takarock さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
3・2・1・キュー!! ソ・ラ・ソ・ラ・ソラ・ソラ・ミ♪
1話15分全24話のアニメです。
98年の作品ですが、
最初はザギンのシースーでロートーとニーウー
なんて言葉が飛び交うバブリーなノリなのかなと思っていたのですが、
よくよく観てみるとそういったバブルの残り香も消えて
それでいて新世紀に向けて妙な活気があった90年代後半っぽい空気を感じるアニメですw
要は時代なりのアニメってことですw
舞台はニッポン放送です(断言)w
毎回のようにあの目玉のマークの時計が出てきますしねw
というか元々はニッポン放送の企画から始まったようですね。
アンドロイドラジオパーソナリティのMAICOちゃんは
どこか「ちょびっツ」のちぃを彷彿とさせるような、
最近のアニメで言ったら「そにアニ」のそに子とかかなぁ~。
まぁとにかく健気で素直で本当に良い子なんですw
本番中にもかかわらずディレクターの指示に
ついつい「はい、わかりました」と返事をしてしまうMAICOちゃん。
「ぷにょ~ん!」「ぷにょ~ん!」と時にバグってしまうMAICOちゃん。
そんなMAICOちゃんをひらすら愛でるように眺めるといったものではなく、
MAICOちゃんを取り巻くスッタフたちのやり取りがメインです。
ディレクターの松つぁんが
「おい、伝助(AD)~お前はいつになったら使えるようになるんだ~」
伝助「そんな~僕だって一生懸命頑張ってるんですよ~」
松つぁん「な~にが頑張ってるだ!そんな台詞は猫並に使えるようになってから言いやがれ! なぁ梅さん(ミキサー)」
梅さんがSEでピンポン!ピンポン!
伝助「そんな~梅さんまでひどいですよ~~」
スガちゃん(放送作家)「いや~伝助くん、今日も輝いてるよ~~」
な~んてやり取りがあるわけです。(いつものように上記の会話はただのニュアンスですw)
ある時はお偉いスポンサーがやって来て大騒ぎ。
ある時はスタジオ内にハエが入って来ててんやわんやとそんなアニメです。
後半かなり重い話をぶっ込んできますが、基本的には気軽に視聴できると思います。
はっきり言ってB級アニメですが、これはいいB級アニメです。
名作ばっか立て続けに視聴していてちょっと疲れたという方は
アンドロイドアナMAICOちゃんの声に耳を傾けてみてはどうでしょうか?
まぁラジオじゃなくてアニメなんですけどねw
あらゆるメディアでVOCALOIDが活躍する昨今ですが、
この作品はまさに時代を先取りしていると言えますね。