退会済のユーザー さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
2度目の感想になります!(阿知賀編と全国編の感想を書く気が今のところ無いので、こちらで軽く触れます)
自分の中での3大部活物の1つです!(けいおん!と、ガールズ&パンツアーと、咲-Saki-です!)
自分が麻雀を始めたのは高校1年の時で、離れの麻雀部屋を持っている友人の家に入り浸って、週末は徹夜で麻雀をするのが日課になっていました。
麻雀と言えば、賭け事・違法なギャンブルという側面があり、逆に賭け事・ギャンブルという側面が無ければ、子供向けのテーブルゲームの豪華版くらいの認識しかされずに、ここまで普及はしなかった事でしょう!
そんな良いイメージの薄い麻雀を部活物にしてしまうなんて・・・。と思うのは、大学のサークルを知らない自分の無知さなんでしょうね!
実際には存在しづらい有り得ないタイプの部活物で、女性の普及率が低いであろうジャンルが題材となってヒットした作品のパイオニアとなった作品なのでは?と思っているのですが、自分はアニメを見まくっている訳では無いので、判断がつきません!
もしそうだとすると、原作者のストーリー設定と着眼点が素晴らしかったという事ですよね!
ギャンブルや賭け事の題材として麻雀が登場する作品は有りましたが、健全な部活物として女子も当たり前のように行う競技としての麻雀って、現実的には想像しづらいです!
だからこその着眼点の素晴らしさなのですが、部活とか実業団という競技としての麻雀の設定が「なるほど!」と思わせる物で、奇抜な設定を具現化させる為には『競技としての細かい設定やルールが如何に大切か』という事を物語っている作品でもあるんですね!
麻雀を嗜む人なら、ほぼ全ての人が感じるであろう「あり得ない感」ですが、昔のアニメの「巨人の星」や「侍ジャイアンツ」みたいな物で、あり得ない能力を楽しむ作品なのだと割り切ってしまうことが重要です。
皆さん大好きな「ハーレム設定」を初めとして、アニメで好まれる設定は、現実的にアニオタには有り得ない部類の設定ばかりなのですから、麻雀の打ち手の能力のあり得なさに目くじらを立てずに、作品を楽しんで見てみて下さい!
と言っても、麻雀をこよなく愛してる人からすれば、興醒めしてしまうような設定なのも事実ですよね!
自分の麻雀歴は30年になりますが、嶺上開花で上がった経験は2回しかありません!
ゲームを除けば、役満で上がった経験も4回しかなく、海底でツモった経験も案外少ないです!
異能な能力であるハズのステルスも、存在感マイナスの気配という説明で、なんとか乗り切ってますので、興醒めはしたとしてもギリギリセーフと言った感じではないでしょうか?
逆に、滅多に出せない役が飛び出すからこその『アニメ』な訳で、『そんなオカルトあり得ません!』を楽しむ作品だと思って見てみると、他の良い部分も多く発見出来ると思います!
全国編の後に1期を再放送しているので比べる良い機会となったのですが、ほぼ全てにおいて1期の良さが上回り、1期の完成度の高さを再認識する事となりました。
阿知賀編は、スピンオフと割り切って見ている分には、まだ良いんですよ!
1期と阿知賀編の集大成という位置付けになる全国編が、阿知賀編よりおかしくなってしまった最大の要因は、あまりにも開きすぎた期間だと思っていますが、それよりも阿知賀編で出してしまった「説明不可能な異能の数々」で、残念ながら麻雀とは呼べない競技と化してしまった点に有ります。
先に述べましたが、あり得ないのはあり得ないで楽しいんですが、阿知賀編を基準として全国編を考えたらしく、阿知賀編での説明不可能な異能設定の上を行く設定が必要となり、1期との異能のレベル差が取り返しが効かないレベルとなっていて、シナリオ自体がグチャグチャになってしまってました。
去年の全国で最多得点の記録を残したという「天江 衣」の能力が、あれ?って感じるくらい、阿知賀編からエスカレートしてしまった説明不可能な異能の数々のおかげで、収集不可能状態に陥っていて、後付け設定でどこまで誤魔化せるか?と言った感じになってしまってます。
残念でなりません!
話を戻しますが、何故にここまで1期にハマったのかを考えると、麻雀という部活以外では「ストーリー構成」と設定に裏付けされた「演出」に尽きると思います!
早くも1話目後半、2話目前半から大きな見せ場を作ってくれていますが、ただ咲が嶺上開花であがって見せた。だけでは盛り上がりが今一つなのですが、あのド派手な演出と、それに合わせた素晴らしい効果音!!
正に演出が作り出した感動シーンというべき物です!
真骨頂とも言えるのが、県予選の団体戦決勝の大将戦の後半戦南4局!
咲が『清一色・対々和・三暗刻・三槓子・赤1・嶺上開花』であがるシーンです!!
手に汗握ったり、思わず唸り声をあげたり、自然と鳥肌がたったり、涙がウルウルになるくらいの感動を、「演出」から感じとれるとは思ってもいませんでした!!
実は、阿知賀編や全国編では演出の手法が変わっていて(似た手法は有りましたが、異能を際立たせる為か、かなり控え目だった)、演出で、うぉ~っ!と思ったり、鳥肌がたったり、感動するようなシーンは、有りませんでした。
ストーリー構成もしっかりしていて、2クール分を良いペース配分で纏め上げています!
一気に盛り上げた後の締めは、お約束の「入浴シーン」ですよね!
回想シーンの多用も、しつこく感じてくるギリギリでのラインに止めてあり(阿知賀編・全国編は、明らかにしつこかった)、あらゆるジャンルでのバランスの良さが光りました!
作画に関しては、乱れた所や手抜きと感じる所も有ったので「高評価」とは行きませんが、『はいてない』と評される臀部のラインの描き方が大好物なのであります(笑)
男子なら経験あると思いますが、階段を登ってる時、自分の前にミニスカートの女性が居る場合、見てはいけないと思いながらも、ついつい目線がスカートの中を追っていたりする訳です!
そこで期待していたパンツよりもドキッとしてしまうのが『臀部のライン』なのであります!
しかも、全員に期待できる物ではなく、垂れてる訳ではない肉付きの良い上向きのプリッとした臀部の持ち主にのみ期待できるラインですので、興奮度はMAXに達する訳です!!
そんなラインが見られる訳ですから、自分が食い付かない訳が無いんです!(笑)
ついでに背景にも触れておきますが、1期と阿知賀編は「スタジオイースター」が担当しているんですよ!
「凪のあすから」での、あのリアルかつ綺麗な背景の片鱗が垣間見えます。
ちなみに、全国編では背景担当が変わってしまいました。
阿知賀編の全国大会の会場の全景と全国編の全国大会の会場の全景(同じ場所)を見比べると分かるのですが、スタジオイースターのパースの良さが際立ってますよね!一目瞭然です!
作画の評価が4.5なのは、臀部のラインと背景による物です(笑)
いつ頃からの傾向なのかは分かりませんが、対戦校を完全な「敵」として扱わず、対戦校や対戦相手にも、それぞれ家族が居て生活が有って、それぞれの熱い思いや事情が有って、という手法!これが良いんです!
勧善懲悪とはせずに、そんな個人の背景や生活感をも上手く取り入れて表現しており、昨日の敵は今日の友という形で構成されている所が凄く良いじゃないですか!
どんな物でもそうですが、その競技や種目の技量はさて置き、個人の気持ちや思いや思い入れは技量とは関係ありませんから、破れ去った大多数の人達の思いにスポットを当ててくれる作品は良いですよね!
そういう観点で見ると、今宮女子2人のエピソードも、あれはあれで良かったのだと思います!
最終的には、勝った者も負けた者も、お互いの力や熱い思い等を認め合った上で「合宿」に参加する事となる訳ですね!
1997年の10月から、TBS系列で「青い鳥」というドラマを放送していました。
舞台は長野県で、架空の「清澄市」「清澄駅」という地名や駅名が出て来ます。
清澄駅は、中央本線の信濃境駅と富士見駅の間に有るという設定になっていましたが、実際のロケは信濃境駅で行われたようです!
また、富士見町が撮影に全面協力したみたいで、当時のドラマとしては珍しく、ロケの映像が非常に多く、かなり見応えの有る素晴らしいドラマでした。
自分は今でもレンタルしてくるくらいハマったドラマで、何回見返したかは覚えてないくらいです!
清澄高校と聞いてピンと来たのは、青い鳥というドラマにハマっていたからだと思います!
残念ながら、清澄高校の校舎のモデルになった学校の特定は出来ていませんが、初めの頃は富士見町内に実在する学校なのでは?と、本気で思っていました(笑)
原作者の方の麻雀へのこだわりや愛がヒシヒシと感じられる作品で、物凄く細かい所まで再現されていて、その点にも驚かされました!