ふんどしで冒険なTVアニメ動画ランキング 1

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69.1 1 ふんどしで冒険なアニメランキング1位
魔法陣グルグル(TVアニメ動画)

1994年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (221)
1417人が棚に入れました
 壮大なストーリーにちりばめられたギャグ、可愛くてとぼけたキャラクターで人気を集めた衛藤ヒロユキのヒットコミック『魔法陣グルグル』のTVシリーズ第2弾。第1弾はコミックと同名で1994年に放映された。12歳の少女ククリは、伝説の闇魔法グルグルを操るミグミグ族の生き残り。ジミナ村の魔法オババの家で密かに育てられていた彼女は、魔王ギリを倒すために、憧れの勇者ニケと旅立った。以前はちょっと頼りないところのあったニケだったが、光魔法を覚えてからは精神的にも成長。そんな彼にククリの恋心はますます募っていくばかりで…。

声優・キャラクター
瀧本富士子、吉田小南美、緒方賢一、高乃麗、高木渉、萩原果林、西川幾雄、松井菜桜子、山本圭子、石川寛美、こおろぎさとみ、神代知衣、千葉耕市、天野由梨、安西正弘、鳥海勝美、横尾まり

お茶 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

オタク教養的な?

いきなりなんですが、私は副業でせどりをしていたことがありました。簡単に言うとレアものを安く買って高く売るという商売です。そのレアものとかは、いわゆるセドラーの中でも自分の詳しいジャンルになってくるのですが、私の場合オタクもので、よく秋葉原の詳しい連中と談義する際、色々と勉強させてもらいました。

こんな事レビューに書くのもアレなんですがwオタク文化ってゲームなどを始め色々な文化や時代背景に影響し合っている事は存知だと思いますが、幾つものメディアを超えて育っていくものがオタク文化何て話をよくしていました。

VHSの時代とか撮れる時間が今よりもっと短いから、超工夫して録音したり、擦り切れる程見て暗記したセリフを張り合ったり、性能が悪いけどコマ送りの部分のトリビアなんかを張り合っていた、なんてことも。

そんなこんなで、オタクはオタクとして修業を重ねていて、制作側の方もそれに対抗するように、色々と切磋琢磨し合って今日の歪んだオタク世界が出来上がったと、談義しておりました。

そんな中で、本作魔法陣グルグルはパッと見子供向けなんだけども、そんな歪んだ世界を意識しているのかは知りませんがwオタク心をくすぐる作品です。エニックスが絡んでいることも合って、物語は勇者ニケと伝説のグルグル魔法使いククリとのRPG風ギャグファンタジーなんですが、ここにドラクエを始めとするパロがふんだんに取り入れられていて、分かりやすいパロから、上級者向けと、オタクを煽るように笑わせてくる。

それはゲームからある種一般教養的なモノまで多岐に渡って。このネタ分かるか?これはどうだ?ってな感じで、グルグルを始めとして、今ある不思議な日本のアニメは、単にアニメだけではなく広く知識を有しないと読みとけない、いわば知的な娯楽なのではないでしょうかw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 42
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

どうにもならない今日は せめて 笑い話に変えられますように♪

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
ジャンルはギャグ。大体、(昭和のw)小4が笑うレベル。

まあ、そんなことはどうでもいいんすよ。

奥井亜紀さんの「Wind Climbing 〜風にあそばれて〜」。

アニソン史に残る名曲と思ってます。まだ聴いたことない人はぜひ、聴いてみてほしいっす♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
1メロから、歌詞が深くてね~。

「誕生日を迎える度に、何を祝うのかがずっとナゾだった。見えなくなってしまったものは、二度とかえらないと知ったとき。年を経ることに後悔と、一日が過ぎていく恐怖を感じた」

って、子供が分かる歌詞じゃない(笑)

サビがまた良い。

「どうにもならない今日だけど、平坦な道じゃきっとつまらない。きみと生きてく明日だから、這いあがるくらいでちょうどいい」

いやいや、人生の挫折を知らんと分からんて(笑)

んで、Bメロ。

「脇道を独り歩く。そんな自分にみとれてみたり。歩き疲れたあの人へ、冷たい言葉を平気で放つ。調子づいてた小さな自分、風にあそばれて、やっとここに立っていた(中略)転んでできた、傷のいたみにみあう何かを求めたなら幻」

って、どんだけネガティブなんだよ(笑) でも、今なら分かる。世界は何処までも理不尽で、整合性がなく、無慈悲だ。

そこにきて、私が一番好きな歌詞。

「どうにもならない今日はせめて、笑い話にかえられますように」

今でもなんか仕事に失敗したり、辛いことあった時に、思わず口ずさんでしまうフレーズ。ここだけ、メロディも変わるんだよね。

あまり、「神曲」という表現は安易に使いたくないんですが、これは「神曲」と言いたい曲です。

しかもこのアニメ、「神曲」が2曲もあります。そう、同じく奥井さんの「晴れてハレルヤ」です。

「世界中の大好きを集めても、君に届けたい、思いに足りない」

なんて、素敵すぎるでしょ。

2つの曲に共通するのは、「つまらない世界も、君と共に生きられば、なんとかなる」という、力強いメッセージ。

このアニメ、ボーイミーツガールというか、ガールミーツボーイというか。

不完全でダメダメな二人が出逢って、共に旅してナンダカンダアリナガラモ、ナントカカントカしていくんです(笑)

ギャグですが、笑えるとか笑えないとかそんなことじゃなくて、微笑ましいし、癒されるんですよね。

郷愁なんです。心象風景の1つなんです。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 40

ヒロトシ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

くっさ!くっさああああああああああ!

作者の衛藤ヒロユキはドラクエ四コマ漫画も手掛けており、そのノリを継承して作られたのが、この『魔方陣グルグル』という作品です。RPG形式の世界観に対し、個性豊かなキャラがギャグをぶっこむ、RPGのお約束への現実的な視点からのツッコミ(例えば、民家に入ってタンスや壺を漁る等の行為への批判とか、他人が入ったダンジョンは既に宝箱が開けられているので、探索しても意味が無い!とか)も忘れてはおりません。今冷静になって考えると『とてつもなく、くっだらない作品』だったんですが・・・・w ギャグ主導の作品にしては設定が無駄に細かいのがまーた良いんですよね。あえてバカな展開で突き通すこだわりがあるというか。RPGでよく使われるメッセージボードがナレーションの役割を果たしていて、そこで笑わせるという手法も、テレビ番組でよくあるテロップみたいな感じで新鮮に映りました。今まであるようでなかったので、HITした理由も分かるような気がします。

下らなさが目立ってますが、前述した現実的な視点という特徴が活かされていて、ニケとククリの2人の関係が一番その恩恵を受けていますね。最初はそれこそちょっとしたハイキング気分で魔王討伐の旅に出かける2人ですが、色々な人との出会いと別れを経て、いつしか同じ時間を共有する事で、時にお互いの成長を確かめあったりするんです。その代表例として、私が一番心に突き刺さったのは、ククリのこの台詞ですね。

『せ、のびたよね、レベルアップ!
さいしょはおなじくらいだったけど、いつククリを追い越したか知ってる?』

グルグルの世界でもちゃんと時間が流れていて、ニケもククリも精神的には勿論、身体的にも立派に成長しているんだな~とちょっと、『はっ』とさせられたシーンでした。私自身ギャグが強い故に時折登場人物から発せられる会話に感情を揺さぶられて不意に現実に戻ることがたまにありました。これもグルグルの魅力です。子供の時には分からなかったんですけどねw

有名な話ですが、主題歌・ED共に素晴らしい曲揃いですね。メロディーが良いというよりかは歌詞がニケとククリの旅で経験した物語を、そして2人の希望に満ちた未来を表現しているのが、評価が高い要因かもしれません。

ふざけたイメージとは裏腹に、しっかりした作品です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 27
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