sens さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
良くも悪くも最初が全て
総評
タイトル通り、良くも悪くも最初が全てのアニメです。
だいたい一話から二話前半程度まででしょうか。
昼ドラみたいと形容される群像劇はその最初の部分を過ぎると、人や人間関係ののねっとりとした黒さは消え、あとは、どこにでもある実はみんな良い人な登場人物の中で主人公が色々な困難にぶつかり乗り越えていくだけというアニメになっていきます。
なので、最初の部分に面白みを感じた人には退屈な、そこが嫌だった人にとっては普通に見ることのできる作品だと思います。
キャラクター
主人公に関しては、描写の影響で感情移入できる人とそうでない人が分かれると思います。
主人公は、上記の最初がすべてという範囲で、どういう人物なのかを描写しており、所謂どこにでもいる普通の人物という表現ではなく、この環境、この親にしてこの人物ありという表現です。
それを受け入れられる人とそうでない人の差は大きいでしょう。
他のキャラクターに関しても、少し強めの癖を与えられています。
ですがそれらは、人間模様を描こうとしているせいか、内容と同じく次第にどこにでもいる普通のキャラクターになっていきます。
造語
作中に出てくる造語はいちいち必要性を主張していますが必要性が理解できず、逆に悪印象を受けました。
主人公が心情的に追い詰められて泣いているという表現がある場面で昨日今日思いついたような造語を使われたら、感情移入のしようもありません。
作画
背景がとても綺麗です。
背景が綺麗過ぎて人物が浮くということもなく、アニメーションとしてバランスが取れていると思います。
音楽
どはまりする程の名曲や中毒性の高いものはありませんが、うまく内容にあったものだと思います。