お父さんで家族なおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのお父さんで家族な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月30日の時点で一番のお父さんで家族なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

86.5 1 お父さんで家族なアニメランキング1位
進撃の巨人 Season3(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (808)
4086人が棚に入れました
百年の長きに渡り人類と外の世界を隔ててきた壁。その壁の向こうには見たことのない世界が広がっているという。炎の水、氷の大地、砂の雪原……。本の中に書かれた言葉は、少年の探究心をかき立てるものばかりだった。やがて時が過ぎ、壁が巨人によって壊された現在、人類は一歩ずつ世界の真実へと近づこうとしている。巨人の正体は何なのか? 何故、壁の中に巨人が埋まっていたのか? 巨人化したエレン・イェーガーが持つ「座標」の力とは? そして、ヒストリア・レイスはこの世界の何を知るのか? エレンら104期兵を加え、新たな体制となったリヴァイ班。行動を開始した彼らの前に、最強最悪の敵が立ち塞がる。

声優・キャラクター
梶裕貴、石川由依、井上麻里奈、下野紘、小林ゆう、三上枝織、藤田咲、細谷佳正、橋詰知久、谷山紀章、嶋村侑、津田健次郎、朴璐美、小野大輔、神谷浩史、子安武人
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

リヴァイよ、今夜もありがとう

2018.10.17記


原作既読。


初見時TV版1期2期を観てません。3期放送に先立ち下記劇場版のTV放送をおさえた上で参戦しました。

・劇場版 前編〜紅蓮の弓矢〜 / 後編〜自由の翼〜
・劇場版 Season2〜覚醒の咆哮〜


そうですね。いつしか観ようTV版!(※注:その後視聴済)


そしてTV版のおさらい~wikiより~

・第1期:全25話 + OAD5話
・第2期:全12話

第3期は分割2クールのようでいったん1クールめ12話分のレビューとなります(2018年10月時点)。物語の表現上は“第38話~49話”の扱いとのこと。
放送局は天下のN○Kに移り、ほぼ全国同時放送となりました。人気作の続編として期待と不安入り混じる下馬評だったかと思います。


ぱっと見

 “内戦(仮)”


2期までに綴られたであろう巨人VS人類の構図が変わり、壁内の人間同士の争いに焦点を絞り物語が展開します。そしてこれまでの謎が次々と明かされていくことになり目が離せないです。
ニック司祭殺害に端を発し、ネタバレレビューを読む区切りのいいとこまでやって1クール終了です。
原作通りでもあるし、人間VS人間の萌芽は2期までに描かれていた(たぶん)ため驚きの展開というわけではなかったと思います。

冒頭述べたようにTV版未視聴なので、前期・前々期との比較はできませんが、市外戦闘の作画は凄まじかったと思います。
草原など奥行きのある背景でデカブツを相手にするよりも目まぐるしく絵が変わる市外戦は作品通じての見どころになりますね。

それと、全話通してリヴァイ兵長が出演します。録画した回を観る度に兵長の雄姿を拝めるのは眼福でした。さらにはリヴァイの生い立ち含めた過去話に踏み込むのでファン必須でしょう。


バトルもありながら政治重視の様相を呈する展開には、これまでと趣きが変わる分戸惑うかもしれませんが、原作がそうなのでほんとに好き好きということになるかと思います。
これまでOPを担当していたLinked HorizonからYOSHIKI&HYDE組にバトンタッチして、そこにN○K色を感じなくもない今日この頃ですが、結局のところOP画像のミカサの笑顔はいったいいつ拝めるのだろうと願いつつ、人間同士の抗争(正確には権力闘争)に突っ込んでいく3期前半パートとなりました。

ネタバレレビューを読む


2019年4月再開予定の放映も視聴予定のため、そちら含めて完走したらあらためてレビューも纏めたいと思います。いったん「観終わった」にしときます。



【閑話休題】藤井聡教授の見立て
今から7~8年前くらいだったでしょうか。氏のインタビュー映像かなんかで、氏の息子の薦めで漫画版を読んだ時の印象について言及があり、それがなかなか面白かったので紹介しておきます。
ちなみに私が原作を手に取ったのはこの藤井教授に触発されたのがきっかけ。。
※アニメ関係ないので畳みます

ネタバレレビューを読む

ネタバレレビューを読む



視聴時期:2018年7月~9月 地上波リアタイ

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2019.04.09追記

その後、TV版1期2期を視聴済。劇場版のみでもすんなり入れたのは事実なのですが、もう一度3期前半をおさらいしてみると、ライナーのくだりとかTV版を抑えておいたほうが良いように思えました。少しばかり後悔してます。

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2020.01.31
《配点を修正》+0.1



2018.10.17 初稿
2019.04.09 追記
2020.01.31 配点修正
2022.02.27 修正

投稿 : 2025/03/29
♥ : 64
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

移民の歌

原作、諫山創。

進撃に寄せて雑記あれこれ。

初めて手にした原作に衝撃を受けて以来、
時代を象徴する作品との評価は揺るぎませんが、
私はここまで、2度挫けています。
そしてその度毎に、懺悔をすることになる。

1つ、ネタバレレビューを読む

2つ、この3期で描かれた政治劇。
この世界の真相に興味は尽きませんが、
戦闘の迫力・緊迫感ある描写は影を薄める。

しかし物語は最高の盛り上がりを見せ始める。

ヒストリア・リヴァイの過去と、
ネタバレレビューを読む

無限とも思える悲劇の反復、喪失し続ける日常、
勇敢な死者に意味を与えるのは生きている者たちだ。
世界はまだ終わっていないのだから。

F・Jシャフナー監督の傑作映画、
幼き日に再放送で見たあの衝撃を思い出す。

進撃は新世紀の「猿の惑星」になった。

投稿 : 2025/03/29
♥ : 52

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

選択できるから自由なのだ

進撃の巨人の3期。
あらすじはネタバレになるため、あにこれのものにおまかせします。

クオリティの高さにびっくり仰天した1期。
それ以来、安定のクオリティを保っています。


今回は、人間と巨人の直接的な戦いは控えめです。

壁内はどのような成り立ちなのか。
巨人とは何か。
そして渦巻く陰謀や策略。

人と人とのやり取りが多いです。
迫力のあるジェットコースターアクションアニメとして見ている人にとっては退屈でしょう。

逆に、世界観や謎に重きを置いている人にとっては、わくわくする内容だと思います。


この作品の優れている点は、話の繋がりの巧みさです。

常にふたつ以上のシナリオが並行して進行しています。
ひとつのシナリオが解決しても、話に空白ができることがありません。

A----------->B----------->C----------->D

という直列つなぎのストーリーではなく、

A--------+
       |
   B------+----+
   |        |
   |   C---------+----+
   |             |
D-----+--------------------+

というように、どこが解決しても、未解決な部分が残る構成になっています。

そのため、「いいところで切って話を繋ぐ」という、
俗にいう「クリフハンガー」に頼らずに話が展開できます。


気になったのは、キャラクターに役割を負わせすぎな点です。
モブだと思ってた登場人物が「実は○○だった」というパターンがあまりに多いです。

程よい量なら「ここまで考えていたのか!」となります。
しかし、量が量だけに「ちょっと偶然が重なりすぎじゃね?」と感じる部分もありました。


テーマは「選択」。
誰しもが選択を迫られ、正しいかどうかもわからないまま責任を負うことになります。
しかし、選択できるこその自由です。

「マブラヴオルタネイティヴ」というゲームがあります。
これは作者が強く影響を受けたと言っている作品です。
「Alternative」は「選択肢」「二者択一」はといった意味。
それが「選択」というテーマのヒントになったのかもしれません。

もしかしたら、多くの選択が話を作り上げるという意味で、
1本道に感じさせないような工夫をしているのかも。

ストーリーだけではなく、テーマをしっかり決めているのはとても良いと思います。



原作では文字情報が多くごちゃごちゃした印象がありました。
しかし、アニメでは内容がすんなり入ってきました。
原作どおりですが、見せ方がうまいのだと思います。

この先さらに複雑になりますが、続きのアニメ化にも期待が持てそうです。

投稿 : 2025/03/29
♥ : 49

64.9 2 お父さんで家族なアニメランキング2位
あたしンち(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (166)
977人が棚に入れました
平凡な庶民一家の日常を描いた“けらえいこ”原作の新聞連載漫画をもとにしたTVアニメシリーズ。声の出演は渡辺久美子、折笠富美子ほか。

声優・キャラクター
渡辺久美子、折笠富美子、阪口大助、緒方賢一、萩野志保子、的井香織、池澤春菜、沼田祐介、緑川光、大本眞基子、梶田夕貴、浅井晴美、森田樹優、田中理恵、倉田雅世、白鳥由里、太田真一郎、城山堅、山口勝平、大塚みずえ、小桜エツコ、氷上恭子、水田わさび、鉄炮塚葉子、上村典子、愛河里花子、玉川砂記子、山口奈々

ペチ14 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

Q質問 A解答 T突っ込み

Q1、このアニメを見てどう思った

A1、情熱の赤いバラ
そしてジェラシー
恋の花咲く
ラブアタック!!
ラブキック!!
たたかい~~~

真夏の視線は
要注意~~~

ときめきの白いバラ
そして ミラクル
愛の芽が出る
ラブパス!!
ラブキャッチ!!
おたけび~~~

危険なふたりは
昼休み~~~

T1、歌いだすなw

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

Q2、このアニメを見て気になったことはありますか?

A2、おもしろい。3D映画みろよ

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

Q3、最後にこのアニメはお勧めですか?

A3、A1の曲が何か気になるなら観よう

~3年後~

A、3年前の俺たちこんなレビュー書いてたんだなー

T、今と形式が全然違うな

Q、さばちゃん(たちばな母)も1日中寝てたから私も寝ます

TとA、(あれ受けねらったのか?)

投稿 : 2025/03/29
♥ : 4

栞織 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

4コマ系ファミリーものではこれが一番好き

ちびまるこちゃん、サザエさん、クレヨンしんちゃん、このあたりは全部苦手です。唯一好きなファミリー4コマものです。説教臭くなくて、ごく普通の平均的な一家の脱力するエピソードがいい。これ以外だとゴマフアザラシの「少年アシベ」が好きだったなあー。

投稿 : 2025/03/29
♥ : 3
ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

この安定感は何歳になっても観れる心地よさ

あたしンちは学生の頃から15年以上
何度も何度も観返してる安定して好きな作品です。

1話完結だから作業しながらでも観やすいですし
真剣に観ても楽しめる程よいアニメです‪(*ˊᵕˋ* )


◆2話【 ビックリしないでね〜っ 】
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◆3話【 言うんじゃなかった 】
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◆7話【 パンの耳などの食べ方 】
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◆20話【 ユズは納豆奉行 】
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◆25話【 火事場の母ヂカラ 】
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◆55話【 母の一石三鳥っ 】
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◆66話【 ふしぎなあの子っ 】
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◆71話【 ユズ、ファンクラブ 】
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◆76話【 サボテンは見ている 】
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◆95話【 しみちゃんダイエット 】
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U-NEXTで200話まででしたが、
それ以降は公式がYouTubeに更新していて
現時点で550話目なのでかなり楽しめます。

投稿 : 2025/03/29
♥ : 3

67.5 3 お父さんで家族なアニメランキング3位
宇宙船サジタリウス(TVアニメ動画)

1986年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (56)
331人が棚に入れました
トッピーとラナは宇宙輸送の中小企業・宇宙便利舎のサラリーマンで中古貨物宇宙船サジタリウス号のパイロット。月面基地のトイレ修理の仕事を終え、ひと月ぶりで地球に戻ると、社長から次の仕事を言い渡された。依頼主は宇宙考古学研究所の研究員のジラフ。危険なベガ第3星に、調査のために単身で旅立った研究所の先輩で恋人のアン教授を連れ戻して欲しいという内容だ。トッピーとラナは家族との再会もつかの間、休む暇もなくジラフと共にサジタリウス号で一路ベガ第3星に向かう。ベガ第3星では不思議な異星人にして吟遊詩人のシビップを仲間に加え、スリルと笑いと涙に満ちあふれた冒険行が始まる。

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

リーマンSFアニメ 幸せってなんだっけを追求した名作

 ドラえもんの後だっただろうか。ものすごくちいさかったので覚えていないがメッセージはしっかり伝わった。幸せはひとそれぞれみたいな。そんなお話です。
 見直してみると時系列をめちゃくちゃでトッピーとラナの日常(といっても宇宙旅行なんだが・・)を描いた作品。
いつの時代に見ても世のお父さんたちは刻の涙をみるに違いない。それくらい名作なのだ。
 古いアニメらしくOPEDにメッセージ、テーマを隠さずにぶち込んできてくれます。影山さんの歌うED『夢光年』は珠玉の名曲。 

投稿 : 2025/03/29
♥ : 8

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

中年男達の悲哀、生活苦が心苦しい懐かしのSF作品

86年当時リアルタイムで観ていた本作ではありますが、
77話というロングスパンで放送されたため、
今となっては最後まで観たかどうかも記憶があやふや。。
30年の歳月を経て、abemaTVで配信しているのを見つけて視聴開始。
いや本当に懐かしいですなぁ。

☆物語☆

零細企業(宇宙便利屋)に務める宇宙船サジタリウス号の、
冴えない中年男性乗組員たちの奮闘を描いた、SF,宇宙冒険物語。
エピソードは数話で完結するオムニバス形式となっています。
(最初のエピソードだけ1クール使っているので少々長く感じるものの、中盤から1エピソード3話か4話で完結)

本作は一見子供向きアニメらしいコミカルなドタバタ劇ではあるものの、
扱っているテーマは人間の愚かさ、戦争、貧困、環境問題など現代にも通じるものを扱っており、
シリアスかつシニカルでもあり、大人でも考えさせられるような一面も持ち合わせています。
今改めて観てみると単なる子供向きの作品じゃないな、と思えますね。
(当時はアニメの本数自体少なく放送時間もゴールデンだったので、大人も観ている人が多かったと思います)
ましてや、子供が観るにはサジタリウス号の乗組員たちの生活苦の連続が回を追うごとに辛くなってくる。。
バブル真っ只中の時代に、ここまで直接的に金の無い世の中年男性の悲哀を描くとは、
今となっては凄いなと思わざるを得ませんね。。

☆声優☆

メインキャラクター達はどれも個性的で癖のある特徴的な声。
中でもラナとシビップが印象深いですが、
シビップの声優さんの声の高さはかなりのインパクトですね。
ここまで声の高いキャラクターってなかなか居ないと思いますよ。

☆キャラ☆

アニメ史に於いてこういう冴えない、イケてない中年男性達が主人公というのも非常に珍しい。
そして、世の中年男性を代弁するかのような台詞の数々は、見た目が獣人というのもあり、
人間臭さが滲み出ており面白可笑しく、また哀愁も感じさせますね。

欲望に正直であまり深く考えないアホな行動を取ったりする様は、
ウザさも感じますが、今となっては逆に新鮮に思えました。

生活苦が露骨に描写されていますが、男たちを支え続けた妻達が本当に理解のある良い奥さんばかりで胸を打つ。

☆作画☆

とにかくキャラデザインが獣人なのがインパクト大ですよね笑
まぁ普通のオッサンをそのまま描くより、
この方がコミカルさが全面に押し出ているので、子供なんかが観るには受け入れやすいのかもしれませんし、
テーマ性は結構シリアスな面を持ち合わせている作品なので、
上手くバランスを取るために敢えてこのようなキャラデザインにしたのでしょう。

同時期のドラゴンボールなんかと比べると作画は劣るとは思いますが、
回によって安定感を欠くといったことはないので、特に問題はありません。

予想外の好評で放送が大幅に延長されることになったので、
(途切れず放送しながら話も作っていくという制作環境)
作画的に負担が大きいと、そのような路線も出来なかったでしょうね。

☆音楽☆

影山ヒロノブがアニソンの主題歌として初めて起用されたメモリアルな作品ですが、
OPのインパクトに関しては30年経っても色褪せていません。
またEDの「夢光年」はアニメ史に残る文句なしの名曲と言っても過言ではないでしょう。
OP,ED共に歌詞を阿久悠が手がけているっていうのも時代を感じさせる..興味深いですね。
作中のBGM、効果音はさほどバリエーションがありませんが、当時としてはこんなもんかなと。


アラフォーのリアルタイム世代には(再放送で観たという人も多いでしょうが)
非常に懐かしい作品だと思いますが、77話という大ボリュームのために、
これから初見で敢えて本作を観ようという人は少ないでしょう。。
あにこれのレビューも少なく、このサイトを利用している人も未視聴の人が多いと思われますが、
今となっては隠れた作品としてオススメしたいですね。

投稿 : 2025/03/29
♥ : 6

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

リアルタイムで

リアルタイムで見ていた時から大好きな作品であるが、おっさんとなった今見ると昔以上に胸に響いてくる。
名作!

投稿 : 2025/03/29
♥ : 4

68.6 4 お父さんで家族なアニメランキング4位
家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ(TVアニメ動画)

1981年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (49)
268人が棚に入れました
世界名作劇場第七作。厳しい無人島のサバイバル生活を、家族揃って楽しげに切り抜けていく物語が人気を呼ぶ。スイスに住むエルンスト医師とその家族は、医者が不足しているという未開の地オーストラリアに出向くことに。しかし旅の途中乗っていた船が沈没。命からがら近くの孤島へ逃げのびた一家はそこで自給自足の暮らしを始める。長女フローネはそんな境遇にもめげず、元気に美しい自然と戯れるが…。

声優・キャラクター
松尾佳子、古谷徹、高坂真琴、平井道子、小林勝彦、小林修
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

人間として、家族として理想的な在り方。

世界名作劇場シリーズは登場人物が苦境に立たされるものが多いと思いますが、フローネの境遇も中々のものです。


あらすじ
ネタバレレビューを読む


それまで裕福な暮らしをしていた医者の家族が、一転して無人島でのサバイバルを強いられることになる。過酷な物語です。

今思うと、当時イギリスの植民地であったオーストラリア自体あまり治安の良い場所でなかったと聞いたので、どちらにしろサバイバルなのでは・・・とも思いました(笑)


いきなり無人島に放り出されたことによる絶望や、島で待ち受ける様々な苦難の連続に、一家は打ちのめされます。

しかし、フローネはじめロビンソン一家の人々はお互いに助け合い励まし合い、この苦難に逞しく立ち向かっていくのです。


では、そのロビンソン一家の紹介です。
ネタバレレビューを読む



こんな一家の生活は、残酷な現実に反して非常に生き生きしています。
ただ毎日を生き抜いていくばかりか、チェスや音楽を楽しみ、島中を探検し、まるで自然と戯れているようです。

だから見ていてとても胸が温かくなります。サバイバルだからといって殺伐とした雰囲気ではなく、常に人情味あふれる優しさに包まれているよう。ある種非日常的な空間での日常を描いた作品といってもいいでしょう。

長男のフランツと長女のフローネの年齢設定が絶妙です。(フランツ:15歳 フローネ:10歳) これフランツとフローネの年齢が逆だともっと複雑になってしまいますね。お年頃の女の子が主人公だと色々大変ですし・・・これで良かったのだと思います。

フローネが些細なことで傷ついてしまったときはフランツが兄らしく落ち着いたフォローを、逆にフランツが繊細さゆえに塞ぎこんでしまったときはフローネが元気一杯励まします。

この二人がとても兄妹らしい関係で微笑ましく、たとえ非情な出来事が起こっても、一家で力を合わせて乗り越えていく強い絆がそこにはあります。


そういった過酷な環境を生きる人間達の強い姿や、今や失われた家族の共同体としての形がこのアニメには息づいていると感じました。



作画、特に人物や小物の作画に関しては今見るには厳しいかもしれません。

対して背景・風景の作画は淡い水彩画のようなタッチで、美しい出来栄えです。
だから人・物における作画の粗を考慮してもこれ以上の低評価は付けられません。


また作中の音楽は主題歌をはじめとして、今なおクオリティの高さを感じられるほど完成されています。
南国系とでも言えばいいのか・・・明るさと静けさが同居した不思議な感じです。アニメのサントラの域を超えた普遍的な音楽だと思えます。

総じて風景画および楽曲の美しさは芸術的とさえ思えるものでした。


そして感じたのは、1話1話の起承転結の展開の巧みさと、登場人物の交わす台詞一つ一つの人情深さ。
特に後者は、制作者が相当に気を使って言葉を選んでいたんだろうと想像できます。世界名作劇場の名に恥じない丁寧さ。
台詞から温かみを感じたことで、聞き入るだけでなんだか心が満たされます。


全50話という尺の長さ、人物作画の粗さ等を許容できる人には是非オススメしたい名作アニメです。




あとは個人的名エピソードのメモです。
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/29
♥ : 12
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

大人になって見てもおもしろかった

子供の頃見たけど、ほとんど覚えておらず大人になってまた見ました。

漂流前の一家は長男の進路についてなどガヤガヤしており、こんなヤワそうな一家が漂流して大丈夫なのかと心配に。

ややあって島についてしまうわけですが、このややある部分もとても丁寧です。船が完全に沈むまで段階が踏まれており、まず何を持って行くべきかを一家は選択する。この提案と話し合い、折り合いをつける作業がいい。自ら考えて感じて選び、決めることをここから徹底して体験して行きます。

野犬との攻防、ヤシの実とり、森林探索と家作り、植物からロウソクを作る、こんなとこでも兄妹喧嘩、小さな友達との出会い、田畑作りの苦戦、やはり苦戦の船作り、自分の手に出来る美しいものでプレゼントを作る兄妹、植物で編みもの、生存者との遭遇…無人島での日常が創意工夫を凝らして描かれます。

心理的葛藤を受け持つ兄さんの成長や、それを受け止め希望を失わない父さん、基本インドア派なのに危機の際には勇気と知恵を振り絞った母さん。そして楽観担当フローネ。

ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/29
♥ : 7

luna さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

50話だから一緒に漂流体験

50話もあります!

こんなに長い作品観るのはじめてだけど
50話必要なお話でした

タイトルにあるように、
家族が漂流生活するお話ですが、
何が起こるかわからない
無人島での長い生活を
一緒に体験できるんです

特に
個性が強いフローネと
ものすごいポジティブなお父さんが
印象的でした

サバイバル色を薄める設定がうまく
家族と動物、そして他人を信じることなどが
テーマになっていて、
一番最初の方にペテン師が出てくるのですが、
このエピソードが終盤に上手くつながってて
少しびっくりです

絵が流石に古く感じたのと
フローネとジャックが安易に銃に触れても
何も言われないシーンに違和感をおばえたけれど

このゆったりとした時間の流れは
いまの12〜24話の作品では味わえない
貴重なものでした

投稿 : 2025/03/29
♥ : 6

62.9 5 お父さんで家族なアニメランキング5位
クッキングパパ(TVアニメ動画)

1992年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (36)
212人が棚に入れました
『週刊モーニング』に長期連載されている、うえやまとちによるマイホーム漫画をアニメ化。グルメブームの中で登場した1作で、料理に秀でたサラリーマンの父親・荒岩一味(かずみ)を主人公に物語は展開する。九州・博多の金丸産業。この会社に勤務する営業主任・荒岩一味は、上司や部下からの信頼も厚い有能社員。そんな彼にはもうひとつの顔があった。それは料理の腕が誰にも負けないということ。新聞記者でもある妻・虹子と小学3年生の長男・誠も、荒岩の料理にはいつも大満足だ。そんな一家がお手製の弁当を手にしてお花見に出かけるや、そこで誠の級友である少女さなえを発見。やがて転校していく彼女に誠は何かをしてあげようと考えるが……。本作の実制作は多くのホームアニメを手がけてきたエイケンが担当。本放送の初回は1時間スペシャルとして制作された。毎回のラストには、原作と同様に荒岩が作った特別料理のレシピを紹介。

声優・キャラクター
玄田哲章、勝生真沙子、高山みなみ、冬馬由美、飛田展男、頓宮恭子、丸山裕子、矢島晶子、かないみか、峰あつ子

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「格好いいとはこういうことだ」。超豪華声優と完成したスタイル。

 言わずとしれた料理漫画の古典である本作。漫画は実家に何冊かあって読んでいたが、大人になってアニメを見て見ると味わい深いことこの上ない…。そして今じゃ考えられない豪華声優陣、シュワちゃん、コナン君に新一、メロンパンちゃん、アムロ、カミーユ、大蛇丸にボヤッキーが揃ってるんやでぇ!。



 それにしても、年を経て見ると本作は美味いものを食べたり作るのが実はキモじゃないのが見えてくる。本作は食が繋げる人々の正に「優しい世界」の究極の形といっても過言ではない。その暖かな世界の中をいつまでも揺蕩っているようね安心感と幸福感、昨今の日常系以上かもしれんわ!。


 その中心にいる荒岩さんの存在感と格好良さには大人になってこそわかるものだった。格好つけない格好良さ、大きさと深さとチャーミングさを兼ねた最高のキャラは、なんといってもシュワちゃんこと玄田さんの実力あってこそだろう。


 「格好いいとはこういうことだ」は、「紅の豚」のキャッチコピーだったが、歳をとると荒岩さんにこそ相応しい言葉だと思えるようになった。尊敬できる上司で、惚れ直す夫で、なにより素敵なお父さんな理想的キャラの一つである。それでいて嫌味さや、薄っぺらな良きこと感が全然ない。


 あと、すっかりセックスレスで独身ばっかになってしまった日本にしたのは誰だ?という山田玲司先生の「ヤングサンデー」の特集で、結婚って良いかもって思わせる作品のトップに本作を挙げていた玲司先生の慧眼は流石である(逆な作品は「課長 島耕作」)。

投稿 : 2025/03/29
♥ : 7
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