退会済のユーザー さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 2.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
人間の心の醜さを容赦なく描いた佳作
【概要】
どういう訳か妖怪人間として生まれてしまったベム、べラ、ベロ。
彼らの願いはただひとつ。
『早く人間になりたい!』
彼らは人間に対して良い行い、つまり悪から守ってあげることが、
自分達が人間になれる方法だと妄信していた。
そんな彼らを待ち受けていた運命とは?
【感想】{netabare}
夜の7時半の放送とは思えない怖い雰囲気に満ちた作品。
しかし企画書の対象年齢には小学生と書かれている。
私が子供の頃は夕方の時間帯に繰り返し再放送されていたが、怖くて殆ど観る事はなかった。
今改めて全話を観返してみると、その話の深さに驚かされる。
醜い姿ながら正義の心を持つ妖怪人間。
一方、彼らがなりたいと願う人間の心の醜悪さ。
この対比は最後の最後まで効いている。
そして恐ろしい結末が導き出される。
46年も前の作品だけに、作画のレベルが今のもの遠く及ばないのは致し方ない。
しかしそれ以外(特に音楽)のセンスはとても良い。
まさに子供向けに『全力で』作られた作品だ。
【各話評価:平均4.50点】
1→26
□◎○◎○◎☆○◎□☆○○○◎○◎○☆□○○☆○○☆{/netabare}