えたんだーる さんの感想・評価
3.8
日光アイスバックスの本気が見える(でも日本アイスホッケー界自体は斜陽…)
第2話まで観終わった時点でこのレビューを書いています。
「プラオレ!」はゲームも同時展開するメディアミックスプロジェクトのようで、本作アニメの他はスマホゲームの開発が予定されているようです。
ざっくり言うと、(中には幼少時の経験者もいるようですが)アイススケートは人並みに滑れたけど特にアイスホッケー経験がなかった女の子たちが、アイスホッケーの「日光ドリームモンキーズ」に入って活躍する話なんですかね。
日光ドリームモンキーズのモデルは実在する「H.C.栃木日光アイスバックス」のようで、本作ではアイスホッケー考証としてクレジットされています。作中で練習しているアイスアリーナも、アイスバックスのホームスタジアムである日光霧降アイスアリーナがモデルとなっているようですね。
ゲーム設定の都合なのか、試合に勝つとビクトリーダンスと称して歌って踊るパフォーマンスをするらしいのは、ウマ娘のウイニングライブとかと似たようなシステムですね。とりあえず第1話冒頭であっけに取られましたけど、練習のメニューとかは特におかしな点はなく、以降は無難に普通のスポーツ系のアニメになりそうなのでとりあえず視聴は継続しています。
下記の余談で書いたような状況で彼女たちが実戦機会があるとしたら、誰とどんな試合をするのかはちょっと興味があります。
以下、アニメ本編に直接関係ない余談が長く続きます。
== [余談ここから] ==
野球にはかなり古くから「プロ野球」が発展していましたが、それとは別に昔の日本にはいわゆる「実業団リーグ」と呼ばれる社会人のスポーツリーグがあって、主に高度成長期だった1960~70年代くらいの頃は多くのスポーツが隆盛を迎えていました。
リーグを構成している実業団チームというのは、スポーツ選手を従業員として抱え、営業部などへの社員としての配属とは別に終業後や休日なども含めてスポーツ活動をするといった形態で運営されていました。
そんな中でもサッカーはJリーグでプロリーグとして順調に、またそこまで順調ではなくてもバレーボール、バスケットボール、アメフト、ラグビーなどはプロ契約選手を抱えたり企業とは独立のクラブチームが作られたりして、「実業団リーグ」から次々と脱皮していきました。
しかしそんな中にあって、アイスホッケーは実業団リーグはありながらもテレビ中継されたりもほとんどなく、実業団チームも解散してクラブチームに転換などが図られつつもどんどんチームは脱落していきました。
ついにはアイスホッケー競技のトップリーグは日本単独ではなく隣国の韓国や中国を巻き込んだ「アジアリーグ」として開催するような状況になってしまっています。
アイスバックスは、かつて実業団の名門だった古川電工がチームを手放すことになった際、その選手の受け入れ先として日本で真っ先に結成されたクラブチームです。
== [余談ここまで] ==
レビュー自体はこのまま放置かもしれませんが、気になることがあったら追記があるかもしれません。
2022.2.2追記:
思った以上にアイスホッケーしていました。先輩もいるはずなのに失点シーンも得点シーンも主人公たちのセットがプレーしている画面しか映らないのは、まあアニメだからね…(笑)。