ハウトゥーバトル さんの感想・評価
4.4
セカイは誰かの仕事で出来ている
序盤 ほぉ
中盤 お
終盤 なるほどね
この話はとある雑誌編集部で働く一人の女の戦い
ジャンルは仕事・恋愛・社会人
働きマンという名ですが主人公は女性です。理由は作品の中で紹介されるのですが、タイトルから予想できる通り仕事アニメです。その仕事を説明するっていうよりはその仕事をしてるキャラをメインに書いた感じですね。なので仕事の悩みというよりは仕事を通した人間的な悩み・葛藤が基本です。
この作品は2004年に原作が出ています。今よりもネットによる情報というのがありふれていませんでした。スマホなど当時なく、雑誌や新聞紙といったアナログメディアがかなり力を持っていました。なので編集部というのはそれだけでもかなりのステータス、というかあこがれの職だったわけですよ。もちろん人それぞれの感じ方が存在し、それぞれの夢があると思っています。そんな仕事という大雑把なものの最前線(私だけがそう感じてただけかもしれませんが)を職業とした女性の話は視聴序盤でものすごく興味を惹かれました。
内容です。序盤と中盤は仕事を描写しながらテーマは「仕事という概念」についてです。展開も大胆かつ丁寧なもので見ていて飽きませんでした。終盤の方ではもはや仕事というのはちょっとした描写になっています。なのに相変わらず「人間関係・社会における仕事の意味」をテーマにしています。そしてこれまた深いんですよ。
{netabare}ヒロとシンジは序盤から危うかったです。しかし終盤のあの展開で、仕事の意味どころか人生の意味すら問いたくなりますよね。おそらくですが。
果たして仕事や人生に意味などあるのでしょうか。自分のことは自分でなんとかしなくてはならないのでしょうか。終わればそれで終わりなのでしょうか。
私はこの作品で人生とまではいかないにしろ、仕事の向き合い方というのを再確認しました。彼らは自分たちで抱え込みすぎたのです。
人生も仕事も恋愛も、その本質は楽しみで満ちているのです。もしかしたら辛いこともあるかもしれない。苦しいことも泣きたくなることも死にたくなることもあるかもしれない。それでも人生仕事恋愛は楽しいから面白く、意義があると私は思っています。なので自分だけで、とか終わってしまったから、とかそんなのは間違いなのです。{/netabare}
原作は安野モヨコさん。有名なハッピーマニアの作者ですね
監督は小野勝巳さん。初の監督だそうですが良かったと思います
シリーズ構成は大島里美さん。TVアニメのシリーズ構成は初だそうですね
キャラデザは香川久さん。
劇伴は菅野祐悟さん。ダ・カーポの劇伴をされた方ですね
アニメ制作はぎゃろっぷさん。こち亀や遊戯王などを制作したところですね
作画は普通でした。
opは奥田民生さん作詞曲、PUFFYさん編曲歌唱の「働く男」元々はユニコーンさんの曲ですね
edは高橋久美子さん作詞、橋本絵莉子さん作曲、チャットモンチーさん編曲歌唱の「シャングリラ」良い曲ですね。この作品に非常に合っていると思います
声優さんも良く、とてもキャラにあっていた演技でした
総合評価 普通にみるべき