びゃくや(白夜) さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
キャラクターのギャップによる作品全体の表現
このチャラ男とニートが混じったような奴なんだ?
なんなんだああああああ!
そんな作品だったよ。俺の今月のお小遣いをかけてもいい。
おっと、お前のお小遣いなんていらないなんていう突っ込みはやめたまえ。
問題はそこではない。
では、本題に入るが、この作品は主人公「そら」のキャラクターから生み出されるものがある。
さて、それはなんだろうか?
そらの行き当たりばったりの行動に、ちょっと呆れながら観ていると、次のシーンでそれが覆される。
普段の素行が馬鹿っぽいのに、ゲームに関しては非凡な才能を発揮する。
この作品には、そういうシーンが多々ある。
うん、これは...。
そう、ギャップだ。
普段、俺たちみたいな馬鹿なことをやっている奴が、凄い才能を発揮する。
その展開に意味があるのだ。
こいつ...普段はあんなに態度悪いのに凄いなぁ...とギャップを感じるのだ。
空白の魅力とはここである。
あんな天才的なゲームプレイをする奴が、リアルではこんな奴だと....?
そういうギャップから生まれる魅力は、中々面白いおかしいものだ。
これが一つ目。
生み出されるのはギャップだけではない。
というか、普段は馬鹿で、本気になると非凡な才能を発揮する、という設定は、とてもエンターテインメント重視の作品を作りやすかったりする。
理由は、主人公が馬鹿であれば、視聴者を和ませるようなコメディパートが作れるからだ。
コミックリリーフというのかな?
しかし、主人公が単なる馬鹿ならば、物語では活躍出来ない。
だから、大抵の少年漫画の主人公は、馬鹿っぽ性格だけれど、天才的な才能を持っているだろ?
馬鹿で天才的な才能を持っているキャラクターというのは、非常にコメディとシリアスの描き分けがやりやすい。
このノーゲームノーライフにおいては、作風とそらのキャラクターがマッチしているから、すらすらと物語を自然に描けるのだ。
普段の素行は悪いので、それを観てニヤニヤする...。
しかし、シリアスパートでは真面目やってくれるために、そこだけは真面目に観る。
全て「そら」くんがやってくれる。
わざわざ強引な展開を持ってくる必要がない。
ここまで作風とキャラクターがマッチしている作品はなかなか無いだろうな。
俺はそういう意味で、「なんなんだああああああ」と思ったよ。
物語を全て表現しているからね。
おっと気づいたかな?
最初、俺が馬鹿っぽく喋ってみたけど... あとは自分で予想できるよねw