kwm さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
人間が狩る側でなく、狩られる側にいる作品
原作は視聴後に、アニメから入りました。
あらすじが非常に良くできているので、序盤の展開はそちらにお任せします。
一話目から続きが気になる作りになっているので、肌に合うのであれば序盤からすんなり入っていけると思います。
リアルタイムでの放送時、録画を忘れていないかチェックをするくらい続きを楽しみに見ていました。
この作品では、人類がピラミッドの頂点に位置している世界とは違い、最初から最後まで人がゴミのように簡単に死んでいき、食われていきます。
人類は捕食される側であり、巨人は食事に美しさなど求めていません。
本能のままに殺した人間をその場で食べていくので、この作品にはそれなりのグロさがあります。
どれくらいグロいかというと、主人公が巨人に対して「一匹残らず根絶やしにしてやる」とプッツンしてしまうほどです。
ここまで憎しみのこもった台詞を吐く主人公はなかなかいないと思うのですが、当然放送できる範囲内のグロさであり、「猟奇的な狂気を感じるグロさ」とはちょっと違います。
これがもし違う世界観であればただの気持ち悪いグロだったと思うのですが、人類が捕食される側にいるという世界観においては、このグロさがその設定をより際立つものにしていて、違和感を感じさせませんでした。
むしろ良い点だと思います。
そんな圧倒的な力の巨人に対して、人類は立体起動装置というものを使って対抗していくのですが、この戦闘シーンは物凄く迫力があります。
作画が良く、特に空中でのスピード感が物凄く、流れるBGMもエキサイティングで、演出がとても上手なのです。
特にBGMはどれもエキサイティングなものばかりでハズレがなかったように思います。
ちなみに原作を先に見てしまうと続きを見る気が失せてしまう可能性があるので、後回しで良いと思います(作者さんゴメンナサイ)
それくらい映像化における演出の上手さが際立っています。