2024年度のアメリカおすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2024年度のアメリカ成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月06日の時点で一番の2024年度のアメリカおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

64.3 1 2024年度のアメリカアニメランキング1位
SHY 第2期(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (55)
151人が棚に入れました
21世紀半ば、地球から戦争が無くなった―― 各国に突如現れた超人的な力を持ち、平和を願う“ヒーロー”によって、世界は大きく変化したのだ。 新たに得られた平和を維持すべく各国のヒーローたちが活躍する世界において、日本の平和を担っていたのは、人前に出るのが超絶苦手な“恥ずかしがり屋”の少女ヒーロー、シャイだった。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

大人も鑑賞できる少年漫画。ヒーロー論を描けたし、キャラが良かったです。

 さて、最後まで見ました。正直7話くらいから少年漫画的バトルの展開になって、興味が薄れてきました。中断しようかなと思っていましたが、曖と昧の部分になってやっと興味が持てる展開になりました。

 正義と悪の二元論を相対化する話であることは刀が出てきた段階で分かります。それが最後にヒーロー論と結びついたのはなかなかいい展開だったと思います。
 正義の執行とはすなわち「正義という名目を持って行う悪」という矛盾です。そして個人で責任を引き受ける。その結果、自分が行っていること、つまり忍者全体の役割に対する疑念がわき、そして破綻する。

 姉妹間のコンプレックスの問題があります。もちろん曖から昧への才能へのコンプレックスはあるでしょう。ですが、闇落ちした自分にとって姉の能天気な能力への憧憬がまぶしく感じる。このお互いの立場に対する想いもありました。一方でお互いを想う気持ちの相克ですね。曖昧という名前の意味をどうとるかです。

 この2つを組み合わせるとシャイが今まで持っていた悩みとも重なってきます。1話でケガをさせてしまった出来事へとさかのぼれますし、スターダストにコテンパンにやられたことも思い出します。つまり、この作品で感心したのは、シャイがヒーローになる話のテーマ性を見事に内包していることです。その結果日本のヒーローとしての自覚を持つことになります。

 合わせて組織というか共闘の意味やリーダーであったことも孤独だったシャイにとっては一つの成長と言えるでしょう。シャイというヒーローの成長を連載漫画のアニメ化として、1、2期と合わせて一応の区切りをつけられた本作の結末と構成は良かったと思います。少し工夫すればここで最終回でもおかしくない話でした。

 昧の結末については過ちとか責任論をもっとひねれなかったかな?という気もしますが救済でもあるのでこれはしょうがないかな。

 このテーマ性のところに加え、日常回は素直に面白かったし、曖が可愛かったのでその点も良かったです。


 欠点です。スティグマ=ネガティブイメージのレッテル張りの方が今一つ説明できていない点が残りました。これはまあ連載ものの宿命ですね。アニメの制作というより製作の問題でしょう。

 それとやっぱりちょっと途中の少年漫画的バトル展開が冗長だったかなあと思わなくはないです。日常回と対になりますけどね。この落差が5~7話辺りのダレになったかな。

 ヒーロー・正義論はちょっとテンプレというか奥行きがないかなと。主義主張としてはありきたりです。


 ただ、テーマ性の奥行きの無さは感じましたが、シャイのキャラ造形が非常によくできていたので、このテーマ性がしっかりシャイの成長に重なっていました。ヒーローが孤独な女の子という組み合わせと、そのヒーロー=ヒロインの成長という点で大人も鑑賞できる少年漫画という位置づけでよくできた作品だと思います。

 全体としてはエンタメ性は5~7話が致命的になる可能性もある気はします。私はそこで心が折れかけました。1期も後半のバトル回は冗長でした。ただ、ヒーロー・正義論と孤独の痛みを2クールかけて結構綺麗に回収して描けていた点は評価します。

 そうですね。評価はキャラが曖が良かったし、何よりシャイが1期からの成長があってよかったです…4.5。ストーリーはよくできていましたが、バトルの減点とテンプレ感で3.5とします。作画は良かったです。動きがある系統ではないですが、綺麗な絵だったと思います、4。





1話 2期ですが実質第2クール。ここの畳み方が大事でしょう。

{netabare} なぜヒーローになったのか?とはつまり正義とは何なのか、自分はどうなりたいのかのどちらかが描かれるのでしょう。1期に引き続き心の闇問題もあります。そこを第3者の視点として記者が描く感じでしょうか。社会に貢献する一方で、そのヒーローによって迷惑をこうむる存在もある。

 王道のテーマですし、よほどうまく描かなないと視点の持ち方としてはかなり単純な構造です。エピソード、キャラのどちらかに魅力が出るなら、1期を見る限りでは面白い描き方はできる可能性はありますが、しかし、原作は確か20巻以上でてますよね。連載ものの宿命とはいえ、テーマもキャラも描き切れていない可能性が想像できます。

 制作者は苦労すると思いますが、この第2期はつまり第2クールの位置づけです。1期よりもよほどうまく構成して中途半端にならないようにしないと、その後が続きません。せっかく記者視点を入れるなら、風呂敷を広げすぎないでシャイその人に集中し、アニメとして一回綺麗に畳んでほしいなあと思います。

 それができなければ単なる販促アニメで終わってしまいます。

 エイトビットの割には…というとあれですけど、無理に作画に凝らないであまり動くわけでもないですが、丁寧だし何とか工夫して見られる画面になっている気がします。
 作品としての総合評価として、魔法科、ゆるキャン△3,転スラ3と残念感が強かったので、本作には何とか頑張ってほしいところです。{/netabare}


2話 萌えとエロに頼らないから話が面白いのかも。

{netabare} 前半は妙に面白い回でした。単発のゲストキャラ回でしたがという感じですが、そのゲストが面白いのと話の作り方がうまくて{netabare}ああ、先輩が幽霊だったのか…だまされた…と思った後2重でだまされました。{/netabare}

 今回ちょっと気が付いたのが、本作、エロと萌えが無い…無くはないけど不必要に多くないという方がいいでしょうか。少年漫画のレベルになっているというか。
 もちろん女子キャラは可愛くはありますが、性的な視線をまったく向けられないキャラ造形の気がします。コスチュームがちょっとエロいと思うこともありますが、すぐに視点が言動やストーリーに戻ります。

 今回の前半の話、男キャラ同士でやっても同じように面白いのではないかと思いました。女の子だからいいというのはありますけど、過剰でないから話が楽しめるのでしょう。最近シャイのキャラ、気に入ってきました。

 後半はまた新キャラですが、展開から言ってゲストというより話が展開するのでしょう。また、ぶっ飛んだ感じの展開ですが、そこを照れずにやるところが、いいのかもしれません。

 2期に入って妙に面白いんですよね。シャイのウジウジが程よく取れてきたのがいいのでしょうか。
 あるいは1期の展開・構成がスターダストとの闘いとか黒十字のピルツと山登りとかで、何がやりたいか見えてこなかったから過小評価していたのかもしれません。{/netabare}


3話 女子がメチャクチャ可愛いのだが?話も1期より面白くなってきました。

{netabare} 女子がメチャクチャ可愛くなった気がするのですが気のせいでしょうか?作画も良くなっている気がします。SHYその人が良いのはもちろんですが、今回の忍者の娘は非常に可愛いです。

 忍者の刀もちゃんと直刀で脇差サイズで作画されているし、刀自体も非常に綺麗でした。結構刀の作画って適当な作品が多いですが、こういうディテールにこだわっているととても好感が持てます。

 スタッフを確認しましたが、若干総作画監督に新しい名前があったり、作画監督も多少入れ替わっているようですけど、誰がすごい人とか言うのは全く知りません。特に今回、3話(通算15話)で強く感じました。

 で、肝心の話が面白いです。やっぱりこの作品、単話の積み重ねよりもちょっとまとまったエピソードでキャラを見せた方が面白いと思います。「鬼滅の刃」メソッドと言えばそうなんですけど、話が現代だしより内面に切り込んでいるのでこちらの方が私は面白く感じます。

 意外や意外というとなんですけど、ここまで面白い作品になるとは思いませんでした。{/netabare}



4話 心のダークサイドという面が新キャラと上手くリンクして描き方が良くなった気がします。

{netabare} 今回でかなり本作の見方がわかりました。要するにスーパーヒーローもののガワをかぶっていますが、シャイの成長や使命に対する自覚とゲストキャラの心の内と外、つまり自分のダークサイドとどう向き合うか、ということを見ていけばいいのでしょう。

 もともと、スピリッツも小石川さんの話もそういう話でその点に変化はあありませんが、こなれてきた感じです。今回のなかなか秀逸な新キャラが登場したのは、既存のキャラでは自分の描きたいものが描けないと思ったからなのかもしれません。

 で、物語の果てに、最後にはシャイその人が自分のダークサイドと向き合うことになるのではないでしょうか。

 ですから、ヒーローのファンタジー設定にどうこう言ってもしょうがありません。 {/netabare}


5話 話は面白いんですけど、演出とキャラが少年漫画なんですよね。

{netabare} 少年漫画的演出でちょっとずっこけましたが、少年漫画原作である以上はどうしようもありません。ジェンダー論が出てきましたが、若干ひねってました。男は強くあるべきにとらわれているけど可愛いものが好きだがそれを似合わないと否定する。女性のような見た目を嫌がるけど可愛いものが好きなことは肯定する。と、文章にしてみると大して違わない気もしますけど。結局男を表す手段の問題かな?

 トロッコ問題も遊びのレベルで登場しました。ヒーローのアイデンティティでどっちも助けるとなるのでしょう。

 本筋とかキャラ造形はとても良いと思うのですが、個々の言動やエピソードがちょっとわかりやすすぎるカリカチュアなんですよね。ここのチューニングがもうちょっと大人向けなら名作になった…かはわかりません。むしろ、少年漫画のフォーマットで徹底した方がよかったかな?いずれにせよちょっとチグハグ感がなくはないです。 {/netabare}


6話 同時に複数の敵キャラに焦点を当てない方が良いと思います。

{netabare} バトルシーンになると冗長になる気がします。ヒーローものですから仕方ないですけど。それはなぜかといえば複数のキャラが登場してそれぞれがいろいろ語りだすので、ゴチャゴチャしてしまいます。
 せっかく曖といういいキャラがいることですし、曖と昧(あいまい?)の話に集中するためには、話の焦点を当てていればなあ、というのがものすごく惜しいです。

 この6話の前半は正直面白くはなかったです。後半の曖の話は良かったですけど。今回の電車でトロッコ問題その他何かが描けたかと言えば、読み取れるものがほぼないです。{/netabare}


7話 キャラの深堀り=「鬼滅の刃」メソッドで、物語が死んでゆく。

 中間なので総括と、最近の少年マンガ…いや、マンガ、アニメ、ラノベ含めて、「物語」が描けなくなっている点が本作のバトルにも見えるので、そのことについて論じます。

 敵と味方がバラバラに1対1で戦ってキャラの過去とか内面を見せるやり方は「鬼滅の刃」でメジャーになりましたが、私は正直このやり方が好きじゃないんですよね。物語の要素の1部あるいは理解を助けるパーツとしてエピソードが作れないから、キャラを付け足してバラバラにくっつけるしかないように見えます。
 別に「鬼滅の刃」だけに限らず、少年マンガその他の基本的方法の一つになっています。今だと「転スラ」がそれで作品が死んだ一番いい例かもしれません。

 そして、鬼滅ほど引っ張らないですが、アイドルものでも良く使われるメソッドです。このやり方は「物語」が描けなくなった日本のクリエータの衰退なのかな、と思わなくはないです。なぜかといえば本筋と主人公が圧倒的に弱くなるからです。主人公が単なる視点役、進行役、傍観者あるいは聖者になってしまうのが良くない点です。そして、この主人公の聖者化があらゆるジャンルで広がり、作品の視点が幼稚になっています。

 ひょっとしたら視聴者側のわかりやすい作品あるいは感動ポルノのニーズから流行っているのかもしれません。あるいは連載ものとして引き延ばしが簡単にできるからかもしれません。引き延ばすなら話を完結させて新しいテーマで新たに展開するのが「物語」ですが、その方法をとりません。つまり、1キャラで1物語しか作れず、新しい物語はリスクが高いという判断をしている気がします。さらに言えば1作者1物語の可能性すらあります。

 シャイの場合は同時並行的で深掘りが弱いので、バトルがすぐに終わるのが救いです。スティグマがいるので一見物語があるようですが「無惨」と一緒ですよね。抽象的な「強い敵」に堕してしまい、肝心のテーマ性が主人公と主たる敵から失われ、テーマが残っても言葉遊びになります。結果的に延々と続く最終回バトルを見せられて、畳むにたためないか良くて感動ポルノにならざるを得ません。
 
 日常パートのキャラ達が可愛いので、見ていますが、この敵とのバトルが本当につまらないです。


 

 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

日常回は◎!バトル回は△…。なんのためのヒーローものなのかなぁ…。

 最終話(12話、通算24話)まで観ました。2024.09.28

 まぁ…、ぶっちゃけ駄作ですね。自称ヒーロー とヴィラン的なワケの分からん連中が一般人に迷惑をかけながら争うヤツです。これはアニメが悪いと言うより、原作からの問題です。

 結局、意味不明な連中が争う茶番でしか無いのに、無理矢理ヒーローの活躍で地球から戦争が無くなったとか言う設定をぶち込んで、大事にしているのが間違いです。

 キャラの深堀りとか以前に、世界観がおかしいです。ヒーローのせいで戦争が無くなった世界なのに、暴力を独占している国家権力がそのまま存続しているのは矛盾しています。

 ヒーローは国家主権を侵害しているわけです。戦争は悪夢で悲劇で避けなければなりませんが、交戦権の放棄は主権国家であることの放棄です。

 国家間の問題解決に武力を用いないと宣言した、平和憲法を持つ国は日本以外にも存在します。敢えて交戦権を行使しないという選択をしたなら良いですが、この世界の場合は、ヒーローの暴力により、国家が交戦権を放棄させられたってこと?

 国家が軍隊を組織しようとすると、ヒーローがやって来て、軍人は皆殺しにされるんか?それともヒーロー毒電波で人間は洗脳されているのか?どちらにしても、主体性は奪われています。

 フィクションであったとしても、現代の世界を構成する思想や仕組みを否定し、ヒーローを仮構して物語を作っていけば、どうしても矛盾が生じます。

 それを回避するために、キン肉マン等は超人が人間とは無関係にプロレスをしている訳で、歴史や過去の作品に学ぼうという態度が見られない作品は、やはり矛盾まみれの駄作にならざるを得ません。

 SHYや忍者娘程度の露出でちんちんがイライラするピュアな小中学生向け程度な物語でしか無い気がします。
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 11話(通算23話)まで観ました。2024.09.17

 ワケの分からない忍者ファミリーとSHYの友情パワーで何とかなりました。何この超展開?

 キャラの闇落ちでグダグダやるのを1期からずっと繰り返していますが、世界観がいい加減なので、何でこうなるのか意味不明です。

 ヒーローでも無い忍者がキーパーソンになるなど、話に詰まるとヤクザが出てきて暴れて有耶無耶にする往年の梶原一騎原作みたいな駄目さを感じます。

 後1話でこの悪夢も終わります。キャラはカワイイのに中身が無い…。真夏の夜の夢だったのかな…。
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 9話まで観ました。2024.09.03

 なんてつまんねーアニメなんだ!原作も読んでみましたが、原作漫画もつまんねー!

 原因は、はっきりしています。ヒーローとヴィランの立ち位置が不明確だからです。

 今回、新キャラの忍者娘の妹が闇堕ちしてヴィランとして登場しますが、なんで忍者なんて言う非合法殺人集団が存在するの?

 ヒーローのおかげで世界は平和になったんだろ?人を殺し過ぎておかしくなったキャラなんて存在する余地があるのか?戦争は駄目だけど、大量殺人は良いの?警察は何をしてんの?

 ヒーローもヴィランも、人間に対する影響力が不明です。ヒーローは別に人類を支配している訳では無いため、ヴィランもヒーローに勝っても、それからどうするのか不明です。

 だから、ヴィランが勝つと人類の心が悪の方向へ行く様だとか云々くだらない主張をします。バカなの?

 キン肉マンみたいに、超人と人間が基本的に関係無い感じにして、超人達は基本的にリングで戦い、人間は観客として見ているだけという、プロレス的な世界にすれば良いのに、変に高度行政国家群が存在する現代を舞台にするからおかしくなるのです。

 さらに、nyaroさんがレビューされている様に、戦闘も基本的に回想回想でテンポが悪いです。この、敵味方を掘り下げていく手法を悪いとは言いませんが、鬼滅の刃や推しの子みたいに、最低限本筋に関わるならまだしも、意味不明な奴らのサイドエピソードなど、ウザいだけです。

 アニメとしての出来は悪くないため、こんな視聴者を選ぶ、一般ウケしない様な原作をコストをかけてアニメ化する意味があるのか、不思議でなりません。

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 7話まで観ました。2024.08.29

 以前も書いたけど、ヴィランの魅力がなさ過ぎます。ヒーローに魅力が無いので、ヴィランにも魅力が無いのでしょう。

 そもそもヒーローの存在が定義出来ていません。ヒーローによって戦争が無くなったと言うが、どの様な状態になったのか?

 ヒーローが存在する国と不在の国は何が違うのか?後進国にはヒーローは居ないという理解で良いのかな?SHYはなぜ日本のヒーローなのか?誰が認めているのか?社会的な位置づけは?ただ、超人が世界を転がしているだけでは?

 ヴィラン達はただキレているだけで、行動原理が不明すぎます。ヒーローに恨みがあったりする訳でも無く、敵対する理由が意味不明です。

 何と言うか、バトルに魅力がなさ過ぎなのは、ヒーローものとしては良く無いですね。

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 5話(通算17話)まで観ました。2024.07.31

 SHY達の可愛さもあって、1〜4話までの日常回は結構楽しめました。しかし、ヒーローとして活躍する5話は微妙な感じです。多分、以降は1期みたいに微妙な話が続くんでしょうね。

 このアニメ、敵対組織に単純に魅力がありません。構成員の怪人達は、単純に悪と言うわけでも無く、コミカルな部分もあり、組織の背景も目的も曖昧です。

 良く分からない主人公達のヒーロー組織と、良く分からない悪役組織が戦っても、良く分からない戦いにしかなりません。

 少年漫画なら、得体の知れない超人達でも、格好良かったり、ちょっとセクシーなキャラが戦えば、少年達は胸と股間を熱くして熱中しますが、深夜アニメでやられてもねぇ…。

 早くつまらないヒーロー編は終了し、日常回に戻って欲しいです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

ヨッシャア! さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.6

「出来の悪い茶番」の一言で説明できる作品

【物語】 1.0 / 5.0
 第1期から継続して視聴しているが、全編通してあまりにも茶番が過ぎる。随所に挟まるしょうもない小話でシリアスをごまかすのは原作者の悪癖なのだろうか、と邪推するほど。
 また、バトルアクションものがやりたいのか、百合がやりたいのか、ヒーローによる勧善懲悪ものがやりたいのか、とにかく作品全体の方向性やその温度感が行方不明。
 どれか一つに振り切っていればいいものの、アレもコレもと詰め込んだ結果どれをとっても評価に値しない内容になってしまったという印象。
 シナリオ構成に関しては、評価すべきところが見当たらない。

【作画】 2.0 / 5.0
 作画が良いシーンと悪いシーンにはっきりと分かれており、だからこそシーン毎の出来の差が目立つ。
 また、アクションシーンに耐えうる作画陣ではないように見える。
 演出面にも難があり、そのせいでアクションシーンやシリアスパートの、悪い意味での茶番っぷりが際立ってしまうことがままある。

【声優】 2.5 / 5.0
 声優の演技力に問題はない。
 むしろ、身の丈にあっていないキャスティングのせいで悪い点がより目立ってしまっていると言える。
 演技力のあるベテランを起用し、ネームバリューで視聴者を呼び込もうとするプランなのかもしれないが、悪い意味での茶番っぷりが彼らの演技力によって際立ってしまっており、ムラのある作画と、いまいちピンとこない演出・構成が声優の演技力に追いつけていない。

【音楽】 1.0 / 5.0
 印象に残らない。

【キャラ】 1.5 / 5.0
 原作のせいなのか脚本家のせいなのかは知らないが、キャラクターの情緒があまりにも不安定すぎる。作品の方向性に芯が通っていないのだから、当然、キャラクターに芯が通っているわけもない。
 この『芯が通っていないキャラクター』も、作品全体の茶番っぷりに拍車をかけてしまっている。
「どうせ次のシーンには、脈絡なくけろっと立ち直ってるんだろうな」というように、キャラクターのあり方に信用を置くことができない。
 はっきり言って、魅力を感じるキャラクターは皆無だった。



【総括】 8.0 / 25.0 (平均 1.6)
 タイトルおよび各部門のレビューにも書いた通り、全てがとにかく「茶番」である。
 話に一つの着地点があらかじめ決められており、そこに向かってチグハグな構成で何も考えずに突き進んでいるのを延々と見せられている、という印象を受けた。
 また、「とりあえず百合っぽいことをしておけば、視聴者は溜飲を下げるだろう」という制作側の怠慢のようなシーンもいくつか見受けられる。
 このやり方はヒーロー系作品という土台に唾を吐き捨てるかのような思想であり、ジャンル固有の『熱さ』のようなものは一切ない。むしろ中途半端に百合要素をねじ込んだせいで、作品全体が妙にねっとりとしてしまっている。
「で、結局この作品は何がしたかったんだ?」と視聴者に首をひねらせる、全然面白みのない作品である。

・追記
 最終回まで確認したが、改めて茶番だった。全然面白くなかったです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

61.4 2 2024年度のアメリカアニメランキング2位
トリリオンゲーム(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★☆☆ 3.0 (17)
124人が棚に入れました
ワルで頭の回転が速い人たらし・ハルと、気弱で人と話すことが苦手なパソコンオタク・ガク。 正反対の二人は、中学時代のとある出来事を機に交友を深めていく。 それから数年。大学生になり就職活動に励むガクは、その性格が災いし面接で全敗。 本命であった大手企業・ドラゴンバンク本社の窓拭きバイトをしていたところ、ハルに一緒に起業しないかと持ちかけられる。 「俺らのワガママは、世界一だ」 この世の全てを手にいれるため、1兆ドルを稼いで駆け上がる、二人の超予測不能な起業サバイバルが始まる!

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ネガポジアントレプレナー

売れっ子作家×レジェンド作家の超絶タッグ
一攫千金ライジングストーリー

原作漫画も話題になり実写ドラマにもなった人気作。
しかしまだ連載中なので俺たたは確定か。

OP・KPOPっぽいと思えば日韓2拠点のNiziUタイプ。ガクのアゴがすごい。
ED・下手だしダサい曲。映像も発想が貧困な歯車と萌え絵の謎。人選ミスだろ。

0102
昭和まんがのような設定だが今だからこそいいのかも

バブル前後なら嫌味にしかならない設定だが日本が貧困化した今、リアリティが無さすぎるお花畑の夢物語なメルヘンファンタジーに映るからこそ人気なのか。

ハルのポジションも昔ならもっとガッついた元ヤン系だったが、今風にアレンジしてシュッとしたチャラさでギラついた性欲を一切感じさせないクリーンさ。昔の劇画漫画ならカネとオンナの両輪で、オトした女性の人脈で問題解決するってなテンプレも今の若い子にはウケないだろうし、なにより普通に炎上しそう。しかしこの薄っぺらさがハルのキャラクターをわかりやすくしたうえで嫌味も消えるというミラクルを産んでいる。ハルがカネに執着する理由に「実は…過去に…こんな不幸が…」みたいにピアノポロンポロンする辛気臭い回想シーンで泣けるッとかいらない。最後まで能天気を貫く痛快なオバカキャラっぽいのがいい。

陰キャツエーは令和の標準装備。メイン顧客が感情移入できないと売れないマーケティング。しかし陰キャを引き上げてくれる相方が男性というだけで独自性になる令和。異世界はやたらと強いヒロインが主人公ラブなのばかりだし、少年誌作品でもオタクとギャルばかり売れてるので、たったこれだけで差別化できてるのもコスパいい。今期ならネガポジアングラーもイケメンばかりが絡んでくるな。

元請けは日本だが作画はアレなのでやはり異文化の香りが漂う画面。しかしグローバル展開を狙う一般向け作品なら萌え萌えしてないほうがスケールするのかも。作画は正直いいとは言えないが頬テカテカ瞳ウルウルでキャラの魅力ゥしてないし、演出的にも無駄に顔を赤らめたり目を閉じながらポエム吐いたりもしないので一般人が観てもキモくは無いはず。実写ドラマも頑張ってはいたが流石にジャニーズでは寒かった。荒唐無稽なトンチキ話だからこそアニメのほうが向いてると思う。

シンプルだからこそ上手くやるのは難しい設定だが、フツーに面白いのはさすが。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

スケールが大きくて意外と面白いかも

あ、原作稲垣理一郎さんだったんですね。
言わずと知れたアイシールド、DrSTONEのヒットメーカーですね。
アニメ化3本目か。すごいですね。

作画の方もこちらも言わずと知れた大御所の池上遼一と。
そんな2人が組んで人気も出たようですね。
しかし池上遼一といえば大ベテランなのですがベテラン過ぎてアニメ化作品の記憶があまりないですね。
いや初アニメ化のはずはないし… うーん、でも思い出せない。

で、調べてみましたがサンクチュアリとフリーマンがOVA化しただけでTVアニメ化したのはこれが始めてなんですね。
これは意外。
ビジネス系で活動している人は意外とアニメ化していないケースがあるのですね。

さて内容ですが…
いや面白いですね。1兆ドル稼ぐというスケールがでかい。
漫画なんだからこれくらいぶち上げるのも良いですね。

そして実際の就職やら起業やらもテーマになっていてビジネス漫画的にも立身出世ものとして普通に面白いですね。
作画はややクセがあって純粋に好きとは言い難いのですが、内容の良さでカバーしているかな。これは見たいですね。

とはいえ作画のクセは気になるので確定ではないです。でも高優先です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

トリ<53>

1話視聴。
稲垣理一郎が、大御所池上遼一と組んだやーつー。
原作は成功への過程を山や谷を配置した安定の名手っぷりではあるけど、少年誌的ワンダーなホラを最初にかましたDr.STONEと比べると、ビジネスの成功のディティールに目が行ってしまって恣意的な話運びという感想は否めず。

池上遼一にいたっては、80年代に完成したスタイリシュ劇画な画風で行けばいいのに今風に寄せようとしてるのか、目の辺りがグンニャリ&大げさな表情をさせたときの口が不自然。
ネームは稲垣理一郎が描いてるからコマのテンポはいいけど、それで要求される絵が自分発でないからというのもありそうな。
絵がうまくて漫画が下手とかいしかわじゅんは酷いことをいいますねぇ(唐突な挿入)

アニメは原作の印象そのまま再現してたので仕事としてはよくやってるんじゃないでしょうか。
EDのミュシャ風な絵にリファインしてくれてもええんやで?とは思いつつ。

というのが1・2話同時放送で3話も来ちゃった時点で1話だけ観てる真相でございます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

63.1 3 2024年度のアメリカアニメランキング3位
NINJA KAMUI(Webアニメ)

2024年2月10日
★★★★☆ 3.3 (39)
86人が棚に入れました
​ジョー・ヒガンは、抜け忍となることで掟を破った報復として、かつての組織からアメリカの田舎町で激しい襲撃を受ける。

死んだかに見えた彼だが、元の姿であるNINJA KAMUIとして復活、家族の復讐のため、自分を育てた組織を解体するため、古の技術を用いて最新技術で武装する敵と対峙する。

旅の途中、彼は手練れの暗殺者、戦闘用サイボーグ、そしてライバルの忍者たちと立ち向かう…

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

作画クオリティは高くアクションは良い。でも感情移入できない話は無理

さて、今期のアニメってわけでは無いんですね。TVで視聴。

作画は良好。忍者のアクションは格好良くいい感じに見えました。
ただ絵柄は萌系とはかけ離れているので、あまり可愛くは無いですね。

クオリティは高いんだから見るかと言うと…
見る気はしませんでした。

なんでかなーと考えたら、まあ感情移入できなかったからですね。

そもそも主人公の経緯が全然説明されていないんですが、忍者が忍者に追われているので、私は抜け忍だろうと思いました。

で、抜け忍だったら~ とあれこれ考えていて、違っていたらどうしよう、と思いましたが本サイトの説明で抜け忍と書いてあったから良かった。
そのまま書きます。

説明不足でわかりにくいのも感情移入できないポイントですね。


さて、抜け忍であれば抹殺しようと里から狙われるというのは常識ですよね。

だって里側の立場で考えれば、自分たちの元で超人的な殺人技術を身につけた人間が、敵対して逃げ出したんですよ。
里の秘密も全部知っている。
そんなの抹殺する以外に無いじゃないですか。

里が滅ぶか抜け忍が死ぬか、2つに1つしかありません。
つまり抜け忍だから可哀想、とか思えないわけですよ。
ルールを破っているのはむしろ抜け忍の方で。
抜け忍が主人公なら里を抜ける理由やら何やらきっちり描いて感情移入させて欲しかった。
そうでなきゃ味方はできない。

で、抜けるのは良いとして、抜けるなら里を滅ぼすしかない。
少なくとも主人公に手出ししたら里が滅ぶからと、里の方から逃げるように仕向けなければ安全は確保できないわけですよ。
そうしない時点で、主人公はぬる過ぎる。
殺されるのも自業自得でしかない。

で、狙われているのがわかっていて、何を呑気に嫁と子供を連れてヘラヘラしているんですかね?
顔を変えているからそれでOKって、アホかと。
物理的に手出しできないように城塞やら敵対勢力やらガッツリ築いて護衛に守らせるべきじゃないですかね。

結局襲撃される時は主人公が直ぐ側に居るのに、嫁と子供を守れずに殺されているんですよ。不在を狙うくらいはされるかと思ったのに。
そばに居て守れないとか、主人公無能過ぎる。格好悪い。

襲撃者側は他に被害を出さないようにちゃんと人気のないところで抜け忍だけ殺していて、こっちの方がよほど偉くないですか。

主人公、後から復讐するなら、先に相手を殺しておけば家族を守れたのにね。
主人公が力ある忍者なのに、やるべきことが全然できていないから格好悪い。
駄目でしょこれじゃ。

主人公が一般人で、忍者に理不尽に嫁と子供を殺されて、復讐を誓って忍者になる流れなら、感情移入もできたのにね。

主人公に感情移入できなきゃどうしようもないので、普通に一話切りで良さそうです。


後、音楽もなんか変な歌であってなくないですかね?
色々チグハグ感。絵だけは良かったのにね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

猫好き さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

吹き替え無しの海外ドラマを見慣れた人向け

オリジナルアニメ?ちょっと調べてよくわからなかったけど、制作会社のサイトには、プラットフォームがAdxxt Swim(なぜかNGワード扱い)って書いてあった。それはアメリカのCartoon Network(ケーブルアニメ専用チャンネル)の夜中枠だったけど、今は独立したのかな?

今ではひねたギャグの多いアニメチャンネルになってると思うけど、2000年前後には夜中にFLCL、トライガン(オリジナル)、ビッグオー、カウボーイビバップとかを延々と放送してて、眠れない夜にお世話になってた

クレジットを含めて画面に出てくる文字は全部英語なので、海外発注作品なことに間違いない。シナリオも理想のアメリカンホームライフを送っていた抜け忍の父親が、目の前で組織に家族を惨殺され、その復讐を図る話ではないかと思う

アメリカ人向けだと思えば、美少女や萌え要素が全く無いのは納得。それと、日本人が好きなちょいウィットというかギャグ、細かな顔芸、ほっこり話なんかは皆無で、日本人が息抜きできるようなシーンは一切出てこないと思う。そこはドラマ構成の文法が全く違うと思うの致し方なし

それにしてもバイオレントだよねぇ。外人は日本のアニメはチャイルドポルノとばかり思ってるみたいだけど、日本人からすれば血はどばどば出るグロイ戦闘シーンが平気なアメリカ人の感覚は今でも良く分からない。それをかなりすごい作画で描写するから力の入れところがやっぱり違うね

お話の方は、私は男が出てくるならやっぱり強い男であって欲しいとどこかで願っているので、こんなおじ様も素敵と思っちゃう。そしてアメリカ人が思うヒーローとしては納得できるし、設定が単純そうなところも許容範囲かな。そうじゃなければマーベルやDCの映画なんて見てられないでしょ?

ただ、それにしてもなんでNinja?なんでKamui?白土三平のカムイ伝と何か関係があるのかと思ったけど無いみたい。いずれにしろアメリカ人には忍者と芸者はなぜか心に響いてるらしく、それへのオマージュなんでしょう(芸者は出てこないけどw)

いずれにしろ、日本で制作されているけど、完全にアメリカ向けだと思うので、合う合わないがあると思う。お勧めなのはアメリカのドラマを見慣れた人だと思うし、その観点から評価してあげてほしいな

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

たナか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

Braindead Theory

海外向けというか海外企画。
NINJAということになってるだけのよくあるハリウッド的復讐譚。

01
どのへんが忍者なのか

ハリウッドですらやらないレベルの古典コテコテ復讐劇。フラグビンビンでミエミエなトリガーのホームドラマは海外の人ですら時間の無駄、さっさと進めろと思うでしょう。アクションシーンにコスト割いてるのはわかるが演出の意図が何も感じられない見映えの派手さだけで忍者らしさのカケラもない。忍者である必要性のないアクションを無駄に長々とやりつつたいしてグロさもない退屈さ。ちょっと印を結んだ程度でそれがなんの効果があるのかも描写しない。というか忍者らしさ出しても地味なだけでウケないってことかな。ハイハイどうせ勝つんでしょってだけで全く身が入らない。素人高校生がなぜか武術の達人ばりに超絶技巧を繰り出すWINDBRAKERのようなトンチキアニメのほうがまだ楽しく観れるってもの。

昭和ならともかくなんでもCGで出来ちゃう令和でこれをアニメでやる意図は?バットマンでも観ればいいのでは?としか思えない。スパイダーバースみたいなアニメの楽しさもなければ、実写でやったとしても特に目新しさもない凡庸さ。忍者要素は仮面のみ。海外の仮面は目を隠すが日本は口を隠す。それだけ。だから何?って感じ。

デスゲームを観慣れた日本人が海外で大ヒットしたイカゲーム観てもつまんなかったように、これも海外ではなんか新鮮でウケる要素があったのかなあ。なんだかんだでジャパンアニメはまだ安泰なのかなという安心感。でも日本バンドの押し売りは恥ずかしい。

何をやってもツダケンは嫌いじゃないがやはり主人公には向かないなあという再確認。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

58.7 4 2024年度のアメリカアニメランキング4位
凍牌~裏レート麻雀闘牌録~(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★☆☆ 2.8 (17)
75人が棚に入れました
金、女、臓器。欲望蠢く裏レート雀荘を荒らし回る高校生の少年・ケイは、冷徹なる思考、冷艶なる打牌から、裏世界では“氷のK”と呼ばれ、自宅には少女を飼っていると噂される。

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

イミテイション・コールド

ガワをさらっただけの完全劣化別物クソアニメでまいった
懐かしいので一応観るとは思うけど

懐かしいと思って調べたらまだ続いてたとは
思ってたより人気あったのねこれ

本編
・裏レート麻雀闘牌録 凍牌
 2006-2011 12巻

・麻雀死闘黙死譚 凍牌 〜人柱篇〜
 2011-2017 16巻

・麻雀死闘黙死譚 凍牌 〜ミナゴロシ篇〜
 2017-2021 10巻

主役交代
・凍牌 コールドガール
 2021ー連載中 7巻

スピンオフ
・牌王伝説ライオン
 2010-2013 4巻

・牌王血戦ライオン
 2016-2017 5巻

・麻闘伝 ぬえ
 2019-2020 2巻

高校生が裏社会麻雀で活躍、という擦られ古典麻雀マンガが今更アニメ化。ウリである闘牌描写のディティールや残虐胸糞要素がナーフされた完全劣化作品。令和アニメ必須パーツの金髪ロリ幼女も不撓不屈の猛者なので全くブヒれません。解説役のヤクザがちゃんとクソなところだけは原作準拠。ウシジマくんレベルのクソばかり。裏社会ものでも主人公サイドはいいヤクザが多すぎだからねえ。

スリルを求めた麻雀好きの少年がどのような地獄を経て「氷のケイ」と呼ばれるに至ったのかというキャラクター造形の導入や、片山作品には及ばないが細かいディティールの闘牌描写もまるまるカットしたガワだけの別物。展開の山場のみを繋げた構成なので役満!!裏ドラ!!のスーパープレイの応酬ばかりのバトルアニメ。


04
サクサクどころかダイジェスト

リャンメンは高め、リーチは一発、裏ドラは確定、捨て牌待ち牌も全て読み切るスーパープレイの連続。むこうぶちなの?哭きの竜なの?アカギなの?天牌みたいに地味ならアニメ化は無理だろうしなあ。リアリティのある闘牌麻雀漫画とトンチキ裏社会漫画がミックスされた絶妙なバランスが完全に崩壊してありがちな超人バトルになってしまってるがしゃーないのかな。

ちゃんと捨て牌を映すべき時に映してるのは原作通りで評価できる。でもここはアニメ的な調整で解説しないし一瞬だもんな。ジャンプとかなら「な…何ィッここでイーピンを捨てるだとォッ相手の捨て牌を見てみろッピンズが全くないッそれは相手がピンズを使って役を作っているからだッそれなのにここでピンズを捨てるなんてありえないッしかしここで勝負できるのがこの男ッそこに痺れる憧れるゥ」ってな長台詞で解説しちゃうものだけど、いちいちそれをしないのが大人が読む麻雀雑誌の漫画。しかしこれチャンピオンなのよねえ。

ハンタジョジョ鬼滅呪術フリーレン推しの子とか全部セリフで説明しちゃうのが売れるんだから、これもどうせここまで劣化させたのなら、いっそ全部のバトルを解説してアミナも完全な萌えキャラにすればよかったのに。

異物なはずの堂島サンが馴染み過ぎてるトンチキ世界観に寄せられてしまった。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

普通の麻雀漫画って印象を持ってしまいましたね

これを見た時、「なんか普通の麻雀漫画がアニメ化するのは珍しいな」と思ってしまいました。

いや、咲、哲也、アカギとか、結構アニメ化しているんで、別に麻雀漫画はアニメ化しない、と言っているわけではないです。

でもまあ、咲なんてのは顕著ですが麻雀以上に魅力的な、盛り上がる部分があって、普通じゃない麻雀漫画だったらアニメ化すると思っています。

でも、近代麻雀とかで麻雀漫画ってのは一大ジャンルでたくさんある印象なんですが、殆どアニメ化とかしないじゃないですか。

だから、「普通の麻雀漫画はアニメ化しない。普通じゃない麻雀漫画はアニメ化する」という印象なのでした。

で、本作は普通側だと感じたので、珍しいと思ったのでした。

普通と普通じゃないかは…。
何でしょうね。プラスアルファの強烈な魅力があるかどうかでしょうか。
主人公がどういう奴でどういう部分が面白くて応援できるのか。
ですかね。

まあ、麻雀の面白さとかを見せられても別によくわからんので、それ以外のキャラの魅力とかが必要だってことですよ。

というわけでまあ…
一話切りですね。特に好きなジャンルではなく、それ以上の魅力も感じられませんでした。

本当に相手が凍りついて死んだりすれば見たかもしれません。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

賭け麻雀を題材にした作品

麻雀をあまり嗜んでいない人間なのでルールとかは把握してないのであれですが、いわゆる普通の真人間はやってはいけない禁断のゲームの世界で大人たちと渡り合う男子学生の若者が主人公の物語て感じかな。

まず本編中に賭け麻雀は法律で禁止されてますというテロップが流れる時点で、よくこれをテレビアニメ化出来たなといいますか、昔でもよくてOVAになれば良い方といいますか、裏を返せばそれだけ原作が強いのでしょうね。

アメリカの映画だとかなりマイナーな作品になりますが、若き日のマッド・デイモン主演「ラウンダーズ」かな。こちらの主人公は法学部の大学生という身分で賭けポーカーでヤバい連中と勝負をして学費等を稼いでいるところが似ているなぁと。

もっとも、本作の主人公はクールで見た目もスマートな感じながら個人的にはちょっと魅力を感じづらいのが難点かな。いかにも裏社会の人間な大人達をギャフンとさせてしまうのは良いのですが、そんな主人公が強敵に追い詰められ窮地に陥って動揺するところとかあると感情移入しやすいかなと。

これで麻雀に造詣があったら、なお楽しめるのかな。万人受けはしないマニア向け作品て印象です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3
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