1993年度のアメフトおすすめアニメランキング 1

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69.9 1 1993年度のアメフトアニメランキング1位
疾風!アイアンリーガー(TVアニメ動画)

1993年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (39)
255人が棚に入れました
遠い未来。ロボットが様々なスポーツを行うアイアンリーグは、ラフプレーが横行し、観客はおろか、実況・解説などのプレスまでもが破壊と暴力に興じる、ダーティな見世物と化していた。アイアンリーグを影で支配するダークスポーツ財団は、優秀なリーガーを強制引退させ、遠い宇宙で繰り広げられる戦争用のロボット兵器として送り込む、死の商人でもあった。ダーク系列のアイアンサッカーチーム・ダークプリンスのスター選手マッハウィンディは、チームメイトの卑劣なプレーに嫌気が差し、退団する。しかし、ダークスポーツ財団のオーナーであるギロチは、ウィンディをダークプリンスに連れ戻すべく他のチームに圧力をかけ、移籍できないようにはかった。残る選択肢は、ダークにも相手にされない弱小チーム・シルバーキャッスルしか無い。連戦連敗、多くの人々から嘲笑されながらも、常に正々堂々のフェアプレーを貫く姿勢に魅力を感じたものの、弱すぎるチームでは燃料やオイルの補充、まともなメンテナンスにも事を欠く、つらい生活が待っている事に躊躇していたが、突如として現れた謎の野球リーガーから熱い直言を受け、ウィンディは迷いを振り払い入団を決意する。

声優・キャラクター
松本保典、置鮎龍太郎、堀川りょう、茶風林、山口勝平、小杉十郎太、堀之紀、横山智佐、菅原正志、千葉一伸、梁田清之、立木文彦、太田真一郎、高乃麗、小山ゆかり、山崎たくみ、坂東尚樹、玄田哲章

イワレニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

海外の人に日本のアニメでお勧めは?と聞かれた時・・・

全53話。
この熱さに俺のオイルが沸騰してしまう、そんなアニメです。

萌えアニメの多いこの時代。
大人になって何かに萌えるということはあっても、何かに燃える、と言うことは少なくなってきましたね・・・

そんなスレた大人。
頑張ることがかっこ悪いという風潮にグサっと刺さるのがこのアニメ。

だいたいの話が一話完結で見やすい。アンパンマン的な勧善懲悪の連続なんだけど、しっかりとした仲間の成長や絆や敵リーガーの気持ちのありかたが変わっていく仮定があり、無駄な話が一つもないのがポイントである。

キャラがたっていて、イキイキと動いているのも好印象。
きっと誰でも好きになること間違いなし!


今までたくさんのアニメを見てきたけれどこれほど、ダイレクトに作品の想い・情熱・メッセージが伝わってくるのは凄い!正直驚愕してしまうほどのポテンシャル。


・売れるのが正義
・ムリヤリな引き延ばし展開
・利権や労働との差し引きによる苦悩
・臭すぎてやってられない
・世間の要望
・汚い大人の事情
・視聴者の裏をかこうとして・・・というしがらみ
・テコ入れによるギャグやエロ


こういった作品の軸のぶれ、環境変化にの嘆きが、この作品まっっっっったく見えない。

むしろこのアイアンリーガーから感じるのはそういった現実の悪意や卑劣さと正面からぶつっかて行くという、ゆがみねぇ真っ白な想いが伝わってくる。



海外の人に日本のアニメでお勧めは?と聞かれた時胸を張ってこれを進めたいと思う作品。

是非、道徳の授業の際に使って欲しい!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

評価の高さに納得

1993年4月~1994年3月放送のテレビアニメ。全52話。
ずっと見てみたいとは思っていましたが、やっと視聴できました。
三頭身ロボット大好きなんですよ!かわいさと格好良さがデフォルト装備なんですよ!しかも熱血系。好きになるに決まってる。

【ストーリー】
ラフプレーばかり持て囃されるアイアンリーグ(ロボットたちのスポーツリーグ)で弱小サッカーチーム・シルバーキャッスルは常にフェアプレーを行っていました。
そこに出自不明の野球リーガー・マグナムエースと、所属していたトップチーム・ダークプリンスのラフプレーに嫌気が差して飛び出したサッカーリーガー・マッハウインディが加入。
シルバーキャッスルは次第に仲間を増やし、正々堂々とした試合で対戦する相手チームのリーガーに影響するのみならず、観客である人間達をも魅了し、リーグを勝ち進んでいきます。


ラフプレーのシーンが実に痛々しいのですが、それが良い形でカタルシスを生みます。
チーム一丸となって戦うことを見せやすいサッカー、マグナムの掘り下げのために野球が作中で扱われるメインのスポーツとなっています。

全体を通してストーリーの完成度が高いのですが、本作の素晴らしい点の一つは、はぐれリーガー編で中央リーグから落ちこぼれて荒んだリーガー達にスポットライトを当てていることですね。
トップ選手にもそうでない選手にも、それぞれに苦難があること、どんなリーガーにも熱いスポーツマンシップがあることをきちんと描いています。

主人公マグナムエースを中心に謎も散りばめられていて物語を魅力的にしています。その謎も引っ張りすぎることなく、熱い物語の中で自然に回収されていくためストレスもありません。謎はあくまでもスパイスなのですね。

複数の脚本家がいますがキャラクターにブレもほぼなく、スポットライトも比較的均等に当てられていますし、嫌いなまま終わったキャラもいません。尖った個性のキャラのみが目立ちすぎるようなこともありませんでした。

{netabare}
マグナムエースは謎が多いながら、誠実な人柄と目的の明確さ、思慮の深さで、見ていて全く不快感のないキャラクター。飛び込むようにシルバーキャッスルに参加しましたが、信頼を得られたのも当然という印象すら与えます。
第一話視聴時点ではマッハウインディがもっと目立つかなと思っていましたが、割と落ち着いた役割になっていて少し意外。ちょっともったいない印象も受けました。

むしろライバルのゴールド三兄弟が良いキャラクターで、彼らに関してはドラマチックな展開が続くので見ると好きになるのは請け合い。梁田清之さんの演技もあって、ゴールドアームの兄貴格好良すぎw

それから、最終2話のギロチ様は正直可愛いですw


ラフプレーの否定から正々堂々の魂を込めたぶつかり合いへ、そして最終的にはスポーツは仲間と一丸となって力を出し切るという流れに自然に進んで行きました。
そして本来ならスポーツはプレイヤー自身が楽しめることが一番の意義です。トップジョイのおかげでそれも少し語られたことが良かったですね。

ただこれは好みの問題なのですが、個々のキャラクターの成長や変遷を見たい私としては、後半でシルバーキャッスルのマグナム以外のメンバーがサブの扱いにとどまっていて少し残念でした(そこはOVAで補完された感じがしますが)。
勿論マグナムと相手チームの変化や、チーム一丸となっての勝負という主なストーリーラインは非常によくできているので、好きだしとても面白かったです。
{/netabare}
(2016.9.9)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 8

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

知っている人がどれだけいるのか・・・

今日ふと、古いアニメを思い出してしまった。

最近、観れる時間があるとアニメを観てしまうという。
もちろん、仕事ほかやるべきことに優先して観ると言う訳ではないが、
新型コロナ関連で観る機会が増えた影響を引きずっているのは明らかだ。
新しいアニメ作品を観ていく中で、
子供のころに見たアニメではなく、そこそこの年代で観たアニメの中で面白かったのって何だったかなぁ、思い起こしてみた。

その一つが、この「疾風!アイアンリーガー」だ。

最近では「これは観とけ熱いアニメ編」なんかでは
「天元突破グレンラガン」の名前があがっていることが多いと思うが、私の中では「アイアンリーガー」だ。
(グレンガランは1~3話ぐらいまで視聴、後が続いていない、現在のところ)


このアイアンリーガーは
言ってみれば「ロボットのスポーツもの」という事になる。
3頭身のロボットがプレイヤーとして活躍しています。
初見は何となく不気味、不格好に見えてしまうかもしれませんが、ちょっとかわいらしくも見え、見続けていくうちに熱くプレーする彼らに魅かれていくはずです。


ちなみに「アイアンリーガー」とはアイアンリーグで活動するロボットプレイヤーの総称で、アイアンリーグとはアイアンリーガーが活躍するスポーツの「場」である。
アイアンリーグにはサッカー、野球、ホッケー、アメフト、ボーリング、ほか様々なスポーツが内包されている。

つまりは
サッカーリーガーが活躍するサッカリーグ
野球リーガーが活躍する野球リーグ
アイスホッケーリーガーが活躍するアイスホッケーリーグ
アメフトリーガーが活躍するアメフトリーグ
アイアンボーラーが活躍するボーリングリーグ、などなど
を総称してアイアンリーグという事になる。


そして、物語は
サッカーリーグから始まる。
サッカーリーグで正々堂々とプレーすることをモットーとしているが、
万年最弱と言われているシルバーキャッスルが主役となるチーム。
最弱ゆえにビンボー。
根強いファン(子供たち)はいるものの、現実にはバカにされていると言っても過言ではないチーム状況。
志は高いが、実が伴わない状況の中で、選手の中には「他のチームの様に自分たちもラフプレーを・・・」といったストレスが渦巻き始めている・・・。

そこへ、謎のアイアンリーガーマグナムエースが合流し、
リーグトップのチームからとある理由でエース:マッハウィンディも合流する。
ここからが、長い長い物語の始まりとなる・・・。

何せ、全52話+OVAだ。
今のアニメの作り方では、ちょっと考えにくいボリュームですよね。


シルバーキャッスルの面々は、愚直に正々堂々を貫き、魂のこもったプレイスタイルで熱くプレーしていく。

ちょっと振り返るだけでも
・アイアンリーグ界を牛耳るダークスポーツ財団との対立
 めちゃくちゃ理不尽な嫌がらせ、妨害をされる
・相手エースとの確執、対立、対決。
 そして、相手エースをも魅了し仲間にしていく。
・仲間を信じつつも、チーム内での葛藤があったり。
・そしてアイアンリーグ界に隠された「影」の部分・・・。

まっとうにアイアンリーグでのプレーをメインにした物語前半でも、
めちゃくちゃ、盛りだくさん。
しかも、やっぱり熱い!!
正々堂々とプレーしようという姿勢が熱い!
正々堂々のプレーを評価するファン(最初は子供たちだけ)が熱い!!
折々に発せられる魂のこもったセリフが熱い!!!

「アイアンリーガーを磨くのはアイアンリーガーだ!!」
このセリフにすべてが込められているかもしれません。

ちなみに、
物語後半は俗に「はぐれリーガー編」と言われていますが、
こちらは、さらに大きなストーリーをバックボーンに進んでいきます。
若干、冗長になっている部分もあるのですが、
最終盤に長らく、敵対関係にあったゴールド三兄弟ほかとの正々堂々の勝負は本当に胸が熱くなります。


今、これを観るのは大変かもしれませんが、
観る価値のあるボリュームです。

機会があったら、ぜひ見てみて下さい。
明日から、戦う元気がもらえるかもしれません。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7
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