イギリス人で友情なおすすめアニメランキング 2

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66.2 1 イギリス人で友情なアニメランキング1位
宝石商リチャード氏の謎鑑定(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (167)
594人が棚に入れました
正義感の強い大学生・中田正義はある夜、酔っ払いに絡まれていた美貌の外国人・リチャードを助ける。彼が宝石商であることを知り、祖母が死ぬまで隠し持っていたいわくつきの指輪の鑑別を依頼した正義。リチャードの鑑別により明らかになったのは、彼女の過去、真実、そして想いだった。それをきっかけに、正義はリチャードが店主を務める銀座の宝石店「ジュエリー・エトランジェ」でアルバイトとして働くことになる。エトランジェに日々持ち込まれる様々な“謎"を紐解く中で、少しずつ変化していくリチャードと正義の関係性。 しかし2人には、それぞれ誰にも明かすことのない秘密があった―。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、内田雄馬、花澤香菜、井口祐一
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

途中まで「ホモーやん」と思っていましたが、ギリで違って、最終話で、逆転「ホームラン」を打たれましたw

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
ジャンルは、ライトミステリー。

基本は1話完結で、様々な宝石に関わる謎を解いていきます。

出だしはなかなか良く、期待が持てましたが、中盤以降飽きがきます。しかも、(直接的な描写はありませんが)ホモーな感じもするし、途中で切る寸前までいきました。

でも、終盤にガッと盛り上がり、最終話を終え、「観て良かったな~」と思えました。

なんとか最後まで観てほしい作品ですね。シリーズを通した、伏線回収が美しい。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
1話は良かった。

スリの祖母。それを恨む母。正義という名前。いじめと家族愛。石言葉。

これららがしっかり絡み合い、活かし合い、原作者の力量の高さが伺える。俳句のような作品。二物衝撃というか、モチーフの使い方が上手い。

相当期待して始まりましたが、次第にトーンダウン。宝石との絡みが無理矢理に感じてしまい、飽きがきました。

そして何より、「中田正義」という人物に対する苛つき。

「ジュエリー・エトランジェ」に来店するのは、大きな悩みや困難な事情を抱えた人間ばかりです。そんな彼らの心に、中田正義はズガスガと踏み込んでいきます。「善意」という旗を振りかざし、土足で、遠慮なく。

リチャードもその都度苦言は呈しますが、基本的には容認の姿勢。

それが、「惚れた弱味か?」と、ホモーな雰囲気を加速させ、視聴を困難にしていきました。

しかし、まさかそれが最終話でカッチリ綺麗に回収されるとは。

12話では、「中田正義」の父、「染野閑」が登場します。家庭内暴力を正当化し、別れた息子をストーキング、金の無心ばかりする、「星合の空」ばりのクズ親です。声優の塾一久さんの声、演技も絶妙で、マジでイライラします(笑)

ここで、「正義が正義ぶろうとしていた」理由が示されます。つまり、自分のルーツの否定。自分が大嫌いな、でも血の半分を受け継いでしまった父親を否定するために、父親と真逆の生き方を選んでいた正義。つまり、彼の正義感は「意図的な、後付けの、偽者の正義感」であり、彼自身もそれをコンプレックスに感じていて、だからますます「正義の押し売りをする」という悪循環に陥っていたのです。

それが、私が中盤以降感じていた、「中田正義」という人物に対する苛つき、違和感の正体。

でもその「偽りの正義」に対し、「それが貴方の良さだ」と言ったのが、中田正義の「偽りの正義」に救われた、リチャードでした。

リチャードは宝石商で、審美眼を持っています。そんなリチャードが、「貴方の正義は、本物です」と断言したのです。

つまり、リチャードはこれまでも、「中田正義の中にある本質を見抜いていた」「だから黙認していた」ことになります。

私の好きな漫画、「魔法先生ネギま」に、こんな言葉があります。(他作品ネタバレ)「{netabare}誰かを恨んだり、何かから逃げたりして手に入れた力でも・・・それは立派な貴方の力です。{/netabare}」

正に、この時の正義に贈りたい言葉です。

そして、過去(実父)と対峙しようとした正義に、更なる援軍が。義父であり、「中田さん」こと「中田康隆」です。彼は堂々と、「正義は自分の息子だ、手を出すな!」と言います。義父が義理の息子を守るシーンとしては、これまでのアニメでも屈指の名シーンだと思います。格好良かったです。

ここで正義は完全に過去(実父・自分のルーツ・コンプレックス)と決別し、今を生きる決意をしました。

最後にこの作品らしく、「転生(生まれ変わり)」の石言葉を持ち、「父」(と正義が呼べるようになった)からプレゼントされた、タンザナイトが登場。めちゃくちゃ綺麗なラスト。(余談にも書きましたが、私が一番好きな宝石がタンザナイトだということもあり)胸にズガンと響きました。

途中までこの作品の総合評価を☆3と☆2で迷っていましたが、最終話で☆4とすることにしました。最終話を生かすためには、中盤のグダグダイライラも、リチャードを救うエピソードも、やっぱり必要だと思ったからです。構成が素晴らしいアニメでした!
{/netabare}

【余談~ 実はちょっと、宝石に興味ありw ~】
{netabare}
私は少し、宝石に興味があります。オッサンだけど(照)

きっかけは、さくらももこさんのエッセイ「ももこの宝石物語」を読んでから。あのさくらさんの軽妙な文体で、あれだけ熱く語られたら、そりゃあ興味ももってしまいます。オッサンだけどw(ちなみに、さくらの好きな宝石は、パライバトルマリン)。

私は(絶対買えないけど)「コーンフラワーブルーサファイヤ」みたいな、深い青色の宝石って、格好良いな~って思います。オッサンだけど(苦笑)。

多分、恥ずかしいから生涯(少なくとも自分用には)買わないだろうけど、一番好きな宝石は、「タンザナイト」ですかね。あの微妙な青紫色が好きですね~。オッサンだけど、、、。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
上場の滑り出し。スリの祖母。それを恨む母。正義という名前をつけて育てる。いじみと、家族愛。ちゃんと設定を組んでいるな。石言葉。551の肉まん(笑) これも何かの縁。これらで十分、原作者の力量の高さが伺える。俳句のような作品ですね。二物衝撃というか、モチーフの使い方が上手い。

2話目 ☆3
同性愛。適当なら、結婚か。1話完結で良いね。

3話目 ☆3
キャッツアイ、これは全体的に正義が悪いな。んで、ちっちゃい事件だな。資産運用。

4話目 ☆3
宝石と人生、うまく絡めてきたな。しかし、不用意な正義にはホント、イラッとするよな(苦笑)

5話目 ☆3
格好つけアルアルw 巡り合わせ、、、これ、裏切られるかな。やたら、しっとり終わったな。

6話目 ☆2
ターコイズは、全く欲しいと思わない宝石だな。リチャードの英語の発音が酷いのは、マズイよな。これは、殴り込みとして、成立してるか? 警察に通報しようぜ。

7話目 ☆2
翡翠。これも欲しいと思わない宝石だな。リチャードの過去が。ちょいとBL感が増したな。

8話目 ☆2
アクアマリンは、少し色がな。安っぽく感じてしまう。もう、あそこまでいったら、告れやな。

9話目 ☆2
なんかこう、もはや宝石に呪われてるんじゃ(笑)

10話目 ☆4
正式にホモじゃないと言うアニメも珍しい(笑) ダイヤじゃなかった。きちんとリチャードを救えたね。でも、あれはもうプロポーズでは?(笑) いやいや、すぐにいるしw

11話目 ☆3
リチャードの家庭教師。どんどんトラウマを解決していくね。じゃあ、最終回は正義の話かな?

12話目 ☆5
この話は、かなり良かった。正義の、これまでの「正義ぶろうとしていた違和感」にちゃんと答えがあったとは。つまり、自己のルーツの否定。そして、否定から始まろうと、自分のホンモノになることもある。美しい伏線回収。タンザナイト自体が、私の一番好きな宝石だし、石言葉もキチッと決まっていた。お見事、満点評価!
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 22
ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ブリリアントカット

正義感の強い中田正義。
ある時、酔っ払いに絡まれていたリチャードを救出。
これが正義とリチャードの出会いだった。

誰もが秘密を抱えて生きています。
これが普通。
全ての秘密を公にする事は無いでしょう。
日本の政治家なんて……{netabare}イイ人バカリデス…{/netabare}

宝石にまつわる謎。
運命を感じます。
高値で取引する宝石。
様々なドラマがあるのも頷けます。
人情話が好きな人には受け入れられるでしょう。

リチャードは苦労人。
見た目は美形の好青年。
好印象を持たれるでしょう。
ただ、その反面も。
嫉妬や誤解を受ける事が多々ありました。
{netabare}「あらゆる人種、国籍、趣味、性的嗜好を差別しない」という約款を作ります。
それがリチャードの本心なのでしょう。{/netabare}

1~数話で謎が解明。
見ている側も心地良いです。
鑑定結果に不服を持つ人は少ないでしょう。
全ての人に満足できるかどうか。
それは視点の違い。
一番、光り輝く角度から見てもらいたいです。

終盤にリチャード、正義の両方の家族問題が。
お互い私的な事、という事なので1人で抱えたかったのでしょう。
{netabare}何とか解決。
そして絆も深くなります。{/netabare}

場所は銀座、扱うのは宝石。
信用できるかどうか。
清潔な心構えが必要に。
スーツでビシッと決める。
社会人では当たり前の服装。
カフスに宝石を使うのはオシャレですね。
謎を解明すると共に正義の成長を見守る作品でもありました。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 22

栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「Good for you」その言葉を思い出す

最初はBLものかなと思って見ていたんですけど、そういう事情も出ることは出ましたが、全体的には人間ドラマで終わったので、ほっとした作品です。短いシリーズで全12話と、原作から読んでいる人には消化不良だったのかもしれませんが、私は知らないのでよくできていると思いました。作画も最初は乱れていましたが、後の方はリチャード氏の表情など素晴らしかったです。ただ正義のキャラクターが、ちょっと未熟な感じがして、もう少しそのあたり考えてほしかった気がしました。そういう物語だということで、原作を踏襲したのだとしたら悪いのですが。

ちょっとした推理ドラマに宝石の知識がちりばめられていたのは、毎回楽しい趣向でした。最近のラノベの潮流ですが、またこんな推理ドラマ作品がいい作画で見たいです。声優さんたちの演技もベストでした。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 4

68.2 2 イギリス人で友情なアニメランキング2位
きんいろモザイク Pretty Days(アニメ映画)

2016年11月12日
★★★★☆ 3.9 (157)
690人が棚に入れました
イギリスからやってきた高校生、アリス・カータレット! 大親友・大宮忍の家にホームステイしています。アリスに忍、凸凹コンビの小路綾と猪熊陽子、アリスを追いかけてきたもう一人のイギリス人留学生・九条カレンたち仲良し5人組は高校2年生の秋を迎えます! アリスと忍、二人一緒に玄関をくぐれば朝日に照れされてキラキラ輝く通学路。通い慣れた道を小走りに駆けていって、いつもの駅前でいつものメンバーと待ち合わせて。綾に陽子、そしてカレンが笑顔でアリスたちを迎えます。どこにでもあるようで、世界に一つしかない彼女たちだけの大切な日常――プリティ*デイズ! 二度目の学校祭が近づいてきたこの頃、忍の様子がちょっとおかしい!? 「このところ、なんだか朝が眠くて……」いつものんびりしている忍ですが、クラスの演劇で脚本&衣装リーダーを任され、頑張りすぎているみたいです。違うクラスのアリスと陽子も、その様子は気にかけているけれど……果たして忍たちの劇は無事成功するのか、どうなる学校祭当日!?

声優・キャラクター
西明日香、田中真奈美、種田梨沙、内山夕実、東山奈央
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

受験生の皆さんにこのトーテムポールの歌を贈りたい。

原作コミックは五巻まで購読中。

短編アニメ映画一本のために、
わざわざ映画館に遠出するのもどうか?とも思いましたが、
冬の寒さが厳しくなっていく、ここ北陸でも、
一月遅れで映画館で難民向けに期間限定で金髪パワー配給が実施される
ということで行ってきました♪


短さ以上に、日常系だから、ふわふわしているだけで
上映時間が終わってしまうのではw
との懸念もありましたが、
それなりにストーリーもあって難民として
一定の満腹感はありました。


本作の実質的な主役は{netabare}小路綾でしょうか。

要は些細なことで仲間内での自らの存在意義を見失い、
クヨクヨしてしまう、あややの十八番(苦笑)
……あややが悩み出したら、映画一本くらい軽くできますねw


本作はそこから中学時代のあややとシノ、陽子、
三人の進路、高校受験のエピソードから、
あややの存在意義の再確認が行われる壮大な?展開にw

ある意味、『きんモザ』最大の?ミステリーである、
学力壊滅なシノと陽子が、偏差値に大差があると思われるあややと
何故、同じ高校に通っているのか?
という謎も解き明かされます。


この受験奮闘記を鑑賞していて、
ふと、受験と友情についての回顧から、
受験に友情は必要か?という問答が私の頭で回り出しました。

私の現役時代、教師の中には、
勉強は自分一人でやるもの。受験は孤独。進路は自己都合。
みんなでお勉強会なんて馴れ合い。
とお説教なさる方がいらっしゃいました。

確かに、一人で集中して学力を高め、合格を勝ち取ることができるなら理想的です。

ただ世の中、それを貫ける人は少数。
孤独に負けそうになったり、自分だけの視野狭窄に陥り空回りする人の方が多いと思います。

そういう時、進路や勉強について相談できる仲間がいれば心強い。
私も情報交換の中で勉学についても、ふと気付かされた視点が多々ありました。

自分一人で集中する時間も、仲間との情報交換も、
両方あって初めて受験を乗り切れたと私は思います。

だから、もうすぐ受験という大戦に挑む方の中で、
もし一人で煮詰まっている人がいらっしゃったら、
是非、周りとコミュニケーションを図って欲しいと思います。

残された時間はそう多くはありませんが、
アプローチの転換ひとつで一変するのが若者のポテンシャル。

恥を捨てて、周りやあややにしがみつけば、
トーテムポールみたいにニョキニョキ!っと
合格ラインまで偏差値が伸びるかもしれませんよ。{/netabare}


……とゆるふわ日常系で、無駄に熱弁してしまいましたがw
本作はTVアニメ1期の第一話くらいのストーリー内容はある作品。
難民の方なら、一見する価値がある作品だと思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 23

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

劇場版も安定のゆるふわ感

原作未読。TV版は1期・2期とも視聴。

1時間と、劇場版としては短い作品ですが、そう感じさせないほど盛り沢山の内容。
ゆるふわ感とちょっぴり感動の物語。
『TV版大好き!』って方には安心してお勧めできる作品です。

本作の主役は綾。
中学生の時の忍と陽子との出会い。
そして、同じ高校に進学するエピソード。
ちょっぴり感動しました。

忍は相変わらず。
『はろーはろわーはろりすと』はさすがに笑ってしまった。

アリスとカレン『そわそわダンス』は必見。

後半の文化祭のドタバタ演劇は、きんモザワールド全開!って感じでした。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 26
ネタバレ

ジャスティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

綾視点で送るいつもの日常物語

[きっかけ]
AT_Xで放送はされていたものの、きんモザについては2期を視聴してからが良かったので、少し遅れていましたが、期待しながら視聴を致しました。
[感想]
{netabare}
今回まさかのキャラクターの視点というのがあり、
指定されたのが私が一番大好きな綾ちゃんでした。

これは俺得すぎるんだけど、
綾ちゃんばかり出てきてくれるから素晴らしいかった。

綾ちゃんは、軽いスランプというか悩みを抱えてしまったけど、
私にとっては綾ちゃんがいないと陽子が大変になるから
絶対に必要なメンバーなんだよ。と伝えたい。

今回の話は過去編が中心でみんなが疑問に思っていた忍がどうやってもえぎ高校(忍たちが通っている学校)に入れたのか?
という疑問からストーリーが中心に始まって行きます。

というかもえぎ高校と言うんですね。(WIKIによればここで学校名が決定されたのこと)。

忍は確かにアニメの中でも断念で赤点ラインっぽい描写が多くあり、本当にどうやって受かったのか不思議な点でした。

学校見学はしっかりとやっていたんですね。
烏丸先生は相変わらずぶれない先生ですね。

忍がここまで行きたい学校というか見学を初めてしてからここにしたいと思ったのでしょうか?

雰囲気が良いというのも分かるけど、実際に行きたい高校がなかったから好印象に思ったのかな?と思っていました。

勉強会が開始。綾ちゃんはまさか違う学校を選んでいたなんて...でももえぎ高校に入っているということは、やっぱりその第1志望の高校に落ちたからここに来たのかな?

何故だろうと思いながら続けていくと受験当日。
まずは綾ちゃんからなんと合格。お嬢様学校に入れるなんて綾ちゃん入っていたら確かにそんな気がするような感じはする。

絶対に不合格になると思っていた。なんか落ちそうな予感しかしてなかった。

忍たちの受験当日はなんと綾も一緒に受験することに。ここも受験していたのはまさに日常系のいいところ。

そしてみんな合格したけど、綾だけが...離れることになるのか?
と思った...
入学式当日忍たちが学校に来ると、なんと綾ちゃんまでこっちに来ていた展開に。

まさか選んでここに来たという神展開(もう知ってたことなんだけど)でも、こうしなかったら陽子との関係も悪化していたかもしれないから
これで正解だよ綾ちゃん。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 7
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