yapix 塩麹塩美 さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
顔出さないですね、 大塚芳忠さん。
私にとってアイドルとは・・・・
私は松浦亜弥の熱烈なファンであった。
これは完全に自慢だが、
シングル曲はもちろんカップリング曲、アルバム収録曲も含めてほぼ全ての曲を歌うことができる。
絶頂期の松浦亜弥は、
可愛さの権化
可愛さの化身
可愛さという概念そのもの
全宇宙の可愛さの特異点
と形容するほかない存在であった。
アイドルとは花火である。
その才能はある一瞬光り輝く、
それを目にした者が決して無視することができないほどの輝きをもって。
そして瞬く間に消え去ってしまう。
大きく輝いたものほど見る影もなく。
本作は765プロ所属のアイドルたちが、
まさにこれから光り輝かんとする瞬間から、
もっとも輝きを増し、
最大限の光量に達したところまでを描く。
どこまでも健全でポジティブで健康的なアイドル成長ストーリー。
女性の目を意識しているのか、お色気シーンみたいなのもほぼ皆無。
あえて挙げるなら、
ゲロゲロキッチンのハプニングショット、
海での水着回、
であろうか。
とにかくキャラが立っている。
これだけの人数(アイドル12人)が居ながら、
全員がそれぞれの個性を放っている。
それぞれのエピソードがしっかり語られているにもかかわらず、
それらのエピソードが各アイドルの紹介のように感じられない。
だから、2クールもある割に中ダレしていない。
私の中で最も輝きを放っていたのは、
星井美希。
次いで、四条貴音、如月千早。
アイドルってピンで活躍してナンボだと思う。
そういう意味で、星井美希が放っていたオーラは別次元であった。
四条貴音は、その独自の世界観で、
如月千早は、その歌唱力で、
ピンでやっていけるのではないかと。
最大の見所は、2度の765プロオールスターライブである。
特に1度目のライブ(13話)は素晴らしい。
ストーリー上もここが一つ目のピークとなっているため、
感極まった感がある。
2度目のライブは・・・一度目よりもピーク感が乏しい。
なぜか?
やはり、この間のストーリーの疾走感が1-12話よりも落ちるのが大きい。
売れっ子になったが故の混迷、苦悩が描かれるのだからある面やむ得ないところはあるが、ここを少し掘り下げて考えてみたい。
{netabare} 物語は概ね「天海春香」の視点で進む。
終盤で明らかになるが、天海春香の願いは、
765プロのみんなと一緒に頑張っていくこと!
である。
一アイドルの考えとしては、どうかと思うところもあるが、
これは彼女の個性であり、
この年代の女の子の考えとして、至極まっとうなものである。
この彼女からすると、
1度目のオールスターライブは理想的なライブであった。
765プロのメンバー全員が一丸となって練習に励み、
ハプニングを乗り越えて、765プロ飛躍のきっかけとなる大成功を収めたのである。
しかし、この大成功は彼女を悩ますことになる。
売れっ子になったが故に、すれ違い、顔を会す機会が減るメンバーたち。
2度目のオールスターライブに向けてみんなと頑張りたい春香。
春香にとってのオールスターライブは何よりも大事なイベント。
春香はみんなもその想いを共有していると信じていた。
しかし、合わないスケジュール、出来ない全体練習。
みんなと想いを共有していると信じられなくなったとき、
彼女は壊れた。
最終的には2度目のライブも成功裏に幕を閉じ、
大団円を迎えるのであるが、
ここの過程にモノ申したい。
765プロはこのライブをどう捉えていたのか?
このライブの意義を明確にしておけば、
そもそも春香が壊れることもなかった。
ライブに向けて必要な練習時間を確保することは事務所の仕事である。
これを怠るということは、
ライブの成功を重要視していないととられてもやむを得まい。
やっつけのライブで観客を欺くということは、
生のパフォーマンスを行うものが決してやってはいけないことである。
ここに気が付かないようでは、
765プロに未来はない。{/netabare}
ところどころ感動でウルってさせられました。
如月千早が笑顔を取り戻したところなんか特に。
それにしても、OP、ED、劇中曲と曲が多い。
OPとED以外はほんのさわりしか聴けてない曲ばかり。
フルで聴くにはどうしたらいいでしょう?
CD買うのが一番の近道ですか?