ハウトゥーバトル さんの感想・評価
3.5
人生フラフラ
この話はフラダンスに憧れハワイアンズに入社した話
福島地震の復興プロジェクト、として制作されたみたいですが、震災をテーマに、というよりは震災を乗り越えた後の人々の強さ、というのをメインで書いています。ので、震災にちょっとしたトラウマを持っている方はぜひ見てください
似ている、というと双方から批判が来るかもしれないのですが
TARI TARIに似ている感じです。目の前の壁にぶつかりながら、自分で、時には皆のちからを借りて、解決していく(向き合い始める)、という作品。一応形式体には高校を卒業していますが、ノリ的には高校生のままなためJKが好きな方でも安心安全(🚨)。基本的に福島のハワイアンズを中心に、実在駅名実在施設に実在スポットが多く出ているため、そこに行ったことがある方も十分に楽しめると思います。
展開的にも割とちゃんとしています。{netabare}初っ端からお姉ちゃんが死んじゃうし、ヒワちゃんの初恋は亡き姉の彼氏だし、賞もひとつもとれなかったし。ハッピーなだけではない、という{/netabare}のはこういう系にしては珍しい気がします。最近のオリジナルアニメ映画は頭お花畑だったり、ご都合主義的な展開だったりするので。
そういう点ではそこらのオリジナルアニメ映画(俳優を声優に起用しているタイプ)の中では割と面白いの部類に入るのではないでしょうか。
とはいえ、手放しに「めちゃくちゃおもしろい」と褒めることはできません。
展開がそこまで存在するわけでもなく、{netabare}悩み、とやらもだいぶちっちゃい。なんせホームシックに喧嘩別れにシャイにダイエット{/netabare}なんて大したこと無いでしょう。
さらに販促感が否めない。具体的な土地名や施設名を露骨に出しているため、「あ、ここを紹介したいのかな」という意図が結構丸わかり。別に販促自体を否定するつもりも福島を否定するつもりもまったくないのですが、急に名前や建物が出てくるとなんか冷めてしまいます。まぁコレに関しては本作の主目的でもあるので、変更したら変更したで批判の嵐でしょう。
もっと深く追求して尺を長くしてTVアニメで協賛なしの本作をみたいという気持ちは湧きましたね。結構いい作品になるんじゃないかなとは思っています。
{netabare}なんか私の友達はカンカンちゃんとオハナちゃんに百合の可能性を感じたらしいですが、個人的にはそこまでなような気がします。{/netabare}
総監督は水島精二さん。ガンダムOOの方ですね
監督は綿田慎也さん。ガンダムBF-Tの方ですね
脚本は吉田玲子さん。ヴァイオレットの方ですね
キャラデザはやぐちひろこさん。Beatlessの方ですね
劇伴は大島ミチルさん。リトルウィッチアカデミアの方ですね
アニメ制作はBN Picturesさん。銀魂゜の所ですね
手書きのほうは頑張っていましたが、フラダンスシーンでの3DCGがお世辞にも良いとは言えないものでした
主題歌はいしわたり淳治さん作詞、Hiddieさんと宇野水木さん作曲、フィロソフィーのダンスさん歌唱の「サンフラワー」
クリアファイルは大事に使わせてもらってます