2020年度のアメリカ人アニメOVAランキング 1

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70.0 1 2020年度のアメリカ人アニメランキング1位
バキ 大擂台賽編(Webアニメ)

2020年7月6日
★★★★☆ 3.6 (68)
280人が棚に入れました
「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)連載の原作「刃牙」(バキ)シリーズは、地下闘技場の最年少チャンピオンである主人公・範馬刃牙(はんま バキ)と“地上最強の生物"と呼ばれる父・範馬勇次郎(はんま ゆうじろう)との壮絶な死闘を軸に、さまざまな格闘士たちの闘いを描いた大人気格闘漫画。アニメ「バキ」の最凶死刑囚編は、2018年にNetflixにて配信された後、同年にテレビ放送された。2020年内に配信される予定の第2期・大擂台賽編では、引き続き監督を平野俊貴さん、シリーズ構成を浦畑達彦さんが務め、アニメーション制作をトムス・エンタテインメントが担当する。

声優・キャラクター
島﨑信長、大塚明夫、大塚芳忠、保志総一朗、雨宮天、緒方賢一、小山力也、飯塚昭三、幸野善之、川津泰彦、遠藤大智、蓮池龍三、石川ひろあき、星野貴紀、池田知聡、滝知史、銀河万丈、青山穣、手塚秀彰、安元洋貴、中尾隆聖、古谷徹
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

途中参加はいつでも可能な仕様です

原作はところどころ虫食いで


原作の内容は記憶の彼方。アニメは死刑囚編でデビューしその流れで続編に該当するこちらを視聴。
元はNetflix。最近こればっかですね。中国に渡ってさっそくの1DAYバトルトーナメント参加ということで全編戦いっ放しです。


元々アニメは2001年4クールかけて放送された『グラップラー刃牙』を第1作と位置付けており、シリーズ25周年を記念しての第2作においての1期が『バキ最凶死刑囚編』。2期が本作『バキ大擂台賽編』となります。読みは“だいらいたいさい”。

名目は中国武術最強の称号“海皇”を決めるChineseのための大会なんですけどJapaneseやAmericanが特例参加するという意味不明さ。整合性を求める諸兄に視聴はオススメいたしません。
一応、“父親超え”なるオイディプスコンプレックスの亜種みたいな主人公バキの想いが中核となる物語ではあります。があまり重視はいたしません。
そもそも私がこのテの作品に求めるのは


 {netabare}民明書房刊臭{/netabare}


民明書房とは、大正15年(1926年)に創業された出版社であり、幅広い専門書籍を精力的に出版し続ける奇書・怪書の代名詞として好事家・趣味人に広くその名を知られているやつ。野郎の知的好奇心を満たしてくれる稀有な存在。


{netabare}「俺は今までボクシングには蹴り技がないと思って生きてきた」by主人公(第6話){/netabare}

{netabare}はい。ボクシングの蹴り技とは何か?を解説いただくだけで充分。{/netabare}そんな作品です。

その意味では、1期死刑囚編と比べマイルドになってました。刺激に慣れて麻痺してるのかと言われるとそうでもなく、1試合が短く駆け足で、いい意味合いでの“無駄な溜め”がない。場面場面でもったいぶれないわけです。その分中弛みはありませんが全体に作品自体がフラットで起伏のない印象。
求めるものが何かにもよりますが、当方の尺度に照らし合わせると物足りなさを感じる2期でした。
OPは1期に引き続きGRANRODEO。好きなノリ。EDも悪くないっす。



※余談

■中国四千年

作中連呼されてた常套句。増えてません?私が子供の時の記憶より千年上乗せされてます。
トランプと習近平の対談時

ト「五千年?」
習「いや三千年」
ト「エジプトは八千年だってよ」
習「エジプトのが“少しだけ”古いっすね」

なるほど。誤差という感覚なんですね。
元はみんな大好き『キングダム』の秦“兵馬俑”があって考古学的発見や新解釈など学術的なあれやこれやで延びてったとのことです。だが知り合いのchineseに言わせると、日本の皇紀が二千ウン百年なら三千年と言うさ。なんならオマケでもう千年。メンツだよ、と。さらに最近はお隣半島の五千年に対抗し六千年説がぼちぼち聞かれるようになったとのことです。さすが“白髪三千丈”の世界ですね。

別にこれといったこだわりはないのですが、できることなら子供の頃より慣れ親しんだ“三千年”でお願いできませんかね?どうも“四千年”だとしっくりこない昭和生まれ。


■備考

{netabare}全13話。というより12話+1話。
#1-#8中国編→#9-#12アライJr戦。そして再凶死刑囚のその後顛末を追い続編に含みを持たせた1話分。それで終了。こりゃ続編あるね。{/netabare}



視聴時期:2020年7月~9月 リアタイ

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2021.07.20 追記

『バキバキ強刺激ッッ』

サントリーとのコラボがジワる。木場駅でのプロモだったり本気でこういうことやるの好き!



2020.10.03 初稿
2020.11.06 タイトル修正
2021.07.20 追記

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

何だかんだいって面白いのが不思議な格闘技漫画原作のアニメ

原作漫画は『グラップラー刃牙』から数えて何作続いているんだか良くわからないし、現在シリーズのコミックス単行本が合計何冊出ているのかも良くわかっていませんが、とにかく今も週刊少年チャンピオンの看板になっている格闘技漫画(?)シリーズ作品が原作のアニメです。

ちなみに本作の原作『バキ』はシリーズ2作目の連載です。

そして『バキ』の中では前作(2クール)から数えて本作は2期目に相当します。ですがどこかでシリーズのどれかの漫画を目にして地下闘技場戦士のレギュラー陣を漠然と知っていれば、たぶん前作を観てなくてもあんまり気にしないで視聴可能だと思います。

タイトルになっている「大擂台賽(だいらいたいさい)」というのは作中に出てくる100年に一度開催される中国武術の頂点を決める大会で、本来は「海王」という称号を持つ武術の達人のみが出場を許され、優勝すると海皇を名乗ることができるという海王の頂上決戦のはずでした。

そこに毒に侵された主人公、範馬刃牙を烈海王が「解毒治療のために」連れて行くという字面で見ると意味不明な理由で、それも刃牙のみならず地下闘技場の戦士たちがこぞって出場するという得体の知れない前半のストーリーですが、大真面目で何かをやるとギャグに見えるという体(てい)でとても面白いです。

100年に一度の大会のはずなのに前回優勝の郭海皇(かく かいおう)が現役として出場しているというのも凄くて、なかなかキャラが立ったお爺ちゃんなのであります。

そして後半は刃牙の恋人である松本梢江に横恋慕したモハメド・アライJr.が梢江の恋人の座をかけて刃牙に挑む、はずが「どうしてこうなった」という斜め上展開でストーリーが進んでいきます。これもあまりの超展開に(原作も読んでたはずなのに)笑ってしまいます。

誰にでもお薦めすることができる作品でもないような気もしますが、刃牙は他作品でパロディーのネタとして使われることも多いので本作か前作あたりを観ておくのも悪くはないかもしれません。

個人的にはかなり楽しませてもらいましたが、ストーリーはあってないような物なので高得点はつけられませんし、作画にしても特に良いわけでもないのでやはり高得点にはなりません。

でも評点以上に私個人は面白かったですよ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

1対1の戦いを繰り返すだけなのに飽きさせない、かなり笑える格闘バトルアニメ

人間離れした強さを持つ男たちが戦いを繰り広げる、格闘バトルアニメ。全12話。
物語は、2018年の「バキ 最凶死刑囚編」の続き。毒で絶命の危機にあるところを中国へ運ばれた刃牙が、体調の回復しないまま、中国武術界最強を決める100年に一度の大会「大擂台賽」(だいらいたいさい)に出場する、みたいな流れ。前作の感想には、面白いからもっと観たいような、残酷だからもう観たくないような、微妙な気分になる、といったことを書いたのですが、結局今回もまた観ることにして、そしてやっぱり面白かったです。ストーリーは、基本的に1対1の戦いをひたすら繰り返すだけなのに、キャラの強烈な個性や、強さを説明する様々な「ほら話」などによって、観るものを飽きさせない手腕はたいしたものだと思います。特に、寂海王や郭海皇の試合などは、馬鹿馬鹿しくて笑わせてもらいました。作品の後半では、刃牙とマホメド・アライJr.の対決を描いていますが、戦いが盛り上がったかどうかは別にして、EDの映像にもあるような、刃牙の彼女である梢江をめぐる争いなどはやはり笑えて、これはこれで面白かったです。また、残酷描写については、なんでもありのストリートファイトが多かった前作よりは、大会での試合が中心の今作のほうが、若干マイルドで観やすくなっていたように感じました。
作画、声は、問題なし。音楽は、OPもEDも、適度に下品で荒々しい感じがして、この作品にぴったりでした。
最後まで観終わって、笑えるところがたくさんあって、とても楽しめました。すでに、この続きも「範馬刃牙」というタイトルでアニメ化が決定しているようで、また観るつもりですが、個人的には、残酷描写はほどほど程度だといいな、と思っています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4
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