あしすと さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
アーティスティックな作品
結論から言うと、
「美術館に行ったような感覚」
になる作品でした。
というのは、ストーリーを(おそらく意図的に)論理的にしていないからです。
キャラクターも論理的にしていないからです。
いわゆる「超展開」なんだと思います。
ただ、個人的には「超展開」には2つあると思っています。
①なぜそういう展開になったのかが説明不足であるために「超展開」だと感じてしまう作品
⇒アニメ視聴者を置いてけぼりにする「駄作」
②あえて論理的な説明を放棄した表現をすることで、視聴者を不思議な感覚にさせる作品
⇒アーティスティックな作品
おそらく、美術館の絵を論理的に見る人は少ないでしょう?感覚的に見るでしょう?
美術館からの帰り道、自分の常識の範囲外にある異世界のものに触れたような不思議な感覚になるでしょう?
この作品はそういう②のようなアニメだと思います。
あ、そうは言って世界観や設定は物語の中でうまく説明していますのでご安心を。
ただ、こういうファンタジー系の作品って現実的に設定を説明して全体的に中途半端な印象になる作品が多い中、
この作品は説明を最小限にして、できるだけ視聴者を現実的にさせないようにしている、という感じです。
美術館が好きな方は、ぜひご覧になってみてください♪