kwm さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
いきすぎた科学技術の進歩、管理社会の成れの果てにあるもの
原作未読、事前知識無しで一気見しました。
犯罪者は犯罪を犯す前に拘束され、政治家でさえもコンピューターによって選出される完璧な管理社会。
安心安全を求めすぎた結果、才能すら数値化され、就職先の選択肢すらコンピューターによって決定される。
安定の代償として自由を失った世界。
そんな管理社会における公安所属の刑事達の活躍を描くお話。
詳しいあらすじ等は公式とWikiにお任せします。
個々の好き嫌いがあるとは思いますが、似ているということもあり、攻殻機動隊好きの方には一話だけでも見てほしい作品です。
逆もまた然り。
【攻殻機動隊との類似点】
数話見始めたあたりであまりにも似すぎていたので調べた所、やはり意識されて作られていたようで、製作側が「攻殻超え」を目指して作ったそうです。
優劣に関してはどちらを先に見るか、いわゆる思い出補正で評価が変わったりもするため、不毛なので省きます。
どこか知性を感じさせる台詞回しが非常に良く似ていて、この部分は個人的にとても好きな部分でした。
無理に難しい表現をしようとしてちょっとくどいかなと思う部分も少しだけありましたが、殆ど気にならない程度でした。
光学迷彩も作中に登場しますが全く使われておらず、電脳化も進んでいません。
物語に勢いがつき、次に進みたくなるのは中盤以降になってからです。
中盤以降に終盤めがけて一気に階段を駆け上がっていくようになり、序盤は少しテンポが悪く、これこの後面白くなるの?と感じてしまうかもしれません。
我慢して見ましょう。
【グロ注意】
タイトルがサイコパスという事もあって、扱われる事件は猟奇性の高いものが散見されますが、そこまで言うほど激しいものではないので、見ながらご飯を食べたりしなければ気分を害する事はないんじゃないかと思います。
激しいネタバレ注意な感想
{netabare}
お亡くなりになりましたがまさおかのおじさんがとても好きでした。
高度に発達した社会においてもアナログな部分を好んでいるという設定が最高にかっこよかった。
女性受けしそうな目鼻立ちの伽羅に囲まれ、そうした絵柄が苦手な私としては良い意味でアクセントになってくれていて、逆に渋さが際立っていた。
何故殺たし。
ラストシーンではヒロインの成長振りに、どこかお父さんみたいな気持ちになりました。
あんなひよっこのどうしようもないのが、こんなに大きくなったのかと(笑)
仮に二期がなかったとしても、終わり方としては好きな終わり方でした。
もちろん二期も見ます。
{/netabare}