子たちがワラワラで始めるんだけど、なんか魔法描写が少ない。それもそのはず、魔法ステッキをほとんどの女子が敵さんに奪われていて魔法が使えない状態w なんだこれw

最後はまあ一応収まったな感があったけど、なんかだいぶ最初の印象から変わっちゃったなアニメでした。

おもしろくないことはないですよ OPはなかなか良曲。よく聞いてます。

あ、そういえば、ヒロインのしゃべり方、性格は大嫌いです、イライラする!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 8

67.6 2 イジメで魔法少女なアニメランキング2位
ViVid Strike!(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (242)
1282人が棚に入れました
孤児院で暮らす少女、フーカとリンネは、貧しい暮らしの中でも明るい未来を夢見て暮らしていた。
しかし数年後、リンネと離別して孤児院を出たフーカは苦しい生活の中で荒んだ暮らしを送っていた。
そんなある日、不良との喧嘩で負傷したフーカを救った少女がいた。
少女の名はアインハルト・ストラトス。挌闘競技選手である彼女との出会いが、フーカの運命を変えてゆく。

声優・キャラクター
水瀬いのり、小倉唯、水橋かおり、能登麻美子、上坂すみれ、喜多村英梨、福圓美里、伊藤かな恵、斎藤千和、佐倉綾音、阿澄佳奈

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

何ていうか、普通に面白くて次回が気になる。

作中の競技、ストライクアーツで少女たちがガチで殴り合ってます。
とりあえず、経験上わかることは頭を蹴られると痛いです。(痛いだけじゃない、脳震盪で意識飛んだ人も実際に知っています。)

2016年12月19日時点で、特番が残っているようですが一応本編終了のようなので「観終わった」ということにしてレビューを書いています。

まず最初に断っておくと、私はリリカルなのはの他のシリーズ作品を観ておらず本作が最初の視聴となります。

で、まあ本作ですが過去のシリーズの登場人物がたくさん出てきているようではありますが、「本作のメインストーリーを理解する」という上ではそれは特に障害ではなかったと思います。

作中オリジナル競技のストライクアーツについても魔法力的なもので打撃効果を高めたり、謎の安全システムによって危険度が下げられたりはしているようですが基本的には「打撃中心の総合格闘技」という理解で良さそうです。

で、本作なんですがストーリーの作り方は基本的に格闘技系の少年マンガのそれですね。ライバルとの因縁、ちょっとした行きがかりで入門、同門の仲間との練習、師匠の導き、etc.

女の子ばかり出てくるという点を除けば、普通に王道の熱血スポ根ものと言えます。わりと手堅く作られていますが熱めのストーリーでそこそこ楽しめる良作と言えます。本作が魔法少女ものかって聞かれると、違うと思います(笑)。

私的にはブラジルの格闘技であるカポエイラ(蹴りおよび回避が中心)を約10年、ロシアの格闘技であるシステマ(攻撃はなんでもあり+呼吸による早期回復など)を若干経験しているので、彼女たちほどガチガチに痛い思いをする機会はほぼないにしてもなんとなく共感できる部分もあり毎回楽しんで視聴していました。

シリーズの他作品も観ると、また別の楽しみ方もあるのかもしれません。が、とりあえず本作だけでも過去のシリーズ作品でのエピソードの片鱗などもうかがわれてわりと面白かったです。

最後に、作中での「いじめへの報復」について:
行使できる実力があって周囲に止める人間もいなければ、むしろ本作の描写がリアルに近いんじゃないかと思う(やって良いとは言ってない)。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 41

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

悲しみの記憶は勇気の種になる 希望の光 貫いて

2016年放送のテレビアニメ 全12話 OVA3話

原作 都築真紀 監督 西村純二 制作 セブン・アークス・ピクチャーズ

なのはシリーズの第五弾となるようですが、
タイトルからは「魔法少女なのは」は消えて続編ではありますが主人公は変わりました。
シリーズで中心人物だった「なのは」と「フェイト」は登場せず、
前作「魔法少女なのはViVid」の主人公「高町ヴィヴィオ」は準主役級または脇役止まりです。

フーカ・レヴィントン CV水瀬いのり 
リンネ・ベルリネッタ CV小倉唯 

孤児院出身の二人の少女が主人公となる格闘アスリートストーリー。

タイトルから魔法少女が外され、所属も「ナカジマジム」と言うことで、
ほぼ、美少女格闘スポコンアニメになっています。
総合格闘技つまりキックボクシングの進化系ですが、
寝技や投げは少なく、パンチ偏重のようです。
格闘系にはあまり詳しくないので分かりませんが。

孤児院と言うことで虐げられた過去から這い上がる努力と根性物で、
梶原一騎の作品へのリスペクトがこの作品の真髄かとも思います。

「タイガーマスク」「あしたのジョー」「キックの鬼」「空手バカ一代」などですが、
その後のK-1などの総合格闘技とストリートファイターなどの格闘ゲームも、
視野に入り、ネタは十分だと思います。

それを魔法少女風ファッションの10代美少女に行わせるというアイディアは、
そのうちやるだろうと予測していた人も多かったと思います。

この作品は四角いリング内のファイトという選択で、70年代スポコンものの流れです。
少女と言うことでコメディ、お色気、ゆとり、などの可能性があったと思いますが、
梶原一騎風一本に絞ったようで、個人的にはちょっと微妙かなという感じです。

可能性があるジャンルなので、エロゲキャラではなく、現代少女キャラで見たいと言う希望です。

なのは系を期待すると肩透かし、スポコン系として観るとキャラデがかみ合わない、
やっぱり、なのはのスピンアウトとして楽しめればと思いましたが、
「魔法少女なのはViVid」と同様にイマイチ合いませんでした。
レビューを見ると比較的好評のようなので、魔法少女と思わずスポコンと思って観れば楽しめそうです。
ただ、リングの上での魔法少女ファッションは心震わせるものがありました。

わたし個人としては「劇場版魔法少女なのは」に期待と言うことで。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 31
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

男前ヒロインの肉弾戦、再び!・・・でも「なのは無印」&「A's」には劣る

都築真紀氏原作の「魔法少女リリカルなのは」シリーズの最新作、ということで視聴してみましたが、内容自体は相変わらず・・・ですね。
作画は最近のアニメにしては余り動かず、エフェクトなどの工夫も余りない感じで、低予算?だったのかも知れませんね。
でも、たとえワン・パターンと呼ばれようとも、シナリオ&設定の突っ込みどころが多かろうとも、ひたすら「なのは」シリーズに視聴者が期待するモノを、狙い外さずぶち込んでくる制作姿勢は流石と思ってしまいました。

本作を見てるうちに、無性に「なのは」シリーズの第1作(無印)から第2作(A's)までを再視聴したくなって、見終わって直ぐに無印の第1話を見てみたのですが、そのOP「Innocent Starter」を聴くだけで何だか燃えてきました笑(こういうのが本当の名曲ですね)。

本作が面白いと思った方は、是非、「なのは(無印)」そして「なのはA's」(※シリーズ最高傑作)を視聴してみて下さいね。(劇場版2本もお勧めです)

因みに「なのは」シリーズ(初期の2作品)の三人娘で、私が一番好きなのは「はやて」ですが、本作は彼女に相当するキャラがいなかった点が残念でした。

{netabare}※「なのは」役 → ヴィヴィオ+フーカ
※「フェイト」役 → リンネ
※「はやて」役 → なし{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


========= ViVid Strike! (2016年10-12月) ========

{netabare}第1話 フーカ・レヴェントン ☆ ※これだけでは何とも・・・
第2話 ナカジマジム ☆
第3話 挑戦 ★
第4話 リンネ・ベルリネッタ ★ 4年前の出来事
第5話 ウラカン ★ 続き、フーカの決意
第6話 ウインターカップ ★ 大会開始、ミウラvs.リンネ
第7話 高町ヴィヴィオ ★ ヴィヴィオvs.リンネ
第8話 勝者と敗者 ★★ 続き ※なのは1期(なのはvs.フェイト)がフラッシュバック
第9話 再会 ★ リンネvs.フーカ
第10話 雨 ★ 続き
第11話 撃ち抜く一撃(ストライク) ★ 続き
第12話 繋いだ手の中に ☆ 続き、後日譚{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)8、☆(並回)3、×(疑問回)0 個人評価 ☆ 3.9


OP 「Future Strike」
ED 「Starry Wish」

投稿 : 2024/11/16
♥ : 23

64.3 3 イジメで魔法少女なアニメランキング3位
AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜(アニメ映画)

2013年4月13日
★★★★☆ 3.7 (224)
1084人が棚に入れました
佐藤一郎は「普通」の男子生徒として、高校デビューに成功したはずだった……。
ある晩、忘れ物を取りに行った学校で不可思議な女の子“青の魔女”と出会い、彼の教室での立場は大きく変わってしまう。
魔女の正体は、一郎のクラスメート・佐藤良子だったのだ。
彼女は本物の魔女なのか? それともただのコスプレ女子なのか?
さらに良子に触発されて、クラスに潜伏していた<妄想戦士(ドリームソルジャー)>たちも次々と名乗りを上げ、一郎を巻き込んでいく……。
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

只の中二ラブコメじゃない! (`・ω・´)キリ   「生きる事は戦う事」(By 真紅)

原作:田中ロミオ氏によるラノベ  未読

本編:83分

ジャンル:イジメを題材にした中二病の学園青春ラブコメ

2013/10月初旬、レンタルされ始め、前知識なしに視聴しました。

TVのCMを見た感じでは、バトルファンタジー系かな~って思っていたら、全然違ってましたw

序盤の印象とか設定が『中二病でも恋がしたい!』と同じでした。
でも、中盤からは結構シリアスで重たい内容です。

調べたら、この作品は『中二病でも恋がしたい!』より以前の2008年7月に刊行されているので、真似した訳ではなく、むしろ「中二病でも~」の方が 面白おかしくライトに作られた感じ。


主人公は、元中二病で、高校デビューに成功した
佐藤 一郎 (声 - 島崎信長)

ヒロインは、常に無表情を貫いて、人目を気にずコスプレする完璧な中二病
佐藤 良子 (声 - 花澤香菜)

ホント、設定は「中二病でも~」とそっくりです。

内容は、クラスの中で オタク達 ドリームソルジャーと、そうでない一般リア充達と派閥ができ、
中二の佐藤 良子がリア充たちにイジメられる・・・と云うもの。



感想としては、面白かったです。

ここからは視聴後の感想
{netabare}
 一郎が良子に、突然キスされて戸惑い、それ以降意識して恋心に変わって行く所は、見てて良かったです。
高一の一般男子が、ちょっと可愛い女の子に突然キスされれば、
「惚れてまうヤロー」です^^(BY チャンカワイ)

途中、一郎が山本に暴力を振るわれてる腐女子を庇ったシーンは カッコよかったですね!^^


学生のうちは中二病でも構わないけど、良子のような重度な中二では、社会に出た時、通用しない。
きっと一人 寂しく 引きこもりになってしまうかも。
だから、学生の内に整理し、少しでも更生しなくてはいけない・・・
そんなメッセージが入っている作品に感じました。

あと、終盤の屋上に机を積み上げた神殿だけど、ありえなかったですね。
あんなの一人で何日かかるんだ?ってな大きさで、せっかくここまでリアルっぽかったのに、ちょっとファンタジーが入った感じで残念でした。

この神殿で、自殺しようとした良子を助けるために、吹っ切って殻を破った一郎の姿はカッコよかったです。

その後のクラスが、ドリームソルジャー大半に染まったのには、フィクションだな~っと・・・^^;

ラストの良子の制服姿は可愛かったですね~^^

最後になって、サブタイトルの〜魔竜院光牙最後の闘い〜の意味が分かりましたw ^^;

{/netabare}


ここからは、いじめに関する個人的な意見です
{netabare}
自分は 中学1年の時、軽い いじめる側、される側の両方経験済みです。

もういい歳した社会人なので思う事ですが・・・

作品中、イジメする人達を見てると、当時を思い出し、イライラして頭に血が登ってくる。
こういうの見てると、イジメする奴等は なんて弱くて情けない人間なんだろう・・・って、自分も含めいつも思う。

集団で、周りに順応できない人や、気に入らない人、自分より弱い人を見つけ、傷つけてストレス発散とか

参加しなくても、それ見て笑って楽しめる人も同罪です。

される方の気持ちを考えたら・・・
自分がその立場だったら・・・
そう考えたら絶対できない筈なのに。

「仲良しこよしをしろ」とは言わないけど、
せめて「こう言う人もいるんだ~」って云う寛大な気持ちで見守ってあげて欲しい。

だから、今の教育に
大らかに、心の広い人間に育つよう、小学校低学年から・・・いや、幼稚園からでも教育して欲しい。

相手を思いやる気持ち等
学校には、もっと道徳心を養う授業に力を入れて欲しい って思います。

「やられたら やり返す 倍返しだ!」
これは やっちゃ駄目 悪循環です。
やっていいのはスポーツの世界だけにして欲しいです。
{/netabare}


「生きる事は戦う事」
ローゼンの真紅の言葉を思い出しました。

この作品は、中二からの更生や、いじめを扱ってるので、今の中高生にリアルで見易くなっているので、
多くの中高生に見て、議題にして欲しいですね。
(年頃の子供がいる自分には、ゆとり教育するより、中学、高校にも道徳の授業を取り入れて欲しいと考えます)

勿論、社会人になった人にもオススメです。

あにこれの評価が、59,6点で、低いんですが、
個人的には もっと評価されていいと思いました。

自分、3回繰り返し見ちゃいました!(=´ω`)ノシ 



主題歌「僕らのセカイ」 歌 - CooRie



最後に。。。

EDテロップ中は飛ばさないでね!
あと、ED終わった後も ちょいありますw


それと
花澤さん活躍し過ぎw

ちっちゃい子鳩ちゃん 可愛いw

ドリームソルジャー クラスにそんなにいないよね?^^;

投稿 : 2024/11/16
♥ : 51

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

巷で話題の流行り病(?)、中二病を扱いつつも“スクールカースト”“クラス内ヒエラルキー”に切り込む鬱アニメ!

なぜか近頃の青春ものアニメではヒロイン、または主人公の男の子が【極度の中二病】という作品が目立ちます
本来であれば「中二病」という言葉は思春期独特の繊細な感覚のうち、あえて奇行のみをピックアップして「痛いw痛いw」と笑い話のネタにしていたものですが、いつの間にやら「マンガやラノベの読み過ぎ」と極度の妄想設定にドップリ浸って“人目もはばからず痛いことをする人”を指す偏った使い方をされるようになってしまいました


今作はタイミングこそ今まさにの“空前の中二病ブーム”に乗っかるカタチになってしまいましたが、原作が発表されたのは2008年、と昨今一連の中二病を取り扱った作品達よりも遥か過去に発表されているのが注目どころです
その原作とは『人類は衰退しました』で知られる田中ロミオ先生の完結済みの長編
発表当時、オイラの友人から「これは新しい!」と薦められたのを記憶してます
ちなみに今作では「中二病」という単語は一切用いられてはおらず、極度の妄想設定に浸った者達を<妄想戦士(ドリームソルジャー)>と呼称してます










とある事件をきっかけに家族とよそよそしい関係になってしまった少年、佐藤一郎
過去を清算し、華々しく高校デビューしたがクラスにはなぜか入学以来一度も登校しない同姓の女子、佐藤良子がいた
ある日、夜の学校に忍び込んだ一郎は偶然にも魔法使いのコスプレをした良子と出会う
良子は自らを異世界から来た「リサーチャー」と名乗り、自分が作り上げた妄想設定に浸りこんでマトモな会話にならない
一郎はそんな良子を変わり者と思いつつも尊重してやり、この出会いをキッカケに登校するようになった良子の面倒を見てやることになる
しかし一郎のクラスの実に半分が妄想戦士であり、「コスプレや話し方が気に喰わない」とクラス内の一軍グループ(最も華々しく憧れの的となっている集い)と対立した妄想戦士達は吊るし上げられることになってしまいます
派閥化したクラスの中で、尚も我を通す良子には陰湿なイジメが続き、やがて良子を庇う一郎にもその手が及んで・・・










さて、中二病ブーム以後の作品達は基本的にはラブコメの体裁を取っており、あくまで中二病を面白おかしく描いております
しかし今作で扱っている中二病は“本当に痛いということ”“空気を読まないということ”“人と違うということ”とはどういうことか?を突き詰めていきます
クラス内派閥、クラス内孤立、そして陰惨なイジメ描写、無視、盗難、暴力、脅し・・・
どのラノベ作品と比べても【憂鬱で暗い内容】なのが最も特徴的です


一部ではプレスコも用いているだけあって花澤香菜、島崎信長、井上麻里奈、金元寿子、雪野五月といった豪華キャストの熱演も光り、シリアスな内容を掻き立てていました
原作当初からヒロインの良子が不評、というか良子を好きになれるか否かで意見が分かれてしまうような部分もあった話題作(問題作)です
明らかに他のラブコメ作品とは一線を画す内容に是非注目して観ていただきですねb


ところで、オイラが異議を唱えたい部分はクライマックス
実は原作のポイントって「普通のローファンタジー系ラノベですよー」って匂わせておいて実は「ただただ痛いだけの青春小説でした(テヘペロ」ってミスリード効果とメタ要素がある部分なんですよね
アニメ化に際してミスリード効果を醸し出すのには限界を感じたのか、純粋な学園ドラマへと潔く舵を切ってるのがわかります
これはこれで間違っていなかったと思いますが、そうなるとクライマックスでの「神殿」がちょっと説得力無くなってくるんです
いくらなんでも過剰演出;
流石にあれはやり過ぎだと誰でもわかるはずです


また、一般的には“中二病という題材を扱ったラノベのパイオニア”とされる原作ですが、これも実は今作より約4年も以前に発表された『電波的な彼女(片山憲太郎)』を知る者としてはそれほど目新しいキャラクターでも無かったかな、というのが率直な感想です
まあアチラは純粋にサスペンスなので日常から多少乖離した内容なのですけどね・・・

投稿 : 2024/11/16
♥ : 23
ネタバレ

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

世界は狭量だ

簡単に言うと、中二恋+俺ガイル
スクールカースト描写アリ。渡辺航は本作を参考にして俺ガイルを書いたらしい
中二恋で六花ちゃん何で周囲に受け入れられてるん?と引っ掛かりを覚えた人は見てほしい


○ヒロインの佐藤良子ちゃん可愛い!{netabare}(B地区もあるよ){/netabare}

本作における中二病は、中二恋のような微笑ましさ(ごっこ遊びの範疇)よりも
痛々しさの方が遥かに勝る、そういう描き方をされてる
個人的にはあの程度なら奇異の目を向けられ無視、が妥当なところかと思う
校則違反を指摘するまではいいんだけど、あそこまで酷いイジメには発展しないんじゃ?
作中で一郎もやってたけど、設定の破綻を突いてグヌヌさせりゃいい
演じる度合いが強いほど、ふと素に戻った瞬間が萌えるわけでw(視聴者的にも)
そういう付き合い方ができないなら、やはり無視が妥当

というかこのクラス、ほぼ中二病とリア充(というよりDQN)だけなのが気になる
ひょっとして隔離クラスなのか?
同原作者のクロスチャンネル的に言えば、適用係数が極端に低い子らが隔離されたクラス
そう考えればタガの外れた中二病がやたら多いのも
それに対する過剰な反応も納得できなくはない
どりせん(担任)が一枚噛んでそうだがどうにも描写不足・・・無責任な教師にしか見えないw

集団から浮いてしまう存在を排除する心理にも踏み込んで欲しかったな
尺が短いので一郎と良子の関係に焦点絞ったのは正解だと思うけど・・・
ただ良子がああなった理由は、家庭事情のことが軽く触れられてたけどあれぐらいで十分
中二病なんて気づいたらなってしまってるもので、もっともらしい理由付けはいらない
くどくど説明したって蛇足にしからならない


○クライマックスの演出

{netabare}あの神殿はイメージ映像でしょう(良子1人であんな風に大量の机と椅子積み上げるのは無理ぽ)
個人的に「現実と折り合いつけていかなきゃ」と良子が受け入れた瞬間に、
あの神殿が現実的な地味な映像に変わるって演出が見たかった
魔竜院光牙復活からの流れはイメージ的にあの神殿で良いと思う
クライマックスで盛り上げるべきシーンでもあるしね{/netabare}


劇場版だけど作画はあんま良くない
京アニに作って欲しかったw

投稿 : 2024/11/16
♥ : 32
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