お湯掛けてメデューサ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
超・ロボット白兵戦
マンガを原作として、以前6部作に分けてアニメ映画が放映されました。
それを再編集し、新規シーンを追加し、1クールにまとめたアニメ作品。
まず声優が豪華ですよ!
声優ファンの方であればキャスト陣を見て多少なりとも興味を持つでしょう。
自分はPVを見て、「なにこれかっこいい!」と興味を持ち、
見始めた者です。↓ (1分20秒あたりからが特に良い)
https://www.youtube.com/watch?v=WlWevyHW2ak
そして何よりの魅力は、戦闘シーン!!
動きはそんなに早くなく、作画もそんなに激しくはありません。
初めはPVで受けた印象と若干ズレがあり萎えかけたのですが、
しかし迫力ありますよ。
見事な重量感と、現実感。
なにがどうなってそうなってんのかが多少分かった気になれる演出。
ライガットの機体の圧倒的な運動性能での、
あの[全力]感は相当気持ちがいいです。
その際の保志さんの「だああぁぁぁぁーーっっ!!」とかもすごく
耳に心地いいですよ(個人的に)。
ライガットが重装甲を装備して、ゼスの部隊に突撃するシーン。
最後のゼスに斬りかかるまでの一連の流れが本当に燃える。
そしてラストのボルキュス戦。
最高でしたね。
最後にボルキュスの機体が停止して、ボルキュスが出てきて、
ライガットに向けて虚しく(しかし笑顔で)発砲し続ける。
口ではああ言いつつも、
とことん人を殺したくないライガットは涙を流し、相手をにらみ、叫び、
そしてボルキュスを殺します。
あの表情変化良かったー。
他にもライガットの戦闘活躍シーンは多々ありますが、割愛。
なぜならジルグ無双が半端のそれではないから。
初見は始終口ぽかーんでした。
すごすぎます強すぎますかっこよすぎます。
ジルグとライガットが戦っていた所に、
スペルタ部隊という精鋭部隊が襲撃をかけてきます。
この時にライガットの機体がタイミング悪く停止してしまい、
ジルグ VS 6機 という状況に。
戦闘経過はぜひアニメをご覧になってください。
結果を言うと、
ジルグはこの6機部隊を壊滅させます。
女性狙撃手は生存していましたが、その機体は破壊されていました。
しかし、この戦闘でジルグの機体も脚部を含めて大きく破損。
そしてそこに敵の大部隊が……という。
さらにひどいネタバレをしますが、
ジルグはこれで捕縛され、射殺されます。
この作品は[戦争観]も魅力的で、
メインキャラクターが平気で戦死します。
他にも要所要所できつい戦争観が表現され、感動します。
最後に一つ疑問があります。
最終回のラストはどう解釈すればよかったのでしょうか?
弟が怒。ライガット、若干気狂い感のある笑い。
弟は寂しかった裏返し?
ライガットはその一種[日常感]を戦争のそれと比較して可笑しくて…?
んー、なんかずれてる気が…
ED後の「そのまんま、ライガットで」ってのは何?
誰か教えてー
これは余談ですが、OP映像は観ない方がいいですね。
なんであんな盛り上がらない映像にしたんだろうと疑問に思います。
いくらでもやりようはあったろうに……