セメント さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
うわー!何これ!
エロとグロが隣り合わせの状況下でセカイ系やってます
ハートフルボッコアニメです、R-15
ちぎっては投げの日々が瞼の裏に焼き付き、目を閉じればくっきり浮かぶ切断面
1話でヒロインっぽい人が首チョンパされてから後
いつキャラの首が捥げるのかとビクビク脅えながら見てました
物語の本場所は過去編にこそあると思うんですね
ルーシーの、殺人鬼としての顔と少女としての顔
一家惨殺を繰り返し死体が転がる家でシャワーを浴びるルーシーと、コータと川へ一緒に行って無垢に水の掛け合いをしてるルーシーとの対照的な構図は素晴らしいです
最終的には自分を受け止めてくれて、ルーシー自身好意を抱いていた主人公・コータの父妹を殺し、コータを深く悲しませることになるというように最悪の形で二つの顔が詰め寄ってしまうわけだが
その過程である、二つの顔がどんどん縮まっていく様子に、見てて恐れと憐みを感じつつ、それでも心が魅かれてしまう
カタルシスがあるんですよね、過去編後からの話はウォッチャーズハイなんて造語を使いますが、もうグイグイのめり込んでしまいます
そして最終回、今まで本編で追ってきた(あるいは殺されずに生き残ってきた)登場人物たちの決着は屈指の成り行きを見せ、感動も一入なのですが
ラスト玄関先に人影が現れるシーン、オルゴールが止まり、古時計が動き出す部分
この演出はちょっとずるくないですか、、、これは泣きますよ。。。
小林沙苗さんはいいね、うん、すごくいい
「にゅう!にゅう!にゅう!」
松岡由貴さんはいいね、うん、すごくいい
「バカにしないでくれる?知ってるわよそのくらい!」
制作はアームス、監督は神戸守氏、最近だとソラノヲトの監督とかしてました
ソラノヲトにも受け継がれてる、OPのクリムト作品群を模ったあのイラスト
音楽「LILIUM/野間久美子」と合わせて、セイクリッドな雰囲気を超えた一種の金縛りにあったかのような感覚さえ味わえる出来です
それからCM詐欺としても有名ですね、能登ナレverと細井ナレverがあり、いかにも萌えアニメCMな能登ナレverは本編と比較してスタッフの悪意しか感じませんw
とりあえず過去編のガキは自重しろ、あの踊りはなかなか吹かせますね
2話のパンツ脱がす→幼馴染突入シーン、3話の何か変なこと覚えさせちゃったかなのシーン、そして9話の動物園のシーンは、永久保存お気に入り回です
ところで5話のマユの義父のいたずらシーン、あれ何してたんですか?
まさか観察だけってことは・・・え?
海外人気が異常に高いですね、、数々の賞を獲得し、ニューヨークタイムズでも紹介されてたり
ハリウッド映画化の話も出て(断ってますが)、最近でも2009年のフランスのジャパンエキスポでベストオリジナルアニメ賞を受賞
やっぱエロティック&バイオレンスな映像に無敵のヒロインってのが受けたんでしょうか
首チョンパ、四肢切断、人体爆発他グロ満載
思いっきり気を滅入らせたい時に見たいアニメ・・・?