自分はなんだったのか さんの感想・評価
4.0
全話見終わって
ファーストガンダムシリーズの流れの最後になるか?まだ続くのか
(個人的には続けてほしい)懐かしい顔もチラホラみえて
往年のファンを泣かせてくれるじゃないか
自分みたいなオッサン世代は楽しめたね
にしてもラプラスの箱、なんというオチか・・・期待しすぎたかな
また時間を置いて見たいと思います。
永井さんの声がもう聴けないのが残念です。
自分はなんだったのか さんの感想・評価
4.0
ファーストガンダムシリーズの流れの最後になるか?まだ続くのか
(個人的には続けてほしい)懐かしい顔もチラホラみえて
往年のファンを泣かせてくれるじゃないか
自分みたいなオッサン世代は楽しめたね
にしてもラプラスの箱、なんというオチか・・・期待しすぎたかな
また時間を置いて見たいと思います。
永井さんの声がもう聴けないのが残念です。
しゅりー さんの感想・評価
4.1
福井晴敏さんによるガンダムの小説作品を映像化した作品です。
「逆襲のシャア」の約3年後の世界が描かれます。
2010年から2014年までの間に全7巻でOVAが制作されました。
2007年小説連載開始からOVA完結までの7年半は非常に長い時間だったように思います。
OVAは劇場の先行上映と同時に動画サイトでの有料公開。
公開初日の劇場限定BD先行販売など、ガンダムとしては
はじめてのビジネスを色々とやっています。
元来ガノタだった私などはだいぶ搾り取られました。
3月上旬の早朝にBD購入のために並ぶ劇場前の寒いこと…。
さて本編ですが、小説既読の方が視聴する場合は消化不良や
小説と異なるイメージを持たれるといったことが多く発生する作品になると思います。
ある意味はじめて原作(※)の物語と戦ったガンダム作品ではないでしょうか。
(※ここで言う原作は「富野監督のガンダム」ではなく、小説版としてください。)
ジンネマンとリディの描写はとても人間臭く最後まで見応えがあるのですが、
全体としては小説の頃に感じた10代から20代の多感な若者と
子を持つ親くらいの世代の大人の描き分けや、
立場や境遇の違いに隔てられた人々の軋轢と和解などが
途中から薄れてしまった印象があります。
また、OVA中盤から登場するMSが小説の描写より大幅に増えます。
そのあたりはバンダイの希望なのでしょうが、プラモデルが好きな私でも
4巻だけならともかく5巻以降も懐かしい、珍しいMSの活躍が多数描かれたことには辟易し
「MSV(モビルスーツバリエーション)かビルドファイターズでやって」と呻きました。
そうしたMSの戦闘シーンで変に頑張ってしまったためか、終盤の戦闘は好みが分かれます。
{netabare}どうでも良いことですが、7巻のオリジナル機体であるネオジオングを見て
オーガス02のラスボス(リボー)を思い出しました。似ているのは色と体型くらいなのですが、
もう私の脳内ではネオジオングを視界に入れた瞬間にオーガス02前半の
ヒカシューのOPが浮かぶという事態に。なぜか後半のOPじゃないんですよ。{/netabare}
上記の理由で以前視聴中に投稿したレビューほどには
このアニメをお奨めしようという気持ちは薄れてしまいましたが、
それでも長年ガンダムを好きだった私にとっては観て良かったアニメでした。
これから宇宙世紀のはるか未来の物語として「Gのレコンギスタ」が、
別の設定の宇宙世紀物である「THE ORIGIN」がそれぞれアニメとして展開されていきますが、
ファーストからある程度、世界観を共有してきたガンダムは一旦これで幕が下りたような気がします。
そんなわけで宇宙世紀ガンダムが好きな方には気が向いたときに
一度観てみても損はないのではないでしょうかと提案をしてみます。
{netabare}
以下ちょっと電波な文章を。
なぜガンダムUCを観て良かったかということについてです。
変な話になってしまうのですが、悲惨な終わり方をした「Vガンダム」の後、
放置されてしまった「逆襲のシャア」以降の年代の宇宙世紀ガンダムに対して
ようやく気持ちを整理することができた気がするからです。
ニュータイプのような(中二病的)特別な属性と一定の距離をおくための「ガンダムⅩ」
好きなシリーズ、キャラ、マシンのこだわりと一定の距離をおくための「∀ガンダム」
そして本作は「ガンダムF91」や「Vガンダム」などの個人的に子供の頃に物足りなさや
トラウマを感じてしまった宇宙世紀ガンダムへの未練や怨念みたいなものと
一定の距離をおくために必要な作品だったのかなと最近は思います。
簡単に言うと本作のおかげで今後もガンダムを観るとしても、
以前持っていた「ガンダム最高!」というような特別なフィルターで歪められた
観賞姿勢はだいぶ弱まるのではないのかといった感覚です。
多分こんなことを思う方は稀だと思いますが、1ガノタの戯言として書いておきます。{/netabare}
↓2011/11/13時点のレビュー↓
{netabare}福井晴敏さんによるガンダムの小説作品を映像化した本作。
「逆襲のシャア」の約3年後の世界が描かれます。
2011年11月現在は全6巻中4巻まで公開されています。
2012年5月に5巻公開予定。
自分は原作既読ですが、原作を読んだ人間にもこれは嬉しいアニメ化でした。
やはりしっかりした世界観とストーリー、キャラクターが根底にあって、
小説として成功した作品をアニメ化するとなるとかなり制約が多いと思います。
実際ガンダムで小説からアニメ化したという作品はこれが初めてだと思いますので、
1巻視聴前はそれなりに不安でした。
しかし、いざ観てみると凄まじくレベルの高い作画と丁寧なストーリー運びで
原作の雰囲気を壊すことなく、むしろ高レベルに映像化されていて感動しました。
何といっても宇宙世紀が大好きな自分にとって、ジェガンやガザDなどの従来シリーズで活躍した
モビルスーツが現在の映像でまた見れるというのは至福です。
新登場のモビルスーツも初代から逆襲のシャアまでのストーリーがあってこそ登場出来るような
モビルスーツばかりで、宇宙世紀の世界観に相応しい良いデザインです。
また、本作は脇を固める男性キャラクターが非常に個性的で素晴らしいです。
カーディアスやジンネマン、オットー艦長やダグザ中佐など味のあるオヤジキャラがこれでもかというほど出てきますが、どのキャラクターにも辿ってきた人生の渋味のような物が描写され、しっかりキャラクターとして生きています。
そうしたオヤジキャラ達と若い主人公バナージ達との交流がしっかり描かれていて好印象です。
まだまだアニメの展開は折り返し地点に立ったばかりですが、
ガンダムシリーズ中でも良作と語り継がれるアニメになってほしいと期待しています。
【4巻視聴】
相変わらず約1時間の中で密度の高い物語を魅せてくれます。
展開が駆け足気味で小説とも相違点が多くなってきましたが、
期待は膨らみます。
ガノタ的視点で言えば量産型モビルスーツの見せ場が
とてつもなく多いことに感動しました。
地上戦の演出としても0083前半に並ぶモノが
観れたような気がしました。 {/netabare}
HIROTO さんの感想・評価
4.6
宇宙世紀シリーズ 逆襲のシャア の3年後が舞台の話となる。
宇宙世紀のはじまりや、1年戦争の話もありガンダムが好きなひとは必ず楽しめる。
機体デザイン。
言うまでもなく、ユニコーンは変身する。
モノアイで一角のユニコーンもかっこいい。
そしてデストロイモードになると別次元のかっこよさに生まれ変わる。
もちろん、チタニウム仕様のプラモデル買った。
シナンジュも。
OOの足長スタイルがあまり好きではなかった自分だったが、このUCについては本当に一目ぼれ、そう見た瞬間に恋に落ちた。
今まで一目ぼれしたことがなかった自分であったが、一目ぼれって本当にあるんだって思った。
そう、人ではなくユニコーンに!!!
その他の機体。
宇宙世紀らしいデザインの数々、後継機も多数登場するのは嬉しい。
この話ではでてこないがシナンジュは めちゃくちゃカッコいい!!!
キャラクターデザイン。
バナージ
今までの宇宙世紀の主人公達とやはり少し似ていて、アムロみたいな部分もあったり、カミーユみたいな部分もあったりと とても好き。
この子のユニコーン初搭乗シーンは本気でやばい。
ガンダムシリーズは全部は見ていないけど、好きな主人公TOP3には入るだろう。
オードリー
上品で気品がある。
あれ?もしてかしてって思う人もいただろう、自分もあれ?って思ったからね!
いずれ明らかになる正体は見てのお楽しみで。
マリーダ
クシャトリア搭乗のパイロット。
この人も宇宙世紀シリーズのとあるキャラクターと深く強いつながりがある。大好きなキャラクターの一人。
音楽。
澤野弘之さんが作り出す数々の音楽。
もうね、凄いの一言。
物語に合っているとかじゃない、物語と1つになっている。
もちろんサントラ買った。当然だろ?
この作品は発表当初から期待に胸を躍らせていたので
新宿のピカデリーの限定上映にいった。
ユニコーンの上映を心待ちにしていた方々と一緒にユニコーンの映像を初回で見る。
もうね、みなさんも自分もだけど 声にでちゃってるの笑 おおおおみたいな。
会場が一体になる感覚でしたわ。
とにかく面白かった、作画も素晴らしくどんだけ時間かけて作ってたんだよ・・・。って驚愕だったのを覚えている。
とりあえず言いたいのは
最後の搭乗までの一連を見て欲しい。
ここの高揚感は本当に凄かった、劇場で鳥肌立ちっぱなしですぐに2回目の上映のチケットを買い求めたくらい凄かった。
そしてユニコーンの可変デザインを考えた人は神であろう。
ここの評価項目に機械デザインって項目があったら☆10あげちゃうよ!
剣道部 さんの感想・評価
4.0
[文量→中盛り・内容→感想系]
【総括】
ガンダムです。ちゃんと、ガンダムです。
富野さんのガンダムが好きなら、キャラデザ&メカデザに負けず、視聴してみて下さい♪
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まあ、人気のないを通り越し、下手すれば、ガンダムファンから憎まれてすらいる作品ですからね。
まずは、一般論から。
とりあえず、シド・ミードさんデザインのモビルスーツが不評で、それだけで視聴をやめている方も多いのでは?
個人的には、この作品のマイナス点は、①シリアス展開中に紛れ込む変なおふざけ。②あからさまな歴代ガンダムシリーズのオマージュ。③歴代ガンダムシリーズを全て「黒歴史」と位置付けた強引さ。
特に、③ですね。あれのせいで、なんか自分の好きなガンダムと嫌いなガンダムをいっしょくたにされて小馬鹿にされた感と、その後、どんなガンダム作品を観ても「結局逆Aにたどり着くんだね」という気分になってしまった。
むしろ、逆A自体が黒歴史ですよね(苦笑)
と、批判ばかりしていますが、評価は4、高評価なんです。
そういう、マイナスファクターを排したとき、逆Aという作品そのものは、意外とちゃんと「ガンダム」だからです。
牧歌的な地球人と先進的な月の民との対比や対立。ディアナの悲しき人生。徹底して描かれる人間の愚かさや反戦。
やはり富野さんが監督をやられているということが随所で伝わる作品です。
逆Aは、完全に人間の物語なんですよね。
実際、モビルスーツが活躍するシーンは、多分全作品で一番少ない。まるで、テレビドラマを観ているような面白さ。
そういう点では、むしろ最近のガンダムより、「ガンダム」だと思います。
ということで、ガンダムの歴史を踏まえず、仲間に入れないで、作品単体として眺められる方なら、結構楽しめますよ♪
{/netabare}
ストライク さんの感想・評価
3.8
全50話
ガンダムのTVシリーズは、全て視聴済み
簡単に説明すると、文明の発達した月に住む軍(ディアナ・カウンター)が、文明の退化した地球に、武力を使って帰還しようとするのを、主人公達が止める話。
感想
ちょい酷評から・・・(好きな人にはすみません)
まず、キャラデザ。
これって「小公女セイラ」や「赤毛のアン」みたいな感じで、「世界の名作劇場」を観ている様でした。
特に、2話のラストまでモビルスーツは出てきません。
第一印象は、「これってガンダムなんだよね?」でした。
o(゜◇゜o)?
MSのデザインも、今までとは変わり、イマイチイメージと違い、違和感がありました。
中盤までには慣れましたがw
あと、シーンの変わり方が早いと云うか、雑です。
キャラのセリフが終って直ぐに別の場面へ行ったり・・・
もうちょっとセリフに重みを感じれるように、余韻を残すようにして欲しかったです。
あれでは見せられてる感がしてしまいます。
設定的に、地球の文明が19~20世紀のヨーロッパな感じまで退化していて、飛行機はプロペラ機です。
そんな中、昔の{netabare} ザクやカプール {/netabare}
等が遺跡から発掘されます。
発掘されたMS等が、ちゃんと動くとか、動かせるとか、エネルギーは?とか、突っ込み所は満載です。
それに、シリーズと比べて人の死があまり描かれてません。
シリアス展開が少ないんです。
政治的要素が強く、MS同士の戦闘シーン自体が少ないです。
今までのシリーズとは違い、主人公が大活躍したり、格好良いシーンが殆ど無い印象。
なので、爽快感は味わえません。
かといって、ポケ戦や、08小隊の様なリアリティー性もない。
むしろ、 {netabare} 月光蝶とかw {/netabare}
ファンタジー性が強いです。
主人公のロランは、真面目でめっちゃ良い男の子って感じ。
好印象なんだけど、いい子過ぎてイマイチ感情移入できなかったな~。
月の王女 ディアナと、ハイム家の長女 キエルの二人の外見が瓜二つの設定には面白かったですね!
{netabare}
二人が入れ替わり、キエルの演説、ディアナが川でシーツを洗濯するシーンは見ものでした。^^{/netabare}
視聴した人は、もう解ってるかと思いますが、これから見る人の為に、一応二人の見分け方を書き子しますね。
ディアナは、キエルより色白で、目の瞳に白い輝きが無い。
キエルは、ディアナより色が濃くて、目の瞳に白い輝きがあります。
これを先に知っていると、初めて観た時、どっちが? なんて迷わなくなります。^^
ラストは、個人的に好き。
{netabare}
ギム・ギンガナムとのラストバトルは、今までよりは戦闘シーンに迫力ありました。
結局、ギムの生死は解らず終いで、ファーストのシャーみたいな展開。(最後は剣で戦うとかw 同じじゃん!)
エンディングでは、結局キエルが月へ行き、好きだったハリーと一緒になれてよかったな・・・っと。
ディアナは、ロランと二人で隠居?生活っぽいシーンが流れ、ミルクが入ったカップを持つ、ディアナの左手の薬指には、結婚指輪がありましたね。(一瞬ですが)
これって、ロランと結婚したって事でいいのかな?
ディアナは、人工睡眠をしていて、親しい親族や友人、恋人を亡くし、王女という大役を一人で背負ってきた人なので、後は二人で幸せになって欲しいですね。
ソシエは、ギャバン隊長と婚約までしたけど、隊長は核爆発で戦死。
ラストはロランに、いつの間にか?想ってたみたいで、涙のキスでお別れ・・・
一番不幸なヒロインでしたね・・・><
{/netabare}
総評すると、今までのシリーズの様な、主人公が戦闘シーン等で活躍するのを観るのが好きな人にはイマイチ微妙かも・・・
でも、ガンダムオタク&マニアじゃない、普通の人には好印象な作品だと思います。
自分は、戦闘シーンに物足りなさを感じましたが、設定やストーリーは良かったです。
エンディングは d(>_< )Good!!
ガンダム好きなら見る価値が十分ある作品だと思います。(黒歴史なんかが特にねw)
OP:『ターンAターン』唄 - 西城秀樹
OP:『CENTURY COLOR』 唄 - RAY-GUNS
ED:『AURA』唄 - 谷村新司
ED:『月の繭』唄 - 奥井亜紀
ED: 『限りなき旅路』(最終話) 唄 - 奥井亜紀
OPの西城秀樹と、EDの谷村新司 の歌を聞いた時はうけましたw
(; ゜ ロ゜)ナン!( ; ロ゜)゜ デス!!( ; ロ)゜ ゜トー!!!
あと、{netabare} シャイニングフィンガーと、ロケットパンチには吹きましたw (≧▽≦)vぶは!{/netabare}
PS:ロランが、最初から大切に持ってた、 {netabare}JAのちょきんぎょ{/netabare}みたいなのって、結局なんだったの?
説明あったかな~?見逃してるのかな?
誰か教えて下さい! (> <)
ひげ さんの感想・評価
4.9
白富野の代表作。
舞台は遥か未来の地球、アルマゲドンから2千数百年。生き延びた地球人の末裔のところに、遥か昔に月へ移住した人々が帰還したいと申し出るとことからはじまります。そこで起こる異文化同士の摩擦を描いた物語。
ガンダム作品では異例の政治劇、群像劇が主。MSは完全に作品を彩る小道具です。
ガンダム20周年作品で菅野よう子、シドミード、あきまん、といったスタッフがありえないくらい豪華。
しかし予算はSEEDに遠く及ばず・・・
ターンエーのデザインが苦手?大丈夫です。劇中でも突っ込まれてますから。あと動くとかっこいいんです。
G,W,Xのアナザーガンダムの登場、製作の補助等で富野監督が生み出した結論です。
∀(すべてを含む)そしてAガンダム(ファーストにかえる)というダブルミーニング。
ファーストがファンタジーにリアリティを求めたものならば、今度はそれをファンタジーへと返す。そんなテーマ。
設定、演出でもTV作品ではファーストと同じく主役機交代がない。
そして当時の夕方ロボットアニメの呪縛からやっと解き放たれ1話でガンダムが登場しない。
富野ガンダムではじめてのプロ(軍属)の主人公。MSの操縦がうまくてあたりまえ。
監督作品で必ずでるNTですが設定上は月の人間はすべてそうなんですがいままでのお約束の表現はほとんどない。
この作品上では戦争をしないNTとなった人々は、去勢された人類とモジャモジャ頭の人気キャラに語られる始末。
ストーリーはよく言われるように『かぐや姫』『とりかえばや物語』『宇宙戦争』『月は無慈悲な夜の女王』などなど古典、古典SF、スチームパンクの様相が非常に強い。
産業革命の起こりはじめた未来の地球でMSが発掘されてしまうという。
そういったことから従来の我々の世界の延長上にあるSFという従来のもととはまったくの別物。個人的には世界観と雰囲気だけで満足。ガンダムじゃなくていいじゃん・・ってそれこそいいたい。ああ・・だから『機動戦士』ないんだっけ。
そもそも本作品、ガンダム、アニメ好きじゃなくて『ファースト世代』へ向けたメッセージだそうです。
V終了後から富野監督が長年仕込んだだけあって脚本、演出、世界設定、キャスティングすべてが最高峰。
構想の段階でロラン役を探していたときに若き朴璐美を実娘の劇団で発掘したのが決定的な製作の発端らしい。
低い予算の関係で画の乱れやセルの少なさが目立ちます。しかし相変わらず動かすところはなんとしても動かすその伝統の技法、、時間経過の表し方はまさに古い映画のよう。それが世界設定とあいまって、名作劇場といわれる所以かと。
{netabare}
大魔神のようなおひげ様の登場w某古典で有名な二本足(だけ)の兵器、通称カカシwこれ初登場のシークエンスがマクロスだよね・・。
胸のミサイルコンテナに牛をいれて引越し手伝ったり、洗濯機になったり土木作業に使ったりとツッコまれどころ満載なのですが。。。。それがいい。
戦闘もウィルゲム発進とか、月での戦いとか、ラストバトルとか。。独特の台詞まわしや、舞台のような演技指導・・ユニヴァース!です。やばいっす。
本作でのNT案は人類がみんなもってる世代を重ねて学習していくことなんじゃないかとか・・。当たり前だけど胸アツ結論だなと。
最終回『黄金の秋』はまさにガンダムというコンテンツの最終回にふさわしい名作。で、周りのキャラが精神年齢的にもオトナだったため、主人公レベルまでになってしまった『ソシエ』が一番すき。悲しいけどキャラ的においしすぎるだろ・・。俺のとこに嫁にこーーーい!
{/netabare}
多数の個性豊かな登場人物たちが物語を盛り上げます。大人になったファースト世代の方は食わず嫌いをせず見ていただきたい作品です。長いですけど・・。
ガンダムシリーズの公式的な最終回であり、『黒歴史』という名言でこれからも生まれ続けるすべてのガンダムや当時バンダイやら角川、講談社やらがとっちらかした設定をまとめあげてしましました。
∀の世界を『現在』にすることで、過去の出来事は異聞譚、あったかどうかもわからない物語ってことにしてしまった。
メタフィクションとして受け取るなら、あなたの好きな通りに解釈しなさい。遊びなさいと。
この発想はまさに目から鱗。
劇中とおなじく神話の世界へ当時半ば宗教化していたガンダム業界を封じ込め、開放してしまった。
『ひげは死すとも黒歴史は死せず』
そもそもこの黒歴史なる造語。作品以前の問題、日本語として最大級の発明品。語源を知らないで使ってる人間があまりに多い。
これを製作された以上、未来永劫新しいガンダムをどんなに作る、語ろうと原作者である富野監督の手のひらの上で遊んでいるにすぎないようだ。それはエゴだよ!って言われてもそもそも原作者なんだし、アラ60のじーちゃんが考えてしまったんだから・・天晴れじゃないでしょうか。