ヨッシャア! さんの感想・評価
1.7
アニメという媒体を選んだ以上、厳しい評価は避けられない ※~6話
【物語】 1.0 / 5.0
典型的なアイドルアニメの女性向けバージョン、と言った内容。
この作品に限らずアイドルアニメ全般に言えることだが、アイドルという題材の性質上、どうしてもライトな百合・BLをほのめかした売り方しかできず、脚本も「好きになってもらう」ではなく「嫌われないようにする」内容が目立ち、毒にも薬にもならない退屈な展開が多い。
本作もジャンル全体が陥ってるこのマンネリから脱却することができず、男女問わずアイドルアニメを見慣れた人からすれば「ガワと楽曲を変えただけで、脚本は代わり映えしない」と感じるだろう。
本作ならではの【物語】の良さ、というものは感じ取れない。
【作画】 2.5 / 5.0
制作スタジオがclover worksということで作画のクオリティは問題ないが、動きの少ない会話シーンや止め絵などが目立ち、スタジオの作画パワーを活かしきれてないように感じた。
【声優】 1.0 / 5.0
実際のライブを意識してのキャスティングなのか、声優陣の演技力は二の次でメインキャラの大半が棒読み。仮にもプロの役者とは思えない出来。
「演技経験のない歌うま芸能人でも連れてきたのか?」と疑うレベルの酷い演技力で、出来のいい作画から飛び出てくる棒読みの連続に困惑するばかり。ギャップが大きすぎる。
アニメという媒体を選んだ以上、もっと演技をこなせるキャスティングをするべきであり、この点についてはフォローしようがない。
【音楽】 2.5 / 5.0
各話のメインキャラによるボーカル曲が複数用意されており、なんとかアイドルアニメとしての意地を見せている。
楽曲の出来もそれなりに良いが、群を抜いて目立つ曲はなく、あえて言うなら「無難な仕上がり」にとどまっている印象。
【キャラ】 1.5 / 5.0
【物語】の項でも述べたが、ジャンル全体が焼き直しに次ぐ焼き直しのマンネリに陥ってしまっており、登場するキャラクターも何かと既視感を覚えてしまう。
声優の棒読み演技も相まって、キャラクターの性格などがいまいち掴みづらく、ならではの良さというものは全然伝わってこない。
「毒にも薬にもならない」と上述した通り、不快な性格のキャラはいないため、その点についてストレスを感じないのはかろうじて評価できる点だろうか。
【総括】 8.5 / 25.0 (平均 1.7)
数あるアイドルアニメに埋もれていく凡作の一つ、といったところか。
1期から見ているが、2期も含めてこの感想を塗り替えるほどの「何か」が登場しないままここまできてしまった。
好きなキャストが出ている、だとかそういうモチベーションがない限り、視聴する価値を見出すのは難しそうな内容である。